JP2003278849A - 減速機及び減速機のシリーズ - Google Patents
減速機及び減速機のシリーズInfo
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H1/00—Toothed gearings for conveying rotary motion
- F16H1/28—Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H1/00—Toothed gearings for conveying rotary motion
- F16H1/28—Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
- F16H1/32—Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion in which the central axis of the gearing lies inside the periphery of an orbital gear
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16H2001/2881—Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion comprising two axially spaced central gears, i.e. ring or sun gear, engaged by at least one common orbital gear wherein one of the central gears is forming the output
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/02—Gearboxes; Mounting gearing therein
- F16H57/033—Series gearboxes, e.g. gearboxes based on the same design being available in different sizes or gearboxes using a combination of several standardised units
- F16H2057/0335—Series transmissions of modular design, e.g. providing for different transmission ratios or power ranges
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Retarders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 入出力軸が同心で、且つ中央部に大きな空間
を確保することができ、効率が良く、必要ならば減速比
1/5(或いは1/2)から1/30の領域を充実させ
ることのできる減速機及び減速機のシリーズを提供す
る。 【解決手段】 出力軸を中空とすると共に、前記入力軸
及び出力軸をそれぞれ同軸に配置する。ハイ側の減速機
群の前記減速機構部は、入力軸102、ハイ側キャリヤ
106と、ハイ側第1、第2遊星歯車108、110
と、ハイ側第1、第2内歯歯車112、114と、出力
軸104を備える。又、ハイ側第1、第2遊星歯車10
8、110の歯形をトロコイド歯形とすると共に、該ト
ロコイド歯形とした遊星歯車108、110と噛合する
第1、第2内歯歯車112、114を円弧歯形とする
を確保することができ、効率が良く、必要ならば減速比
1/5(或いは1/2)から1/30の領域を充実させ
ることのできる減速機及び減速機のシリーズを提供す
る。 【解決手段】 出力軸を中空とすると共に、前記入力軸
及び出力軸をそれぞれ同軸に配置する。ハイ側の減速機
群の前記減速機構部は、入力軸102、ハイ側キャリヤ
106と、ハイ側第1、第2遊星歯車108、110
と、ハイ側第1、第2内歯歯車112、114と、出力
軸104を備える。又、ハイ側第1、第2遊星歯車10
8、110の歯形をトロコイド歯形とすると共に、該ト
ロコイド歯形とした遊星歯車108、110と噛合する
第1、第2内歯歯車112、114を円弧歯形とする
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、減速機及び減速機
のシリーズに係り、特に、1/2〜1/30という低減
速比領域を高効率で確保可能とするとともに、中心部に
大きな空間を確保可能とした減速機及び減速機のシリー
ズに関する。
のシリーズに係り、特に、1/2〜1/30という低減
速比領域を高効率で確保可能とするとともに、中心部に
大きな空間を確保可能とした減速機及び減速機のシリー
ズに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、減速機は、入力軸、該入力軸の
回転を減速する減速機構部、及び該減速機構部によって
減速された回転を相手機械側へと出力する出力軸を備え
る。減速機を提供する側のメーカーでは、客先のさまざ
まなニーズに応じられるように多種多様なタイプ、トル
ク或いは減速比の減速機をシリーズとして用意してい
る。このシリーズをどのように構成、或いは構築するか
は、当該シリーズ全体の性格付け及びコストに大きく影
響し、ひいては減速機1個1個の製品としての魅力及び
コストに直接的に影響する。
回転を減速する減速機構部、及び該減速機構部によって
減速された回転を相手機械側へと出力する出力軸を備え
る。減速機を提供する側のメーカーでは、客先のさまざ
まなニーズに応じられるように多種多様なタイプ、トル
ク或いは減速比の減速機をシリーズとして用意してい
る。このシリーズをどのように構成、或いは構築するか
は、当該シリーズ全体の性格付け及びコストに大きく影
響し、ひいては減速機1個1個の製品としての魅力及び
コストに直接的に影響する。
【0003】減速機あるいはギヤドモータ等の減速装置
の分野においては、これらの出力側に配置する相手機械
(あるいは設備)に対して減速装置の後方側から配管、
配線、ホース等を延ばす必要があることがある。このよ
うな場合、減速装置を避けて配管等を引き回すのが従来
一般的に行なわれている形態であるが、減速装置の内部
に直接配管等を通すことができるようにしたものも知ら
れており(例えば、特開平8−226498号公報
等)、相応のニーズがある。
の分野においては、これらの出力側に配置する相手機械
(あるいは設備)に対して減速装置の後方側から配管、
配線、ホース等を延ばす必要があることがある。このよ
うな場合、減速装置を避けて配管等を引き回すのが従来
一般的に行なわれている形態であるが、減速装置の内部
に直接配管等を通すことができるようにしたものも知ら
れており(例えば、特開平8−226498号公報
等)、相応のニーズがある。
【0004】従って、こうした中空タイプの減速機にあ
っても、客先の要求するさまざまな用途に適応できるよ
うな減速機を開発すると共に、トルク或いは減速比が少
しずつ異なった減速機(群)をシリーズとして用意しな
ければならない。
っても、客先の要求するさまざまな用途に適応できるよ
うな減速機を開発すると共に、トルク或いは減速比が少
しずつ異なった減速機(群)をシリーズとして用意しな
ければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た例えば、特開平8−226498号公報等において開
示された減速機は、いずれも減速機の軸心に沿って貫通
孔を設けるための必須の前提として、入出力軸を直交さ
せたり、あるいはモータを予め減速機構の軸心を避けた
位置に配置させたりする等の構成を必要としていた。従
って、モータの配置が減速機構の中心と一致しておら
ず、特に径方向のコンパクト性に欠けた。
た例えば、特開平8−226498号公報等において開
示された減速機は、いずれも減速機の軸心に沿って貫通
