JP3068830B2 - 連続鋳造における鋳片切断方法 - Google Patents

連続鋳造における鋳片切断方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、連続鋳造によって得られた鋳片を計画切
断して直送圧延工程のロールスケジュール順に順次供給
する場合の鋳片切断方法に関する。
〔従来の技術〕
従来の連続鋳造における鋳片切断方法として、例えば
特公昭62−30065号公報に記載されているものがある。
この従来例は、複数のストランドのうち特定のストラ
ンドの鋳造異常発生時に、各ストランドの鋳造速度を求
めると共に、各ストランドの切断予定スラブまでの切断
完了時刻を求めて、切断完了時刻の最も早いストランド
に、切断予定スラブを割当て、全ストランドの鋳片切断
割当て計画を再編集することを特徴としている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の連続鋳造における鋳片供給
方法にあっては、特定のストランドで予定鋳造が終わる
頃に、タンディッシュ交換等により鋳造異常が発生した
とき、切断予定線から異常開始点までの長さlが切断予
定のスラブの許容長さl min,l maxを満足するか否かを
判断し、l<l minであるときに計画外のスラブであっ
て最も汎用的な長さを指定された余材スラブを割付け、
この余材スラブを冷片処理工程送り、異常に対応した手
入処理を行うと共に、切断計画を再編集するので、圧延
のロールスケジュールを保証することができるが、余材
スラブの発生を回避することはできないという未解決の
課題があった。
そこで、この発明は、上記従来例の未解決の課題に着
目してなされたものであり、計画切断命令の採取率を向
上させて余材スラブの発生量を低減することが可能な連
続鋳造における鋳片切断方法及び鋳片供給方法を提供す
ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、請求項(1)に係る連続
鋳造における鋳片切断方法は、連続鋳造によって得られ
た鋳片を計画切断し、直送圧延工程のロールスケジュー
ル順に逐次供給する鋳片切断方法において、前記計画切
断の鋳片長を基準値に対する下限値及び上限値を設定し
て計画切断を作定し、現在の切断位置から鋳片の異常部
までの良片長さを測定し、該良片長さが計画切断する各
鋳片の下限値を加算した合計値を上回るか否かを判定
し、上回るときには、計画切断する本数の各鋳片を計画
切断するものと決定し、下回るときには計画切断する本
数から1本を減じた鋳片数を計画切断するものと決定
し、決定された各鋳片の基準長さの合計値と前記良片長
さとの偏差を計画切断する各鋳片に振り分けて、各鋳片
の下限値及び上限値を再設定して各鋳片長を決定し、決
定した鋳片長に従って鋳片を切断するようにしたことを
特徴としている。
また、請求項(2)に係る連続鋳造における鋳片供給
方法は、連続鋳造によって得られた鋳片を計画切断し、
直送圧延工程のロールスケジュール順に逐次供給する鋳
片切断方法において、前記計画切断の鋳片長を基準値に
対する下限値及び上限値を設定して計画切断を作定し、
現在の切断位置から鋳片の異常部までの良片長さを測定
し、該良片長さが計画切断する各鋳片の下限値を加算し
た合計値を上回るか否かを判定し、上回るときには、計
画切断する本数の各鋳片を計画切断するものと決定し、
下回るときには計画切断する本数から1本を減じた鋳片
数を計画切断するものと決定し、決定された各鋳片の基
準長さの合計値と前記良片長さとの偏差を計画切断する
各鋳片に振り分けて、各鋳片の下限値及び上限値を再設
定して各鋳片長を決定し、決定された鋳片長に従って鋳
片を切断すると共に、切断長決定鋳片の切断完了時刻を
求め、切断完了順を直送工程のロールスケジュールとし
て鋳片切断割当て計画を再編集することを特徴としてい
