JP3081996U - 冷凍固形食品用容器 - Google Patents

冷凍固形食品用容器

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JP3081996U JP2001003203U JP2001003203U JP3081996U JP 3081996 U JP3081996 U JP 3081996U JP 2001003203 U JP2001003203 U JP 2001003203U JP 2001003203 U JP2001003203 U JP 2001003203U JP 3081996 U JP3081996 U JP 3081996U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、冷凍食品を解凍し、次いで調理したり
する容器として合成樹脂製容器があるが、解凍速度が遅
く解凍に時間が掛かっていた。 【解決手段】 冷凍固形食品を解凍する容器として用い
る合成樹脂製冷凍固形食品用容器において、該容器底面
に少なくとも2個の凸部を設けてなる冷凍固形食品用容
器。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は冷凍固形食品用容器に関する。更に詳しくは、合成樹脂製シートより なり冷凍食品の解凍を行う際の熱伝導を良くして解凍速度を高め、解凍効率を向 上させた解凍に用いる容器であって、解凍に次いで調理を行うこともでき、また 、冷凍食品の保存にも用いることのできる、冷凍固形食品用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より冷凍食品を収納したアルミ製容器を熱源上で加熱して解凍、調理を行 って上記容器のまま食卓に供することができる冷凍固形食品用容器が知られてい る。
【0003】 しかしながら、近年アルミニウム(以下、「Al」と記す。)とアルツハイマー 病との関係について、1976年のカナダの病理学者によるアルツハイマー病患者の 脳からAlの検出に始まり、英国では飲料水中のAl濃度の高い地域でのアルツハイ マー病の発病率が高いという調査結果が報告され、更に、カナダ、フランスでも 同様の報告があり、両者の関係が問題となっている。
【0004】 更に最近米国での人体実験において、塩化アルミニウムを飲用すると1%が血液 中に吸収され、静脈注射をすると80%が血液中の鉄を運ぶ蛋白質と結合して脳血 液関門を通過する仕組みが解析されて、神経毒性の問題が再び提起された。また 、アルミ容器の使用時に溶出するAlイオンが、体内に吸収され易いという報告も なされている。いずれにしても、なるべくAlの摂取を控えたほうがよいことが定 説となっている。
【0005】 上記アルミ容器に代えて、冷凍固形食品用容器はプラスチック化が進み、合成 樹脂シートや合成樹脂発泡シート等から成形して得られるプラスチック製容器が 用いられている。プラスチック製容器は火で加熱ができないので、容器内に湯や 水を注ぐ方法、電子レンジによる誘電加熱による方法等により解凍が行われてい る。しかしながら、プラスチック製容器入り冷凍食品の解凍は、底面と接する食 品の部分は、極めて熱の伝導が悪く解凍に時間が掛かるという問題がある。これ らの問題に対し、容器に入れた冷凍麺の上下に空間を設けて(特開平11‐276104 号、同11‐332492号)、水又は湯を加えて電子レンジ加熱又は熱湯加熱により解 凍と調理を行う方法が知られている。
【0006】 しかしながら、これらの方法で用いる容器は、調理用の湯水を大量に加えるた めに空間を大きく取っているので、冷凍保存に大きな容量を必要とするという欠 点があり、冷凍食品の加工の際に、食品の形状に特別な加工を必要とする問題が ある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、従来のプラスチック製容器の解凍効率の悪さを向上させることを目 的とするもので、解凍効率を向上させる要件として、加熱媒体との接触面積の増 大を図る、加熱媒体の流路を確保する、加熱媒体の対流を促進する、の点に着目 して検討を行うことによって、容器の容量を左程大きくする必要がなく、且つ、 熱伝導を良くして解凍速度を高め、解凍効率を向上させることのできる冷凍固形 食品用容器を完成した。