JP3392263B2 - 移動式クレーンに用いられる旋回自動停止装置 - Google Patents

移動式クレーンに用いられる旋回自動停止装置

Info

Publication number
JP3392263B2
JP3392263B2 JP19246995A JP19246995A JP3392263B2 JP 3392263 B2 JP3392263 B2 JP 3392263B2 JP 19246995 A JP19246995 A JP 19246995A JP 19246995 A JP19246995 A JP 19246995A JP 3392263 B2 JP3392263 B2 JP 3392263B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turning
angle
load
braking
limit load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19246995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0920494A (ja
Inventor
秀記 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP19246995A priority Critical patent/JP3392263B2/ja
Publication of JPH0920494A publication Critical patent/JPH0920494A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3392263B2 publication Critical patent/JP3392263B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、移動式クレーンの旋回
自動停止装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】移動式クレーンは図2に示す如く、車両
1上に旋回駆動自在に搭載した旋回台2に、その先端部
に吊り荷を巻き上げ巻き下げ駆動自在に吊下するブーム
3を起伏駆動自在に搭載している。この種の移動式クレ
ーンは、車両1を当該車両1に取り付けたアウトリガ装
置で安定させた上でブーム3先端部に吊り荷をつり上げ
ると共に前記旋回台2を旋回駆動ならびにブーム3を起
伏駆動してクレーン作業をするようになっている。 【0003】この種の移動式クレーンは、ブーム3に作
用可能な限界負荷(吊り荷の重量の最大値、ブーム3の
起伏装置からブーム3に作用する負荷の最大値、または
ブーム3の起伏支点まわりに作用するブーム倒伏方向モ
ーメントの最大値)Wlim が、ブーム3の起伏角度Φお
よび旋回台2の旋回角度Θにより変動する。 【0004】このため、この種の移動式クレーンにおい
ては、クレーン作業の安全を図るために、ブーム3に作
用する負荷が限界負荷Wlim に達した状態で、当該限界
負荷Wlim が減少する方向の動きを自動的に停止するた
めに、ブーム3の倒伏動(限界負荷Wlim が減少する方
向の動き) を自動停止するための倒伏自動停止装置と、
旋回台2の危険方向(限界負荷Wlim が減少する方向)
への旋回動を自動停止する旋回自動停止装置が取り付け
られている。 【0005】本発明は、ブームに作用する負荷が限界負
荷Wlim に達した状態で、旋回台2の危険方向(限界負
荷Wlim が減少する方向) への動きを自動停止する旋回
自動停止装置の改良に関するものである。 【0006】この種の旋回自動停止装置の従来例を図3
に基づいて説明する。従来の旋回自動停止装置は図3に
示す如く、 ・旋回台2の実際の旋回角度Θ0を検出する旋回角度検
出手段4、(この旋回角度検出手段4は、車両1と旋回
台2との間に取り付けられたポテンショメータと、この
ポテンショメータからの信号を受けて車両1の進行方向
に対する旋回台2の時計回り方向の偏角を算出する演算
