JPH0625611U - クリップ用バネ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 筆記具を保持するクリップ用バネを提供す
る。 【構成】 Ｖ字状板バネ１の底部両面の軸方向２箇所
に、筆記具７を保持する切り起しによるバネ片２ａ，２
ｂ及び２ａ，２ｂを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、紙，用紙，書類、プラスチックフィルム等のシート類を挟持するク リップに用いられるバネに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のシート類を挟持するクリップに用いられるバネは筆記具を保持する構成 になっていない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来例はこのため筆記具を保持することができず、筆記したい時に筆記するこ とができない。又筆記具を近くに設置しておけば、これを筆記に供することがで きるが、クリップに挟持した用紙，書類等を動かした場合、うっかりすると筆記 具を持参するのを忘れ、筆記に供し得ないという課題がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案クリップ用バネは、上記の課題を解決するため、板バネ１に筆記具７を 保持する保持部２を設けてなる構成とする。

【０００５】

【作 用】

このような構成とすることにより用紙，書類等を挟持するクリップのバネ１の 保持部２に常時筆記具７を保持しておくことができるので、筆記したい時はいつ でも保持部２より筆記具７を外し、筆記に供することができることになる。

【０００６】

【実施例】

図１は本考案クリップ用バネの第１実施例を用いたクリップの１例を示す側面 図、図２は本考案クリップ用バネの第１実施例を示す斜視図である。 この第１実施例は、用紙，書類等を挟持する２枚の挟持板３ａ，３ｂと、両挟 持板３ａ，３ｂのヒンジ部４と、このヒンジ部４を支点として両挟持板３ａ，３ ｂをＶ字状板バネ１に抗して又はそのバネ力により開，閉するツマミ板５ａ，５ ｂとよりなるクリップ６のＶ字状板バネ１の底部両面の軸方向２箇所に、筆記具 ７を保持する切り起しによるバネ片２ａ，２ｂを設けてなる。 ８は一方の挟持板３ｂ及びツマミ板５ｂの外面に取付けられた永久磁石で、任 意所望の磁性体に吸着することができる。

【０００７】 上記構成の本実施例において用紙，書類等を挟持する時は、クリップ６のツマ ミ板５ａ，５ｂをＶ字状板バネ１に抗して押圧し、両挟持板３ａ，３ｂを開いて その間に用紙，書類等を挿入し、ツマミ板５ａ，５ｂを開放すると、Ｖ字状板バ ネ１のバネ力により両挟持板３ａ，３ｂ間に用紙，書類等を挟持することができ る。

【０００８】 又、Ｖ字状板バネ１の底部両面の軸方向２箇所に設けられた切り起こしによる バネ片２ａ，２ｂ及び２ａ，２ｂに常時筆記具７を保持しておくことができるの で、筆記したい時はいつでもバネ片２ａ，２ｂ及び２ａ，２ｂより筆記具７を外 し、筆記に供することができることになる。

【０００９】 図３（Ａ）は第２実施例を用いたクリップの他例を示す側面図、図３（Ｂ）は 第２実施例の斜視図である。 この第２実施例は、Ｖ字状板バネ１の一面の軸方向２箇所に切り起こしによる バネ片２ａ，２ａを設け、このバネ片２ａ，２ａと板バネ１の一面との間に筆記 具７を保持する例である。 この第２実施例の場合、筆記具７をＶ字状板バネ１の一面に沿わせてバネ片２ ａ，２ａとの間に挿入保持することができるので、筆記具７の保持部２への保持 を容易にできる。なお、９は心棒である。

【００１０】 図４は第３実施例の斜視図である。この第３実施例は、Ｖ字状板バネ１の一面 の軸方向２箇所に切り起こしによるバネ片２ａ，２ａを設け、このバネ片２ａ， ２ａとＶ字状板バネ１の他面との間に筆記具７を保持する例であり、図３の第２ 実施例と同様、筆記具７の保持部２への保持が容易にできる。

【００１１】 図５は第４実施例の斜視図である。この第４実施例は、Ｖ字状板バネ１の一面 の軸方向２箇所に、板端より切り込んで切り起こしによる長いバネ片２ａ，２ａ を設け、この長いバネ片２ａ，２ａとＶ字状板バネ１の他面との間に複数本の筆 記具を並べて保持する例である。

【００１２】 図６は第５実施例の斜視図である。この第５実施例は、図４の第３実施例にお いて例えば、図１に示すヒンジ部４の両端間又は図３（Ａ）に示す心棒９の両枢 支板間に、Ｖ字状板バネ１の両側に設けられた位置ずれ防止用切り起し片１ａ、 １ａを挟設できる構成とし、このような構成とすることによりＶ字状板バネ１が 挟持板３ａ，３ｂより位置ずれするのを防止することができる。

【００１３】

【考案の効果】

上述のように本考案によれば、バネ１に筆記具７を保持する保持部２を設けて なるので、保持部２に常時、筆記具７を保持しておくことにより筆記したい時は いつでも保持部２より筆記具７を外し、筆記に供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案クリップ用バネの第１実施例を用いたク
リップの１例を示す側面図である。

【図２】本考案クリップ用バネの第１実施例を示す斜視
図である。

【図３】（Ａ）は第２実施例を用いたクリップの他例を
示す側面図、（Ｂ）は第２実施例の斜視図である。

【図４】第３実施例の斜視図である。

【図５】第４実施例の斜視図である。

【図６】第５実施例の斜視図である。

【符号の説明】

１ （Ｖ字状）板バネ １ａ 位置ずれ防止用切り起し片 ２ 保持部 ２ａ バネ片 ２ｂ バネ片 ７ 筆記具

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 板バネ（１）に筆記具（７）を保持する
   保持部（２）を設けてなるクリップ用バネ。
2. 【請求項２】 保持部（２）は切り起こしによるバネ片
   であることを特徴とする請求項１のクリップ用バネ。
3. 【請求項３】 板バネ（１）をＶ字状とし、このＶ字状
   板バネ（１）の底部両面又は一面に保持部（２）を設け
   てなる請求項１のクリップ用バネ。
4. 【請求項４】 Ｖ字状板バネ（１）の両側に、位置ずれ
   防止用切り起し片（１ａ，１ａ）を設けてなる請求項３
   のクリップ用バネ。