JPH03209038A - 遊星歯車装置 - Google Patents

遊星歯車装置

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JPH03209038A
JPH03209038A JP233490A JP233490A JPH03209038A JP H03209038 A JPH03209038 A JP H03209038A JP 233490 A JP233490 A JP 233490A JP 233490 A JP233490 A JP 233490A JP H03209038 A JPH03209038 A JP H03209038A
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gear
planetary gear
planetary
carriers
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Kazumori Hirabayashi
平林 一盛
Hiroshi Kameda
博 亀田
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/08General details of gearing of gearings with members having orbital motion
    • F16H57/082Planet carriers

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ロボットの関節駆動系などにおいて減速装置
として使用される遊星歯車装置に関し、さらに詳しくは
、軸線方向の長さが短い装置構成となった遊星歯車装置
に関するものである。
〔従来の技術〕
ロボットの関節駆動系などに使用される減速装置は、高
減速比、低背隙、高剛性のものが望ましい。また、大き
なモーメント荷重に耐える構造となっていることが望ま
しい。さらには、設置スペースを多くとれない場合が多
いので、装置寸法が小さく、特に軸線方向の幅が狭いフ
ラットなものが望ましい。
ここに、減速装置として頻繁に利用される機構としては
遊星歯車装置があり、例えば第8図(A)、(B)に示
す構造のものが知られている。図に示す遊星歯車装置は
単段型のものであり、太陽歯車1と、これに噛み合って
いる複数個、図示の例では4個の遊星歯車2と、これら
の遊星歯車2が噛み合っている内歯歯車3とから構成さ
れ、4個の遊星歯車2は、キャリヤ4によって太陽歯車
lの廻りを自転および公転可能な状態に支持されている
。そして、上記の太陽歯車lがモータなどの高速回転軸
に連結され、キャリヤ4が被駆動部材の側に連結され、
高速回転入力は公知の減速比で減速された後に、被駆動
部材の側に取り出される。
一方、上記構成の遊星歯車装置を多段に接続した複合型
の遊星歯車装置も頻繁に使用されており、第9図にはそ
の例を示してある。図示の例は、上記構成の遊星歯車装
置をタンデムに連結して構成した2段遊星歯車装置であ
る。この構戒のものでは、前段側遊星歯車装置7を構成
する太陽歯車7a、遊星歯車7b、内歯歯車7Cおよび
遊星歯車7bを支持しているキャリヤ7dに対して、そ
の軸線方向に隣接させて、後段側遊星歯車装置8を構戒
する太陽歯車8a、遊星歯車8b、内歯歯車8Cおよび
遊星歯車8bを支持しているキャリヤ8dが配列されて
おり、前段側キャリヤ7dが後段側太陽歯車8aと連結
されている。そして、前段側太陽歯車7aが入力要素と
され、ここから入力された高速回転が、出力要素である
後段側キャリヤ8dを介して被駆動部材の側の取り出さ
れる。
(発明が解決しようとする課題) 上記の単段型の遊星歯車装置、あるいは複合型の遊星歯
車装置における後段側遊星歯車装置においては、太陽歯
車に対して軸線方向に隣接してキャリヤが配置され、こ
のキャリヤにおける太陽歯車の側に面する端面から遊星
