JP3073310B2 - 移動式クレーンの旋回制動開始信号発生装置 - Google Patents
移動式クレーンの旋回制動開始信号発生装置Info
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- JP3073310B2 JP3073310B2 JP04108804A JP10880492A JP3073310B2 JP 3073310 B2 JP3073310 B2 JP 3073310B2 JP 04108804 A JP04108804 A JP 04108804A JP 10880492 A JP10880492 A JP 10880492A JP 3073310 B2 JP3073310 B2 JP 3073310B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動式クレーンの旋回
制動開始信号発生装置に関するものである。
制動開始信号発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動式クレーンは図2に示す如く、車輌
1上に旋回駆動自在に搭載した旋回台2と、この旋回台
2に対して姿勢変更可能に取り付けたブーム3を備え、
ブーム3の先端部から荷を吊り上げるように構成してい
る。この種の移動式クレーンにおいてブーム3に作用す
る負荷の限界値は、旋回台2の旋回位置およびブームの
姿勢の関数として変化するものであるから、クレーン作
業の安全を期すために限界作業状態においてブーム2の
姿勢変更動作の自動停止に加えて、旋回台2の旋回動も
自動的に停止する必要がある。
1上に旋回駆動自在に搭載した旋回台2と、この旋回台
2に対して姿勢変更可能に取り付けたブーム3を備え、
ブーム3の先端部から荷を吊り上げるように構成してい
る。この種の移動式クレーンにおいてブーム3に作用す
る負荷の限界値は、旋回台2の旋回位置およびブームの
姿勢の関数として変化するものであるから、クレーン作
業の安全を期すために限界作業状態においてブーム2の
姿勢変更動作の自動停止に加えて、旋回台2の旋回動も
自動的に停止する必要がある。
【0003】ところで、移動式クレーンの作業限界状態
において旋回台2の旋回動を自動的に停止させる場合、
旋回動により移動式クレーンが限界作業状態になる限界
旋回位置において急激に停止させると、ブーム3の先端
部から吊下した吊り荷が大きく揺動するのみならずブー
ム3の慣性モーメントと吊り荷の振れによりブーム3に
過大な横方向力が作用しブーム3を損傷する恐れがある
ため、限界旋回位置の手前に前記恐れを解消するにたる
所要制動角度を設定し、実際の旋回位置がこの所要制動
角度に達すると、旋回台3の旋回駆動用油圧モータを油
圧的に制動するための旋回制動手段を作動させる必要が
ある。
において旋回台2の旋回動を自動的に停止させる場合、
旋回動により移動式クレーンが限界作業状態になる限界
旋回位置において急激に停止させると、ブーム3の先端
部から吊下した吊り荷が大きく揺動するのみならずブー
ム3の慣性モーメントと吊り荷の振れによりブーム3に
過大な横方向力が作用しブーム3を損傷する恐れがある
ため、限界旋回位置の手前に前記恐れを解消するにたる
所要制動角度を設定し、実際の旋回位置がこの所要制動
角度に達すると、旋回台3の旋回駆動用油圧モータを油
圧的に制動するための旋回制動手段を作動させる必要が
ある。
【0004】この発明は、旋回台2の旋回位置が、限界
旋回位置の手前に設定した所要制動角度に達した時に旋
回制動手段へ制動開始信号を出力する移動式クレーンの
旋回制動開始信号発生装置に関するものである。
旋回位置の手前に設定した所要制動角度に達した時に旋
回制動手段へ制動開始信号を出力する移動式クレーンの
旋回制動開始信号発生装置に関するものである。
【0005】そこで、特開平3−177299号公報に
は、この種の旋回制動開始信号発生装置として次のよう
なものが示されている。ブームの作業半径を検出する作
業半径検出手段と、旋回位置(旋回角)を検出する旋回
角検出手段と、吊り荷重および車輌の安定性に応じたブ
ームの限界作業領域を設定する限界作業領域設定手段
と、この設定された限界作業領域を越えるまで旋回でき
る残り角度を算出する残り角度算出手段と、所要制動角
度を算出する所要制動角度算出手段と、この算出された
