JPH0738116Y2 - 飲食品用容器 - Google Patents

飲食品用容器

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JPH0738116Y2
JPH0738116Y2 JP1991000041U JP4191U JPH0738116Y2 JP H0738116 Y2 JPH0738116 Y2 JP H0738116Y2 JP 1991000041 U JP1991000041 U JP 1991000041U JP 4191 U JP4191 U JP 4191U JP H0738116 Y2 JPH0738116 Y2 JP H0738116Y2
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container
heat
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food
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定雄 杉村
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主としてレトルト食
品、特に電子レンジにより加熱して食する飲食品用の容
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術と解決しようとする課題】電子レンジで容
器ごと加熱調理して食するレトルト食品等に使用される
食品収納容器としては、その使用上、レトルト殺菌時や
電子レンジでの加熱調理時の高温に耐える耐熱性を有す
ること、また加熱調理後にすぐに手で持つことができる
断熱性を有することが要求される。
【0003】ところが、従来より即席食品その他の食品
の包装に多用されている発泡ポリスチレン系樹脂や発泡
ポリプロピレン系樹脂等よりなる容器は、断熱性を有す
るものの耐熱性が不充分であり、120℃程度もしくは
それ以上にも加熱されるレトルト殺菌や電子レンジでの
加熱調理用としては適さない。
【0004】したがって、前記の樹脂に比して耐熱性に
優れる所謂耐熱性樹脂の発泡体を容器素材に用いること
が考えられる。例えばポリエチレンテレフタレート等の
ポリエステル系樹脂の発泡体からなる容器は、電子レン
ジでの加熱調理時およびレトルト殺菌時の高温に耐える
耐熱性を持ち、しかも電子レンジによる加熱後に手で持
てる断熱性も保有し得る。
【0005】ところが、断熱性のある発泡体の容器は、
その断熱性のよさがレトルト殺菌に対しては大きなマイ
ナス要因になる。すなわち、レトルト殺菌は、例えばス
ープやシチュー等の飲食品を容器に収納し密封した状態
で、120℃程度に加熱して一定時間保持することによ
り殺菌処理するものであるが、断熱性のある発泡体の容
器の場合には、その断熱性ゆえに、外部の熱が内部に収
納された飲食品に伝わり難く、非発泡シートの容器の場
合に比して加熱効率が低くなり、それだけレトルト殺菌
の処理時間が長くかかることになる。それゆえ、従来一
般には、断熱性のある発泡体の容器を、レトルト殺菌さ
れる飲食品用容器に使用したものは出現していない。
【0006】本考案は、上記に鑑みてなしたものであ
り、耐熱性樹脂の発泡体を主材とする耐熱性および断熱
性を有する容器であって、特に側壁部の肉厚に厚薄を付
けることにより、レトルト殺菌時の処理時間増を最小限
にとどめることができるとともに、電子レンジによる加
熱後に手で持つのに問題のない断熱構造を持った飲食品
用容器を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
考案の飲食品用容器は、耐熱性樹脂の発泡体を主材とす
る容器であって、容器側壁部における外周面の所要範囲
に縦方向のリブ状の凸部を周方向に間隔をおいて形成し
て、側壁部の肉厚に厚薄を付け、凸部による厚肉部分に
おいて手で持てる断熱性を保有させるようにしたことを
特徴とするものである。
【0008】
【作 用】上記の飲食品用容器によれば、素材が耐熱性
樹脂の発泡体を主材とするものであって材質的に耐熱性
に優れているため、レトルト殺菌時や電子レンジによる