孔を設けるための必須の前提として、入出力軸を直交さ
せたり、あるいはモータを予め減速機構の軸心を避けた
位置に配置させたりする等の構成を必要としていた。従
って、モータの配置が減速機構の中心と一致しておら
ず、特に径方向のコンパクト性に欠けた。
【0006】ところで、入出力軸が同心であり、且つ出
力軸を中空とし得る減速機として、いわゆるK−H−V
型と称される揺動内接噛合遊星歯車減速機が知られてい
る。
力軸を中空とし得る減速機として、いわゆるK−H−V
型と称される揺動内接噛合遊星歯車減速機が知られてい
る。
【0007】この減速機G1は、図6中の(A)にその
構造のスケルトンの示すように、入力軸500と、該入
力軸500の周りで偏心揺動可能な外歯歯車(遊星歯
車)504と、この外歯歯車504が内接噛合する内歯
歯車506とを備え、(一般的には)内歯歯車506を
固定することによって外歯歯車504の自転相当成分を
キャリヤ側508に取り出し、出力軸502を回転させ
る。しかし、このK−H−V型の減速機は、その構造
上、減速比が約1/30よりも高減速比の領域において
使用されるのが一般的であり、これより低い領域の減速
比を実現しようとすると、やや特殊な設計を必要とする
上に、外歯歯車504の偏心量eが大きくなるため、中
央部に大きな空間を形成するのがそれだけ困難になると
いう問題を内在する。
構造のスケルトンの示すように、入力軸500と、該入
力軸500の周りで偏心揺動可能な外歯歯車(遊星歯
車)504と、この外歯歯車504が内接噛合する内歯
歯車506とを備え、(一般的には)内歯歯車506を
固定することによって外歯歯車504の自転相当成分を
キャリヤ側508に取り出し、出力軸502を回転させ
る。しかし、このK−H−V型の減速機は、その構造
上、減速比が約1/30よりも高減速比の領域において
使用されるのが一般的であり、これより低い領域の減速
比を実現しようとすると、やや特殊な設計を必要とする
上に、外歯歯車504の偏心量eが大きくなるため、中
央部に大きな空間を形成するのがそれだけ困難になると
いう問題を内在する。
【0008】一方、入出力軸が同心であり、且つ減速比
が1/30よりも低減速比の領域をカバーできる構成と
して、いわゆる2K−H−I型の遊星歯車減速機があ
る。これは、一般に単純遊星歯車減速機と称されるもの
で、構造自体は周知であるため、図6中の(B)にその
構造のスケルトンのみを示す。
が1/30よりも低減速比の領域をカバーできる構成と
して、いわゆる2K−H−I型の遊星歯車減速機があ
る。これは、一般に単純遊星歯車減速機と称されるもの
で、構造自体は周知であるため、図6中の(B)にその
構造のスケルトンのみを示す。
【0009】この構造を減速機に適用する場合、一般に
は太陽歯車604と連結されている第1軸602が入力
軸とされ、一方、キャリヤ606、又は内歯歯車608
と連結されている第2軸610のいずれかが出力軸とさ
れる。しかし、この減速機G2は、1段減速での減速比
の上限が1/5〜1/7程度であり、これより高減速比
を得ようとすると2段型の減速構成とならざるを得ず、
軸方向寸法が大きくなってしまう上に、コストもそれだ
け増大する。更に、同図から明らかなように、この構成
で減速比を大きくとるには太陽歯車604を小さくする
必要があり、構造上中央部に大きな中空部を形成するの
は困難である。
は太陽歯車604と連結されている第1軸602が入力
軸とされ、一方、キャリヤ606、又は内歯歯車608
と連結されている第2軸610のいずれかが出力軸とさ
れる。しかし、この減速機G2は、1段減速での減速比
の上限が1/5〜1/7程度であり、これより高減速比
を得ようとすると2段型の減速構成とならざるを得ず、
軸方向寸法が大きくなってしまう上に、コストもそれだ
け増大する。更に、同図から明らかなように、この構成
で減速比を大きくとるには太陽歯車604を小さくする
必要があり、構造上中央部に大きな中空部を形成するの
は困難である。
【0010】中央部、特に出力軸を中空軸とするための
空間を比較的確保し易い減速機構としては、いわゆる2
K−H−III型が知られている。このタイプの減速機G
3の構成のスケルトンを図6中の(C)に示す。この減
速機G3は、第1軸700と、該第1軸700に連結さ
れたキャリア704と、該キャリア704に回転可能に
支持された第1遊星歯車708及び第2遊星歯車706
と、第1遊星歯車708と噛合する第1内歯歯車710
と、第2遊星歯車706と噛合する第2内歯歯車712
と、出力軸702と、第1、第2内歯歯車710、71
2とそれぞれ連結された第2、第3軸714、716を
備える。この減速機G3は構造が複雑な分、様々な態様
で(増)減速機を構成することができる。しかも、図か
らも明らかなように、この2K−H−III型の減速機G
3は、太陽歯車を有しておらず、中央部に大きな中空部
を形成するのが比較的容易である。ところが、この2K
−H−III型の減速機G3は、減速比を構成可能な領域
が狭く、1/2〜1/30の全領域を2K−H−III型
でカバーするのは現実的には困難である。
空間を比較的確保し易い減速機構としては、いわゆる2
K−H−III型が知られている。このタイプの減速機G
3の構成のスケルトンを図6中の(C)に示す。この減
速機G3は、第1軸700と、該第1軸700に連結さ
れたキャリア704と、該キャリア704に回転可能に
支持された第1遊星歯車708及び第2遊星歯車706
と、第1遊星歯車708と噛合する第1内歯歯車710
と、第2遊星歯車706と噛合する第2内歯歯車712
と、出力軸702と、第1、第2内歯歯車710、71
2とそれぞれ連結された第2、第3軸714、716を
備える。この減速機G3は構造が複雑な分、様々な態様
で(増)減速機を構成することができる。しかも、図か
らも明らかなように、この2K−H−III型の減速機G
3は、太陽歯車を有しておらず、中央部に大きな中空部
を形成するのが比較的容易である。ところが、この2K
−H−III型の減速機G3は、減速比を構成可能な領域
が狭く、1/2〜1/30の全領域を2K−H−III型
でカバーするのは現実的には困難である。
【0011】更に、この2K−H−III型の減速機構
は、一般的なインボリュート歯形を用いて構成した場
合、高い滑り率によって歯面が早期に摩耗してしまうこ
とが多く、又、効率も高くはない。低バックラッシ仕様
の減速機を製作するには、厳しい精度管理と特別な構造
を必要とするため、この点もコスト増大の原因となる。
は、一般的なインボリュート歯形を用いて構成した場
合、高い滑り率によって歯面が早期に摩耗してしまうこ
とが多く、又、効率も高くはない。低バックラッシ仕様
の減速機を製作するには、厳しい精度管理と特別な構造
を必要とするため、この点もコスト増大の原因となる。
【0012】この他、例えば2K−H−II、2K−H−
IV型等、遊星歯車機構を利用した構造だけでも種々の構
成が知られているが、いずれも、本発明の目的を実現す
る減速機、或いは減速機のシリーズの構成として一長一
短がある。
IV型等、遊星歯車機構を利用した構造だけでも種々の構
成が知られているが、いずれも、本発明の目的を実現す
る減速機、或いは減速機のシリーズの構成として一長一
短がある。
【0013】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、入出力軸が同心で、中央部に大
きな空間を確保することができ、特に、効率が高く、必
要に応じて減速比1/2〜1/30の領域を充実させる
ことのできる減速機及び減速機のシリーズを提供するこ
とをその課題としている。
なされたものであって、入出力軸が同心で、中央部に大
きな空間を確保することができ、特に、効率が高く、必
要に応じて減速比1/2〜1/30の領域を充実させる
ことのできる減速機及び減速機のシリーズを提供するこ
とをその課題としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力軸、該入
力軸の回転を減速する減速機構部、及び該減速機構部に
よって減速された回転を相手機械側へと出力する出力軸
