JP3078003B2 - 熱硬化性組成物 - Google Patents
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Description
チール製家具、家電用品、プラスチックスなどの各種塗
装、とくに耐久性の要求される製品の塗装に使用される
熱硬化性組成物に関する。
ルメラミン、エポキシメラミンなどのように、メラミン
が架橋剤として使用されたもので、メラミン樹脂からの
臭気の問題が未解決のまま残されたものである。
ポリオール樹脂およびメラミン樹脂による架橋形式と全
く異なるポリオール樹脂および加水分解性シリル基含有
樹脂による架橋形式を見出し、先に特許出願(特開平1
−141952号公報)を行なっている。
リル基含有重合体との混合物は、硬化触媒を使用しない
で用いられるばあいには、室温や比較的低い温度の加熱
では硬化速度が遅いため、速い速度での硬化が必要な塗
装などのばあいには高い温度への加熱が必要であり、多
量のエネルギーを消費することになる。
硬化触媒を用いるばあい、一般に硬化触媒を使用直前に
配合する2液型として使用することになる。また硬化触
媒を含んだポリオール樹脂と加水分解性シリル基含有重
合体との混合物に脱水剤やアルキルアルコールを添加し
て1液型(特願平1−170926号)として使用することも
できるが、いずれの使用方法においても半開放条件下で
の安定性は不充分である。
討を重ねた結果、カルボキシル基を含むポリオール樹脂
と加水分解性シリル基含有重合体は、硬化触媒を添加し
ないばあい(以下、無触媒という)においてもカルボキ
シル基が内部触媒として作用するため、著しく反応する
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
カルボキシル基含有ポリオール樹脂、 (B)加水分解性シリル基含有重合体ならびに (C)メタノールまたはメタノールおよび脱水剤 からなる熱硬化性組成物であって、(A)成分/(B)
成分が重量比で9/1〜1/9であり、(A)成分および
(B)成分100重量部(以下、部という)(固形分)に
対して、(C)成分を100部以下含有する熱硬化性組成
物に関する。
ポリオール樹脂は焼付直後の硬度、耐溶剤性などの塗膜
物性を発現させるために使用される成分である。
水酸基価としては、数平均分子量が1,500〜40,000、さ
らには2,000〜25,000であるのが粘度、耐久性などの塗
膜(本発明の組成物から形成される塗膜)物性の点から
好ましく、また水酸基価が10〜300mgKOH/g、さらには20
〜250mgKOH/gであるのが強度、耐久性などの塗膜物性の
点から好ましい。
〜150mgKOH/g、さらには10〜100mgKOH/gが硬化性、保存
安定性の点から好ましい。酸価が3mgKOH/g未満になる
と、硬化が不充分となり、耐溶剤性、硬度などの性能が
充分に発現されなくなる傾向が生じる。また、酸価が10
0mgKOH/gをこえると、保存安定性が低下する。
酸、メタクリル酸、ポリカルボン酸などのカルボキシル
基含有モノマーと水酸基含有モノマーおよびこれらと共
重合可能なビニルモノマーなどとの共重合によりうるこ
とができる。
が、アクリル酸、メタクリル酸、ポリカルボン酸(マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸など)の炭素数1〜20の
直鎖または分岐のアルコールとのジエステルまたはハー
フエステルなどの不飽和カルボン酸のエステル、それら
の塩(アルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩な
ど)、それらの酸無水物(無水マレイン酸など)などが
あげられる。これらカルボキシル基含有モノマーは単独
で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
としては、たとえば2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ダイセル化学工業(株)製のプラクセルFA−1、プ
ラクセルFA−4、プラクセルFM−1、プラクセルFM−4
など、2−ヒドロキシエチルビニルエーテルなどがあげ
られる。これら水酸基含有モノマーは単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。
ー、たとえばアクリル酸またはメタクリル酸の誘導体に
とくに限定はなく、その具体例としては、たとえばメチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレー
ト、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)ア
クリレート、ペンタフルオロプロピル(メタ)アクリレ
ート、パーフルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、(メタ)アクリロニトリル、グリシジル(メタ)ア
クリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、(メ
タ)アクリルアミド、α−エチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N
−ジメチルアクリルアド、N−メチルアクリルアミド、
アクリロイルモルホリン、N−メチロール(メタ)アク
リルアミド、東亜合成化学工業(株)製のアロニクスM
−5700、東亜合成化学工業(株)製のマクロマーである
AS−6、AN−6、AA−6、AB−6、AK−5など、(メ
タ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステル類とリン
酸もしくはリン酸エステル類との縮合生成物たるリン酸
エステル基含有ビニル化合物、ウレタン結合やシロキサ
ン結合を含む(メタ)アクリレートなどがあげられる。
%(以下、%という)をこえない範囲で、主鎖にウレタ
ン結合やシロキサン縮合による部分を含んでいてもよ
く、また、(メタ)アクリル酸誘導体以外のビニルモノ
マーを含んでいてもよい。該モノマーにはとくに限定は
なく、その具体例としては、たとえばスチレン、α−メ
チルスチレン、クロロスチレン、スチレンスルホン酸、
ビニルトルエンなどの芳香族炭化水素系ビニル化合物;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ジアリルフタレート
などのビニルエステルやアリル化合物;ビニルピリジ
ン、アミノエチルビニルエーテルなどのアミノ基含有ビ
ニル化合物;イタコン酸ジアミド、クロトンアミド、マ
レイン酸ジアミド、フマル酸ジアミド、N−ビニルピロ
リドンなどのアミド基含有ビニル化合物;メチルビニル
エーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、クロロプレン、プロピレン、ブタ
ジエン、イソプレン、フルオロオレフィン、マレイミ
ド、N−ビニルイミダゾール、ビニルスルホン酸などの
その他のビニル化合物などがあげられる。
容易さなどの点からアゾビスイソブチロニトリルなどの
アゾ系ラジカル開始剤を用いた溶液重合法により製造す
るのが好ましい。
ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n
−ブチルメルカプタンなどの連鎖移動剤を用い、分子量
を調整してもよい。
定なく使用しうる。
(A)は、また、樹脂(A)不溶性の有機溶剤、たとえ
ばペンタン、ヘキサン、ヘプタンなどに該樹脂(A)の
粒子を分散させた非水ディスパージョンタイプでもよ
い。
ル基含有重合体(B)は、末端および(または)側鎖に
一般式(I): で表わされるアルコキシシリル基を1分子中に少なくと
も1個、好ましくは2〜100個有する重合体である。
0、さらに好ましくは炭素数1〜4のアルキル基であ
る。該炭素数が10をこえたり、R1がアルキル基以外のた
とえばフェニル基、ベンジル基のばあいには、アルコキ
シシリル基の反応性が低下する。R1の具体例としては、
たとえばメチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−
プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基などがあげ
られる。
基、好ましくは炭素数1〜10のアルキル基、アリール基
およびアラルキル基よりなる群から選ばれた1価の炭化
水素基である。
しては、R1と同様の基があげられ、アリール基の具体例
としては、たとえばフェニル基、トリル基、キシリル基
などがあげられ、アラルキル基の具体例としては、たと
えばベンジル基などがあげられる。
例としては、たとえば一般式(II): (式中、R1、R2、aは前記と同じ、R3はR2と同様の基で
あって、水素原子またはアルキル基、アリール基および
アラルキル基よりなる群から選ばれた1価の炭化水素基
を示す)で表わされる基があげられる。
としては、たとえば後述するアルコキシシリル基含有モ
ノマーに含まれる基があげられる。
実質的にアクリル共重合体鎖からなるものであり、その
ため硬化物の耐候性、耐薬品性、耐水性などが良好とな
る。さらに一般式(I)で示されるアルコキシシリル基
のケイ素原子は炭素原子に結合しているため、硬化物の
耐水性、耐アルカリ性、耐酸性などが一層良好となる。
該アルコキシシリル基は、カルボキシル基含有ポリオー
ル樹脂(A)の水酸基と反応してシロキシ架橋を形成す
るとともに、アルコキシシリル基同士も反応してシロキ
サン架橋を形成する。
キシシリル基の個数が1個未満になると、塗膜物性の耐
溶剤性が低下する。(B)成分の数平均分子量は、1,00
0〜30,000、さらに好ましくは3,000〜25,000であるのが
塗膜物性(強度、耐久性など)の点から好ましい。
クリル酸、メタクリル酸、それらの誘導体などとアルコ
キシシリル基含有モノマーとの共重合によりうることが
