JP3068247B2 - 硬質壁材の取付具 - Google Patents

硬質壁材の取付具

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浩之 梅津
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寿衛 小関
雅彦 阿部
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株式会社アイジー技術研究所
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は長手方向の両側面に係合
溝を形成した硬質壁材を雇い実的に取り付けるのに有用
な取付具に係るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に長手方向の両側面に係合溝を形成
した硬質壁材を雇い実的に取り付けるための取付具は、
例えば実開昭63−23427号公報に開示されている
ように、鋼材を横断面T字状に加工し、Z型のアングル
と組み合わせて壁下地に硬質壁材を取り付けるのが普通
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、構材を
加工した取付具の取付縁を直接硬質壁材の係合溝に挿入
した場合は、硬質壁材が破損してしまうことが多々あ
り、作業には熟練が要求され、施工上問題があった。ま
た、硬質壁材の係合溝と取付具の取付縁との密着性が悪
く、防水性、気密性が悪化していたり、硬質壁材がガタ
ついたりしていることがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために、取付具を雇い実となる上下の取付縁
と、取付縁のほぼ中央から突出した固定縁とから断面横
T字状として、壁下地に取り付けられたL型のアングル
にボルトを介して固定縁を固定すると共に、取付縁には
弾性を有するパッキング材をかぶせて硬質壁材の係合溝
に嵌挿することにより、硬質壁材をガタツキなく、破損
することもなく、かつ密封性を向上させて取り付けられ
ると共に、上部取付縁にかぶせるパッキング材を硬質
に、下部取付縁にかぶせるパッキング材を軟質な素材で
形成したことにより、上部取付縁のパッキング材は硬質
であるので硬質壁材の自重に耐え破壊することなく密封
性を保ち、下部取付縁のパッキング材は軟質であるので
係合溝との間に多少の空隙ができても追従し、密封性を
欠くことのない硬質壁材の取付具を提案するものであ
る。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて、本発明に係る硬質壁材
の取付具の一実施例について詳細に説明する。図1、図
2は上記取付具を説明する斜視図で、Aは取付具であ
り、鋼材を加工したもの、アルミ等の金属を押し出して
形成したものである。すなわち取付具Aは上下に延びる
取付縁1と、取付縁1のほぼ中央から直角に突出させた
固定縁4とから断面横T字状に形成したものである。な
お、図1に示す取付具AはL字状の鋼材を2つ合わせて
スポット溶接し、横T字状に形成したものである。
【0006】取付縁1の上、下部取付縁2、3は、後記
するパッキング材Bを介して硬質壁材Cの係合溝C2
3 に嵌挿して連結させる雇い実の機能を果たすもので
ある。さらに固定縁4には孔5がピッチP1 で形成され
たものであり、この固定縁4は後述するアングルDに孔
5を介してボルトβにて固定する部分である。なお、孔
5は図1に示すように長孔であることが望ましいもので
ある。これは後述する硬質壁材Cによって形成されるレ
ベル調整、および壁下地αの不陸の調整を有効にさせる
ものである。
【0007】パッキング材Bは例えば図2(a)に示す
上部パッキング材B1 、図2(b)に示す下部パッキン
グ材B2 のように略断面U字状で内部に嵌挿溝6を有
し、その材質としてはポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ベー
クライト、シリコン、EPDM等のプラスチック体等か
らなるものである。上部パッキング材B1 は上部取付縁
2を、下部パッキング材B2 は下部取付縁3を被覆する
ものであり、主に後記する硬質壁材Cの連結部における
密封材、防水材、緩衝材、および硬質壁材Cのガタツキ
防止材として機能するものである。
【0008】さらにパッキング材は、好ましくは表面に
凹凸7を有するものであり、この凹凸7は硬質壁材Cの
連結部に雨水等が侵入して来ても、毛細管現象を防止し
て一層の防水性の向上を図るものである。また、上部パ
