JPH0541862U

JPH0541862U - 紙挟み

Info

Publication number: JPH0541862U
Application number: JP10969191U
Authority: JP
Inventors: 清前橋
Original assignee: ニチレイマグネツト株式会社; 清前橋
Priority date: 1991-11-07
Filing date: 1991-11-07
Publication date: 1993-06-08

Abstract

(57)【要約】【目的】シート状磁石の打ち抜き又は切り抜き加工に
より形成できる。メモ用紙を挟んで磁性体壁面に吸着保
持できるだけでなく、汎用性の高い製品を得ようとする
ものである。【構成】シート状磁石から成る任意の形状の吸着板１
に、細幅の屈曲した切り抜き口２を設ける。切り抜き口
２の両端３、３を結ぶ線で屈曲できる舌片４が形成され
る。舌片４を持ち上げて切り抜き口２から紙７を挿入す
ることにより、舌片４の弾性力により紙７を保持でき
る。舌片４に小型舌片６を設けると小型メモを挟んだり
軽量物用フックとしても利用できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

一般事務用及び教材その他、広告宣伝用等に広く利用される紙やメモ等を挟持すると共に軽量小物のフックとしても利用できる紙挟みに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の磁石を用いたメモ挟みは金属製のクリップに壁面への着脱手段として磁石が用いられたものが多く構成が複雑である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はシート状磁石を打ち抜き又は切り抜き加工することにより形成することができ、金属等、他の部品を必要とせず、しかも紙等を挟持すると共にホワイトボードや磁性体の壁面に吸着保持することができ、また、紙を挟むだけでなく軽量小物用のフックとしても利用できる製品を得ようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の目的を達成するために、表面に装飾層を有するシート状ゴム磁石から成る吸着板に、細い切り抜き口を円弧状、Ｕ字状、Ｖ字状その他の屈曲線状に１個または複数個設け、この切り抜き口の両端即ち起点と終点とを結ぶ線で屈曲できる舌片を形成して紙挟みを構成したものである。

【０００５】

【作用】

本考案は上記のような構成を採ったので、舌片の端部を持ち上げて紙を挿入し舌片を離すと、壁面に固定しないでクリップとして利用する場合、切り抜き口の回りの吸着板上に載った紙は、紙よりも上に位置した舌片が元の位置に復帰しようとする弾性力により保持される。吸着板を磁性体の壁面に貼着した場合、紙は舌片の吸着力により壁面に押し付けて固定される。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を図１〜図３に従って説明する。図１は本考案品の斜視図、図２は使用状態の斜視図、図３は使用状態の正面図である。

【０００７】１はシート状ゴム磁石から成る吸着板で、表面に装飾層を有する。吸着板１は原反を切り抜き又は打ち抜き加工することにより四辺形に形成されている。２は吸着板１に設けた幅２．５ｍｍの切り抜き口、３は切り抜き口２の端部、４は舌片で、切り抜き口２の両端３、３を結ぶ線に沿って屈曲でき、開閉自在である。５は切り抜き口２に沿った枠状部、６は舌片４部分に設けた逆Ｖ字状の小型舌片、７は吸着板に挟持した紙を示した。

【０００８】吸着板１を壁面に固定しない場合、舌片４の自由端部を持ち上げて紙７を挿入し舌片４を離すと、切り抜き口２の回りの吸着板１上に載った紙７は元の位置に復帰しようとする舌片４の弾性力により保持される。吸着板１を磁性体の壁面に貼着した場合、紙７は舌片４の吸着力により壁面に押し付けて固定される。

【０００９】図３に示すように自由端が下向きの舌片４にメモ用紙を挟持し、自由端が上向きの小型舌片６に別のメモ用紙を挟持することができ、２枚のメモの内容を一目瞭然に表示することができる。また、小型舌片６は輪ゴムのような軽量小物を吊り下げるフックとしても利用することができる。

【００１０】上記実施例では吸着板を四辺形としたが、円形、三角形、その他動物の顔、自動車等、形状は自由である。また、切り抜き口は紙を自由に嵌挿入できる程度の細幅であれば良く２．５ｍｍに限られない。また切り抜き口の両端を円弧状部とし切り抜き口の幅よりも若干広くすることにより、頻繁に舌片を開閉した場合に裂けにくく、開閉も行い易くすることができる。

【００１１】図４（イ）（ロ）（ハ）は他実施例の使用状態を示したものである。

【００１２】１個の吸着板の上下に略Ｕ字形に切り抜き口８、９を設け、切り抜き口９側の舌片１０に小型舌片１１を設けたものである。用途に合わせてメモ用紙を止めるだけでなく、筆記用具をとめたり、軽量小物のフックとしても利用し、あるいは複数のメモ用紙を書く舌片に保持することができる（図４イ、ロ参照）。また、使用勝手によっては上下左右任意の方向に向きを変えて使用することもできる（図４ハ参照）。尚、１枚の吸着板に設ける舌片の数は複数個に限らず１個の場合もある。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は上記のような構成を有するので、舌片を開いて切り抜き口から紙を挟み込んで、従来のクリップと同様に使用できると共に、磁性体の壁面に貼着し、用途に応じて形成された１個または複数の舌片にメモ等を挟み、あるいは軽量用フックとして利用できる等、汎用性に富む。しかも、原反からの打ち抜き又は切り抜き加工によって製造も容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による紙挟みの一実施例を示した斜視
図、

【図２】図１のクリップとしての使用状態を示す斜視
図、

【図３】図１の壁面用紙挟みとしての使用状態を示す正
面図である。

【図４】（イ）（ロ）（ハ）は他実施例の使用状態を示
した正面図である。

【符号の説明】

１吸着板２切り抜き口３切り抜き口の端部４舌片５枠状部６小型舌片

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】表面に装飾層を有するシート状ゴム磁石
から成る吸着板に、細い切り抜き口を円弧状、Ｕ字状、
Ｖ字状その他の屈曲線状に１個または複数個設け、この
切り抜き口の両端を結ぶ線で屈曲できるように設けた舌
片を有することを特徴とする紙挟み。
【請求項２】１枚の吸着板に舌片の自由端の方向が異
なる複数の舌片を設けた請求項１記載の紙挟み。
【請求項３】吸着板の舌片部分に小型の舌片を設けた
請求項１または請求項２記載の紙挟み。