JP2726540B2 - ホットストリップミルの設定方法および装置 - Google Patents

ホットストリップミルの設定方法および装置

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JP2726540B2
JP2726540B2 JP2058431A JP5843190A JP2726540B2 JP 2726540 B2 JP2726540 B2 JP 2726540B2 JP 2058431 A JP2058431 A JP 2058431A JP 5843190 A JP5843190 A JP 5843190A JP 2726540 B2 JP2726540 B2 JP 2726540B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • B21B37/16Control of thickness, width, diameter or other transverse dimensions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • B21B37/74Temperature control, e.g. by cooling or heating the rolls or the product

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、コイルボックスを有するホットストリップ
ミルにおける仕上圧延機の設定計算を行なう方法および
装置に関する。
(従来の技術) 従来から、ホットストリップミルは鉄鋼プロセスの中
で中核となる大規模な設備であるが、近年に至って省エ
ネルギーの観点からコンパクトな設備とすることが指向
され、様々な改良が図られてきている。例えば、仕上圧
延機入側に設置されるコイルボックスは、そのための代
表的なもので、粗圧延材と仕上圧延機との間の距離を短
かくすることが可能であり、さらに、トランスファーバ
ー(以下、単にバーと称する)を巻取ることにより、ス
キッドマーク等のバーの長手方向の温度の外乱が小さく
なることや、バー全体の温度低下も少ないなどの優れた
特徴を有している。
従って、コイルボックスを効率よくトラブル無しに操
業するためには、システム上様々な対策が採られる。特
に、コイルボックスでバーを巻き取った直後に、仕上圧
延機に向って直ちに巻戻すが、その際にバーの尾端部の
フレア(フィッシュティル)形状、あるいはキャンバ等
のために、自動的に巻戻すことに失敗し、手動で巻戻す
と共にバー先端部をクロップシャで連続的にカットし、
温度の低下した部分を除去した後に仕上圧延を行なう場
合がある。もちろん、この種のコイルボックストラブル
は起きないように操業することが望ましく、そのように
粗ミルが操業されている。しかしながら、コイルボック
ストラブルの主な原因となるバー尾端部のフレア形状
や、キャンバに影響を及ぼす因子は非常に数が多く、そ
の挙動も複雑であるため、トラブルを完全に零にするこ
とは非常に困難である。
このように現状では、コイルボックストラブル時に
は、オペレータの判断によって、仕上目標厚を厚くして
再設定計算を行なうなど、仕上圧延を支障なく行なうた
めの処置が採られている。この場合、一般にはバー先端
部の温度が低下した部分は、数mに渡ってクロップシャ
で連続カットされるが、そのために仕上設定計算の狙い
位置(通常、バー先端部から数mの点である)が失われ
ることがしばしば起きる。従って、再設定計算を行なっ
ても、実際の材料における設定計算狙い位置の情報(温
度、厚、幅など)が無く、クロップシャで切落された部
分の情報に基づいて設定計算を行なうために計算精度が
悪く、しばしば成品コイル先端部の板厚精度が悪化する
ことになる。
上述のように、コイルボックストラブル時には、仕上
設定計算を行なうために必要な情報が、クロップシャの
連続カットのために失われることによって、設定計算の
精度が悪くなる。従って、成品コイル先端部の板厚精度
が非常に悪くなるという問題があった。特に、狙い位置
の温度実績値(TCBD)は、粗ミル出側温度計(RDT)に
よって測定された点の温度(TRD)に基づき、時間、速
度、位置(ディレーテーブル上/コイルボックス中/コ
