JP3053616U - メモホルダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモ用紙、写真等が汚れたり欠損しないよ
う、金属面上に固定することが簡易な構成で、簡単にで
きるようにする。 【解決手段】 二つ折りの矩形の板紙で形成したホルダ
本体１の手前側１ａに開口３を設け、背面側１ｂの裏側
に永久磁石４を接着材で固定する。そのホルダ本体の挟
持体２として、断面がおむすび形状の一頂点が開口され
た形で、長手の一辺がその開口に対応する切り込み２ａ
となった硬質樹脂の長手部材を用意する。使用時には、
保持対象のメモ５や写真等を、その情報面が手前側の板
紙１ａの開口３から視認できる形で背面側１ｂとの間に
挟み込み、その状態の本体１の両側縁に、前記挟持体２
を、その切り込み２ａを押し広げた状態で下方から挿通
させ、樹脂の弾性で挟持する。最後に、本体背面側１ｂ
の永久磁石４で金属面の上に装着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、メモ用紙や写真等、薄手板状の情報媒体を保持し、それ自体を金 属壁に着脱可能に固定して使用するメモホルダに関する。

【０００２】

【従来の技術】

職場で扱う取引書類、技術文書等、情報面が大きな面積を占めるものや、枚数 の多い書類、また、その内容が非常に重要なものは、バインダー等に綴じ込んで 整理するが、内容がさほど重要ではなく、取扱いが一過性のものであって、その 量も、単に小さな一枚の紙片に収まるようなものは、その紙片を裸のまま磁石で パーティション等の金属壁に固定したりしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、そのような簡易な内容のメモ類でも、中には、繰り返して目に 通す必要のある内容が記されたものや、それに類する、例えば、仕事中の気分転 換に眺めたい記念のスナップ写真や絵はがき等は、中・長期的に固定しておきた いものである。

【０００４】 そのような場合、そのメモ類や写真等は汚れや欠損から守られるべきであるが 、そのために、その取付け構造や取付け方が複雑なものとなっては、めんどうな 気が起こってくるものである。

【０００５】 そこで、この考案の課題は、メモ用紙、写真等、薄手板状の情報媒体が汚れた り欠損したりすることのないよう固定しておくことを、簡易な構成で簡易に行え るようにすることにある。ただし、この考案では、その固定面を上記したパーテ ィションのような金属壁と限定する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するために、この考案は、薄手の樹脂板や板紙等のシートを二 つ折りにしたものの一方に開口を設け、他方の側の、その開口に対向する面の反 対側の面に磁石を設け、その磁石で前記金属面に着脱可能とし、前記二つ折りの 折り目の両端から立ち上がるシートの対向側縁を、弾性又はバネ性を有する着脱 自在の挟持体によって挟持し、そのシートの二つ折りの内部に、前記情報媒体を 、その内容が前記開口を通して視認可能なように配置して、シートの両側縁を前 記挟持体で挟持して、その情報媒体を保持するようにしたのである。

【０００７】 このような構成のメモホルダでは、保持対象のメモや写真等の情報媒体を、二 つ折りとなった前記シートに対し、情報媒体の情報面が手前側のシートの開口か ら視認できる形で背面側との間に挟み込み、その状態のシートの両側縁のそれぞ れを、前記挟持体に挟み込み、その弾性又はばね性で挟持し、シート背面の裏側 に設けられた磁石で金属面の上に装着するだけであるので、メモ類を汚したり欠 損しない形で固定しておくことが簡単な構成で簡単に実現できる。

【０００８】 この構成において、前記開口を透明体で覆った構成とする（請求項２）ことが でき、そのようにすれば、ホルダ内の情報媒体の汚れや欠損をより確実に防止す ることができる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、図を参照してこの考案の実施の形態を説明する。図１に示すこの考案の 実施形態のメモホルダ１０は、二つ折りの矩形の板紙で形成されたホルダ本体１ と、その本体１に着脱自在に装着してメモ５を挟持する挟持体２とを有する。な お、この考案のメモホルダ１０では、保持の対象とするメモ５とは、いわゆるメ モ帳から切り離した一枚の紙片のようなものに限らず、写真、あるいは樹脂シー ト、フィルム等、広く薄手板状の情報媒体一般を指す。

【００１０】 さて、矩形の板紙を二つ折りにした前記ホルダ本体１の、図の手前側のもの１ ａには、各辺が板紙１の外形に平行となった矩形の開口３が設けてある。そして 、その手前側のものに対向する二つ折りのもう一方（背面側）のもの１ｂの裏側 の面には破線で示すように、永久磁石４が接着材で固定されている。