できる。
なく、その具体例としては、たとえばメチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ステアリル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、ペ
ンタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、パーフル
オロシクロヘキシル(メタ)アクリレート、(メタ)ア
クリロニトリル、グリシジル(メタ)アクリレート、ジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルア
ミド、α−エチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキ
シメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアク
リルアミド、N−メチルアクリルアミド、アクリロイル
モルホリン、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、N
−メチロール(メタ)アクリルアミド、東亜合成化学工
業(株)製のアロニクスM−5700、東亜合成化学工業
(株)製のマクロマーであるAS−6、AN−6、AA−6、
AB−6、AK−5など、ダイセル化学工業(株)製のプラ
クセルFA−1、プラクセルFA−4、プラクセルFM−1、
プラクセルFM−4など、(メタ)アクリル酸のヒドロキ
シアルキルエステル類などとリン酸もしくはリン酸エス
テル類との縮合生成物たるリン酸エステル基含有ビニル
化合物、ウレタン結合やシロキサン結合を含む(メタ)
アクリレートなどがあげられる。
性不飽和2重結合を有し、前記一般式で表わされるアル
コキシシリル基を有するということ以外とくに限定はな
く、その具体例としては、たとえば などの末端にアルコキシシリル基をウレタン結合または
シロキサン結合を介して有する(メタ)アクリレートな
どがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以
上を併用してもよい。
加水分解性シリル基含有重合体(B)中の割合は、組成
物の硬化性や塗膜の耐久性などの点から5〜90%が好ま
しく、11〜70%がさらに好ましい。
をこえない範囲で、主鎖にウレタン結合やシロキサン結
合による部分を含んでいてもよく、(メタ)アクリル酸
誘導体以外のモノマーを含んでいてもよい。該モノマー
にはとくに限定はなく、その具体例としては、たとえば
スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、スチ
レンスルホン酸、4−ヒドロキシスチレン、ビニルトル
エンなどの芳香族炭化水素系ビニル化合物;マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸、そ
れらの塩(アルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩
など)、それらの酸無水物(無水マレイン酸など)、そ
れらと炭素数1〜20の直鎖または分岐のアルコールとの
ジエステルまたはハーフエステルなどの不飽和カルボン
酸のエステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ジア
リルフタレートなどのビニルエステルやアリル化合物;
ビニルピリジン、アミノエチルビニルエーテルなどのア
ミノ基含有ビニル化合物;イタコン酸ジアミド、クロト
ンアミド、マレイン酸ジアミド、フマル酸ジアミド、N
−ビニルピロリドンなどのアミド基含有ビニル化合物;2
−ヒドロキシエチルビニルエーテル、メチルビニルエー
テル、シクロヘキシルビニルエーテル、塩化ビニル、塩
化ビニリデン、クロロプレン、プロピレン、ブタジエ
ン、イソプレン、フルオロオレフィン、マレイミド、N
−ビニルイミダゾール、ビニルスルホン酸などのその他
のビニル化合物などがあげられる。
開昭54−36395号公報、同57−36109号公報、同58−1578
10号公報などに示される方法により製造することができ
るが、合成の容易さの点からアゾビスイソブチロニトリ
ルなどのアゾ系ラジカル開始剤を用いた溶液重合法によ
り製造するのが最も好ましい。
n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタ
ン、n−ブチルメルカプタン、γ−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエト
キシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラ
ン、(CH3O)3Si−S−S−Si(OCH3)3、(CH3O)3Si
−S8−Si(OCH3)3などの連鎖移動剤を用い、分子量を
調節することができる。とくに前記アルコキシシリル基
を分子中に有する連鎖移動剤、たとえばγ−メルカプト