本考案はそのような冷凍固形食品用容器を提供すること を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、(1)冷凍固形食品を解凍させるために湯又は水を注いで使用する 合成樹脂シート製容器において、該容器底面に少なくとも2個の凸部を設けてな ることを特徴とする冷凍固形食品用容器、(2)冷凍固形食品を解凍させるため に電子レンジにて加熱して使用する合成樹脂シート製容器において、該容器底面 に少なくとも2個の凸部を設けてなることを特徴とする冷凍固形食品用容器、( 3)上記容器底面に設けられる凸部の数が、5〜70個である上記(1)又は(2)記載 の冷凍固形食品用容器、(4)上記容器底面に設けられる凸部の数が、10 〜40 個である上記(1)又は(2)記載の冷凍食品用容器、(5)上記容器底面に設けられ る凸部の形状が、球形状、半球形状、円錐形状、円錐台形状、半楕円球形状、多 角柱形状、多角錐形状、多角錐台形状、十字柱状及び星型柱状より選ばれたる一 種又は二種以上である上記(1)〜(4)記載の冷凍食品用容器、(6)上記容器底面 に設けられる凸部の形状が、丸味を帯びた小石が埋設され、該小石の上部が突出 したような形状である上記(1)〜(4)のいずれか記載の冷凍固形食品用容器、(7 )上記容器底面に設けられる凸部の形状が、不連続な同心円形状の凸部である上 記(1)〜(4)記載の冷凍固形食品用容器、(8)上記容器底面に4〜16個の分岐を 有する放射状の形状の凸部を設けてなり、上記分岐の少なくとも1個が分離して いことを特徴とする冷凍固形食品用容器、(9)冷凍固形食品を解凍させるため に湯又は水を注いで使用する、又は/及び電子レンジにて加熱して使用する合成 樹脂シート製容器において、該容器底面に4〜16個の分岐を有する放射状の形状 の凸部を1個設けてなることを特徴とする冷凍固形食品用容器、(10)上記容器 底面と側面との連結部に少なくとも2個の凸部を設けてなる上記(1)〜(9)のい ずれか記載の冷凍固形食品用容器、(11)上記容器底面に設けられる凸部が、容 器底面に均等に配置又は規則的に配列して設けられてなる上記(1)〜(10)のいず れか記載の冷凍固形食品用容器、(12)上記(1)〜(12)のいずれか記載の冷凍 固形食品用容器において、容器に設けられる凸部が、凹部として設けられている ことを特徴とする冷凍固形食品用容器、(13)上記合成樹脂シートが、合成樹脂 発泡シートである上記(1)〜(12)のいずれか記載の冷凍固形食品用容器、(14)上 記合成樹脂発泡シートが、ポリスチレン系樹脂発泡シートである上記(13)記載の 冷凍固形食品用容器、(15)上記合成樹脂発泡シートが、ポリプロピレン系樹脂発 泡シートである上記(13)記載の冷凍固形食品用容器、(16)上記合成樹脂シートが 、無機充填材含有ポリプロピレン系樹脂シートである上記(1)〜(12)のいずれか 記載の冷凍固形食品用容器、(17)上記合成樹脂シートが、合成樹脂非発泡シート と合成樹脂発泡シートとの積層シートである上記(1)〜(12)のいずれか記載の冷 凍固形食品用容器、(18)合成樹脂発泡シートがポリスチレン系樹脂発泡シートで あり、合成樹脂非発泡シートがポリオレフィン系樹脂シート及び/又はポリエス テル系樹脂シートである上記(17)記載の冷凍固形食品用容器、(19)上記合成樹脂 発泡シートの密度が、0.07〜0.7g/cmである上記(13)〜(15)、(17)、(18) のいずれか記載の冷凍固形食品用容器、(20)合成樹脂シート製容器と該容器の 上面開口部を被覆する蓋とから形成されてなる上記(1)〜(19)のいずれか記載の 冷凍固形食品用容器、及び(21)冷凍固形食品が、麺類である上記(1)〜(20)の いずれか記載の冷凍固形食品用容器、を要旨とする。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、実施例に基づき本考案を詳細に説明する。 図1は、本考案の冷凍固形食品用容器1の1例を該容器の上面より見た平面図で あり、容器底面2には上部に突出して28個の半球形状の凸部3を設けた状態を示 している。 図2は、本考案の冷凍固形食品用容器1の他の1例を示す図1と同様の平面図で あり、容器底面2には上記同様に同心円が中心から円周に向かって波紋状に広が った形状にて、同心円間に間隔を取り、該同心円上に不連続に12個の凸部3を設 けた状態を示している。
【0010】 図3は、本考案の冷凍固形食品用容器1の更に他の1例を示す図1と同様の平面 図であり、容器底面2には上記同様に8個の分岐を有する放射状の1個の凸部3を設 け、更に該凸部3の放射状の中心上には半球状の凸部3aが更に突出して設けた状 態を示している。 図4は、本考案において、上記容器底面2には上記と同様に凸部3を設け、更に 該容器底面2と側面4との連結部5には凸部3bを設けた冷凍固形食品用容器1を容器 底面2の中心を通り垂直方向に切断した断面図を示している。
