JP3068226B2 - バックコーラス合成装置 - Google Patents

バックコーラス合成装置

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JP3068226B2 JP3058031A JP5803191A JP3068226B2 JP 3068226 B2 JP3068226 B2 JP 3068226B2 JP 3058031 A JP3058031 A JP 3058031A JP 5803191 A JP5803191 A JP 5803191A JP 3068226 B2 JP3068226 B2 JP 3068226B2
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    • G10H2250/595—ADPCM [adaptive differential pulse code modulation]

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はバックコーラス合成装置
に関し、ＭＩＤＩ規格で構成した音楽データから再生し
た音楽に、バックコーラスを合成するものに関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、ＭＩＤＩ規格で音楽データを創
作し、再生装置により、この音楽データに基づいてアナ
ログ信号を構成し、このアナログ信号に応じて音を出す
ようにしたものが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このＭＩＤ
Ｉ規格の音楽データによれば、独創的な音づくりができ
るが、既存の音に似せた音づくりをすることについて
は、種々の楽器音に近似させることはできるものの、人
間の肉声で構成されたバックコーラスに近似させるに
は、肉声の波形が非常に複雑である関係上、実際には不
可能である。
【０００４】本発明はこのような点に着目してなされた
ものであり、その目的とするところは、バックコーラス
を混ぜた音づくりをする場合、ＭＩＤＩ規格の音楽デー
タによる独創的な音づくりを可能にしつつ、バックコー
ラスについてはＭＩＤＩ規格によらずに人間の肉声から
得たデータで再生するようにして、自然なバックコーラ
スを得ることにある。
【０００５】その場合、バックコーラスは１曲の中でい
くつかのパターンを繰り返す構成をもつことが多い。そ
こで更に本発明では、１曲分のバックコーラスを適宜に
分割、整理して複数のコーラスパターンに分け、このコ
ーラスパターンの単位でバックコーラスを合成していく
ことにより、記憶容量の最小化等を図るようにしてい
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の講じた解決手段は、ＭＩＤＩ規格で構成す
ると共に肉声のバックコーラスに関する制御データを適
宜挿入した音楽データを入力し、この音楽データにより
音楽を再生する音楽再生手段と、１曲の音楽データに対
応して演奏された肉声のバックコーラスを適宜に分割、
整理して得た複数のコーラスパターンをそれぞれデータ
化して記憶した記憶手段と、再生しようとする音楽デー
タの制御データを入力し、記憶手段から当該音楽データ
に対応した１曲分の重複しない全コーラスパターンのデ
ータをコーラスバッファに読み出すコーラスデータ読み
出し手段と、制御データに含まれるコーラスナンバーを
抽出し、このコーラスナンバーに基づきコーラスバッフ
ァの中から逐次選択されたコーラスパターンのアドレス
を検索し、このアドレスに従ってコーラスバッファから
コーラスパターンを音声合成装置に出力させると共に、
制御データに含まれるコーラス開始信号に基づいて音声
合成装置からミキサーに対してバックコーラス信号を出
力するコーラスデータ合成手段とを備える構成としたも
のである。
【０００７】
【作用】上記の構成により、音楽再生手段２０により、
ＭＩＤＩ規格の音楽データから音楽が再生される。ま
た、コーラスデータ読み出し手段４０により、記憶手段
３０からコーラスバッファ４３に再生しようとする音楽
データに対応したバックコーラスが読み出され、コーラ
スデータ合成手段５０により音楽データの再生に同期し
てバックコーラスが音楽に合成される。このことにより
ＭＩＤＩ規格の音楽データにより独創的な音づくりが可
能になると共に、バックコーラスについてはＭＩＤＩ規
格によらず人間の肉声から得たデータで再生され、自然
なバックコーラスが得られる。
【０００８】その場合、記憶手段３０は、１曲分のバッ
