JP2008184212A - 蓋 - Google Patents
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Abstract
【課題】装着することで、容器に熱い飲料等が充填されていても把持しやすくすることのできる蓋を提供する。
【解決手段】本発明の蓋1は、容器の開口部に装着する蓋であって、外周に前記容器の開口部の縁と嵌合する嵌合溝2を有する天板部3と、前記嵌合部2の外周の少なくとも一部と連続して設けられ、前記天板部3に対して下方に折り曲げられたときに、少なくとも前記容器の開口部側の外側面を覆うように構成された舌片4と、前記舌片4が下方に折り曲げられたときに、前記舌片4を前記天板部3に対して下方に向けて固定する固定部5とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の蓋1は、容器の開口部に装着する蓋であって、外周に前記容器の開口部の縁と嵌合する嵌合溝2を有する天板部3と、前記嵌合部2の外周の少なくとも一部と連続して設けられ、前記天板部3に対して下方に折り曲げられたときに、少なくとも前記容器の開口部側の外側面を覆うように構成された舌片4と、前記舌片4が下方に折り曲げられたときに、前記舌片4を前記天板部3に対して下方に向けて固定する固定部5とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、飲料等の容器の開口部に装着する蓋に関する。
従来、紙コップ等の容器に熱い飲料や食品等を入れて飲食用に供する際には、そのままでは熱くて把持することが困難であるため、容器の表面に発泡層を設けて容器の側面に断熱性を付与することによって、熱い飲料等が入っていても把持しやすく構成されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、カップ麺やスープ、味噌汁などの、熱湯を注いで調理して食する食品用の容器として、カップ状容器を二重構造として断熱空間を持たせたものが広く採用されている(例えば、特許文献2参照。)。
特許第3014629号公報
実用新案登録第2571797号公報
また、カップ麺やスープ、味噌汁などの、熱湯を注いで調理して食する食品用の容器として、カップ状容器を二重構造として断熱空間を持たせたものが広く採用されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術では、断熱効果が充分ではない。特に、80℃以上の飲料等が入っている場合、特許文献1の容器でも熱くて把持することは困難である。このような場合、ある程度飲料等の温度が下がるまで、飲食ができず、飲料等の風味を充分楽しめない場合がある。
また、上記特許文献2に記載された容器は、比較的高い断熱性を有するものの、構造が複雑で高価であるという欠点がある。
また、上記特許文献2に記載された容器は、比較的高い断熱性を有するものの、構造が複雑で高価であるという欠点がある。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、装着することで、容器に熱い飲料等が充填されていても把持しやすくすることのできる蓋を提供することを目的とする。
本発明の蓋は、容器の開口部に装着する蓋であって、外周に前記容器の開口部の縁と嵌合する嵌合部を有する天板部と、前記嵌合部の外周の少なくとも一部と連続して設けられ、前記天板部に対して下方に折り曲げられたときに、少なくとも前記容器の開口部側の外側面を覆うように構成された把持部と、前記把持部が下方に折り曲げられたときに、前記把持部を前記天板部に対して下方に向けて固定する固定部とを備えたことを特徴とする。
本発明の蓋を容器に装着した際には、把持部を前記天板部に対して略下方に折り曲げると、固定部によって把持部が下方に向けて固定されることによって、把持部の上から容器を把持することができるため、容器に熱い飲料等が充填されていても、その熱が把持する手に伝導しにくい。
前記固定部は、前記嵌合部から延出して設けられた第1係合突起と、前記把持部から延出して設けられ、前記第1係合突起と係合する第2係合突起とを有するものでもよい。
前記第1係合突起と前記第2係合突起とは一体に成形されており、前記第1係合突起と前記第2係合突起との間に設けられた折り曲げ補助部に沿って折り曲げることで前記第1係合突起と前記第2係合突起とが係合するように形成されてもよい
前記把持部は、前記天板部に対して略下方に折り曲げられたときに、前記容器の開口部側の外側面を全周にわたって覆っていてもよい。