【0011】 本考案の冷凍固形食品用容器1は、合成樹脂シートより成形により得られ、該 容器底面2に設けられる凸部3も同時に成形して得られる。上記容器1は、容器本 体のみで用いることもできるが、冷凍固形食品の保管及び解凍に際には通常蓋を して用いるもので、蓋を含むものである。上記容器1には凸部3を設けることに より冷凍食品の解凍を効率良く行うことができ、解凍と同時又はそれに次いで調 理も効率良く行うことができる。解凍を行うには、冷凍固形食品を入れた容器1 に湯又は水を加える方法、冷凍固形食品を入れた容器1を電子レンジに入れてマ イクロ波により加熱する方法のいずれかにより解凍することができる。後者の方 法は、上記容器1に湯又は水を加えて行うこともできる。
【0012】 本考案の冷凍固形食品用容器1には、該容器底面2に凸部3が少なくとも2個設け られていることが必要である。少なくとも2個の凸部3は、容器底面2に対し均等 に配置し、同じ高さに設けるのが好ましく、少なくとも2個設けるのは、冷凍食 品を容器底面2に対し平行に安定して戴置することができ、同時に冷凍食品の下 に空間を設けるためである。凸部3を設けることにより、湯を入れると冷凍食品 の下面が湯に接して下面から加熱され解凍が促進される。つまり、凸部3を設け ることにより底面2の表面積が増大し、加熱媒体の流動と熱の対流が起こり効率 良く解凍を進めることができるのである。
【0013】 通常容器底面2の直径が5〜15cmであり、該底面2の表面積を増加させ、底面 全体における熱の対流を大きくして解凍効率を向上させ、更に冷凍食品を安定に 戴置するためには、上記容器底面2には、5個以上、70個以下の凸部3を設けるの が好ましく、10〜40個設けるのが更に好ましい。 凸部3の高さは、従来の容器のように冷凍固形食品に対するマイクロ波の照射 深度や容器容積に関係する熱容量に拘る必要はなく、好ましくは3〜25mm、更 に好ましくは5〜15mmとすることで容器1の高さを低くして冷凍時の容積を小さ くすることができる。
【0014】 凸部3の形状は、定型形状に複数の凸部3を設ける場合、例えば球形状、半球形 状、円錐形状、円錐台形状、半楕円球形状、多角柱形状、多角錐形状、多角錐台 形状、十字柱状及び星型柱状等の形状が挙げられ、通常容器の成形加工において 上記の1種の形状に形成されるが、2種以上の形状を混合して成形して用いるこ ともできる。上記形状のうち、円錐台形状、多角錐台形状は、各々円錐状、多角 錐状の上部を底面に平行に切断した形状をいい、該円錐台形状及び多角錐台形状 の垂直断面図は台形状を呈する。凸部3の形状は上記に限定されるものではない 。上記形状の凸部3は、例えば星型形状等のものは底面2の表面積を増加させるこ とができるが、半球形状等の単純な形状の方が成形時に成形型から容易に脱型を 行い得ることから好ましい。
【0015】 他の凸部3の形状について説明すると、容器底面2に丸味を帯びた小石をならべ て埋設し、該小石の上部が突出したような形状に設けてなる凸部3は、加熱媒体 の流動性がよく、熱の対流に優れた解凍効率の良い好ましい例である(図5参照) 。
【0016】 その他の凸部3の形状として、例えば上記容器底面2に複数の同心円形状の不連 続な凸部3を設けることにより解凍効率の優れた容器が得られる。図2に同心円 形状の不連続な凸部3を設けた例を示す。図2に示す例は、同心円形状の凸部によ り底面の表面積を増加させることができ、且つ、不連続部分が加熱媒体の流路と なり、加熱媒体の流動及び対流が良く行われ、解凍効率に優れている。
【0017】 また、容器底面2に4〜16個の分岐を有する放射状の各々の分岐が分離して凸部 3を形成してなる形状、また、上記放射状全体で1個の凸部3を形成してなる形状 、を解凍効率の優れた例として挙げることができる。図3に後者の例を、図3に後 者の例を示す。図3の場合、放射状の中心には凸部3上に突出して更に凸部3aを設 けており、このようにすることで、加熱媒体の流動及び対流が効率よく行われ、 解凍効率向上の効果が得られる。
