JP2537748Y2 - 折り畳みブームを有する移動式クレーンの安全装置 - Google Patents

折り畳みブームを有する移動式クレーンの安全装置

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JP2537748Y2 JP11128990U JP11128990U JP2537748Y2 JP 2537748 Y2 JP2537748 Y2 JP 2537748Y2 JP 11128990 U JP11128990 U JP 11128990U JP 11128990 U JP11128990 U JP 11128990U JP 2537748 Y2 JP2537748 Y2 JP 2537748Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、折り畳みブームを有する移動式クレーンの
安全装置に関するものである。
(従来の技術) 従来この種の折り畳みブームを有する移動式クレーン
として第2図に図示する移動式クレーンAを例に以下に
説明する。走行車体1上に旋回自在に旋回台2を設け、
この旋回台2に第1ブーム3の基端部を枢支し、第1ブ
ーム3と旋回台2の適所間に起伏駆動装置4(油圧シリ
ンダーで構成)を配置して旋回台2に対して第1ブーム
3を起伏駆動自在としている。第1ブーム3は、基ブー
ム5、中間ブーム6、先ブーム7からなり、基ブーム5
に中間ブーム6を、中間ブーム6に先ブーム7を順次伸
縮自在に嵌挿させるとともに、各ブーム間には油圧シリ
ンダー(図示しない)を配置して第1ブーム3を伸縮駆
動自在としている。第1ブーム3の先端部には、第2ブ
ーム8の基端部を枢支9し、第1ブーム3の腹面に第2
ブーム8を沿わせた折り畳み位置と伸展した伸展位置と
の間で起伏自在とする折り畳みブームBを第1ブーム3
と第2ブーム8で構成している。そして両ブーム間に
は、前記第1ブーム3の背面側にその基端部を揺動自在
に枢着連結10した左右一対の第1リンク11、前記第2ブ
ーム8の基端部の背面側にその基端部を揺動自在に枢着
連結12し折り畳みブームBの腹面側において前記第1リ
ンク11の先端部にそれぞれその先端部を枢着連結13した
左右一対の第2リンク14、および前記第1リンク11また
は第2リンク14の先端部と第2ブーム8の適所間に介装
した折り畳み用シリンダ15とからなる折り畳み駆動機構
Cを備えている。第2ブーム8は、基ブーム16、中間ブ
ーム17、先ブーム18からなり、基ブーム16に中間ブーム
17を、中間ブーム17に先ブーム18を順次伸縮自在に嵌挿
させるとともに、基ブーム16と中間ブーム17間には油圧
シリンダー(図示しない)を配置して基ブーム16に対し
て中間ブーム17を伸縮駆動自在としている。基ブーム16
と先ブーム18間には、基ブーム16に対して中間ブーム17
を伸縮駆動したときに中間ブーム17に対して先ブーム18
を伸縮駆動させる同時伸縮用ワイヤロープ(図示しな
い)を配置している。基端ブーム5の背面側基端部にウ
インチ19を取り付け、このウインチ19より繰り出された
ワイヤーロープ20を、先ブーム7の先端部および基ブー
ム16の基端部にそれぞれ取り付けた滑車21、22を経過さ
せ、先ブーム18の先端部にそれぞれ取り付けた滑車23、
先端滑車24を経過して先ブーム18の先端部よりフックブ
ロック25を吊下させている。そしてフックブロック25に
荷を吊り下げ、前記第1ブーム3及び第2ブーム8を適
宜起伏及び伸縮させることで任意の位置に荷を移動させ
てクレーン作業ができるようになっている。このように
構成された折り畳みブームを有する移動式クレーンA
は、第2ブーム8の所定以下の俯角域では荷吊り作業を
禁止する荷吊り禁止稼働域を持っている。すなわち第2
ブーム8の所定以下の俯角域では、第2ブーム8を伸縮
駆動させる油圧シリンダーの保持側油室が反転し保持側
油室でない側の油室で保持しなければならなくなる。
(例えば第2ブーム8に配置した油圧シリンダが倒立上
に配置されている場合は、シリンダ側が保持側油室とな
っているが、第2ブーム8の所定以下の俯角域ではピス
トンロッド側が保持側油室となる。)従って荷吊り作業
中に油圧シリンダーの保持側油室が変わるような制御は