歯車を支持する支持部分が軸線方向に突出し、反対側の
端面からは、被駆動部材の側に連結される連結軸が突出
した形状となっている。このために、装置全体が軸線方
向に向けて長くなっており、フラットなものが望ましい
とされるロボットの関節機構部には適していない。
また、キャリヤは、その連結軸の側において外周のハウ
ジングに対してベアリングを介して支持された片持ち状
態となっており、大きなモーメント荷重を受けるのに適
した力学的構造とするには、前記連結軸とキャリヤの間
に軸受を2個配置する必要があり、装置全体の長さを益
々長《することになる。
本発明は、このような点に鑑みて、装置寸法、特にその
軸線方向の寸法を小さくでき、しかも、モーメント荷重
などを受けるのに適した構戒の遊星歯車装置を実現する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するために、本発明においては、次の
ようにして単段型の遊星歯車装置を構戒するようにして
いる。すなわち、遊星歯車装置におけるキャリヤを装置
軸線方向における一方の端側に位置する第1のキャリヤ
と、これに締結された、他方の端側に位置する第2のキ
ャリヤとから構成し、これら第1および第2のキャリヤ
の間に、太陽歯車および複数個の遊星歯車を配置するよ
うにしている。また、遊星歯車装置における内歯歯車が
形成されている部材には、この内歯歯車を挟み、装置軸
線方向の両側位置に、上記の第1および第2のキャリヤ
の外周面をそれぞれ臨む第1および第2の内周面を形成
し、これら第1および第2の内周面と第1および第2の
キャリアの外周面との間に、それぞれ転がり軸受を装着
することによって、第1および第2の内周面に対して第
1および第2のキャリヤを回転自在に支持するようにし
ている。
また、本発明においては、複数段の遊星歯車装置が組み
込まれた複合遊星歯車装置において、分割された第1若
しくは第2のキャリヤに、全ての前段減速気候を取り込
む構造とし、最終段の遊星歯車装置を上述した構成とし
てある。
さらに、本発明においては、遊星歯車を偶数個、例えば
2個あるいは4個設置し、そのうちの半数を第1のキャ
リヤの側に取付け、残りの半数を第2のキャリヤの側に
取付け、これらの第1および第2のキャリヤの締結位置
を、相対的に円周方向に微動可能としてある。
[実施例〕 以下に、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第ユゴど簿虹桝 第1図および第2図には、本発明を適用した単段型の遊
星歯車装置10を示してあり、基本構戒要素は通常の遊
星歯車装置と同一であり、太陽歯車l1と、この太陽歯
車に噛み合った4個の遊星歯車12(12−1〜1 2
−4)と、これらを回転自在に支持しているキャリヤl
3と、遊星歯車l2と噛み合っている内歯歯車14とか
ら構成されている。
上記の内歯歯車14は全体としては円環形状をしており
、その外周面の中央位置には半径方向の外方にフランジ
141が突出しており、この部分に、取付け用ボルト穴
142が形成されている。
一方、内歯歯車14の内周面の中央部分には内歯14a
が形成されており、この内歯14aの両側には、左右対
称に、半径方向の外側に引込んだ環状の第1の内周面1
44および第2の内周面l45が形成されている。この
円環状の内歯歯車14の内部には、これの中心軸線10
aと同心状態に上記の太陽歯車11が配列されている。
この太陽歯車1lは、軸部材l5の外周に刻設され、こ
の軸部材の一方の側は大径中空軸151となっており、
この中空軸151がモータ出力軸などの高速回転部材と
の連結部とされる。
太陽歯車が形成された軸部材l5と内歯歯車14との間
の円環状空所には、キャリヤ13が装着されており、こ
のキャリヤl3は装置軸線、すなわち中心軸線10aの
一方の側に位置する第1のキャリヤl6と他方の側に位
置する第2のキャリヤ17とから構成されている。これ
らのキャリヤは全体として円環形状をしており、それら