を備えた減速機において、前記出力軸を中空とすると共
に、前記入力軸及び出力軸をそれぞれ同軸に配置し、前
記減速機構部を、前記入力軸と連結されたキャリヤと、
このキャリヤに同一回転速度で回転可能に支持された第
1、第2遊星歯車と、前記第1遊星歯車と噛合し、固定
状態に維持された第1内歯歯車と、前記第2遊星歯車と
噛合し、前記出力軸と連結された第2内歯歯車と、を備
えた遊星歯車機構によって構成し、且つ、前記第1、第
2遊星歯車のうち、少なくとも1方の遊星歯車の歯形を
トロコイド歯形とすると共に、該トロコイド歯形とした
遊星歯車と噛合する歯車を円弧歯形としたことにより、
上記課題を解決したものである。
力軸の回転を減速する減速機構部、及び該減速機構部に
よって減速された回転を相手機械側へと出力する出力軸
を備えた減速機において、前記出力軸を中空とすると共
に、前記入力軸及び出力軸をそれぞれ同軸に配置し、前
記減速機構部を、前記入力軸と連結されたキャリヤと、
このキャリヤに同一回転速度で回転可能に支持された第
1、第2遊星歯車と、前記第1遊星歯車と噛合し、固定
状態に維持された第1内歯歯車と、前記第2遊星歯車と
噛合し、前記出力軸と連結された第2内歯歯車と、を備
えた遊星歯車機構によって構成し、且つ、前記第1、第
2遊星歯車のうち、少なくとも1方の遊星歯車の歯形を
トロコイド歯形とすると共に、該トロコイド歯形とした
遊星歯車と噛合する歯車を円弧歯形としたことにより、
上記課題を解決したものである。
【0015】又、本発明は、入力軸、該入力軸の回転を
減速する減速機構部、及び該減速機構部によって減速さ
れた回転を相手機械側へと出力する出力軸を備えた減速
機において、前記出力軸を中空とすると共に、前記入力
軸及び出力軸をそれぞれ同軸に配置し、前記減速機構部
を、前記入力軸と連結されたキャリヤと、このキャリヤ
に同一回転速度で回転可能に支持された第1、第2遊星
歯車と、前記第1遊星歯車と噛合し、固定状態に維持さ
れた第1内歯歯車と、前記第2遊星歯車と噛合し、前記
出力軸と連結された第2内歯歯車と、を備えた遊星歯車
機構によって構成し、且つ、前記第1、第2遊星歯車の
うち、少なくとも一方の遊星歯車の歯形を円弧歯形とす
ると共に、該円弧歯形とした遊星歯車と噛合する歯車を
トロコイド歯形としたことにより、同じく上記課題を解
決したものである。
減速する減速機構部、及び該減速機構部によって減速さ
れた回転を相手機械側へと出力する出力軸を備えた減速
機において、前記出力軸を中空とすると共に、前記入力
軸及び出力軸をそれぞれ同軸に配置し、前記減速機構部
を、前記入力軸と連結されたキャリヤと、このキャリヤ
に同一回転速度で回転可能に支持された第1、第2遊星
歯車と、前記第1遊星歯車と噛合し、固定状態に維持さ
れた第1内歯歯車と、前記第2遊星歯車と噛合し、前記
出力軸と連結された第2内歯歯車と、を備えた遊星歯車
機構によって構成し、且つ、前記第1、第2遊星歯車の
うち、少なくとも一方の遊星歯車の歯形を円弧歯形とす
ると共に、該円弧歯形とした遊星歯車と噛合する歯車を
トロコイド歯形としたことにより、同じく上記課題を解
決したものである。
【0016】本発明においては、高減速比(例えば1/
30〜1/5)の領域を実現するために、基本的に、い
わゆる2K−H−III型の減速機構を採用し、且つ、前
記第1、第2遊星歯車のうち、少なくとも一方の遊星歯
車の歯形をトロコイド歯形とすると共に、該トロコイド
歯形とした遊星歯車と噛合する歯車を円弧歯形とする
か、若しくは、前記第1、第2遊星歯車のうち、少なく
とも一方の遊星歯車の歯形を円弧歯形とすると共に、該
円弧歯形とした遊星歯車と噛合する歯車をトロコイド歯
形とすることにより、上記種々の問題を解決した。
30〜1/5)の領域を実現するために、基本的に、い
わゆる2K−H−III型の減速機構を採用し、且つ、前
記第1、第2遊星歯車のうち、少なくとも一方の遊星歯
車の歯形をトロコイド歯形とすると共に、該トロコイド
歯形とした遊星歯車と噛合する歯車を円弧歯形とする
か、若しくは、前記第1、第2遊星歯車のうち、少なく
とも一方の遊星歯車の歯形を円弧歯形とすると共に、該
円弧歯形とした遊星歯車と噛合する歯車をトロコイド歯
形とすることにより、上記種々の問題を解決した。
【0017】即ち、このような構成にすることにより、
入出力軸の廻りに広い空間を確保することができる上
に、広い減速比領域をカバーすることのできる減速機
(及びそのシリーズ)を提供することが可能となる。
入出力軸の廻りに広い空間を確保することができる上
に、広い減速比領域をカバーすることのできる減速機
(及びそのシリーズ)を提供することが可能となる。
【0018】また、遊星歯車と、該遊星歯車と噛合する
歯車のかみ合いにおける摩擦損失をインボリュート歯形
におけるそれよりも少なくすることができ、その結果、
減速機構全体の高効率化を図ることができるようにな
る。
歯車のかみ合いにおける摩擦損失をインボリュート歯形
におけるそれよりも少なくすることができ、その結果、
減速機構全体の高効率化を図ることができるようにな
る。
【0019】即ち、一般に、2K−H型の減速装置全体
の減速効率は、駆動側歯車と該駆動歯車と噛合する遊星
歯車の噛み合い効率、及び、出力側歯車と該出力側歯車
と噛合する遊星歯車の噛み合い効率に大きく影響される
ため、それぞれの噛み合い効率の向上を図ることで、装
置全体の高効率化を実現することができる。この点につ
いては、発明の実施の形態にて、詳しく説明する。
の減速効率は、駆動側歯車と該駆動歯車と噛合する遊星
歯車の噛み合い効率、及び、出力側歯車と該出力側歯車
と噛合する遊星歯車の噛み合い効率に大きく影響される
ため、それぞれの噛み合い効率の向上を図ることで、装
置全体の高効率化を実現することができる。この点につ
いては、発明の実施の形態にて、詳しく説明する。
【0020】なお、円弧歯形として回転自在なピンを用
いるようにすれば、噛み合いにおけるすべりをより吸収
できる為、低バックラッシ設計においてもより効率が高
く、摩擦等の経時変化の少ない一層高精度な減速機が製
作可能となる。
いるようにすれば、噛み合いにおけるすべりをより吸収
できる為、低バックラッシ設計においてもより効率が高
く、摩擦等の経時変化の少ない一層高精度な減速機が製
作可能となる。
【0021】又、前記第1、第2遊星歯車の歯数を同一
とすると共に、該第1、第2遊星歯車とそれぞれ噛合し
ている第1、第2内歯歯車の歯数を異ならせ、且つ、第
1遊星歯車と第1内歯歯車の組と、第2遊星歯車と第2
内歯歯車との組とで、歯形を異ならせた構造とした場合
には、円弧歯形やトロコイド歯形を採用しながらも、所
謂、不思議歯車機構が形成可能であり、大きな減速比を
得ることができるようになる。
とすると共に、該第1、第2遊星歯車とそれぞれ噛合し
ている第1、第2内歯歯車の歯数を異ならせ、且つ、第
1遊星歯車と第1内歯歯車の組と、第2遊星歯車と第2
内歯歯車との組とで、歯形を異ならせた構造とした場合
には、円弧歯形やトロコイド歯形を採用しながらも、所
謂、不思議歯車機構が形成可能であり、大きな減速比を
得ることができるようになる。
【0022】また更に、入力軸、該入力軸の回転を減速
する減速機構部、及び該減速機構部によって減速された
回転を相手機械側へと出力する出力軸を備えた減速機
を、その構成要素として有する減速機のシリーズにおい
て、前記出力軸を中空とすると共に、前記入力軸及び出
力軸をそれぞれ同軸に配置し、当該シリーズを更に、そ
の高減速比領域及び低減速比領域をそれぞれ受け持つハ
イ側の減速機群とロー側の減速機群とに分け、前記ハイ
側の減速機群の前記減速機構部を、前記入力軸と連結さ
れたハイ側キャリヤと、このハイ側キャリヤに同一回転
速度で回転可能に支持されたハイ側第1、第2遊星歯車
と、前記ハイ側第1遊星歯車と噛合し、固定状態に維持
されたハイ側第1内歯歯車と、前記ハイ側第2遊星歯車
と噛合し、前記出力軸と連結されたハイ側第2内歯歯車
と、を備えたハイ側用遊星歯車機構によって構成し、且
つ、前記ハイ側第1、第2遊星歯車のうち、少なくとも
一方の遊星歯車の歯形を円弧歯形とすると共に、該円弧