非常に複雑で制御が困難であるとともに付加する制御装
置も高価になることから、荷吊り作業途中で油圧シリン
ダーの保持側油室が変わるような事態をさけるために第
2ブーム8の所定以下の俯角域では荷吊り作業を禁止す
る荷吊り禁止稼働域を設けているものである。また第2
ブーム8の先ブーム18を伸縮駆動させる同時伸縮用ワイ
ヤーロープについても、通常は伸長側ワイヤロープを太
い強度のあるワイヤーロープを用い、縮小側ワイヤーロ
ープに細いワイヤーロープを用いているが、第2ブーム
8の所定以下の俯角域では荷吊り作業を可能とするため
には縮小側ワイヤーロープに太い強度のあるワイヤーロ
ープを用いることが必要になってくる。このようなこと
からも折り畳みブームを有する移動式クレーンAは、第
2ブーム8の所定以下の俯角域では荷吊り作業を禁止す
る荷吊り禁止稼働域を設けているものである。
またこの折り畳みブームを有する移動式クレーンAに
は、次のような安全装置を備えている。すなわち、この
安全装置は第3図に図示する如く、第1ブーム3の起伏
駆動装置4に作用する負荷を検出する負荷検出器26、折
り畳みブームBの稼働姿勢を検出するブーム稼働姿勢検
出手段D、このブーム稼働姿勢検出手段Dからの信号に
基づきその時のブーム稼働姿勢で第1ブーム起伏駆動装
置4に作用可能な負荷の限界値Mを演算算出する限界値
算出手段E1とこの限界値算出手段E1の算出に係る限界値
Mと前記負荷検出器26からの信号M′を比較して後者の
値M′が前者の値Mに達すると停止信号Tを出力する比
較演算手段E2からなる演算手段E、及び、演算手段Eか
らの前記停止信号Tを受け取り折り畳みブームB並びに
フックブロック25関連動作を停止する停止手段Fで構成
されている。前記ブーム稼働姿勢検出手段Dは、第1ブ
ーム3のブーム長さL1を検出する第1ブーム長検出器27
と第1ブーム3の起伏角θ1を検出する第1ブーム角検
出器28とからなる第1ブーム稼働姿勢検出手段D1と、第
2ブーム8のブーム長さL2を検出する第2ブーム長検出
器29と第2ブーム8の起伏角θ2を検出する第2ブーム
角検出器30とからなる第2ブーム稼働姿勢検出手段D2
構成している。このような安全装置を備えたこの折り畳
みブームを有する移動式クレーンAは、第1ブーム3の
起伏駆動装置4に作用可能な負荷の限界値を越えて荷吊
りを行おうとしたときには、折り畳みブームB並びにフ
ックブロック25関連動作を停止することができ、安全に
クレーン作業を行うことができるようになっている。
(考案が解決しようとする課題) ところが上記安全装置を備えた折り畳みブームを有す
る移動式クレーンAは、第2ブーム8を所定以下の俯角
域に到らしめ荷吊り作業を禁止する荷吊り禁止稼働域に
したときに、演算手段Eの限界値算出手段E1から算出さ
れる限界値Mは負荷検出器26より検出される信号M′よ
り大で、演算手段Eの比較演算手段E2より停止信号Tが
出力されず、荷吊り作業が可能となっていた。したがっ
て、上述した第2ブーム8を所定以下の俯角域において
うっかり荷吊り作業をしてしまうことがあり、危険な作
業となり事故になりかねないものであった。
また、上記の対策を講じた安全装置として第4図に図
示するようなものがあった。この安全装置は次のように
構成されている。すなわち、第2ブーム8を所定以下の
俯角域に到らしめ荷吊り作業を禁止する荷吊り禁止稼働
域にしたときは、第1ブーム3と第2ブーム8の起伏角
の和(θ1+θ2)が略180°以下になったときであるこ
とに着目して、第1ブーム3と第2ブーム8の起伏角θ
1,θ2を第1ブーム角検出器28と第1ブーム角検出器30
で検出し、両検出器で検出された検出角の和(θ1
θ2)が略180°以下であるかどうかを前記演算手段Eの
判別手段31で演算して、略180°以下であれば折り畳み
ブームB並びにフックブロック25関連動作を停止するよ
う演算手段Eの判別手段31から停止手段Fに停止信号T
を出力するようにしていた。しかしながらこの安全装置
を備えたものは、クレーン作業中に第2ブーム8を所定
以下の俯角域においてうつかり荷吊り作業をしてしまう
ことの防止ができるものの、次の課題を有していた。す
なわち、折り畳みブームを有する移動式クレーンAは、
格納姿勢では第1ブーム3の下側面に沿って第2ブーム
8を折り畳んだ折り畳み位置としており、この姿勢では