の中心部分に開けた貫通穴内には、太陽歯車が形成され
た軸部材15が挿入されている。また、これらのキャリ
ヤの外周部には、上記の内歯歯車の第1および第2の内
周面144、145に対峙する第1の外周面161およ
び第2の外周面171がそれぞれ形成されている。さら
には、これらのキャリヤの相互に向かい合う側の端面に
は、円周方向に向けて90度間隔でそれぞれ4個づつの
軸部162 (162−1〜162−4)および172
(172−1〜172−4)が突出しており、対応する
位置にある各軸部の先端面同志が相互に当接した状態と
なっている。
ここに、これらの軸部のうち、第1のキャリヤにおいて
は直径方向に位置する一対の軸部162一lおよび16
2−3が遊星歯車12−1、12一3の支軸とされ、第
2のキャリヤにおいては、これとは直交する直径方向に
位置する一対の軸部172−2、l 7 2−4が遊星
歯車l2−2、12−4の支軸とされている。
この構成の第1キャリヤ16には、突出した4個の軸部
162と同軸状態に締結用ボルトの貫通穴163 (1
63−1〜163−4)が形成され、他方の第2のキャ
リヤ17にも、締結用ボルトの取付け穴173 (17
11〜173−4)が形成され、第1のキャリヤ16の
側から取りつけた締結用ボルト18 (18−1−18
−4)によって、第1および第2のキャリヤは相互に締
結されている。更には、遊星歯車に干渉しない位置にお
いて、締結用ボルト19 (19−1〜19−4)によ
って、これらのキャリヤは相互に締結されている。
このように相互に締結された第1および第2のキャリヤ
16、17は、それぞれの第1および第2の外周面16
1、171と、内歯歯車14における第1および第2の
内周面144、145との間に装着した転がり軸受21
、22によって、内歯歯車l4の側に回転自在に支持さ
れている。また、太陽歯車l1が形成された軸部材l5
は、その中空軸の側の位置において第1のキャリヤの内
周面に対してベアリング23を介して回転自在に支持さ
れ、また、これとは反対側の位置においては、第2のキ
ャリヤの内周面に対して同じくベアリング24を介して
回転自在に支持されている。
ここに、本例では第2のキャリヤ17の外側端面17a
が、被駆動部材(図示せず)の側との連結部とされてい
る。
このように構成された本例の遊星歯車装置においては、
遊星歯車12を支持したキャリア13は円環状の内歯歯
車14によって包摂された状態に組み込まれ、従来の構
成とは異なり、装置の軸線方向の長さが短くなっている
。また、第1および第2のキャリヤを締結して構成した
キャリア13は、内歯歯車内において、軸線方向の両端
側が転がり軸受2l、22によって支持されており、従
来のようにキャリアの一方の端がベアリングを介して固
定部材の側に支持されている場合に比べて、装置全体を
短く保ちながらモーメント荷重を受けるのに適した力学
的構造となっている。従って、本例の遊星歯車装置は、
ロボットの関節などの駆動系に組み込むのに適している
策L夏実益拠 第3図および第4図には、本発明を適用した複合型遊星
歯車装置の例を示してある。第3図の断面図は、上述の
第1の実施例の場合と同しく、装置を、直交する断面で
切断した部分を平面上に展開して示すものである。本例
の複合型遊星歯車装置31は、前段遊星歯車装置32と
後段遊星歯車装置33とから構成され、前段遊星歯車装
置を構成する前段キャリアと後段遊星歯車装置を構成す
る後段太陽歯車とが一体回転するように連結されている
と共に、前段内歯歯車と後段キャリヤとが一体回転する
ように連結された構戒となっている.この構戒の複合型
遊星歯車装置における減速比iは次の式で与えられる(
第4図参照)。
i 一( u 1 + 1 ) u 2 +1ただし、
ul=z3/zl u 2 = z 6 / z 4 z1:前段太陽歯車の歯数 Z2:前段遊星歯車の歯数 z3:前段内歯歯車の歯数 z4:後段太陽歯車の歯数 z5二後段遊星歯車の歯数 Z6:後段内歯歯車の歯数 次に、本例の装置の構造を説明する。後段遊星歯車装W