部とから構成している。) 【0007】・ブーム3の実際の起伏角度Φ0を検出す
るブーム起伏角度検出手段5、(このブーム起伏角度検
出手段5は、ブーム3の起伏角度を検出するポテンショ
メータまたはロータリエンコーダで構成している。) ・ブーム3に作用する実際負荷W0を検出するブーム負
荷検出手段6、(このブーム負荷検出手段6は、ブーム
3の先端部に吊下した吊り荷の負荷を検出する手段、ブ
ーム3の起伏駆動装置…ブーム起伏駆動用ウインチまた
はブーム起伏駆動用油圧シリンダ…からブーム3に作用
する負荷を検出する手段、または、吊り荷およびブーム
3の重量に基づきブーム3の起伏支点まわりに生じるブ
ーム倒伏方向モーメントを検出する手段等から構成しい
てる。) 【0008】・旋回台2の旋回速度Θvおよび方向(左
旋回か右旋回か)を検出する旋回動作検出手段7、(こ
の旋回動作検出手段7は、前記旋回角度検出手段4の出
力値を時間微分することによって旋回速度および旋回方
向を求めるか、あるいは、旋回駆動用油圧モータへの作
動油を制御する旋回制御弁の操作量を検出して旋回速度
を求めると共に操作方向を検出して旋回方向を求めるよ
うにしている。) 【0009】・上記各検出手段からの信号に基づき、旋
回台の旋回動を限界旋回角度Θlimの手前の所要制動角
度Θbで制動して停止するための旋回制動信号を出力す
る旋回制動信号出力部8、 ・旋回制動信号出力部8からの旋回制動信号により制御
される旋回制動装置9、(この旋回制動装置は、旋回駆
動用油圧モータへの作動油を制御する旋回制御弁で構成
するか、この旋回制御弁とは別に設けられ旋回駆動用油
圧モータからの作動油を制御する制動弁で構成してい
る。)とから構成されている。 【0010】前記旋回制動信号出力部8は、旋回台2の
旋回動を前記旋回制動装置9をして、限界旋回角度Θli
m の手前に設定した所要制動角度Θb(旋回動を所要の
減速度のもと自動停止する際に必要な旋回角度)で制動
して限界旋回角度Θlim で停止せしめるためのものであ
り、下記の如く構成している。 【0011】即ち、前記旋回制動信号出力部8は、 ・旋回速度Θvの関数としての前記所要制動角度Θbを
算出出力する所要制動角度出力手段8a、(旋回速度Θ
vは、旋回動作検出手段7からの旋回速度Θvが用いら
れる。所要制動角度Θbとしては、少なくとも旋回速度
Θvの関数として求められるようになっている。一般的
には旋回速度Θvが大きくなると所要制動角度Θbが大
きくなるよう関係付けられている。) 【0012】・実際の旋回角度Θ0に対して旋回台2の
旋回方向に前記所要制動角度Θbだけ進角した進角旋回
角度Θ0+Θbを算出出力する限界負荷読出旋回角度出
力手段8b、 【0013】・ブーム3に作用可能な限界負荷Wlim を
起伏角度Φと旋回角度Θの関数とし算出可能に記憶てお
り、実際の起伏角度Φ0と、前記限界値読出旋回角度出
力手段8bからの進角旋回角度Θ0+Θbを受け取り、
実際の起伏角度Φ0で進角旋回角度Θ0+Θbにおける
限界負荷Wlim として算出出力する限界負荷出力手段8
c、 【0014】(限界負荷としては、前記ブーム負荷検出
手段6が吊り荷の負荷を検出するものにあっては当該吊
り荷の負荷の限界値、前記ブーム負荷検出手段6が起伏
駆動装置からブーム3に作用する負荷を検出ものにあっ
ては当該負荷の限界値、前記ブーム負荷検出手段6がブ
ーム3の起伏支点回りに生じるブーム倒伏方向モーメン
トを検出するものにあっては当該モーメントの限界値が
それぞれ用いられる。 【0015】ここで読み出される限界負荷Wlim は、旋
回台2が現在の旋回角度Θ0から更に旋回方向に所要制
動角度Θbだけ旋回した状態での限界負荷Wlimであ
る。) 【0016】・実際負荷W0と、前記限界負荷出力手段
8cからの限界負荷Wlim を対比し、この対比結果から
実際負荷W0が第1限界負荷Wlim1を越えたことが検出
された時に、制動開始信号を出力する制動開始信号出力
手段8d、(実際負荷W0が、旋回台2が実際の旋回角
度Θ0から更に所要制動角度Θbだけ旋回した時の限界
負荷Wlim を越えるかどうかにより旋回動の制動を開す
る時点を検出するものである。) 【0017】・制動開始信号出力手段8dからの制動開
