JP3050780U - 電子レンジ加熱用の容器入り食品 - Google Patents

電子レンジ加熱用の容器入り食品

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JP3050780U
JP3050780U JP1998000120U JP12098U JP3050780U JP 3050780 U JP3050780 U JP 3050780U JP 1998000120 U JP1998000120 U JP 1998000120U JP 12098 U JP12098 U JP 12098U JP 3050780 U JP3050780 U JP 3050780U
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Japan
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container
sub
food
cooked rice
rice
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JP1998000120U
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Inventor
俊彦 樋口
Original Assignee
株式会社加ト吉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の電子レンジ加熱用の容器入り食品で
は、容器内に収容された食品(米飯又は添加食品)を長
期間無菌状態で保存することが難しく、賞味期限が比較
的短いという問題があった。 【解決手段】 主容器1と、米飯3を封入した副容器2
と、添加食品5を封入した添加食品包装体4とをセット
にした容器入り食品において、副容器2は、1食分の量
の米飯3を収容し得る程度の容積の浅容器形に成形して
米飯3を副容器内部の空気を排除した無菌状態で密封包
装する一方、添加食品5を包装体4内に無菌処理状態で
密封することにより、賞味期限を延長させ得るようにす
る。又、副容器2の上部外周縁にフランジ22を形成し
て該副容器2を主容器1の開口縁部11上に載置し得る
ようにすることにより、該副容器2を、その内部の米飯
3を主容器1内に移し入れた後に添加食品加熱容器とし
て兼用し得るようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本願考案は、電子レンジによって加熱するだけで喫食できるカレーライス又は 丼物等の容器入り食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カレーライスや丼物等の容器入り食品として、例えば図5に示されるように、 米飯3を収容した主容器1Aの上にカレー又は丼物用具材等の添加食品5を収容 した副容器2Aを重ねた状態で、それらの外側をフイルム状の外装材7Aで被覆 したものが知られている(実開平5−13184号公報)。
【0003】 そして、この容器入り食品は、凍結状態で保存され、喫食時に外装材7Aを剥 がして、米飯入り主容器1Aと添加食品入り副容器2Aとを2段積み状態のまま で電子レンジによって加熱し、内容物3,5が温まった直後に、添加食品入り容 器2A内の添加食品5を米飯入り容器1A内に移し入れて食する。
【0004】 ところで、この種の容器入り食品は、長期保存するためには、各容器内の米飯 3及び添加食品5を高度の無菌状態に維持する必要があるが、図5の従来例では 、添加食品入り副容器2Aの開口をシール材6Aで密封し、且つ該副容器2Aの 中間段部21Aを米飯入り主容器1Aの開口縁部(フランジ)12A上に載置し て該主容器1Aの上部を閉塞した状態で、各容器1A,2Aの外側を外装材7A で密封包装している。尚、米飯入りの主容器1Aは、喫食容器となるものでかな りの容積を必要とし、従って該主容器1A内に収容した米飯3の上部にはかなり の容積の空間部Sが形成される。他方、添加食品入りの副容器2Aにおいても、 内部に添加食品5を収容した状態で該添加食品の上部(シール材6A下方)にか なりの容積の空間部Tを有している。
