JP3085584U - 組立式スタンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に物を挿入して収納したり、保管できる
と共に、外部からの力によっても、簡単に変形しない組
立式スタンドを提供する。 【解決手段】 １枚のシート材２を折線１０、１１、１
２、１３、１４、１５、１６、１７、１８、１９、２
０、２１から折り曲げることにより、底部３０及び該底
部のすべての周縁から立ち上がった壁部５０、５１、５
２、５３によって、内部の空間を閉鎖し、壁部５０の外
側に掲示部を設けると共に、壁部５０の一部に、内部の
空間に物を挿入可能な挿入口１１０を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、内部に物を挿入可能な組立式スタンドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、図５に示すような、１枚のシート材を折線から折り曲げ、断面が二等辺 三角形になるカレンダー等に使用される組立式スタンドが使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような組立式スタンドは、底部上方の空間が閉鎖されてい ないため、内部に物を挿入して収納したり、保管することができなかった。 また、底部上方の空間が閉鎖されていないため、外部からの力によって、開放 された部分に力がかかり、簡単に変形してしまうという問題もあった。

【０００４】 そこで、本考案は前記課題を解決することを目的とし、内部の空間が閉鎖され ているため、内部に物を挿入して収納したり、保管すると共に、外部からの力に よっても壁部によって容易に変形しない組立式スタンドを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段、及び考案の効果】

以下、前記課題を解決するためになされた本考案の特徴について詳述する。 前記請求項１の考案は、予め定めた形状に切断した１枚のシート材を、 予め定めた折線によって折り曲げることにより、 底部及び該底部のすべての周縁から立ち上がった壁部によって、内部の空間を 閉鎖するように組み立てられ、 前記、壁部の外側に掲示物を掲示可能な掲示部を設けると共に、 前記壁部の一部に、前記内部の空間に物を挿入可能な挿入口を設けたことを特 徴とする。

【０００６】 請求項１の組立式スタンドによれば、内部の空間が閉鎖されているため、内部 に物を挿入して、収納したり、保管できる。 また、外部からの力によっても壁部によって容易に変形することがない。 次に、請求項２に記載の考案は、前記掲示部には、前記壁部に設けられた壁穴 と、 該壁穴に合致する位置に設けられた綴穴を有する掲示用の綴紙が、 前記壁穴及び綴穴に挿通する着脱可能な綴具によって、 吊り下げられていることを特徴とする。

【０００７】 請求項２の組立式スタンドによれば、掲示用の綴紙の用途が変わったり、使用 期限が切れても、綴具を外すことによって、綴紙を外したり、取り替えたりする ことができ、長期間にわたって使用できる。 請求項３に記載の考案は、前記綴紙は、３辺を貼着し、残りの１辺を挿入辺と したポケット状とし、中央部に内部に挿入した挿入物を見ることが可能な窓部を 設けたことを特徴とする。

【０００８】 請求項３の組立式スタンドによれば、綴紙の中に、気に入った写真やカード等 を自由に入れたり、出したりすることができる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施形態について一例を挙げて説明する。 組立式スタンド１は、図１に示すように、組み立て可能に、予め定められた形 状に切断した１枚のシート材２から組み立てられる。

【００１０】 シート材２には、予め定められた折線１０、１１、１２、１３、１４、１５、 １６、１７、１８、１９、２０、２１が設けられ、この各折線を折り曲げること によって、図２に示すような底部３０を土台とする断面が二等辺三角形の組立式 スタンド１となる。

【００１１】 このため、シート材２は、一般に折線を折り曲げることが可能な紙や合成樹脂 が使用されるが、折線が折り曲げ可能であれば、特に材質は問わない。 ４１、４２、４３、４４、４５、４６、４７は、糊付け片であり、この糊付け 片が壁部に接着されて組立式スタンド１が固定される。

【００１２】 このように、組み立てられ、糊付け片で固定された組立式スタンド１は、底部 ３０のすべての周縁に壁部５０、５１、５２、５３が立ち上がった状態となり、 内部の空間が閉鎖される。 壁部５０の外側は、掲示物を貼着等によって掲示可能な掲示部となるが、本実 施例では、図３及び図４に示す綴穴６０、６１を有する綴紙７０が、綴穴６０、 ６１と合致する位置に設けられた図１に示す壁穴６２、６３、６４、６５と綴具 である綴込用リング８０、８１を挿通することによって、掲示部としての壁部５ ０の外側に吊り下げられている。

【００１３】 このような綴紙７０は、例えば月毎に複数枚が吊り下げられたカレンダー等と して使用すればよい。 綴込用リング８０、８１は、一般に使用されているもので、一部を着脱可能に 分離できるものであり、着脱することによって、綴紙７０を取り外したり、取り 替えたりできる。

【００１４】 綴紙７０は、中央部に窓部７５が設けられ、２枚で３辺９０、９１、９２を貼 着すると共に、その間に透明シート１００、１０１を挟み、残りの１辺９５を挿 入辺としたポケット状に構成されている。 このため、この挿入辺９５から写真、カード等を挿入したり、取り出したりす ることができる。

【００１５】 １１０は、壁部５０の一部に切り欠かれた穴であり、内部の空間に物を挿入可 能な挿入口であり、この挿入口１１０から、例えば硬貨を挿入して、貯金箱とし て使用できる。 また、挿入口１１０の大きさを変えたり、挿入口１１０に開閉可能な扉等を付 けて別の用途に使用してもよい。

【００１６】 尚、本考案は、その要旨を逸脱しない限り種々なる改良は自由であり、例えば 挿入口１１０を壁部５０の中央部に設け、綴紙７０で挿入口１１０を隠し、貯金 箱とわからないものとしたり、綴紙７０の窓部７５を狭くして、写真やカード等 を掲示すると共に、その外側の部分をカレンダーとしたり、書き込み可能なメモ 欄としてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の組立式スタンドのシート材の展開図
である。

【図２】 図１のシート材を組み立てた状態を示す斜視
図である。

【図３】 綴紙を掲示部に吊り下げた状態の斜視図であ
る。

【図４】 ポケット状の綴紙の構成を示した説明図であ
る。

【図５】 従来の組立式スタンドの斜視図である。

【符号の説明】

１…組立式スタンド、２…シート材、１０，１１，１
２，１３，１４，１５，１６，１７，１８，１９，２
０，２１…折線、３０…底部、５０，５１，５２，５３
…壁部、６０，６１…綴穴、６２，６３，６４，６５…
壁穴、７０…綴紙、７５…窓部、８０，８１…綴込用リ
ング、１１０…挿入口

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 予め定めた形状に切断した１枚のシート
   材を、 予め定めた折線によって折り曲げることにより、 底部及び該底部のすべての周縁から立ち上がった壁部に
   よって、内部の空間を閉鎖するように組み立てられ、 前記、壁部の外側に掲示物を掲示可能な掲示部を設ける
   と共に、 前記壁部の一部に、前記内部の空間に物を挿入可能な挿
   入口を設けたことを特徴とする組立式スタンド。
2. 【請求項２】 前記掲示部には、前記壁部に設けられた
   壁穴と、 該壁穴に合致する位置に設けられた綴穴を有する掲示用
   の綴紙が、 前記壁穴及び綴穴に挿通する着脱可能な綴具によって、
   吊り下げられていることを特徴とする請求項１記載の組
   立式スタンド。
3. 【請求項３】 前記綴紙は、３辺を貼着し、残りの１辺
   を挿入辺としたポケット状とし、中央部に内部に挿入し
   た挿入物を見ることが可能な窓部を設けたことを特徴と
   する請求項２記載の組立式スタンド。