JP3073761B2 - 遊星歯車組立体 - Google Patents

遊星歯車組立体

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    • F16H57/08—General details of gearing of gearings with members having orbital motion
    • F16H57/082—Planet carriers

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は歯車の組立体に関するものであり、特に遊星
歯車枠組立体に関するものである。
〔従来の技術〕
普通には、所定の各歯車比の遊星歯車枠組立体は、別
々の組立体である。各組立体は、所定の枠、所定の遊星
歯車、順応する歯車取付けピン、軸受、保持器、太陽歯
車などを備えている。したがつて、異なる遊星歯車組立
体枠の各々のためのいくつかの別々の部品と構成要素を
顧客の所望によつて変る歯車比に備えてメ−カ−が在庫
しておかなければならないことは高くつく。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、いくつかの組立体において用いるこ
とのできる部品を提供することによつて、さまざまの歯
車比の組立体に対する要求条件を満たすように、在庫と
して備えられる必要のある異なる構成要素と部品の数を
最小限にする遊星歯車枠組立体を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、枠と、遊星歯車と、前記遊星歯車を
前記枠に回転自在に取付けるジヤ−ナルピンと、前記ピ
ンを前記枠に対して適所に保持するように前記枠と係合
される座金と、を備えた遊星歯車組立体が提供される。
前記ピンは（ａ）前記座金と係合し、（ｂ）前記ピンの
前記枠に対する回転を防止する手段を備えている。
本発明のそのほかの目的及び特徴は、添付図面と関連
して行われる以下の説明を参照することによつて明らか
になるであろう。
〔実施例〕
第１、第３及び第４図に示されているように、新規な
遊星歯車枠組立体10は、遊星歯車14（一つだけが図示さ
れている）を取付けている枠12を備えている。枠12は、
軸16と一体のハウジング18を備えている。ハウジング18
は、三つの等距離の場所にウエブ24（一つだけが示され
ている）によつてハウジングを横切つて結合されている
１対の平行壁20と22をもつている。また、三つの等距離
の場所に、ハウジング18は、対になつた穴26をもつてお
り、そのような対が三つあるが、１対は見えない。壁20
及び22にある各対の穴26は、互いにまつすぐに心を合さ
れ、軸16の軸線と平行になつている。
穴26がピン28を受け、ピンは、次に、遊星歯車軸受30
と遊星歯車14を取付けている。薄い軸受スペ−サ32が軸
受30と壁20及び22との間に挿入されている。
遊星歯車14は、一部分だけが示されている太陽歯車34
及びリング歯車36と噛み合い係合している。保持座金38
及び38aがそれぞれ壁20及び22に押しつけて取付けられ
て、ピン28を適所に保持して、ピンの枠12の中での回転
を防止する。枠12を回転自在に支持する軸受40が軸16と
短軸16aにある座金38及び38aに押しつけて据えられる。
座金38及び38aは、同一で交換可能である。それらの座
金は、例示した実施例におけるピン28に関する機能を説
明するのを明瞭にするために異なる数を割当てられてい
るだけである。
本発明によれば、各ピン28は、突出した軸方向のラン
ド42及び44を座金38と境を接する少なくとも一端に形成
されている。第１図に示されているように、ランド42
は、保持座金38の周辺に押しつけて入れ子式に重なつて
いる。ランドが座金38とこのように係合しているため
に、ピン28は回転を制限されている。
組立体10は、所定の歯車比をもつていることが分るで
あろう。異なる歯車比をもつた遊星歯車枠組立体を形成
するために、組立体10の中にあるのと同じ構成要素と部
品のほとんどを利用できる。第４図は、異なる歯車比を
もつた遊星歯車枠組立体10aを示しており、同じ構成要
素及び部品を用いている。
第４図の遊星歯車枠組立体10aは、異なる枠12a、異な
る遊星歯車14a及び異なるリング歯車36aを必要とする。
しかし、他のすべては第１図の組立体10におけると同じ
ままである。しかし、こゝでは、ピン28は、ランド44を
座金38に押しつけて取付けるために180゜回転される。