【００１１】 他方、前記挟持体２は、その断面が、おむすび形状の一頂点が開口された形を 有し、長手の一辺がその開口に対応する切り込み２ａとなった長手の棒材であり 、硬質樹脂で形成されている。その切り込み２ａ部に前記本体１の二つ折りの側 縁近傍を挿入し、その弾性でもって挟持するようになっている。この実施形態で は、この挟持体２を硬質樹脂で形成したが、硬質ゴムでもよく、また、樹脂やゴ ムのような弾性ではないが、バネ鋼のようなバネ性のあるものであれば、金属で あっても、この挟持体２に適用することができる。なお、前記ホルダ本体１もこ の実施形態は板紙で形成したが、薄手の樹脂シートでもよい。次に、このメモホ ルダ１０の使用方法を説明する。

【００１２】 先ず、保持対象のメモ５や写真等を、前記二つ折りとなった板紙１に対し、そ の情報面が手前側１ａの前記開口３から視認できる形で背面側１ｂとの間に挟み 込む。

【００１３】 次に、図２に示すように、その状態の本体１の両側縁のそれぞれに、前記挟持 体２を、その切り込み２ａ辺を押し広げた状態で下方から側縁に沿って挿通させ 、完全に挿通させた状態で押し広げている力を抜き、樹脂の弾性で挟持する。こ うしてメモ５を保持したホルダ１０の状態を図３に示す。

【００１４】 最後に、本体１の背面側１ｂの裏側に設けられた磁石４で、例えば、図４に示 すように、冷蔵庫Ｒ等の金属面を有するもののその金属面の上に装着する。冷蔵 庫Ｒの上に装着するものであれば、例えば、そのメモ５の内容は、食事の献立に 関するもの等であれば便利である。メモ５が記念写真等であれば、職場のパーテ ィションの金属面に装着しておけば、心の安らぎにもなる。

【００１５】 また、ホルダ本体１の開口部３周縁や、挟持体２は様々な色や柄で飾って美感 を醸しだすようにすれば、メモ５の保持という機械的な役割だけでなく、装飾的 な役割も果たす。開口３を図のような矩形ではなく、メモの内容の視認の妨げに ならない程度に、例えば、ハート形や横向きのひょうたん形等、趣のある形にす ることによっても装飾的効果を上げることができる。

【００１６】 さらに、前記開口部に透明の樹脂フィルムや薄手のガラスを貼り付けて、その 開口３を覆うようにすれば、ホルダ１０内のメモ５や写真の汚れや欠損を確実に 防止できる。特に、大事な記念写真等の場合には、この処置は有効である。

【００１７】

【考案の効果】

以上、説明したように、この考案は、薄手の樹脂板や板紙等のシートを二つ折 りにしたものの一方に開口を設け、他方の側の、その開口に対向する面の反対側 の面に永久磁石を設け、その磁石で前記金属面に着脱可能とし、前記二つ折りの 折り目の両端から立ち上がるシートの対向側縁を、弾性又はばね性を有する着脱 自在の挟持体によって挟持し、そのシートの二つ折りの内部に、前記情報媒体を 、その内容が前記開口を通して視認可能なように配置して、シートの両側縁を前 記挟持体の弾性又はばね性で挟持して、その情報媒体を保持するようにしたので 、メモ類を、汚したり欠損しない形で固定しておくことが、簡単な構成で、簡単 にできるという効果があり、その開口を透明フィルムや薄手のガラスで覆うよう にすれば、ホルダ内のメモ類の汚れや欠損をより確実に防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施形態を示す分解斜視図

【図２】実施形態の使用方法を示す斜視図

【図３】（ａ）に正面を示し、（ｂ）に（ａ）の線Ａ−
Ａによる断面を示した実施形態の図

【図４】実施形態の使用状態の一例を示す斜視図

【符号の説明】

１ ホルダ本体（板紙） １ａ 手前側 １ｂ 背面側 ２ 挟持体 ２ａ 切り込み ３ 開口 ４ 永久磁石 ５ メモ １０ メモホルダ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 メモ用紙、写真等、薄手板状の情報媒体
   を保持して金属面に固定するためのメモホルダであっ
   て、 薄手の樹脂板や板紙等のシートを二つ折りにしたものの
   一方に開口を設け、他方の側の、その開口に対向する面
   の反対側の面に永久磁石を設け、その磁石で前記金属面
   に着脱可能とし、前記二つ折りの折り目の両端から立ち
   上がるシートの対向側縁を、弾性又はバネ性を有する着
   脱自在の挟持体によって挟持し、そのシートの二つ折り
   の内部に、前記情報媒体を、その内容が前記開口を通し
   て視認可能なように配置して、シートの両側縁を前記挟
   持体で挟持して、その情報媒体を保持するようにしたこ
   とを特徴とするメモホルダ。
2. 【請求項２】 前記開口を透明体で覆ったことを特徴と
   する請求項１に記載のメモホルダ。