始信号と、旋回動作検出手段7からの信号を受け取り、
制動開始信号の受け取り時点における旋回台の旋回動を
前記所要制動角度Θbで制動して停止するための旋回制
動信号を前記旋回制動装置へ出力する制動信号発生手段
8e、とから構成している。 【0018】このように構成した旋回自動停止装置は、
現在の旋回角度Θ0に対して旋回動の制動に要する所要
制動角度Θbだけ進角した進角旋回角度Θ0+Θbにお
ける、限界負荷Wlim を求め、ブーム3に作用する実際
負荷W0が、この求めた限界負荷Wlim を越えると直ち
に旋回動を制動して停止するものであるから、移動式ク
レーンの安全を確保する上で効果があるものである。 【0019】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の旋回自動停止装置は、実際負荷W0が上記進角
旋回角度Θ0+Θbにおける限界負荷Wlim を越えたと
きには一律に旋回動を制動するものであるから、下記の
如き問題をもっていた。 【0020】即ち、移動式クレーンは、冒頭に記した如
く、ブーム3に作用する負荷が限界負荷Wlim に達した
状態で、ブーム3の倒伏動を自動停止するための倒伏自
動停止装置が別途取り付けられているのであるが、この
倒伏自動停止装置によるブーム3倒伏動の自動停止は、
ブーム3に作用する実際負荷W0が限界負荷Wlim に達
した起伏角度でブーム3 の倒伏動が停止するよう調整さ
れているものの、往々にして実際負荷W0が限界負荷W
lim を多少越えた起伏角度で停止する場合がある。 【0021】倒伏自動停止装置が働いてブーム3に作用
する実際負荷W0が限界負荷Wlimを多少越えた起伏角
度でブーム3の倒伏動が自動停止された状態の下におい
ても、実際の旋回角度Θ0に対応する限界負荷Wlim
が、実際の旋回角度Θ0と進角制動角度Θ0+Θbの間
で変動しない場合には、旋回自動停止装置により旋回動
を制動停止しない方が、移動式クレーンの可動範囲が広
がって作業性が高まりしかもクレーン作業の安全は確保
されるので、従来の旋回自動停止装置によれば、この場
合に旋回動が自動停止するという問題がある。 【0022】本発明は、上記従来技術の問題点を解消
し、ブーム3に作用する実際負荷W0が限界負荷Wlim
を多少越えた起伏角度でブーム3の倒伏動が自動停止さ
れた状態の下においても、実際の旋回角度Θ0に対応す
る限界負荷Wlim が、実際の旋回角度Θ0と進角旋回角
度Θ0+Θbの間で変動しない場合には、旋回台2の旋
回動を自動停止させないようにした旋回自動停止装置を
提供することを目的とするものである。 【0023】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の移動式クレーンの旋回自動停止装置は、従
来の旋回自動停止装置が、実際負荷W0が上記進角旋回
角度Θ0+Θbにおける限界負荷Wlim を越えたときに
は一律に旋回動を制動するようにしているのに対し、実
際負荷W0が上記進角旋回角度Θ0+Θbにおける限界
負荷Wlim を越えたこと、および、進角旋回角度Θ0+
Θbの近傍の限界負荷が旋回方向に向かって減少してい
ることの二条件で旋回動を制動するようにしようとする
ものである。 【0024】このため、本発明の旋回自動停止装置は、
従来の旋回自動停止装置における旋回制動信号出力部8
を、 【0025】・旋回速度Θvの関数としての前記所要制
動角度Θbを算出出力する所要制動角度出力手段8a、 【0026】・実際の旋回角度Θ0に対して旋回台の旋
回方向に前記所要制動角度Θbだけ進角した進角旋回角
度Θ0+Θb、およびこの進角旋回角度Θ0+Θbから
所定の微少旋回角度ΔΘだけ隔たった進角近傍旋回角度
Θ0+ΔΘ±ΔΘを算出出力する限界負荷読出旋回角度
出力手段8b、 【0027】・ブームに作用可能な限界負荷Wlim を起
伏角度Φと旋回角度Θの関数とし算出可能に記憶してお
り、実際の起伏角度Φ0と、前記限界負荷読出旋回角度
出力手段からの進角旋回角度Θ0+Θbおよび進角近傍
旋回角度Θ0+Θb±ΔΘを受け取り、実際の起伏角度
Φ0で進角旋回角度Θ0+Θbにおける限界負荷を第1