【0018】 また更に、容器底面2と側面4との連結部5に、底面2に設ける凸部3とは別に、 少なくとも2個の凸部3bを設けることができる(図4、5、6参照)。また、図4に示 すように、上記凸部3bは、容器1の側面4の上部と、底面2の中心方向の両方にわ たり細長く、且つ連結部5で屈曲した形状の凸部3bとして設けることもできる。 上記凸部3bの数は、2〜30個であるのが好ましく、5〜20個であるのがより好まし い。上記容器底面2に凸部3を設け連結部5に凸部3bを設けることにより、底面2に のみ凸部3を設けた場合に比較し、加熱媒体の流動性が良くなり、熱の対流も良 く、解凍効率が更に向上する。特に水又は湯を注いで冷凍固形食品を解凍する際 の加熱効率が向上し、解凍速度が更に速まる。
【0019】 上記容器底面2及び連結部5に設けられる凸部は、容器底面2及び連結部5に対し 、ランダムに配置することもできるが、均等に配置するか又は規則的に配列して 設けられているのが好ましい。本発明の容器1において、凸部の配置は、一定し た加熱媒体の流動が得られ、熱の対流を図るためには、均等の間隔をもって凸部 を設けることが好ましい。また、凸部を容器底面2に縦横に直線状に規則的に配 列するか、又は底面の円周に対して平行に規則的に配列することも、一定した加 熱媒体の流動が得られ、熱の対流を図ることができるので好ましい。
【0020】 以上のように底面2及び連結部5に設けられる凸部は、解凍効率を向上させるた めに設けられるもので上述したように解凍効率を向上させる要件として、加熱媒 体との接触面積の増大を図り、加熱媒体の流路を確保し、加熱媒体の対流を促進 する3要件を充たすものであれば、形状、設け方等の条件等は特に限定されない 。
【0021】 また、上記容器底面2に設けられている凸部3や連結部5に設けられる凸部3bは 、いずれもこれらの凸部が凹部となるように形成し、本考案の冷凍固形食品容器 1として用いることができる。容器底面2に凹部を設けた容器1は、凸部を設けた 場合と同様に用いることができるが、加熱媒体の対流の点から底面2には凹部よ りも凸部が設けられている方が好ましい。
【0022】 本考案の冷凍固形食品用容器1の成形に用いる合成樹脂シートには、合成樹脂 発泡シート、非発泡性合成樹脂シートを挙げることができるが、合成樹脂発泡シ ートを単独で用いるか、合成樹脂発泡シートと非発泡性合成樹脂シートを積層し て得られる積層シートを用いるのが好ましい。
【0023】 合成樹脂発泡シートとしては、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等 の発泡シートが挙げられる。 また、合成樹脂非発泡シートとしては、耐衝撃性ポリスチレン等のポリスチレ ン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、無機充填 材を含有するポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、非結晶性ポ リエステル共重合体等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂等からなる シートが挙げられる。
【0024】 上記無機充填材含有ポリプロピレン系樹脂に用いる無機充填材としては、タル ク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クレー等の一般に使用される無機粉体 や粒体等が挙げられる。また、上記合成樹脂非発泡シートには、耐熱性、ガスバ リヤー性、保香性等の機能性を有する樹脂を選択することが好ましい。
【0025】 上記合成樹脂発泡シートと上記合成樹脂非発泡シートとより形成される積層シ ートは、上記材料シートを熱接着又は接着剤により接合する方法、共押出法等に よって形成することができ、2 〜8層に積層して用いることができる。
【0026】 本考案の容器において、合成樹脂発泡シートとしてポリスチレン系樹脂発泡シ ートを採用することにより軽量性と剛性を兼備させ、更に冷凍使用時の脆性改善 のためには高密度ポリエチレン樹脂等のポリエチレン系樹脂を基材とする合成樹 脂非発泡シートを、また、電子レンジ加熱時の耐熱性改善のためにはポリプロピ レン系樹脂を基材とする合成樹脂非発泡シートを、各々ポリスチレン系樹脂発泡 シートと積層して得られる積層シートを使用することが特に好ましい。
【0027】 上記合成樹脂泡性シートには、発泡後の密度が、0.07〜0.7g/cmの範囲 にあるものを用いるのが好ましく、更に0.09〜0.17g/cmの範囲にあるもの がより好ましい。上記積層シートに用いる合成樹脂発泡シートにも上記同様の密 度のものを用いるのが好ましい。
【0028】 上記合成樹脂シートを用いて本考案の冷凍固形食品用容器1を成形して製造す るには、上記容器1に合わせて形成された金型を用いて、通常の熱成形方法で成 形して得られる。また、成形時に発泡を行う発泡成形法によっても得ることがで きる。