【0005】 尚、この種の容器入り食品は、通常、クリーンルーム内で製造されるが、該ク リーンルーム内の空気はかなりの高度で滅菌されているものの、完全無菌状態で はない。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、図5に示す従来の容器入り食品では、上記したように、主容器1A 内の米飯3及び副容器2A内の添加食品5はそれぞれの容器内において空間部S ,T内の空気に触れている。この容器入り食品は、クリーンルーム中で製造され るものの、各容器1A,2A内の空気中には、ごく微量ではあるが雑菌が混入す る可能性があり、凍結保存しても雑菌の繁殖を完全に抑制することができない。 従って、図5に示す従来の容器入り食品では、製造後の賞味期間を、安全性を見 込んでかなり短くする必要があった。尚、各容器1A,2A内に収容される米飯 3又は添加食品5は、無菌状態を維持するには空気を可能なかぎり排除した状態 で密封包装することが好ましいが、図5の容器入り食品では、各容器1A,2A の容積の割に内容物(米飯3、添加食品5)の量を少なくする必要があるので、 容器内の空気をほとんど排除した状態で密封することが難しい。
【0007】 又、図5の容器入り食品では、電子レンジで内容物が加熱されると、副容器2 Aも手で持てない程度まで加熱されており、該副容器2A内の添加食品5を米飯 入り主容器1A内に移し入れる際に、添加食品入り副容器2Aを素手で持って行 おうとすると、火傷の危険があるという問題があった。
【0008】 本願考案は、上記した従来の容器入り食品の問題点に鑑み、米飯及び添加食品 をそれぞれ高度の無菌状態で封入することができ、しかも高温状態にある副容器 内の添加食品を容易に且つ安全に主容器内に移し入れることができるようにした 容器入り食品を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願考案は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。即 ち、本願考案は、喫食容器となる主容器と、米飯を封入した副容器と、カレー又 は丼物用具材等の添加食品を封入した添加食品包装体とをセットにした電子レン ジ加熱用の容器入り食品を対象にしている。
【0010】 この容器入り食品は、電子レンジで高温まで加熱されるので、主容器は、断熱 性のある材料(例えば発泡合成樹脂)で成形することが好ましい。
【0011】 副容器は、1食分の量の米飯を収容し得る程度の容積の浅容器形に成形してい る。又、副容器内の米飯は、副容器内部の空気を排除した無菌状態で密封包装し ている。即ち、この米飯入り副容器は、クリーンルーム内において、副容器内に 高温の米飯を満杯状態まで収容し、該副容器内に空気が入らないようにシール材 を被せ、副容器の開口縁部を該シール材で完全密封して製造されている。従って 、副容器内には空気がほとんど入っていない状態で米飯が密封されている。
【0012】 添加食品包装体内の添加食品は、レトルトあるいはフリーズドライ等の無菌処 理した状態で密封している。尚、この添加食品の包装体としては、袋状のものが 適当であるが、容器状のものでもよい。。
【0013】 副容器の上部外周縁には、該副容器の容器部を主容器の開口部内に収容した状 態で該主容器の開口縁部に載置し得るフランジを形成している。又、この副容器 は、その内部の米飯を主容器内に移し入れた後に添加食品を収容して加熱する添 加食品加熱容器に兼用し得るようにしている。
【0014】 又、副容器のフランジには、小片のツマミ片を突出形成しておくとよい。この ツマミ片は、副容器内で加熱した添加食品を主容器内に移し入れる際に指でつま んで該添加食品入り副容器を傾動させるためのものである。
【0015】 本願考案の容器入り食品は、主容器内に添加食品包装体を収納し、さらに該主 容器の開口縁部に米飯入り副容器のフランジを載せた状態で、それらの外側をフ イルム状の外装材で被覆して製品とされる。この製品状態では、米飯入り副容器 が主容器の開口部内に収容されているので、全体の外形がコンパクトになる。
【0016】 さらに、本願考案の容器入り食品では、米飯が浅容器形の副容器内に無菌状態 で密封包装されており、他方、添加食品もレトルトあるいはフリーズドライ等の 無菌処理状態で包装体内に密封されているので、長期に亘って内容物が変質しに くくなり、賞味期限を長くすることができる。
【0017】 又、この容器入り食品を喫食するには、外装材を剥がし、米飯入り副容器を主 容器から外し、添加食品包装体を主容器内から取出し、副容器のシール材を剥が し、副容器内の米飯を主容器内に移し入れ、空の副容器を主容器の開口縁部に載 せ、添加食品包装体内の添加食品を副容器内に移し入れて(添加食品の性状によ っては副容器内に適量の水を添加する)、そのまま電子レンジで加熱する。尚、 このように内容物を喫食し得るまで加熱した直後では、内容物の熱で副容器が手 で持てない程度に熱くなっている。
