JP4247898B2 - 遊星歯車装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型・コンパクトに構成された遊星歯車装置に関するものであり、特に、装置軸線方向の厚さが薄い遊星歯車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊星歯車装置は、入力された高速回転を減速するための減速機構部と、この減速機構部によって減速された回転を出力する減速回転出力部材を回転自在に支持している軸受け部とが装置軸線方向に並列配置された構成となっているのが一般的である。
【0003】
しかしながら、この構成は、装置軸線方向の寸法を小さくして扁平な遊星歯車装置を構成するには適していない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、装置軸線方向の寸法を可能な限り小さくすることのできる遊星歯車装置を提案することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の遊星歯車装置は、
円形外周面を備えた円環状あるいは円柱状の第1の部材と、
この第1の部材の円形外周面を取り囲むように同心状態に配置した第2の円環状部材と、
この第2の円環状部材の円形外周面を取り囲むように同心状態に配置した第3の円環状部材と、
前記第3の円環状部材の一方の円環状端面に同軸状態で取り付けた内歯歯車と、
前記第1の部材における前記第3の円環状部材の円環状端面と同一の側の円環状あるいは円形の端面に同軸状態で取り付けた太陽歯車と、
前記第2の円環状部材における前記第3の円環状部材の円環状端面と同一の側の円環状端面に取り付けられ、前記内歯歯車および前記太陽歯車に噛み合っている複数の遊星歯車と、
前記第1の部材の円形外周面と前記第2の円環状部材の円形内周面との間に形成された第1の軸受と、
前記第2の円環状部材の円形外周面と前記第3の円環状部材の円形内周面との間に形成された第2の軸受と、
前記第2の円環状部材に対して装置軸線の方向の反対側から前記遊星歯車を支持していると共に、前記第2の円環状部材に同軸状態に取り付けた第4の円環状部材とを有し、
装置軸線の方向の一方の側には、前記太陽歯車と一体回転する前記第1の部材の端面、前記遊星歯車のキャリアとして機能する前記第2の円環状部材の円環状端面、および、前記内歯歯車と一体回転する前記第3の円環状部材の円環状端面が露出しており、
装置軸線の方向の他方の側には、前記太陽歯車の端面、前記遊星歯車と一体回転する前記第4の円環状部材の円環状端面、および、前記内歯歯車の円環状端面が露出していることを特徴としている。
【0006】
ここで、前記第1の軸受および/または第2の軸受として、クロスローラベアリングを用いることが望ましい。
【0007】
この構成の遊星歯車装置では、装置軸線に直交する同一平面上に同心状に配列した第1の部材、第2の円環状部材および第3の円環状部材によって、それぞれ太陽歯車、遊星歯車および内歯歯車が支持されている。また、これらの部材の間に2つの軸受、例えば、クロスローラベアリングが同心状に形成されている。従って、太陽歯車、遊星歯車および内歯歯車からなる減速機構部と、これらを相対回転可能に支持するための2つの軸受とが、装置軸線に直交する平面上に同心状に配列された構成を実現できる。この結果、装置軸線方向に極めて扁平な構造の遊星歯車装置を実現できる。また、最も内側に配置されている第1の部材および太陽歯車を中空型のものとすれば、中空型の遊星歯車装置も簡単に実現できる。
【0008】
ここで、部品点数を削減して、装置の更なる小型・コンパクト化と低価格化を図るためには、前記第1の部材と前記太陽歯車とを、単一の円環状あるいは円柱状の部材から形成し、この部材の円形外周面における装置軸線方向の一方の側の外周面部分に前記第1の軸受の内輪側軌道溝を形成し、他方の側の外周面部分に前記太陽歯車を構成する外歯を形成することが望ましい。