【0029】 本考案の冷凍固形食品用容器1を用いて解凍する食品としては、麺類、魚介類 、肉類、米飯類、シチュー、カレー等が挙げられるが、特に上記容器底面2と接 触する面積が大きく、平らに形成されているものに適用するのが好ましい。特に 、麺類に用いて効果的に解凍を行うことができる。
【0030】 本考案の冷凍固形食品用容器1を用いて解凍する方法としては、該容器1に水又 は湯を注いで戴置して解凍する方法、又は、上記容器1を電子レンジ内に戴置し て解凍する方法が挙げられる。上記方法における加熱媒体は、前者の場合は水又 は湯であり、後者の場合はマイクロ波により内容物自体が加熱されるが、電子レ ンジにより加熱解凍する際には、上記容器1に湯又は水を加えて解凍を行うこと もできる。即ち、本考案請求項において、冷凍固形食品を解凍させるために電子 レンジにて加熱して使用するとは、水又は湯を容器に注いで電子レンジにて加熱 する用途のものを含んでいる。
【0031】
【実施例】
実施例1 密度0.12g/cmのポリスチレン系樹脂製発泡シートの片面に、該発泡シー ト側から順に、高密度ポリエチレンフィルム、非結晶性ポリエチレンテレフタレ ート共重合体フィルムが共押出により積層された積層シートを用い、上記積層シ ートのポリエチレンテレフタレートフィルム面が容器内面となるように成形を行 い、開口径160mm、底面外径125mm,高さ60mmの円形容器の底面に丸形の小石を埋 設させて並べた形状の28個の凸部3と、連結部5に12個の凸部3aを設けた冷凍固形 食品用容器1を得た。それを図5に示す。該容器に冷凍うどんを入れ、熱湯を容器 に注いで室温に静置し、箸によりうどんのほぐれ状態をチェックした。注湯から 1分30秒後にはうどんが1本ずつに完全にほぐれて解凍されていた。
【0032】 比較例1 実施例1と同じ材質で同じ大きさで底面及び連結部には一切凸部を設けていな い容器を成形し、該容器を用いて上記と同様に冷凍うどんの解凍を行った。注湯 後2分を経過してもうどんはほぐれず解凍されなかった。
【0033】
【考案の効果】
本考案の冷凍固形食品用容器は、冷凍固形食品を解凍させるために湯又は水を 注いで使用する、及び/又は電子レンジにて加熱して使用する合成樹脂シート製 容器において、該容器底面に少なくとも2個の凸部を設けてなる構成を採用した ことにより、容器底面の面積を増加させることができ、加熱媒体の流動化が起こ り、容器底面の全面にわたる熱の対流を促進することによって、解凍速度が速め ることができ、解凍効率を向上させることができるという効果が得られる。
【0034】 上記容器底面に設けた凸部に加えて、容器底面と側面との連結部に少なくとの 2個の凸部を設けることにより、加熱媒体の流動化及び容器底面の全面にわたる 熱の対流が促進されることによって、水湯及び電子レンジの両方法において、解 凍速度が速まり、更に解凍効率を向上させることができる。
【0035】 本考案の冷凍固形食品用容器は、冷凍麺類の解凍に用いた場合、従来の冷凍麺 類の解凍調理に用いる容器に比較して、解凍時間が短縮されて冷凍効率が向上す ると共に、同時又は続けて行われる調理の時間も短縮できるという効果が得られ る。
【提出日】平成13年5月25日(2001.5.25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】削除
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】削除
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の冷凍固形食品用容器の1実施例を示す
平面図である。
【図2】本考案の冷凍固形食品用容器の他の実施例を示
す平面図である。
【図3】本考案の冷凍固形食品用容器の更に他の実施例
を示す平面図である。
【図4】本考案の冷凍固形食品用容器の更に別の実施例
を示す断面図である。
【図5】本考案の冷凍固形食品用容器の実施態様の1例
を示す斜視図である。
【図6】本考案の冷凍固形食品用容器の実施態様の他の
例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 冷凍固形食品用容器 2 容器底面 3(3a,3b) 凸部 4 連結部 5 側面

Claims (21)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍固形食品を解凍させるために湯又は