33の構造は、前述した第1の実施例の装置とほぼ同一
であり、中空軸34の外周面に形成した後段太陽歯車3
5に噛み合う4個の後段遊星歯車36 (36−1〜3
6−4)が後段キャリヤ37によって回転自在に支持さ
れており、これらを包摂した状態に円環状の後段内歯歯
車38が配置され、この内周面に形成された内歯38a
が後段遊星歯車36と噛み合っている。後段キャリヤ3
7は、装置軸線31aの方向の一方の側に位置する第1
のキャリヤ41と、反対側に位置する第2のキャリヤ4
2とを締結した構造となっており、これらのキャリヤの
間に上記の4個の後段遊星歯車36が支持されている。
すなわち、第1のキャリヤ4lにおける内側端面からは
、直径方向に位置する一対の軸部411 (図において
は一方の軸部のみが示されている)が第2のキャリア4
2の側に突出しており、第2のキャリア42の側におい
ては、その内側端面から、これとは直交する直径方向に
位置する一対の軸部4l2(図においては一方の軸部の
みが示されている。)が第1のキャリアの側に突出して
いる。そして、これらの軸部の外周に、それぞれ遊星歯
車36が回転自在に支持されている。また、これらの第
1および第2のキャリアは、4本の締結ボルト43およ
び、これらの間に取りつけた4本の締結ボルト(図示せ
ず)によって締結されている。
上記のキャリヤ37は、外周部において、第1のキャリ
ヤ41の側に第1の外周面412が形成され、第2のキ
ャリヤ42の側に第2の外周面422が形成されており
、これらの外周面412、422に対峙する内歯38a
の両側位置には、第1および第2の内周面381、38
2が形成されており、これらの間に転がり軸受45、4
6が装着され、これによって、キャリア37は内歯歯車
38に対して回転自在に支持されている。また、後段太
陽歯車35が形成された中空軸34は、ボールベアリン
グ47を介してキャリヤ37の第1のキャリヤ41の内
周面上に回転自在に支持されている。
一方、第2のキャリヤ42における外側端面からは、軸
線31aの方向に突出した環状突起48が形成され、こ
の環状突起48の内周面には前段内歯歯車5Iが形成さ
れている。また、上記の中空軸34内には、回転自在に
軸部材52が挿入され、この軸部材の第2のキャリヤの
側は、中空軸から突出しており、この突出部の外周面に
前段太陽歯車53が形成されている。ここに、中空軸3
4の外周には前段キャリア54の一方の側が一体回転す
るように嵌合されている。この前段キャリア54の他方
の側は大径の鰐部となっており、この部分の外側端面に
は、円周方向に向けて120度の等間隔で3個の前段遊
星歯車55 (55−1〜55−3)が回転自在に支持
されており、これらの前段遊星歯車55は前段太陽歯車
53および前段内歯歯車51とそれぞれ噛み合っている
この構成の複合型遊星歯車装置31では、前段太陽歯車
53が形成された軸部材52が高速回転入力要素とされ
、後段キャリア37を構成する第2のキャリア42の外
側端面42aが減速回転出力要素とされ、後段内歯歯車
38が固定状態に設定される。
このように構成した本例の複合型遊星歯車装置3lにお
いても、前述した第1の実施例の場合と同様に、後段遊
星歯車装置33の側においては、そのキャリヤ37が第
1および第2のキャリヤ4l、42に二分割された構造
とされ、これらの間に後段遊星歯車36が装着され、さ
らにこれら遊星歯車およびキャリヤを囲む状態に内歯歯
車が配置されている。また、キャリヤはその両端側の位
置において転がり軸受を介して内歯歯車に回転自在に支
持されている。従って、装置は、軸線31aの方向の長
さが従来の構造に比べて格段に短くなっており、また、
モーメント荷重を受けるのに適した構造となっている。
更に、本例では、後段キャリヤを構成する第2のキャリ
ア42の外側端面に形成した環状突部によって形成せれ
る凹部内に、前段遊星歯車装置32を組み込んであり、