所要制動角度と上記残り角度を比較する比較手段とから
なり、残り角度が所要制動角度に達した時に旋回制動開
始信号を出力するよう構成した移動式クレーンの旋回制
動開始信号発生装置。
は、この種の旋回制動開始信号発生装置として次のよう
なものが示されている。ブームの作業半径を検出する作
業半径検出手段と、旋回位置(旋回角)を検出する旋回
角検出手段と、吊り荷重および車輌の安定性に応じたブ
ームの限界作業領域を設定する限界作業領域設定手段
と、この設定された限界作業領域を越えるまで旋回でき
る残り角度を算出する残り角度算出手段と、所要制動角
度を算出する所要制動角度算出手段と、この算出された
所要制動角度と上記残り角度を比較する比較手段とから
なり、残り角度が所要制動角度に達した時に旋回制動開
始信号を出力するよう構成した移動式クレーンの旋回制
動開始信号発生装置。
【0006】即ち、特開平3−177299号公報の装
置では、 旋回動により移動式クレーンが限界作業状態になる限
界旋回位置を、吊り荷重および車輌の安定性の関数とし
て設定される限界作業領域とブームの実際の作業半径の
関係から求める。 実際の旋回角がこの限界旋回位置に来るまでの残り角
度をもとめる。 残り角度が所要制動角度になると旋回制動停止信号を
出力する。 という演算過程を経て、旋回制動開始信号を得るように
している。
置では、 旋回動により移動式クレーンが限界作業状態になる限
界旋回位置を、吊り荷重および車輌の安定性の関数とし
て設定される限界作業領域とブームの実際の作業半径の
関係から求める。 実際の旋回角がこの限界旋回位置に来るまでの残り角
度をもとめる。 残り角度が所要制動角度になると旋回制動停止信号を
出力する。 という演算過程を経て、旋回制動開始信号を得るように
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−17729
9号公報の装置では、上記の〜の演算過程を経て旋
回制動開始信号を得るようにしているのであるが、この
演算過程のにおいて、吊り荷重および車輌の安定性の
関数である限界作業領域を設定する煩雑さ、および、限
界作業領域と実際の作業半径との関係から、限界旋回位
置を求める演算が複雑になるという問題がある。この発
明は、上記従来の技術の問題点に鑑み、簡単な構成と演
算に基づき、旋回制動開始信号を得ることができる旋回
制動開始信号発生装置を提供することを目的とする。
9号公報の装置では、上記の〜の演算過程を経て旋
回制動開始信号を得るようにしているのであるが、この
演算過程のにおいて、吊り荷重および車輌の安定性の
関数である限界作業領域を設定する煩雑さ、および、限
界作業領域と実際の作業半径との関係から、限界旋回位
置を求める演算が複雑になるという問題がある。この発
明は、上記従来の技術の問題点に鑑み、簡単な構成と演
算に基づき、旋回制動開始信号を得ることができる旋回
制動開始信号発生装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の移動式クレーンの旋回制動開始信号発生装
置は、次の如く構成する。車輌上1に旋回駆動自在に搭
載した旋回台2と、この旋回台2に対して姿勢変更可能
に取り付けたブーム3を備え、ブーム3の先端部から荷
を吊り上げるように構成した移動式クレーン、特に、ブ
ーム3に作用可能な負荷の限界値が、旋回台2の旋回位
置およびブーム3の姿勢の関数として変化する移動式ク
レーンに用いられる旋回制動開始信号発生装置であっ
て、旋回台2に対するブーム3の姿勢を検出するブーム
姿勢検出手段、旋回台2の旋回角を検出する旋回角検出
手段、旋回台2の旋回方向を検出する旋回方向検出手
段、ブーム3に作用する負荷を検出する負荷検出手段、
前記各検出手段からの検出信号を受け取り、旋回台2の
旋回動の制動開始位置を算出する演算部とからなり、前
記演算部は、ブーム3の姿勢および旋回台2の旋回角に
関する情報を読みだし信号とし当該読みだし信号に対応
するブーム姿勢および旋回角でのブーム3に作用可能な
負荷の限界値を出力する限界値出力手段、この限界値出
力手段からの限界値と前記負荷検出手段からの信号を対
比し後者の値が前者の値に達すると旋回制動開始信号を
出力する比較手段、旋回の制動開始から停止までに必要
な所要制動角度の信号を出力する所要制動角度信号出力