【0018】 ところで、添加食品入りの副容器のフランジにツマミ片を形成したものでは、 該ツマミ片は小片でしかも突出状態で形成されるので、加熱後に容器入り食品を 電子レンジから出すと、該ツマミ片が外気に触れてごく短時間で素手でつまめる 程度まで冷やされる。従って、そのツマミ片を指でつまんでも火傷の心配はなく なる。そして、副容器内の添加食品を米飯入りの主容器内に移し入れる際には、 該ツマミ片を指でつまんで添加食品入り副容器を主容器上で水平方向に半分程度 までずらし、その後、ツマミ片をつまんだまま持ち上げると、添加食品入り副容 器が主容器上で傾いて、内部の添加食品を米飯入り主容器内に移し入れることが できる。
【0019】
【考案の実施の形態】
以下、図1〜図4を参照して本願考案の実施形態を説明すると、この実施形態 では、容器入り食品として丼物が採用されている。そして、この実施形態の電子 レンジ加熱用の容器入り食品は、図1及び図2に示すように、喫食容器となる主 容器1と、調理済みの米飯3を封入した副容器2と、調理済みの添加食品5(丼 物の具材)を封入した添加食品包装体4とをセットにし、それらをフイルム状の 外装材7で被覆して構成されている。
【0020】 主容器1と副容器2は、それぞれ電子レンジによる加熱に対応できる材料、例 えば耐熱性を有する合成樹脂等の非金属材料で成形されている。
【0021】 主容器1は、この実施形態では丼型の容器形状に成形されている。又、この主 容器1は、断熱性のある発泡合成樹脂材料で成形されている。尚、他の実施形態 では、主容器1を箱型形状に成形してもよい。
【0022】 副容器2は、1食分の量の米飯3を収容し得る程度の容積の浅容器形に成形さ れている。又、副容器2には、その容器部21の上部外周縁に環状のフランジ2 2が一体成形されている。そして、この副容器2は、容器部21を主容器1の開 口部内に収容した状態でフランジ22部分を主容器1の開口縁部11上に載置し 得るようになっている。
【0023】 又、副容器2のフランジ22には、小片のツマミ片23を周方向の2箇所に突 出形成している。このツマミ片23は、後述する(図4)ように副容器2内で加 熱した添加食品5を主容器1内に移し入れる際に指でつまんで該添加食品入り副 容器2を傾動させるためのものである。尚、このツマミ片23は、薄くて可撓性 のある状態で形成されている。
【0024】 副容器2内には、1食分の量の米飯3が無菌状態で密封包装されている。即ち 、この米飯入り副容器2は、クリーンルーム内において、副容器2内に高温の米 飯3を満杯状態まで収容し、該副容器2内に空気が入らないようにシール材6を 被せ、副容器2の開口縁部を該シール材6で完全密封して製造されている。従っ て、この副容器2内には、空気がほとんど入っていない状態で米飯3が密封され ている。
【0025】 又、この副容器2は、図3に示すように、その内部の米飯3を主容器1内に移 し入れた後に添加食品5を収容して加熱する添加食品加熱容器に兼用し得るもの である。
【0026】 添加食品包装体4は、この実施形態では袋内に添加食品(丼物の具材)5を無 菌処理した状態で密封している。尚、図示例では、添加食品5をフリーズドライ 製法で処理したものを採用しているが、袋内でレトルト処理してもよい。又、こ の添加食品5の包装体としては、容器状のものでもよい。
【0027】 この容器入り食品は、図2に示すように、主容器1内に添加食品包装体4を収 納し、さらに該主容器1の開口縁部11に米飯入り副容器2のフランジ22を載 せた状態で、それらの外側をフイルム状の外装材7で被覆して製品とされる。尚 、米飯3及び添加食品5は、予め副容器2内及び包装体4内に無菌状態で密封さ れているので、この合体・包装作業をクリーンルーム以外で行っても何ら差し支 えない。又、この容器入り食品を店頭陳列時あるいは家庭において保存するとき には、冷凍庫に入れて凍結しておく。
【0028】 そして、この容器入り食品を喫食するには、図2の状態から図3に示すように 、外装材7を剥がし、米飯入り副容器2を主容器1から外し、添加食品包装体4 を主容器1内から取出し、副容器2のシール材6を剥がし、副容器2内の米飯3 を主容器1内に移し入れ、空の副容器2を主容器1の開口縁部11に載せ、添加 食品包装体4内の添加食品5を副容器2内に移し入れ、且つ該副容器2内に適量 の水Wを添加すれば、加熱準備が完了する。このとき、副容器2は、浅容器形と なっているので、主容器1上に載せたときに、該主容器1内における副容器下方 に米飯収容用の十分なスペースを確保できる。そして、加熱準備のできた容器入 り食品をそのまま電子レンジAのターンテーブルB上に載せて加熱する。このよ うに喫食し得るまで加熱した直後の容器入り食品は、内容物3,5が高温となり 、従って副容器2も手で持てない程度に熱くなっている。尚、主容器1は、断熱 性容器を使用しているので、内部の米飯3が加熱されてもさほど熱くならず、加 熱後の容器入り食品を素手で電子レンジから取出すことができる。