【0009】
また、同様の目的のためには、前記第3の円環状部材と前記内歯歯車とを、単一の円環状部材から形成して、この円環状部材の円形内周面における装置軸線方向の一方の側の内周面部分に前記第2の軸受の外輪側軌道溝を形成し、他方の側の内周面部分に前記内歯歯車を構成する内歯を形成することが望ましい。
【0010】
本発明の遊星歯車装置においては、次のようにして、シザース形のバックラッシ調整機構を取り付けることができる。すなわち、本発明の遊星歯車装置は、
前記遊星歯車は等角度間隔で配置した4個の遊星歯車を備えており、
180度の角度間隔で配置されている2個の遊星歯車の遊星軸は、180度の角度間隔で配置されている残りの2個の遊星歯車の遊星軸に対して、円周方向の相対角度位置を調整可能な状態で前記第2および第4の円環状部材の間に支持されている。
【0011】
次に、多段型の遊星歯車装置、例えば2段遊星歯車装置を実現するためには、次の構成を採用することができる。
【0012】
すなわち、本発明による2段の遊星歯車装置は、上記構成において、
前記第1の部材および前記太陽歯車は円環状部材であり、
前記第1の部材の円形内周面の内側には、同心状態で円形外周面を備えた第5の部材が配置されており、
前記太陽歯車の円形内周面には前段側内歯歯車が形成されており、
前記第5の部材における装置軸線方向の一方の端面には同軸状態で前段側太陽歯車が取り付けられており、
前記前段側内歯歯車および前記前段側太陽歯車の間には、双方に噛み合っている複数個の前段側遊星歯車が配置されており、
前記第5の部材の円形外周面と前記第1の部材の円形内周面との間に第3の軸受が形成されており、
前記前段側遊星歯車は前記第4の円環状部材によって片持状態で支持されていることを特徴としている。
【0013】
この場合においても、第3の軸受としてクロスローラベアリングを用いることが望ましい。
【0014】
この構成の遊星歯車装置では、前段側の遊星歯車機構も、装置軸線に直交する同一平面上に構成されているので、装置軸線方向に極めて扁平な構成になる。
【0015】
この場合、前記第5の部材による装置軸線方向の他方の端面に同軸状態で中心回転軸を取り付けることにより、部品点数を削減できる。
【0016】
さらには、前記第5の部材と、前記中心回転軸と、前記前段側太陽歯車とを、単一の部材によって形成すれば、さらに部品点数を削減できるので望ましい。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の遊星歯車装置では、太陽歯車、遊星歯車を支持しているキャリアおよび内歯歯車と、これらの各要素を相対回転可能な状態で支持している2個のクロスローラベアリングとを、装置軸線に直交する平面上において同心状に配列した構成としている。従って、本発明によれば、装置軸線方向の寸法が極めて小さい扁平型の遊星歯車装置を実現できる。
【0018】
また、本発明によれば、装置軸線方向の両側から太陽歯車、遊星歯車を支持しているキャリア、および内歯歯車にアクセスできるので、装置の入出力レイアウトなどの自由度があり、装置設計が極めて容易になるという利点もある。
【0019】
さらには、最も内側に配置されている太陽歯車およびこれに連結されている部材を中空型のものとすることにより、簡単に、中空型の遊星歯車装置を実現できるという利点もある。
【0020】
次に、本発明の2段型の遊星歯車装置では、前段遊星歯車機構を、後段遊星歯車装置の中心に同心状に組み込むと共に、その太陽歯車を回転自在に支持するためのクロスローラベアリングも後段遊星歯車機構の中心に同心状に組み込むようにしている。従って、本発明によれば、装置軸線方向の寸法が極めて小さい扁平型の2段遊星歯車装置を実現できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明を適用した遊星歯車装置の実施例を説明する。