手段、前記旋回角検出手段、前記旋回方向検出手段およ
び前記所要制動角度信号出力手段からの信号を受け取
り、現在の旋回角に対して旋回方向検出手段の検出に係
る旋回方向に前記所要制動角度だけ進角した旋回角を算
出する進角角度算出手段、とを備え、限界値出力手段の
前記読みだし信号として、前記ブーム姿勢検出手段の検
出信号、および前記進角角度算出手段の算出信号を用い
るよう構成したことを特徴とする移動式クレーンの旋回
制動開始信号発生装置。
め、本発明の移動式クレーンの旋回制動開始信号発生装
置は、次の如く構成する。車輌上1に旋回駆動自在に搭
載した旋回台2と、この旋回台2に対して姿勢変更可能
に取り付けたブーム3を備え、ブーム3の先端部から荷
を吊り上げるように構成した移動式クレーン、特に、ブ
ーム3に作用可能な負荷の限界値が、旋回台2の旋回位
置およびブーム3の姿勢の関数として変化する移動式ク
レーンに用いられる旋回制動開始信号発生装置であっ
て、旋回台2に対するブーム3の姿勢を検出するブーム
姿勢検出手段、旋回台2の旋回角を検出する旋回角検出
手段、旋回台2の旋回方向を検出する旋回方向検出手
段、ブーム3に作用する負荷を検出する負荷検出手段、
前記各検出手段からの検出信号を受け取り、旋回台2の
旋回動の制動開始位置を算出する演算部とからなり、前
記演算部は、ブーム3の姿勢および旋回台2の旋回角に
関する情報を読みだし信号とし当該読みだし信号に対応
するブーム姿勢および旋回角でのブーム3に作用可能な
負荷の限界値を出力する限界値出力手段、この限界値出
力手段からの限界値と前記負荷検出手段からの信号を対
比し後者の値が前者の値に達すると旋回制動開始信号を
出力する比較手段、旋回の制動開始から停止までに必要
な所要制動角度の信号を出力する所要制動角度信号出力
手段、前記旋回角検出手段、前記旋回方向検出手段およ
び前記所要制動角度信号出力手段からの信号を受け取
り、現在の旋回角に対して旋回方向検出手段の検出に係
る旋回方向に前記所要制動角度だけ進角した旋回角を算
出する進角角度算出手段、とを備え、限界値出力手段の
前記読みだし信号として、前記ブーム姿勢検出手段の検
出信号、および前記進角角度算出手段の算出信号を用い
るよう構成したことを特徴とする移動式クレーンの旋回
制動開始信号発生装置。
【0009】
【作用】上記の如く構成した本発明の旋回制動開始信号
発生装置は、ブーム3の姿勢および旋回台2の旋回角に
関する情報を読みだし信号とし当該読みだし信号に対応
するブーム姿勢および旋回角でのブーム3に作用可能な
負荷の限界値を出力する限界値出力手段に、読みだし信
号として、実際のブーム姿勢の情報、および実際の旋回
角度に所要制動角度を加えた情報を入力し、旋回台2の
実際の旋回位置から旋回方向に所要制動角度だけ進角し
た旋回位置における限界値(ブーム3に作用可能な限界
値)を読みだすと共に、ブーム3に作用する負荷を検出
する負荷検出手段からの実際値が、この読み出した限界
値に達すると旋回制動開始信号を出力するようにしたも
のある。従って、従来のものの様に、吊り荷重および車
輌の安定性の関数である限界作業領域を設定する必要が
なく、また、限界旋回位置を求める必要がないのであ
る。
発生装置は、ブーム3の姿勢および旋回台2の旋回角に
関する情報を読みだし信号とし当該読みだし信号に対応
するブーム姿勢および旋回角でのブーム3に作用可能な
負荷の限界値を出力する限界値出力手段に、読みだし信
号として、実際のブーム姿勢の情報、および実際の旋回
角度に所要制動角度を加えた情報を入力し、旋回台2の
実際の旋回位置から旋回方向に所要制動角度だけ進角し
た旋回位置における限界値(ブーム3に作用可能な限界
値)を読みだすと共に、ブーム3に作用する負荷を検出
する負荷検出手段からの実際値が、この読み出した限界
値に達すると旋回制動開始信号を出力するようにしたも
のある。従って、従来のものの様に、吊り荷重および車
輌の安定性の関数である限界作業領域を設定する必要が
なく、また、限界旋回位置を求める必要がないのであ
る。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の旋回制動開始信号発生装置を示
す。図1において、4は、旋回台2に対するブームの姿
勢を検出するブーム姿勢検出手段である。このブーム姿
勢検出手段4は、ブーム3が伸縮式である場合には、ブ