限界負荷Wlim1として算出出力すると共に、実際の起伏
角度Φ0で進角近傍旋回角度Θ0+Θb±ΔΘにおける
限界負荷を第2限界負荷Wlim2として算出出力する限界
負荷出力手段8c、 【0028】・実際負荷W0と、前記限界負荷出力手段
8cからの第1および第2限界負荷Wlim1,Wlim2を受
け取り、実際負荷W0と第1限界負荷Wlim1および第1
限界負荷Wlim1と第2限界負荷Wlim2をそれぞれ対比
し、この対比結果から実際負荷W0が第1限界負荷Wli
m1を越えたことが検出されると共に進角旋回角度Θ0+
Θb近傍の限界負荷が旋回方向に向かって減少している
ことが検出された時に、制動開始信号を出力する制動開
始信号出力手段8d、 【0029】・制動開始信号出力手段8dからの制動開
始信号と、旋回動作検出手段7からの信号を受け取り、
制動開始信号の受け取り時点における旋回台の旋回動を
前記所要制動角度Θbで制動して停止するための旋回制
動信号を前記旋回制動装置9へ出力する制動信号発生手
段8e、とで構成したものに変更したものである。 【0030】 【作用】このように構成してた移動式クレーンの旋回自
動停止装置は、実際負荷W0が上記進角旋回角度Θ0+
Θbにおける限界負荷Wlim を越えたこと、および、進
角旋回角度Θ0+Θbの近傍の限界負荷が旋回方向に向
かって減少していることの二条件が満足した時に旋回動
を制動するものであるから、倒伏自動停止装置が働いて
ブーム3に作用する実際負荷W0が限界負荷Wlim を多
少越えた起伏角度でブーム3の倒伏動が自動停止された
状態の下においても、実際の旋回角度Θ0に対応する限
界負荷Wlim が、実際の旋回角度Θ0と進角制動角度Θ
0+Θbの間で変動しない場合には、進角旋回角度Θ0
+Θbの近傍の限界負荷が旋回方向に向かって減少しな
いので、旋回動が自動停止されることがないのである。 【0031】 【実施例】以下本発明の移動式クレーンの旋回自動停止
装置は、上述したように従来の旋回自動停止装置におけ
る旋回制動信号出力部8の構成を一部変更したものであ
るから、以下の説明では変更に係る旋回制動信号出力部
8に関する説明にとどめ、その他の説明については、従
来のそれを援用するものとする。 【0032】図1は、本発明に係る移動式クレーンの旋
回自動停止装置を示している。図1において、旋回制動
信号出力部8は、 ・旋回速度Θvの関数としての前記所要精度角度Θbを
算出出力する所要制動角度出力手段8a、 【0033】・実際の旋回角度Θ0に対して旋回台の旋
回方向に前記所要制動角度Θbだけ進角した進角旋回角
度Θ0+Θb、およびこの進角旋回角度Θ0+Θbから
所定の微少旋回角度ΔΘだけ隔たった進角近傍旋回角度
Θ0+Θb±ΔΘを算出出力する限界負荷読出旋回角度
出力手段8b、 【0034】・ブームに作用可能な限界負荷Wlim を起
伏角度Φと旋回角度Θの関数とし算出可能に記憶してお
り、実際の起伏角度Φ0と、前記限界負荷読出旋回角度
出力手段からの進角旋回角度Θ0+Θbおよび進角近傍
旋回角度Θ0+Θb±ΔΘを受け取り、実際の起伏角度
Φ0で進角旋回角度Θ0+Θbにおける限界負荷を第1
限界負荷Wlim1として算出出力すると共に、実際の起伏
角度Φ0で進角近傍旋回角度Θ0+Θb±ΔΘにおける
限界負荷を第2限界負荷Wlim2として算出出力する限界
負荷出力手段8c、 【0035】・実際負荷W0と、前記限界負荷出力手段
8cからの第1および第2限界負荷Wlim1,Wlim2を受
け取り、実際負荷W0と第1限界負荷Wlim1および第1
限界負荷Wlim1と第2限界負荷Wlim2をそれぞれ対比
し、この対比結果から実際負荷W0が第1限界負荷Wli
m1を越えたことが検出されると共に進角旋回角度Θ0+
Θb近傍の限界負荷が旋回方向に向かって減少している
ことが検出された時に、制動開始信号を出力する制動開
始信号出力手段8d、 【0036】・制動開始信号出力手段8dからの制動開
始信号と、旋回動作検出手段7からの信号を受け取り、
制動開始信号の受け取り時点における旋回台の旋回動を
前記所要制動角度Θbで制動して停止するための旋回制
