JP2587286Y2 - 移動式クレーンの旋回制動装置 - Google Patents

移動式クレーンの旋回制動装置

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JP2587286Y2
JP2587286Y2 JP1992059068U JP5906892U JP2587286Y2 JP 2587286 Y2 JP2587286 Y2 JP 2587286Y2 JP 1992059068 U JP1992059068 U JP 1992059068U JP 5906892 U JP5906892 U JP 5906892U JP 2587286 Y2 JP2587286 Y2 JP 2587286Y2
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靖雄 山崎
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Kawasaki Motors Ltd
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Tadano Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、移動式クレーンの旋回
制動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2に示す如く移動式クレーンは、車輌
1上に旋回駆動装置3を介して旋回駆動自在に搭載した
旋回台2とこの旋回台2に起伏駆動自在に取り付けたブ
ーム4を備えている。そして、前記旋回駆動装置3は図
3に示す如く、旋回油圧モータ5と、この旋回油圧モー
タ5への作動油の給排を制御する油圧制御装置6で以て
構成されている。前記油圧制御装置6は、四方向三位置
型の方向制御弁7を備えており、クレーンオペレータが
この方向制御弁7を切り換え操作することで、旋回台2
を旋回駆動するようにしている。図3の場合方向制御弁
7は、パイロット圧発生装置8から一対のパイロット管
路8a,8bを介して伝達される圧油で以て切り換え操
作されるようになっている。パイロット圧発生装置8
は、操作レバー8cを備えており、この操作レバー8c
を中立位置から正方向および逆方向に傾動操作すること
で当該傾動量に対応する油圧をパイロット管路8aまた
は8bに付加するようになっている。
【0003】この種の移動式クレーンの能力(限界吊り
上げ荷重)は、旋回台2の旋回角度Θおよびブーム4の
姿勢(ブーム4の起伏角度Φ、およびブーム4が伸縮式
である場合にはブーム4のブーム長L)によって変動す
るものである。換言すれば、旋回台2の限界旋回角度Θ
limは、ブーム4の姿勢並びにブーム4に作用する負
荷F(吊り上げ荷重またはブーム4の起伏駆動装置に作
用する負荷)の関数で決定される。従って、この種の移
動式クレーンには、旋回台2の旋回動を限界旋回角度Θ
limの手前で自動的に制動して限界旋回角度Θlim
で停止するための旋回制動装置が取り付けられ、クレー
ン作業の安全が図られている。
【0004】次に、従来の移動式クレーンの旋回制動装
置を、図3に基づいて説明する。従来の移動式クレーン
の旋回制動装置は、図3に示す如く、ブーム4に実際に
作用する負荷Fとブーム4の実際の姿勢(ブーム4の起
伏角度Φ、およびブーム4が伸縮式である場合にはブー
ム長L)に関する情報から旋回台2の限界旋回角度Θl
imおよび当該限界旋回角度の手前に位置する旋回制動
角度Θbを算出し、旋回台2の実際の旋回角度Θが旋回
制動角度Θbに達すると、旋回台2の旋回動を限界旋回
角度Θlimで停止させるための制動信号を前記油圧制
御装置6へ出力する制動信号出力手段9を備え、旋回台
2の旋回動を旋回油圧モータ5を経過する作動油を制御
することで限界旋回角度Θlimで自動停止するように
している。
【0005】図3において、10、11、12、および
13は、制動信号出力手段9の構成要素である負荷検出
手段、姿勢検出手段、旋回角度検出手段、および演算部
である。負荷検出手段10は、ブームに作用する実際の
負荷を検出するものであって、吊り上げ荷重またはブー
ム4の起伏駆動装置に作用する負荷を検出するようにな
っている。姿勢検出手段11は、ブーム4の実際の起伏
角度Φを検出する起伏角度検出器11aと、ブーム4の
長さを検出するブーム長検出器11bで構成している。
ブーム4が非伸縮式である場合には、ブーム長検出器1
1bは省略される。旋回角度検出手段12は、旋回台2