前記固定部は、前記嵌合部から延出して設けられ、前記天板部に対して下方に突出する一対の挟持凸部を有し、前記把持部は、周縁部と、前記周縁部より落ち込んで形成された中央部とを有し、前記把持部が前記天板部に対して下方に折り曲げられたときに、前記中央部が前記挟持凸部の間に進入して挟持されることによって前記把持部が前記天板部に対して下方に向けて固定されるものでもよい。
前記把持部には凹凸部が設けられていてもよい。また、前記天板部には飲み口が設けられていてもよい。
本発明の蓋によれば、容器に充填された飲料等の熱が把持部を把持する手に伝導しにくいので、熱い飲料等が容器に充填されていても、容器に装着することによって把持しやすくすることができる。
以下、本発明の第1実施形態の蓋について、図1から図3を参照して説明する。
図1は本実施形態の蓋1の平面図である。本実施形態の蓋1は、紙コップ等の容器の開口部に装着する蓋であって、外周に容器の開口部の縁と嵌合する嵌合溝(嵌合部)2を有する天板部3と、嵌合溝2の側壁から連続して設けられた舌片(把持部)4と、舌片4が略下方に折り曲げられたときに、舌片4を下向きに固定する固定部5とを備えて形成されている。
図1は本実施形態の蓋1の平面図である。本実施形態の蓋1は、紙コップ等の容器の開口部に装着する蓋であって、外周に容器の開口部の縁と嵌合する嵌合溝(嵌合部)2を有する天板部3と、嵌合溝2の側壁から連続して設けられた舌片(把持部)4と、舌片4が略下方に折り曲げられたときに、舌片4を下向きに固定する固定部5とを備えて形成されている。
蓋1はポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂又はこれらの樹脂にフィラーを追加したものを、真空成形、圧空成形、真空圧空成形、あるいは射出成形等の公知の成形方法で加工することにより得ることができる。
天板部3は、天板上面6と、天板上面6の外周から延出する天板側面7とを有して形成されている。天板上面6は容器の開口部を覆い、外周部8に比して中心部9が一段低く形成されている。中心部9より相対的に突出した外周部8の上面の一部は切り取られており、飲み口10が設けられている。天板側面7は、天板上面6の周縁から側面視において下方に緩やかに広がるテーパ状に形成され、天板側面7の下端に嵌合溝2が設けられている。
図2(a)に示すように、嵌合溝2は嵌合突起11と嵌合側壁12とから形成される。嵌合突起11は、天板側面7の下端から下方にわずかに延出した側面が上方に折り返されて、平面視環状に形成される。嵌合側壁12は、嵌合突起11の端部が下方に折り返されて形成されている。また、嵌合側壁12の外側面には、断続的に係合凸部13が内側に突出して設けられている。
舌片4は、飲み口10付近と、天板部3におけるその対称位置との2箇所の嵌合側壁12の下端から略水平に延出して設けられており、水平に形成された周縁部14と、周縁部14より一段高く形成された中央部15とを有する。
固定部5は、嵌合側壁12の下端から延出して設けられ、一対の第1係合突起16を有する第1基部17と、舌片4から延出し、かつ第1基部17と一体に形成され、一対の第2係合突起18を有する第2基部19とからなる。すなわち、舌片4は、固定部5を介して嵌合側壁12と連続している。
図2(a)に示すように、第1係合突起16は第1基部17の両端に下方に突出して設けられている。第2係合突起18は、図1に示すように、第2基部19の両端に、舌片4の長手方向に沿って第1係合突起16と並ぶように上方に突出して設けられている。第1係合突起16の径は第2係合突起18より若干小さく形成されている。
第1基部17と第2基部19の境界には、ハーフカットで形成され、舌片4を下方に折り曲げやすくする第1罫線(折り曲げ補助部)20が舌片の幅方向に沿って設けられ、第2基部19と舌片4との境界には、ハーフカットで形成され、舌片4を上方に折り曲げやすくする第2罫線21が幅方向に沿って設けられている。
上記のように構成された蓋1の動作について、以下に説明する。
飲料等を充填した紙コップ(容器)22の縁に形成されたリム23に対して、図2(a)に示すように嵌合溝2が嵌合するように上から蓋1を押し付ける。リム23は嵌合側壁12の側面に設けられた係合凸部13を弾性変形させて乗り越え、さらに嵌合突起11及び嵌合側壁12を弾性変形させて、嵌合突起11と嵌合側壁12との間に嵌合する。このとき、係合凸部13の上面にリム23の下面が支持されて、図3に示すように蓋1が紙コップ22に確実に装着される。
