JP2954762B2 - 壁体の開口上部構造 - Google Patents
壁体の開口上部構造Info
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Description
壁材をレール材を用いて壁体を形成した際の開口上部を
既存の外付け、半外付け用のサッシを用いて納めるため
の構造に関するものである。
bと、外付け、半外付け用のサッシcを用いた開口上部
構造aは、下地αにALCパネルbを取り付けた後に、
ALCパネルbとサッシc間の空隙γにモルタルを注入
し、さらにサッシcの固定部c1 をガイドとして、サッ
シcとALCパネルb間の空隙をバックアップ材dとコ
ーキング材eで充填する構造が一般的である。
うな外付け、半外付けのALC用サッシ、もしくは鉄骨
下地用サッシに略T字状のレール材を用いて雇い実構造
を有する硬質壁材を取り付けた際には、硬質壁材下部と
サッシ間の空隙が拡大し、この空隙をバックアップ材と
コーキング材で無理に充填しようとすると構造上不安定
となり、コーキング材の剥落を招く等の防水性、気密性
に大きな欠点があると共に、硬質壁材を支持しているレ
ール材が外観に現れてしまい、美観性を損ねる等の大き
な欠点があった。
を除去するため、開口上部においてレール材に支持され
ている硬質壁材とサッシ間にカバー体を介在させ、レー
ル材の下部嵌合片とカバー体の上部固定片、およびカバ
ー体の下部固定片とサッシとを固定具を介して固定する
ことで、レール材を外観に一切現れないようにし、さら
には開口上部の防水性、気密性、意匠性、構造安定性を
向上した壁体の開口上部構造を提供するものである。
上部構造について詳細に説明する。図1は上記構造の代
表例であり、上部開口部Aは下地α、硬質壁材B、レー
ル材C、パッキン材D、カバー体E、取付具F、サッシ
G、バックアップ材H、コーキング材Iとからなるもの
である。
石、長石、粘土、カオリン等の1種以上からなる粘土を
主原料とし、これに必要によりセメント、石綿、シリ
カ、ガラス繊維、炭素繊維、ウィスカー、スチール繊
維、スラグ、各種骨材を混入した原土を押出成形により
長尺状に成形、あるいはプレスにより成形し、それを所
定温度で焼成したもの、もしくはセメント中に各種骨
材、繊維状物(ガラス繊維、炭素繊維、鉱物繊維等で長
繊維や短繊維)等を混入、含浸し、押出成形、抄造法に
より成形し、焼成あるいは蒸気養生したものであり、そ
の形状としては長尺板状で、幅方向両側壁に略断面凹状
の嵌合溝1を形成した雇い実構造としたものである。な
お、図では軽量化、原材料使用量の低減を図るために中
空部2を形成している。
樹脂発泡体(ウレタンフォーム、ヌレートフォーム、フ
ェノールフォーム、塩ビフォーム)をサンドイッチした
ものも使用することもできる。
材を加工したもの、アルミニウム合金を押出成形したも
のであり、上下に延びる上部嵌合片3と下部嵌合片4
と、これらのほぼ中央から略直角に突出させた固定片5
とから断面横T字状に形成したものである。なお、図に
示すレール材CはL字状の鋼材を2つ合わせてスポット
溶接し形成したものである。
するパッキン材Dを介して硬質壁材Bの嵌合溝1に嵌挿
して連結固定させる雇い実の機能を果たすものである。
特に下部嵌合片4は後記するカバー体Eの上部固定片8
を固定具βを介して固定する部分である。さらに固定片
5には孔6がピッチPで形成されており、この固定片5
は取り付け下地であるL字状のアングルα1 上に孔6を
介してボルトナット等の固定具βにて固定する部分であ
る。なお、孔6は図に示すように長孔であることが望ま
しいものである。これは硬質壁材Bによって形成される
レベルの調整および下地αの不陸の調整を可能にさせる
ものである。
略断面U字状で内部に嵌挿溝7を有し、その材質として
はポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポ
リエチレン、ポリウレタン、ベークライト、シリコン、
EPDM等のプラスチック体等からなるものである。こ
のパッキン材Dは、レール材Cの上部嵌合片4にその嵌
挿合溝7を嵌挿して装着するものであり、硬質壁材Bの
連結部における密封材、防水材、緩衝材、および硬質壁
材Bのガタツキ防止材として機能するものである。さら
にこのパッキン材Dは、好ましくは表面に凹凸7aを有
するものであり、この凹凸7aは連結部に雨水等が侵入
して来ても、毛細管現象を防止して一層の防水性の向上