動信号を前記旋回制動装置9へ出力する制動信号発生手
段8e、とで構成している。 【0037】旋回制動信号出力部8において、所要制動
角度出力手段8aと制動信号発生手段8eは、従来のそ
れと同様に構成しているが、限界負荷読出旋回角度出力
手段8b、限界負荷出力手段8c、および制動開始信号
出力手段8dは、従来のそれと構成を異にしている。 【0038】即ち、限界負荷読出旋回角度出力手段8b
は、従来のものでは進角旋回角度Θ0+Θbのみを出力
するようにしているが、ここでは進角旋回角度Θ0+Θ
bと進角近傍旋回角度Θ0+Θb±ΔΘを出力するよう
にしている。 【0039】また、限界負荷読出旋回角度出力手段8b
から進角旋回角度Θ0+Θbと進角近傍旋回角度Θ0+
Θb±ΔΘを受け取る限界負荷出力手段8cは、実際の
起伏角度Φ0と進角旋回角度Θ0+Θbに応答する限界
負荷を第1限界負荷Wlim1として出力すると共に、実際
の起伏角度Φ0と進角近傍旋回角度Θ0+Θb±ΔΘに
応答する限界負荷を第2限界負荷Wlim2として出力する
ようになっている。 【0040】更に、限界負荷出力手段8cからの第1限
界負荷Wlim1と第2限界負荷Wlim2およびブーム負荷検
出手段6からの実際負荷W0を受け取る制動開始信号出
力手段8dは、実際負荷W0が第1限界負荷Wlim1を越
えたかどうか、および、第1限界負荷Wlim1と第2限界
負荷Wlim2の大小関係から進角旋回角度Θ0+Θb近傍
の限界負荷が旋回方向に向かって減少しているかどうか
を監視し、実際負荷W0が第1限界負荷Wlim1を越えた
こと、および、進角旋回角度Θ0+Θb近傍の限界負荷
が旋回方向に向かって減少していることの二条件が満た
された時に制動開始信号を出力するようにしている。 【0041】そして、上記二条件が満たされた時に制動
開始信号出力手段8dから出力される制動開始信号を受
け取った制動信号発生手段8eは、従来のそれと同様
に、その時の旋回動を所要制動角度Θbで制動して停止
するための旋回制動信号を生成出力するのである。制動
信号発生手段8eから出力される旋回制動信号は、旋回
制動信号出力部8の出力信号として旋回制動装置9へ伝
達される。 【0042】このように構成した移動式クレーンの旋回
自動停止装置は、実際負荷W0が上記進角旋回角度Θ0
+Θbにおける限界負荷Wlim を越えたこと、および、
進角旋回角度Θ0+Θbの近傍の限界負荷が旋回方向に
向かって減少していることの二条件が満足した時に旋回
動を制動するものであるから、倒伏自動停止装置が働い
てブーム3に作用する実際負荷W0が限界負荷Wlim を
多少越えた起伏角度でブーム3の倒伏動が自動停止され
た状態の下においても、実際の旋回角度Θ0に対応する
限界負荷Wlim が、実際の旋回角度Θ0と進角制動角度
Θ0+Θbの間で変動しない場合には、進角旋回角度Θ
0+Θbの近傍の限界負荷が旋回方向に向かって減少し
ないので、旋回動が自動停止されることがないのであ
る。 【0043】 【発明の効果】以上の如く構成し作用する本発明の移動
式クレーンに用いられる旋回自動停止装置は、従来の旋
回自動停止装置の一部を変更するだけの簡単な構成であ
りながら、ブーム3に作用する実際負荷W0が限界負荷
Wlim を多少越えた起伏角度でブーム3の倒伏動が自動
停止された状態の下においても、実際の旋回角度Θ0に
対応する限界負荷Wlim が、実際の旋回角度Θ0と進角
旋回角度Θ0+Θbの間で変動しない場合には、旋回動
が自動停止されることがないので、移動式クレーンの可
動範囲を広げることができるのである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る移動式クレーンの旋回自動停止装
置の説明図である。 【図2】移動式クレーンの説明図である。 【図3】従来の移動式クレーンの旋回自動停止装置の説
明図である. 【符号の説明】 1;車両、2;旋回台、3;ブーム、4;旋回角度検出
手段、5;ブーム起伏角度検出手段、6;ブーム負荷検
出手段、7;旋回動作検出手段、8;旋回制動信号出力
部、8a;所要制動角度出力手段、8b;限界負荷読出
旋回角度出力手段、8c;限界負荷出力手段、8d;制