飲料等を充填した紙コップ(容器)22の縁に形成されたリム23に対して、図2(a)に示すように嵌合溝2が嵌合するように上から蓋1を押し付ける。リム23は嵌合側壁12の側面に設けられた係合凸部13を弾性変形させて乗り越え、さらに嵌合突起11及び嵌合側壁12を弾性変形させて、嵌合突起11と嵌合側壁12との間に嵌合する。このとき、係合凸部13の上面にリム23の下面が支持されて、図3に示すように蓋1が紙コップ22に確実に装着される。
続いて、第2基部19を第1罫線20に沿って下方に、かつ舌片4を第2罫線21に沿って上方に折り曲げると、第2基部19が第1罫線20を軸として反転し、第2係合突起18を下に凸にして第1基部17の下方に移動する。第2係合突起18を第1係合突起16にかぶせるように移動させると、図2(b)に示すように第1係合突起16と第2係合突起18とが係合し、第2基部19が第1基部17の下方に固定される。同時に舌片4は下方に折り曲げられて、周縁部14が紙コップ22の側面に沿うように略下向きに固定される。
舌片4の中央部15の上から紙コップ22を把持した状態で、天板上面6に設けられた飲み口10から紙コップ22の内容物を摂取することができる。
本発明の蓋1によれば、把持すると手と紙コップ22の側面との間に舌片4が介在するため、紙コップ22の内容物の熱や冷気が把持する手に伝導しにくくなり、把持しやすくすることができる。
また、固定部5に第1罫線20と第2罫線21が設けられているため、舌片4の折り曲げ及び第1係合突起16と第2係合突起18との係合がスムーズに行えるので、蓋1を把持しやすい形状に容易に変化させることができる。
また、第1係合突起16と第2係合突起18との係合によって舌片4が略下向きに固定されるので、固定後に手を離しても舌片4が水平に戻らず、蓋1を把持しやすい形状に維持することができる。
また、第1係合突起16と第2係合突起18との係合によって舌片4が略下向きに固定されるので、固定後に手を離しても舌片4が水平に戻らず、蓋1を把持しやすい形状に維持することができる。
加えて、舌片4は周縁部14のみで紙コップ22の側面に接するため、把持した際に舌片4と紙コップ22の側面との接触面積が小さくなり、伝熱経路を規制して断熱効果を高めることができる。さらに、中央部15と紙コップ22の側面との間に空間が確保されるため、より断熱効果を高めることができる。
また、紙コップ22の開口部を覆う天板部3が、紙コップ22から内容物がこぼれるのを防ぐため、紙コップ22の開口部を蓋で覆いつつ、部品点数を増やさずに把持しやすくすることができる。
さらに、嵌合溝2の嵌合側壁12の側面に係合凸部13が設けられているため、蓋1が確実に紙コップ22に装着される。
また、天板上面6に飲み口10が設けられているため、舌片4の上から紙コップ22を把持したままで、内容物を摂取することができる。
また、天板上面6に飲み口10が設けられているため、舌片4の上から紙コップ22を把持したままで、内容物を摂取することができる。
加えて、天板部3及び舌片4が一体となってほぼ平面に形成されているので、真空成形等で容易に蓋1を作製することができる。また、積み重ねても場所をとらないので、輸送や保管に適している。
そして、容器に発泡層を形成しなくても、蓋を装着するだけで容器に熱い飲料等が充填されていても把持しやすくできるので、低コストで把持しやすい容器を構成することができる。
本実施形態においては、舌片4が2箇所に設けられている例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、舌片4は1箇所であっても、3箇所以上設けられてもよい。ただし、充分に断熱性を向上させるには、少なくとも2箇所以上設けられるのが好ましい。
また、第1係合突起16及び第2係合突起18は、両者が係合可能に構成されていれば、あらゆる形状及び個数に設定可能である。例えば、本実施形態の形状に代えて、舌片4が水平の状態において、第1係合突起16が上方に突出し、第2係合突起18が下方に突出するよう形成されていてもよいし、第1係合突起16及び第2係合突起18が3個以上設けられていてもよい。
さらに、本実施形態においては、ハーフカットで第1罫線20及び第2罫線21を設けているが、これに代えて、スリットや切り欠き等を設けて舌片4を折り曲げ容易に構成してもよい。
さらに、本実施形態においては、ハーフカットで第1罫線20及び第2罫線21を設けているが、これに代えて、スリットや切り欠き等を設けて舌片4を折り曲げ容易に構成してもよい。
続いて、本発明の第2実施形態について図4から図6を参照して説明する。第2実施形態と上述の第1実施形態の異なる点は、固定部の形状である。
なお、上述の第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