装置全体がコンパクトとなっている。
星1坐夫益員 第5図および第6図には、本発明を適用した複合型遊星
歯車装置を示してある。本例の複合型遊星歯車装置61
は、前段遊星歯車装置62と後段遊星歯車装置63とか
ら構成され、前段遊星歯車装置を構戒する前段キャリア
と後段遊星歯車装置を横戒する後段キャリアとが一体回
転するように連結されていると共に、前段内歯歯車と後
段太陽歯車とが一体回転するように連結された構戒とな
っている。この構成の複合型遊星歯車装置における減速
比iは次の式で与えられる(第6図参照)。
f=l−ul・u2 ただし、ul=z3/zl u 2= z 6 / z 4 z1:前段太陽歯車の歯数 z2:前段遊星歯車の歯数 z3:前段内歯歯車の歯数 z4:後段太陽歯車の歯数 z5:後段遊星歯車の歯数 z6:後段内歯歯車の歯数 本例の装置においても、その後段遊星歯車装置63にお
けるキャリヤ67は、装置軸線61aの方向における一
方の側に位置する第1のキャリア71と他方の側に位置
する第2のキャリア72が締結された構造とされ、これ
らの間に4個の遊星歯車66が回転自在に支持されてい
る。また、これらのキャリヤの外周部には第1および第
2の外周面712、722が形戒され、これと対峙する
内歯68aの両側位置には、第1および第2の内周面6
81、682が形成され、これらの間に装着した転がり
軸受75、76を介して、キャリアは内歯歯車68の側
に回転自在に支持されている。
一方、キャリアの内周面には、ボールベアリング77、
78を介して後段太陽歯車65が形成された軸部材64
が回転自在に支持されている。
ここに、この軸部材64の第2のキャリヤ72の側には
中空軸84が一体回転するように嵌合されており、この
中空軸84の端面倒には大径の鍔部84aが形成され、
この鍔部の先端には、軸線61aの方向に突出した状態
の円環部84bが形成され、この円環部84bの内周面
に、前段内歯歯車84cが形成されている。また、中空
軸84内には、軸部材82が回転自在に装着されており
、この軸部材の外周には前段太陽歯車83が形成され、
この太陽歯車83と前段内歯歯車84cとの間に、3個
の前段遊星歯車85が配置されている。
これらの前段遊星歯車85を回転自在に支持する前段キ
ャリヤ86は、全体として円盤形状をしており、その外
周端の位置において、後段キャリヤを構成する第2のキ
ャリヤ72の端面倒に締結されている。
この構成の複合型遊星歯車装置61では、前段太陽歯車
83が形成された軸部材82が高速回転入力要素とされ
、後段キャリア67を構戊する第1のキャリア71の外
側端面71aが減速回転出力要素とされ、後段内歯歯車
68が固定状態に設定される。
このように構成した本例の複合型遊星歯車装置61にお
いても、前述した第2の実施例の場合と同様に、後段遊
星歯車装置63の側においては、そのキャリヤ67が第
1および第2のキャリヤ71、72に二分割された構造
とされ、これらの間に後段遊星歯車66が装着され、さ
らにこれら遊星歯車およびキャリヤを囲む状態に内歯歯
車が配置されている。また、キャリヤはその両端側の位
置において転がり軸受を介して内歯歯車に回転自在に支
持されている。従って、装置は、軸線61aの方向の長
さが従来の構造に比べて格段に短くなっており、また、
モーメント荷重を受けるのに適した構造となっている。
更に、本例では、後段キャリヤを構戒する第2のキャリ
ア72の外側端面と、ここに締結した前段遊星歯車装置
のキャリア86とによって区画形成される空間内に、前
段遊星歯車装置32が組み込まれており、装置全体がコ
ンパクトとなっている。
±11UとA髭瑣 本発明は上記の例とは異なる構戒の遊星歯車装置にも適
用できることは勿論である。
例えば、第7図に示す構成の複合型遊星歯車装置にも本
発明を適用することができる。この構成における減速比
iは次式で与えられる。