    水を注いで使用する合成樹脂シート製容器において、該
    容器底面に少なくとも2個の凸部を設けてなることを特
    徴とする冷凍固形食品用容器。
  2. 【請求項2】 冷凍固形食品を解凍させるために電子レ
    ンジにて加熱して使用する合成樹脂シート製容器におい
    て、該容器底面に少なくとも2個の凸部を設けてなるこ
    とを特徴とする冷凍固形食品用容器。
  3. 【請求項3】 上記容器底面に設けられる凸部の数が、
    5〜70個である請求項1又は2記載の冷凍固形食品用容
    器。
  4. 【請求項4】 上記容器底面に設けられる凸部の数が、
    10〜40個である請求項1又は2記載の冷凍固形食品用容
    器。
  5. 【請求項5】 上記容器底面に設けられる凸部の形状
    が、球形状、半球形状、円錐形状、円錐台形状、半楕円
    球形状、多角柱形状、多角錐形状、多角錐台形状、十字
    柱状及び星型柱状より選ばれたる一種又は二種以上であ
    る請求項1〜4のいずれか記載の冷凍固形食品用容器。
  6. 【請求項6】 上記容器底面に設けられる凸部の形状
    が、丸味を帯びた小石が埋設され、該小石の上部が突出
    したような形状である請求項1 〜4のいずれか記載の冷
    凍固形食品用容器。
  7. 【請求項7】 上記容器底面に設けられる凸部の形状
    が、不連続な同心円形状の凸部である請求項1〜4のいず
    れか記載の冷凍固形食品用容器。
  8. 【請求項8】 上記容器底面に4〜16個の分岐を有する
    放射状の形状の凸部を設けてなり、上記分岐の少なくと
    も1個が分離していることを特徴とする冷凍固形食品用
    容器。
  9. 【請求項9】 冷凍固形食品を解凍させるために湯又は
    水を注いで使用する、又は/及び電子レンジにて加熱し
    て使用する合成樹脂シート製容器において、該容器底面
    に4〜16個の分岐を有する放射状の形状の凸部を1個設け
    てなることを特徴とする冷凍固形食品用容器。
  10. 【請求項10】 上記容器底面と側面との連結部に少な
    くとも2個の凸部を設けてなる請求項1〜9のいずれか記
    載の冷凍固形食品用容器。
  11. 【請求項11】 上記容器底面に設けられる凸部が、容
    器底面に均等に配置又は規則的に配列して設けられてな
    る請求項1〜10のいずれか記載の冷凍固形食品用容器。
  12. 【請求項12】 請求項1〜12のいずれか記載の冷凍固
    形食品用容器において、容器に設けられる凸部が、凹部
    として設けられていることを特徴とする冷凍固形食品用
    容器。
  13. 【請求項13】 上記合成樹脂シートが、合成樹脂発泡
    シートである請求項1〜12のいずれか記載の冷凍固形食
    品用容器。
  14. 【請求項14】 上記合成樹脂発泡シートが、ポリスチ
    レン系樹脂発泡シートである請求項13記載の冷凍固形食
    品用容器。
  15. 【請求項15】 上記合成樹脂発泡シートが、ポリプロ
    ピレン系樹脂発泡シートである請求項13記載の冷凍固形
    食品用容器。
  16. 【請求項16】 上記合成樹脂シートが、無機充填材含
    有ポリプロピレン系樹脂シートである請求項1〜12記載
    の冷凍固形食品用容器。
  17. 【請求項17】 上記合成樹脂シートが、合成樹脂非発
    泡シートと合成樹脂発泡シートとの積層シートである請
    求項1〜12のいずれか記載の冷凍固形食品用容器。
  18. 【請求項18】 合成樹脂発泡シートがポリスチレン系
    樹脂発泡シートであり、合成樹脂非発泡シートがポリオ
    レフィン系樹脂シート及び/又はポリエステル系樹脂シ
    ートである請求項17記載の冷凍固形食品用容器。
  19. 【請求項19】 上記合成樹脂発泡シートの密度が、0.
    07〜0.7g/cmである請求項13〜15、17、18のいず
    れか記載の冷凍固形食品用容器。
  20. 【請求項20】 合成樹脂シート製容器と該容器の上面
    開口部を蓋とから形成されてなる請求項1〜19のいずれ
    か記載の冷凍固形食品用容器。
  21. 【請求項21】 冷凍固形食品が、麺類である請求項1
    〜20のいずれか記載の冷凍固形食品用容器。
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