なお、上述の第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図4は本実施形態の蓋31の平面図である。図4に示すように、本実施形態の蓋31においては、各舌片32が、嵌合側壁12から外側に略水平に延出する基部33から外側に略水平に延出して設けられている。すなわち、各舌片32は基部33を介して嵌合側壁12と連続している。基部33の左右の端部には、それぞれ挟持凸部(固定部)34が下方に突出して設けられている。また、基部33と舌片32との間には舌片32の幅方向に沿ってハーフカットによって罫線35が設けられている。
舌片32は平坦な周縁部36と、下に向かって凸に形成された中央部37とからなる。図5(a)に示すように、中央部37は、舌片32の幅方向に平行に形成された稜線38より内側の第1側面39と、外側の第2側面40と、左右の側面とから形成され、稜線38を最下端として下方に凸の形状を形成している。また、中央部37の左右の側面には、周縁部36に対して垂直に所定の幅の切り欠き41が設けられている。
基部33との境界付近における中央部37の幅寸法は、左右の挟持凸部34間に挟持されるように、左右の挟持凸部34間の長さより若干大きな値に設定されている。また中央部37の幅方向中央には、図4に示すように、補強リブ(凹凸部)42が長手方向に沿って周縁部36の高さまで上方に突出して設けられている。
上記のように構成された蓋31の使用時の動作について、以下に説明する。
第1実施形態と同様の動作で蓋31を紙コップ22に装着し、罫線35に沿って舌片34を下方に折り曲げると、中央部37が罫線35を軸として紙コップ22の側面に近づくように回転移動する。
第1実施形態と同様の動作で蓋31を紙コップ22に装着し、罫線35に沿って舌片34を下方に折り曲げると、中央部37が罫線35を軸として紙コップ22の側面に近づくように回転移動する。
さらに舌片32を折り曲げると、中央部37のうち、第1側面39と隣接する左右側面とで形成される部分が、図5(b)に示すように、挟持凸部34を弾性変形させて挟持凸部34間に進入する。進入後、挟持凸部34の下端は中央部37の左右の側壁に設けられた切り欠き41に係合する。
すなわち、中央部37の底面は挟持凸部34の弾性力と切り欠き41とによって紙コップ22の側面に沿った状態で支持固定され、図6に示すように舌片32が略下向きに維持される。
すなわち、中央部37の底面は挟持凸部34の弾性力と切り欠き41とによって紙コップ22の側面に沿った状態で支持固定され、図6に示すように舌片32が略下向きに維持される。
本実施形態の蓋31によれば、挟持凸部34が舌片32を挟持することによって舌片32が略下向きに固定されるので、固定後に手を離しても舌片32が水平に戻らず、蓋31を把持しやすい形状に維持することができる。また、挟持凸部34が舌片32を挟持する際に、挟持凸部34と中央部37の左右の側壁に設けられた切り欠き41が係合するので、舌片32を確実に略下向きに固定することができる。
さらに、舌片32に補強リブ42が設けられているため、把持した際に中央部37が変形しにくく、安定して把持することができる。さらに、補強リブ42によって、把持する手と紙コップ22の側面との間に空間が確保されるので、断熱効果が高まり、より把持しやすい蓋を構成することができる。
続いて、本発明の第3実施形態について図7及び図8を参照して説明する。第3実施形態と上述の第1実施形態の異なる点は、固定部の位置と、把持部の形状である。
なお、上述の第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
なお、上述の第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図7は本実施形態の蓋51の平面図である。本実施形態の第1係合突起52は、飲み口10に隣接する位置から左右に90度回転した位置の嵌合側壁12の下端から略水平に延出した第1係合舌片(固定部)53上に、嵌合側壁12に対する接線と平行に2つ並んで下方に突出して形成されている。
本実施形態の把持部54は、嵌合側壁12から略水平に延出する基部55から延出して設けられており、基部55を介して嵌合側壁12と連続している。基部55は2箇所あり、飲み口10に隣接する嵌合側壁12と、天板部3を挟んだ対称位置の嵌合側壁12とからそれぞれ延出している。
