JP3720002B2 - 自転車用ハブブレーキ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブレーキ装置、特に、自転車の車輪のハブを制動する自転車用ハブブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自転車用ブレーキ装置には、車輪のリムを制動する、たとえばカンチレバーブレーキやキャリパブレーキなどのリムブレーキ装置と、車輪のハブを制動する、たとえばドラムブレーキやバンドブレーキやローラブレーキなどのハブブレーキ装置とがある。
【0003】
ハブブレーキ装置は、車輪のハブを制動するのでリムの変形にかかわらず制動できる。この種のハブブレーキ装置のドラムブレーキやローラブレーキは、それぞれ車輪のハブと一体回転する筒状のブレーキドラムの内周面にブレーキシューを接触させて摩擦により制動する。さらにローラブレーキでは、周方向に間隔を隔てて配置されたローラをカムにより径方向外方に移動させてブレーキシューを移動させている。このため、内部にグリースが注入されており、ローラの移動がスムーズである。
【0004】
この種のハブブレーキ装置では、たとえばステンレス合金製のブレーキドラムに、熱伝達性能が高い、たとえばアルミニウム合金製のフィンを有する冷却ディスクを設けたものがある。ブレーキドラムは、内周面を制動面が形成されたたとえばステンレス合金製のドラム本体を有しており、冷却ディスクは、ドラム本体の外周面に固定されている。冷却ディスクを装着してドラム本体を冷却することにより、熱による制動性能の低下を抑えることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ドラム本体に冷却ディスクを固定する場合、ドラム本体を金型内にインサートして冷却ディスクを形成するインサート成形により固定することが考えられる。しかし、一体形成により冷却ディスクをドラム本体に固定すると、ドラム本体が金属製のため成形時の熱でドラム本体側が変色したり、変形したりする不具合が生じるおそれがある。特にめっき処理などを施すとインサート成形時に変色が生じやすい。変色や変形が生じると、後工程での手直しが必要になり、製造が煩雑になり製造コストが上昇する。また、一体形成するには、できあがったドラム本体を鋳造設備がある別の場所まで運んだり、金型に位置決めして配置したりしなければならないなどの煩わしい作業が必要になる。このため、製造作業に手間がかかるとともに成形金型も複雑な高価なものになり、やはり製造コストが上昇する。
【0006】
本発明の課題は、自転車用ハブブレーキ装置において、冷却ディスクをドラム本体に簡単かつ安価に固定できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る自転車用ハブブレーキ装置は、自転車フレームに装着される車輪のハブを制動する装置であって、固定ブラケットと、ブレーキドラムと、ブレーキシューと、ブレーキ動作部と、付勢部材とを備えている。固定ブラケットは、フレームに回転不能に装着されるものである。ブレーキドラムは、ドラム本体及び冷却ディスクを有している。ドラム本体は、ハブと一体回転可能であり内周面に制動面、及び制動面に径方向外方に向けて凹んで形成されグリースが内部に充填される環状のグリース充填溝を有する円筒状のものである。制動面は、断面が径方向外方にいくにつれて幅が狭くなる台形状に凹んで形成されているとともに、グリース充填溝は、少なくとも制動面の最も凹んだ部分に形成された第1溝を有し、接触面は、断面が制動面に接触可能に凸に突出した台形状に形成されている。冷却ディスクは、ドラム本体の外周面に圧入かつカシメ固定されたものである。ブレーキシューは、ブレーキドラムの制動面に接触可能な接触面を有し、固定ブラケットに対して実質的に回転不能であり、ブレーキドラムに制動作用するものである。ブレーキ動作部は、固定ブラケットに移動自在に設けられ、ブレーキシューをブレーキドラム側に圧接させるものである。付勢部材は、グリース充填溝内に配置される突出部を有しブレーキシューを径方向内方に付勢する部材である。
【0008】
このブレーキ装置では、ブレーキ動作部が動作すると、ブレーキシューがブレーキドラムに圧接してハブが制動される。このとき、発生する熱は冷却ディスクにより効果的に外部に逃げブレーキシュー及びドラム本体の発熱を抑えることができ、ブレーキ温度の上昇による制動力の変動を抑えることができる。この冷却ディスクは、ドラム本体に圧入された後にカシメ固定されている。ここでは、冷却ディスクをドラム本体に圧入により固定した後さらにカシメにより固定しているので、冷却ディスクをドラム本体に確実に固定できる。この圧入及びカシメによる作業は熱を加える必要がないとともに同じ場所で行える。このため、熱による変色や変形を防止できるとともに、製造作業の手間も簡素になるとともに成形金型も単純な安価なものになり、冷却ディスクをドラム本体に簡単かつ安価に固定できるようになる。
【0009】
また、制動面及び接触面が平坦ではなく凹及び凸に突出しているので、従来の平坦な場合に比べてこれらの摩擦面積が大きくなる。このため、摩擦面での単位面積当たりの発熱量を小さく抑えることができ、ブレーキ温度がさらに高くなりにくくなる。したがって、ブレーキ温度の上昇による制動力の変動をさらに抑えることができる。また、制動面に接触面を凸に角度を持たせて接触させることにより、くさび作用によって制動面と接触面との接触圧力が高くなり、摩擦力を平坦な従来のものより増大させることができる。これによりコンパクトなサイズで大きな制動力を得ることができる。
【0010】
発明に係る自転車用ハブブレーキ装置は、発明1記載の装置において、ドラム本体は、外周面に他の部分より小径に形成されたカシメ面を有し、冷却ディスクはカシメ面にカシメ固定される。この場合には、ドラム本体の他の部分から小径のカシメ面に向けて冷却ディスクを転圧して縮径することにより、簡単かつ確実に冷却ディスクをドラム本体にカシメ固定できる。
【0011】
発明に係る自転車用ハブブレーキ装置は、発明1又は2に記載の装置において、ドラム本体は、外周面に回転方向に間隔を隔てて形成された多数の凹部を有する。この場合には、冷却ディスクをドラム本体の外周面に圧入する際に多数の凹部を通過するので、凹部によって冷却ディスクが回り止めされる。
【0012】
発明に係る自転車用ハブブレーキ装置は、発明に記載の装置において、凹部は、カシメ面を構成している。この場合には、カシメ面としての凹部に向けて冷却ディスクをたとえば転圧してカシメ固定することにより、回り止めと固定とを一度に行える。
【0013】
発明に係る自転車用ハブブレーキ装置は、発明又はに記載の装置において、カシメ面は、外周面に端部に向けて先細りに形成されたテーパ面を有する。この場合には、カシメ面が外周面の端部に形成されたテーパ面で構成されているので、カシメたときの冷却ディスクとドラム本体との接触面積が大きくなり、冷却ディスクを安定してカシメ固定できるとともに、接触面積の増加により冷却効率も向上する。
【0014】
発明に係る自転車用ハブブレーキ装置は、発明1からのいずれかに記載の装置において、冷却ディスクは、ドラム本体に向けてカシメ固定される円筒部と、円筒部から径方向外方に延びるディスク部とを有し、円筒部の一端がドラム本体に向けて径方向内側に折り曲げられることにより冷却ディスクは前記ドラム本体にカシメ固定される。この場合には、円筒部の一部又は全部をドラム本体に向けて折り曲げることによりカシメ固定しているので、冷却ディスクのハブ軸方向の移動を確実に防止できる。
【0015】
発明に係る自転車用ハブブレーキ装置は、発明1からのいずれかに記載の装置において、ドラム本体の外周面には、冷却ディスクを回り止め可能なローレット部が形成されている。この場合には、ローレット部により冷却ディスクを確実に回り止めできる。
【0016】
発明に係る自転車用ハブブレーキ装置は、発明1からのいずれかに記載の装置において、冷却ディスクは、周方向に間隔を隔てて配置された冷却フィンを有する。この場合には、冷却ディスクの空気との接触面積が増加するとともに回転により空気の流れを形成できるので、冷却効率がさらに高くなる。
【0017】
発明に係る自転車用ハブブレーキ装置は、発明1からのいずれかに記載の装置において、ブレーキ動作部は、固定ブラケットに前記ハブの軸回りに揺動自在に装着され、自転車のハンドルに装着されたブレーキレバーと連結される動作アーム部と、動作アーム部と一体的に回動し、外周面に凹凸からなるカム部を有するカム部材と、カム部材とブレーキシューとの間に両者に接触しかつ周方向に間隔を隔てて設けられ、カム部材の回動により径方向に移動する複数のローラとを有する、この場合には、ローラブレーキにおいて、ブレーキ温度の上昇による制動力の変動を抑えることができるとともに、グリースの蒸発を抑えることによりスムーズなブレーキフィーリングを実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
<全体構成>
図1において、本発明の一実施形態を採用した自転車は軽快車であり、フレーム体2とフロントフォーク3とを有するフレーム1と、操舵用のハンドル部4と、ペダル5aの回転を後輪7に伝達するための駆動部5と、前輪6と、後輪7と、前後輪6,7を制動するための制動システム8とを備えている。
【0019】
フレーム1には、ハンドル部4、駆動部5、前輪6、後輪7、腰掛け用のサドル9、及び制動システム8等の各部が取り付けられている。
【0020】
ハンドル部4は、フロントフォーク3の上部に固定されたハンドルステム10と、ハンドルステム10に固定されたハンドルバー11とを有している。前輪6及び後輪7は、ハブ軸15a(前輪用のみ図6に図示)を有する前後のハブ6a(前輪用のみ図4に図示)とハブ6aの外周側に配置される前後のリム6b,7bと、前後のリム6b,7bに装着されるタイヤ6c,7cと、ハブ6aとリム6b,7bとを連結するスポーク6d,7dとを有している。ハブ6aは、図6に示すように、フレーム1のフロントフォーク3に回転不能に装着されるハブ軸15aと、ハブ軸15aに回転自在に支持されるハブシェル15bとを有している。前ハブ6aは、クイックレバー6eを有し、着脱が容易なクイックレリーズハブとなっている。ただし、クイックレリーズ部分の構造については、財団法人自転車産業振興協会発行のJIS自転車編1993の276頁に開示されているように公知であるので、以下の説明ではクイックレリーズ部分の説明を省略し、通常の袋ナットで締め込むタイプのハブを用いた制動システムについて説明する。
【0021】
<制動システムの構成>
制動システム8は、図2に示すように、前後の制動レバー12f,12rと、前後の制動レバー12f,12rによって動作するブレーキ装置13f,13rと、前後の制動レバー12f,12rと前後のブレーキ装置13f,13rとにそれぞれ連結された前後の制動ケーブル14f,14rとを有している。
【0022】
制動ケーブル14f,14rは両端が制動レバー12f,12r及びローラブレーキ装置13f,13rに連結されたインナーケーブル16f,16rと、インナーケーブル16f,16rを覆うアウターケーブル17f,17rとを有している。
【0023】
前制動レバー12fはハンドルバー11の左端に装着されたグリップ18aの内側に、後制動レバー12rはハンドルバー11の右端に装着されたグリップ18bの内側にそれぞれ装着されている。制動レバー12f,12rは、鏡像関係にある同じ構造の部材である。制動レバー12f,12rは、ハンドルバー11に装着されたレバーブラケット20と、レバーブラケット20に揺動自在に支持されたレバー部材21と、レバーブラケット20にねじ込み固定されたアウター係止部22とを有している。
【0024】
レバーブラケット20は、レバー部材21を揺動自在に支持するための揺動軸20aと、ハンドルバー11に着脱自在に装着可能な装着部20bと、アウター係止部22をねじ込み可能であるとともにインナーケーブル16f,16rが通過可能な雌ねじ部20cとを有している。
【0025】
レバー部材21は、揺動軸20aに揺動自在に装着されており、図示しない付勢部材により制動解除側に付勢されている。レバー部材21は、制動ケーブル14f,14rのインナーケーブル16f,16rを係止するインナー係止部21aを有している。
【0026】
<ブレーキ装置の構成>
前後のブレーキ装置13f,13rは、自転車用ハブブレーキ装置の一例であるローラブレーキである。ブレーキ装置13f,13rは、図2に示すように、フレーム1に装着される前輪6及び後輪7のハブ6aを制動するものである。ブレーキ装置13f,13rは、図2、図3及び図8(前側のみ図示)に示すように、自転車のフレーム1に回転不能に固定される固定ブラケット30f,30rと、ブレーキ本体32f,32rと、ブレーキ本体32f,32rを動作させるブレーキ動作部33f,33rとを有している。
【0027】
固定ブラケット30f,30rは、ブレーキ装置13f,13rをフレーム1のフロントフォーク3又はチェーンスティ2a(図1)に装着するためのものである。固定ブラケット30f,30rは、たとえば鋼板をプレス成形して得られた第1面及び第2面を有するブラケット本体34と、ブラケット本体34に嵌合固定されブラケット本体34の第2面を覆うカバー部材35とを有している。カバー部材35は、金属薄板をプレス成形して形成されており、その表面に焼付塗装が施されかつ型番などの意匠が施されている。
【0028】
ブラケット本体34は、ハブ軸15a(図6に前側のみ図示)が貫通する基部34aと、基部34aから実質的に径方向に延びる先細りのアーム部34bと、アーム部34bの先端に形成された実質的に等幅の板状の係止部34cとを有している。
【0029】
ブラケット本体34の基部34aは、図6に示すように、ハブ軸15aの一端にねじ込まれた袋ナット45により押圧されてハブ軸15aに固定されている。基部34aにはアーム部34bの延出部分を除いて僅かな長さで筒部34dが形成されている。この筒部34dには、後述するブレーキドラム40の脱落を防止する第1抜け止め部材36,37を装着するための1対の装着孔38a,38bからなる部材装着部38が形成されている。
【0030】
ブラケット本体34の係止部34cは、図13〜15に示すように、ブラケット固定部材25f,25rに固定されている。前側のブラケット本体34の係止部34cは、前輪6の着脱を容易にするためにブラケット固定部材25fにワンタッチで着脱可能に係止されている。前側の係止部34cの第1面(図14の左面)には、装着方向に延びかつ凹む凹部34eが形成されている。凹部34eは、たとえばプレス成形により形成されており、第2面(図14の右面)側に突出している。
【0031】
ブラケット固定部材25fは、前ブレーキ装置13fとともにブレーキメーカから供給され、自転車のフレーム1を構成するフロントフォーク3に溶接固定されている。ブラケット固定部材25fは、図3,図14及び図15に示すように、内部に係止部34cが挿入され係止される係止空間25aが形成されている。係止空間25aの両側壁25bは、僅かに内方に凸に湾曲しており、係止空間25aは、係止部34cが挿入される入口の幅(図15下側の両側壁25b間の距離)がその奥側の中間部の幅より広く形成されている。このように入口の幅がその奥側の幅より広く形成されているので、自転車のフロントフォーク3の形状が多少異なっても係止部34cを係止することができる。
【0032】
前側の係止部34cには、たとえばステンレス鋼板製の薄板を折り曲げて形成された挿入部材19が装着されている。挿入部材19は、係止部34cに装着された状態で係止空間25aに配置される部材である。挿入部材19は、図13〜図15に示すように、係止部34cの先端から装着される1対の第1接触部19a,19bと、係止部34cの第1面に対向する第1接触部19aから折れ曲がるように形成され係止部34cの側部に接触する第2接触部19cとを有している。1対の第1接触部19aは、係止部34cの先端に折り曲げ部分が配置されるように両面に向けて折り曲げた形状である。第1接触部19aには、凹部34eに係合する凸部19dが形成されている。凹部34eに凸部19dを係合させることにより、挿入部材19を係止部34cに装着したときに挿入部材19を係止部34cの所望の位置に装着することができる。また、凹部34eの第2面側が突出して形成されているので、第2面に配置される挿入部材19の第1接触部が19bが図14に示すように、凹部34eの突出部分に接触して斜めに配置される。このため、ブラケット固定部材25の係止空間25aの隙間をさらに埋めやすくなり、ブレーキ装置13fをフロントフォーク3に装着したときのがたつきをさらに抑えることができる。
【0033】
第2接触部19cは、係止空間25aに沿うように傾斜して折り曲げられている。前述したように係止空間25aの入口の幅を広く形成しても、挿入部材19の第2接触部19bが係止空間25aに沿うように傾斜して折り曲げられているので、ハブの回転方向の隙間を埋めやすくなる。
【0034】
ブラケット固定部材25f及び固定ブラケット30rには、アウターケーブル17f,17rを係止可能なアウター装着部31f,31rがそれぞれ装着されている。前側のブラケット固定部材25fには、アウター装着部31fがねじ止め固定されている。アウター装着部31fは、アウターケーブル17fを係止可能なアウター係止部31aと、アウター係止部31aのケーブル軸線方向の係止位置をねじにより調整可能にアウター係止部31aを固定するアウター固定部31bとを有している。この軸線位置の調整によりブレーキの遊び(ブレーキドラムとブレーキシューとの隙間)を調整できる。
【0035】
ブレーキ本体32f,32rは、略同一構造であるので、ここでは、前ブレーキ本体32fについて説明する。前ブレーキ本体32fは、図3〜図8に示すように、前輪6のハブシェル15bと一体回転可能なブレーキドラム40と、ブレーキドラム40に対して接離自在であり、ブレーキドラム40に対して接離自在なブレーキシュー41とを有している。
【0036】
ブレーキドラム40は、図6に示すように、ハブと一体回転可能であり内周面に制動面を有する円筒状のドラム本体43と、ブレーキドラム40の外周側に固定されブレーキドラム40に熱的に結合された冷却ディスク44とを有している。
【0037】
ドラム本体43は、開口50aを有する底部50と、底部50の外周側に形成された円周部51とを有するステンレス合金製の皿状の部材である。開口50aの内周面には、ハブシェル15bを構成する左玉受け15cの外周面に回転不能に装着される凹凸部50bが形成されている。
【0038】
円周部51の内周面には、円形の制動面51aが形成されている。制動面51aは、断面が径方向外方にいくにつれて幅が狭くなる等脚台形状に円周部51の軸方向中央部に凹んで形成されている。制動面51aの両辺が交差する角度αは、図7に示すように、15度から150度の範囲、より好ましくは80度から100度の範囲が好ましい。制動面51aは、制動面に径方向外方に向けて凹んで形成されグリースが内部に充填される環状のグリース充填溝54を内周面に有している。グリース充填溝54は、制動面51aの最も凹んだ部分に形成された第1溝54aと、第1溝54aを挟んで制動面51aに配置された1対の第2溝54bを有している。グリース充填溝54には組立時にグリースが充填されている。
【0039】
円周部51の外周面には、多数の凹凸からなるローレット部51bがローレット加工により形成されている。ローレット部51bは、冷却ディスク44をカシメ固定するときに冷却ディスク44を回り止めするために設けられている。また、ローレット部51bを挟んで円周部51の外周面には、第1テーパ面51cと第2テーパ面51dとが形成されている。これらのテーパ面51c,51dは、それぞれ両端側に縮径する先細りのテーパ面である。第1テーパ面51cは、冷却ディスク44が係止されるテーパ面である。第2テーパ面51dは、冷却ディスク44をカシメ固定するためのカシメ面である。第1テーパ面51cとローレット部51bとの間には平坦な円周面で構成された圧入面51eが形成されている。この圧入面51eとローレット部51bに冷却ディスク44が圧入される。このような圧入面51eを形成し圧入面51eの全周で圧入することにより、ブレーキドラム40内部に充填されたグリースがハブ6a側に流れるのを防止できる。
【0040】
冷却ディスク44は、図4〜図7に示すように、アルミニウム合金製の部材であり、ドラム本体43の外周面に圧入及びカシメにより固定されたものである。前側の冷却ディスク44には、多数の冷却フィン44aが内側面(図4右側面)に放射状に形成されている。冷却ディスク44は、ドラム本体43にカシメ固定される円筒部44bと、円筒部44bから径方向外方に延び冷却フィン44aが形成されたディスク部44cとを有している。円筒部44b一端(図7右端)には、図7(a)に示すように、カシメ固定するために折り曲げ成形されるカシメ固定部44dが製造時に筒状に形成されている。組立時に冷却ディスク44をドラム本体43に固定する際には、図7(b)に示すように、円筒部44bをドラム本体43の外周面に圧入した後、ドラム本体のカシメ面51dに向けて径方向内側にカシメ固定部44dをローラなどの適宜の治具により転圧して縮径するような折り曲げ成形をすることにより、冷却ディスク44をドラム本体43にカシメ固定している。また、円筒部44bの内周面には、圧入時にローレット部51bにより削られて生じた削り滓を貯める滓貯め部58が形成されている。
【0041】
このように、冷却ディスク44をドラム本体43に圧入後カシメ固定することにより、冷却ディスク44をドラム本体43に確実に固定できる。この圧入及びカシメによる作業は熱を加える必要がないとともに同じ場所で行える。このため、熱による変色や変形を防止できるとともに、製造作業の手間も簡素になり、冷却ディスク44をドラム本体43に簡単かつ安価に固定できるようになる。
【0042】
円筒部の他端(図7左端)には、ブレーキ装置13fの着脱の際にブレーキドラム40が固定ブラケット30fから脱落するのを防止するための環状凸部44eが径方向外方に突出して形成されている。環状凸部44eには、固定ブラケット30fのブラケット本体34に着脱自在に装着された2種の第1抜け止め部材36,37及びカバー部材35に折り曲げて形成された第2抜け止め部39が対向して配置されている。
【0043】
第1抜け止め部材36は、図9及び図10に示すように、折り曲げられたステンレス合金製の板状部材であり、環状凸部44eに対向する位置に延びる抜け止め突起36aと、抜け止め突起36aから折り曲げられて筒部34dの内周面に配置される装着部36bと、装着部36bの両端を切断して折り曲げて図9上方に延びる折り曲げ固定部36cとを有している。この折り曲げ固定部36cを筒部34dの内周側から装着孔38a,38bに挿入して先端を折り曲げることにより第1抜け止め部材36が筒部34dの内周面に装着される。
【0044】
第1抜け止め部材37は、図11及び図12に示すように、折り曲げられたステンレス合金製の板状部材であり、環状凸部44eに対向する位置に延びる抜け止め突起37aと、抜け止め突起37aから折り曲げられて筒部34dの外周面に配置される装着部37bと、装着部37bの両端を切断して折り曲げて図11下方に延びた後上方に折り曲げられた弾性固定部37cとを有している。この弾性固定部37cを筒部34dの外周側から装着孔38a,38bに挿入することにより、弾性固定部37cが装着孔38a,38bを通過後に弾性により拡がり弾性的に筒部34dに係止され、筒部34dの外周面に第1抜け止め部材37が固定される。
【0045】
第2抜け止め部39は、図8に示すように、カバー部材35に内方に折り曲げ形成されている。第2抜け止め部39は、ブレーキドラム40の脱落を防止するとともにカバー部材35をブラケット本体34に係止するために設けられている。なお、カバー部材35には、第1抜け止め部37の外周側を覆うように膨出部35aが形成されており、これにより、弾性係止により筒部34dに固定され、折り曲げ固定された第1抜け止め部材36に比べて外れやすい第1抜け止め部材37を外れにくくしている。
【0046】
このように筒部34dに対して着脱可能な第1抜け止め部材36,37によりブレーキドラム40の脱落を防止することにより、第1抜け止め部材36,37を着脱しても固定ブラケット30fが破損しなくなる。このため、ブレーキ装置13rの分解組立を繰り返しても固定ブラケット30fを破損することなくブレーキドラム40を抜け止めできるようになる。
【0047】
ブレーキシュー41は、図16及び図17に示すように、たとえば周方向で3つに分割されたリング状の部材であり、制動時に制動面51aに接触可能に接触面41aが外周面に形成されている。接触面41aは、断面が制動面51aに接触可能に凸に突出した等脚台形状に形成されている。接触面41aの両辺が交差する角度βは、制動面51aの交差角度αより大きいか等しい。接触面41aの中央部には、第1ばね部材53が装着される環状の収納溝41bが形成されている。収納溝41bは、グリース充填溝54の第1溝54aに対向するように形成されている。
【0048】
ブレーキシュー41の内周面には、回転方向に所定の長さで形成された回転止め部41cが径方向外方に凹んで形成されている。この回転止め部41cに固定ブラケット30fのブラケット本体34に形成された3つの係止突起34f(図6,図8)がはまり込み、分割されたブレーキシュー41の回転を防止している。ただし、係止突起34fと回転止め部41cとの遊び分はブレーキシュー41が僅かに回転する。分割されたブレーキシュー41の両端内周面には、径方向内方に突出するローラ当接面41dが形成されている。また、接触面41aの両端部には、傾斜面41eが形成されている。具体的には、図18に示すように、傾斜面41eが制動時に制動面51aの任意の円弧80と接触する位置での接線81とのなす角度γが鋭角となるように傾斜面41eは形成されている。このように傾斜面41eを形成すると、ブレーキドラム40が回転したときに傾斜面にかき寄せられたグリースが制動面51aにスムーズに供給される。このため、制動面51aにおけるグリース切れが生じにくくなる。
【0049】
収納溝41bに装着される第1ばね部材53は弾性線材を円形に湾曲して形成された環状のばね部材であり、3つの分割されたブレーキシュー41をブレーキドラム40から離反した位置、つまり径方向内方に付勢している。第1ばね部材53の一端には、径方向外方に折り曲げて突出した突出部53aが形成されている。突出部53aは、内周部から1.4mm〜2.0mmの範囲で突出して形成されている。突出部53aの先端は、ブレーキシュー41がブレーキドラム40に接触する制動時にグリース充填溝54の第1溝54a内に位置し、ブレーキシュー41がブレーキドラム40から離反する制動解除時に第1溝54a溝より径方向内方に位置する。これにより、制動時に突出部53aは、第1溝54aに充填されたグリースを制動面51aに向けてかき出すことができる。
【0050】
ブレーキ動作部33f,33rは、形状は異なるが略同一の構成であるので、ここでは、前ブレーキ動作部33fについて説明する。前ブレーキ動作部33fは、固定ブラケット30fに揺動自在に設けられ、ブレーキシュー41をブレーキドラム40側に圧接させるものである。
【0051】
前ブレーキ動作部33fは、図8、図19〜図21に示すように、固定ブラケット30fのブラケット本体34にハブ軸15a回りに図20に示す制動解除位置と図21に示す制動位置とに揺動自在に装着された動作アーム部60と、動作アーム部60と一体的に回動するカム部材61と、カム部材61とブレーキシュー41との間に両者に接触しかつ回転方向に間隔を隔てて設けられた複数(たとえば6つ)のローラ62と、回転方向に間隔を隔ててローラ62を保持するローラケース63とを有している。
【0052】
動作アーム部60は金属板材の部材であり、先端には制動ケーブル14fのインナーケーブル16fの先端を係止するインナー装着部64が着脱自在に装着されている。このインナーケーブル16fによりインナー装着部64を介して動作アーム部60は、自転車のハンドル部4に装着された制動レバー12fと連結される。動作アーム部60の基端は、折れ曲がってブラケット本体34の基部の内側に挿入されており、そこには、カム部材61の外周面に係合する係合孔60a(図6,図8)が形成されている。動作アーム部60は、第2ばね部材70(図8)により制動解除方向に付勢されている。第2ばね部材70は、捩じりコイルばねであり、一端がブラケット本体34に係止され、他端が動作アーム部60の先端まで延び先端に形成された係止孔60bに係止されている。動作アーム部60の外方はカバー部材35により覆われている。
【0053】
動作アーム部60の先端には、図19に示すように、インナー装着部64を着脱自在に装着するように装着スロット65が形成されている。装着スロット65は、動作アーム部60の図19先端下部から上方に進んだ後、基端の揺動軸芯に向けて屈曲しさらに斜め下方に屈曲して形成されている。装着スロット65には、最初の屈曲部分より前記揺動軸芯側に他の部分より幅が狭い狭幅部65aが形成されている。具体的には、狭幅部65aの幅d2は、たとえば5.4mmであり、その奥側及び手前側の幅d1は、5.9mmである。また、動作アーム部60の先端下部には、インナー装着部64を着脱操作するときに使用するための着脱操作部60cが折り曲げて形成されている。
【0054】
インナー装着部64は、板状のアーム本体部66と、アーム本体部66の基端(図19下端)に設けられ動作アーム部60の装着スロット65に着脱自在かつ揺動自在に装着される着脱部67と、アーム本体部66の先端に設けられインナーケーブル16fを係止可能なインナー係止部68とを有している。アーム本体部66は、金属板材を折り曲げて形成されたものである。アーム本体部66の先端には、インナー係止部68がねじ止めされている。また、アーム本体部66の先端にはインナー係止部68と並んで着脱操作部66bが形成されている。着脱操作部66bは、突出部分を形成してさらに突出部分を折り曲げて形成されている。アーム本体部66の基端はU字状に折り曲げられて着脱部67を支持するブラケット部66aとなっている。
【0055】
着脱部67は、アーム本体部66の第1端に固定された着脱軸67aと、着脱軸67aに装着されたスプリングピン67bと、スプリングピン67bに接触して配置されたワッシャ67cとを有している。着脱軸67aは、ブラケット部66aにカシメ固定された鍔付きの軸である。スプリングピン67bは、外周に軸方向に沿ってスリットが形成されたピンであり、弾性板材を巻いて形成されている。スプリングピン67bは、外径が狭幅部65aより大きくかつ狭幅部65aを除く装着スロット65の幅より小さいとともに内径が着脱軸67aの外径より大きくなっている。このようなスプリングピン67bを装着スロット65に挿入してインナー装着部64を動作アーム部60に装着すると、狭幅部65a以外の場所ではスプリングピン67bはスムーズに挿入され、狭幅部65aで径方向に縮んで狭幅部65aを通過すると元に戻る。この結果、通常の動作で狭幅部65aを越えてもとに戻ることはない。しかし、2つの着脱操作部60c,66bを持ってインナー装着部64を装着スロット65に沿って移動させると、インナー装着部64を簡単に動作アーム部60から取り外すことができる。
【0056】
カム部材61は、動作アーム部60に回転不能にカシメ固定されており、動作アーム部60の揺動により回動する。カム部材61は、図8、図20及び図21に示すように、厚肉円筒状のたとえば鋼鉄製の部材である。カム部材61の外周面には、徐々に径方向の距離が変化する傾斜カム面61aと、傾斜カム面61aの間に配置され傾斜カム面61aより凹んで形成された凹部61bとを有する6つのカム部61cが形成されている。この実施形態では、傾斜カム面61aは、図20時計回りに径方向の距離が大きくなるように形成されている。
【0057】
ローラ62は、カム部材61の回動によりブレーキシュー41を径方向に押圧してブレーキシュー41に圧接させるためのものである。ローラ62は、カム部材61の外周面とブレーキシュー41のローラ当接面41dとの間に装着されている。ローラ62はローラケース63によりブレーキドラム40の回転方向に間隔を隔てて配置され径方向に移動自在である。
【0058】
ローラケース63には、ローラ62を保持するためのハブ軸方向外方に突出した、たとえば6つの保持突起63aが回転方向に間隔を隔てて形成されている。ローラケース63は、一つの保持突起63aにさらにハブ軸方向外方に突出して形成された係止突起63bによりブラケット本体34に回転不能に係止されている。ブラケット本体34には、図5、図6及び図8に示すように、この係止突起63bが係合する回転方向に長い長孔34gが形成されている。なお、ローラケース63と係止突起63bとの間には第3ばね部材72が装着されており、ローラケース63を図20の時計回りに付勢している。このため、ローラ62は、ブレーキドラム40に対して実質的に回転不能である。ローラケース63内において、ローラ62の周囲にも制動面51aと同様にグリースが充填されている。これにより、カム部材61の回動に対してローラ62がスムーズに径方向に移動できる。
【0059】
<制動システムの動作>
制動ケーブル14f,14rをセットした状態では、インナーケーブル16f,16rは緊張状態になっているため、制動レバー12f,12rに装着されたアウター係止部22又は前後のブレーキ装置13f,13rに装着されたアウター装着部31f,31rによって遊びを調整する。これにより、制動レバー12f,12rを操作しないと、図20に示すように、ブレーキシュー41とブレーキドラム40との間に隙間(遊び)が形成される。
【0060】
この状態で前制動レバー12fを引き込み操作すると、インナーケーブル16fが第2ばね部材70の付勢力に抗して引っ張られ、動作アーム部60が図20に示す制動解除位置から図21に示す制動位置に揺動する。制動位置に動作アーム部60が揺動すると、それに連動してカム部材61も回動し、ローラ62が傾斜カム面61aに乗り上げて径方向外方に移動し、ブレーキシュー41を第1ばね部材53の付勢力に抗してブレーキドラム40に向けて押圧する。この結果、ブレーキシュー41の押圧力に比例した制動力が得られる。このとき、ブレーキシュー41は僅かに図21反時計回りに回転し、それに伴い、ローラ62を介してローラケース63も僅かに同方向に回転する。この結果、ローラ62はさらに径方向外方に移動する。この制動状態では、制動面51aが台形状に凹み、接触面41aが台形状に突出しているので、くさび作用により摩擦面同士の接触圧力が高くなり、摩擦力を増大させることができる。また、接触面積が平坦な円周面より大きくなるので摩擦面積が大きくなり、単位面積当たりの発熱量を小さく抑えることができる。このため、ブレーキ温度が高くなりにくくなる。したがって、ブレーキ温度の上昇による制動力の変動を抑えることができる。また、くさび作用により摩擦力が大きくなるので、コンパクトなサイズで大きな制動トルクを得ることができる。
【0061】
前制動レバー12fから手を離すと、第2ばね部材70により動作アーム部60が制動解除位置側に戻されるとともに、動作アーム部60に連動するカム部材61の回動に伴って第1ばね部材53によりブレーキシュー41が内周側に移動する。このとき、ローラケース63も第3ばね部材72により図7時計回りに付勢されて回動する。
【0062】
ブレーキドラム40を組み立てる際には、ドラム本体43及び冷却ディスク44の素材をそれぞれたとえばダイキャスト法や鍛造などにより形成し、それらの素材を機械加工して所望の寸法に仕上げる。このとき、冷却ディスク44は図7(a)に示したような形状になり、カシメ固定部44dは筒状に形成されている。この状態の冷却ディスク44をドラム本体43の外周面に圧入する。圧入後ローラなどを利用してカシメ固定部44dを転圧してカシメ面51dに向けて縮径し、冷却ディスク44をドラム本体43にカシメ固定する。
【0063】
また、ブレーキ装置13fを組み立てる際には、最初に2個のブレーキシュー41と第1ばね部材53とを組み立てる。続いて組み立てた2個のブレーキシュー41と第1ばね部材53とをドラム本体内部に装着し、残りのブレーキシュー41を第1ばね部材53が収納溝41bに入るようにして組み付ける。このとき、内部にグリースを十分に充填しておく。ブレーキシュー41の装着が終わると、ブレーキシュー41を制動面51aに押し付けた状態でローラケース63に装着されたローラ62をブレーキシュー41の内周側に入れる。このときにも、内部に十分にグリースを塗布する。一方、カム部材61が固定された動作アーム部60をブラケット本体34にセットする。この状態でカム部材61をローラ62の内周側に挿入してブラケット本体34をブレーキ動作部33fとを組み付ける。そして、2種の抜け止め部材36,37をブラケット本体34に装着してブレーキドラム40の脱落を防止する。また、第3ばね部材72を係止突起63bに引っ掛けてローラケース63の付勢及び抜け止めを行う。最後にカバー部材35を装着して組立作業を終わる。
【0064】
分解の手順はこの逆であり、カバー部材35を外した後、抜け止め部材36,37を外すとともに第3ばね部材72を外してブレーキドラム40をブラケット本体34から外す。
【0065】
ブレーキ装置13fが装着された前輪6をフロントフォーク3に組み込む際には、ブレーキ装置13fのブラケット本体34の係止部34cに挿入部材19を装着した状態でブラケット固定部材25fに係止部34cを差し込むとともに、ハブ6aのハブ軸15aをフロントフォーク3に装着する。そして、ハブ軸15aの両端に袋ナット45を装着し適宜のトルクで締め込んで前輪6の装着を終了する。前輪6を装着すると、インナー装着部64を動作アーム部60に装着する。この手順は前述したようにスプリングピン67bを装着スロット65に挿入してインナー装着部64を動作アーム部60に装着すればよい。
【0066】
前輪6を外す際には、インナー装着部64を取り外した後、逆の手順で分解すればよい。インナー装着部64を取り外す際には、2つの着脱装置部60c,66bを両手で別々に持って、インナー装着部64の着脱部67を装着スロット65から抜き出す。このとき、狭幅部65aを越えるときにスプリングピン67bを縮径するために僅かに力が必要であるが、それを越えると簡単に抜ける。このインナー装着部64は従来のように小さな部材ではないので、つまみやすくなり着脱が容易である。
【0067】
〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態では、ハブブレーキ装置として車輪のハブ部を制動するローラ式のハブブレーキを例に説明したが、ハブブレーキ装置はこれに限定されず、ハブを制動するバンドブレーキやドラムブレーキにも本発明を適用できる。
【0068】
(b)前記実施形態では、制動面51aや接触面41aを台形状に形成したが、平坦な円周面であってもよい。
【0069】
(c)冷却ディスク44のカシメ固定方法は前記実施形態に限定されない。たとえば、図22に示すように、ドラム本体143の外周面に形成されたローレット部151bをカシメ面にしてもよい。この場合ローレット部151bに向けて円筒部144bの外周面から2点鎖線で示すローラ180により転圧してカシメ固定すればよい。また、グリースが外部に流出するのを防止するためにドラム本体143の円周部151と冷却ディスク144の円筒部144bとの隙間にシール剤を塗布して形成されたシール部181が形成されている。なお、この実施形態ではディスク部144cに冷却フィンは形成されていない。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、冷却ディスクをドラム本体に圧入により固定した後さらにカシメにより固定しているので、冷却ディスクをドラム本体に確実に固定できる。この圧入及びカシメによる作業は熱を加える必要がないとともに同じ場所で行える。このため、熱による変色や変形を防止できるとともに、製造作業の手間も簡素になり、冷却ディスクをドラム本体に簡単かつ安価に固定できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を採用した自転車の右側面図。
【図2】 その自転車の制動システムの構成図。
【図3】 前ブレーキ装置の側面図。
【図4】 前ブレーキ装置の正面図。
【図5】 前ブレーキ装置のカバー部材を外した状態の側面図。
【図6】 前ブレーキ装置の半截断面拡大図。
【図7】 ブレーキドラムの断面拡大部分図。
【図8】 前ブレーキ装置の分解斜視図。
【図9】 第1抜け止め部材の斜視図。
【図10】 第1抜け止め部材の正面断面図。
【図11】 第1抜け止め部材の斜視図。
【図12】 第1抜け止め部材の正面断面図。
【図13】 挿入部材及びブラケット本体の斜視図。
【図14】 挿入部材の装着前の側面断面図。
【図15】 挿入部材の装着後の正面断面図。
【図16】 ブレーキシューの正面図。
【図17】 ブレーキシューの平面図。
【図18】 ブレーキシューの先端部分の拡大模式図。
【図19】 インナー装着部及び動作アーム部の分解斜視図。
【図20】 前制動装置の制動動作を示す図。
【図21】 前制動装置の制動動作を示す図。
【図22】 他の実施形態の図7に相当する図。
【符号の説明】
1 フレーム
6,7 前後輪
6a 前ハブ
13f,13r 前後のブレーキ装置
30f,30r 前後の固定ブラケット
33f,33r 前後のブレーキ動作部
40,140 ブレーキドラム
41 ブレーキシュー
41a 接触面
43,143 ドラム本体
44,144 冷却ディスク
44a 冷却フィン
44b,144b 円筒部
44c,144c ディスク部
51a 制動面
51b ローレット部
51d カシメ面
60 動作アーム部
61 カム部材
62 ローラ

Claims (9)

  1. 自転車のフレームに装着される車輪のハブを制動する自転車用ハブブレーキ装置であって、
    前記フレームに回転不能に装着される固定ブラケットと、
    前記ハブと一体回転可能であり内周面に制動面、及び前記制動面に径方向外方に向けて凹んで形成されグリースが内部に充填される環状のグリース充填溝を有する円筒状のドラム本体、及び前記ドラム本体の外周面に圧入してカシメ固定された冷却ディスクを有するブレーキドラムと、
    前記ブレーキドラムの前記制動面に接触可能な接触面を有し、前記固定ブラケットに対して実質的に回転不能であり、周方向に間隔を隔てて配置され、前記ブレーキドラムに制動作用する複数のブレーキシューと、
    前記固定ブラケットに移動自在に設けられ、前記ブレーキシューを前記ブレーキドラム側に圧接させるブレーキ動作部と、
    前記グリース充填溝内に配置される突出部を有し前記ブレーキシューを径方向内方に付勢する付勢部材と、を備え
    前記制動面は、断面が径方向外方にいくにつれて幅が狭くなる台形状に凹んで形成されているとともに、前記グリース充填溝は、少なくとも前記制動面の最も凹んだ部分に形成された第1溝を有し、
    前記接触面は、断面が前記制動面に接触可能に凸に突出した台形状に形成されている、自転車用ハブブレーキ装置。
    を備えた自転車用ハブブレーキ装置。
  2. 前記ドラム本体は、外周面に他の部分より小径に形成されたカシメ面を有し、
    前記冷却ディスクは前記カシメ面にカシメ固定される、請求項1記載の自転車用ハブブレーキ装置。
  3. 前記ドラム本体は、外周面に周方向に間隔を隔てて形成された多数の凹部を有する、請求項1又は2に記載の自転車用ハブブレーキ装置。
  4. 前記凹部は、前記カシメ面を構成している、請求項に記載の自転車用ハブブレーキ装置。
  5. 前記カシメ面は、前記外周面に端部に向けて先細りに形成されたテーパ面を有する、請求項又はに記載の自転車用ハブブレーキ装置。
  6. 前記冷却ディスクは、前記ドラム本体にカシメ固定される円筒部と、前記円筒部から径方向外方に延びるディスク部とを有し、
    前記円筒部の一端が前記ドラム本体に向けて径方向内側に折り曲げられることにより前記冷却ディスクは前記ドラム本体にカシメ固定される、請求項1からのいずれか1項に記載の自転車用ハブブレーキ装置。
  7. 前記ドラム本体の外周面には、前記冷却ディスクを回り止め可能なローレット部が形成されている、請求項1からのいずれか1項に記載の自転車用ハブブレーキ装置。
  8. 前記冷却ディスクは、周方向に間隔を隔てて配置された冷却フィンを有する、請求項1からのいずれか1項に記載の自転車用ハブブレーキ装置。
  9. 前記ブレーキ動作部は、
    前記固定ブラケットに前記ハブの軸回りに揺動自在に装着され、前記自転車のハンドルに装着されたブレーキレバーと連結される動作アーム部と、
    前記動作アーム部と一体的に回動し、外周面に凹凸からなるカム部を有するカム部材と、
    前記カム部材と前記ブレーキシューとの間に両者に接触しかつ周方向に間隔を隔てて設けられ、前記カム部材の回動により径方向に移動する複数のローラとを有する、請求項1からのいずれかに記載の自転車用ハブブレーキ装置。
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