第1ブーム3と第2ブーム8の起伏角の和(θ1+θ2
が略180°以下となり、この姿勢から第2図に図示する
ようなクレーン作業状態にするまでの操作が出来ない事
になることから、格納姿勢からクレーン作業状態にする
まで(またはクレーン作業状態から格納姿勢にするま
で)の間前記演算手段Eの判別手段31から停止信号Tが
出力しないよう手動式の解除スイッチ32を設けこれを操
作することで、格納姿勢からクレーン作業状態にするま
で(またはクレーン作業状態から格納姿勢にするまで)
の操作を可能としていた。したがって、格納姿勢からク
レーン作業状態にするまで(またはクレーン作業状態か
ら格納姿勢にするまで)の間は、解除スイッチ32を操作
しながらクレーン操作をしなければならない煩わしいも
のとなっていた。しかも解除スイッチ32を操作しながら
荷吊り作業が可能となることから危険性を含んでいるも
のであった。
本考案は、上記課題を解決した新規な折り畳みブーム
を有する移動式クレーンの安全装置を提供することを目
的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案の折り畳みブームを有する移動式クレーンの安
全装置は、 第1ブームと、この第1ブームの先端部にその基端部
を起伏駆動自在に取り付けられ第1ブームに沿って折り
畳まれた折り畳み位置と伸展した伸展位置との間で起伏
駆動される第2ブームとで以て折り畳みブームを構成
し、この折り畳みブームの前記第1ブームの基端部を走
行車体上の旋回台に起伏駆動自在に取り付け前記第2ブ
ームの先端部に設けた先端滑車を経由したワイヤーロー
プを介してフックブロックを吊下してなる折り畳みブー
ムを有する移動式クレーン、特に、第2ブームの所定以
下の俯角域に前記フックブロックに荷を吊ってクレーン
作業をするのを禁止した荷吊り禁止稼働域を持つ折り畳
みブームを有する移動式クレーンの安全装置であって、 第1ブームの起伏駆動装置に作用する負荷を検出する
負荷検出器、 折り畳みブームの稼働姿勢を検出するブーム稼働姿勢
検出手段、 前記負荷検出器とブーム稼働姿勢検出手段からの信号
を受け取り、ブーム稼働姿勢検出手段からの信号に基づ
きその時のブーム稼働姿勢で第1ブーム起伏駆動装置に
作用可能な負荷の限界値を演算算出し、この算出に係る
限界値と前記負荷検出器からの信号を比較して後者の値
が前者の値に達すると停止信号を出力する演算手段、 及び、演算手段からの前記停止信号を受け取り折り畳
みブーム並びにフックブロック関連動作を停止する停止
手段、 で構成されたものにおいて、 前記演算手段は、折り畳みブームの稼働姿勢が荷吊り
禁止稼働域にあるときは、前記負荷検出器からの信号が
比較される限界値として、折り畳みブームの自重に基づ
き第1ブームの起伏駆動装置に作用する負荷よりもやや
高めの負荷に対応する限界値を演算算出するよう構成し
てあることを特徴とするものである。
(作用) 上記の如き構成をもつ本考案の折り畳みブームを有す
る移動式クレーンの安全装置は、第2ブームを所定以下
の俯角域にさせた荷吊り禁止稼働域にあるとき、演算手
段から算出される限界値は、折り畳みブームの自重に基
づき第1ブームの起伏駆動装置に作用する負荷よりもや
や高めの負荷に対応する値を演算算出させるようにして
あるものだから、上記状態で荷吊り作業をしなければ負
荷検出器からの検出値が限界値より大となることはな
く、演算手段より停止信号が出力されず折り畳みブーム
並びにフックブロック関連動作を行うことができる。ま
た第2ブームを所定以下の俯角域にさせたとき荷吊り作
業をすると負荷検出器からの検出値が限界値より大とな
って、演算手段より停止信号が出力されて停止手段によ
り折り畳みブーム並びにフックブロック関連動作を停止
させる。よつて、第2ブームを所定以下の俯角域に位置
させた荷吊り禁止稼働域において、うつかり荷吊り作業
をしてしまうような危険な作業を行うことをなくするこ
とができるとともに、格納姿勢からクレーン作業状態に
するまで(またはクレーン作業状態から格納姿勢にする
まで)の間で荷吊り作業をしなければ折り畳みブーム並
びにフックブロック関連動作を行うことができる。
(実施例) 以下本考案の折り畳みブームを有する移動式クレーン
の安全装置の実施例を第1図に基いて説明する。なお従