ーム3の起伏角度を検出するブーム起伏角度検出器4a
とブーム3の長さを検出するブーム長検出器4bとで構
成されている。5は、旋回台2の旋回角を検出する旋回
角検出手段である。6は、 旋回台の旋回方向を検出す
る旋回方向検出手段であって、旋回台2の旋回駆動用油
圧モータ(図示せず)の駆動を制御する制御装置を操作
する操作レバー(図示せず)の操作方向を検出する(右
旋回方向か左旋回方向かを検出する)検出スイッチで構
成している。7は、ブームに作用する負荷を検出する負
荷検出手段であって、ブーム起伏駆動装置(図示せず)
に作用する負荷を検出する検出器で構成されている。ブ
ーム起伏駆動装置としては、油圧式クレーンの場合には
ブーム起伏用油圧シリンダが該当し、ラチスブームを有
する機械式クレーンの場合にはブーム起伏用ウインチが
該当する。
する。図1は、本発明の旋回制動開始信号発生装置を示
す。図1において、4は、旋回台2に対するブームの姿
勢を検出するブーム姿勢検出手段である。このブーム姿
勢検出手段4は、ブーム3が伸縮式である場合には、ブ
ーム3の起伏角度を検出するブーム起伏角度検出器4a
とブーム3の長さを検出するブーム長検出器4bとで構
成されている。5は、旋回台2の旋回角を検出する旋回
角検出手段である。6は、 旋回台の旋回方向を検出す
る旋回方向検出手段であって、旋回台2の旋回駆動用油
圧モータ(図示せず)の駆動を制御する制御装置を操作
する操作レバー(図示せず)の操作方向を検出する(右
旋回方向か左旋回方向かを検出する)検出スイッチで構
成している。7は、ブームに作用する負荷を検出する負
荷検出手段であって、ブーム起伏駆動装置(図示せず)
に作用する負荷を検出する検出器で構成されている。ブ
ーム起伏駆動装置としては、油圧式クレーンの場合には
ブーム起伏用油圧シリンダが該当し、ラチスブームを有
する機械式クレーンの場合にはブーム起伏用ウインチが
該当する。
【0011】8は、前記各検出手段4〜7からの検出信
号を受け取り、旋回台2の旋回動の制動開始位置を算出
する演算部である。この演算部は、限界値出力手段8
a、比較手段8b、所要制動角度信号出力手段8c、お
よび、進角角度算出手段8dとを備えている。前記限界
値出力手段8aは、ブーム3の姿勢(ブームの起伏角度
および長さの関数)および旋回台2の旋回角に関する情
報を読みだし信号とし当該読みだし信号に対応するブー
ム姿勢および旋回角でのブームに作用可能な負荷の限界
値を出力するものである。また、前記比較手段8bは、
限界値出力手段8aから出力される限界値と前記負荷検
出手段7からの信号を対比し後者の値が前者の値に達す
ると旋回制動開始信号を出力するものである。前記所要
制動角度信号出力手段8cは、旋回台2の旋回動の制動
開始から停止までに必要な所要制動角度に関する信号を
出力するものである。この所要制動角度信号出力手段8
cは、常に一定の所要制動角度の信号を出力するものと
して構成しても良いし、また、例えば次の様に構成して
も良い。 制動開始時における旋回台2の旋回速度の関数として
旋回速度が早ければ早い程大きな所要制動角度の信号を
出力するもの。この場合、旋回台2の旋回速度を検出す
る適宜の旋回速度検出手段を取り付け、この旋回速度検
出手段の検出信号を用いて所要制動角度の信号を出力す
るようにする。 旋回動が停止した時に吊り荷の振れが残らないように
するために、吊り荷の吊下距離と旋回制動開始時の旋回
速度の関数としての所要制動角度を出力するもの。この
場合、適宜の旋回速度検出手段および吊り荷吊下距離検
出手段を設け、これらの両検出手段の検出信号を用いて
所要制動角度の信号を出力する。
号を受け取り、旋回台2の旋回動の制動開始位置を算出
する演算部である。この演算部は、限界値出力手段8
a、比較手段8b、所要制動角度信号出力手段8c、お
よび、進角角度算出手段8dとを備えている。前記限界
値出力手段8aは、ブーム3の姿勢(ブームの起伏角度
および長さの関数)および旋回台2の旋回角に関する情
報を読みだし信号とし当該読みだし信号に対応するブー
ム姿勢および旋回角でのブームに作用可能な負荷の限界
値を出力するものである。また、前記比較手段8bは、
限界値出力手段8aから出力される限界値と前記負荷検
出手段7からの信号を対比し後者の値が前者の値に達す
ると旋回制動開始信号を出力するものである。前記所要