プロピルトリメトキシシランを用いれば、重合体の末端
にアルコキシシリル基を導入することができる。
(トルエン、キシレン、n−ヘキサン、シクロヘキサン
など)、酢酸エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチルな
ど)、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、n−ブタノールなど)、エーテル類(エチ
ルセロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテー
トなど)、ケトン類(メチルエチルケトン、アセト酢酸
エチル、アセチルアセトン、ジアセトンアルコール、メ
チルイソブチルケトン、アセトンなど)のごとき非反応
性の溶剤であればとくに限定はない。
種を用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ては、(A)成分/(B)成分が重量比で9/1〜1/9が好
ましく、8/2〜2/8がさらに好ましい。(A)成分/
(B)成分が9/1をこえると塗膜物性の耐水性が低下
し、1/9未満になると外観性、硬度などの物性において
(A)成分を配合する効果が充分えられなくなる。
たはメタノールおよび脱水剤が使用される。
(A)および加水分解性シリル基含有重合体(B)の両
方を溶解する溶剤、またはカルボキシル基含有ポリオー
ル樹脂(A)および加水分解性シリル基含有重合体
(B)を混合したときに沈殿が生じないような溶剤であ
る。
(B)成分の固形分量100部に対し、通常100部以下、好
ましくは50部以下であり、後述する脱水剤を用いず溶剤
単独で用いるばあいには、通常0.5〜100部、好ましくは
2〜50部である。
述する脱水剤と併用するばあい、(A)成分、(B)成
分、メタノールからなる組成物を保存したばあいと比較
して保存安定性が顕著に改善される。このような効果を
呈する溶剤の使用量は、本発明の組成物中における
(A)成分および(B)成分の分子量や組成などにより
異なり、一概には規定できないが、組成物が実用上必要
な固形分濃度、粘度などになるように調整すればよい。
ティング剤などに用いられている脂肪族炭化水素類、芳
香族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、メタノール以
外のアルコール類、ケトン類、エステル類、エーテル
類、アルコールエステル類、ケトンアルコール類、エー
テルアルコール類、ケトンエーテル類、ケトンエステル
類、エステルエーテル類などの溶剤を使用しうる。
は、アルキル基の炭素数が2〜10のアルコールがあげら
れ、このようなアルコールとしては、たとえばエチルア
ルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアル
コール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコー
ル、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコー
ル、n−アミルアルコール、イソアミルアルコール、ヘ
キシルアルコール、オクチルアルコール、セロソルブな
どが用いられる。
ばオルトギ酸メチル、オルトギ酸エチル、オルト酢酸メ
チル、オルト酢酸エチル、メチルトリメトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニ
ルトリメトキシシラン、メチルシリケート、エチルシリ
ケートなどのアルコキシエステル化合物があげられる。
これらの加水分解性エステル化合物は、加水分解性シリ
ル基含有重合体(B)の重合前に予め加えておいてもよ
く、重合後に加えてもよく、重合中に加えてもよい。
分の固形分100部に対し、通常100部以下、好ましくは50
部以下である。
さらに効果を高めることができる。
酸、硫酸、リン酸、硝酸などの無機酸;ギ酸、酢酸、シ
ュウ酸、安息香酸、フタル酸、p−トルエンスルホン
酸、アクリル酸、メタクリル酸などの有機酸;アルキル
チタン酸塩、オクチル酸鉛などのカルボン酸の金属塩;
オクチル酸スズ、ジブチルスズジラウレート、ジオクチ
ルスズマレートなどのカルボン酸型有機スズ化合物;モ
ノブチルスズサルファイド、ジオクチルスズメルカプタ
イドなどのスルフィド型、メルカプチド型有機スズ化合
物;ジオクチルスズオキサイドなどの有機スズオキサイ
ド;有機スズオキサイドとエチルシリケート、エチルシ
リケート40、マレイン酸ジメチル、フタル酸ジオクチル
などのエステル化合物との反応による有機スズ化合物;
テトラエチレンペンタミン、トリエチレンジアミン、N
−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシ
シランなどのアミン;水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ムなどのアルカリ触媒が有効であるが、とくに有機酸、