歯形とした遊星歯車と噛合する歯車をトロコイド歯形と
し、一方、前記ロー側の減速機群の前記減速機構部を、
前記入力軸と連結されたロー側太陽歯車と、固定状態に
維持されたロー側キャリヤと、このロー側キャリヤに回
転可能に支持され、前記太陽歯車と噛合するロー側第1
遊星歯車と、同じく該ロー側キャリヤに回転可能に支持
され、前記ロー側第1遊星歯車と同一回転速度で回転す
るロー側第2遊星歯車と、該ロー側第2遊星歯車と噛合
し、前記出力軸と連結されたロー側内歯歯車と、を備え
たロー側用遊星歯車機構によって構成したことを特徴と
する減速機のシリーズに発展させることも可能である。
する減速機構部、及び該減速機構部によって減速された
回転を相手機械側へと出力する出力軸を備えた減速機
を、その構成要素として有する減速機のシリーズにおい
て、前記出力軸を中空とすると共に、前記入力軸及び出
力軸をそれぞれ同軸に配置し、当該シリーズを更に、そ
の高減速比領域及び低減速比領域をそれぞれ受け持つハ
イ側の減速機群とロー側の減速機群とに分け、前記ハイ
側の減速機群の前記減速機構部を、前記入力軸と連結さ
れたハイ側キャリヤと、このハイ側キャリヤに同一回転
速度で回転可能に支持されたハイ側第1、第2遊星歯車
と、前記ハイ側第1遊星歯車と噛合し、固定状態に維持
されたハイ側第1内歯歯車と、前記ハイ側第2遊星歯車
と噛合し、前記出力軸と連結されたハイ側第2内歯歯車
と、を備えたハイ側用遊星歯車機構によって構成し、且
つ、前記ハイ側第1、第2遊星歯車のうち、少なくとも
一方の遊星歯車の歯形を円弧歯形とすると共に、該円弧
歯形とした遊星歯車と噛合する歯車をトロコイド歯形と
し、一方、前記ロー側の減速機群の前記減速機構部を、
前記入力軸と連結されたロー側太陽歯車と、固定状態に
維持されたロー側キャリヤと、このロー側キャリヤに回
転可能に支持され、前記太陽歯車と噛合するロー側第1
遊星歯車と、同じく該ロー側キャリヤに回転可能に支持
され、前記ロー側第1遊星歯車と同一回転速度で回転す
るロー側第2遊星歯車と、該ロー側第2遊星歯車と噛合
し、前記出力軸と連結されたロー側内歯歯車と、を備え
たロー側用遊星歯車機構によって構成したことを特徴と
する減速機のシリーズに発展させることも可能である。
【0023】具体的には例えば、1/30〜1/5の減
速比をハイ側減速機群が受け持ち、また、1/5〜1/
2の減速比をロー側の減速機群が受け持つようにすれ
ば、1/2〜1/30という広範囲の減速比を有するシ
リーズを実現できる。
速比をハイ側減速機群が受け持ち、また、1/5〜1/
2の減速比をロー側の減速機群が受け持つようにすれ
ば、1/2〜1/30という広範囲の減速比を有するシ
リーズを実現できる。
【0024】なお、前記ハイ側減速機群に属する少なく
とも一部の減速機と、前記ロ一側減速機群に属する少な
くとも一部の減速機との間で、それぞれの前記出力軸同
士、前記ハイ側第2内歯歯車とロー側内歯歯車同士、前
記ハイ側キャリアとロー側キャリア同士、前記ハイ側第
1遊星歯車とロー側第1遊星歯車同士、及びハイ側第2
遊星歯車とロー側第2遊星歯車同士をそれぞれ共用可能
な設計とし、その中で少なくとも1種の部材同士を共用
することのできる減速機をシリーズ化すれば、部品種類
の増大を最小限に抑えることができ、在庫負担の小さな
シリーズを設計することが可能となる。
とも一部の減速機と、前記ロ一側減速機群に属する少な
くとも一部の減速機との間で、それぞれの前記出力軸同
士、前記ハイ側第2内歯歯車とロー側内歯歯車同士、前
記ハイ側キャリアとロー側キャリア同士、前記ハイ側第
1遊星歯車とロー側第1遊星歯車同士、及びハイ側第2
遊星歯車とロー側第2遊星歯車同士をそれぞれ共用可能
な設計とし、その中で少なくとも1種の部材同士を共用
することのできる減速機をシリーズ化すれば、部品種類
の増大を最小限に抑えることができ、在庫負担の小さな
シリーズを設計することが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の例を図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0026】図1は、本発明の実施形態に係る減速機
(ハイ側減速機)の側断面図、図2は図1中の矢視II方
向から見たハイ側減速機の構造を示す正面図である。
(ハイ側減速機)の側断面図、図2は図1中の矢視II方
向から見たハイ側減速機の構造を示す正面図である。
【0027】一方、図3は、本発明の実施形態に係る減
速機のシリーズを構成するロー側減速機の側断面図、図
4は図3中の矢視IV方向から見たロー側減速機の構造を
示す正面図である。
速機のシリーズを構成するロー側減速機の側断面図、図
4は図3中の矢視IV方向から見たロー側減速機の構造を
示す正面図である。
【0028】これらの減速機をその構成要素として有す
る減速機のシリーズは、その高速比領域(この例では1
/30〜1/5)をハイ側減速機100が、また、低速
比領域(この例では1/5〜1/2)をロー側減速機2
00がそれぞれ受け持つ構成としてある。
る減速機のシリーズは、その高速比領域(この例では1
/30〜1/5)をハイ側減速機100が、また、低速
比領域(この例では1/5〜1/2)をロー側減速機2
00がそれぞれ受け持つ構成としてある。
【0029】まず、最初に、ハイ側減速機100を図
1、図2を用いて詳細に説明する。
1、図2を用いて詳細に説明する。
【0030】ハイ側減速機100は、所謂2K−H−II
I型と称される減速機構に属するもので、入力軸102
と、該入力軸102と連結されたハイ側キャリア106
と、このハイ側キャリア106に同一回転速度で入力軸
102周りに回転可能に支持されたハイ側第1遊星歯車
108及び第2遊星歯車110と、前記ハイ側第1遊星
歯車108と噛合し、固定状態に維持されたハイ側第1
内歯歯車112と、前記ハイ側第2遊星歯車110と噛
合し、前記出力軸104と連結されたハイ側第2内歯歯
車114と、出力軸104とから主に構成される。
I型と称される減速機構に属するもので、入力軸102
と、該入力軸102と連結されたハイ側キャリア106
と、このハイ側キャリア106に同一回転速度で入力軸
102周りに回転可能に支持されたハイ側第1遊星歯車
108及び第2遊星歯車110と、前記ハイ側第1遊星
歯車108と噛合し、固定状態に維持されたハイ側第1
内歯歯車112と、前記ハイ側第2遊星歯車110と噛
合し、前記出力軸104と連結されたハイ側第2内歯歯
車114と、出力軸104とから主に構成される。
【0031】前記入力軸102と出力軸104は、それ
ぞれ図1中のL1を軸心とし、同軸に配置されている。
ぞれ図1中のL1を軸心とし、同軸に配置されている。
【0032】この実施形態では、ハイ側第1遊星歯車1
08及び第2遊星歯車110は歯数が同一で、トロコイ
ド系の滑らかな曲線による歯形を採用している。
08及び第2遊星歯車110は歯数が同一で、トロコイ
ド系の滑らかな曲線による歯形を採用している。
【0033】また、ハイ側第1遊星歯車108及び第2
遊星歯車110は、キャリアピン120を介して一体化
されると共に、ベアリング130を介してハイ側キャリ
ア106に回転可能に支持されている。
遊星歯車110は、キャリアピン120を介して一体化
されると共に、ベアリング130を介してハイ側キャリ
ア106に回転可能に支持されている。
【0034】前記ハイ側第1内歯歯車112及び第2内
歯歯車114は、複数の回転自在なピン122を備える
ことにより、円弧歯形を形成している。
歯歯車114は、複数の回転自在なピン122を備える
ことにより、円弧歯形を形成している。
【0035】そして、ハイ側第2内歯歯車114は、出
力軸104のフランジ部104aの外周縁において該出
力軸104と一体化されている。
力軸104のフランジ部104aの外周縁において該出
力軸104と一体化されている。
【0036】この出力軸104は、中空部S1を有し、
前部ケーシング132及び継ケーシング134との間に
配置したクロスローラ128によって該ケーシング13