i=ul  ・ u2 但し、ul=z2/zl u 2 = z 4 / z 3 zl:太陽歯車の歯数 z2;第1の遊星歯車の歯数 z3:第2の遊星歯車の歯数 24二内歯歯車の歯数 また、上記の各実施例においては、後段遊星歯車装置に
背隙調整機構を簡単に組み込むことができる。すなわち
、後段遊星歯車装置では、そのキャリヤが第1および第
2のキャリアに分割された構造となっているので、これ
らにそれぞれ同数の遊星歯車を取付け、これら第1およ
び第2のキャリヤの締結位置を円周方向に僅かにずらす
ことが可能となるようにする。このようにすると、双方
のキャリヤを締結する際に、遊星歯車と内歯歯車とを背
隙が実質的に無い状態に調整することが可能となる。
さらに、上述した各例においては、内歯歯車の側を固定
し、キャリヤの側を減速回転出力要素としているが、こ
の逆の構成としてもよいことは勿論である。さらにまた
、上述の複合型遊星歯車装置は前段および後段からなる
2段構成のものであるが、3段以上の複合型遊星歯車装
置に対しても本発明を適用できることは勿論であり、こ
のような場合には、最終段の遊星歯車装置を上述した構
成とすればよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の遊星歯車装置では、単段
型においてはそのキャリヤを、また複合型においては最
終段の遊星歯車装置のキャリアを、装置軸線方向の一方
の側に位置する第1のキャリアと、これに締結した他方
の側に位置する第2のキャリアとから構成し、これらの
キャリアの間にこれらによって軸支された複数個の遊星
歯車を配置し、さらには、内歯歯車の両側に装着した転
がり軸受を介して、これらのキャリアを内歯歯車の側に
回転自在に支持するようにしている。
従って、本発明によれば、軸線方向の一方の側に遊星歯
車を支持する軸部が形成され、他方の側には回転自在に
支持されるための軸支部が形成され、全体として軸線方
向に長くなったキャリアが組み込まれた従来の遊星歯車
装置とは異なり、装置全体の軸線方向の寸法を小さくす
ることが可能となる。また、このように二分割構造のキ
ャリヤは、実質的に左右対称な状態で内歯歯車の側に回
転自在に支持されているので、従来のように軸線方向の
一方の側において回転自在に支持された構造に比べて、
モーメント荷重を受けるのに適した力学的構造であると
いう利点がある。
さらには、本発明によれば、キャリヤを二分割構造とし
てあるので、これら第1および第2のキャリアの締結位
置を円周方向に僅かにずらすことを可能な構造とすれば
、これらによって支持される遊星歯車と内歯歯車との背
隙を簡単な組付け操作によって実質的に無くすことが可
能となるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は本発明の第1の実施例に係る遊星歯車装
置を構成する遊星歯車の配列状態を示す説明図、第1図
(B)は第1の実施例に係る遊星歯車装置を第1図(A
)のI−I線で示す切断面で切断した部分を示す概略断
面図、第2図は第1の実施例の遊星歯車装置のスケルト
ン図、第3図は本発明の第2の実施例に係る遊星歯車装
置を装置軸線を通る直交切断面で切断した部分を平面上
に展開して示す断面図、第4図は第2の実施例に係る遊
星歯車装置のスケルトン図、第5図は本発明の第3の実
施例に係る遊星歯車装置を装置軸線を通る直交切断面で
切断した部分を平面上に展開して示す断面図、第6図は
第3の実施例に係る遊星歯車装置のスケルトン図、第7
図は本発明を適用可能な別の複合遊星歯車装置を示すス
ケルトン図、第8図(A)は従来の遊星歯車装置を構成
する遊星歯車の配列状態を示す説明図、第8図(B)は
第8図(A)の遊星歯車装置を■一■線で示す切断面で
切断した部分を示す概略断面図、第9図は従来の遊星歯
車装置の別の構成例を示す断面図である。 〔符号の説明〕 10a,31a、6 1 a −装置軸線1l、35、
65・・・太陽歯車 12、36、66・・・遊星歯車 13、37、67・・・キャリヤ 14a,38a,68a−内歯 l6、41、71・・・第1のキャリヤ17、42、7