【0022】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1に係る遊星歯車装置を示す断面図、左側端面図および右側端面図である。これらの図を参照して説明すると、本例の遊星歯車装置1は、第1の円環状部材10と、この第1の円環状部材10の円形外周面11を取り囲むように装置軸線1aを中心として同心状態に配置した第2の円環状部材20と、この第2の円環状部材20の円形外周面21を取り囲むように同心状態に配置した第3の円環状部材30とを備えている。
【0023】
最も外側の第3の円環状部材30における一方の円環状端面32には同軸状態で内歯歯車2が固定ボルト3によって締結固定されている。また、第1の円環状部材10における同一側の円環状端面12にも同軸状態で円筒状の太陽歯車4が固定ボルト5によって締結固定されている。さらに、これら内歯歯車2および太陽歯車4の間には、複数個、本例では4個の遊星歯車6−1〜6−4が双方に噛み合った状態で配置されている。これらの遊星歯車6−1〜6−4は、キャリアとして機能する第2の円環状部材20の円環状端面22に取り付けられている遊星軸61〜64に対して回転自在の状態で支持されている。
【0024】
ここで、最も内側に配置されている第1の円環状部材10の円形外周面11と第2の円環状部材20の円形内周面23との間には第1のクロスローラベアリング40が形成されており、第2の円環状部材20の円形外周面21と第3の円環状部材30の円形内周面33との間には第2のクロスローラベアリング50が形成されている。従って、これら第1および第2のクロスローラベアリング40、50は装置軸線1aを中心として同心状に形成されている。
なお、第1のクロスローラベアリング40および/または第2のクロスローラベアリング50の代わりに、ボールベアリングや通常のローラベアリングを用いることも可能である。
【0025】
第1のクロスローラベアリング40は、第1の円環状部材10の円形外周面11に形成した内輪側軌道溝41と、キャリアとして機能する第2の円環状部材20の円形内周面23に形成した外輪側軌道溝42と、これらの間に形成される円環状の軌道内に回転軸線が交互に直交するように挿入した複数個のローラ43から構成されている。同様に、第2のクロスローラベアリング50は、キャリアとして機能する第2の円環状部材20の円形外周面21に形成した内輪側軌道溝51と、第3の円環状部材30の円形内周面33に形成した外輪側軌道溝52と、これらの間に形成される円環状の軌道内に回転軸線が交互に直交するように挿入した複数個のローラ53から構成されている。
【0026】
次に、本例の遊星歯車装置1は各歯車の噛み合いのバックラッシを調整するためのシザース形のバックラッシ調整機構が備わっている。本例のバックラッシ調整機構は、キャリアとして機能する第2の円環状部材20に対して装置軸線1aの方向における反対側から遊星歯車を支持している第4の円環状部材60を有している。180度の角度間隔で配置されている2個の遊星歯車6−1、6−3の遊星軸61、63(図においては遊星軸61のみを示す。)は、180度の角度間隔で配置されている残りの2個の遊星歯車6−2、6−4の遊星軸62、64(図においては遊星軸62のみを示す。)に対して、円周方向の相対角度位置を調整可能な状態で第2および第4の円環状部材20、60の間に取り付けられている。
【0027】
すなわち、遊星歯車6−1、6−3の遊星軸61、63は、キャリアとして機能する第2の円環状部材20の円環状端面22に一端側が嵌め込まれ、他端側が装置軸線1aの方向に突出しており、締結ボルト7によって第4の円環状部材60に固着されている。これに対して、他方の遊星歯車6−2、6−4の遊星軸62、64は円筒状カラー65からなり、締結ボルト8によって、この円筒状カラー65が第2および第4の円環状部材20、60の間に挟まれた状態で固定されている。円筒状カラー65の一端65aは、第4の円環状部材60に開けた僅かに大きな貫通穴61に挿入されており、従って、第4の円環状部材60に対して相対的に僅かに円周方向に移動可能である。従って、この第4の円環状部材60を4個の遊星歯車6−1〜6−4に固定する際に、仮固定の状態で2個の遊星歯車6−1、6−3に対して、他方の2個の遊星歯車6−2、6−4を僅かに円周方向に相対回転させることにより歯車噛み合い部分のバックラッシ調整を行い、調整後に締結ボルトを本締めすればよい。