2、134に回転自在に支持されている。出力軸104
のフランジ部104aは、それ自体がハイ側減速機10
0の前面開口を覆うカバーともなっている。一方、入力
軸102は、この例では中実であるが、用途により中空
にするのは容易であり、入出力軸102、104を貫通
する中空空間を形成することも可能である。
前部ケーシング132及び継ケーシング134との間に
配置したクロスローラ128によって該ケーシング13
2、134に回転自在に支持されている。出力軸104
のフランジ部104aは、それ自体がハイ側減速機10
0の前面開口を覆うカバーともなっている。一方、入力
軸102は、この例では中実であるが、用途により中空
にするのは容易であり、入出力軸102、104を貫通
する中空空間を形成することも可能である。
【0037】なお、オイルシール126は、出力軸10
4のフランジ部104aと前記前部ケーシング132と
の間に設けられ、減速機構部のオイルを封入している。
4のフランジ部104aと前記前部ケーシング132と
の間に設けられ、減速機構部のオイルを封入している。
【0038】次に、このハイ側減速機100の作用につ
いて説明する。
いて説明する。
【0039】入力軸102が回転すると、該入力軸10
2に連結されたハイ側キャリア106が回転し、このハ
イ側キャリア106に回転可能に支持されたハイ側第1
遊星歯車108が回転する。この回転によりキャリアピ
ン120を介して該第1遊星歯車108と一体化されて
いるハイ側第2遊星歯車110が同一速度で回転する。
このハイ側第2遊星歯車110の回転は、ハイ側第2内
歯歯車114に伝達され、更に該ハイ側第2内歯歯車1
14と一体化されている出力軸104に伝達され、出力
される。
2に連結されたハイ側キャリア106が回転し、このハ
イ側キャリア106に回転可能に支持されたハイ側第1
遊星歯車108が回転する。この回転によりキャリアピ
ン120を介して該第1遊星歯車108と一体化されて
いるハイ側第2遊星歯車110が同一速度で回転する。
このハイ側第2遊星歯車110の回転は、ハイ側第2内
歯歯車114に伝達され、更に該ハイ側第2内歯歯車1
14と一体化されている出力軸104に伝達され、出力
される。
【0040】次に、ロー側減速機200を図3、図4を
用いて詳細に説明する。なお、前述のハイ側減速機10
0と同じ構造を有する部分については、その詳細な説明
は省略する。
用いて詳細に説明する。なお、前述のハイ側減速機10
0と同じ構造を有する部分については、その詳細な説明
は省略する。
【0041】ロー側減速機200は、所謂2K−H−IV
型と称される減速機構に属するもので、入力軸202
と、該入力軸202と連結されたロー側太陽歯車206
と、固定状態に維持されたロー側キャリア207と、こ
のロー側キャリア207に回転可能に支持され、前記太
陽歯車206と噛合するロー側第1遊星歯車208と、
同じく該ロー側キャリア207に回転可能に支持され、
前記ロー側第1遊星歯車208と同一回転速度で回転す
るロー側第2遊星歯車210と、該ロー側第2遊星歯車
210と噛合し、前記出力軸204と連結されたロー側
内歯歯車214と、出力軸204とから主に構成され
る。
型と称される減速機構に属するもので、入力軸202
と、該入力軸202と連結されたロー側太陽歯車206
と、固定状態に維持されたロー側キャリア207と、こ
のロー側キャリア207に回転可能に支持され、前記太
陽歯車206と噛合するロー側第1遊星歯車208と、
同じく該ロー側キャリア207に回転可能に支持され、
前記ロー側第1遊星歯車208と同一回転速度で回転す
るロー側第2遊星歯車210と、該ロー側第2遊星歯車
210と噛合し、前記出力軸204と連結されたロー側
内歯歯車214と、出力軸204とから主に構成され
る。
【0042】前記入力軸202と出力軸204は、それ
ぞれ図3中のL2を軸心とし、同軸に配置されている。
ぞれ図3中のL2を軸心とし、同軸に配置されている。
【0043】この実施形態では、ロー側第1遊星歯車2
08及び第2遊星歯車210は、前述のハイ側第1遊星
歯車108及び第2遊星歯車110と同様に、その歯数
が同一で、トロコイド系の滑らかな曲線による歯形を採
用しており、結局、ハイ側第1遊星歯車108とロー側
第1遊星歯車208同士のみならず、更にハイ側第2遊
星歯車110とロー側第2遊星歯車210同士も共用さ
れ、それぞれハイ側減速機100及びロー側減速機20
0双方で共用される設計とされている。
08及び第2遊星歯車210は、前述のハイ側第1遊星
歯車108及び第2遊星歯車110と同様に、その歯数
が同一で、トロコイド系の滑らかな曲線による歯形を採
用しており、結局、ハイ側第1遊星歯車108とロー側
第1遊星歯車208同士のみならず、更にハイ側第2遊
星歯車110とロー側第2遊星歯車210同士も共用さ
れ、それぞれハイ側減速機100及びロー側減速機20
0双方で共用される設計とされている。
【0044】なお、ロー側第1遊星歯車208及び第2
遊星歯車210は、キャリアピン220を介して一体化
されると共に、ベアリング230を介してロー側キャリ
ア207に回転可能に支持されている。
遊星歯車210は、キャリアピン220を介して一体化
されると共に、ベアリング230を介してロー側キャリ
ア207に回転可能に支持されている。
【0045】前記太陽歯車206は、その外周にリング
状の多数(歯数分)の溝206aを有し、そこに円弧歯
形を形成するための回転自在なピン206bがそれぞれ
組み込んである。また、ロー側内歯歯車214も複数の
回転自在なピン222を備えることにより、前述のハイ
側第2内歯歯車114と同じ円弧歯形を形成しており、
ロー側内歯歯車214とハイ側第2内歯歯車114同士
は、ハイ側減速機100及びロー側減速機200双方に
おいて共用可能に設計されている。
状の多数(歯数分)の溝206aを有し、そこに円弧歯
形を形成するための回転自在なピン206bがそれぞれ
組み込んである。また、ロー側内歯歯車214も複数の
回転自在なピン222を備えることにより、前述のハイ
側第2内歯歯車114と同じ円弧歯形を形成しており、
ロー側内歯歯車214とハイ側第2内歯歯車114同士
は、ハイ側減速機100及びロー側減速機200双方に
おいて共用可能に設計されている。
【0046】そして、ロー側内歯歯車214は、出力軸
204のフランジ部204aの外周縁において該出力軸
204と一体化されている。
204のフランジ部204aの外周縁において該出力軸
204と一体化されている。
【0047】また、該出力軸204は中空部S2(=S
1)を有し、前述のハイ側減速機100の出力軸104
と共用可能に設計されている。入力軸202を中実にも
中空にもできるのは、ハイ側の入力軸102と同様であ
る。
1)を有し、前述のハイ側減速機100の出力軸104
と共用可能に設計されている。入力軸202を中実にも
中空にもできるのは、ハイ側の入力軸102と同様であ
る。
【0048】なお、この実施形態においては、ハイ側キ
ャリア106とロー側キャリア207同士も共用可能に
設計されている。
ャリア106とロー側キャリア207同士も共用可能に
設計されている。
【0049】次に、このロー側減速機200の作用につ
いて説明する。
いて説明する。
【0050】入力軸202が回転すると、該入力軸20
2に連結された太陽歯車206が回転し、この太陽歯車
206の回転によってロー側第1遊星歯車208が回転
する。この回転によりキャリアピン220を介して該ロ
ー側第1遊星歯車208と一体化されているロー側第2
遊星歯車210が同一速度で回転する。本実施形態で
は、キャリアピン220の公転が規制(固定)されてい
るため、このロー側第2遊星歯車210の回転は、該ロ
ー側第2遊星歯車210とロー側内歯歯車214の歯数
比分だけ減速されてロー側内歯歯車214に伝達され、
更にロー側内歯歯車214と一体化されている出力軸2
04に伝達され、出力される。
2に連結された太陽歯車206が回転し、この太陽歯車
206の回転によってロー側第1遊星歯車208が回転
する。この回転によりキャリアピン220を介して該ロ