クコーラスを適宜に分割、整理して得た複数のコーラス
パターンをそれぞれデータ化したものを記憶し、コーラ
スデータ読み出し手段４０により、一旦記憶手段３０か
ら当該音楽データに対応した１曲分の重複しない全コー
ラスパターンのデータをコーラスバッファ４３に読み出
し、この中から、コーラスデータ合成手段５０により、
音楽データの再生に同期して逐次コーラスパターンを選
んで音楽に合成するので、１曲分のバックコーラスをそ
のままデータ化して記憶することに比べて記憶手段３０
の記憶容量を重複していた分だけ小さくすることができ
る。
【０００９】
【実施例】以下、実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
【００１０】図２は実施例のバックコーラス合成装置を
示す。１１は主記憶装置であって、多数の音楽データ
が、曲ごとに記憶されている。この音楽データはＭＩＤ
Ｉ規格により構成されている。音楽データには、バック
コーラスに関する制御データが適宜に挿入されている。
１２は主読み出し装置であって、主記憶装置１１から音
楽データおよび制御データを曲単位で読み出すものであ
る。１３はＭＩＤＩ規格に対応するデコーダーであっ
て、音楽データおよび制御データのみをデコードする。
２０は音楽再生手段であって、デコーダー１３からの音
楽データに基づいてアナログ信号を構成するものであ
る。
【００１１】一方、３０は記憶手段であって、音楽デー
タに対応して演奏されたバックコーラスをデータ化して
記憶している。このデータ化は、例えば８ＫＨｚサンリ
ングのＡＤＰＣＭ方式によって行われるが、これ以外の
方法で行ってもよい。要は、実際に演奏されたバックコ
ーラスをデータ化すればよい。その場合、バックコーラ
スは１曲の中でいくつかのパターンを繰り返す構成をも
つことが多いが、ここでは１曲分のバックコーラスを適
宜に分割、整理して複数のコーラスパターンに分け、こ
のコーラスパターンをそれぞれデータ化して記憶手段３
０に格納している。そして、複数のコーラスパターンの
組み合わせで１曲分のバックコーラスを構成し、これに
対してバックコーラスのＩＤを設定して音楽データへの
リンクに備えている。また１曲中の各コーラスパターン
に、それぞれコーラスナンバーを付けている。
【００１２】上記音楽データと制御データとの関係を、
図３に基づいて概念的に説明する。同図に示すように、
制御データは、ＩＤとしてのバックコーラス選択信号か
ら始まり、曲の進行と共にコーラスパターンが現れる順
番にコーラスナンバーが順次出てくる。各コーラスパタ
ーンの再生を開始すべき位置にはコーラス開始信号Ｓが
ある。
【００１３】デコーダー１３にはバックコーラス選択信
号抽出器４１が接続され、上記制御データからバックコ
ーラス選択信号を抽出するようにしている。このバック
コーラス選択信号抽出器４１にはコーラスデータ読み出
し器４２が接続し、コーラスデータ読み出し器４２には
コーラスバッファ４３が接続しており、制御データから
抽出したバックコーラス選択信号に対応する１曲分のバ
ックコーラスを上記記憶手段３０から読み出してコーラ
スバッファ４３に格納するようにしている。
【００１４】またデコーダー１３にはコーラスナンバー
抽出器５３が接続され、上記制御データからコーラスナ
ンバーを順次読み出すようにしている。このコーラスナ
ンバー抽出器５３および上記コーラスバッファ４３には
アドレス検索器５４が接続しており、抽出したコーラス
ナンバーに対応するコーラスパターンの開始アドレスお
よび終了アドレスを特定し、これに基づいてコーラスバ
ッファ４３の中のデータから該当するコーラスパターン
を読み出すようにしている。このコーラスパターンは一
旦、音声合成装置５１に格納され、ＡＤＰＣＭ方式に基
づいてアナログ信号に変換する。音声合成装置５１には
ミキサー５２、アンプ６０およびスピーカ７０が順に接
続している。５５はデコーダー１３に接続されたコーラ
ス開始信号抽出器であって、制御データからコーラス開
始信号Ｓを順次読み出すようにしている。このコーラス
開始信号Ｓは音声合成装置５１に入力しており、このコ
ーラス開始信号Ｓにより音声合成装置５１のコーラスパ
ターンがミキサー５２に放出され、このミキサー５２で
音楽再生手段２０で再生された音楽とコーラスパターン
とが合成され、これらがアンプ６０で増幅されてスピー
カ７０で音に変換される。
【００１５】以上の構成において、バックコーラス選択
信号抽出器４１、コーラスデータ読み出し器４２および
コーラスバッファ４３により、再生しようとする音楽デ