【0029】 又、電子レンジから容器入り食品を取出した状態では、添加食品5が高温にな っていることにより、副容器2も素手で触れないほど熱くなっているが、副容器 2のフランジ22に形成しているツマミ片23は、小片でしかも突出状態で形成 されるので、加熱後に容器入り食品を電子レンジから出すと、該ツマミ片23が 外気に触れてごく短時間で素手でつまめる程度まで冷やされる。従って、そのツ マミ片23を指でつまんでも火傷の心配はなくなる。そして、副容器2内の添加 食品5を米飯入りの主容器1内に移し入れる際には、図4に示すように、該ツマ ミ片23を指でつまんで添加食品入り副容器2を主容器1上で水平方向に半分程 度までずらし、その後、ツマミ片23をつまんだまま持ち上げると、添加食品入 り副容器2が主容器1上で傾いて、内部の添加食品5を米飯入り主容器1内の米 飯3上に移し入れることができ、そのまま丼物として喫食し得る。
【0030】
【考案の効果】
このように、本願考案の容器入り食品では、米飯3が浅容器形の副容器2内に 無菌状態で密封包装されており、他方、添加食品5もレトルトあるいはフリーズ ドライ等の無菌処理状態で包装体4内に密封されているので、長期に亘って内容 物3,5が変質しにくくなり、賞味期限を長くすることができるという効果があ る。又、米飯3を収容していた副容器2は、米飯3を主容器1内に移し入れた後 に、添加食品5を収容して加熱する添加食品加熱容器として兼用し得るので、該 副容器2を有効利用できる。さらに、副容器2のフランジ22にツマミ片22を 形成すると、加熱した副容器2内の添加食品5を米飯入り主容器1内に移し入れ る際に、該ツマミ片22をつまんで該添加食品入り副容器2を米飯入り主容器1 上で傾斜させることで行え、安全(火傷の心配なく)且つ簡単に添加食品5の移 し入れ作業を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態にかかる電子レンジ加熱用の容器
入り食品の斜視図である。
【図2】図1の容器入り食品のII−II断面図である。
【図3】図1の容器入り食品の加熱方法を示す断面図で
ある。
【図4】図1の容器入り食品における添加食品の移し入
れ方法説明図である。
【図5】従来の容器入り食品の断面図である。
【符号の説明】
1は主容器、2は副容器、3は米飯、4は添加食品包装
体、5は添加食品、6はシール材、7は外装材、11は
開口縁部、21は容器部、22はフランジ、23はツマ
ミ片である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B65D 81/20 B65D 81/20 D 85/50 85/50 A

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 喫食容器となる主容器(1)と、米飯
    (3)を封入した副容器(2)と、カレー又は丼物用具
    材等の添加食品(5)を封入した添加食品包装体(4)
    とをセットにした電子レンジ加熱用の容器入り食品であ
    って、 前記副容器(2)は、1食分の量の米飯(3)を収容し
    得る程度の容積の浅容器形に成形し、 該副容器(2)内の米飯(3)は、副容器内部の空気を
    排除した無菌状態で密封包装し、 前記添加食品包装体(4)内の添加食品(5)はレトル
    トあるいはフリーズドライ等の無菌処理状態で密封し、 前記副容器(2)の上部外周縁には、該副容器(2)の
    容器部(21)を前記主容器(1)の開口部内に収容し
    た状態で該主容器(1)の開口縁部(11)に載置し得
    るフランジ(22)を形成し、 前記副容器(2)は、その内部の米飯(3)を前記主容
    器(1)内に移し入れた後に前記添加食品(5)を収容
    して加熱する添加食品加熱容器に兼用し得るようにし
    た、 ことを特徴とする電子レンジ加熱用の容器入り食品。
  2. 【請求項2】 請求項1において、副容器(2)のフラ
    ンジ(22)に小片のツマミ片(23)を突出形成した
    ことを特徴とする電子レンジ加熱用の容器入り食品。
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