JP3051781U

JP3051781U - ホルダー

Info

Publication number: JP3051781U
Application number: JP1998000855U
Authority: JP
Inventors: 良郎熊澤
Original assignee: 中津紙工株式会社
Priority date: 1998-02-24
Filing date: 1998-02-24
Publication date: 1998-09-02
Anticipated expiration: 2004-02-24

Abstract

(57)【要約】【課題】ホルダーが開き易く、台紙が表紙内で立たな
いようにする。【解決手段】ポケット４０が設けられる台紙１０と、
表紙２の間に綴じ込まれる綴じ代１１を別部材とし、こ
れらの表面に１枚の透明フィルム２０を固定して、台紙
１０と綴じ代１１を一体化した。【効果】台紙１０と綴じ代１１は、別部材のため、容
易に折り返すことができ、ホルダー１が閉じる方向に戻
ったり、表紙２の間で台紙が立ってしまうこともない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、写真やカード等を収納するホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ホルダーは、台紙上にポケットを設け、このポケットに写真やカード等を収納すると共に、ポケットが設けられた台紙の１辺をそのまま表裏一対の表紙の間に綴じ込んだり、台紙と表紙の間に綴じ込む綴じ代とを別部材とし、その間に、折曲げ易い別の部材を固定したものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、ポケットが設けられた台紙の１辺をそのまま表紙の間に綴じ込んだホルダーは、台紙が厚みを有することから、台紙の綴じ込み部分とポケットが設けられた部分の間が折曲げ難く、ホルダーを開いても、すぐに閉じようとする方向に戻ってしまい、写真の整理や閲覧がしずらいことがあった。

【０００４】しかも、写真やカード等を奥深く収納すると、台紙が表紙の間で立ってしまい、ホルダーを閉じ難く、見栄えも悪いという欠点もあった。また、ポケットが設けられた台紙と表紙の間に綴じ込む綴じ代を別部材とし、その間に、折曲げ易い別の部材を設けたホルダーは、台紙と綴じ代との間にわざわざ別の部材を固定するという手間がかかっていた。

【０００５】そこで、本考案は、上記課題を解決することを目的とし、ホルダーの開閉が容易で、見栄えもよく、しかも製作も簡単なホルダーを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段および考案の効果】

上記課題を解決するためになされた本考案は、表裏一対の表紙の間に、写真やカード等を装着する複数枚の台紙を綴じ代の部分で綴じ込んだホルダーにおいて、前記台紙と前記綴じ代とを別部材とし、前記台紙と前記綴じ代の表面に透明フィルムの３辺を固定することによって、前記台紙表面にポケットを設けると共に、前記台紙と前記綴じ代とを一体としたことを特徴としている。

【０００７】表裏一対の表紙の間に綴じ込まれる複数枚の綴じ代は、ポケットが設けられた台紙とは、別部材であり、台紙とは一体化していない。この綴じ代と台紙は、その表面を覆う１枚の透明フィルムをそれぞれに固定することによって、一体化し、離れることなく表紙の間に綴じ込まれることになる。

【０００８】このように構成された本考案では、ポケットが設けられた台紙と綴じ代は、厚みを有するものの、別部材であることから、容易に折り返される。そして、折曲げられるのは、薄い透明フィルムの部分のみである。このため、ホルダーを開いても、閉じようとする方向に戻ることがない。しかも、写真やカードを奥深く収納しても、台紙が表紙の間で立ってしまうこともない。

【０００９】また、ポケットが設けられた台紙と表紙の間に綴じ込む綴じ代とを１枚の透明フィルムで覆って、ポケットを作成すると同時に、一体化することができるので、わざわざ台紙と綴じ代との間に別の部材を固定するという手間が不要で、製作コストを低減できる。

【００１０】請求項２の考案は、請求項１の構成に加え、前記台紙の１辺を切り離して、前記綴じ代としたことを特徴としている。このように構成された本考案では、請求項１の効果に加えて、１枚の台紙を切り離すのみで、台紙と綴じ代を用意することができるので、台紙と綴じ代をそれぞれ用意する必要がなく、製作コストを低減することができる。

