JP2553598Y2 - 油圧駆動ウインチの寸落防止装置 - Google Patents

油圧駆動ウインチの寸落防止装置

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JP2553598Y2
JP2553598Y2 JP1747892U JP1747892U JP2553598Y2 JP 2553598 Y2 JP2553598 Y2 JP 2553598Y2 JP 1747892 U JP1747892 U JP 1747892U JP 1747892 U JP1747892 U JP 1747892U JP 2553598 Y2 JP2553598 Y2 JP 2553598Y2
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耕治 山本
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Tadano Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、油圧駆動ウインチの
起動時に発生する吊り荷の寸落を防止するための寸落防
止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動式クレーン等に用いられる油圧駆動
ウインチは、図2に示す如く、ウインチドラム1駆動用
の油圧モータ2を、操作レバー3aを備えた操作装置3
によって切り換え操作される油圧切換弁4により駆動制
御するよう構成すると共に、前記ウインチドラム1に、
ブレーキ解除用シリンダー5aを備え当該ブレーキ解除
用シリンダー5aへの圧油の供給時にブレーキ解除され
るネガティブブレーキ5を取り付け、前記油圧切換弁4
の切り換えに連動して前記ブレーキ解除用シリンダー5
aへ圧油を供給するよう構成している。油圧モータ2と
油圧切換弁4を接続する一対の給排油路6a,6bのう
ち負荷を保持する側の給排油路6aにはカウンターバラ
ンス弁8が介装されており、ウインチドラムの巻き下げ
駆動時における油圧モータ2の逸走を防止している。
【0003】前記ネガティブブレーキ5のブレーキ解除
用シリンダ5aは、図2の例では、油圧モータ2と油圧
切換弁4との間を接続する給排油路6a,6bにシャト
ル弁7を介して接続されており、油圧切換弁4の切り換
え時に当該油圧切換弁4を通って油圧モータ2に供給さ
れる圧油の一部がブレーキ解除用シリンダー5aに供給
されるようになっている。また、前記操作装置3は、こ
の例では、操作レバー3aの中立位置からの正方向およ
び逆方向への傾動操作に対応する電気信号をその電気信
号伝達路3cおよび3dに出力する操作用電気信号出力
部3bと、この操作用電気信号出力部3bからの操作用
電気信号を受け取りこれらの電気信号に対応する油圧を
油圧切換弁4のパイロット圧管路3eおよび3fに発生
するパイロット圧発生部3gとから構成されている。
【0004】なお、図において、9は、油圧切換弁4に
高圧油を供給するポンプ油路10とタンク11間に介装
したリリーフ弁である。
【0005】このように構成した油圧駆動ウインチは、
操作装置3の操作レバー3aを操作することで、油圧切
換弁4を切り換え操作してウインチドラム1を巻き上げ
駆動、巻き下げ駆動、および停止制御するものである。
この種の油圧駆動ウインチは、その停止状態においてウ
インチドラム1がネガティブブレーキ5により制動され
るものであるから、吊り荷Wを長時間吊下状態に保持し
ても、油圧モータ1、カウンターバランス弁8、および
油圧切換弁4の油漏れに起因する吊り荷Wの降下のおそ
れがないという利点を持っている。
【0006】しかしながら、この種の油圧駆動ウインチ
は、停止状態においては、負荷を保持する側の給排油路
6aにおける油圧モータ2とカウンターバランス弁8間
の油圧が、油圧モータ2あるいはカウンターバランス弁
8の油漏れによって低下するため、油圧駆動ウインチの
起動時に吊り荷Wが寸落するという問題があった。何故
なら、油圧駆動ウインチの起動(巻き上げ又は巻き下げ
動)に際して油圧切換弁4を切換操作するとこの切換に
連動してネガティブブレーキ5が解放されるのである
が、このネガティブブレーキ5の解放が、カウンターバ
ランス弁8と油圧モータ2間の負荷保持側の給排油路6
aに吊り荷Wを保持するに足る圧油が生じていない状態
で行われる為である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、上記
従来技術の問題点を解決し、起動時における吊り荷Wの
寸落を防止するための寸落防止装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案の油圧駆動ウインチの寸落防止装置は次の
