JP7327675B2 - データ収集装置 - Google Patents

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Description

本発明は、データ収集装置に関する。
例えば、鉄鋼を圧延する鉄鋼プロセスには、熱間圧延ライン及び冷間圧延ラインを備え、素材(圧延材)を複数のライン又は工程でそれぞれ圧延させる圧延システムなどが用いられる。
従来、このような圧延システムでは、最終製品ラインに達したときにコイルに品質問題が見つかることがある。このとき、品質問題の要因が上流工程にあった場合には、各圧延工程のデータを集めて、最終製品ラインから順にさかのぼって各種の圧延情報を確認し、問題箇所の特定を行っていた。そのため、品質問題の要因箇所を探ることに時間を要していた。
また、各圧延工程により圧延材の長さが変化するため、各圧延工程の圧延実績データを用いて、各圧延工程におけるコイル長さの位置合わせを手作業で行っていたため、問題箇所の特定精度も低かった。
また、上流工程のデータ管理ができていない、又は圧延材のカット長さの正確な把握が行われていないことも多く、下流工程データと上流工程データとの位置合わせが不正確であるために、要因箇所を誤認することもあった。
例えば鉄・非鉄プラントにおいては、最終製品の品質問題が把握された場合、自ライン及び上流工程ラインのどこに問題の要因があったかを調査するために、最終製品ラインからさかのぼって工程毎に管理されたデータを収集して、解析することが必要となる。
また、特許文献1には、鉄鋼プロセス、特に帯状鋼板を連続的に熱処理する焼鈍プロセスを対象にした異常予知方法及び装置に関する技術が開示されている。そして、特許文献1は、鋼板の長手方向からの位置毎に操業・制御データを記憶することを前提にして、所望の製造プロセス(焼鈍)の良否を判定し、品質異常を予測し防止する方法を示している。
また、特許文献2には、鉄鋼プロセスにおいて、品質検査工程を含む複数の工程から構成される製造ラインで製造された製造物の品質異常の原因を推定するオペレータの推定作業を支援する支援システムが開示されている。そして、特許文献2は、複数のプロセスのデータを突き合わせて原因を推定する方法、及び、判断に関わるオペレータの支援方法を示している。
また、特許文献3には、鋼材の製造プロセスにおいて、複数の工程間で鋼材の位置を同期させる技術として、フィードフォワード制御におけるトラッキング方法が開示されている。一般に、フィードフォワード制御を行う場合、1つ前の工程で制御の入力データを位置情報と組合せて記憶するために、鋼材の位置を検出する手段が備えられている。特別な手段が備えられていない場合、同時圧延しているときの2つのスタンド間など、2つの工程の間で材料が拘束されている必要がある。
日本特許第4992046号公報 日本特許第6116445号公報 日本特許第4400253号公報
しかしながら、従来は、複数の圧延工程間で素材の同一点を精度よく取得することは容易ではなかった。本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、複数の圧延工程により素材を圧延する場合にも、各圧延工程における素材の同一点ごとの圧延実績データを容易に収集することができるデータ収集装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかるデータ収集装置は、素材を前工程及び次工程それぞれにより圧延する圧延システムから圧延実績データを収集するデータ収集装置において、前工程により圧延された素材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれにおける圧延実績データを取得する第1データ取得部と、前記第1データ取得部が取得した圧延実績データを記憶する第1記憶部と、次工程により圧延された素材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれにおける圧延実績データを取得する第2データ取得部と、前記第2データ取得部が取得した圧延実績データを記憶する第2記憶部と、前記第1データ取得部が取得した圧延実績データと、前記第2データ取得部が取得した圧延実績データとに基づいて、前工程により圧延された素材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれと、次工程により圧延された素材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれとを対応付けて合わせる位置合わせ部と、前記位置合わせ部が合わせた素材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれに対し、前記第1記憶部が記憶した圧延実績データと、前記第2記憶部が記憶した圧延実績データとを対応づけて、素材の同一点ごとの圧延実績データを生成する生成部と、前記生成部が生成した素材の同一点ごとの圧延実績データを記憶する第3記憶部とを有することを特徴とする。