このように回転することは、穴26がより大きな枠12a、
遊星歯車14a、及びリング歯車36aのために組立体10にお
けるより、組立体は10aにおいて半径方向に大きく離れ
ているから、必要である。ピン28のランド44は、ランド
42と違つて、ピンの中心線からずれているので、ランド
44はピン28と短軸16aとの間の間隔が大きくなつている
にもかかわらず座金38に係合する。全く同じピン28と座
金38（及び38a）は、より大きな遊星歯車14aとともに用
いられる。ピンの半径方向の向きだけが、両方の組立体
において機能させるために変えられる。
枠12aの直径は、枠12の直径より大きく、枠にある穴2
6は、半径方向により外方に形成される。しかし、軸16
と短軸16aは軸受40及び前記座金38と38aに適応するよう
に同じ寸法のものである。
ランド42には、ピン28の軸方向中心線46と心の合つた
中間部分があり、一方、ランド44は、中心線46からずら
されており、ピン28が両組立体10及び10aにおいて使用
できるのはこの新規な手段によつてである。ピンの中心
線からの片寄り距離が異つているために、正しく半径方
向に向けられたピンは、穴26の間隔が異なつている枠12
及び12aの両方で使用でき、なお、座金38と正しく係合
する。
第５図は、ランド42a及び44aが座金38の周辺とより噛
み合つた入れ子式重ね合せを簡単に行うために正確に形
成されている代りのピン28aの端を示している。
〔発明の効果〕
本発明によれば、異なる歯車比の遊星歯車組立体を形
成するためには、異なる遊星歯車14、14a、リング歯車3
6、36a及び枠12、12aだけを在庫しておけばよい。他の
すべての構成要素及び部品は共通である。
簡単にするために、二つの異なる寸法の組立体におい
て共通の部品を使用することを可能にするピンを説明し
た。各々がピンの中心線から異なる距離だけ片寄せられ
た各ピンにあるランドの数を単に増すだけで、本発明を
三つ以上の異なる寸法の組立体に適用することが可能で
ある。ランドはまた、望むならば、ピンの両端に設ける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第１図は、本発明による新規な遊星歯車枠組立体の実施
例の軸方向断面図、 第２図は、仮想線だけで示された保持座金の周辺の一部
分をもつた第１図のピンの端面図、 第３図は、第１図の枠の縮小斜視図、 第４図は、本発明による遊星歯車枠組立体の一部のもの
であるが第１図のものと同様の図であり、第１図の実施
例を異なる歯車比のためにどのように変更できるかを示
す図、 第５図は代りのピンの端面図である。 12−−枠、14−−遊星歯車、16−−軸、28−−ピン、36
−−リング歯車、38−−保持座金、40−−軸受。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランク・スペツク アメリカ合衆国ペンシルバニア州アセン ス．エス・メイン・ストリート804 (72)発明者 ウエン・アリス アメリカ合衆国ペンシルバニア州アセン ス．エス・メイン・ストリート779 (56)参考文献 特開 平２−173440（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16H 1/00 - 1/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】少なくとも一つの遊星歯車（14）と、 軸（16）と一体で太陽歯車（34）を収容するとともに遊
    星歯車（14）を取付けるためのハウジング（18）を備え
    る枠（12）と、 各前記遊星歯車をすべり軸受で支持し、前記枠に係合す
    る少なくとも１本のピン（28）と、 前記枠と係合される座金（38、38a）からなり、前記ピ
    ンを前記枠に対して適所に保持する手段と、 前記ピンの少なくとも一端に軸方向に伸びている複数の
    ランド（42、44）とを備え、 前記ランドの各々は、ピンの中心線から異なる片寄り距
    離に形成され、前記ピンが前記枠に対して回転するのを
    防止するために選択された遊星歯車対太陽歯車の歯車比
    に応じて選択的に前記座金に係合させられることを特徴
    とする遊星歯車枠組立体。
JP02238851A 1989-09-08 1990-09-07 遊星歯車組立体 Expired - Fee Related JP3073761B2 (ja)

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