把持部54は、平面視において嵌合溝2の円弧と基部55を挟んでほぼ線対称となるように、基部55の端部から逆側に広がる半円弧状に形成されている。把持部54は、天板部3を上にした状態で略上方に所定の高さまで上行する外周部56と、外周部56の端部が折り返されて再び基部55と同じ高さまで下行する内周部57とからなり、断面が逆U字状をなす2層構造となっている。外周部56及び内周部57の高さは、後述するように天板部3の下方に移動したときに、少なくとも紙コップの開口部側の側面を覆う程度の寸法とする。
また、図8に示すように、各把持部54の左右の端部の下端からは円弧の外側に向かって略水平に第2係合舌片(固定部)58が延出し、第2係合舌片58上には、第2係合突起59が第1係合突起52と同一直線状に並ぶように上方に突出して形成されている。
上記の構成を備えた蓋51の動作について説明する。紙コップ22に蓋51を装着し、把持部54を下方に折り曲げると、把持部54は基部55を回転軸として、図8に示すように回転しながら天板部3の下方に紙コップ22の側面に沿うように移動する。
把持部54の左右の第2係合突起59を嵌合側壁12の第1係合突起52に係合させると、把持部54が天板部3の下方に固定され、紙コップ22の開口部側の側面が全周にわたって把持部54によって覆われる。
本実施形態の蓋51によれば、把持部54によって紙コップ22の開口部側の側面が全周にわたって覆われるので、熱い飲料等が充填されているときに把持しやすい箇所が限定されず、より把持しやすく蓋を構成することができる。
また、把持部54が外周部56及び内周部57の2層構造となっているため、外周部56と内周部57との間に空間が形成されるので、より高い断熱効果を得ることができ、より把持しやすくすることができる。
また、把持部54を下方に折り曲げるだけで第1係合突起52と第2係合突起59の係合が行えるので、固定のために多段階の折り曲げを必要とせず、簡便な操作で蓋51を把持しやすい形状に変化させることができる。
続いて、本発明の第4実施形態について図9及び図10を参照して説明する。第4実施形態と上述の第1実施形態の異なる点は、固定部の位置と、把持部の形状である。
なお、上述の第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
なお、上述の第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図9に平面図で示すように、本実施形態の蓋61の舌片(把持部)62は、嵌合側壁12から略水平に延出する基部63から外側に略水平に延出して設けられている。すなわち、舌片62は基部63を介して嵌合側壁12から連続している。基部63の位置及び形状は、上述の第3実施形態と概ね同様である。また、舌片62には、円形の凹凸部64が、上方に凸となるよう、多数形成されている。
各舌片62の基部付近からは、舌片62の幅方向に沿って右腕部65及び左腕部66が略水平に延出している。右腕部65の端部から左腕部66の端部までの長さは、嵌合溝2の外周の約1/2の長さに設定され、右腕部65の端部上には、第1ダボ(固定部)67が、左腕部66の端部上には第1ダボ67より径の大きい第2ダボ(固定部)68がそれぞれ下方に突出して設けられている。一方の舌片の第1ダボ67と他方の舌片の第2ダボ68は、係合可能な位置及び径の大きさに形成されている。
上記のように構成された蓋61の使用時の動作について、以下に説明する。
図10に示すように、紙コップ22に装着した蓋61の舌片62を、基部63を支点として下方に折り曲げる。右腕部65及び左腕部66を紙コップ22の側面に沿うように湾曲させ、一方の舌片の第2ダボ68に他方の舌片の第1ダボ67を係合させると、2枚の舌片62がともに略下向きに固定される。
図10に示すように、紙コップ22に装着した蓋61の舌片62を、基部63を支点として下方に折り曲げる。右腕部65及び左腕部66を紙コップ22の側面に沿うように湾曲させ、一方の舌片の第2ダボ68に他方の舌片の第1ダボ67を係合させると、2枚の舌片62がともに略下向きに固定される。
本実施形態の蓋61によれば、互いの舌片62の第1ダボ67と第2ダボ68とを係合させて下向きに固定するので、簡便に紙コップ22の側面の全周にわたって把持部を形成して把持しやすくすることができる。また、舌片62上に凹凸部64が設けられているので、舌片62と紙コップ22の側面の接触面積が減少し、伝熱経路が規制される。したがって、より把持しやすく蓋を構成することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上述の各実施形態においては、凹凸部の例として補強リブや円形のものを説明したが、凹凸部の形状はこれらには限定されず、他の任意の形状を採用することができる。これによって、紙コップ2に装着された際のデザイン性を高めることができる。