ー側第1遊星歯車208と一体化されているロー側第2
遊星歯車210が同一速度で回転する。本実施形態で
は、キャリアピン220の公転が規制(固定)されてい
るため、このロー側第2遊星歯車210の回転は、該ロ
ー側第2遊星歯車210とロー側内歯歯車214の歯数
比分だけ減速されてロー側内歯歯車214に伝達され、
更にロー側内歯歯車214と一体化されている出力軸2
04に伝達され、出力される。
【0051】本発明の実施形態においては、高減速比
(1/30〜1/5)の領域にハイ側減速機100を採
用する一方、低減速比(1/5〜1/2)の領域にロー
側減速機200を採用し、又、それぞれの出力軸10
4、204をそれぞれ中空軸としている。
(1/30〜1/5)の領域にハイ側減速機100を採
用する一方、低減速比(1/5〜1/2)の領域にロー
側減速機200を採用し、又、それぞれの出力軸10
4、204をそれぞれ中空軸としている。
【0052】かかる構成により、出力軸104、204
内で相手機械との接続が可能となり、減速機の入出力軸
の廻りに広い空間を確保することができる。
内で相手機械との接続が可能となり、減速機の入出力軸
の廻りに広い空間を確保することができる。
【0053】この結果、減速比が1/30以下の領域に
おいても、出力軸を中空軸とした入出力軸が同心の減速
機を充実させたシリーズを得ることができる。
おいても、出力軸を中空軸とした入出力軸が同心の減速
機を充実させたシリーズを得ることができる。
【0054】また、ハイ側減速機100の出力軸104
とロー側減速機200の出力軸204同士、ハイ側第2
内歯歯車114とロー側内歯歯車214同士、ハイ側キ
ャリア106とロー側キャリア207同士、ハイ側第1
遊星歯車108とロー側第1遊星歯車208同士、及び
ハイ側第2遊星歯車110とロー側第2遊星歯車210
同士をそれぞれ共用可能な部品としたため、部品種類の
増大を最小限に抑えることができ、在庫負担の小さなシ
リーズを設計することが可能となる。
とロー側減速機200の出力軸204同士、ハイ側第2
内歯歯車114とロー側内歯歯車214同士、ハイ側キ
ャリア106とロー側キャリア207同士、ハイ側第1
遊星歯車108とロー側第1遊星歯車208同士、及び
ハイ側第2遊星歯車110とロー側第2遊星歯車210
同士をそれぞれ共用可能な部品としたため、部品種類の
増大を最小限に抑えることができ、在庫負担の小さなシ
リーズを設計することが可能となる。
【0055】上記実施形態においては、ハイ側減速機1
00のハイ側第1遊星歯車108及び第2遊星歯車11
0にトロコイド系の滑らかな曲線による歯形を採用し、
該ハイ側第1遊星歯車108及び第2遊星歯車110と
噛合するハイ側第1内歯歯車112及び第2内歯歯車1
14には、複数の回転自在なピン122、123を備え
ることにより、円弧歯形を形成している。なお、ピン1
22と123はそれぞれ数(歯数)及び径(歯形)が若
干異なる。ハイ側第1遊星歯車108と第2遊星歯車1
10は、歯数は同一であるが、歯形は若干異なってい
る。
00のハイ側第1遊星歯車108及び第2遊星歯車11
0にトロコイド系の滑らかな曲線による歯形を採用し、
該ハイ側第1遊星歯車108及び第2遊星歯車110と
噛合するハイ側第1内歯歯車112及び第2内歯歯車1
14には、複数の回転自在なピン122、123を備え
ることにより、円弧歯形を形成している。なお、ピン1
22と123はそれぞれ数(歯数)及び径(歯形)が若
干異なる。ハイ側第1遊星歯車108と第2遊星歯車1
10は、歯数は同一であるが、歯形は若干異なってい
る。
【0056】また、ロー側減速機200についても同様
に、ロー側第1遊星歯車208及び第2遊星歯車210
にトロコイド歯形を採用し、該ロー側第1遊星歯車20
8及び第2遊星歯車210と噛合する太陽歯車206及
びロー側内歯歯車214には、複数の回転自在なピン2
06b、222をそれぞれ備えることにより、円弧歯形
を形成している。
に、ロー側第1遊星歯車208及び第2遊星歯車210
にトロコイド歯形を採用し、該ロー側第1遊星歯車20
8及び第2遊星歯車210と噛合する太陽歯車206及
びロー側内歯歯車214には、複数の回転自在なピン2
06b、222をそれぞれ備えることにより、円弧歯形
を形成している。
【0057】その結果、トロコイド歯車と円弧歯車の噛
み合いにおける摩擦損失を極めて小さくすることがで
き、減速機構全体の高効率化を図ることができる。
み合いにおける摩擦損失を極めて小さくすることがで
き、減速機構全体の高効率化を図ることができる。
【0058】以下、この高効率化について図5を用いて
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0059】図5は、所謂、2K−H型と称される減速
機構のスケルトンの1つであり、この減速機構は、入力
軸300と、出力軸302と、駆動側歯車304と、出
力側歯車308と、該駆動側歯車304及び出力側歯車
308に噛合する遊星歯車306とを備えている。
機構のスケルトンの1つであり、この減速機構は、入力
軸300と、出力軸302と、駆動側歯車304と、出
力側歯車308と、該駆動側歯車304及び出力側歯車
308に噛合する遊星歯車306とを備えている。
【0060】ここで、この減速機構全体の効率をXとす
ると、Xは次式で求めることができる。
ると、Xは次式で求めることができる。
【0061】
【数1】
【0062】なお、X1は駆動側歯車304と遊星歯車
306の噛み合い効率を、X2は出力側歯車308と遊
星歯車306の噛み合い効率を、iは減速比(出力側歯
車308の歯数/駆動側歯車304の歯数)をそれぞれ
示している。
306の噛み合い効率を、X2は出力側歯車308と遊
星歯車306の噛み合い効率を、iは減速比(出力側歯
車308の歯数/駆動側歯車304の歯数)をそれぞれ
示している。
【0063】上式からも分かる通り、減速比iが同じ場
合において、減速機構全体の効率Xを高めるには、噛み
合い効率X1及びX2を大きくする必要がある。
合において、減速機構全体の効率Xを高めるには、噛み
合い効率X1及びX2を大きくする必要がある。
【0064】一般に、一対の歯車の噛み合い効率は歯面
摩擦係数μの関数であり、μは歯面間のすべり速度の影
響を大きく受けることが知られている。
摩擦係数μの関数であり、μは歯面間のすべり速度の影
響を大きく受けることが知られている。
【0065】すなわち、すべり速度が小さいと、歯面摩
擦係数μが大きくなり、噛み合い効率が低くなるという
傾向がある。
擦係数μが大きくなり、噛み合い効率が低くなるという
傾向がある。
【0066】そこで、この実施形態では、一般的なイン
ボリュート歯形ではなく、トロコイド歯形と回転自在な
複数のピンから構成される円弧歯形を採用し、該円弧歯
形を形成するピンの回転を利用することにより、噛み合
いにおけるすべり速度を大きくし、歯面摩擦係数μを小
さくしたものである。特に、円弧歯形として回転自在な
ピンを採用している点で、その効果は大きい。
ボリュート歯形ではなく、トロコイド歯形と回転自在な
複数のピンから構成される円弧歯形を採用し、該円弧歯
形を形成するピンの回転を利用することにより、噛み合
いにおけるすべり速度を大きくし、歯面摩擦係数μを小
さくしたものである。特に、円弧歯形として回転自在な
ピンを採用している点で、その効果は大きい。
【0067】実験によれば、インボリュート歯形を採用
した場合には、歯面摩擦係数μが約0.06〜0.08
になるのに対し、トロコイド歯形と円弧歯形を採用した
場合には、歯面摩擦係数μが約0.01〜0.03にな
るという結果が得られた。
した場合には、歯面摩擦係数μが約0.06〜0.08
になるのに対し、トロコイド歯形と円弧歯形を採用した
場合には、歯面摩擦係数μが約0.01〜0.03にな
るという結果が得られた。
【0068】その結果、減速比iを一定(i=0.9
6)にした場合において、減速機構全体の効率Xはイン
ボリュート歯形を採用した場合に比べ、約24%以上の
効率改善が見られた。
6)にした場合において、減速機構全体の効率Xはイン