の実際の旋回角度Θを検出するものである。演算部13
は、前記各検出手段10,11,12からの検出信号を
受け取り、旋回駆動装置3の油圧制御装置6に制動信号
を出力するものである。演算部13は、負荷検出手段1
0からの実際負荷Fと姿勢検出手段11からの姿勢情報
とから、限界旋回角度Θlimおよびこの限界旋回角度
Θlimの手前に位置する旋回制動角度Θbを算出する
と共に、旋回角度検出手段12からの現在の旋回角度Θ
が旋回制動角度Θbに達すると制動信号を出力するよう
になっている。演算部13から出力される制動信号は、
油圧制御装置6に入力され油圧制御装置6をして旋回油
圧モータ5を通過する作動油を制限し旋回台2を限界旋
回角度Θlimで停止させるものである。
【0006】図3の場合、油圧制御装置6のパイロット
圧発生装置8からのパイロット管路8a,8bにそれぞ
れ電磁操作式のアンロード弁8d,8eが取り付けられ
ており、また、油圧制御装置6の方向制御弁7と、旋回
油圧モータ5を接続する一対の給排管路間に、電磁比例
式のリリーフ弁(ブレーキ弁)8fが介装されている。
そして、前記制動信号出力手段9からの制動信号は、現
在の旋回角度Θが限界旋回角度Θlimの手前の旋回制
動角度Θbに達すると前記アンロード弁8d,8eをア
ンロード状態にして、操作レバー8cの操作状態如何に
係わらず方向切換弁7を中立位置(この状態では、旋回
油圧モータ5の油圧的な制動力は、リリーフ弁(ブレー
キ弁)8fに依存している)にする方向制御弁中立信号
と、旋回台2の旋回動を旋回制動角度Θbで制動し限界
旋回角度Θlimで停止させるよう前記リリーフ弁(ブ
レーキ弁)8fのリリーフ圧を制御するリリーフ弁(ブ
レーキ弁)制御信号となっている。
【0007】このように構成した移動式クレーンの旋回
制動装置は、旋回台2が限界旋回角度Θlimに近づく
と、当該限界旋回角度Θlimの手前に設定した旋回制
動角度Θbで自動的に制動され、限界旋回角度Θlim
で停止するものであるからクレーン作業の安全に寄与す
るところ大である。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の移動式クレーンの旋回制動装置は、制動信号出
力手段9からの制動信号でもって旋回油圧モータ5を油
圧的に制動停止するものであるから、旋回台2の旋回動
が、限界旋回角度Θlimで確実に停止せず、限界旋回
角度Θlimを越えて停止することが多発し、安全面で
問題があった。この考案は、上記した従来技術の問題点
を解決した新規な移動式クレーンの旋回制動装置を提供
しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案の移動式クレーン
の旋回制動装置は、上記した従来の旋回制動装置に加え
て、旋回台2の旋回動を制動する摩擦式ブレーキを取り
付けると共に、前記制動信号出力手段9において実際の
旋回角度Θと限界旋回角度Θlimを対比し前者の値が
後者の値に達すると前記摩擦式ブレーキ作動信号を出力
するようにし、制動信号出力手段9からの前記摩擦式ブ
レーキ作動信号により前記摩擦式ブレーキを作動させる
ように構成したものである。
【0010】
【作用】このように構成した本考案の移動式クレーンの
旋回制動装置は、旋回台2の旋回動が、限界旋回角度Θ
limの手前の旋回制動角度Θbでの油圧的な制動が不
確実となり、限界旋回角度Θlimを越えようとしたと
きには摩擦式ブレーキが作動するので、旋回停止時にお
ける限界旋回角度Θlimに対する超過量(角度)を可
能な限り小さくすることができるのである。
【0011】
【実施例】以下本考案の移動式クレーンの旋回制動装置
の実施例を、図1に基づいて説明する。本考案の移動式
クレーンの旋回制動装置は、従来の旋回制動装置に一部
構成を付加して構成したものであるから、上記の従来技
術の説明で用いた符号は、以下の説明においても同義の
ものとしてこれを援用する。
【0012】図1において、14は、旋回台2の旋回動
を制動する摩擦式ブレーキである。この摩擦式ブレーキ
は、旋回台2を旋回駆動する旋回油圧モータ5の駆動力
路中の回転部分に取り付けられており、圧油の供給時に
解除され圧油の排出時にブレーキ作動するネガティブ型
で構成されている。この摩擦式ブレーキへの圧油の給排
は、電磁式切換弁15で制御されるようになっている。
【0013】制動信号出力手段9は、その演算部13に
おいて実際の旋回角度Θ(これは旋回角度検出手段12
から入力される)と、演算部13において算出される限
界旋回角度Θlimを対比し前者の値が後者の値に達す
ると、摩擦式ブレーキ作動信号pを出力するようになっ