例えば上述の各実施形態においては、凹凸部の例として補強リブや円形のものを説明したが、凹凸部の形状はこれらには限定されず、他の任意の形状を採用することができる。これによって、紙コップ2に装着された際のデザイン性を高めることができる。
また、上述の各実施形態においては、紙コップに装着する例を説明したが、装着の対象となる容器はこれに限定されず、嵌合溝に開口部の縁が嵌合するものであれば、発泡スチロールや他の樹脂、金属等あらゆる材質の容器に装着して断熱性を向上させることが可能である。
また、対象となる容器は開口部が円形のものにも限定されず、対象容器の開口部と嵌合するように本発明の蓋を設計及び成形することで、あらゆる形状の開口部に装着可能に構成することができる。
さらに、上述の各実施形態においては、天板上面の一部が切り取られて飲み口が形成されている例を説明したが、これに代えて、スリットを設けるなどして、天板上面が大きく開き、容器の開口部とほぼ同じ大きさに開口するように蓋を形成してもよい。このようにすれば、固形の具材などを含む食品等が容器に充填されている場合でも、把持部を把持しつつ摂取することが可能である。
1、21、31、51、61…蓋、2…嵌合溝(嵌合部)、3…天板部、4、32、62…舌片(把持部)、5…固定部、10…飲み口、16、52…第1係合突起、18、59…第2係合突起、22…紙コップ(容器)、34…挟持凸部(固定部)、37…中央部、42…補強リブ(凹凸部)、53…第1係合舌片(固定部)、54…把持部、58…第2係合舌片(固定部)、64…凹凸部、67…第1ダボ(固定部)、68…第2ダボ(固定部)
Claims (7)
- 容器の開口部に装着する蓋であって、
外周に前記容器の開口部の縁と嵌合する嵌合部を有する天板部と、
前記嵌合部の外周の少なくとも一部と連続して設けられ、前記天板部に対して下方に折り曲げられたときに、少なくとも前記容器の開口部側の外側面を覆うように構成された把持部と、
前記把持部が下方に折り曲げられたときに、前記把持部を前記天板部に対して下方に向けて固定する固定部と、
を備えたことを特徴とする蓋。 - 前記固定部は、前記嵌合部から延出して設けられた第1係合突起と、前記把持部から延出して設けられ、前記第1係合突起と係合する第2係合突起とを有することを特徴とする請求項1に記載の蓋。
- 前記第1係合突起と前記第2係合突起とは一体に成形されており、前記第1係合突起と前記第2係合突起との間に設けられた折り曲げ補助部に沿って折り曲げることで前記第1係合突起と前記第2係合突起とが係合するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の蓋。
- 前記把持部は、前記天板部に対して略下方に折り曲げられたときに、前記容器の開口部側の外側面を全周にわたって覆っていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の蓋。
- 前記固定部は、前記嵌合部から延出して設けられ、前記天板部に対して下方に突出する一対の挟持凸部を有し、
前記把持部は、周縁部と、前記周縁部より落ち込んで形成された中央部とを有し、
前記把持部が前記天板部に対して下方に折り曲げられたときに、前記中央部が前記挟持凸部の間に進入して挟持されることによって前記把持部が前記天板部に対して下方に向けて固定されることを特徴とする請求項1に記載の蓋。 - 前記把持部には凹凸部が設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の蓋。
- 前記天板部には飲み口が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の蓋。
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WO2015186242A1 (ja) * | 2014-06-06 | 2015-12-10 | 株式会社無有 | 飲料用容器の蓋及び飲料用容器 |
JPWO2015186242A1 (ja) * | 2014-06-06 | 2017-04-20 | 株式会社無有 | 飲料用容器の蓋及び飲料用容器 |
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KR200486358Y1 (ko) * | 2016-07-01 | 2018-05-08 | 황광선 | 컵 손잡이 |
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