無機酸および有機スズ化合物が有効である。
らには0.001〜10部用いるのが好ましい。
塗膜性能を改善するために加水分解性シリコン化合物を
添加することができる。この加水分解性シリコン化合物
とは、末端または側鎖に加水分解性シリル基を有する化
合物であり、好ましい具体例としては、たとえば加水分
解性シラン化合物、その部分加水分解縮合物、その反応
物、これらの混合物などがあげられる。
えばメチルシリケート、メチルトリメトキシシラン、エ
チルトリメトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、
オクチルトリメトキシシラン、ドデシルトリメトキシシ
ラン、フェニルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキ
シシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、N−β−アミノエチル−γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキ
シシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジブチルジメト
キシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ビニルメチ
ルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチ
ルジメトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリ
エチルメトキシシラン、トリフェニルメトキシシラン、
エチルシリケート、メチルトリエトキシシラン、エチル
トリエトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、オク
チルトリエトキシシラン、ドデシルトリエトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メル
カプトプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、N−β−アミノエチル−γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシ
シラン、ジエチルジエトキシシラン、ジブチルジエトキ
シシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ビニルメチル
ジエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチル
ジエトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、トリエ
チルエトキシシラン、トリフェニルメトキシシランなど
があげられる。
合物は、たとえば前記シラン化合物を単独または複数混
合し、必要量のH2Oを加え、また必要に応じて塩酸、硫
酸などの縮合触媒を少量加え、常温〜100℃にし、生成
するアルコールを除去しながら縮合を進めるなどするこ
とにより容易にえられる。たとえばメチルシリケートの
部分加水分解縮合物でメトキシシリル基を含有する化合
物の例としては、日本コルコート化学(株)製のメチル
シリケート47、メチルシリケート51、メチルシリケート
55、メチルシリケート58、メチルシリケート60などがあ
げられ、またメチルトリメトキシシラン、ジメチルジメ
トキシシランなどの部分加水分解縮合物でメトキシシリ
ル基を有する化合物の例としては、信越化学工業(株)
製のAFP−1、AFR−2、AFP−6、KR213、KR217、KR921
8;東芝シリコーン(株)製のTSR165、TR3357;日本ユニ
カー(株)製のY−1587、FZ−3701、FZ−3704などがあ
げられる。また、エチルシリケートの部分加水分解縮合
物でエトキシシリル基を含有する化合物の例としては、
日本コルコート化学(株)製のエチルシリケート40、HA
S−1、HAS−6、HAS−10などがあげられる。
えばアミノ基を含むシランカップリング剤とエポキシ基
を含むシランカップリング剤との反応物;アミノ基を含
むシランカップリング剤とエチレンオキシド、ブチレン
オキシド、エピクロルヒドリン、エポキシ化大豆油、そ
の他油化シエルエポキシ(株)製のエピコート828、エ
ピコート1001などのエポキシ基を含む化合物との反応
物;エポキシ基を含むシランカップリング剤とエチルア
ミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチレンジ
アミン、ヘキサンジアミン、ジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミンなど
の脂肪族アミン類、アニリン、ジフェニルアミンなどの
芳香族アミン類、シクロペンチルアミン、シクロヘキシ