ている。制動信号出力手段9の出力する摩擦式ブレーキ
作動信号pは、前記摩擦式ブレーキ14の電磁切換弁1
5に入力して当該電磁切換弁15を作動油排出位置に切
り換えて摩擦式ブレーキ14を制動作動するのである。
制動信号出力手段9からの摩擦式ブレーキ作動信号pが
消滅している状態では、前記電磁切換弁15は作動油供
給位置に切り換えられているので、摩擦式ブレーキ14
は解除されている。
【0014】このように構成した移動式クレーンの旋回
制動装置は、旋回台2の旋回動が、限界旋回角度Θli
mで停止するように旋回制動角度Θbで油圧的に制動さ
れていることは、従来の移動式クレーンの旋回制動装置
と同様である。今、油圧的な制動が充分に機能せず、旋
回台2の旋回角度Θが限界旋回角度Θlimを越えよう
とすると、制動信号出力手段9から摩擦式ブレーキ作動
信号pが出力されるので、摩擦式ブレーキ14が作動し
て旋回台2の旋回動を制動するのである。従って、限界
旋回角度Θlimを越えての旋回台2の停止を可能な限
り抑えることができるのである。よって、旋回停止時に
おける限界旋回角度Θlimに対する超過量(角度)を
可能な限り小さくすることができるのである。
【0015】
【考案の効果】以上の如く構成し、作用する本考案の移
動式クレーンの旋回制動装置は、従来の旋回制動装置に
一部構成を付加するだけの簡単な構成でもって、旋回停
止時における限界旋回角度Θlimに対する超過量(角
度)を可能な限り小さくすることができ、移動式クレー
ンの安全作業に寄与するところ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の移動式クレーンの旋回制動装
置の説明図である。
【図2】移動式クレーンの説明図である。
【図3】従来の移動式クレーンの旋回制動装置の説明図
である。
【符号の説明】
1 車輌 2 旋回台 3 旋回駆動装置 4 ブーム 5 旋回油圧モータ 6 油圧制御装置 7 方向制御弁 8 パイロット圧発生装置 8a,8b パイロット管路 8c 操作レバー 8d,8e アンロード弁 8f リリーフ弁(ブレーキ弁) 9 制動信号出力手段 10 負荷検出手段 11 姿勢検出手段 12 旋回角度検出手段 13 演算部 14 摩擦式ブレーキ 15 電磁切換弁 Θ 旋回角度 Θlim 限界旋回角度 Θb 旋回制動角度 p 摩擦ブレーキ作動信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−183091(JP,A) 実開 昭61−197089(JP,U) 実開 昭55−9963(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66C 23/00 - 23/94

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌1上に旋回駆動装置3を介して旋回
    駆動自在に搭載した旋回台2と、この旋回台2に起伏駆
    動自在に取り付けたブーム4を備え、前記旋回駆動装置
    3が、旋回油圧モータ5と、この旋回油圧モータ5への
    作動油の給排を制御するための人為操作可能な四方向三
    位置型の方向制御弁7を含む油圧制御装置6とから構成
    した移動式クレーンの旋回制動装置であって、 ブーム4に実際に作用する負荷Fとブーム4の実際の姿
    勢に関する情報から旋回台2の限界旋回角度Θlimお
    よび当該限界旋回角度Θlimの手前に位置する旋回制
    動角度Θbを算出し、旋回台2の実際の旋回角度Θが旋
    回制動角度Θbに達すると、旋回台2の旋回動を限界旋
    回角度Θlimで停止させるための制動信号を前記油圧
    制御装置6へ出力する制動信号出力手段9を備え、旋回
    台2の旋回動を旋回油圧モータ5を経過する作動油を制
    御することで限界旋回角度Θlimで自動停止するよう
    にしたものにおいて、 旋回台2の旋回動を制動する摩擦式ブレーキ14を取り
    付けると共に、前記制動信号出力手段9において実際の
    旋回角度Θと限界旋回角度Θlimを対比し前者の値が
    後者の値に達すると摩擦式ブレーキ作動信号pを出力す
    るようにし、制動信号出力手段9からの前記摩擦式ブレ
    ーキ作動信号pにより前記摩擦式ブレーキ14を作動さ
    せるようにしたことを特徴とする移動式クレーンの旋回
    制動装置。
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