動開始信号出力手段、8e;制動信号発生手段、9;旋
回制動装置、W0;実際負荷、Wlim ;限界負荷、Θ;
旋回角度、Θ0;実際の旋回角度、Θlim ;限界旋回角
度、Φ;起伏角度、Φ0;実際の起伏角度、Θv;旋回
速度、Θb;所要制動角度、Θ0+Θb;進角旋回角
度、Θ0+Θb±ΔΘ;進角近傍旋回角度、Wlim1;第
1限界負荷、Wlim2;第2限界負荷、

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車両1上に旋回駆動自在に搭載した旋回
    台2に、その先端部に吊り荷を巻き上げ巻き下げ駆動自
    在に吊下するブーム3を起伏駆動自在に搭載してなり、
    ブーム3に作用可能な限界負荷Wlim が旋回台2の旋回
    角度Θおよびブーム3の起伏角度Φによって変動する移
    動式クレーンに用いられる旋回自動停止装置であって、 ・旋回台2の実際の旋回角度Θ0を検出する旋回角度検
    出手段4、 ・ブーム3の実際の起伏角度Φ0を検出するブーム起伏
    角度検出手段5、 ・ブーム3に作用する実際負荷W0を検出するブーム負
    荷検出手段6、 ・旋回台2の旋回速度Θvおよび方向を検出する旋回動
    作検出手段7、 ・上記各検出手段からの信号に基づき、旋回台の旋回動
    を限界旋回角度Θlimの手前の所要制動角度Θbで制動
    して停止するための旋回制動信号を出力する旋回制動信
    号出力部8、 ・旋回制動信号出力部8からの旋回制動信号により制御
    される旋回制動装置9、とからなり、前記旋回制御信号
    出力部8が、 ・旋回速度Θvの関数としての前記所要制動角度Θbを
    算出出力する所要制動角度出力手段8a、 ・実際の旋回角度Θ0に対して旋回台の旋回方向に前記
    所要制動角度Θbだけ進角した進角旋回角度Θ0+Θ
    b、およびこの進角旋回角度Θ0+Θbから所定の微少
    旋回角度ΔΘだけ隔たった進角近傍旋回角度Θ0+Θb
    ±ΔΘを算出出力する限界負荷読出旋回角度出力手段8
    b、 ・ブームに作用可能な限界負荷Wlim を起伏角度Φと旋
    回角度Θの関数とし算出可能に記憶しており、実際の起
    伏角度Φ0と、前記限界負荷読出旋回角度出力手段8b
    からの進角旋回角度Θ0+Θbおよび進角近傍旋回角度
    Θ0+Θb±ΔΘを受け取り、実際の起伏角度Φ0で進
    角旋回角度Θ0+Θbにおける限界負荷を第1限界負荷
    Wlim1として算出出力すると共に、実際の起伏角度Φ0
    で進角近傍旋回角度Θ0+Θb±ΔΘにおける限界負荷
    を第2限界負荷Wlim2として算出出力する限界負荷出力
    手段8c、 ・実際負荷W0と、前記限界負荷出力手段8cからの第
    1および第2限界負荷Wlim1,Wlim2を受け取り、実際
    負荷W0と第1限界負荷Wlim1および第1限界負荷Wli
    m1と第2限界負荷Wlim2をそれぞれ対比し、この対比結
    果から実際負荷W0が第1限界負荷Wlim1を越えたこと
    が検出されると共に進角旋回角度Θ0+Θb近傍の限界
    負荷が旋回方向に向かって減少していることが検出され
    た時に、制動開始信号を出力する制動開始信号出力手段
    8d、 ・制動開始信号出力手段8dからの制動開始信号と、旋
    回動作検出手段7からの信号を受け取り、制動開始信号
    の受け取り時点における旋回台2の旋回動を前記所要制
    動角度Θbで制動して停止するための旋回制動信号を前
    記旋回制動装置へ出力する制動信号発生手段8e、とで
    もって構成したことを特徴とする移動式クレーンの旋回
    自動停止装置。