ッキング材B1 は硬質、下部パッキング材B2 は軟質の
素材で形成するものであり、上部パッキング材B1 は硬
質であるので硬質壁材Cの自重に耐え破壊することなく
密封性を保ち、下部パッキング材B2 は軟質であるので
硬質壁材Cの係合溝C2 との間に多少の空隙ができても
追従し、密封性を欠くことがなく、気密性、防水性を保
持し、硬質壁材Cのガタツキを防止するものである。
【0009】図3は本発明に係る取付具Aを用いて連結
する雇い実構造を有する硬質壁材Cの一例を示す説明図
であり、化粧面C1 と長手方向の両側面に略断面凹字状
の係合溝C2 、C3 を形成したものである。また、硬質
壁材Cはセメント板、炭酸カルシウム板、珪酸カルシウ
ム板、セラミック板、木片セメント板、炭酸マグネシウ
ム板等、あるいはこれらにガラス繊維、ウィスカー、ア
ラミド繊維、スチール繊維、炭素繊維、各種鉱物繊維、
各種骨材等を混入したものを押出成形、プレス成形、射
出成形、抄造法等によって形成したもの、あるいは各種
繊維をクロス状、三次元状に織り、これにセメント、粘
土等を含浸してパネル状に成形したものを蒸気養生、焼
成したもの、もしくは金属薄板と合成樹脂発泡体を積層
したサンドイッチパネル等からなるものである。なお、
図3に示す硬質壁材Cは、原料の節減、重量の軽減のた
めに中空孔C4 を多数個形成したものである。
【0010】さらに、取付具Aと壁下地αとの取り付け
は、図4に示すようなL字型のアングルDにより行われ
るものである。アングルDは断面L字状の長尺体であ
り、壁下地αに取付具Aを固定するための連結材、及び
レベル調整材として機能するものである。すなわちアン
グルCは図5に示すようにL字状になった2つの面のう
ち1つの面を固定面D1 、他方の面を取付面D2 とした
場合、取付面D2 に孔8をピッチP1 と等しいピッチP
2 で形成し、固定面D1 を壁下地αに溶接、アンカーボ
ルト、ボルト・ナット等によって固定し、また取付面D
2 には取付具Aを孔8、5を介してボルトβによって固
定するものである。
【0011】ここで各部の寸法関係について図1〜図4
を用いて簡単に説明する。取付具Aの取付縁1の幅をl
1 、高さをh1 、固定縁4の幅をl2 、孔5の長さをl
3 、孔5のピッチをP1 、パッキング材Bの全幅を
4 、嵌挿溝6の幅をl5 、高さをh2 、硬質壁材Cの
係合溝C2 、C3 の幅をl6 、深さをh3 、アングルD
の取付面D2 の幅をl7 、孔8のピッチをP2 とする
と、l1 ≒l5 、l1 <l6 、l2 >l3 、l2
7 、l4 <l6 、h1 ≧h2 、h1 >h3 、P1 ≒P
2 の関係にある。
【0012】次に本発明に係る硬質壁材の取付具を用い
て壁体を形成する施工例について説明する。いま図1〜
図4に示すような取付具A、パッキング材B、アングル
Dを用いて硬質壁材Cを連結すると仮定する。そこで図
5に示すように、木造下地、鉄骨下地よりなる新築下
地、あるいは既存壁、もしくはPC板等からなる壁下地
α上にアングルDを硬質壁材Cの幅とほぼ等しいピッチ
で固定面D1 を固定する。次にアングルD各々に取付具
Aの固定縁4を孔5、8にボルトβを介して仮り止めす
る。なお、この場合、取付具Aの上、下部取付縁2、3
には上、下部パッキング材B1 、B2 を予め装着してお
く。次に硬質壁材Cの係合溝C3 を有する側面を上に
し、上方の係合溝C3 に取付具Aの下部取付縁3を嵌挿
しながら上方へ持ち上げ、次に下方の係合溝C2 を取付
具Aの上部取付縁2に嵌挿する。次に硬質壁材Cのレベ
ルを孔5、8で取付具Aを動かすことによって調整し、
ボルトβで固定する。このような工程を順次下段から上
段に向けて行うことにより壁体を形成する。次に硬質壁
材C間にバックアップ材E、コーキング材Fを植設する
ものである。
【0013】以上説明したのは本発明に係る硬質壁材の
取付具の一実施例にすぎず、図6(a)〜(d)、図7
(a)〜(d)に示すような取付具A、および図8
(a)〜(h)に示すようなパッキング材Bとすること
もできる。すなわち、図6(a)〜(d)はL字型の鋼
材を加工して形成した取付具Aであり、図6(a)は固
定縁4の中央部に柔軟性のあるパッキンGを介在させた
取付具A、図6(b)は固定縁4の中央部に、薄金属板
Hを介在させると共に、取付縁1のほぼ中央部に突出さ
せた目地ガイド部9を形成した取付具Aであり、横目地
部をコーキング処理する際のガイド、および支持の機能
を付加した取付具Aである。図6(c)は取付縁1を別
途カバー材Iで被覆した取付具Aであり、上、下部取付
縁2、3をカバーし硬質壁材Cの破損を防止すると共
に、目地ガイド部9にあらかじめボンドブレーカ等のバ
ックアップ材Eを植設した取付具Aである。さらに図6
(d)は硬質壁材Cの長さに対応させ、ちょうど縦目地
部が形成される位置に補強部10を形成し、強度を向上
した取付具Aである。また、図7(a)〜(d)に示す
取付具Aはアルミ等の金属を押し出し成形して形成した
ものであり、特に図7(d)はアングルDと同様な機能
を有するアングル部11を形成した取付具Aである。
【0014】また、図8(a)、(b)はパッキング材
の変形例である。なお、図8(a)、(b)において
付具Aは一点鎖線で示してある。
【0015】
【発明の効果】上述したように本発明に係る硬質壁材の
取付具によれば、硬質壁材に直接、釘の打設、取付孔
の穿設を行う必要がないため、施工時における硬質壁材
の破損を防止することができる。硬質壁材と取付具と
の係合はパッキング材を介在して行うため、係合溝と取
付具の取付縁との寸法違いをパッキング材で解消するこ
とができ、ガタツキがなく固定することができる。パ
ッキング材の介在により密封性、防水性が向上する。
予めアングル、取付具によって硬質壁材の取り付け位置
が割り付けられるため、施工性が向上する。壁下地に
はアングルと取付具を介して硬質壁材が固定されるた
め、レベル(不陸)調整が可能となり、壁下地に狂いが
あってもフラットな壁面を形成することができる。上
部パッキング材を硬質、下部パッキング材を軟質に形成
したので、硬質の上部パッキング材は硬質壁材の自重に
耐え破壊することなく密封性を保ち、軟質の下部パッキ
ング材は硬質壁材の係合溝との間に多少の空隙ができて
も密封性を欠くことがなく、気密性、防水性を保持し、
硬質壁材のガタツキを防止することができる。等の効
果、特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る硬質壁材の取付具に係る取付具の
代表例を示す説明図である。
【図2】本発明に係る硬質壁材の取付具に係るパッキン
グ材の代表例を示す説明図である。
【図3】本発明に係る硬質壁材の取付具で取り付けるこ
とができる硬質壁材の一例を示す説明図である。
【図4】本発明に係る硬質壁材の取付具を壁下地に取り
付けるためのアングルの一例を示す説明図である。
【図5】本発明に係る硬質壁材の取付具を用いて壁体を
形成する一例を示す説明図である。
【図6】本発明に係る硬質壁材の取付具のその他の例を
示す説明図である。
【図7】本発明に係る硬質壁材の取付具のその他の例を
示す説明図である。
【図8】本発明に係る硬質壁材の取付具のパッキング材
のその他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
A 取付具 B パッキング材 1 取付縁 4 固定縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝口 英喜 山形県東根市大字蟹沢字上縄目1816番地 の12 株式会社アイジー技術研究所内 審査官 鉄 豊郎 (56)参考文献 特開 平2−96048(JP,A) 実開 昭54−29531(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 13/08 - 13/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に延びる取付縁と該取付縁の略中央
    から突出しピッチP1で形成した孔を有する固定縁とか
    ら断面横T字上に形成した取付具であって、少なくとも
    前記取付縁の上下の先端は弾性を有するパッキング材で
    被覆され、かつ上部取付縁は硬質のパッキング材、下部
    取付縁は軟質のパッキング材としていることを特徴とす
    る硬質壁材の取付具。
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NO177912C (no) * 1992-03-09 1995-12-13 Bernt Eriksen Fremgangsmåte ved oppmåling av en fasade og montering av en fasadekledning, samt en monteringsbrakett til slikt bruk
DE4420890A1 (de) * 1994-06-15 1996-01-04 Gerhaher Max Vorgehängte Fassadenkonstruktion

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