JP3067580U - メモ押え - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモ用紙等をスチール面に強い吸着力で固定
することができると共に容易に取り外すことのできる長
尺状のメモ押えを得ようとするものである。 【解決手段】 長尺状メモ押え本体１において一端の幅
広部から他端の幅狭部に向かってテーパー状に形成し、
かつ、本体の厚さは幅広側が薄く、幅狭側が厚いテーパ
ー状とし、幅広側端部底面に磁力の強い磁石２を嵌め込
み、幅狭側端部に幅広側よりも磁力の弱い磁石３を嵌め
込み固定してメモ押えを構成している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

会社、学校、家庭用等で利用されるメモや予定表などをスチール製壁面又は机 上に固定するメモ押えに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、磁石を固定手段に用いた長尺状のメモ押えはメモ押え本体の長手方向に 沿って、棒状磁石またはシート状磁石を短冊状に切断したものを固定していた。 この構造の従来品は磁石の一方の端から他方の端まで同一の磁力が働き、強い力 で壁面に吸着する構造であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような従来品はメモ等の紙片を強い磁力で確実に固定することができる が、取り外す場合は強い吸着力が取り外し操作を困難にし、しかもメモ押え本体 は板状で薄い形状のものが多いため外しにくく、使用勝手の悪いものであった。 本考案はこのような欠点を解消し、強い吸着力で固定することができると共に取 り外しの容易な製品を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を達成するために、長尺状メモ押え本体において一端の幅広 部から他端の幅狭部に向かってテーパー状に形成し、かつ、本体の厚さは幅広側 が薄く、幅狭側が厚いテーパー状とし、幅広側端部底面に設けた凹部に磁力の強 い磁石を嵌め込んで固定し、幅狭側端部底面に設けた凹部に幅広側よりも磁力の 弱い磁石を嵌め込み固定してメモ押えを構成している。

【０００５】

【作用】

本考案は上記のような構成を採ったので、メモ押え本体は幅広部の強力な磁石 の作用により幅広い面でメモ用紙等を強い圧力で押えることができ、幅狭部の近 くでは幅広側磁石ほど強くはないが、磁石の磁力と相俟って壁面に圧接すること ができ、安定した吸着力でメモ用紙等を固定することができる。また、メモ押え を取り外すときは幅狭部の厚みが厚いため指でつまみ易く、幅狭部には幅広部側 よりも磁力の弱い磁石を取り付けたことにより、大きな力を要せずに幅狭部を指 でつまんで持ち上げ容易に本体を外すことができる。

【０００６】

【実施の形態】

図１は本考案によるメモ押えの一実施例の使用状態を示した斜視図、図２は側 面図、図３は底面図である。１はアクリル樹脂製透明体から成るメモ押え本体で 、一端を幅広に形成し、この幅広部から他端の幅狭部に向かってテーパー状に形 成されている。このメモ押え本体１の厚さは幅広側を薄く、幅狭側を厚くしたテ ーパー状に形成されている。メモ押え本体１は透明体に限らず半透明又は不透明 体で形成する場合もある。本体１の材質は木製や大理石等でも良く、合成樹脂に 限らない。

【０００７】 ２及び３は円盤状磁石である。円盤状磁石２はメモ押え本体１の幅広側端部近 傍の底面側に形成した凹部に嵌め込み固定されている。円盤状磁石３はメモ押え 本体１の幅狭側端部近傍の底面側に形成した凹部に嵌め込み固定されている。磁 石３は磁石２よりも直径が小さい。即ち磁石２装着側は磁石３装着側よりも強い 吸着力を有している。

【０００８】 磁石２及び３はゴムマグネット、焼結磁石、ボンドマグネット等、種類は問わ ず、透明体の凹部の形に応じて嵌合できる形状であれば良く、磁石の極性や磁極 の配列は問わない。しかし、紙片を固定するときメモ押え本体が壁面と接触する 面積に対して磁石の面積が狭いので、比較的強力な吸着力が必要である。磁石の 形状は円盤状に限らず、直方体、楕円状などでも良く、１個の凹部に複数個の磁 石を嵌め込んでも良い。

【０００９】 ４は装飾シールで、透明体を通して円形磁石２又は３が見えないように正面側 に貼られている。この装飾シール４は紙、合成樹脂フィルム等任意のシートで形 成することができ色柄も自由に選ぶことができる。本実施例では蛍光性を有する ものを用いた。装飾シールは貼り付け時に位置決めしにくいので、あらかじめ的 確な位置に装飾シール用の浅い凹部を形成することにより迅速な貼り付けをする ことができる。メモ押え本体が透明体でない場合や裏面の磁石が表面から見えな いときは装飾シールを必要としない。

【００１０】 本考案は上記のような構成を採ったので、メモ用紙等を壁面に固定した場合、 磁石２及び３は本体１の凹部に嵌め込まれ、本体１の裏面から突出していないの で、磁石２及び３の吸着力により本体１裏面全面がメモ用紙に接触することがで きる。即ち、メモ押え本体１は強力な磁石２の影響で幅広部裏面でメモ用紙等を 強力な圧力で押えることができ、磁石２から離れた幅狭部の近くでは磁石３の磁 力と相俟って壁面に圧接することができ、安定した吸着力でメモ用紙等を固定す ることができる。

【００１１】 メモ押え本体１は幅狭部の厚みを厚くすることにより指でつまみ易い形状を有 し、更に幅狭部には幅広部側よりも磁力の弱い磁石を取り付けたことにより、大 きな力を要せずに幅狭部を指でつまんで持ち上げ本体を外すことができる。

【００１２】 本体１に透明体を用いた場合はメモや伝言の記述にメモ押えが重なっても透明 体を介して記述の有無を確認することができるので、記述を見落とすおそれがな い。また透明体の下側に絵柄や広告文字を入れディスプレイすることができる。 このような実用性と共に透明体であることにより高級感や清涼感の伴った商品を 提供することができる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は上記のような構成を採ったので、紙を磁性壁面に固定したときは強力 な幅広部に設けた磁石の吸着力の影響を受けた幅広い面の圧力でメモ用紙等を押 えることができ、また、この幅広側の磁石から離れた幅狭部の近くでは幅狭側の 磁石の磁力と相俟ってメモ用紙等を壁面に圧接することができ、メモ押え本体全 面で安定した力でメモ用紙等を固定することができる。

【００１４】 更にメモ用紙等を着脱したい場合はメモ押え本体の幅狭部が指でつまみやすく 、しかも幅狭部の磁石は幅広部よりも磁力の弱い磁石が取り付けられているので 、大きな力を必要とせず幅狭部を指でつまんで持ち上げ簡単にメモ押えを着脱す ることができ、使用勝手が優れている等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるメモ押えの一実施例を示した使用
状態の斜視図である。

【図２】図２は側面図である。

【図３】図３は底面図である。

【符号の説明】

１ メモ押え本体 ２ 磁石 ３ 磁石 ４ 装飾シール

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 長尺状メモ押え本体を一端の幅広部から
   他端の幅狭部に向かってテーパー状に形成し、かつ、本
   体の厚さは幅広側が薄く、幅狭側が厚いテーパー状と
   し、前記本体の幅広側端部近傍の底面に磁力の強い磁石
   を取付け、幅狭側端部近傍の裏面に、幅広側よりも磁力
   の弱い磁石を取り付けたことを特徴とするメモ押え。