ボリュート歯形を採用した場合に比べ、約24%以上の
効率改善が見られた。
【0069】更に、噛み合いにおけるすべりを回転自在
なピン122、123、206b、222によって吸収
できるため、低バックラッシ設計においても摩擦等の経
時変化の少ない高精度な減速機を容易に製作可能であ
る。
なピン122、123、206b、222によって吸収
できるため、低バックラッシ設計においても摩擦等の経
時変化の少ない高精度な減速機を容易に製作可能であ
る。
【0070】また、前記ハイ側の遊星歯車機構のハイ側
第1遊星歯車108とハイ側第2遊星歯車110の歯数
を同一とすると共に、該ハイ側第1、第2遊星歯車10
8、110とそれぞれ噛合しているハイ側第1、第2内
歯歯車112、114の歯数を異ならせ、且つ、ハイ側
第1遊星歯車108とハイ側第1内歯歯車112と、ハ
イ側第2遊星歯車110とハイ側第2内歯歯車114と
の組とで、歯形(ピン径)を異ならせた構造としている
ため、インボリュート歯形と違って転位操作の不可能な
円弧歯形及びトロコロイド歯形の組合せを採用しながら
も、所謂、不思議歯車機構が形成可能で、大きな減速比
を得ることができる。しかも、前述したように、インボ
リュート歯形系の不思議歯車機構に比べ効率の上昇が著
しい。
第1遊星歯車108とハイ側第2遊星歯車110の歯数
を同一とすると共に、該ハイ側第1、第2遊星歯車10
8、110とそれぞれ噛合しているハイ側第1、第2内
歯歯車112、114の歯数を異ならせ、且つ、ハイ側
第1遊星歯車108とハイ側第1内歯歯車112と、ハ
イ側第2遊星歯車110とハイ側第2内歯歯車114と
の組とで、歯形(ピン径)を異ならせた構造としている
ため、インボリュート歯形と違って転位操作の不可能な
円弧歯形及びトロコロイド歯形の組合せを採用しながら
も、所謂、不思議歯車機構が形成可能で、大きな減速比
を得ることができる。しかも、前述したように、インボ
リュート歯形系の不思議歯車機構に比べ効率の上昇が著
しい。
【0071】なお、上記実施形態においては、高減速比
領域(1/30〜1/5)をハイ側減速機100が、ま
た、低減速比領域(1/5〜1/2)をロー側減速機2
00がそれぞれ受け持つ減速機のシリーズとしたが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ハイ側
減速機100を1/30以上の高減速比領域をもカバー
する減速機としてもよい。
領域(1/30〜1/5)をハイ側減速機100が、ま
た、低減速比領域(1/5〜1/2)をロー側減速機2
00がそれぞれ受け持つ減速機のシリーズとしたが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ハイ側
減速機100を1/30以上の高減速比領域をもカバー
する減速機としてもよい。
【0072】又、低減速比領域が不要の場合には、ハイ
側減速機100のみでシリーズを構成しても良い。
側減速機100のみでシリーズを構成しても良い。
【0073】又、ハイ側減速機100の出力軸104と
ロー側減速機200の出力軸204同士、ハイ側第2内
歯歯車114とロー側第2内歯歯車214同士、ハイ側
キャリア106とロー側キャリア207同士、ハイ側第
1遊星歯車108とロー側第1遊星歯車208同士、及
びハイ側第2遊星歯車110とロー側第2遊星歯車21
0同士をそれぞれ共用としていたが、必ずしもこれら全
てを共用化する必要はない。
ロー側減速機200の出力軸204同士、ハイ側第2内
歯歯車114とロー側第2内歯歯車214同士、ハイ側
キャリア106とロー側キャリア207同士、ハイ側第
1遊星歯車108とロー側第1遊星歯車208同士、及
びハイ側第2遊星歯車110とロー側第2遊星歯車21
0同士をそれぞれ共用としていたが、必ずしもこれら全
てを共用化する必要はない。
【0074】なお、具体的には市販される減速機のシリ
ーズは、一般には、各枠番(大きさ、あるいは伝達可能
トルク等に基づいた種類分け)毎に、異なる減速比をそ
れぞれ有する複数の減速機を備える。本発明に係るシリ
ーズは、必ずしも全ての枠番において本発明が適用され
ている必要はなく、場合によっては、一部の枠番の更に
一部に適用されているだけでもよい。
ーズは、一般には、各枠番(大きさ、あるいは伝達可能
トルク等に基づいた種類分け)毎に、異なる減速比をそ
れぞれ有する複数の減速機を備える。本発明に係るシリ
ーズは、必ずしも全ての枠番において本発明が適用され
ている必要はなく、場合によっては、一部の枠番の更に
一部に適用されているだけでもよい。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、入出力軸が同心で、中
央部に大きな空間を確保することができ、特に、効率が
高く、必要に応じて減速比1/5〜1/30、あるいは
1/2〜1/30の領域を充実させることのできる減速
機及び減速機のシリーズを提供することができる。
央部に大きな空間を確保することができ、特に、効率が
高く、必要に応じて減速比1/5〜1/30、あるいは
1/2〜1/30の領域を充実させることのできる減速
機及び減速機のシリーズを提供することができる。
【図1】本発明の実施形態に係るハイ側減速機の全体構
成を示す図2中のI−I線に沿う断面図
成を示す図2中のI−I線に沿う断面図
【図2】図1の左側の矢印II方向から見たハイ側減速機
の構造を示す正面図
の構造を示す正面図
【図3】本発明の実施形態に係るロー側減速機の全体構
成を示す図4中のIII−III線に沿う断面図
成を示す図4中のIII−III線に沿う断面図
【図4】図3中の左側の矢印IV方向から見たロー側減速
機の構造を示す正面図
機の構造を示す正面図
【図5】2K−H型減速機構のスケルトン図
【図6】K−H−V型、2K−H−I型、2K−H−III
型減速機構のスケルトン図
型減速機構のスケルトン図
100・・・ハイ側減速機
102・・・ハイ側減速機の入力軸
104・・・ハイ側減速機の出力軸
106・・・ハイ側キャリア
108・・・ハイ側第1遊星歯車
110・・・ハイ側第2遊星歯車
112・・・ハイ側第1内歯歯車
114・・・ハイ側第2内歯歯車
200・・・ロー側減速機
202・・・ロー側減速機の入力軸
204・・・ロー側減速機の出力軸
206・・・太陽歯車
207・・・ロー側キャリア
208・・・ロー側第1遊星歯車
210・・・ロー側第2遊星歯車
214・・・ロー側内歯歯車
Claims (6)
- 【請求項1】入力軸、該入力軸の回転を減速する減速機
構部、及び該減速機構部によって減速された回転を相手
機械側へと出力する出力軸を備えた減速機において、 前記出力軸を中空とすると共に、 前記入力軸及び出力軸をそれぞれ同軸に配置し、 前記減速機構部を、前記入力軸と連結されたキャリヤ
と、このキャリヤに同一回転速度で回転可能に支持され
た第1、第2遊星歯車と、前記第1遊星歯車と噛合し、
固定状態に維持された第1内歯歯車と、前記第2遊星歯
車と噛合し、前記出力軸と連結された第2内歯歯車と、
を備えた遊星歯車機構によって構成し、 且つ、 前記第1、第2遊星歯車のうち、少なくとも一方の遊星
歯車の歯形をトロコイド歯形とすると共に、該トロコイ
ド歯形とした遊星歯車と噛合する歯車を円弧歯形とした
ことを特徴とする減速機。 - 【請求項2】入力軸、該入力軸の回転を減速する減速機
構部、及び該減速機構部によって減速された回転を相手
機械側へと出力する出力軸を備えた減速機において、 前記出力軸を中空とすると共に、 前記入力軸及び出力軸をそれぞれ同軸に配置し、 前記減速機構部を、前記入力軸と連結されたキャリヤ
と、このキャリヤに同一回転速度で回転可能に支持され
た第1、第2遊星歯車と、前記第1遊星歯車と噛合し、
固定状態に維持された第1内歯歯車と、前記第2遊星歯
車と噛合し、前記出力軸と連結された第2内歯歯車と、
を備えた遊星歯車機構によって構成し、 且つ、 前記第1、第2遊星歯車のうち、少なくとも一方の遊星
歯車の歯形を円弧歯形とすると共に、該円弧歯形とした
遊星歯車と噛合する歯車をトロコイド歯形としたことを