【0028】
このように構成した本例の遊星歯車装置1では、一般に、太陽歯車4が高速回転入力要素とされる。また、内歯歯車2およびキャリアとしての第2の円環状部材20の一方が固定側要素とされ、他方が減速回転出力要素とされる。各部材が装置軸線1aを中心として半径方向に同心状態に配列されているので、装置軸線1aの方向の厚さが極めて薄い遊星歯車装置を実現できる。
【0029】
また、最も内側に配置されている第1の円環状部材10および太陽歯車4として、本例のように中空部材を採用することにより、中空型の遊星歯車装置を簡単に実現できるという利点もある。
【0030】
さらには、装置軸線方向の一方の側には、太陽歯車4と一体回転する第1の円環状部材10と、遊星歯車のキャリアとして機能する円環状部材20と、内歯歯車2と一体回転する第3の円環状部材30の各端面が露出している。他方の側には、太陽歯車4、遊星歯車のキャリアと一体回転する第4の円環状部材60と、内歯歯車2の各端面が露出している。従って、装置軸線方向のいずれの側からも各回転部分に別部材を連結できる。よって、入出力をいずれの方向からでも容易に取ることができるという利点がある。
【0031】
(実施例1の変形例)
ここで、上記の例において、部品点数を削減して、装置の組立て作業の容易化、低コスト化を図るためには、第1の円環状部材10と太陽歯車4とを、単一の部材から形成すればよい。
【0032】
図2には、このように構成した実施例1の変形例である遊星歯車装置を示す断面図、左側端面図および右側端面図である。この遊星歯車装置1Aの基本的な構成は実施例1の遊星歯車装置1と同一であるので、対応する部分には同一の符号を付し、それらの説明を省略するものとする。
【0033】
本例の遊星歯車装置1Aでは、第1の円環状部材10と太陽歯車4が単一の円筒状部材10Aから形成されている。この円筒状部材10Aの円形外周面における装置軸線1aの方向の一方の側の外周面部分11Bには第1のクロスローラベアリング40の内輪側軌道溝41Aが形成され、他方の側の外周面部分11Cには太陽歯車4を構成する外歯4Aが形成されている。
【0034】
なお、上記構成に加えて、あるいは上記構成とは別に、第3の円環状部材30と内歯歯車2とを、単一の円環状部材から形成することもできる。この場合には、この円環状部材の円形内周面における装置軸線方向の一方の側の内周面部分に第2のクロスローラベアリング50の外輪側軌道溝52を形成し、他方の側の内周面部分に内歯歯車2を構成する内歯を形成すればよい。
【0035】
また、上記の各例では太陽歯車4および第1の円環状部材10とによって装置中心を貫通する中空部9を形成している。この代わりに、太陽歯車4および第1の円環状部材10を円柱状部材あるいは円盤状部材とすることもできる。
【0036】
(実施例2)
次に、図3は実施例1の遊星歯車装置を利用して2段遊星歯車装置を構成した例を示す断面図、左側端面図および右側端面図である。本例の2段遊星歯車装置100は、前段側遊星歯車機構110と、後段側遊星歯車機構120とを備えている。後段側遊星歯車機構120は基本的に実施例1の遊星歯車装置1と同一構成とされている。従って、対応する部位には同一の符号を付し、それらの説明は省略するものとする。
【0037】
本例の2段遊星歯車装置100は、後段側遊星歯車機構120における第1の円環状部材10の円形内周面13の内側に、同心状態で中心回転軸70(第5の部材)が回転自在の状態で配置されている。この中心回転軸70は、大径の円盤状部分71と、この一方の端面から同軸状態で突出している小径の入力軸部分72と、反対側の端面から同軸状態で突出している小径のピニオン軸部分73から構成されている。