来の技術では、第2図に図示し説明した折り畳みブーム
を有する移動式クレーンAに実施した場合を説明した
が、本考案の実施例を説明するにあたっても、第2図に
図示した折り畳みブームを有する移動式クレーンAに実
施した場合について説明する。したがって折り畳みブー
ムを有する移動式クレーンAについては、従来の技術で
使用した同符号を用い説明を略する。また折り畳みブー
ムを有する移動式クレーンの安全装置についても、第3
図〜第4図に図示し従来の技術で説明したものとは以下
に説明する判別手段と限界値算出手段が相違するのみ
で、他は同じであるので以下の説明でも同符号を用い説
明を略する。Gは、演算手段であって、判別手段32、限
界値算出手段G1、比較演算手段E2で構成している。判別
手段32は、第1ブーム角検出器28で検出した第1ブーム
3の起伏角θ1と、第2ブーム角検出器30で検出した第
2ブーム8の起伏角θ2の両検出角からの信号を受け、
両検出器で検出された検出角の和(θ1+θ2)が略180
°以下であるかどうかを判別手段32で演算して、略180
°以下であれば信号を限界値算出手段G1に出力するよう
になっている。この判別手段32は、従来の技術で説明し
た判別手段31とは出力信号を停止手段Fに出力していた
ものを限界値算出手段G1に出力するようにした点が相違
している。限界値算出手段G1は、前記判別手段32から信
号を受けた時には、折り畳みブームBの稼働姿勢を検出
するブーム稼働姿勢検出手段Dからの信号に基づきその
時のブーム稼働姿勢で折り畳みブームBの自重に基づき
第1ブーム3の起伏駆動装置4に作用する負荷よりもや
や高めの負荷に対応する限界値M0を演算算出し、前記判
別手段32から信号を受けない時には、折り畳みブームB
の稼働姿勢を検出するブーム稼働姿勢検出手段からの信
号に基づきその時のブーム稼働姿勢で第1ブーム起伏駆
動装置4に作用可能な負荷の限界値Mを演算算出するよ
うになっている。
このように構成された本考案の折り畳みブームを有する
移動式クレーンの安全装置は、次のように作用する。ま
ず第2ブームを所定以下の俯角域にさせた荷吊り禁止稼
働域に位置させたとき、判別手段32では第1ブーム角検
出器28で検出した第1ブーム3の起伏角θ1と、第2ブ
ーム角検出器30で検出した第2ブーム8の起伏角θ2
両検出角からの信号を受け、両検出器で検出された検出
角の和(θ1+θ2)が略180°以下であることを判別し
て限界値算出手段G1に信号を出力する。限界値算出手段
G1では前記判別手段32からの信号と、折り畳みブームB
の稼働姿勢を検出するブーム稼働姿勢検出手段Dからの
信号に基づき、その時のブーム稼働姿勢で折り畳みブー
ムBの自重に基づき第1ブーム3の起伏駆動装置4に作
用する負荷よりもやや高めの負荷に対応する限界値M0
演算算出する。比較演算手段E2ではこの限界値M0と負荷
検出器26で検出された信号M′比較するのであるが、M0
>M′であるから停止信号Tは出力されない。したがっ
て折り畳みブーム並びにフックブロック関連動作を行う
ことができる。しかしこの状態で荷吊り作業をすると負
荷検出器26からの検出値M′が限界値M0より大となっ
て、比較演算手段Eから停止信号Tが出力されて停止手
段Fにより折り畳みブーム並びにフックブロック関連動
作を停止させる。すなわち第2ブームを所定以下の俯角
域にさせた荷吊り禁止稼働域にしたとき、荷吊り作業を
しなければ折り畳みブーム並びにフックブロック関連動
作を行うことができるものである。このことは格納姿勢
からクレーン作業状態にするまで(またはクレーン作業
状態から格納姿勢にするまで)の間でも折り畳みブーム
並びにフックブロック関連動作を行うことができること
を意味しており、第2ブームを所定以下の俯角域に位置
させておいて、うつかり荷吊り作業をしてしまうような
危険な作業を行うことをなくすることができる。
また第2ブームを所定以下の俯角域にさせずに折り畳
みブームBを荷吊り禁止稼働域以外のクレーン作業状態
にしたときは、判別手段32では第1ブーム角検出器28で
検出した第1ブーム3の起伏角θ1と、第2ブーム角検
出器30で検出した第2ブーム8の起伏角θ2の両検出角
からの信号を受け、両検出器で検出された検出角の和
(θ1+θ2)が略180°以上であることを判別して限界