如く構成している。即ち、ウインチドラム1駆動用の油
圧モータ2を、操作レバー3aを備えた操作装置3によ
って切り換え操作される油圧切換弁4により駆動制御す
るよう構成すると共に、前記ウインチドラム1に、ブレ
ーキ解除用シリンダー5aを備え当該ブレーキ解除用シ
リンダー5aへの圧油の供給時にブレーキ解除されるネ
ガティブブレーキ5を取り付け、前記油圧切換弁4の切
り換えに連動して前記ブレーキ解除用シリンダー5aへ
圧油を供給するよう構成してなる油圧駆動ウインチにお
ける、前記油圧モータ2と油圧切換弁4を接続する一対
の給排油路6a,6bのうち負荷を保持する側の給排油
路6aにカウンターバランス弁8を介装してなる油圧駆
動ウインチの寸落防止装置であって、前記油圧モータ2
と油圧切換弁4を接続する一対の給排油路6a,6bの
うち負荷を保持する側の給排回路6aと油圧源との間
を、電気信号で以て開閉制御される常閉型の開閉弁を介
装した補給油路で接続すると共に、この開閉弁を開閉制
御する開閉弁制御手段を取り付け、前記開閉弁制御手段
は、操作レバー3aの傾動操作を未だ油圧切換弁4が切
り換わらない無効傾動域において検出する操作検出手段
を備えており、この操作検出手段が操作レバー3aの傾
動操作を検出したとき前記開閉弁を微小時間解放するパ
ルス電気信号を前記開閉弁へ出力するよう構成してある
ことを特徴とする油圧駆動ウインチの寸落防止装置。
【0009】
【作用】このように構成した本考案の油圧駆動ウインチ
の寸落防止装置によれば、操作レバー3aを中立位置か
ら傾動操作すると、操作検出手段がこの傾動操作を未だ
油圧切換弁4が切り換わらない無効傾動域において検出
し、開閉弁制御手段から開閉弁を微小時間解放させるた
めのパルス電気信号が出力されるのである。その結果開
閉弁は、油圧切換弁4が開く前に微小時間解放し、当該
開閉弁を経由して油圧源から負荷保持側の給排油路6a
に圧油が供給されるのである。従って、カウンターバラ
ンス弁8と油圧モータ2間の負荷保持側の給排油路6a
内の油圧は、油圧切換弁4の開弁およびネガティブブレ
ーキ5の解放に先立って上昇し、ネガティブブレーキ5
の解放時に吊り荷Wが寸落することがないのである。
【0010】
【実施例】以下本考案の油圧駆動ウインチの寸落防止装
置の実施例を図1に基づいて説明する。本考案の油圧駆
動ウインチの寸落防止装置は、図2に示し上述した従来
の油圧駆動ウインチに用いられるものてあるから、以下
の説明においては上述した符号を同義のものとして援用
するものとする。
【0011】図1において、12は油圧源であって、こ
の例では常時高圧油を蓄圧された蓄圧器で以て構成され
ている。13は、油圧モータ2と油圧切換弁4を接続す
る一対の給排油路6a,6bのうち負荷を保持する側の
給排回路6aと油圧源12とを接続する補給油路であっ
て、この補給油路13には、電気信号で開閉制御される
常閉型の開閉弁14が介装されている。
【0012】15は、前記開閉弁14を開閉制御するた
めの電気信号を出力する開閉弁制御手段である。開閉弁
制御手段15は、操作装置3における傾動操作を検出す
る操作検出手段16を備えている。この操作検出手段1
6は、操作レバー3aの傾動操作を、未だ油圧切換弁4
が切り換わらない操作レバー3aの傾動域すなわち操作
レバー3aの無効傾動域において検出するものである。
具体的にはこの操作検出手段16は、操作レバー3aを
傾動操作した時に操作装置3の電気信号伝達路3cおよ
び3dに生ずる電位の変化を、油圧切換弁4が未だ切り
換わらない(ポンプ油路10と給排油路6a又は6bが
未だ接続されない)レベルで検出して電気信号を出力す
る一対の比較器16a,16bで以て構成されている。
図1において、16cは、比較器16aおよび16bに
基準電気信号を付与する基準電圧発生器である。17
は、操作検出手段16の検出信号すなわち比較器16a
および16bの出力する電気信号が入力された時に、前
記開閉弁14を微小時間解放するためのパルス電気信号
を出力するパルス電気信号発生器である。
【0013】次に作用を説明する。油圧駆動ウインチを
巻き上げ或いは巻き下げ駆動しようとして操作装置3に
おける操作レバー3aを傾動操作(中立位置から傾動操
作)すると、開閉弁制御手段15における操作検出手段
16が当該操作レバー3aの傾動操作を、未だ油圧切換
弁4が切り換わらない無効傾動域において検出する。そ
してこの検出時に開閉弁制御手段15のパルス電気信号
発生器17からパルス電気信号が発生しこの信号でもっ
て、開閉弁14が微小時間解放されるのである。その結
果、油圧源12から、負荷保持側の給排油路6aに高圧
油が瞬間的に供給され、当該給排油路6aにおけるカウ
ンターバランス弁8と油圧モータ2間の油圧が上昇す
る。その後の操作レバー3aの傾動操作に伴い、油圧切
換弁4が切り換わると共にネガティブブレーキ5が解放