ルアミンなどの脂環式アミン類、エタノールアミン類な
どのアミンとの反応物などがあげられる。
もよく、2種以上を併用してもよい。
ないが、(A)成分および(B)成分の固形分100部に
対して通常0.01〜100部、好ましくは0.1〜30部である。
加水分解性シリコン化合物の使用量が0.01部未満になる
と添加効果が充分えられなくなり、100部をこえると本
発明の組成物からえられる塗膜の外観性が低下する傾向
にある。
質顔料を含む)、紫外線吸収剤、光安定剤、沈降防止
剤、レベリング剤などの添加剤;ニトロセルロース、セ
ルロースアセテートブチレートなどの繊維素;エポキシ
樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩素化ポリプロ
ピレン、塩化ゴム、ポリビニルブチラールなどの樹脂;
充填剤などを添加してもよい。
と(B)成分とをコールドブレンドするか、混合したの
ち加熱(ホットブレンド)などして部分反応させたもの
を、(C)成分であるメタノールまたはメタノールおよ
び脱水剤と混合するなどすることにより、本発明の組成
物が調製される。
キシル基含有ポリオール樹脂(A)の水酸基が加水分解
性シリル基含有重合体(B)のシリル基と反応する架橋
反応を利用するものであり、従来のメラミンを架橋剤と
する技術と明確に区別されるものである。
動車、産業機械、スチール製家具、家電用品、プラスチ
ックスなどの各種塗装、とくに耐久性の要求される製品
の塗装に用いられるコーティング剤として有用であり、
たとえば浸漬、吹付け、刷毛塗りなどの常法により被塗
物に塗布したのち、通常30℃以上、好ましくは55〜350
℃で硬化させることにより耐久性に優れた塗膜を形成す
ることができる。
的に説明する。
び滴下ロートを備えた反応容器にキシレン45.9部を仕込
み、チッ素ガスを導入しつつ110℃に昇温したのち、下
記組成の混合物(b)を滴下ロートにより、5時間かけ
て等速滴下した。
チロニトリル0.5部およびトルエン5部を1時間かけて
等速滴下した。滴下終了後、110℃で2時間熟成したの
ち冷却し、樹脂溶液にキシレンを加えて固形分率が60%
になるように調整した。えられた樹脂溶液(b)の特性
を第2表に示す。
シレン9.5部を仕込み、製造例1と同様にして第1表に
示す混合物を添加した。
トリル0.2部およびトルエン3.8部を1時間かけて等速滴
下した。滴下終了後、110℃で2時間熟成したのち、冷
却し、キシレンで樹脂溶液の固形分を60%に調製した。
えられた樹脂溶液の特性を第2表に示す。
料を調製した。
車用エポキシアミド系カチオン電着プライマーおよび中
塗サーフェーサーを塗装した塗板を試験片とした。その
上に市販のアクリルメラミン樹脂塗料(シルバーメタリ
ックベース)を塗布したのち、ウェット・オン・ウェッ
ト方式で、第3表に示すトップコートクリアー塗料にチ
ヌビン900(チバガイギー社製、ベンゾトリアゾール系
紫外線吸収剤)およびチヌビン144(チバガイギー社
製、ヒンダードアミン系光安定剤)を樹脂固形分100部
に対してそれぞれ1部添加し、スプレー可能粘度になる
までキシレンにて希釈したものを塗布し、140℃で30分
間焼付けた。ベースコートの乾燥膜厚は約15μm、トッ
プコートクリアー塗料の乾燥膜厚は約30μmであった。
した。結果を第3表に示す。
トンに24時間浸漬させ、不溶出分(%)を測定した。
傷の有無を調べた。
判定した。
入れ、アルミホイルで軽くふたをし30〜35℃雰囲気に放
置しゲル化するまでの日数を調べた。
成物は従来の硬化触媒を添加したものに比べて塗膜物性
および塗料安定性に関し、優れたバランスを有してい
る。
Claims (5)
- 【請求項1】(A)酸価3〜150mgKOH/g、水酸基価10〜
300mgKOH/gのカルボキシル基含有ポリオール樹脂、 (B)加水分解性シリル基含有重合体ならびに (C)メタノールまたはメタノールおよび脱水剤 からなる熱硬化性組成物であって、(A)成分/(B)
成分が重量比で9/1〜1/9であり、(A)成分および
(B)成分100重量部(固形分)に対して、(C)成分
を100重量部以下含有する熱硬化性組成物。 - 【請求項2】(A)成分であるカルボキシル基含有ポリ
オール樹脂が数平均分子量1,500〜40,000である請求項
1記載の熱硬化性組成物。 - 【請求項3】(B)成分である加水分解性シリル基含有
重合体が、分子内に重合性不飽和2重結合とアルコキシ
シリル基とを有するアルコキシシリルビニルモノマーか
らの単位を5〜90重量%を含む重合体である請求項1記
載の熱硬化性組成物。 - 【請求項4】脱水剤が加水分解性エステル化合物である
請求項1記載の熱硬化性組成物。 - 【請求項5】脱水剤として加水分解性エステル化合物を
含み、さらに、脱水剤100重量部に対して脱水促進剤を
0.0001〜20重量部含む請求項1記載の熱硬化性組成物。
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