【0038】
円盤状部分71の円形外周面74と第1の円環状部材10の円形内周面13との間には第3のクロスローラベアリング80が形成されている。すなわち、この第3のクロスローラベアリング80は、円盤状部材71の円形外周面74に形成された内輪側軌道溝81と、第1の円環状部材10の円形内周面13に形成された外輪側軌道溝82と、これらの間に形成される円環状の軌道内に回転軸線が交互に直交する状態に挿入した複数個のローラ83から構成されている。
【0039】
次に、前段側遊星歯車機構110は、ピニオン軸73の先端側部分に形成された前段側太陽歯車111と、この外側に配置された複数個の前段側遊星歯車112と、この外側を取り囲んでいる後段側の太陽歯車4の円形内周面に形成した前段側内歯歯車113から構成されている。前段側遊星歯車112の遊星軸114は第4の円環状部材60によって片持ち状態で支持されている。
【0040】
なお、本例では、入力軸部分72、クロスローラベアリング内輪形成用の円盤状部分71および前段側太陽歯車111が形成されているピニオン軸部分73が単一部材として形成されているが、これらを別部材として構成して同軸状態で連結固定してもよい。
【0041】
このように構成した本例の2段遊星歯車装置100では、一般に、図に示すように、各段のキャリアが固定側要素とされ、後段側遊星歯車機構120における内歯歯車2が減速回転出力要素とされる。入力軸部分72から入力された高速回転は、前段側遊星歯車機構110を介して後段側遊星歯車機構120に伝達され、この後段側遊星歯車機構120の内歯歯車2から減速回転出力として取り出される。
【0042】
本例の2段遊星歯車装置100においても、各歯車部分が装置軸線100aに直交する平面上において同心状態に配列されている。従って、装置軸線方向の寸法が極めて小さな扁平型の2段遊星歯車装置を実現できる。
【0043】
また、本例では、装置軸線方向の両側から各段の各歯車にアクセスできるので、入出力のレイアウトが極めて容易であるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)、(b)および(c)は、それぞれ、本発明を適用した実施例1に係る遊星歯車装置を示す断面図、左側端面図、および右側端面図である。
【図2】 (a)、(b)および(c)は、それぞれ、図1の遊星歯車装置の変形例を示す断面図、左側端面図および右側端面図である。
【図3】 (a)、(b)および(c)は、それぞれ、本発明を適用した実施例2に係る2段遊星歯車装置を示す断面図、左側端面図および右側端面図である。
Claims (12)
- 円形外周面を備えた円環状あるいは円柱状の第1の部材と、
この第1の部材の円形外周面を取り囲むように同心状態に配置した第2の円環状部材と、
この第2の円環状部材の円形外周面を取り囲むように同心状態に配置した第3の円環状部材と、
前記第3の円環状部材の一方の円環状端面に同軸状態で取り付けた内歯歯車と、
前記第1の部材における前記第3の円環状部材の円環状端面と同一の側の円環状あるいは円形の端面に同軸状態で取り付けた太陽歯車と、
前記第2の円環状部材における前記第3の円環状部材の円環状端面と同一の側の円環状端面に取り付けられ、前記内歯歯車および前記太陽歯車に噛み合っている複数の遊星歯車と、
前記第1の部材の円形外周面と前記第2の円環状部材の円形内周面との間に形成された第1の軸受と、
前記第2の円環状部材の円形外周面と前記第3の円環状部材の円形内周面との間に形成された第2の軸受と、
前記第2の円環状部材に対して装置軸線の方向の反対側から前記遊星歯車を支持していると共に、前記第2の円環状部材に同軸状態に取り付けた第4の円環状部材とを有し、
