JP3069290B2 - 樹脂製保持器を用いたころ軸受 - Google Patents

樹脂製保持器を用いたころ軸受

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JP3069290B2
JP3069290B2 JP8129025A JP12902596A JP3069290B2 JP 3069290 B2 JP3069290 B2 JP 3069290B2 JP 8129025 A JP8129025 A JP 8129025A JP 12902596 A JP12902596 A JP 12902596A JP 3069290 B2 JP3069290 B2 JP 3069290B2
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cage
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pockets
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裕二 井川
信夫 鵜沢
忍 山本
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    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
    • F16C19/24Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for radial load mainly

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の遊星歯車減速装置に用いて好適な
樹脂製保持器を用いたころ軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、図10ないし図13に従来技術と
して特開平7−103240号公報による樹脂製保持器
を用いたころ軸受について述べる。
【0003】図中、1は樹脂製保持器を用いたころ軸受
を示し、該ころ軸受1は後述する保持器2と、複数個の
ころ6,6,…とから構成されている。
【0004】2は後述する各ころ6と共にころ軸受1を
構成する保持器を示し、該保持器2は樹脂材料により筒
状体3として形成され、該筒状体3には周方向に所定寸
法を離間して径方向内側から外側に貫通する矩形状の貫
通穴からなる多数のポケット4,4,…が全周にわたっ
て形成されている。また、該各ポケット4の側面のうち
周方向に対向した側面が内壁面5,5となっている。
【0005】6,6,…は金属材料等から円筒状体とし
て形成されたころを示し、該各ころ6は針状ころ、棒状
ころ等として構成され、該各ころ6は前記保持器2の各
ポケット4内にそれぞれ規則正しく収納されている。
【0006】7,7,…はほぼ台形状をした突起として
形成された台形状内側突起、8,8,…はほぼ三角形状
をした突起として形成された三角状外側突起をそれぞれ
示し、該各台形状内側突起7は前記各ポケット4の内壁
面5のうち、軸方向両側でかつ内径側の開口縁に位置し
て軸方向に延び、また各三角状外側突起8は同じく外径
側の開口縁に位置して軸方向に延び、それぞれ周方向に
対向して形成されている。そして、該各台形状内側突起
7と各三角状外側突起8とは、前記各ころ6と係合する
ことにより、該各ころ6の抜け落ちを防止している。
【0007】9A,9B,9Bは潤滑油が流れる油道を
示し、該各油道9A,9Bは前記各台形状内側突起7と
三角状外側突起8とが形成される部分を除いてポケット
4の内壁面5ところ6の側面との間に形成され、該油道
9Aはポケット4の軸方向中間部に位置し、各油道9B
は軸方向両端部に位置している。そして、保持器2の径
方向内側から外側に遠心力によって潤滑油を前記各油道
9A,9Bを介して流通させることにより、潤滑油の流
れやころ軸受1内における潤滑油の油量を確保する。
【0008】なお、前記各ポケット4の幅寸法dはこの
潤滑油の移動量を確保するために、ころ6の径寸法を考
慮した大きさに設定され、当該ころ軸受1の潤滑性を高
めるようになっている。
【0009】次に、このように構成される従来技術のこ
ろ軸受1の使用対象としては、例えば建設機械等の履帯
駆動装置に用いているとき、遊星歯車減速装置の各減速
歯車機構における遊星歯車のピンを介してキャリアに軸
支する場合に使用される。
【0010】ここで、ころ軸受1を潤滑するには、遊星
歯車減速装置の外形をなすハウジング内の潤滑油が、ピ
ンを介してころ軸受1内に浸入する。このとき、潤滑油
は遊星歯車が回転する時に生じる遠心力によって、保持
器2の径方向内側から外側に向け径方向に流れ、台形状
内側突起7と三角状外側突起8とが形成されていない部
分の各油道9A,9Bを介して流通してハウジング内に
放出される。これにより、ころ軸受1の潤滑性を向上し
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるころ軸受1においては、軸受以外の他の部
品の摺動摩耗により摩耗粉やシール部材のシール片等の
塵埃が発生した場合には、この塵埃はハウジング内に溜
り、かつ潤滑油の攪拌によって流動する。
【0012】このため、ハウジング内の塵埃は、潤滑油
の流れに乗ってころ軸受1の各ポケット4内に侵入す
る。ここで、各ポケット4の内壁面5には、ころ6の抜
け落ちを防止するために台形状に形成して軸方向に延び
る台形状内側突起7と、三角形状に形成して軸方向に延
びる三角状外側突起8とが形成されている。このため、
ポケット4の内壁面5ところ6との間が狭隘となり、潤
滑油と共に各ポケット4内に侵入した塵埃は、台形状内
側突起7と三角状外側突起8とによって掻き落とされ、
これらの間に滞留する。
【0013】この結果、各ポケット4内のころ6は、台
形状内側突起7と三角状外側突起8との部分に滞留した
塵埃、とりわけ鉄粉等の金属摩耗粉によって早期に摩耗
させてしまい、ころ軸受1の寿命を低下させてしまうと
いう問題がある。
【0014】特に、従来技術のころ軸受1を遊星歯車減
速装置に用いる場合には、該ころ軸受1は低速大トルク
を受承するために、各ポケット4内のころ6が摩耗し易
く、ころ6が摩耗したときには遊星歯車減速装置の運転
効率の大幅な低下を引き起こしてしまうという問題があ
る。
【0015】また、樹脂製の保持器2を製造する場合に
は、生産効率の高い射出成型が一般的であるが、成型後
の離型は三角状外側突起8の弾性変形を利用して金型を
成型物から無理やりに抜き取る方法を取っている。この
ため、従来による保持器2の製造では、保持器2と金型
の離型時に該金型に無理な力が加わり、金型の寿命を短
くしてしまうという問題がある。
【0016】さらに、前記保持器2では、該保持器2の
各ポケット4に各ころ6を収納保持するときには、三角
状外側突起8の弾性変形を利用して無理やり保持させて
いた。このため、保持器2の各ポケット3へのころ6の
収納作業の作業効率が低下してしまうという問題があ
る。
【0017】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は潤滑油による潤滑を効率良く行
って塵埃が保持器の各ポケット内に滞留するのを防止で
きるようにした樹脂製保持器を用いたころ軸受を提供す
ることを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1による発明が採用する構成の特徴は、
保持器を、樹脂材料によって円筒状に形成された筒状体
と、該筒状体の周方向に離間して矩形状をなすように形
成された複数のポケットとから構成し、かつ各ころを該
各ポケット内で回動可能に保持するため、該各ポケット
の内壁面には、径方向内側に位置した半球状内側突起と
径方向外側に位置した半球状外側突起とをそれぞれ設け
たことにある。
【0019】上記構成により、半球状内側突起と半球状
外側突起とによってポケット内にころを収納保持するこ
とができる。このとき、半球状内側突起と半球状外側突
起とによってころとを点接触で保持することにより、潤
滑油が保持器の径方向に流れる間に、これら各半球状の
突起付近に塵埃が溜るのを防止することができる。
【0020】請求項2の発明では、前記半球状内側突起
と半球状外側突起を、前記各ポケット内壁面に対してほ
ぼ同一の径方向線上に形成したことにある。
【0021】上記構成により、ころは内壁面の径方向線
上で内側と外側に位置する半球状内側突起と半球状外側
突起との間に保持され、これら各半球状の突起によりこ
ろは確実に保持することができる。
【0022】請求項3の発明では、前記半球状内側突起
と半球状外側突起を、前記各ポケット内壁面に対して異
なる径方向線上に形成したことにある。
【0023】上記構成により、半球状内側突起と半球状
外側突起とは、径方向線上に位置していないから、保持
器の径方向内側から外側に流れる潤滑油の油道を大きく
確保することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図9に従って説明する。なお、前述した従来技術
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。
【0025】まず、図1ないし図3に第1の実施例を示
し、図中、11は本実施例に適用されるころ軸受で、該
ころ軸受11は後述する保持器12と、複数個のころ1
6,16,…とから構成されている。
【0026】12は各ころ16と共にころ軸受11を構
成する保持器、13は該保持器12の外形を構成する筒
状体をそれぞれ示し、該筒状体13は樹脂材料を射出成
形等の手段を用いることにより形成されている。
【0027】14,14,…は筒状体13の周方向に所
定寸法を離間し、内径側から外径側に貫通し形成された
複数個のポケットで、該各ポケット14を矩形状に形成
することによって、後述する各ころ16をそれぞれ保持
するものである。また、該各ポケット14の側面のうち
周方向に対向した面が内壁面15,15となる。
【0028】16,16,…は金属材料等から円筒状体
として形成されたころで、該各ころ16は針状ころ、棒
状ころ等として構成されている。そして、これら各ころ
16は、前記保持器12の各ポケット14内にそれぞれ
規則正しく配列して保持されている。
【0029】17,17,…は半球状内側突起を示し、
該各半球状内側突起17は前記各ポケット14の内壁面
15のうち軸方向両側の2箇所で、かつ内径側の開口縁
に位置し、それぞれ周方向に対向して前記保持器12に
一体形成されている。
【0030】18,18,…は半球状外側突起を示し、
該各半球状外側突起18は前記各ポケット14の内壁面
15のうち軸方向両側の2箇所で、かつ外径側の開口縁
に位置し、それぞれ周方向に対向して前記保持器12に
一体形成されている。
【0031】ここで、前記半球状内側突起17と半球状
外側突起18とは、各ポケット14の内壁面15に対し
てほぼ同一の径方向線上に形成され、該各半球状内側突
起17と各半球状外側突起18とにより前記各ころ16
は点接触した状態でポケット14内に収納されているか
ら、該ころ16の抜け落ち防止を確実に行うことができ
る。
【0032】19,19,…は潤滑油が流れる油道で、
該各油道19は前記各半球状内側突起17と半球状外側
突起18とが形成された部分を除いてポケット14の内
壁面15ところ16の側面との間に形成され、該油道1
9はポケット14の軸方向中間部と軸方向両端部とに位
置している。そして、保持器12では、該保持器12の
径方向内側から外側に遠心力によって潤滑油を前記各油
道19を介して流通させることにより、潤滑油の流れや
ころ軸受11内における潤滑油の油量を確保している。
【0033】このように構成される本実施例のころ軸受
11は、保持器12の各ポケット14内に多数のころ1
6を収納すべく、該各ころ16を各ポケット14の内壁
面15の内周側に形成された半球状内側突起17,17
と、同じく外周側に形成された半球状外側突起18,1
8とに点接触した状態で係合させることにより、該各こ
ろ16を回転可能に保持できる。しかも、ころ16の側
面とポケット14の内壁面15との間に形成される潤滑
油の油道19はこれら各半球状の突起17,18間に大
きく確保することができる。
【0034】然るに、本実施例によるころ軸受11を遊
星歯車減速装置に用いた場合には、ケーシング内の潤滑
油は、遊星歯車の遠心力の作用により、保持器12の径
方向内側から各ポケット14内に流入して径方向外側に
回り径方向に流出する。このとき、ころ16の側面とポ
ケット14の内壁面15との間に形成される油道19を
大きく確保することができ、ハウジング内に溜っている
塵埃が半球状の突起17,18の近傍に滞留するのを防
止することができる。
【0035】この結果、従来技術のように、突起の近傍
に滞留した塵埃によってころ16を早期に摩耗させるこ
となく、ころ軸受11の寿命を延ばし、このころ軸受1
1を遊星歯車減速装置に用いた場合には、該遊星歯車減
速装置の運転効率を長期に亘って安定させることができ
る。
【0036】一方、本実施例の保持器12は樹脂材料に
よって形成しているから、その筒状体13の端面とキャ
リアの端面を直接接触させることができ、スラストプレ
ート等の摺動板を削除でき、部品点数を削減できる。
【0037】また、前記保持器12は樹脂材料の射出成
形による製造を行っているが、成型後の離型をこれら各
半球状の突起17,18の弾性変形を利用して金型を成
型物から離すようにしている。しかし、本実施例による
各突起17,18は半球状に形成しているから、従来技
術による保持器2を製造するときの離型時に、突起7,
8に加わる弾性変形量に比べて大幅に軽減でき、金型の
寿命を延ばすことができる。
【0038】さらに、組立作業時に、ころ16,16,
…を各ポケット14内に収納するときには、樹脂製の筒
状体13に形成された各半球状の突起17,18を弾性
変形させて行うが、従来技術に比べて弾性変形量が大幅
に低減されているため、ころ16のポケット14への収
納を容易に行うことができ、遊星歯車減速装置の組立作
業性を向上させることができる。
【0039】次に、図4および図5は本発明による第2
の実施例を示すに、本実施例の特徴は、前述した第1の
実施例によるポケットの内壁面に形成された半球状内側
突起と半球状外側突起の位置を、軸方向両側と中央部の
3箇所に位置して同一の径方向線上に形成したものであ
る。なお、本実施例では、前述した第1の実施例と同一
の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。
【0040】図中、21は第1の実施例によるころ軸受
11の代わりに本実施例で用いられるころ軸受を示し、
該ころ軸受21は後述する保持器22と、複数個のころ
16,16,…とから構成されている。
【0041】22は本実施例による保持器を示し、該保
持器22は樹脂材料により筒状体23として射出成形等
の手段により成形され、該筒状体23の周方向には所定
寸法を離間して内径側から外径側に貫通し、各ころ16
がそれぞれ保持される矩形状をなす複数のポケット2
4,24,…が形成されている。該各ポケット24の側
面のうち周方向に対向した面が内壁面25,25となっ
ている。また、該保持器22の筒状体23はキャリアの
各端面間に挟持されている。
【0042】26,26,…は半球状内側突起で、該各
半球状内側突起26は前記各ポケット24の内壁面25
のうち軸方向両側と中央部の3箇所で、かつ内径側の開
口縁に位置し、それぞれ周方向に対向して前記保持器2
2に一体形成されている。
【0043】27,27,…は同じく半球状外側突起
で、該各半球状外側突起27は前記各ポケット24の内
壁面25のうち軸方向両側と中央部の3箇所で、かつ外
径側の開口縁に位置し、それぞれ周方向に対向して前記
保持器22に一体形成されている。
【0044】また、前記半球状内側突起26と半球状外
側突起27とは、各ポケット24の内壁面25に対して
同一の径方向線上に形成され、該各突起26,27によ
り前記各ころ16は点接触した状態でポケット24内に
収納されているから、該ころ16の抜け落ち防止を確実
に行うことができる。
【0045】28,28,…は潤滑油が流れる油道で、
該各油道28は前記各半球状の突起26,27が形成さ
れた部分を除いてポケット24の内壁面25ところ16
の側面との間に形成されている。そして、保持器12で
は、該保持器12の径方向内側から外側に遠心力によっ
て潤滑油を前記各油道28を介して流通させることによ
り、潤滑油の流れやころ軸受11内における潤滑油の油
量を確保することができる。
【0046】このように構成される本実施例のころ軸受
21は、保持器22の各ポケット24内にころ16を収
納すべく、各ポケット24の内壁面25に形成された3
個ずつの半球状の突起26,27とに係合させることに
より、該各ころ16を回転可能に保持し、ころ16の側
面とこれら各半球状の突起26,27を除いたポケット
24の内壁面25との間には潤滑油の油道28となる隙
間を形成することができる。
【0047】かくして、本実施例によるころ軸受21に
おいても、第1の実施例と同様の作用効果を得ることが
でき、さらに本実施例では、第1の実施例に比べて、突
起26,27を3個ずつ設けることによって、ころ16
の保持力を向上させることができる。
【0048】次に、図6および図7は本発明による第3
の実施例を示すに、本実施例の特徴は、前述した第1の
実施例によるポケットの内壁面に形成された半球状内側
突起と半球状外側突起の位置を、異なった径方向線上と
なるように、半球状内側突起を軸方向中央部寄りに2
個、半球状外側突起を軸方向両側に形成したものであ
る。なお、本実施例では、前述した第1の実施例と同一
の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。
【0049】図中、31は本実施例によるころ軸受を示
し、該ころ軸受31は後述する樹脂製の保持器32と、
複数個のころ16,16,…とから構成されている。
【0050】32は本実施例による保持器を示し、該保
持器32は樹脂材料によって形成された筒状体33と、
該筒状体33の周方向に所定寸法を離間して内径側から
外径側に貫通して矩形状に形成された複数のポケット3
4,34,…とからなり、該各ポケット34の側面のう
ち周方向に対向した面が内壁面35,35となってい
る。
【0051】36,36,…は半球状内側突起で、該各
半球状内側突起36は、各ポケット34の内壁面35の
うち内径側の開口縁で、かつ軸方向の中央部寄りの2箇
所の位置に、保持器32に一体形成されている。
【0052】37,37,…は半球状外側突起で、該各
半球状外側突起37は、各ポケット34の内壁面35の
うち外径側の開口縁で、かつ軸方向両側の位置に、保持
器32に一体形成されている。
【0053】そして、保持器32に一体形成された各半
球状の突起36,37は、異なった径方向線上に配設さ
れている。
【0054】38,38,…は潤滑油が流れる油道を示
し、該各油道38は前記各半球状の突起36,37が形
成された部分を除いてポケット34の内壁面35ところ
16の側面との間に形成されている。そして、保持器3
2の径方向内側から外側に遠心力によって潤滑油を前記
各油道38を介して流通させることにより、潤滑油の流
れやころ軸受31内における潤滑油の油量を確保する。
【0055】このように構成される本実施例のころ軸受
31は、保持器32の各ポケット34内にころ16を収
納すべく、各ポケット34の内壁面35に形成された半
球状内側突起36,36と半球状外側突起37,37と
に係合させることにより、該各ころ16を回転可能に収
納保持し、ころ16の側面とポケット34の内壁面35
との間に潤滑油の油道38となる大きい隙間を形成する
ことができる。
【0056】かくして、本実施例によるころ軸受31に
おいても、第1の実施例と同様の作用効果を得ることが
できると共に、半球状内側突起36と半球状外側突起3
7とが軸方向の位置が異なるように形成したから、油道
38を大きく確保することができ、潤滑油中の塵埃がこ
れら半球状の突起36,37近傍に滞留するのを確実に
防止することができ、軸受31の寿命を延ばすことがで
きる。
【0057】次に、図8は本発明による第4の実施例を
示すもので、本実施例による保持器42では、筒状体4
3に穿設された複数個のポケット44の内壁面45に形
成した半球状内側突起46を軸方向の中央部に位置さ
せ、半球状外側突起47,47を軸方向両側に位置して
形成することにより、突起46,47を千鳥状に配置し
たもので、これら半球状の突起46,47ところ16の
外周面との間に油道48,48,…が形成されている。
【0058】さらに、図9は本発明による第5の実施例
を示すもので、本実施例による保持器52では、筒状体
53に穿設された複数個のポケット54の内壁面55に
形成した半球状内側突起56と半球状外側突起57とが
交互になる千鳥状に配置したもので、これら半球状の突
起56,57ところ16の外周面との間に油道58,5
8,…が形成されている。
【0059】このように構成される第4の実施例と第5
の実施例においても、前述した第3の実施例と同様に油
道を大きく確保することができ、ころ16の摩耗を低減
して軸受の寿命を延ばすことができる。
【0060】なお、前記各実施例では、半球状内側突起
と半球状外側突起の位置は前述した第1〜第5の実施例
に限らず、種々の軸方向位置に配設してもよく、要はこ
ろの保持と、油道の確保を図ることができる位置であれ
ばよい。
【0061】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
る樹脂製保持器を用いたころ軸受においては、保持器の
各ポケットには径方向内側と外側とで回動可能に保持す
るために、ポケットの内壁面に半球状内側突起と半球状
外側突起を形成することにより、保持器の径方向内側か
ら外側に流通する潤滑油の油道を大きく確保することが
でき、摩耗粉やシール片等の塵埃が各突起の近傍に滞留
するのを防止でき、特に塵埃のうち金属摩耗粉によるこ
ろの早期摩耗を防止でき、ころ軸受の寿命を延ばすこと
ができる。さらに、保持器を射出成型で製造するときの
離型時に、各半球状の突起に加わる弾性変形量を小さ
し、金型の寿命を延ばすことができる。
【0062】請求項2の発明では、半球状内側突起と半
球状外側突起を、各ポケット内壁面に対してほぼ同一の
径方向線上に形成することにより、ポケット内に保持さ
れるころの保持を確実に行うことができる。
【0063】請求項3の発明では、半球状内側突起と半
球状外側突起を、各ポケット内壁面に対して異なる径方
向線上に形成することにより、ポケット内に保持される
ころの側面と内壁面との間に形成される油道を大きく確
保することができ、軸受の寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による保持器を拡大して
示す側面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた縦断面図であ
る。
【図3】図1中の矢示III −III 方向からみた横断面図
である。
【図4】第2の実施例による保持器を拡大して示す側面
図である。
【図5】図4中の矢示V−V方向からみた縦断面図であ
る。
【図6】第3の実施例による保持器を拡大して示す側面
図である。
【図7】図6中の矢示VII −VII 方向からみた縦断面図
である。
【図8】第4の実施例による保持器を拡大して示す図2
と同様位置からみた縦断面図である。
【図9】第5の実施例による保持器を拡大して示す図2
と同様位置からみた縦断面図である。
【図10】従来技術によるころ軸受に用いる保持器を示
す斜視図である。
【図11】従来技術によるころ軸受を拡大して示す側面
図である。
【図12】図11中の矢示XII −XII 方向からみた縦断
面図である。
【図13】図11中の矢示XIII−XIII方向からみた横断
面図である。
【符号の説明】
11,21,31 ころ軸受 12,22,32,42,52 保持器 13,23,33,43,53 筒状体 14,24,34,44,54 ポケット 15,25,35,45,55 内壁面 16 ころ 17,26,36,46,56 半球状内側突起 18,27,37,47,57 半球状外側突起 19,28,38,48,58 油道
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗原 猛 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社土浦工場内 (56)参考文献 特開 平7−293569(JP,A) 特開 平7−167135(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 33/46

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂材料によって円筒状に形成された保
    持器と、該保持器内に回動可能に保持される複数個のこ
    ろとからなる樹脂製保持器を用いたころ軸受において、
    前記保持器は、樹脂材料によって円筒状に形成された筒
    状体と、該筒状体の周方向に離間して矩形状をなすよう
    に形成された複数のポケットとから構成し、かつ前記各
    ころを該各ポケット内で回動可能に保持するため、該各
    ポケットの内壁面には、径方向内側に位置した半球状内
    側突起と径方向外側に位置した半球状外側突起とをそれ
    ぞれ設けたことを特徴とする樹脂製保持器を用いたころ
    軸受。
  2. 【請求項2】 前記半球状内側突起と半球状外側突起
    は、前記各ポケット内壁面に対してほぼ同一の径方向線
    上に形成してなる請求項1記載の樹脂製保持器を用いた
    ころ軸受。
  3. 【請求項3】 前記半球状内側突起と半球状外側突起
    は、前記各ポケット内壁面に対して異なる径方向線上に
    形成してなる請求項1記載の樹脂製保持器を用いたころ
    軸受。
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