JP3641040B2 - クレ−ンにおける油圧モ−タの高・低速切換の保護回路 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はクレ−ンにおける高・低速切換機能のついた油圧モ−タの保護回路に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図１は公知クレ−ンの運転システムを示す。ブ−ム１はクレ−ン本体２に俯仰可能に取付けられている。３は支持ロ−プで一端はブ−ム１の頂部に、他端は本体２上に設けたウインチ４で起伏される。５は負荷でロ−プ６で巻上・巻下げられる。７は下部走行体である。このようなクレ−ンにおいて、油圧モ−タ１０が作動中（回転）であれ、非作動中であれ、運転者（操作者）の操作レバ−８の操作どうりに油圧モ−タ１０の高・低速切換ができる。即ち図２で操作レバ−８の中立や巻上げ・巻下げの各位置や油圧モ−タ１０の作動・停止に関係なく、油圧モ−タ１０の高・低速切換バルブ１１を切換スイッチ１２で変更することができる（図５）。そしてモ−タ１０の作動中にこれを行うと、モ−タの寿命を短かくしたり、性能に影響を及ぼす恐れがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
クレ−ンにおける高・低速切換機能付油圧モ−タの寿命及び性能の確保と、破損防止を可能とする油圧回路を提供することを課題とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
巻下げ・中立・巻上げ操作用の操作レバ−８を操作し、バルブ９を介してウインチ駆動用の油圧モ−タ１０を作動させると共に、高・低速切換スイッチ１２によって前記油圧モ−タ１０の高・低速切換バルブ１１を介し、前記モ−タ１０を高・低速に切換えできるようにした高・低速切換回路において、高・低速切換判定管理装置１４を装備し、該管理装置１４と前記操作レバ−８、高・低速切換スイッチ１２及び油圧モ−タ１０の回転・停止を検出する検出器１３とを接続し、他方該管理装置１４を高・低速切換バルブ１１と接続し、操作レバ−８の中立と油圧モ−タ１０の停止を関連させ、油圧モ−タ１０の停止時のみ油圧モ−タ１０の高・低速切換を可能とした。
【０００５】
【発明の実施の形態】
図３と図４で説明する。図３は本発明を実施したクレ−ン、図４は制御系のブロック図である。図６は高・低速切換の作動タイムチャ−トである。図３と図４で判るように、図１及び図２に対し、高・低速切換判定管理装置１４を装備し、この管理装置１４に操作レバ−８、高・低速切換スイッチ１２及び油圧モ−タ１０の回転・停止を検出する検出器１３を接続し、他方該管理装置１４を油圧モ−タ１０の高・低速切換バルブ１１と接続し、操作レバ−８の中立と油圧モ−タ１０の停止を関連させ、油圧モ−タ１０の停止時のみ油圧モ−タの高低速切換を可能としている。
【０００６】
（作用）
１）操作レバ−８で巻上げや巻下げ操作中或いは油圧モ−タ１０が回転中は、レバ−中立信号ＬＳ及び油圧モ−タの回転停止検出器１３からの信号により、高・低速切換スイッチ１２を操作しても高・低速切換バルブ１１は元の状態を保持し（図６）、高・低速の切換は出来ない。
２）操作レバ−８が中立の時、信号ＬＳが出力され、油圧モ−タの回転・停止検出器１３からも停止信号が出力されると、高・低速切換スイッチ１２の操作通りに切換バルブ１１は作動する。
本発明は油圧モ−タを用いたウインチとして記述したが、走行装置や旋回装置等高・低速切換機能を有するクロ−ラクレ−ンやトラッククレ−ン等のモ−タにも適用できる。
【０００７】
【発明の効果】
操作レバ−８で巻上げや巻下げ操作中或いは油圧モ−タ１０が回転中は、レバ−中立信号ＬＳ及び油圧モ−タの回転停止検出器１３からの信号により、高・低速切換スイッチ１２を操作しても高・低速切換バルブ１１は元の状態を保持し、高低速の切換は出来ない。
又操作レバ−８が中立の時、信号ＬＳが出力され、油圧モ−タの回転・停止検出器１３からも停止信号が出力されると高・低速切換スイッチ１２の操作通りに切換バルブ１１を作動させることができるようにした。このような構成によりクレ−ンにおける高・低速切換機能付油圧モ−タの寿命及び性能が確保され、安全確実な高・低速切換回路を提供することが可能となった。