装置軸線の方向の一方の側には、前記太陽歯車と一体回転する前記第1の部材の端面、前記遊星歯車のキャリアとして機能する前記第2の円環状部材の円環状端面、および、前記内歯歯車と一体回転する前記第3の円環状部材の円環状端面が露出しており、
装置軸線の方向の他方の側には、前記太陽歯車の端面、前記遊星歯車と一体回転する前記第4の円環状部材の円環状端面、および、前記内歯歯車の円環状端面が露出している遊星歯車装置。 - 請求項1において、
前記第1の軸受および/または前記第2の軸受はクロスローラベアリングである遊星歯車装置。 - 請求項1または2において、
前記第1の部材と前記太陽歯車とは、単一の円環状あるいは円柱状の部材から形成されており、
この部材の円形外周面における装置軸線方向の一方の側の外周面部分に前記第1の軸受の内輪側軌道溝が形成され、他方の側の外周面部分に前記太陽歯車を構成する外歯が形成されている遊星歯車装置。 - 請求項1または2において、
前記第3の円環状部材と前記内歯歯車とは、単一の円環状部材から形成されており、
この円環状部材の円形内周面における装置軸線方向の一方の側の内周面部分に前記第2の軸受の外輪側軌道溝が形成され、他方の側の内周面部分に前記内歯歯車を構成する内歯が形成されている遊星歯車装置。 - 請求項1または2において、
前記遊星歯車は等角度間隔で配置した4個の遊星歯車を備えており、
180度の角度間隔で配置されている2個の遊星歯車の遊星軸は、180度の角度間隔で配置されている残りの2個の遊星歯車の遊星軸に対して、円周方向の相対角度位置を調整可能な状態で前記第2および第4の円環状部材の間に支持されている遊星歯車装置。 - 請求項1において、
前記第1の部材および前記太陽歯車は円環状部材であり、
前記第1の部材の円形内周面の内側には、同心状態で円形外周面を備えた第5の部材が配置されており、
前記太陽歯車の円形内周面には前段側内歯歯車が形成されており、
前記第5の部材における装置軸線の方向の一方の端面には同軸状態で前段側太陽歯車が取り付けられており、
前記前段側内歯歯車および前記前段側太陽歯車の間には、双方に噛み合っている複数個の前段側遊星歯車が配置されており、
前記第5の部材の円形外周面と前記第1の部材の円形内周面との間に第3の軸受が形成されており、
前記前段側遊星歯車は前記第4の円環状部材によって片持状態で支持されている遊星歯車装置。 - 請求項6において、
前記第1、第2および第3の軸受のうち、少なくとも一つはクロスローラベアリングである遊星歯車装置。 - 請求項7において、
前記第5の部材における装置軸線方向の他方の端面には同軸状態で中心回転軸が取り付けられている遊星歯車装置。 - 請求項8において、
前記第5の部材と、前記中心回転軸と、前記前段側太陽歯車とが、単一の部材によって形成されている遊星歯車装置。 - 請求項6ないし9のうちのいずれかの項において、
前記第1の部材と前記太陽歯車とは、単一の円環状あるいは円柱状の部材から形成されており、
この部材の円形外周面における装置軸線方向の一方の側の外周面部分に前記第1の軸受の内輪側軌道溝が形成され、他方の側の外周面部分に前記太陽歯車を構成する外歯が形成されている遊星歯車装置。 - 請求項6ないし9のうちのいずれかの項において、
前記第3の円環状部材と前記内歯歯車とは、単一の円環状部材から形成されており、
この円環状部材の円形内周面における装置軸線方向の一方の側の内周面部分に前記第2の軸受の外輪側軌道溝が形成され、他方の側の内周面部分に前記内歯歯車を構成する内歯が形成されている遊星歯車装置。 - 請求項6ないし9のうちのいずれかの項において、
前記遊星歯車は等角度間隔で配置した4個の遊星歯車を備えており、
180度の角度間隔で配置されている2個の遊星歯車の遊星軸は、180度の角度間隔で配置されている残りの2個の遊星歯車の遊星軸に対して、円周方向の相対角度位置を調整可能な状態で前記第2および第4の円環状部材の間に支持されている遊星歯車装置。
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