2・・・第2のキャリヤ2 l、22、45、46、7
5、76・・・転がり軸受 144、381、681・・・第1の内周面145、3
82、682・・・第2の内周面161、412、71
2・・・第1の外周面171、422、722・・・第
2の外周面。 (Aノ 第1図 (Bノ 第2図 l4 第4図 第5図 第6図 67 / 68a(Z6) 第7図 Z4 第q図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)太陽歯車と、この太陽歯車に噛み合う複数個の遊
    星歯車と、これらの遊星歯車を回転自在に支持するキャ
    リヤと、前記複数個の遊星歯車と噛み合う内歯歯車とを
    有し、 前記キャリヤは装置軸線方向における一方の側に位置す
    る第1のキャリヤと、これに締結された、他方の側に位
    置する第2のキャリヤとからなり、 これら第1および第2のキャリヤの間には、前記太陽歯
    車および前記複数個の遊星歯車が配置されており、 前記内歯歯車が形成されている部材には、この内歯歯車
    を挟み、前記装置軸線方向の両側位置に、前記第1およ
    び前記第2のキャリヤの外周面を臨む第1および第2の
    内周面が形成されており、 これら第1および第2の内周面と前記第1および第2の
    キャリアの外周面との間には、それぞれ転がり軸受が装
    着されて、前記第1および第2の内周面に対して前記第
    1および第2のキャリヤが回転自在に支持されている、 ことを特徴とする遊星歯車装置。
  2. (2)太陽歯車と、この太陽歯車に噛み合う複数個の遊
    星歯車と、これらの遊星歯車を回転自在に支持するキャ
    リヤと、前記複数個の遊星歯車と噛み合う内歯歯車とを
    備えた遊星歯車装置が複数段接続された構成の複合遊星
    歯車装置において、 前記複数段の遊星歯車装置のうちの最終段の遊星歯車装
    置を構成する前記キャリヤは、装置軸線方向における一
    方の側に位置する第1のキャリヤと、これに締結された
    、他方の側に位置する第2のキャリヤとからなり、 これら第1および第2のキャリヤの間には、当該最終段
    遊星歯車装置を構成する前記太陽歯車および同じく当該
    最終段遊星歯車装置を構成する前記複数個の遊星歯車が
    配置されており、前記最終段遊星歯車装置を構成する前
    記内歯歯車が形成されている部材には、この内歯歯車を
    挟み、前記装置軸線方向の両側位置に、前記第1および
    前記第2のキャリヤの外周面を臨む第1および第2の内
    周面が形成されており、これら第1および第2の内周面
    と前記第1および第2のキャリアの外周面との間には、
    それぞれ転がり軸受が装着されて、前記第1および第2
    の内周面に対して前記第1および第2のキャリヤが回転
    自在に支持されている、 ことを特徴とする複合遊星歯車装置。
  3. (3)請求項第1項に記載の装置において、前記遊星歯
    車は偶数個設置され、そのうちの半数の遊星歯車は前記
    第1のキャリヤに支持され、残りの半数の遊星歯車は前
    記第2のキャリヤに支持されており、 前記第1および第2のキャリヤの相互の締結位置は、こ
    れらの円周方向に向けて僅かに微動可能となっているこ
    とを特徴とする遊星歯車装置。
  4. (4)請求項第2項に記載の装置において、前記最終段
    の遊星歯車は偶数個配置され、そのうちの半数の遊星歯
    車が前記最終段の第1のキャリヤに支持され、残りの半
    数の遊星歯車は前記最終段の第2のキャリヤに支持され
    ており、 前記第1および第2のキャリヤの相互の締結位置は、こ
    れらの円周方向に向けて僅かに微動可能となっているこ
    とを特徴とする遊星歯車装置。
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