特徴とする減速機。 - 【請求項3】請求項1又は2において、 前記円弧歯形として回転自在なピンを用いたことを特徴
とする減速機。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記第1、第2遊星歯車の歯数を同一とすると共に、該
第1、第2遊星歯車とそれぞれ噛合している第1、第2
内歯歯車の歯数を異ならせ、且つ、第1遊星歯車と第1
内歯歯車の組と、第2遊星歯車と第2内歯歯車との組と
で、歯形を異ならせたことを特徴とする減速機。 - 【請求項5】入力軸、該入力軸の回転を減速する減速機
構部、及び該減速機構部によって減速された回転を相手
機械側へと出力する出力軸を備えた減速機を、その構成
要素として有する減速機のシリーズにおいて、 前記出力軸を中空とすると共に、 前記入力軸及び出力軸をそれぞれ同軸に配置し、 当該シリーズを更に、その高減速比領域及び低減速比領
域をそれぞれ受け持つハイ側の減速機群とロー側の減速
機群とに分け、 前記ハイ側の減速機群の前記減速機構部を、前記入力軸
と連結されたハイ側キャリヤと、このハイ側キャリヤに
同一回転速度で回転可能に支持されたハイ側第1、第2
遊星歯車と、前記ハイ側第1遊星歯車と噛合し、固定状
態に維持されたハイ側第1内歯歯車と、前記ハイ側第2
遊星歯車と噛合し、前記出力軸と連結されたハイ側第2
内歯歯車と、を備えたハイ側用遊星歯車機構によって構
成し、且つ、前記ハイ側第1、第2遊星歯車のうち、少
なくとも一方の遊星歯車の歯形を円弧歯形とすると共
に、該円弧歯形とした遊星歯車と噛合する歯車をトロコ
イド歯形とし、 一方、 前記ロー側の減速機群の前記減速機構部を、前記入力軸
と連結されたロー側太陽歯車と、固定状態に維持された
ロー側キャリヤと、このロー側キャリヤに回転可能に支
持され、前記太陽歯車と噛合するロー側第1遊星歯車
と、同じく該ロー側キャリヤに回転可能に支持され、前
記ロー側第1遊星歯車と同一回転速度で回転するロー側
第2遊星歯車と、該ロー側第2遊星歯車と噛合し、前記
出力軸と連結されたロー側内歯歯車と、を備えたロー側
用遊星歯車機構によって構成したことを特徴とする減速
機のシリーズ。 - 【請求項6】請求項5において、 前記ハイ側減速機群に属する少なくとも一部の減速機
と、前記ロー側減速機群に属する少なくとも一部の減速
機との間で、それぞれの前記出力軸同士、前記ハイ側第
2内歯歯車とロー側内歯歯車同士、前記ハイ側キャリヤ
とロー側キャリヤ同士、前記ハイ側第1遊星歯車とロー
側第1遊星歯車同士、及びハイ側第2遊星歯車とロー側
第2遊星歯車同士のうち、少なくとも1種の部材同士を
共用したことを特徴とする減速機のシリーズ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002088566A JP2003278849A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 減速機及び減速機のシリーズ |
US10/400,063 US20030216213A1 (en) | 2002-03-27 | 2003-03-27 | Reduction gear and product group of reduction gears |
DE10313947A DE10313947A1 (de) | 2002-03-27 | 2003-03-27 | Reduktionsgetriebe und Produktgruppe von Reduktionsgetriebe |
CNB031075479A CN1247916C (zh) | 2002-03-27 | 2003-03-27 | 减速机系列 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002088566A JP2003278849A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 減速機及び減速機のシリーズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003278849A true JP2003278849A (ja) | 2003-10-02 |
Family
ID=28449460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002088566A Pending JP2003278849A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 減速機及び減速機のシリーズ |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20030216213A1 (ja) |
JP (1) | JP2003278849A (ja) |
CN (1) | CN1247916C (ja) |
DE (1) | DE10313947A1 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012077584A (ja) * | 2010-10-06 | 2012-04-19 | Nidec-Shimpo Corp | シートシャッターの駆動装置 |
CN104074929A (zh) * | 2013-03-29 | 2014-10-01 | 住友重机械工业株式会社 | 减速机系列 |
US20230096956A1 (en) * | 2020-02-04 | 2023-03-30 | Aktiebolaget Skf | Modular high precision gear box arrangement |
JP7550665B2 (ja) | 2021-01-26 | 2024-09-13 | 株式会社日本製鋼所 | 給電装置 |
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CN108223700A (zh) * | 2016-12-15 | 2018-06-29 | 行安机电股份有限公司 | 结合马达的减速装置 |
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CN106969105A (zh) * | 2017-05-24 | 2017-07-21 | 北京龙微智能科技股份有限公司 | 传动装置、包括该传动装置的立体车库和交通工具 |
DE102018204051A1 (de) * | 2018-03-16 | 2019-09-19 | Bühler Motor GmbH | Planetenradträger für ein Umlaufrädergetriebe und Baureihe von Umlaufrädergetrieben |
CN108386491B (zh) * | 2018-04-13 | 2022-11-08 | 王昭平 | 一种等线速减速机 |
CN111379829A (zh) * | 2018-12-30 | 2020-07-07 | 罗灿 | 双内齿圈变线速行星排减速器 |
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-
2002
- 2002-03-27 JP JP2002088566A patent/JP2003278849A/ja active Pending
-
2003
- 2003-03-27 CN CNB031075479A patent/CN1247916C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2003-03-27 US US10/400,063 patent/US20030216213A1/en not_active Abandoned
- 2003-03-27 DE DE10313947A patent/DE10313947A1/de not_active Withdrawn
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