る。
〔作用〕
請求項(1)に係る連続鋳造における鋳片切断方法に
おいては、現在の切断位置から鋳片の異常部までの良片
長さを測定し、該良片長さが計画切断する各鋳片の下限
値を加算した合計値を上回るときには、計画切断する本
数の各鋳片を、下回るときには計画切断する本数から1
本を減じた鋳片数を計画切断するものと決定し、決定さ
れた各鋳片の基準長さの合計値と前記良片長さとの偏差
を計画切断する各鋳片に振り分けて、各鋳片の下限値及
び上限値を再設定して各鋳片長を決定することにより、
性格切断の命令採取率を向上させて余材スラブの発生量
を低減する。
また、請求項(2)に係る連続鋳造における鋳片供給
方法においては、前記鋳片切断方法で決定した鋳片の切
断長さに基づいて、鋳片切断計画を再編集することによ
り、直送圧延工程のロールスケジュールを保証する。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はこの発明の一実施例を示す構成図である。
図中、1はタンディッシュであって、このタンディッ
シュ1からモールド2に注湯された溶鋼等の溶融金属
は、そのモールド2内で一次冷却されて凝固を開始し、
モールド2から引き出された鋳片3は、二次冷却帯4に
おいて強制冷却された後、切断トーチ等の切断装置6に
よって切断される。
鋳込状況情報及び鋳片情報は、プロセス制御装置7に
よって収集され、これらを品質異常情報として切断制御
装置8に供給される。ここで、鋳込状況情報とは、タン
ディッシュ1の交換、スライディングノズル等機器異
常、モールド2内のモールド湯面変動、パウダー交換等
を表す情報であり、鋳片情報とは、鋳込速度、鋳片3の
表面欠陥、鋳片温度異常等を表す情報である。
切断制御装置8は、例えばインタフェース回路8a、演
算処理装置8b及び記憶装置8cを少なくとも有するマイク
ロコンピュータで構成されている。
インタフェース回路8aの入力側にプロセス制御装置7
からの品質異常情報及び鋳片3の計画切断長さ情報が入
力されると共に、鋳片3に接触するピンチロール9又は
別途設けられた長さ計による鋳片の引抜き長さの情報が
入力され、出力側から切断装置6に対する切断指令が出
力される。
演算処理装置8bは、プロセス制御装置7からの品質異
常情報が入力されると、鋳片3に接触するピンチロール
9又は長さ計から1回転毎に出力される回転検出パルス
等から求められる引抜き長さの情報及びモールド2から
ピンチロール9までの位置情報に基づいて鋳片3の切断
装置6による切断端部から品質異常部10までの距離即ち
良片長さlを算出し、これと計画切断長さl1,l2……lN
(Nは任意の整数)とに基づいて鋳片3の切断長さ
l1′,l2′……lN′を算出し、これら切断長さ位置が切
断装置6に到達したときに切断装置6を駆動して鋳片3
を切断する。ここで、プロセス制御装置7から入力され
る計画切断長さl1,l2……lNには、下記(1)式に示す
ように、各長さ毎に下限値ai及び上限値biが設定されて
許容範囲が設定されている。
a1<l1<b1,a2<l2<b2……,aN<lN<bN ……(1) 一方、切断長さl1′,l2′……lN′を算出するには、
鋳片3の切断端部から品質異常部10までの長さ即ち良片
長さlが計画切断長さl1〜lNの下限値a1〜aNを加算した
下限加算値aT(=a1+a2……+aN)以上であるか否かを
判定し、l≧aTであるときには、計画通りの本数の鋳片
S1〜SNを採取し、l<aTのときには計画本数Nから“1"
を減算した(N−1)本の鋳片S1〜SN-1を採取すること
を決定する。
そして、各鋳片S1〜SN(又はS1〜SN-1)の切断長さ
l1′〜lN′(又はl1′〜lN-1′)を決定するには、先ず
最初に採取する鋳片S1のl1+l2……+lN=l(又はl1
l2……+lN-1=l)が成立する許容範囲を示す上限補正
値a1′及び下限補正値b1′を算出する。
すなわち、下記(2)式によってΔlを算出し、この
Δlが正であるか負であるかを判定する。
Δl=l1+l2……+lN−l ……(2) Δl≧0であるときには、鋳片S1の下限値a1をそのま
ま下限補正値a1′とし、上限補正値b1′を、下記(3)
式(又は(3)′式)に従って算出する。
b1′=l1+(Δl/N) ……(3) b1′=l1+{Δl/(N−1)} ……(3)′ また、Δl<0であるときには、鋳片S1の下限値a1
そのまま下限補正値a1′とし、上限補正値b1′を、下記
(4)式(又は(4)′式)に従って算出する。
b1′=l1−(Δl/N) ……(4) b1′=l1−{Δl/(N−1)} ……(4)′ 次いで、下記(5)式に基づいて最初に採取する鋳片
S1の切断長さl1′を決定する。
l1′=a1′・x+b1′(1−x) ……(5) 但し、0<x<1であり、通常はx=0.5に設定す
る。
その後、l′=l−l1′として第2番目に採取する鋳
片S2の切断長さl2′を上記と同様に、l2+l3……+lN
l′(又はl2+l3……+lN-1=l′)が成立するl2の範
囲を設定し、(3)式と同様の演算を行って決定し、以
下同様にして順次鋳片S3〜SN(又はS3〜SN-1)の切断長
さl3′〜lN-1′(又はl3′〜lN-2′)を算出し、最後に
採取する鋳片SN(又はSN-1)の切断長さlN′(又は
lN-1′)については、下記(6)(又は(6)′式)に
従って算出する。
lN′=l′−lN-1′ ……(6) lN-1′=l′−lN-2′ ……(6)′ 次に、上記実施例の動作を切断制御装置8の処理手順
を示す第2図を伴って説明する。
今、切断装置6が、モールド2で鋳込まれた鋳片3に
異常が検出されたときに、その異常部10と切断端部との
間で約3本分の鋳片S1〜S3を採取可能な位置に配設され
ているものとし、且つ切断制御装置8には、プロセス制
御装置7から順次1つの鋳片の切断が完了する毎に、次
に切断しようとする鋳片Siの2つの後の鋳片Si+2の計画
切断長さli+2が入力されて常時3つの鋳片に対する計画
切断長さli〜li+2がFIFOメモリに格納されているものす
る。
切断制御装置8では、モールド2による鋳込みが開始
された時点で第2図に示す切断制御処理及び第3図に示
す切断長さ計測処理の実行を開始する。
先ず、第3図に示す切断長さ計測処理は、ピンチロー
ル9からの回転パルスが入力される毎に外部割込処理と
して実行され、ステップでカウンタのカウント値を
“1"だけ加算し、次いでステップでカウンタのカウン
ト値とピンチロール9の円周とを乗算することにより鋳
片3の移動距離lMを算出し、これを記憶装置8cの所定記
憶領域に記憶する。次いで、ステップに移行して第3
図の切断制御処理において鋳片3の切断指令が出力され
たか否かを判定し、鋳片3の切断指令が出力されていな
いときには、そのまま処理を終了し、鋳片3の切断指令
が出力されたときには、ステップに移行してカウンタ
をクリアしてから外部割込処理を終了してメインプログ
ラムに復帰する。なお、モールド2による鋳込みが開始
されたときには、メインプログラムの初期化によってモ
ールド2とピンチロール9との間の距離に対応するカウ
ント値がカウンタにプリセットされる。
また、第2図の切断制御処理は、先ず、ステップで
プロセス制御装置7から品質異常情報が入力されたか否
かを判定し、品質異常情報が入力されないときには、モ
ールド2で鋳込まれた鋳片3に異常が発生していないも
のと判断して、ステップに移行して、プロセス制御装
置7から順次入力されてFIFOメモリに記憶されている計
画切断長さl1〜l3のうちの最初の鋳片S1の計画切断長さ
l1と、前記切断長さ計測処理で記憶装置8cに記憶されて
いる計測距離lMとが一致するか否かを判定し、l1<lM
あるときには、前記ステップに戻り、l1≧lMであると
きには、ステップに移行して切断装置6に対して切断
指令を出力し、次いでステップに移行して新たに第3
番目に採取する鋳片S3の計画切断長さl3をFIFOメモリに
読込み、前回の計画切断長さl2及びl3を順次l1及びl2
シフトしてからステップに戻る。
また、ステップの判定結果が品質異常情報が入力さ
れたときには、ステップに移行して、第4図の距離計
測処理によって記憶装置8cに記憶されている計測距離lM
を読出し、これに品質異常部10とピンチロール9との間
の距離を加算して鋳片3の切断端部及び品質異常部10間
の距離即ち良片長さlを算出する。
次いで、ステップに移行して、上記ステップで算
出した良片長さlがこれから切断しようとする鋳片S1
S3の下限値a1〜a3を加算した下限加算値aT以上であるか
否かを判定する。この判定は、計画された3つの鋳片S1
〜S3の採取が可能であるか否かを判定するものであり、
l≧aTであるときには、3つの鋳片S1〜S3の採取が可能
であると判断してステップに移行する。
このステップでは、前記(2)式の演算を行って各
鋳片S1〜S3の基準長さl1〜l3の合計値と良片長さlとの
差値Δlを算出する。
次いで、ステップに移行して、上記ステップで算
出した差値Δlが正であるか負であるかを判定し、Δl
≧0であるときには、ステップに移行して予め設定さ
れた下限値a1をそのまま下限補正値a1′とする共に、前
記(3)式の演算を行って上限補正値b1′を算出してか
らステップに移行し、Δl<0であるときには、ステ
ップに移行して予め設定された下限値a1をそのまま下
限補正値a1′とすると共に前記(4)式の演算を行って
上限補正値b1′を算出してからステップに移行する。
ステップでは、上記ステップ又はステップで算
出された下限補正値a1′及び上限補正値b1′に基づいて
前記(5)式の演算を行って最初に採取する鋳片S1の切
断長さl1′を決定し、これを記憶装置8cの所定記憶領域
に記憶する。
次いで、ステップに移行して、下記(6)式の演算
を行って、鋳片S1を採取後の良片長さl′を算出する。
次いで、ステップに移行して、前記(2)式に対応
する演算を行って良片長さl′と鋳片S2及びS3の基準長
さl2及びl3の合計値との差値Δl′(=l2+l3−l′)
を算出し、次いでステップに移行して前記ステップ
と同様に差値Δl′が正であるか負であるかを判定し、
Δl′≧0であるときには、ステップに移行して前記
ステップに対応する演算を行って下限補正値a2′及び
上限補正値b2′を算出してからステップに移行し、Δ
l′<0であるときにはステップに移行して前記ステ
ップに対応する演算を行って下限補正値a2′及び上限
補正値b2′を算出してからステップに移行する。
ステップでは、前記ステップと同様に前記(5)
式の演算を行って第2番目に採取する鋳片S2の切断長さ
l2′を決定し、これを記憶装置8cの所定記憶領域に記憶
する。
次いで、ステップに移行して、最後に採取する鋳片
S3の切断長さl3′を前記(6)式に従って決定し、これ
を記憶装置8cの所定記憶領域に記憶する。
次いで、ステップに移行して、前記第4図の距離計
測処理で計測している計測距離lMを読込んで、これが第
1番目に採取する鋳片S1の切断長さl1′以上となったか
否かを判定し、切断長さl1′に達していないときには達
するまで待機し、lM≧l1′となったときにはステップ
に移行して、切断装置6に対して切断指令を出力して、
切断装置6による鋳片3の切断を開始させる。
このとき、切断指令が出力されることにより、前記第
4図の処理が実行された時点で、カウンタがクリアされ
て第2番目に採取する鋳片S2に対する距離計測が開始さ
れる。
次いで、ステップに移行して、前記ステップと同
様に計測距離lMが第2番目に採取する鋳片S2の切断長さ
l2′に達したか否かを判定し、lM<l2′であるときには
lM≧l2′となるまで待機し、lM≧l2′となったときにス
テップに移行して前記ステップと同様に切断装置6
に介して切断指令を出力する。
次いで、ステップに移行して、前記ステップ及び
と同様に計測距離lMが第3番目に採取する鋳片S3の切
断長さl3′に達したか否かを判定し、lM<l3′であると
きにはlM≧l3′となるまで待機し、lM≧l3′となったと
きにステップに移行して前記ステップ及びと同様
に切断装置6に介して切断指令を出力する。
次いで、ステップに移行して、計測距離lMが品質異
常部10の長さlAに達したか否かを判定し、lM<lAである
ときにはlM≧lAとなるまで待機し、lM≧lAとなったとき
にステップに移行して前記ステップ,,と同様
に切断装置6に対して切断指令を出力し、次いでステッ
プに移行して、新たに採取する鋳片S1〜S3の計画切断
長さl1〜l3をプロセス制御装置7から入力してからステ
ップに戻る。
一方、前記ステップの判定結果がl<aTであるとき
には、3つの鋳片S1〜S3を採取することができないの
で、2つの鋳片S1及びS2を採取するものと判断してステ
ップに移行する。
このステップでは、前記(2)式の演算を行って、
良片長さlと鋳片S1及びS2の計画切断長さl2及びl3の合
計値との差値Δlを算出する。
次いで、ステップに移行して、前記ステップ及び
と同様に前記(3)式の演算を行うことにより、下限
補正値a1′及び上限補正値b1′を算出し、次いでステッ
プに移行して前記(5)式の演算を行って、第1番目
に採取する鋳片S1の切断長さl1′を決定し、これを記憶
装置8cの所定記憶領域に記憶し、次いでステップに移
行して、前記ステップと同様の演算を行って第2番目
に採取する鋳片S2の切断長さl2′を決定し、これを記憶
装置8cの所定記憶領域に記憶し、以下ステップ〜で
前記ステップ〜の処理と同様の処理を行い、次いで
ステップで品質異常部10の後から採取する第2番目及
び第3番目の鋳片S2及びS3の計画切断長さl2及びl3をFI
FOメモリに読込んでから前記ステップに戻る。
このように、上記実施例によると、鋳込まれた鋳片3
に品質異常部10が発生したときには、その品質異常部10
と現在の鋳片3の切断端部との間の良片長さを算出し、
この良片長さと計画切断する鋳片の下限値の合計値とに
基づいて計画本数の鋳片が採取可能であるか否かを判定
し、計画本数の鋳片採取が可能であるときには、各鋳片
の許容範囲に基づいて切断長さを決定し、計画本数の鋳
片の採取が不可能であるときには、最後に採取する鋳片
の採取を中止し、これを品質異常部10の後で採取するも
のとし、1つ少ない鋳片を採取する。この1つ少ない鋳
片を採取する場合に、各鋳片の基準長さの合計値と良片
長さlとの差値Δlを算出し、この差値Δl分を各鋳片
に振り分けるようにしているので、余材スラブの発生を
防止することができる。
また、計画切断本数を1つ減らす場合には、直送圧延
工程でのロールスケジュールが狂うことがあり、この場
合には、複数のストランドの鋳造速度を測定して各スト
ランドの切断予定鋳片の切断完了時刻求め、切断完了時
刻の早いストランドに品質異常部10の後で採取する鋳片
を割当て、全てのストランドの鋳片切断割当計画を再編
集することにより、直接圧延に支障を与えない鋳片の採
取を行うことができる。
なお、上記実施例を用いて鋳片切断を行った結果、プ
ロセス制御装置7からの切断命令に対する採取率が98.1
%から99.4%に1.3ポイント向上させることができ、予
材スラブの発生良が4000ton/月から300ton/月に低減す
ることができた。
なお、上記実施例では、切断長さli′を決定するとき
に、下限補正値ai′及び上限補正値bi′を算出する場合
について説明したが、これに限定されるものではなく、
良片長さlと各鋳片の計画切断長さとの合計値との差値
Δlを各鋳片の数で割り算した値を各鋳片の計画切断長
さliに加減算して切断長さli′を算出するようにしても
よい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、請求項(1)に係る連続鋳造に
おける鋳片切断方法によれば、現在の切断位置から鋳片
の異常部までの良片長さを測定し、該良片長さが計画切
断する各鋳片の下限値を加算した合計値を上回るときに
は、計画切断する本数の各鋳片を、下回るときには計画
切断する本数から1本を減じた鋳片数を計画切断するも
のと決定し、決定された各鋳片の基準長さの合計値と前
記良片長さとの偏差を計画切断する各鋳片に振り分け
て、各鋳片の下限値及び上限値を再設定して各鋳片長を
決定するので、計画切断における切断命令による鋳片の
採取率を向上させることができると共に、余材スラブの
発生を防止することができる効果が得られる。
また、請求項(2)に係る連続鋳造における鋳片切断
方法によれば、上記効果に加えてロールスケジュールに
狂いが生じる場合に、複数のストランドにおける鋳片切
断割当計画を再編集するようにしているので、直接圧延
に支障を与えることがない鋳片切断方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す構成図、第2図は切
断制御装置の切断制御処理手順の一例を示すフローチャ
ート、第3図は切断制御装置の切断長さ計測処理手順の
一例を示すフローチャートである。 図中、1はタンディッシュ、2はモールド、3は鋳片、
6は切断装置、7はプロセス制御装置、8は切断制御装
置、9はピンチロール、10は品質異常部である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続鋳造によって得られた鋳片を計画切断
    し、直送圧延工程のロールスケジュール順に逐次供給す
    る鋳片切断方法において、前記計画切断の鋳片長を基準
    値に対する下限値及び上限値を設定して計画切断を作定
    し、現在の切断位置から鋳片の異常部までの良片長さを
    測定し、該良片長さが計画切断する各鋳片の下限値を加
    算した合計値を上回るか否かを判定し、上回るときに
    は、計画切断する本数の各鋳片を計画切断するものと決
    定し、下回るときには計画切断する本数から1本を減じ
    た鋳片数を計画切断するものと決定し、決定された各鋳
    片の基準長さの合計値と前記良片長さとの偏差を計画切
    断する各鋳片に振り分けて、各鋳片の下限値及び上限値
    を再設定して各鋳片長を決定し、決定した鋳片長に従っ
    て鋳片を切断するようにしたことを特徴とする連続鋳造
    における鋳片切断方法。
  2. 【請求項2】連続鋳造によって得られた鋳片を計画切断
    し、直送圧延工程のロールスケジュール順に逐次供給す
    る鋳片切断方法において、前記計画切断の鋳片長を基準
    値に対する下限値及び上限値を設定して計画切断を作定
    し、現在の切断位置から鋳片の異常部までの良片長さを
    測定し、該良片長さが計画切断する各鋳片の下限値を加
    算した合計値を上回るか否かを判定し、上回るときに
    は、計画切断する本数の各鋳片を計画切断するものと決
    定し、下回るときには計画切断する本数から1本を減じ
    た鋳片数を計画切断するものと決定し、決定された各鋳
    片の基準長さの合計値と前記良片長さとの偏差を計画切
    断する各鋳片に振り分けて、各鋳片の下限値及び上限値
    を再設定して各鋳片長を決定し、決定された鋳片長に従
    って鋳片を切断すると共に、切断長決定鋳片の切断完了
    時刻を求め、切断完了順を直送工程のロールスケジュー
    ルとして鋳片切断割当て計画を再編集することを特徴と
    する連続鋳造における鋳片切断方法。
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