特に操作レバ−の中立操作とモ−タの停止を関連させたので、操作者は油圧モ−タを停めていると意識を確認した上で、高・低速切換スイッチ１２の操作を行うことができるので、従来操作で危惧された問題点を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来の運転システムを示す図。
【図２】同じくシステムブロック図。
【図３】本発明に関する運転システムを示す図。
【図４】同じくシステムブロック図。
【図５】公知の高・低速切換作動タイムチャ−ト。
【図６】本発明の高・低速切換作動タイムチャ−ト。
【符号の説明】
１ ブ−ム ２ クレ−ン本体
３ 支持ロ−プ ４ ウインチ
５ 負荷 ６ ロ−プ
７ 下部走行体 ８ 操作レバ−
９ バルブ 10 油圧モ−タ
11 高・低速切換バルブ 12 高・低速切換スイッチ
13 検出器 14 高・低速切換判定管理装置
【発明の属する技術分野】
本発明はクレ−ンにおける高・低速切換機能のついた油圧モ−タの保護回路に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図１は公知クレ−ンの運転システムを示す。ブ−ム１はクレ−ン本体２に俯仰可能に取付けられている。３は支持ロ−プで一端はブ−ム１の頂部に、他端は本体２上に設けたウインチ４で起伏される。５は負荷でロ−プ６で巻上・巻下げられる。７は下部走行体である。このようなクレ−ンにおいて、油圧モ−タ１０が作動中（回転）であれ、非作動中であれ、運転者（操作者）の操作レバ−８の操作どうりに油圧モ−タ１０の高・低速切換ができる。即ち図２で操作レバ−８の中立や巻上げ・巻下げの各位置や油圧モ−タ１０の作動・停止に関係なく、油圧モ−タ１０の高・低速切換バルブ１１を切換スイッチ１２で変更することができる（図５）。そしてモ−タ１０の作動中にこれを行うと、モ−タの寿命を短かくしたり、性能に影響を及ぼす恐れがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
クレ−ンにおける高・低速切換機能付油圧モ−タの寿命及び性能の確保と、破損防止を可能とする油圧回路を提供することを課題とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
巻下げ・中立・巻上げ操作用の操作レバ−８を操作し、バルブ９を介してウインチ駆動用の油圧モ−タ１０を作動させると共に、高・低速切換スイッチ１２によって前記油圧モ−タ１０の高・低速切換バルブ１１を介し、前記モ−タ１０を高・低速に切換えできるようにした高・低速切換回路において、高・低速切換判定管理装置１４を装備し、該管理装置１４と前記操作レバ−８、高・低速切換スイッチ１２及び油圧モ−タ１０の回転・停止を検出する検出器１３とを接続し、他方該管理装置１４を高・低速切換バルブ１１と接続し、操作レバ−８の中立と油圧モ−タ１０の停止を関連させ、油圧モ−タ１０の停止時のみ油圧モ−タ１０の高・低速切換を可能とした。
【０００５】
【発明の実施の形態】
図３と図４で説明する。図３は本発明を実施したクレ−ン、図４は制御系のブロック図である。図６は高・低速切換の作動タイムチャ−トである。図３と図４で判るように、図１及び図２に対し、高・低速切換判定管理装置１４を装備し、この管理装置１４に操作レバ−８、高・低速切換スイッチ１２及び油圧モ−タ１０の回転・停止を検出する検出器１３を接続し、他方該管理装置１４を油圧モ−タ１０の高・低速切換バルブ１１と接続し、操作レバ−８の中立と油圧モ−タ１０の停止を関連させ、油圧モ−タ１０の停止時のみ油圧モ−タの高低速切換を可能としている。
【０００６】
（作用）
１）操作レバ−８で巻上げや巻下げ操作中或いは油圧モ−タ１０が回転中は、レバ−中立信号ＬＳ及び油圧モ−タの回転停止検出器１３からの信号により、高・低速切換スイッチ１２を操作しても高・低速切換バルブ１１は元の状態を保持し（図６）、高・低速の切換は出来ない。
２）操作レバ−８が中立の時、信号ＬＳが出力され、油圧モ−タの回転・停止検出器１３からも停止信号が出力されると、高・低速切換スイッチ１２の操作通りに切換バルブ１１は作動する。
本発明は油圧モ−タを用いたウインチとして記述したが、走行装置や旋回装置等高・低速切換機能を有するクロ−ラクレ−ンやトラッククレ−ン等のモ−タにも適用できる。
【０００７】
【発明の効果】
操作レバ−８で巻上げや巻下げ操作中或いは油圧モ−タ１０が回転中は、レバ−中立信号ＬＳ及び油圧モ−タの回転停止検出器１３からの信号により、高・低速切換スイッチ１２を操作しても高・低速切換バルブ１１は元の状態を保持し、高低速の切換は出来ない。
又操作レバ−８が中立の時、信号ＬＳが出力され、油圧モ−タの回転・停止検出器１３からも停止信号が出力されると高・低速切換スイッチ１２の操作通りに切換バルブ１１を作動させることができるようにした。このような構成によりクレ−ンにおける高・低速切換機能付油圧モ−タの寿命及び性能が確保され、安全確実な高・低速切換回路を提供することが可能となった。
特に操作レバ−の中立操作とモ−タの停止を関連させたので、操作者は油圧モ−タを停めていると意識を確認した上で、高・低速切換スイッチ１２の操作を行うことができるので、従来操作で危惧された問題点を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来の運転システムを示す図。
【図２】同じくシステムブロック図。
【図３】本発明に関する運転システムを示す図。
【図４】同じくシステムブロック図。
【図５】公知の高・低速切換作動タイムチャ−ト。
【図６】本発明の高・低速切換作動タイムチャ−ト。
【符号の説明】
１ ブ−ム ２ クレ−ン本体
３ 支持ロ−プ ４ ウインチ
５ 負荷 ６ ロ−プ
７ 下部走行体 ８ 操作レバ−
９ バルブ 10 油圧モ−タ
11 高・低速切換バルブ 12 高・低速切換スイッチ
13 検出器 14 高・低速切換判定管理装置
Claims (1)
- 巻下げ・中立・巻上げ操作用の操作レバ−(８)を操作し、バルブ(９)を介してウインチ駆動用の油圧モ−タ(10)を作動させると共に、高・低速切換スイッチ(12)によって前記油圧モ−タ(10)の高・低速切換バルブ(11)を介し前記モ−タ(10)を高・低速に切換えできるようにした高・低速切換回路において、高・低速切換判定管理装置(14)を装備し、該管理装置(14)と前記操作レバ−(８)、高・低速切換スイッチ(12)及び油圧モ−タ(10)の回転・停止を検出する検出器(13)とを接続し、他方該管理装置(14)を高・低速切換バルブ(11)と接続し、操作レバ−(８)の中立と油圧モ−タ(10)の停止を関連させ、油圧モ−タ(10)の停止時のみ油圧モ−タの高・低速切換を可能としたことを特徴とするクレ−ンにおける油圧モ−タの高・低速切換の保護回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29556695A JP3641040B2 (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | クレ−ンにおける油圧モ−タの高・低速切換の保護回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29556695A JP3641040B2 (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | クレ−ンにおける油圧モ−タの高・低速切換の保護回路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09136791A JPH09136791A (ja) | 1997-05-27 |
| JP3641040B2 true JP3641040B2 (ja) | 2005-04-20 |
Family
ID=17822305
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29556695A Expired - Fee Related JP3641040B2 (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | クレ−ンにおける油圧モ−タの高・低速切換の保護回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3641040B2 (ja) |
-
1995
- 1995-11-14 JP JP29556695A patent/JP3641040B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09136791A (ja) | 1997-05-27 |
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