制動角度信号出力手段8cは、旋回台2の旋回動の制動
開始から停止までに必要な所要制動角度に関する信号を
出力するものである。この所要制動角度信号出力手段8
cは、常に一定の所要制動角度の信号を出力するものと
して構成しても良いし、また、例えば次の様に構成して
も良い。 制動開始時における旋回台2の旋回速度の関数として
旋回速度が早ければ早い程大きな所要制動角度の信号を
出力するもの。この場合、旋回台2の旋回速度を検出す
る適宜の旋回速度検出手段を取り付け、この旋回速度検
出手段の検出信号を用いて所要制動角度の信号を出力す
るようにする。 旋回動が停止した時に吊り荷の振れが残らないように
するために、吊り荷の吊下距離と旋回制動開始時の旋回
速度の関数としての所要制動角度を出力するもの。この
場合、適宜の旋回速度検出手段および吊り荷吊下距離検
出手段を設け、これらの両検出手段の検出信号を用いて
所要制動角度の信号を出力する。
【0012】前記進角角度算出手段8dは、前記旋回角
検出手段5、前記旋回方向検出手段6および前記所要制
動角度信号出力手段8cからの信号を受け取り、現在の
旋回角(旋回角検出手段5の検出信号に対応)に対して
旋回方向検出手段6の検出に係る旋回方向に所要制動角
度(所要制動角度信号出力手段8cの出力信号に対応)
だけ進角した旋回角を算出するものである。前記限界値
出力手段8aには、限界値の読み出し信号として前記ブ
ーム姿勢検出手段4の検出信号および前記進角角度算出
手段8dの算出に係る旋回角度の信号が入力されるよう
になっている。
検出手段5、前記旋回方向検出手段6および前記所要制
動角度信号出力手段8cからの信号を受け取り、現在の
旋回角(旋回角検出手段5の検出信号に対応)に対して
旋回方向検出手段6の検出に係る旋回方向に所要制動角
度(所要制動角度信号出力手段8cの出力信号に対応)
だけ進角した旋回角を算出するものである。前記限界値
出力手段8aには、限界値の読み出し信号として前記ブ
ーム姿勢検出手段4の検出信号および前記進角角度算出
手段8dの算出に係る旋回角度の信号が入力されるよう
になっている。
【0013】前記比較手段8bから出力される旋回制動
開始信号は、本発明に係る旋回制動開始信号発生装置の
出力信号として、旋回制動手段9の制動開始信号として
使用される。旋回制動手段9は、制動開始から停止まで
に要する旋回角度が前記所要制動角度となるよう旋回駆
動用油圧モータを制動するものである。具体的には旋回
駆動用油圧モータの駆動用油圧回路に介装した可変流量
制御弁とこの可変流量制御弁に制御信号を出力する制御
信号発生部とで以て構成しているが、このような旋回制
動手段は、特開平4−7295号公報中に種々開示され
ており既に公知のものである。
開始信号は、本発明に係る旋回制動開始信号発生装置の
出力信号として、旋回制動手段9の制動開始信号として
使用される。旋回制動手段9は、制動開始から停止まで
に要する旋回角度が前記所要制動角度となるよう旋回駆
動用油圧モータを制動するものである。具体的には旋回
駆動用油圧モータの駆動用油圧回路に介装した可変流量
制御弁とこの可変流量制御弁に制御信号を出力する制御
信号発生部とで以て構成しているが、このような旋回制
動手段は、特開平4−7295号公報中に種々開示され
ており既に公知のものである。
【0014】このように構成した本発明の移動式クレー
ンの旋回制動開始信号出力装置は、演算部8における限
界値出力手段8aから、現在の旋回位置に対して旋回台
2旋回方向へ所要制動角度だけ進角した旋回位置に対応
する限界値(ブーム3に作用可能な負荷の限界値)が出
力され、この出力に係る限界値と負荷検出器7からの実
際値(ブーム3に作用する負荷の実際値)が対比され後
者の値が前者の値に達すると旋回制動開始信号を出力す
るのである。
ンの旋回制動開始信号出力装置は、演算部8における限
界値出力手段8aから、現在の旋回位置に対して旋回台
2旋回方向へ所要制動角度だけ進角した旋回位置に対応
する限界値(ブーム3に作用可能な負荷の限界値)が出
力され、この出力に係る限界値と負荷検出器7からの実
際値(ブーム3に作用する負荷の実際値)が対比され後
者の値が前者の値に達すると旋回制動開始信号を出力す
るのである。
【0015】
【発明の効果】以上の如く構成し作用する本発明の移動
式クレーンの旋回制動開始信号発生装置は、従来のもの
