JP3070066B2 - 自動車のドラムブレーキ - Google Patents

自動車のドラムブレーキ

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車のドラムブレーキの改良に関するも
のである。
(従来の技術) ドラムブレーキはディスクブレーキに比べて一般的に
外観が悪いというイメージがある。またドラムブレーキ
はドラムの内周面とシューとの間の摩擦力によって制動
し、動力エネルギを熱エネルギに変換してブレーキ性能
が発揮される。したがってドラムは相当な高温になる。
このようにドラムが高温になると温度が上がるにつれて
ドラムの内周面とシューとの間の摩擦係数が低下しいわ
ゆるフェード現象が生じてブレーキの利きが悪くなる。
そのために当該ドラムは積極的に冷却するようにしてい
る。
従来のドラムブレーキのドラムは第4図に示すように
ドラム本体1の外周に冷却フィン2を一体に鋳造してド
ラム本体1の冷却効果を一層高めるようにしたもの、ま
た第5図に示すようにドラム本体1の外周に熱伝導性の
高いアルミバンド3を嵌合してドラム本体1の放熱量を
多くしてその冷却効果を高めるようにしたものがある。
またドラムの冷却効果を高める他の方策として第6図
に示すようにホイール4の飾り孔5の外径Dを大きくし
て大きな飾り孔5をあけ、この飾り孔5からできるかぎ
り多くの空気を取り入れるようにしたものがある。
(発明が解決しょうとする課題) 上記従来例において先ず第4図および第5図に示すも
のはドラムの冷却効果は期待されるが第6図に示すよう
にホイールの飾り孔を大きくして空気の取り入れを多く
しょうとした場合には、飾り孔からドラムが見えたり冷
却フィンが見えたりまたアルミバンドが見えたりして一
目でドラムブレーキであることが判り、自動車のイメー
ジが低下する。またこのような冷却フィンなどがホイー
ルの飾り孔から見えると自動車の美観が損なわれるとい
う不具合がある。そこでホイールの飾り孔を小さくして
これら冷却フィンなどが見えないようにすると、当該飾
り孔からの空気の流通が少なくなって折角冷却フィンな
どを設けてもドラムの冷却が不十分になりフェード現象
が発生するという不具合がある。またフェード現象を防
止するにはドラムの直径を大きくしてドラムの内周面と
シューとの間の摩擦力を小さくすることが考えられる
が、このようにドラムの直径を大きくすると自動車のば
ね下重量がかさんで車両性能の低下をもたらし、かつブ
レーキ装置が大型化するのでコストが高くなるという問
題がある。
本発明はドラムの冷却を十分にしかつ自動車の美観を
保持するようにした自動車のドラムブレーキを提供する
ものである。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するための本発明に係る手段は、飾り
孔を備えたホイールの内側にドラムブレーキのドラムを
設けると共に、ホイール側を平坦面とし、かつ、前記飾
り孔のドラム径方向に対応する端部までの距離を略外径
とする冷却円盤を、前記ドラム外周に前記ドラムのホイ
ール取付側の面と面一になるように取り付けたことを特
徴とする。
(作用) 本発明はこのように構成したので、ホイールの飾り孔
から見えるのはドラムの外周に設けられた冷却円盤の平
坦面である。また、ホイールの飾り孔がドラムの中心に
向かって大きくされていても、冷却円盤の平坦面とドラ
ムのホイール取付側の面と面一にされているので、同一
物と判断し易くドラムブレーキであるとするイメージが
沸かず、かつ、自動車の美観を新たにする。このように
ホイールの飾り孔から内部が見えることに制限がないの
でホイールの飾り孔を最大限に大きくすることが可能に
なる。したがってこの飾り孔からの空気の流通量を最大
限にすることが可能になり、かつ冷却円盤も大きいもの
とすることができるのでドラムの冷却が十分に行なわれ
る。
(実施例) 以下本発明の一実施例について説明する。第1図にお
いてアクスルシャフト6にベアリング7を介してハブ8
が支持され、このハブ8にドラム9がホイール10ととも
にハブボルト12によりホイールナット13にて締結されて
いる。ドラム9の外周には冷却円盤11が取り付けられて
いる。この冷却円盤11のホイール10側は平坦面111にな
っており、その外径D2はホイール10に設けた飾り孔14の
外径D1に略等しくなっている。また、冷却円盤11の平坦
面111はドラム9のホイール取付側の面と面一にして取
り付けられている。ドラム9と冷却円盤11の取り付け
は、熱伝導性をよくするために両者は密着していること
が望ましい。また冷却円盤11の材料としては熱伝導性の
高い例えばアルミ材が使用される。冷却円盤11は第2図
および第3図に示すようにその表て面を平坦面111にし
その裏面にフィン112を設けてもよい。
このように構成した本実施例の作用について次に説明
する。第1図において先ず自動車の美観について説明す
ると、冷却円盤11の外径D2はホイール10にあけた飾り孔
14の外径D1と略等しいのでホイール10にあけた飾り孔14
からは冷却円盤11の平坦面111が見える。そこで例えば
この平坦面111に白銀色の材料を使用するかまたは塗装
をすることにより、あたかもディスクブレーキの如き体
裁を整えることができ、そこにはイメージの低下はなく
かつ自動車の美観を向上する。このようにホイール10の
飾り孔14から内部が見えてもその美観が損なわれないの
で、飾り孔14の大きさに制限はない。したがって飾り孔
14のデザインが任意に行なわれ更に自動車の美観を向上
することが可能になる。
次にドラム9の冷却について説明すると、ホイール10
にあけられる飾り孔14を大きくあけても自動車の美観が
損なわれないので飾り孔14は最大限に大きい外径D1の孔
にすることが可能である。これに伴い冷却円盤11の外径
D2も最大限に大きくすることが可能になる。そこで自動
車の走行中には車輪とともにドラム9、冷却円盤11およ
びホイール10が一緒に回転するので、この回転により空
気は第1図の紙面に対して直角方向に飾り孔14にて風切
りされ、かつ自動車の走行による風圧との相乗作用にて
飾り孔14からホイールの内側に気流となって流入する。
この空気の流入量は飾り孔14が最大限に大きくしている
ので最大限になる。そしてこのように流入してきた大量
の空気により伝熱面積を最大限にした冷却円盤11が冷却
されるのでドラム9は効率よく冷却される。
このようにしてドラム9が効率よく冷却されることに
よりフェード現象も起こらないないのでドラム9の直径
を小さくすることが可能になる。そしてドラム9の直径
が小さくなると冷却円盤11の内径が小さくなるのでます
ます冷却円盤11の伝熱面積を大きくすることが可能にな
る。また、飾り孔14から見える冷却円盤11とドラム9と
は同一物に見え易く、このため、飾り孔14の大きさを自
由に設定することができる。これにより更にドラム9の
冷却が効率よく行なわれてドラムブレーキの制動性能が
向上する。
(発明の効果) 以上詳述した通り本発明によれば、ドラムの外周にホ
イール側を平坦面にした冷却円盤を設け、この冷却円盤
の外径をホイールにあけた飾り孔の外径に略等しくし、
冷却円盤11の平坦面111とドラム9のホイール取付側の
面が面一になっているので、自動車の美観を損なうこと
なく飾り孔を最大限に大きくすることができる。その結
果飾り孔から流入する空気の量を最大限にして冷却円盤
によるドラムの冷却を効率よく行なうことができる。こ
のようにドラムの冷却を効率よく行なうことによりドラ
ムブレーキのフェード現象をなくしてドラムブレーキの
性能を向上しかつドラムを小型軽量化して車両性能をも
向上することができる。また飾り孔の大きさが任意にで
きるのでホイールのデザインに制約がなく美的外観の優
れたホイールを制作することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例をその中心線から半分にして
示した縦断面図、第2図は冷却円盤の一実施例を後方か
ら見た斜視図、第3図は第2図の冷却円盤の正面から見
た斜視図、第4図はフィンを設けた従来のドラムの斜視
図、第5図はアルミバンドを設けた従来のドラムを中心
線から半分にして示した縦断面図、第6図は従来のホイ
ールを中心線から半分にして示した正面図である。 9……ドラム 10……ホイール 11……冷却円盤 111……平坦面 18……保持マット 14……飾り孔 D1……飾り孔の外径 D2……冷却円盤の外径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−48070(JP,A) 実開 昭62−15632(JP,U) 実開 昭54−125034(JP,U) 実開 昭63−168331(JP,U) 実開 昭56−2435(JP,U) 実開 昭63−62643(JP,U) 実開 平1−178238(JP,U) 実開 平2−69135(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 5/00 F16D 65/807

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】飾り孔を備えたホイールの内側にドラムブ
    レーキのドラムを設けると共に、ホイール側を平坦面と
    し、かつ、前記飾り孔のドラム径方向に対応する端部ま
    での距離を略外径とする冷却円盤を、前記ドラム外周に
    前記ドラムのホイール取付側の面と面一になるように取
    り付けたことを特徴とする自動車のドラムブレーキ。
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