JP19246995A 1995-07-04 1995-07-04 移動式クレーンに用いられる旋回自動停止装置 Expired - Fee Related JP3392263B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19246995A JP3392263B2 (ja) 1995-07-04 1995-07-04 移動式クレーンに用いられる旋回自動停止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19246995A JP3392263B2 (ja) 1995-07-04 1995-07-04 移動式クレーンに用いられる旋回自動停止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0920494A JPH0920494A (ja) 1997-01-21
JP3392263B2 true JP3392263B2 (ja) 2003-03-31

Family

ID=16291818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19246995A Expired - Fee Related JP3392263B2 (ja) 1995-07-04 1995-07-04 移動式クレーンに用いられる旋回自動停止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3392263B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112830392B (zh) * 2020-12-30 2022-03-01 中联重科股份有限公司 伸缩臂履带起重机的行驶控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0920494A (ja) 1997-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5343134A (en) Method for checking brake torque
US6644629B1 (en) Overwinding prevention device for winch
JP3392263B2 (ja) 移動式クレーンに用いられる旋回自動停止装置
JP3434401B2 (ja) クレーンのフック過巻防止装置
JP2744110B2 (ja) クレーンにおける吊荷の鉛直地切り制御装置
JP3101084B2 (ja) 移動式クレーンの旋回自動停止装置
JP3073310B2 (ja) 移動式クレーンの旋回制動開始信号発生装置
JP4502910B2 (ja) エレベータ用の巻上げ装置およびケージの位置調整方法
JP2636323B2 (ja) 建設用タワークレーンの旋回速度制御装置
JPH11139771A (ja) クレーンの旋回減速制御装置及びその制御方法
JP3101086B2 (ja) 移動式クレーンの制御装置
JPH0543027Y2 (ja)
JP3649781B2 (ja) タワークレーンの安全装置
JP2552639Y2 (ja) 移動式クレーンの吊具の巻過防止装置
JPH0729111Y2 (ja) クレーン車の転倒防止装置
JP3101074B2 (ja) 移動式クレーンの制御装置
KR100537108B1 (ko) 크레인
JPH0826676A (ja) 旋回式クレーンの旋回駆動制御装置
JP2546589Y2 (ja) 移動式クレーンの吊具の巻過警報装置
JP2809308B2 (ja) 建設用タワークレーンのジブ起伏速度制御装置
JPS6134394Y2 (ja)
JP2587286Y2 (ja) 移動式クレーンの旋回制動装置
JP2578602Y2 (ja) ブームを有する作業機の作業半径制限装置
JPS63143198A (ja) 作業車の旋回制御装置
JPH0335232B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100124

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110124

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120124

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees