JP2698652B2 - スラスト針状コロ軸受 - Google Patents

スラスト針状コロ軸受

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JP2698652B2
JP2698652B2 JP1075091A JP7509189A JP2698652B2 JP 2698652 B2 JP2698652 B2 JP 2698652B2 JP 1075091 A JP1075091 A JP 1075091A JP 7509189 A JP7509189 A JP 7509189A JP 2698652 B2 JP2698652 B2 JP 2698652B2
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JP
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needle roller
oil
roller bearing
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race
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Inventor
宗男 水田
Original Assignee
ジャトコ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、スラスト針状コロ軸受に関するものであ
る。
(ロ)従来の技術 スラスト針状コロ軸受は、保持器によって組立てられ
た針状コロと、これの両側に配置されるレースとから構
成される。なお、レースとしては、必ずしもワッシャー
状のものだけでなく、例えば歯車の端面が用いられる場
合があるので、本明細書中においては「レース」とは、
保持器付き針状コロに密着する面を有する部材を示す用
語とする。このようなスラスト針状コロ軸受の潤滑は、
内周部側から油が供給され、遠心力によって油が外周に
流れ、両レース間のすきまを通って外周側に排出されて
いくことにより行なわれる。
(ハ)発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のようなスラスト針状コロ軸受に
は、潤滑が充分に行なわれない場合があるという問題
点、及びスラスト針状コロ軸受の潤滑に使用した油を他
の部材の潤滑に再使用することが困難であるという問題
点がある。すなわち、スラスト針状コロ軸受に供給され
る油はこれの内周側から外周側へ通り抜けるだけであ
り、針状コロとレースとの間に充分な油膜が形成された
状態とならない。このため、針状コロにおける発熱が増
大し、耐久性が不十分なものとなる。また、スラスト針
状コロ軸受を通過した油は半径方向外方に飛散していく
だけであるので、他の部材の潤滑にはほとんど使用され
ない。
なお、実公昭62−97353号公報には、ラジアルニード
ルベアリングの場合であるが、ベアリングの縁部にオイ
ルシール機能を設けたものが示されている。これによ
り、ベアリング内に油を保持し、ベアリングの潤滑性を
向上しようとするものである。しかし、これの場合には
油がシールされるだけで循環する機能が与えられていな
いので、油の放熱作用が不十分となって油温が上昇する
可能性があり、またベアリングの潤滑に使用した油を他
の部材の潤滑に再使用する構成とはなっていない。
本発明は上記のような課題を解決することを目的とし
ている。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、2つのレースの外周部にシール部材を設け
ると共に、レースに油を外部に送出するためのオリフィ
ス穴を設けることにより、上記課題を解決する。すなわ
ち、本発明は、保持器付き針状コロ(10)と、これの両
側に配置される2つのレース(12、14)とから構成され
ており、レース内周側から潤滑用の油が供給されるよう
に構成されたスラスト針状コロ軸受を前提としたもので
あり、スラスト針状コロ軸受の外周側の部位において両
レース(12、14)間に配置されており、上記供給された
油をシールするシール部材(16)と、該シール部材(1
6)が配置された部位よりも内周寄りで上記針状コロ(1
0)の外端部よりも外周側の部位において少なくとも一
方のレース(14)の側面に形成されており、該スラスト
針状コロ軸受を潤滑した後の油を該軸受外の下流側の潤
滑部に向かって送出するオリフィス穴(18)と、が設け
られていることを特徴としている。
(ホ)作用 スラスト針状コロ軸受の内周側から供給された油はシ
ール部材によってレースの外周側に流出しないようにシ
ールされているので、レース間にたまり、遠心力により
油圧を発生する状態となる。このため、レースと針状コ
ロとの間に常に油膜が形成され、潤滑性が向上する。ま
た、レース間にたまった油はオリフィス穴を通してベア
リングレースの直交方向へ送り出され、他の部材の潤滑
に再使用される。これにより、スラスト針状コロ軸受だ
けでなく他の部材の潤滑性をも向上することができる。
(ヘ)実施例 (第1実施例) 第1及び2図に第1実施例を示す。第1図に示すよう
に、スラスト針状コロ軸受は、保持器付き針状コロ10
と、これの両側に配置されるレース12及びレース14とを
有している。レース12及びレース14の外周側(第1図中
上側)にはリング状のシール部材16が配置されている。
レース14にはこれを貫通するオリフィス穴18が設けられ
ている。すなわち、オリフィス穴18は、シール部材16が
配置された部位よりも内周寄りで針状コロ10の外端部よ
りも外周側の部位において少なくとも一方のレース14の
側面に形成されている。
第2図に、第1図に示したスラスト針状コロ軸受を遊
星歯車装置に使用した例を示す。すなわち、サンギア20
と一体のプレート22と、ピニオンキャリアを構成するベ
ースプレート24との間にスラスト針状コロ軸受が配置さ
れている。ピニオンキャリアはもう1つのベースプレー
ト26との間にピニオンギア28を有している。ピニオンギ
ア28はピニオンシャフト30にベアリング32を介して回転
可能に支持されている。ピニオンギア28はインターナル
ギア34及びサンギア20と同時にかみ合っている。ピニオ
ンシャフト30は、図中左端側に開口する軸方向穴36及び
これと連通する半径方向穴38を有している。軸方向穴36
の開口はレース14のオリフィス穴18と位置が一致するよ
うに配置されている。レース12はプレート22に設けられ
た穴22aにつめ部12aをはめ合わせることにより位置決め
され、かつ回り止めされている。一方、レース14はベー
スプレート24に設けられた突起部24aによって位置決め
されている。サンギア20には内径部側から油を供給する
潤滑穴20aが設けられている。
次にこの実施例の動作について説明する。サンギア20
の潤滑穴20aから外周方向に供給される油の一部は、レ
ース12とレース14との間に流入する。レース12とレース
14との間の外周側にはシール部材16が設けられているた
め、流入した油は半径方向外周側へは流出することがで
きない。このため、レース12とレース14との間に油がた
まり、この油には遠心力が作用し、油圧が発生する。こ
のため、レース12とレース14との間の油はオリフィス穴
18を通ってピニオンシャフト30の軸方向穴36に強制的に
送られる。軸方向穴36の油は半径方向穴38を通ってベア
リング32の潤滑に使用される。レース12とレース14との
間の油圧及び軸方向穴36への供給油量はオリフィス穴18
の径を変えることにより調整可能である。上述のよう
に、レース12とレース14との間には常時油が保持され、
しかも油圧が発生した状態となっているため、保持器付
き針状コロ10の転動面に充分な油膜が形成され、潤滑性
が向上する。また、スラスト針状コロ軸受の潤滑に使用
した油をピニオンキャリアのベアリング32の潤滑に再使
用することができる。
(第2実施例) 第3図に第2実施例を示す。この第2実施例は、レー
ス12の外周側の折り曲げ部12bとレース14の外周側の折
り曲げ部14bとの間にシール部材16を配置するようにし
たものである。その他の構成は第1実施例と同様であ
る。この第2実施例においても第1実施例と同様の作用
・効果が得られることは明らかである。
(ト)発明の効果 以上説明してきたように、本発明によると、2つのレ
ースの外周側にシール部材を設け、レースにオリフィス
穴を設けるようにしたので、レース間に常に油を保持す
ることができ、潤滑性が向上し、またオリフィス穴を通
して油を該軸受外に送り出すことにより、油を他の部材
の潤滑に再使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す図、第2図は第1実
施例のスラスト針状コロ軸受を遊星歯車装置に組込んだ
例を示す図、第3図は第2実施例を示す図である。 10……保持器付き針状コロ、12……レース、14……レー
ス、16……シール部材、18……オリフィス穴。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】保持器付き針状コロと、これの両側に配置
    される2つのレースとから構成されており、レース内周
    側から潤滑用の油が供給されるように構成されたスラス
    ト針状コロ軸受において、 上記スラスト針状コロ軸受の外周側の部位において両レ
    ース間に配置されており、上記供給された油をシールす
    るシール部材と、 該シール部材が配置された部位よりも内周寄りで上記針
    状コロの外端部よりも外周側の部位において少なくとも
    一方のレースの側面に形成されており、該スラスト針状
    コロ軸受を潤滑した後の油を該軸受外の下流側の潤滑部
    に向かって送出するオリフィス穴と、 が設けられていることを特徴とするスラスト針状コロ軸
    受。
JP1075091A 1989-03-29 1989-03-29 スラスト針状コロ軸受 Expired - Lifetime JP2698652B2 (ja)

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JPH02256912A JPH02256912A (ja) 1990-10-17
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2044343B1 (de) * 2006-07-17 2011-06-01 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Axialwälzlager
JP2009138900A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Jtekt Corp スラストころ軸受

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JPS61256013A (ja) * 1985-05-07 1986-11-13 Koyo Seiko Co Ltd コネクチングロツド大端部の軸受装置
JPH0643542Y2 (ja) * 1987-05-29 1994-11-14 光洋精工株式会社 スラストころ軸受装置

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