加熱調理時の高温に充分耐え、しかも発泡体であるため
に適度の断熱性を保有することになる。
【0009】殊に、容器側壁部における外周面に形成し
た凸部によって側壁部の肉厚に厚薄を付けているため、
凸部による厚肉部分においては加熱後に手で持てる程度
の断熱性を保有していても、薄肉の他部分ではその断熱
性が低くなる。しかも凸部が縦方向のリブ状をなしてい
るために、容器を把持する指が縦方向の凸部とは交叉方
向になり、凸部間の間隔をやや広く設定することがで
き、それだけ凸部による厚肉部分が少なくなる。それゆ
えレトルト殺菌時には、外部の熱が凸部外の薄肉部分つ
まり断熱性の低い部分を通じて、内部の飲食品に比較的
容易に伝わる。
【0010】したがって、側壁部全体を厚肉部分と同じ
厚みにしている場合に比して、レトルト殺菌処理に要す
る時間が少なくてすみ、非発泡シートの容器の場合に比
してもそれほどの時間増にはならない。
【0011】しかも電子レンジによる加熱調理後には、
側壁部外周の凸部による厚肉部分の外周を把持するよう
にすれば、充分な断熱性を保有でき、熱く感じずに容易
に把持して取扱えることになる。
【0012】
【実施例】次に本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0013】図1〜図3の実施例において、(1)はポ
リエステル系樹脂等の耐熱性樹脂の発泡体を主材として
形成された容器である。この容器(1)の側壁部(2)
の外周面にはその所要範囲に縦方向の角リブ状の凸部
(3)が周方向所要間隔毎に形成されており、これによ
り側壁部(2)には厚薄が付けられている。(2a)は
凸部(3)による厚肉部分、(2b)は薄肉の他部分を
示す。
【0014】そして前記の凸部(3)による厚肉部分
(2a)において、電子レンジによる加熱後に手で持っ
ても熱く感じない程度の断熱性を保有させるように厚み
を設定し、これより薄肉の他部分(2b)においては容
器としての使用上必要な保形強度を持たせるように厚み
を設定する。その厚みは、発泡体の発泡倍率や収納され
る飲食品等によっても異なるが、例えば厚肉部分(2
a)の厚み2〜6mm、薄肉の他部分(2b)の厚み1〜
4mmとする。
【0015】前記の凸部(3)は、側壁部(2)の全周
面に形成しておくこともできるが、その場合、凸部
(3)による厚肉部分(2a)の占める範囲が多くな
り、それだけレトルト殺菌時の加熱効率が悪くなるの
で、凸部による厚肉部分(2a)ができるだけ少なく
て、しかも容器(1)を凸部(3)の部分で把持できる
ように、凸部(3)の大きさや間隔および形成範囲を設
定しておくのがよい。例えば図のように、容器(1)を
手で持つ場合にその把持部分となる側壁部(2)におけ
る上下方向の中央部のみに凸部(3)を形成するのが望
ましい。
【0016】前記の縦方向のリブ状の凸部(3)として
は、図4のように周方向に波形をなすように形成するこ
とができ、またその大きさや数も任意に設定できる。さ
らに凸部(3)の間隔は、容器(1)を把持する指が凸
部(3)(3)間の薄肉の他部分(2b)の表面に当触
することがないように設定すればよい。
【0017】特に図のような縦方向の凸部(3)である
と、容器(1)を把持する指が図3に鎖線で示すように
凸部(3)とは交叉方向になるため、凸部(3)(3)
間の間隔をやや広く設定することができる。また容器
(1)の成形後の型抜きも容易になる。
【0018】前記の容器(1)の素材である耐熱性樹脂
の代表的なものとしては、ポリエステル系樹脂を挙げる
ことができる。このポリエステル系樹脂は、芳香族のジ
カルボン酸に、二価アルコールを反応させて得られる高
分子量の鎖状ポリエステルであり、中でも耐熱性、経済
性の点から、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレートを主成分とするものが特に好適に用い
られる。また必要に応じて、この樹脂の発泡体の容器内
側層となる片面に、酸素や窒素等に対するガスバリア性
にすぐれる樹脂フィルム層(図示せず)を積層すること
ができる。この樹脂フィルム層としては、エチレンービ
ニルアルコール共重合樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹
脂、ナイロン系樹脂等のフィルムが好適に使用される。
このように樹脂フィルム層を発泡体に積層する場合、そ
の補強効果により、凸部(3)外の薄肉部分(2b)の
肉厚をさらに薄くできる。
【0019】この容器(1)には、食品の種類等に応じ
て、食品充填後に合成樹脂シート等よりなる蓋(4)を
開口縁部(5)に対する熱融着手段あるいは嵌着手段等
により被着される。
【0020】なお、容器(1)の形態については、図の
ようなカップ形状のほか、有底平面略方形のトレー形状
等、種々の形状での実施が可能である。また凸部による
厚薄を底面部にも形成しておくことができる。
【0021】上記のポリエステル系樹脂等の耐熱性樹脂
の発泡体からなる容器(1)は、断熱性に優れるととも
に、材質的に発泡ポリスチレンや発泡ポリプロピレンに
比して耐熱性に優れ、食品の高温下での充填やレトルト
殺菌時の高温にも充分に耐え得る。
【0022】特に、容器側壁部(2)の凸部(3)によ
る厚肉部分(2a)の肉厚を、加熱調理後に手で持てる
程度の断熱性を保有するように設定しておきさえすれ
ば、薄肉の他部分(2b)の断熱性はそれより低くて比
較的熱を伝えやすく、したがって、レトルト殺菌時に
は、外部の熱が凸部(3)外の薄肉の他部分(2b)を
通して内部の飲食品に伝わることになり、レトルト殺菌
をそれほど時間をかけずに行なえる。
【0023】しかも電子レンジによる加熱調理後に容器
(1)を持つとき、縦方向の凸部(3)による厚肉部分
を把持するようにして、薄肉の他部分(2b)に指を当
触させないようにすれば、熱く感じることなく容易に容
器を把持でき、取扱が容易になる。
【0024】
【考案の効果】上記したように本考案の飲食品用容器に
よれば、ポリエステル系樹脂等の耐熱性樹脂の発泡体よ
りなるので、材質的にレトルト殺菌時や電子レンジでの
加熱調理時の高温に耐える耐熱性を持つとともに、適度
の断熱性を具有する。
【0025】すなわち、容器側壁部における凸部による
厚肉部分に加熱調理後に手で持てる程度の断熱性を保有
させることにより、凸部以外の薄肉部分の断熱性を低く
設定できて、レトルト殺菌による加熱効率の低下を極力
抑えることができる。特に前記凸部が縦方向のリブ状を
なすことで、該凸部間の間隔をやや広く設定できて凸部
による厚肉部分を少なくできるために、非発泡シートを
素材とするものに比してもそれほど時間を増加させずに
レトルト殺菌を行なえる。
【0026】しかも電子レンジによる加熱調理後には、
側壁部外周の縦方向の凸部による厚肉部分、すなわち断
熱性のある部分で把持することができ、熱く感じずに手
で持って容易に取扱える。
【0027】したがって耐熱性樹脂の発泡体の容器を、
レトルト殺菌および電子レンジによる加熱を想定したレ
トルト食品等の容器として特に好適に利用、実施できる
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例を示す容器の斜視図である。
【図2】図1の容器の縦断面図である。
【図3】図1の容器の横断面図である。
【図4】他の実施例の横断面図である。
【符号の説明】
(1)……食品容器 (2)……側壁部 (2a)…厚肉部分 (2b)…薄肉の他部分 (3)……凸部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性樹脂の発泡体を主材とする容器で
    あって、容器側壁部における外周面の所要範囲に縦方向
    のリブ状の凸部を周方向に間隔をおいて形成して、側壁
    部の肉厚に厚薄を付け、凸部による厚肉部分において加
    熱後に手で持てる断熱性を保有させるようにしたことを
    特徴とする飲食品用容器。
JP1991000041U 1991-01-07 1991-01-07 飲食品用容器 Expired - Fee Related JPH0738116Y2 (ja)

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JPH04102208U JPH04102208U (ja) 1992-09-03
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