【００１１】請求項３の考案は、請求項１または２記載の構成に加え、前記台紙の一部に、装着された写真やカード等の説明書きをするための筆記欄を設けたことを特徴としている。このように構成された本考案では、請求項１または２記載の効果に加えて、ホルダーに収納される写真やカード等の内容が一目瞭然となる。このため、それぞれの写真やカード等の周辺に説明書きをする必要がなく、整理がし易く、見栄えもよくなるといった効果がある。

【００１２】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。図１乃至図３は、本考案のホルダーの実施例を示すものであり、図１はホルダーの表紙部分を示す説明図、図２は台紙表面の説明図、図３は台紙部分の概略を断面で示した説明図である。

【００１３】ホルダー１は、図１に示す厚紙等による表裏一対の表紙２内に、図２に示す複数枚の台紙１０が綴じられて製本されている。写真を装着する台紙１０と、この台紙１０の１辺に配置された綴じ代１１は、それぞれ別部材であり、これらの台紙１０と綴じ代１１の表面及び裏面を図２及び図３に示すように、それぞれ１枚の透明フィルム２０で覆っている。

【００１４】透明フィルム２０と台紙１０は、３辺が糊付け片３１、３２、３３で固定され、台紙１０上に３辺が固定されたポケット４０が構成される。このポケット４０内に撮影済みの写真やカード等が装着される。また、台紙１０のポケット４０の開口側４１には、装着された写真やカード等の説明書きをするための筆記欄４２が設けられている。

【００１５】一方、透明フィルム２０は、綴じ代１１の１辺とも糊付け片３５で固定されている。このため、写真を装着する台紙１０と綴じ代１１とは、１枚の透明フィルム２０によって一体化し、分離することがない。

【００１６】このように一体化した台紙１０と綴じ代１１は、複数枚が綴じ代１１の部分を表紙２内にステープルの針５０で綴じ込まれている。撮影済みの写真やカードＰは、ポケット４０の開口側４１よりポケット４０内に装着される。その際、写真やカードＰを糊付け片３３側に奥深く装着しても、台紙１０と綴じ代１１は、別部材であるため、台紙１０は綴じ代１１から、簡単に折り返すことができる。このため、厚みを有する台紙を折曲げることによって台紙１０が表紙２内で立ってしまったり、ホルダーを開いても、ホルダーが閉じる方向に戻ってしまうということがなくなるため、写真の整理や閲覧がし易く、ホルダーの見栄えもよい。

【００１７】また、台紙１０と綴じ代１１は、１枚の透明フィルムを糊付けすることで一体化できるので、わざわざ台紙と綴じ代との間に別の部材を固定するという手間が不要で、製作コストを低減できる。尚、本考案は、上記実施例に何等限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。

【００１８】例えば、綴じ代１１の糊付け片３５と台紙１０の糊付け片３３とを、それぞれ設けることなく、連続して１つの糊付け片としても、糊付けの手間が省け、製作コストをより低減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例のホルダーの表紙部分を示す説明図で
ある。

【図２】実施例のホルダーの台紙表面を示す説明図で
ある。

【図３】実施例のホルダーの台紙部分の概略を示す説
明図である。

【符号の説明】

１…ホルダー２…表紙１０…
台紙１１…綴じ代２０…透明フィルム４０…
ポケット

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】表裏一対の表紙の間に、写真やカード等
を装着する複数枚の台紙を綴じ代の部分で綴じ込んだホ
ルダーにおいて、前記台紙と前記綴じ代とを別部材とし、前記台紙と前記綴じ代の表面に透明フィルムの３辺を固
定することによって、前記台紙表面にポケットを設ける
と共に、前記台紙と前記綴じ代とを一体としたことを特徴とする
ホルダー。
【請求項２】前記台紙の１辺を切り離して、前記綴じ
代としたことを特徴とする請求項１記載のホルダー。
【請求項３】前記台紙の一部に、装着された写真やカ
ード等の説明書きをするための筆記欄を設けたことを特
徴とする請求項１または２記載のホルダー。