の様に、吊り荷重および車輌の安定性の関数である限界
作業領域を設定する必要がなく、また、特に限界旋回位
置を演算算出する必要がないという効果を持つものであ
る。
式クレーンの旋回制動開始信号発生装置は、従来のもの
の様に、吊り荷重および車輌の安定性の関数である限界
作業領域を設定する必要がなく、また、特に限界旋回位
置を演算算出する必要がないという効果を持つものであ
る。
【図1】本発明に係る移動式クレーンの旋回制動開始信
号発生装置の説明図である。
号発生装置の説明図である。
【図2】移動式クレーンの説明図である。
1;車輌、2;旋回台、3;ブーム、4;ブーム姿勢検
出手段、4a;ブーム起伏角度検出器、4b;ブーム長
検出器、5;旋回角検出手段、6;旋回方向検出手段、
7;負荷検出手段、8;演算部、8a;限界値出力手
段、8b;比較手段、8c;所要制動角度信号出力手
段、8d;進角角度算出手段、9:旋回制動手段、
出手段、4a;ブーム起伏角度検出器、4b;ブーム長
検出器、5;旋回角検出手段、6;旋回方向検出手段、
7;負荷検出手段、8;演算部、8a;限界値出力手
段、8b;比較手段、8c;所要制動角度信号出力手
段、8d;進角角度算出手段、9:旋回制動手段、
Claims (1)
- 【請求項1】 車輌1上に旋回駆動自在に搭載した旋回
台2と、この旋回台2に対して姿勢変更可能に取り付け
たブーム3を備え、ブーム3の先端部から荷を吊り上げ
るように構成した移動式クレーン、特に、ブーム3に作
用可能な負荷の限界値が、旋回台2の旋回位置およびブ
ーム3の姿勢の関数として変化する移動式クレーンに用
いられる旋回制動開始信号発生装置であって、 旋回台2に対するブーム3の姿勢を検出するブーム姿勢
検出手段4、 旋回台2の旋回角を検出する旋回角検出手段5、 旋回台2の旋回方向を検出する旋回方向検出手段6、 ブーム3に作用する負荷を検出する負荷検出手段7、 前記各検出手段4〜7からの検出信号を受け取り、旋回
台2の旋回動の制動開始位置を算出する演算部8とから
なり、前記演算部8は、 ブーム3の姿勢および旋回台2の旋回角に関する情報を
読みだし信号とし当該読みだし信号に対応するブーム姿
勢および旋回角でのブーム3に作用可能な負荷の限界値
を出力する限界値出力手段8a、 この限界値出力手段8aからの限界値と前記負荷検出手
段7からの信号を対比し後者の値が前者の値に達すると
旋回制動開始信号を出力する比較手段8b、 旋回の制動開始から停止までに必要な所要制動角度の信
号を出力する所要制動角度信号出力手段8c、 前記旋回角検出手段5、前記旋回方向検出手段6および
前記所要制動角度信号出力手段8cからの信号を受け取
り、現在の旋回角に対して旋回方向検出手段6の検出に
係る旋回方向に前記所要制動角度だけ進角した旋回角を
算出する進角角度算出手段8d、とを備え、限界値出力
手段8aの前記読みだし信号として、前記ブーム姿勢検
出手段4の検出信号、および前記進角角度算出手段8d
の算出信号を用いるよう構成したことを特徴とする移動
式クレーンの旋回制動開始信号発生装置。
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JP04108804A JP3073310B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 移動式クレーンの旋回制動開始信号発生装置 |
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JPH05278993A JPH05278993A (ja) | 1993-10-26 |
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JPH0776490A (ja) * | 1993-09-09 | 1995-03-20 | Komatsu Ltd | クレーンの旋回自動停止制御装置 |
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- 1992-03-31 JP JP04108804A patent/JP3073310B2/ja not_active Expired - Fee Related
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