を図るものである。
ルミニウム合金等を押出成形したものや、Al、Fe、
Cu、ステンレス、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、カラ
ー鋼板、ホーロー鋼板、フッ素樹脂塗装鋼板、クラッド
鋼板、サンドイッチ鋼板等の金属薄板材、もしくは合成
樹脂材等よりなり、押出成形、プレス成形、ロール成形
等により形成したものである。
定片8と、上部固定片8の先端を略直角で内方に屈曲し
て支持片9を形成し、支持材9の先端を略直角で外方に
屈曲してカバー片10を形成し、カバー片10の先端を
略直角で外方に屈曲して形成した下部固定片11とから
長尺状に形成したものである。
片4に、その上部固定片8をビス等の固定具βを介して
固定するものであり、レール材CとサッシG間の空隙を
カバーし、本構造に対し防水材、化粧材、支持材として
機能するものである。
はカバー固定片12とサッシ固定片13とから略断面L
字状の長尺体であり、カバー体Eと同種類の素材を同様
な成形法で形成したものであり、カバー体EとサッシG
とを接続固定するものである。すなわち、カバー体Eの
下部固定片11の先端部と取付具Fのカバー固定片1
2、および取付具Fのサッシ固定片13とサッシGの外
側下部先端部の舌片G1 とをビス等の固定具βを介して
固定し一体化するものである。
け、半外付けタイプの一般的なサッシであり、少なくと
も水平なレール押さえ部G2 とサッシ外側下部の舌片G
1 とから形成されたものである。またHはバックアップ
材、Iはコーキング材であり、硬質壁材Bとカバー体E
の支持片9との間を充填し上部開口部Aの防水性と気密
性を向上させるものである。
図1において、レール材Cの固定片5からサッシG最下
部までの距離をl1 、レール材Cの下部嵌合片4からサ
ッシGまでの空隙の幅をW1 、図2において硬質壁材B
の嵌合溝1の深さl2 、幅をW2 、図3においてレール
材Cの上部嵌合片3の長さをl3 、幅をW3 、図4にお
いてパッキン材Dの全幅をW4 、嵌挿溝7の深さを
l4 、幅をW5 、図5においてカバー体Eの上部固定片
8の長さをl5、支持片9の幅をW6 、カバー片10の
長さをl6 、下部固定片11の幅をW7 とすると、l1
≒l5 +l6 、W1 ≒W7 −W6 、l2 <l3 、W2 >
W4 、W3 ≒W5 、l4 ≦l3 の関係にある。
図1に示すような壁体の開口上部構造を図2に示すよう
な硬質壁材B、図3に示すようなレール材C、図4に示
すようなパッキン材D、図5に示すようなカバー体E、
図6に示すような取付具Fを用いて施工すると仮定す
る。そこで鉄骨下地、あるいは主柱、間柱、防水シー
ト、断熱材等からなる下地α下部にあらかじめサッシG
が取り付けられており、さらにはL字状のアングルα1
が横方向に取り付けられている。このアングルα1 にレ
ール材Cの固定片5をボルトナットを介して装着する。
そしてレール材Cの上部嵌合片3にパッキン材Dを嵌挿
し、その上に硬質壁材Bの嵌合溝1を嵌合させ硬質壁材
Bを施工する。さらにサッシGの舌片G1 に取付具Fの
サッシ固定片13をあらかじめビス等の固定具βで固定
しておく。そしてカバー体Eの上部固定片8とレール材
Cの下部嵌合片4、およびカバー体Eの下部固定片11
と取付具Fのカバー固定片13とをビス等の固定具βで
固定する。最後に硬質壁材Bとカバー体Eの支持片9間
をバックアップ材Hとコーキング材Iで充填し施工を完
了するものである。
に、下部サッシG3とサッシ水切りJの部材を用いて納
めるものである。
上部構造の一実施例であり、図1においてレール材Cと
カバー体E、サッシGの間の空隙γにモルタルや発泡ウ
レタンを注入し、気密性、断熱性の強化を図ったりする
こともできる。
体Eの変形例であり、図7(a)は上部固定片8をレー
ル材Cの下部嵌合片4を嵌合できる係合溝8aとしたカ
バー体E、図7(b)はカラー鋼板等の薄金属板をロー
ル成形して形成したカバー体E、図7(c)は係合溝8
a内に軟質のプラスチック、樹脂、ゴム等からなるパッ
キン8bを介在させ、レール材Cの下部嵌合片4との密
着性を強化し防水性を向上したカバー体Eである。図7
(d)は上部固定片8にビス打ちのガイドとなるガイド
溝8cを形成すると共に、下部固定片11の先端部にサ
ッシGの舌片G1 を嵌挿する係止溝11aを形成したカ
バー体E、図7(e)は下部固定片11の先端部に図7
(c)と同様なパッキン8bを介在したカバー体E、図
7(f)は下部固定片11を傾斜して形成すると共に孔
11cを形成して万一内部に侵入した雨水を外側へ流出
させることができるカバー体Eである。
8の先端を略直角で屈曲し延長させた係止片8dを形成
したもので、この係止片8dにはレール材Cの孔6と同
ピッチでフリーホール8eが形成されているものであ
る。このフリーホール8eはアングルα1 にボルトナッ
ト等の固定具βで固定されるものであり、ある程度のレ
ベルや不陸を調節できるものである。
固定片11をサッシGに固定せず、バックアップ材Hと
コーキング材Iで充填することもできる。なお、この場
合には取付具Fは不要となる。
の開口上部構造によれば、雇い実構造を有する硬質壁
材であっても、後付けのカバー体を用いることにより、
ALCパネル用、鉄骨下地用のサッシに取り付け納める
ことができる。開口上部の硬質壁材、レール材、サッ
シ間の空隙をカバー体を介して充填するので無理なコー
キング処理を施す必要がなく、構造上安定であると共に
施工性を向上し、かつ内部のレール材や、固定具が一切
外観に現れず美観性が向上する。レール材とカバー体
を固定している固定具上にコーキング処理を施すので、
さらに開口上部の防水性、気密性を向上すると共に、固
定具は外観に現れず意匠性を阻害することがない。構
造安定性、施工性、防水性、気密性、意匠性を向上した
壁体の開口上部構造となる。等の特徴、効果がある。
す説明図である。
である。
を示す説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 長尺板状で幅方向両側面に略断面凹状の
嵌合溝を形成した硬質壁材と、略断面を水平な固定片と
該固定片の一端縁に略直角な角度で形成した上部嵌合片
と下部嵌合片とから横T字状に形成した長尺状のレール
材と、略断面を垂直な上部固定片と該固定片の先端を内
方に屈曲した支持片と該支持片の先端を外方に屈曲した
化粧片と該化粧片の先端を外方に屈曲した下部固定片と
から形成した長尺状のカバー体と、上部サッシとからな
る構造であり、下地となる鋼材に略水平に略断面L字状
のアングルが取り付けられ、該アングルにレール材の固
定片が取り付けられ、該レール材の上部嵌合片に硬質壁
材の嵌合溝が嵌合されており、下部嵌合片にカバー体の
上部固定片が取り付けられており、鋼材下に固定されて
いる上部サッシにカバーの下部固定片が取り付けられて
いることを特徴とする壁体の開口上部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27022691A JP2954762B2 (ja) | 1991-09-21 | 1991-09-21 | 壁体の開口上部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27022691A JP2954762B2 (ja) | 1991-09-21 | 1991-09-21 | 壁体の開口上部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0579146A JPH0579146A (ja) | 1993-03-30 |
JP2954762B2 true JP2954762B2 (ja) | 1999-09-27 |
Family
ID=17483307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27022691A Expired - Lifetime JP2954762B2 (ja) | 1991-09-21 | 1991-09-21 | 壁体の開口上部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2954762B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6468863B2 (ja) * | 2015-01-29 | 2019-02-13 | Ykk Ap株式会社 | 建具 |
-
1991
- 1991-09-21 JP JP27022691A patent/JP2954762B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0579146A (ja) | 1993-03-30 |
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