ータの情報を入力し、記憶手段３０から当該音楽データ
に対応した１曲分の全コーラスパターンのデータを読み
出すコーラスデータ読み出し手段４０を構成している。
また、音声合成装置５１、ミキサー５２、コーラスナン
バー抽出器５３、アドレス検索器５４およびコーラス開
始信号抽出器５５により、コーラスデータ読み出し手段
４０の出力を受け、音楽データの再生に同期して逐次コ
ーラスパターンを選んで音楽に合成するコーラスデータ
合成手段５０を構成している。
【００１６】したがって、上記実施例においては、ＭＩ
ＤＩ規格で構成した音楽データにより独創的な音づくり
が可能になると共に、バックコーラスについてはＭＩＤ
Ｉ規格によらずに人間の肉声から得たデータで再生さ
れ、自然なバックコーラスが得られる。
【００１７】また、記憶手段３０に、１曲分のバックコ
ーラスを適宜に分割、整理して得た複数のコーラスパタ
ーンをそれぞれデータ化したものを記憶手段３０に記憶
し、コーラスデータ読み出し器４２により、一旦、記憶
手段３０から当該音楽データに対応した１曲分の全コー
ラスパターンのデータをコーラスバッファ４３に読み出
し、この中からアドレス検索器５４により、音楽データ
の再生に同期して逐次コーラスパターンを選び、アナロ
グ化した後に音楽に合成したので、１曲分のバックコー
ラスをそのままデータ化して記憶することに比べて記憶
手段３０の記憶容量を小さくするこができる。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバックコ
ーラス合成装置によれば、ＭＩＤＩ規格で構成した音楽
データにより音楽を再生すると共に、記憶手段に、１曲
の音楽データに対応して演奏されたバックコーラスを適
宜に分割、整理して得た複数のコーラスパターンをそれ
ぞれデータ化して記憶しておき、この記憶手段から再生
しようとする音楽データに対応した１曲分の全コーラス
パターンのデータを読み出し、音楽データの再生に同期
して逐次コーラスパターンを選んで音楽に合成するよう
にしたので、記憶手段の記憶容量を最小化しながら、Ｍ
ＩＤＩ規格で構成した音楽データにより独創的な音づく
りを可能にできると共に、バックコーラスについてはＭ
ＩＤＩ規格によらずに人間の肉声から得たデータで再生
して、自然なバックコーラスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の全体構成を示すブロック図である。
【図２】実施例の全体構成を示すブロック図である。
【図３】音楽データおよび制御データの構成を概念的に
示す説明図である。
【符号の説明】
２０ 音楽再生手段 ３０ 記憶手段 ４０ コーラスデータ読み出し手段 ５０ コーラスデータ合成手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 谷川 洋 審判官 小林 秀美 審判官 橋本 恵一 (56)参考文献 特開 昭58−184198（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−96696（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】ＭＩＤＩ規格で構成すると共に肉声のバッ
    クコーラスに関する制御データを適宜挿入した音楽デー
    タを入力し、この音楽データにより音楽を再生する音楽
    再生手段（２０）と、 １曲の音楽データに対応して演奏された肉声のバックコ
    ーラスを適宜に分割、整理して得た複数のコーラスパタ
    ーンをそれぞれデータ化して記憶した記憶手段（３０）
    と、 再生しようとする音楽データの制御データを入力し、記
    憶手段から当該音楽データに対応した１曲分の重複しな
    い全コーラスパターンのデータをコーラスバッファに読
    み出すコーラスデータ読み出し手段（４０）と、制御データに含まれるコーラスナンバーを抽出し、この
    コーラスナンバーに基づきコーラスバッファの中から逐
    次選択されたコーラスパターンのアドレスを検索し、こ
    のアドレスに従ってコーラスバッファからコーラスパタ
    ーンを音声合成装置（５１）に出力させると共に、制御
    データに含まれるコーラス開始信号に基づいて音声合成
    装置からミキサー（５２）に対してバックコーラス信号
    を出力するコーラスデータ合成手段（５０） とを備えた
    ことを特徴とするバックコーラス合成装置。
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