されて、油圧駆動ウインチの吊り荷Wが、給排油路6a
におけるカウンターバランス弁8と油圧モータ2間の油
圧により保持されるのであるが、その時には既に、カウ
ンターバランス弁8と油圧モータ2間の負荷保持側の給
排油路6a内の油圧が上昇しているので吊り荷Wの寸落
が可及的に防止できるのである。
【0014】なお、上記の実施例では、開閉弁制御手段
15のパルス電気信号発生装置17から発生されるパル
ス電気信号の幅を一定の微小時間に設定しているが、こ
のパルス電気信号を、吊り荷Wの重量が大きい程その幅
が大きくなるように制御し、開閉弁が吊り荷Wの重量が
大きい程その解放時間が長くなるようにして、カウンタ
ーバランス弁8と油圧モータ2間の負荷保持側の給排油
路6a内に、吊り荷Wに対応する油圧が確保されるよう
にすれば、油圧駆動ウインチの起動時における寸落を完
全に解消することができるものである。この場合、吊り
荷Wの重量を検出する適宜の荷重検出手段を設け、この
荷重検出手段の検出信号を開閉弁制御手段15のパルス
電気信号発生器17に入力し、パルス電気信号発生器1
7において吊り荷Wに対応するパルス幅のパルス電気信
号を発生するようにすれば良い。荷重検出手段として
は、吊り荷Wを吊下するワイヤーロープに介装した三点
シーブ式の荷重検出手段であってもよいし、また、本考
案の油圧駆動ウインチが移動式クレーンのウインチとし
て用いられるものにあっては、移動式クレーンのブーム
に作用する負荷(起伏支点回りのモーメント)およびブ
ームの稼働姿勢(ブ−ム長さおよびブ−ム起伏角度)か
ら吊り荷Wを演算算出するものを用いればよい。
【0015】
【考案の効果】以上の如く構成し作用する本考案の油圧
駆動ウインチの寸落防止装置は、従来の油圧駆動ウイン
チの問題点、すなわちその起動時に吊り荷Wが寸落(微
小量落下)するという問題点を防止することができ、油
圧駆動ウインチの起動を円滑にできるという効果を達成
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る油圧駆動ウインチの寸落防止装置
の説明図。
【図2】従来の油圧駆動ウインチの説明図。
【符号の説明】
1 ウインチドラム 2 油圧モータ 3 操作装置 3a 操作レバー 4 油圧切換弁 5 ネガティブブレーキ 5a ブレーキ解除用リシンダ 6a,6b 給排油路 8 カウンタバランス弁 12 油圧源 13 補給油路 14 開閉弁 15 開閉弁制御手段 16 操作検出手段 17 パルス電気信号発生器

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインチドラム1駆動用の油圧モータ2
    を、操作レバー3aを備えた操作装置3によって切り換
    え操作される油圧切換弁4により駆動制御するよう構成
    すると共に、前記ウインチドラム1に、ブレーキ解除用
    シリンダー5aを備え当該ブレーキ解除用シリンダー5
    aへの圧油の供給時にブレーキ解除されるネガティブブ
    レーキ5を取り付け、前記油圧切換弁4の切り換えに連
    動して前記ブレーキ解除用シリンダー5aへ圧油を供給
    するよう構成してなる油圧駆動ウインチにおける、前記
    油圧モータ2と油圧切換弁4を接続する一対の給排油路
    6a,6bのうち負荷を保持する側の給排油路6aにカ
    ウンターバランス弁8を介装してなる油圧駆動ウインチ
    の寸落防止装置であって、 前記油圧モータ2と油圧切換弁4を接続する一対の給排
    油路6a,6bのうち負荷を保持する側の給排回路6a
    と油圧源12との間を、電気信号で以て開閉制御される
    常閉型の開閉弁14を介装した補給油路13で接続する
    と共に、この開閉弁14を開閉制御する開閉弁制御手段
    15を取り付け、前記開閉弁制御手段15は、操作レバ
    ー3aの傾動操作を未だ油圧切換弁4が切り換わらない
    無効傾動域において検出する操作検出手段16を備えて
    おり、この操作検出手段16が操作レバー3aの傾動操
    作を検出したとき前記開閉弁14を微小時間解放するパ
    ルス電気信号を前記開閉弁14へ出力するよう構成して
    あることを特徴とする油圧駆動ウインチの寸落防止装
    置。
JP1747892U 1992-02-24 1992-02-24 油圧駆動ウインチの寸落防止装置 Expired - Lifetime JP2553598Y2 (ja)

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JPH0569072U JPH0569072U (ja) 1993-09-17
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