値算出手段G1に信号を出力しない。したがって限界値算
出手段G1では前記判別手段32から信号を受けないもので
あるから折り畳みブームBの稼働姿勢を検出するブーム
稼働姿勢検出手段Dからの信号に基づきその時のブーム
稼働姿勢で第1ブーム3の起伏駆動装置4に作用可能な
負荷の限界値Mを演算算出する。比較演算手段E2ではこ
の限界値Mと負荷検出器26で検出された信号M′比較す
るのであるが、M>M′であれば停止信号Tを出力せ
ず、M<M′であれば停止信号Tを出力するものであ
る。すなわち荷吊りした負荷が第1ブーム3の起伏駆動
装置4に作用可能な負荷の限界に達していれば折り畳み
ブーム並びにフックブロック関連動作を停止させ、達し
ていなければ折り畳みブーム並びにフックブロック関連
動作を可能とするものである。
(考案の効果) 本考案の折り畳みブームを有する移動式クレーンの安
全装置は、以上の如く構成し作用するものであるから、
第2ブームを所定以下の俯角域に位置させた荷吊り禁止
稼働域において、うつかり荷吊り作業をしてしまうよう
な危険な作業を行うことをなくすることができるととも
に、格納姿勢からクレーン作業状態にするまで(または
クレーン作業状態から格納姿勢にするまで)の間は、解
除スイッチを操作しながらクレーン操作をしなければな
らないといった煩わしいことをなくすることができその
効果大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の折り畳みブームを有する移動式クレ
ーンの安全装置の説明図、第2図は、折り畳みブームを
有する移動式クレーンの説明図、第3図及び第4図は、
従来の折り畳みブームを有する移動式クレーンの安全装
置の説明図である。 1;走行車体、2;旋回台、3;第1ブーム、4;起伏駆動装
置、8;第2ブーム、20;ワイヤーロープ、24;先端滑車、
25;フックブロック、26;負荷検出器、A;折り畳みブーム
を有する移動式クレーン、B;折り畳みブーム、D;ブーム
稼働姿勢検出手段、F;停止手段、G;演算手段

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1ブームと、この第1ブームの先端部に
    その基端部を起伏駆動自在に取り付けられ第1ブームに
    沿って折り畳まれた折り畳み位置と伸展した伸展位置と
    の間で起伏駆動される第2ブームとで以て折り畳みブー
    ムを構成し、この折り畳みブームの前記第1ブームの基
    端部を走行車体上の旋回台に起伏駆動自在に取り付け前
    記第2ブームの先端部に設けた先端滑車を経由したワイ
    ヤーロープを介してフックブロックを吊下してなる折り
    畳みブームを有する移動式クレーン、特に、第2ブーム
    の所定以下の俯角域に前記フックブロックに荷を吊って
    クレーン作業をするのを禁止した荷吊り禁止稼働域を持
    つ折り畳みブームを有する移動式クレーンの安全装置で
    あって、 第1ブームの起伏駆動装置に作用する負荷を検出する負
    荷検出器、 折り畳みブームの稼働姿勢を検出するブーム稼働姿勢検
    出手段、 前記負荷検出器とブーム稼働姿勢検出手段からの信号を
    受け取り、ブーム稼働姿勢検出手段からの信号に基づき
    その時のブーム稼働姿勢で第1ブーム起伏駆動装置に作
    用可能な負荷の限界値を演算算出し、この算出に係る限
    界値と前記負荷検出器からの信号を比較して後者の値が
    前者の値に達すると停止信号を出力する演算手段、 及び、演算手段からの前記停止信号を受け取り折り畳み
    ブーム並びにフックブロック関連動作を停止する停止手
    段、 で構成されたものにおいて、 前記演算手段は、折り畳みブームの稼働姿勢が荷吊り禁
    止稼働域にあるときは、前記負荷検出器からの信号が比
    較される限界値として、折り畳みブームの自重に基づき
    第1ブームの起伏駆動装置に作用する負荷よりもやや高
    めの負荷に対応する限界値を演算算出するよう構成して
    あることを特徴とする折り畳みブームを有する移動式ク
    レーンの安全装置。
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