イルボックス出る側テーブル上)の情報を用いて計算に
よって求められ、この温度(TCBD)を仕上ミル入側温度
として、設定計算の温度の起点とする。
また、粗ミル出側温度計(RDT)において、バーの全
長に亘って一定のサンプリング間隔でデータを採取し、
データ異常値を除いて仕上設定計算の狙い位置近傍の温
度を決定する方法は既に試みられているが、それだけで
は不十分であり、コイルボックスの巻取り/巻戻し動作
を考慮して、点温度(TRD)の推移を追跡することが必
要となる。しかし、現在の、特にコイルボックスを有す
るコンパクトなホットストリップミルにおいては、粗ミ
ル出側温度計(RDT)によってバー全長の温度をサンプ
リングし、コイルボックスの巻取り/巻戻し動作を考慮
して、狙い位置の温度実績値(TCBD)を決定していない
ため、コイルボックストラブル時などには、仕上設定計
算の精度が悪化し、それによって成品コイル先端部の板
厚精度が非常に悪化するという問題があった。
そこで、成品コイル先端部の板厚精度を悪化させない
ようにするためには、コイルボックストラブル時にも、
仕上設定計算の起点となる狙い位置温度(TCBD)を精度
良く予測し、これに基づいて仕上設定計算を行なわねば
ならない。しかし現状では、粗出側においてバー全長に
わたる温度をサンプリングし、コイルボックスの巻取り
/巻戻し動作を考慮して、コイルボックス出側温度(T
CBD)を精度良く予測することに成功していないため、
コイルボックストラブル時等にはコイル先端部の板厚精
度が悪化することになる。
これは、第1には粗出側における定ピッチの温度サン
プリングの方法(サンプリング回数、ピッチ)の問題、
第2には採取した温度データにコイルボックス巻取り/
巻戻し動作を考慮して、仕上設定計算の起点となる狙い
位置温度(TCBD)を予測する方法の2点について、良好
な結果を得ることに成功していないためであり、上記の
ような2つの問題点があった。
(発明が解決しようとする課題) 以上のように、従来の方法では、仕上設定計算の起点
となるコイルボックス出側温度の予測精度が低いことか
ら、成品コイル先端部の板厚精度として安定した良好な
成品が得られないという問題があった。
本発明の目的は、仕上設定計算の起点となるコイルボ
ックス出側温度の予測精度を著しく向上させ、成品コイ
ル先端部の板厚精度の安定した成品を得ることが可能な
ホットストリップミルの設定方法および装置を提供する
ことにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために本発明では、コイルボッ
クスを有するホットストリップミルの仕上圧延機のロー
ルギャップおよびロール速度の設定計算を行なう設定装
置において、粗ミルの速度検出器とコイルボックスの速
度検出器とクロップシャの回転検出器とコイルボックス
入出側の板位置検出器からの各出力信号を入力とし、こ
れらに基づいてトランスファーバー尾端部の温度を連続
的に採取するタイミング信号、コイルボックスの巻取り
/巻戻し動作を考慮したバー尾端部温度測定位置タイミ
ング信号、およびクロップシャのカット長を出力する各
点トラッキング手段と、粗ミル出側に設置された温度計
からの出力と、各点トラッキング手段からのタイミング
信号を入力とし、これらに基づいてバーの各点温度を出
力する温度検出手段と、各点トラッキング手段から出力
されるコイルボックスの巻取り/巻戻し動作を考慮した
バー尾端部温度測定位置タイミング信号と各点温度を入
力とし、これらに基づいてコイルボックス出側の各点温
度を出力する温度計算手段と、温度計算手段からの各点
温度と各点トラッキング手段から出力されるクロップシ
ャのカット長の演算出力を入力とし、これらに基づいて
仕上設定計算の狙い位置温度を演算出力する狙い位置検
出手段と、狙い位置検出手段からの狙い位置温度を入力
とし、これに基づいて仕上ミルのロールギャップおよび
ロール速度を設定出力する仕上設定計算手段とを備えて
構成している。
(作用) 従って、本発明によるホットストリップミルの設定装
置においては、各点トラッキング手段にて粗ミル速度と
コイルボックス入側ONタイミングを入力して、バー尾端
の部分の位置検出のタイミング信号を出力し、その信号
と温度計からの出力を入力して、バー尾端の温度を定ピ
ッチで連続的にデータ採取する温度検出手段により、バ
ー尾端の区間におけるバー上の位置とその点の温度を検
出することができる。また、コイルボックス速度検出器
からの出力とコイルボックス出側ONタイミング信号を入
力して、各点トラッキング手段にて各点温度を検出した
バー上の位置がコイルボックスの巻取り/巻戻し動作に
よって、各経過期間中にその位置にきてから示すタイミ
ング信号を出力し、その信号と各点温度に基づき、温度
計算手段にてコイルボックス出側の温度を演算すること
ができる。このコイルボックス出側温度は、温度計によ
る実測温度に対して、コイルボックスの巻取り/巻戻し
動作の各点温度に対する影響を考慮した形で予測計算し
た温度であるため、コイルボックストラブル等の非定常
動作/運転が行なわれた場合でも、各点の温度履歴を正
しく追跡して、仕上圧延機に進入直前の材料温度を正し
く予測することができる。さらに、バー先端部(コイル
ボックス巻取り/巻戻しにより、温度計位置でのバー尾
端部が先端部となる)が、温度低下のため連続的にクロ
ップシャでカットされた時、コイルボックス出側、クロ
ップシャの起動信号(カット命令)、およびコイルボッ
クスの巻戻し速度検出器(クレードルロールの回転計を
用いる。)からの出力を入力して、バー先端部のカット
長を各点トラッキング手段にて演算出力し、このカット
長とコイルボックス出側の各点温度の出力を入力して、
狙い位置検出装置にて仕上設定計算狙い位置を決定し、
その点の温度を出力する。そして、この温度に基づいて
仕上設定計算手段にて、仕上圧延機のロールギャップ、
ロール速度を求めて仕上圧延機に設定し、圧延すること
により、コイルボックストラブル時などの非定常操業が
行なわれた場合にも、成品コイルの先端部板厚精度とし
ては、良好な状態を保持することができる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明
する。
第1図は、本発明によるホットストリップミルの設定
装置の構成例を示すブロック図である。本実施例のホッ
トストリップミルの設定装置は、第1図に示すように、
各点トラッキング装置TRと、温度検出器RDTCと、温度計
算装置TCと、狙い位置検出装置AMと、仕上設定計算装置
FSUとから構成している。
ここで、各点トラッキング装置TRは、粗ミルRMの速度
検出器VRMと、コイルボックスCBの速度検出器VCBと、ク
ロップシャCSの速度検出器VCSと、コイルボックスCB入
出側の板位置検出器HMDとからの各出力信号を入力と
し、これらに基づいてバー尾端部の温度を連続的に採取
するタイミング信号x′、コイルボックスCBの巻取り/
巻戻し動作を考慮したバー尾端部温度測定位置タイミン
グ信号x、およびクロップシャCSのカット長LCを出力す
るものである。また、温度検出器RDTCは、粗ミルRM出側
に設置された温度計RDTからの出力TRDと、各点トラッキ
ング装置TRからのタイミング信号x′を入力とし、これ
らに基づいてバーの各点温度TRD(x′)を出力するも
のである。さらに、温度計算装置TCは、温度検出器RDTC
からの温度TRD(x′)と、各点トラッキング装置TRか
ら出力されるコイルボックスの巻取り/巻戻し動作を考
慮したバー尾端部温度測定位置タイミング信号xを入力
とし、これらに基づいてコイルボックス出側の各点温度
TCBD(x)を出力するものである。
一方、狙い位置検出装置AMは、温度計算装置TCからの
各点温度TCBD(x)と、各点トラッキング装置TRから出
力されるクロップシャCSのカット長LCを入力とし、これ
らに基づいて仕上設定計算の狙い位置温度TSUCを演算し
て出力するものである。また、仕上設定計算装置FSU
は、狙い位置検出装置AMからの狙い位置温度TSUCを入力
とし、これに基づいて仕上げ設定計算FSUCを行ない、そ
れに従って仕上ミルF1〜FNのロールギャップおよびロー
ル速度を設定出力するものである。
次に、以上のように構成したホットストリップミルの
設定装置における仕上圧延機の設定方法について、第2
図ないし第4図を用いて詳細に説明する。
粗ミルRM出側におけるバーの温度TRDは、一般に第2
図に示すようになる。すなわち、スキッドマークなどの
温度外乱と、先後端の温度傾斜により、第2図のような
複雑な形状を示すのが一般的である。
さて、粗ミルRMの速度VRMと、計算により求められた
バー長さLB(m)と、コイルボックス入側HMDのON信号
に基づいて、タイマーによって、バー長手方向位置を求
めることができる。これを用いて、バー尾端部XB(m)
の長さに亘ってあるサンプリングタイミングx′に従っ
て、温度データTRDを採取することにより、TRD(1),
TRD(2),…TRD(M)なるM個の点の温度を得ること
ができる。また、第3図に示したように、XB(m)に亘
り、データ採取したM個の温度を各点温度TRD(x′)
とすることにする。さらに、バー速度XRM(あるいはコ
イルボックスマスターの場合はVCB)と、サンプリング
タイミングx′とから、M個の各点温度TRD(x′)の
バー上の長手方向位置も既に計算されている。
次に、このバーがコイルボックスCBに巻取られ、直ち
に巻戻されるが、この時コイルボックスCBの巻戻し速度
VCBと、コイルボックスCB出側HMDのON信号に基づいて、
粗出側バーの各点温度TRD(x′)がコイルボックスCB
出側位置で、どのように変化したかを計算することがで
きる。すなわち、いまテーブル上に巻戻された状態、お
よびコイルボックスCBに巻取られる前の状態において
は、バーの温度低下は主として熱放射によるので、バー
温度、バー厚と経過時間などの関数で表わされる。そし
て、これを T(t)=fDL(TO,HR,t) …(1) とすると、バー厚HRの材料が時刻t=0のときの温度TO
から時間tだけ経過した時の温度T(t)が、f
DL( )なる関数式で表現できることを表わす。た、コ
イルボックスCBに巻き取られた状態では、他の熱鋼片の
層と熱流束の移動があるため、(1)式と類似の関数形
を用いて、 T(t)=fCB(TO,HR,t) …(2) と表わした時、(1)式に比べて同じ時間内の温度低下
は、1/2〜1/3程度に減少する。なおここでは、(1),
(2)式とも簡単なパラメータのみで構成される関数形
を仮定したが、他のパラメータを含んだ式を用いても本
発明を同様に実現できる。
粗ミルRM出側の温度サンプリングタイミングからの温
度の時間的推移の一例を第4図に示す。すなわち、バー
尾端部の温度サイプリング点(簡単のため、A,B,Cの3
点とする)の採取温度を、各々、TRD(A),T
RD(B),TRD(C)とする。A,B,C点位置は、尾端から
C→B→Aと中央部に近づくとすると、各点のコイルボ
ックスCB巻取り完了までは、(1)式を用いて各点の巻
取り完了までの時間t1(A),t1(B),t1(C)によ
り温度を計算する。ここで、t1は、粗ミルRM出側からCB
での巻取完了までの時間である。各点のCB巻取り完了時
の温度は、TCBE(t1(A)),TCBE(t1(B)),TCBE
(t1(C))である。
次に、コイルボックスCB中に、各点が巻き取られてい
る時間を、それぞれt2(A),t2(B),t2(C)とす
ると、今度は(2)式を用いてコイルボックスCB巻戻し
開始時温度が求められる。なお、t2は、CBにおける巻取
完了から巻戻し開始までの時間である。
仕上設定計算FSUCの起点として用いる位置(CBDT)に
各点がくるまでの時間を、t3(A),t3(B),t
3(C)とすると、位置(CBDT)での各点温度は、 というように、(1)式を用いて計算することができ
る。なお、仕上げ設定計算FSUCの起点として用いる位置
(CBDT)は、コイルボックス出側の所定の位置である。
また、t3は、CBでの巻戻し開始から位置CBDT(コイルボ
ックス出側の所定の位置)にくるまでの時間である。
粗ミルRM圧延速度、コイルボックスCBの巻取り速度、
巻戻し速度の実績値は、すべて各点トラッキング装置TR
にその監視タイミング毎に取り込まれているため、各点
の位置の追跡とその時の状態(CBに巻取られているか、
テーブル上に巻戻されているか)を決定することができ
る。従って、(3)〜(5)式における各時間も計算に
より求められている。
ここで、もしコイルボックスCBの巻戻しトラブルが無
く、スムーズに仕上圧延機FM(F1〜FN)に通板される場
合は、本来の設定計算狙い位置(第4図の場合は、尾端
に最も近いC点であるとする)の温度TCBD(t3(C))
を、仕上設定計算の起点温度TSUCとして用いて設定計算
FSUCを行ない、それに従って仕上圧延機設定を行ない、
圧延することにより、通常の良好な板厚精度が得られる
ため全く問題は無いが、第4図の例に示したようにコイ
ルボックスCBの巻戻し時に何らかのトラブルが発生し、
C点、B点の温度が低下し過ぎてクロップシャCSにて連
続カットされた場合には、C点の温度を用いて設定計算
FSUCをすることができなくなる。
そこで、コイルボックス巻戻し速度VCBと、クロップ
シャCSのカット指令信号とを、各点トラッキング装置TR
に取り込むことにより、クロップシャCSでのカット長LC
を求めて、新たに設定計算狙い位置(第4図でのA点)
を決めることができる。
このように、クロップシャCSの連続カットが行なわれ
た場合には、仕上設定計算FSUCの再計算要求信号の入力
時に、クロップシャTCSの連続カット長LCと、コイルボ
ックス出側温度計算値TCBD(t3(A))、TCBD(t
3(B))、TCBD(t3(C))とを入力して、狙い位置
検出装置AMにてバー先端(コイルボックス巻戻しで尾端
と先端が逆になっている)からのA,B,C点の距離とカッ
ト長LCとを比較して、カットされていない部分の最もバ
ー先端に近い点を検出し、その点の温度を設定計算狙い
位置温度TSUCとして出力する。
次に、仕上設定計算装置FSUでは、この温度TSUCを入
力して通常の設定計算を行ない、仕上ミルのロールギャ
ップおよびロール速度を求めて設定し、圧延する。これ
により、コイルボックスCBトラブルなどの非定常操作時
においても、良好な成品板厚精度を確保することができ
る。
上述したように本実施例では、コイルボックスCBを有
するホットストリップミルの仕上圧延機の設定計算を行
なう設定装置において、粗ミルRMの速度検出器VRMと、
コイルボックスCBの速度検出器VCBと、クロップシャCS
の回転検出器VCSと、コイルボックス入出側の板位置検
出器HMDとからの各出力信号を入力とし、これらに基づ
いてトランスファーバー尾端部の温度を連続的に採取す
るタイミング信号x′、コイルボックスCBの巻取り/巻
戻し動作を考慮したバー尾端部温度測定位置タイミング
信号x、およびクロップシャCSのカット長LCを出力する
各点トラッキング装置TRと、粗ミルRM出側に設置された
温度計RDTからの出力TRDと、各点トラッキング装置TRか
らのタイミング信号x′を入力とし、これらに基づいて
バーの各点温度TRD(x′)を出力する温度検出器RDTC
と、各点トラッキング装置TRから出力されるコイルボッ
クスCBの巻取り/巻戻し動作を考慮したバー尾端部温度
測定位置タイミング信号xと、温度検出器RDTCからの各
点温度TRD(x′)を入力とし、これらに基づいてコイ
ルボックスCB出側の各点温度TCBD(x)を出力する温度
計算装置TCと、温度計算装置TCからの各点温度T
CBD(x)と各点トラッキング装置TRから出力されるク
ロップシャCSのカット長LCを入力とし、これらに基づい
て仕上設定計算の狙い位置温度TSUCを演算出力する狙い
位置検出装置AMと、狙い位置検出装置AMからの温度TSUC
を入力とし、これに基づいて仕上ミルF1〜FNのロールギ
ャップおよびロール速度を設定し出力する仕上設定計算
装置FSUとから構成したものである。
従って、トランスファバーの各点における温度を連続
的に追跡して、仕上ミル入側までの温度を計算している
ため、仕上設定計算の起点となるコイルボックス出側温
度の予測精度を著しく向上させることができる。これに
より、コイルボックスCBトラブルなどの非定常操作時に
おいても、極めて良好な板厚精度を達成することがで
き、結果として成品コイル先端部の板厚精度の安定した
良好な成品を得ることが可能となる。
尚、上記実施例においては、各点トラッキング装置TR
でのタイミング信号に基づいて各点の温度履歴を求める
場合について述べたが、これに限らずバー板厚HRについ
ても同様に追跡することが可能である。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、粗出側の定ピッ
チ温度サンプリングおよび採取した温度データに、コイ
ルボックス巻取り/巻戻しと、クロップシャ連続カット
の効果も考慮するようにしたので、仕上設定計算の起点
となるコイルボックス出側温度の予測精度を著しく向上
させ、成品コイル先端部の板厚精度の安定した成品を得
ることが可能なホットストリップミルの設定方法および
装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるホットストリップミルの設定装置
の一実施例を示すブロック図、第2図は同実施例におけ
る粗圧延機出側の温度計RDTのバー温度の測定図、第3
図は同実施例におけるバー尾端の温度サンプリングの模
式図、第4図は同実施例におけるA,B,C3点のデータをサ
ンプリングした場合の仕上設定計算前までの各点温度ト
ラッキングの一例を示すタイムチャート図である。 RM…粗圧延機、CB…コイルボックス、CS…クロップシ
ャ、RDT…粗ミル出側温度計、F1〜FN…仕上圧延機(N
スタンドタンデムミル)、HMD…熱間板検出器、RDTC…
温度検出器、TR…各点トラッキング装置、TC…温度計算
装置、VRM…RM速度検出器、VCB…CB速度検出器、VCS…C
S回転検出器、AM…狙い位置検出装置、FSU…仕上設定計
算装置。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルボックスを有するホットストリップ
    ミルの仕上圧延機のロールギャップおよびロール速度の
    設定計算を行なう方法において、 粗ミルの速度検出器と前記コイルボックスの速度検出器
    とクロップシャの回転検出器とコイルボックス入出側の
    板位置検出器からの各出力信号を入力して、トランスフ
    ァーバー尾端部の温度を連続的に採取するタイミング信
    号を発生し、前記粗ミル出側に設置された温度計からの
    出力と前記タイミング信号を入力してバーの各点温度を
    求め、また前記コイルボックスの速度検出器と前記板位
    置検出器からの出力信号に基づいて、前記コイルボック
    スの巻取り/巻戻し動作を考慮したバー尾端部温度測定
    位置タイミング信号を発生し、このバー尾端部温度測定
    位置タイミング信号と前記各点温度を入力して前記コイ
    ルボックス出側の各点温度を求め、この各点温度と前記
    コイルボックスの速度検出器とクロップシャの回転検出
    器からの出力信号を基に計算したクロップシャのカット
    長に基づいて、仕上設定計算の狙い位置温度を求め、こ
    の狙い位置温度に基づいて仕上ミルの設定計算を行な
    い、ロールギャップおよびロール速度を求めて圧延を行
    なうようにしたことを特徴とするホットストリップミル
    の設定方法。
  2. 【請求項2】コイルボックスCBを有するホットストリッ
    プミルの仕上圧延機のロールギャップおよびロール速度
    の設定計算を行なう装置において、 粗ミルの速度検出器と前記コイルボックスの速度検出器
    とクロップシャの回転検出器とコイルボックス入出側の
    板位置検出器からの各出力信号を入力とし、これらに基
    づいてトランスファーバー尾端部の温度を連続的に採取
    するタイミング信号、前記コイルボックスの巻取り/巻
    戻し動作を考慮したバー尾端部温度測定位置タイミング
    信号、およびクロップシャのカット長を出力する各点ト
    ラッキング手段と、 前記粗ミル出側に設置された温度計からの出力と、前記
    各点トラッキング手段からのタイミング信号を入力と
    し、これらに基づいてバーの各点温度を出力する温度検
    出手段と、 前記各点トラッキング手段から出力される前記コイルボ
    ックスの巻取り/巻戻し動作を考慮したバー尾端部温度
    測定位置タイミング信号と前記各点温度を入力とし、こ
    れらに基づいて前記コイルボックス出側の各点温度を出
    力する温度計算手段と、 前記温度計算手段からの各点温度と前記各点トラッキン
    グ手段から出力されるクロップシャのカット長の演算出
    力を入力とし、これらに基づいて仕上設定計算の狙い位
    置温度を演算出力する狙い位置検出手段と、 前記狙い位置検出手段からの狙い位置温度を入力とし、
    これに基づいて仕上ミルのロールギャップおよびロール
    速度を設定出力する仕上設定計算手段と、 を備えて成ることを特徴とするホットストリップミルの
    設定装置。
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