また、本発明の一態様にかかるデータ収集装置は、好適には、前工程により圧延された素材の圧延方向先端及び尾端を剪断した長さをそれぞれ示す剪断データを取得する剪断データ取得部と、前記剪断データ取得部が取得した剪断データ、及び前記第1データ取得部が取得した圧延実績データに基づいて、次工程に対する素材の実入側長さを算出する算出部とをさらに有し、前記位置合わせ部が、前記算出部が算出した次工程に対する素材の実入側長さ、及び前記第2データ取得部が取得した圧延実績データとに基づいて、前工程により圧延された素材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれと、次工程により圧延された素材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれとを対応付けて合わせることを特徴とする。
また、本発明の一態様にかかるデータ収集装置は、好適には、剪断データ取得部が、センサが検出した剪断された素材の圧延方向の長さ、及び剪断前後の素材の重量差に基づく演算によって前記剪断データを取得することを特徴とする。
また、本発明の一態様にかかるデータ収集装置は、好適には、前記位置合わせ部が、前記第1データ取得部が取得した圧延実績データに含まれる特徴点と、前記第2データ取得部が取得した圧延実績データに含まれる特徴点とに基づいて、前工程により圧延された素材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれと、次工程により圧延された素材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれとを対応付けて合わせることを特徴とする。
本発明によれば、複数の圧延工程により素材を圧延する場合にも、各圧延工程における素材の同一点ごとの圧延実績データを容易に収集することができる。
一実施形態にかかるデータ収集装置を備えた圧延システムの構成例を示す図である。 一実施形態にかかるデータ収集装置が有する機能を例示する機能ブロック図である。 第1記憶部及び第2記憶部が記憶するデータを例示する図である。 (a)は、前工程出側の圧延方向の位置と圧延材の板厚との関係を示すグラフである。(b)は、次工程出側の圧延方向の位置と圧延材の板厚との関係を示すグラフである。(c)は、合わされた圧延方向の位置と、前工程における厚板及び次工程における厚板との関係を示すグラフである。 第3記憶部が記憶する圧延材の同一点ごとの圧延実績データを例示する図である。 同一ライン内での圧延方向の位置合わせを模式的に示す図である。
以下に、図面を用いて圧延システムの一実施形態を説明する。図1は、一実施形態にかかるデータ収集装置を備えた圧延システム1の構成例を示す図である。図1に示すように、圧延システム1は、例えば熱間圧延ライン2及び冷間圧延ライン3がそれぞれ制御ネットワーク10を介してデータ収集装置4に接続されることによって構成され、複数の圧延工程によって素材(圧延材)を順次に圧延する。
制御ネットワーク10は、例えばLAN(Local Area Network)などのネットワークであり、制御用LAN及び情報系LANを含むように構成されてもよい。
熱間圧延ライン2は、例えば加熱炉(RF:Reheating Furnace)20、粗圧延機(RM:Roughing mill)21、クロップシャー(CS:Crop Shear)22、仕上圧延機(FM:Finishing Mills)23、冷却装置(ROT:Run Out Table)24、及び巻取機(DC:Down Coiler)25を有する。また、熱間圧延ライン2は、例えばセンサ26-1~26-4を備え、熱間圧延ライン2を構成する各部を前工程制御装置27が制御するように構成されている。
熱間圧延ライン2は、加熱炉20が出力するスラブに対して粗圧延機21が粗圧延を行い、クロップシャー22がカットした圧延材を仕上圧延機23へ送る。そして、熱間圧延ライン2は、粗圧延された圧延材を仕上圧延機23がさらに所定の仕様まで圧延し、冷却装置24が冷却させた後に巻取機25が巻き取る。ここでは、熱間圧延ライン2が行う圧延工程を前工程とする。
センサ26-1は、粗圧延機21の出側に配置されており、粗圧延機21により圧延された素材の圧延実績データを検出し、前工程制御装置27に対して出力する。例えば、センサ26-1は、圧延方向(圧延材の進行方向)に異なる複数の位置それぞれにおける圧延材の長さ、厚さ、幅、及び温度などを前工程制御装置27が取得できるように、圧延工程における各実績値を検出する。
センサ26-2は、仕上圧延機23の入側に配置されており、仕上圧延機23に対して送られる素材の圧延実績データを検出し、前工程制御装置27に対して出力する。例えば、センサ26-2は、圧延方向に異なる複数の位置それぞれにおける圧延材の長さ、厚さ、幅、及び温度などを前工程制御装置27が取得できるように、素材に対する各実績値を検出する。
センサ26-3は、仕上圧延機23の出側に配置されており、仕上圧延機23により圧延された素材の圧延実績データを検出し、前工程制御装置27に対して出力する。例えば、センサ26-3は、圧延方向に異なる複数の位置それぞれにおける圧延材の長さ、厚さ、幅、及び温度などを前工程制御装置27が取得できるように、圧延工程における各実績値を検出する。
センサ26-4は、冷却装置24の出側に配置されており、冷却装置24により冷却された素材の圧延実績データを検出し、前工程制御装置27に対して出力する。例えば、センサ26-4は、圧延方向に異なる複数の位置それぞれにおける圧延材の長さ、厚さ、幅、及び温度などを前工程制御装置27が取得できるように、冷却工程後の各実績値を検出する。
そして、前工程制御装置27は、センサ26-1~26-4が検出した各圧延実績データを、制御ネットワーク10を介してデータ収集装置4へ送信する。
冷間圧延ライン3は、例えばペイオフリール30、入側シャー31、溶接機32、ルーパー33、圧延機34、出側シャー35、テンションリール36、複数のセンサ37、出側センサ38、及び次工程制御装置39を有する。そして、冷間圧延ライン3は、冷間圧延ライン3を構成する各部を次工程制御装置39が制御するように構成されている。
冷間圧延ライン3は、熱間圧延ライン2の巻取機25が巻き取った圧延材のコイルの尾端を先端として、熱間圧延ライン2が圧延した圧延材をさらに圧延する。ここでは、冷間圧延ライン3が行う圧延工程を次工程とする。
より具体的には、ペイオフリール30は、巻取機25が巻き取ったコイルの尾端を先端として、圧延材を入側シャー31に向けて払い出す。入側シャー31及び出側シャー35は、圧延材の先端及び尾端を整えるために、前後のピンチロール(図示せず)により圧延材を挟んで通し、次工程制御装置39の制御に応じて圧延材をカットする。
溶接機32は、コイルとコイルを溶接でつなぎ、複数のコイルに対する圧延工程を連続的に行うことを可能にする機能を有する。ルーパー33は、圧延材を貯め込み、圧延機34に対して圧延材を一定供給する。
圧延機34は、圧延材をさらに圧延する。テンションリール36は、圧延機34が圧延した圧延材を巻き取る。
複数のセンサ37は、圧延機34内に設けられた複数のスタンド周辺に配置され、例えば圧延材の厚さを検出し、次工程制御装置39に対して出力する。また、センサ37は、圧延方向に異なる複数の位置それぞれにおける圧延材の長さ、幅、及び温度なども次工程制御装置39が取得できるように、圧延工程における各実績値を検出する。
そして、次工程制御装置39は、各センサ37及び出側センサ38が検出した各圧延実績データを、制御ネットワーク10を介してデータ収集装置4へ送信する。
このように、圧延システム1は、熱間圧延ライン2(前工程)及び冷間圧延ライン3(次工程)それぞれによって圧延材を圧延し、データ収集装置4が各圧延工程における圧延実績データを収集する。
次に、データ収集装置4が有する機能について詳述する。図2は、一実施形態にかかるデータ収集装置4が有する機能を例示する機能ブロック図である。データ収集装置4は、例えばコンピュータであり、前工程の圧延実績データをデータベースとして格納する第1格納部41、次工程の圧延実績データをデータベースとして格納する第2格納部42、及び、前工程と次工程における圧延材の同一点データをデータベースとして格納する第3格納部43を有する。
第1格納部41は、第1データ取得部410、第1記憶部412、及び第1情報抽出部414を有する。
第1データ取得部410は、第1情報抽出部414の制御により、制御ネットワーク10を介して、前工程により圧延された圧延材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれにおける圧延実績データを取得し、第1記憶部412及び算出部431に対して出力する。
例えば、第1データ取得部410は、熱間圧延ライン2の巻取機25がコイルの巻取を完了したときに、1コイルに対して熱間圧延ライン2により検出された圧延実績データを取得してもよい。
第1記憶部412は、第1情報抽出部414の制御により、第1データ取得部410が取得した圧延実績データを記憶し、データベースを構成する。また、第1記憶部412は、生成部433からのアクセスにより、記憶した圧延実績データを生成部433に対して出力する。
例えば、第1記憶部412は、図3に示したように、圧延材のコイルに対する長さ情報、板幅、板厚、及び圧延時の温度などを対応づけて記憶する。
第2格納部42は、第2データ取得部420、第2記憶部422、及び第2情報抽出部424を有する。
第2データ取得部420は、第2情報抽出部424の制御により、制御ネットワーク10を介して、次工程により圧延された圧延材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれにおける圧延実績データを取得し、第2記憶部422及び位置合わせ部432に対して出力する。
例えば、第2データ取得部420は、冷間圧延ライン3のテンションリール36がコイルの巻取を完了したときに、1コイルに対して冷間圧延ライン3により検出された圧延実績データを取得してもよい。
第2記憶部422は、第2情報抽出部424の制御により、第2データ取得部420が取得した圧延実績データを記憶し、データベースを構成する。また、第2記憶部422は、生成部433からのアクセスにより、記憶した圧延実績データを生成部433に対して出力する。
例えば、第2記憶部422は、図3に示した例と同様に、圧延材のコイルに対する長さ情報、板幅、板厚、及び圧延時の温度などを対応づけて記憶する。
第3格納部43は、剪断データ取得部430、算出部431、位置合わせ部432、生成部433、及び第3記憶部434を有する。
剪断データ取得部430は、制御ネットワーク10を介して、前工程により圧延された圧延材の圧延方向先端及び尾端を剪断した長さをそれぞれ示す剪断データを取得し、算出部431に対して出力する。
例えば、剪断データ取得部430は、熱間圧延ライン2及び冷間圧延ライン3により検出された剪断後の圧延材の圧延方向の長さ、及び剪断前後の圧延材の重量差に基づく演算によって剪断データを取得してもよい。
また、剪断データ取得部430は、剪断した圧延材の長さをより正確に取得するために、熱間圧延後のコイル重量と冷間圧延後のコイル重量とを用いて、酸洗による減量やメッキによる増量などを考慮して剪断した圧延材の長さを算出するように構成されてもよい。
このとき、剪断データ取得部430は、検出された長さと、重量から算出した長さとに差異がある場合には、重量から算出した長さを採用するように構成されてもよい。また、剪断データ取得部430は、圧延材の長さの比率を用いて算出精度を向上させるように構成されてもよい。
算出部431は、剪断データ取得部430が取得した剪断データ、及び第1データ取得部410が取得した圧延実績データに基づいて、次工程に対する圧延材の実入側長さを算出し、位置合わせ部432に対して出力する。
位置合わせ部432は、第1データ取得部410が取得した圧延実績データと、第2データ取得部420が取得した圧延実績データとに基づいて、前工程により圧延された圧延材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれと、次工程により圧延された圧延材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれとを対応付けて合わせる処理を行う。
例えば、位置合わせ部432は、第1データ取得部410が取得した圧延実績データに含まれる特徴点と、第2データ取得部420が取得した圧延実績データに含まれる特徴点とに基づいて、前工程により圧延された圧延材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれと、次工程により圧延された圧延材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれとを対応付けて合わせる処理を行う。このとき、位置合わせ部432は、圧延材の長手方向の反転、温度による長さの変化などに基づいて位置を合わせる。
また、位置合わせ部432は、剪断データ取得部430が剪断データを取得している場合、算出部431が算出した次工程に対する圧延材の実入側長さ、及び第2データ取得部420が取得した圧延実績データとに基づいて、前工程により圧延された圧延材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれと、次工程により圧延された圧延材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれとを対応付けて合わせる処理を行う。
図4は、位置合わせ部432が圧延材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれを合わせる前後の具体例を示す図である。図4(a)は、前工程出側の圧延方向の位置と圧延材の板厚との関係を示すグラフである。図4(b)は、次工程出側の圧延方向の位置と圧延材の板厚との関係を示すグラフである。図4(c)は、合わされた圧延方向の位置と、前工程における厚板及び次工程における厚板との関係を示すグラフである。
なお、図4(b)における横軸のレンジは、圧延材が次工程によってさらに圧延されているので、図4(a)における横軸のレンジよりも大きい。つまり、位置合わせ部432は、図4(b)における横軸のレンジを縮小させて、図4(a)における横軸のレンジに合わせてもよいし、図4(a)における横軸のレンジを拡大させて、図4(b)における横軸のレンジに合わせてもよい。
例えば、位置合わせ部432は、図4に例示したように、板幅や板厚の波形情報から特徴点の抽出を行い、特徴点が熱間圧延後の製品と冷間圧延後の製品でずれた場合には、位相をずらして(スライドして)特徴点を合せてもよい。また、位置合わせ部432は、特徴点の前後で各々に伸縮率を調整して位置合わせを行い、精度を向上させてもよい。
図4に示したように、位置合わせ部432が圧延材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれを合わせた後には、前工程における厚板及び次工程における厚板が圧延方向の位置ごとに容易に対比可能となっている。
そして、位置合わせ部432は、合わせた圧延材の圧延方向に異なる複数の位置を示す情報を生成部433に対して出力する。
生成部433は、位置合わせ部432が合わせた圧延材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれに対し、第1記憶部412が記憶した圧延実績データと、第2記憶部422が記憶した圧延実績データとを対応づけて、圧延材の同一点ごとの圧延実績データを生成し、第3記憶部434に対して出力する。
第3記憶部434は、生成部433が生成した圧延材の同一点ごとの圧延実績データを記憶し、データベースを構成する。
図5は、第3記憶部434が記憶する圧延材の同一点ごとの圧延実績データを例示する図である。図5に示したように、位置合わせ部432が圧延材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれを合わせた後には、第3記憶部434は、前工程における厚板等と、次工程における厚板等とを圧延方向の位置ごとに容易に対比可能にしている。
このように、データ収集装置4は、圧延システム1における複数の圧延工程により圧延材を圧延する場合にも、各圧延工程における圧延材の同一点ごとの圧延実績データを容易に収集することができ、圧延材の各圧延工程における品質分析を容易にすることができる。つまり、データ収集装置4は、最終コイルにおいて品質問題が見つかったとしても、問題となった箇所を容易に特定可能にし、前工程及び次工程の圧延実績の分析を容易にすることができる。
なお、上述した実施形態では、前工程を熱間圧延工程とし、次工程を冷間圧延工程としたが、図6に示したように、データ収集装置4は、前工程を熱間圧延ラインの粗圧延とし、次工程を熱間圧延ラインの仕上圧延として、同一ライン内で圧延方向の位置を合わせたデータベースを作成するように構成されてもよい。このとき、データ収集装置4は、センサ26-1~26-4(図1参照)が検出した各圧延実績データを用いる。
また、データ収集装置4は、熱間圧延ライン内におけるクロップカット長さについても、センサによる検出とともに、スラブ重量とコイル重量の差、及びスケール重量(推定値)を用いて補正を行う機能を備えていてもよい。
また、熱間圧延後の冷間圧延、冷間圧延後の焼鈍工程など、工程間で圧延材の先端と尾端が反転する場合には、前工程の尾端を次工程の先端とするなどの反転処理も当然行われる。
また、データ収集装置4は、前工程から次工程の間でコイルが分割されたり、結合されたりする場合は、製造プロセス情報として必ず管理されているコイルIDを利用する。
なお、データ収集装置4が有する各機能は、それぞれ一部又は全部がPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアによって構成されてもよいし、CPU等のプロセッサが実行するプログラムとして構成されてもよい。
1・・・圧延システム、2・・・熱間圧延ライン、3・・・冷間圧延ライン、4・・・データ収集装置、10・・・制御ネットワーク、20・・・加熱炉、21・・・粗圧延機、22・・・クロップシャー、23・・・仕上圧延機、24・・・冷却装置、25・・・巻取機、26-1~26-4・・・センサ、27・・・前工程制御装置、30・・・ペイオフリール、31・・・入側シャー、32・・・溶接機、33・・・ルーパー、34・・・圧延機、35・・・出側シャー、36・・・テンションリール、37・・・センサ、38・・・出側センサ、39・・・次工程制御装置、41・・・第1格納部、42・・・第2格納部、43・・・第3格納部、410・・・第1データ取得部、412・・・第1記憶部、414・・・第1情報抽出部、420・・・第2データ取得部、422・・・第2記憶部、424・・・第2情報抽出部、430・・・剪断データ取得部、431・・・算出部、432・・・位置合わせ部、433・・・生成部、434・・・第3記憶部

Claims (4)

  1. 素材を前工程及び次工程それぞれにより圧延する圧延システムから圧延実績データを収集するデータ収集装置において、
    前工程により圧延された素材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれにおける圧延実績データを取得する第1データ取得部と、
    前記第1データ取得部が取得した圧延実績データを記憶する第1記憶部と、
    次工程により圧延された素材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれにおける圧延実績データを取得する第2データ取得部と、
    前記第2データ取得部が取得した圧延実績データを記憶する第2記憶部と、
    前記第1データ取得部が取得した圧延実績データと、前記第2データ取得部が取得した圧延実績データとに基づいて、前工程により圧延された素材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれと、次工程により圧延された素材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれとを対応付けて合わせる位置合わせ部と、
    前記位置合わせ部が合わせた素材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれに対し、前記第1記憶部が記憶した圧延実績データと、前記第2記憶部が記憶した圧延実績データとを対応づけて、素材の同一点ごとの圧延実績データを生成する生成部と、
    前記生成部が生成した素材の同一点ごとの圧延実績データを記憶する第3記憶部と
    を有することを特徴とするデータ収集装置。
  2. 前工程により圧延された素材の圧延方向先端及び尾端を剪断した長さをそれぞれ示す剪断データを取得する剪断データ取得部と、
    前記剪断データ取得部が取得した剪断データ、及び前記第1データ取得部が取得した圧延実績データに基づいて、次工程に対する素材の実入側長さを算出する算出部と
    をさらに有し、
    前記位置合わせ部は、
    前記算出部が算出した次工程に対する素材の実入側長さ、及び前記第2データ取得部が取得した圧延実績データとに基づいて、前工程により圧延された素材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれと、次工程により圧延された素材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれとを対応付けて合わせること
    を特徴とする請求項1に記載のデータ収集装置。
  3. 剪断データ取得部は、
    センサが検出した剪断された素材の圧延方向の長さ、及び剪断前後の素材の重量差に基づく演算によって前記剪断データを取得すること
    を特徴とする請求項2に記載のデータ収集装置。
  4. 前記位置合わせ部は、
    前記第1データ取得部が取得した圧延実績データに含まれる特徴点と、前記第2データ取得部が取得した圧延実績データに含まれる特徴点とに基づいて、前工程により圧延された素材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれと、次工程により圧延された素材の圧延方向に異なる複数の位置それぞれとを対応付けて合わせること
    を特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のデータ収集装置。
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