JP3065179U - 遮音カバー - Google Patents

遮音カバー

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JP3065179U
JP3065179U JP1998009418U JP941898U JP3065179U JP 3065179 U JP3065179 U JP 3065179U JP 1998009418 U JP1998009418 U JP 1998009418U JP 941898 U JP941898 U JP 941898U JP 3065179 U JP3065179 U JP 3065179U
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昭義 榊原
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エーティー技研株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、配管からの騒音に対する遮音効率を
向上でき、さらに配管への装着現場での作業性を向上さ
せ得る遮音カバーを提供することを目的とする。 【解決手段】本考案の遮音カバー1は、配管5が挿通す
る中心孔20と中心孔20に配管5を差し込む開口を形
成する軸方向Pに延びるスリット23をもち配管5を被
覆する繊維層2aよりなる筒状の遮音体2と、遮音体2
の外周面22に一体的に接合固定される遮音性の質量シ
ート3と、該質量シート3の外周面32に一体的に接合
固定される本体部4aと本体部4aと一体的に形成され
少なくとも周方向Sの一端がスリット23を区画する遮
音体2の一端e1側より突出しスリット23を区画する
遮音体2の他端e2側の外周面22に直接または間接的
に粘着(接着)し、スリット23を閉じる連結片4bと
をもつ連結シート4と、を具備する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、流体が流通する配管から発せられる騒音を低減するため、配管を覆 うように装着して用いられる遮音カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えばトイレ、バス、洗面所、流しなどからの排水を配管(排水管) に流す場合、騒音が発生し、深夜や2階などでの使用時に周囲の環境に影響を与 える。 また、前記騒音は、ビル、マンションなどの集合住宅の場合、各フロアーの配 管が最上階から最下階まで伸びる縦集合管に連結されているため、階下に向かう に従って増幅される。
【0003】 ここで、従来の場合には、以下に示す騒音低減対策が用いられている。例えば (1)一般戸建住宅の場合では、配管の外周面をウレタン発泡体で厚く被覆し、 さらにウレタン発泡体の外周面にゴムシートあるいは合成ゴムシートを巻回する 騒音低減構造や、あるいはゴムシートや、合成ゴムシートや、鉛シートをそれぞ れ単独で配管の外周面に巻回する騒音低減構造が用いられている。 (2)集合住宅の場合では、各フロアーの排水管が最上階から最下階まで伸びる 縦集合管に連結されており、一般戸建住宅の場合よりも騒音が大きいため、配管 の外周面をウレタン発泡体などで前記場合よりも厚く被覆し、さらにそれらの外 周面にゴムシートや、合成ゴムシートや、鉛シートなどを巻回する騒音低減構造 が用いられている。
【0004】
【考案を解決しようとする課題】
しかし、前記従来の騒音低減構造の場合には、以下に示すように改良の余地が ある。すなわち、 (1)従来の騒音低減構造の場合では、いずれも騒音発生源(配管)に近い位置 で遮音効率が低い前記材質からなる遮音層を用いているため、遮音効率の向上が 望まれている。 (2)また、配管への装着現場で始めに、前記材質からなる遮音層を配管に円筒 状に巻き付けて被覆する作業と、前記円筒状に保持しつつ遮音層の外周面にゴム シートや、合成ゴムシートや、鉛シートなどを巻回し、固定保持する作業とを、 施さねばならず、作業性が低い。
【0005】 本考案は、前記問題点に鑑みなされたもので、配管からの騒音に対する遮音効 率を向上でき、さらに配管への装着現場での作業性を向上させ得る遮音カバーを 提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の遮音カバーは、配管が挿通する中心孔と該中心孔に配管を差し込む開 口を形成する軸方向に延びるスリットをもち配管を被覆する繊維層よりなる筒状 の遮音体と、 該遮音体の外周面に一体的に接合固定される遮音性の質量シートと、 該質量シートの外周面に一体的に接合固定される本体部と該本体部と一体的に 形成され少なくとも周方向の一端が該スリットを区画する該遮音体の一端側より 突出し該スリットを区画する該遮音体の他端側の該外周面に直接または間接的に 粘着(接着)し、該スリットを閉じる連結片とをもつ連結シートと、を具備する ことを特徴とする。
【0007】 前記本考案の遮音カバーによると、 (1)繊維層よりなる筒状の遮音体を騒音発生源(配管)に近い位置に用いてい るため、遮音効率がウレタン発泡体よりも高く、遮音効率を向上できる。 (2)配管への装着時に、筒状の遮音体のスリットを開口状態とし、このスリッ トを通じて遮音体の中心孔を配管に挿入するのみで、遮音体での配管の被覆作業 が速やかに、かつ素早くできる。
【0008】 次いで、連結シートの連結片を用い、スリットを区画する遮音体の他端側の外 周面に直接または間接的に粘着(接着)し、かつ連結片で遮音体のスリットを閉 じた状態に操作することによって遮音カバーの配管への装着を終了できる。 このように、本考案の遮音カバーは、前記従来のように、ウレタン発泡体を配 管に巻き付ける操作を必要とせず、また、巻き付けた状態に固定、保持するため の余分な作業を必要とせずにすみ、この分、作業性を向上し得る。 (3)なお、筒状の遮音体の外周面に接合する遮音性の質量シートとして、ゴム シートを用いれば、連結シートにより遮音体のスリットを閉じた状態において、 ゴム弾性の反力による収縮機能(半径内側に締め付ける効果)により、スリット の閉じ方向に付勢でき、かつこの状態を保持しやすいものとなる。
【0009】
【考案の実施の形態】
前記質量シートと前記連結シートとは、連続的に一体的に形成されている構成 とすることができる。 すなわち、質量シートの周方向一端部(遮音体のスリットを区画する一端領域 の外周面に一体的に接合固定される部分領域)が連結シートの本体部を兼ね、そ れより周方向側に突出した部分が連結片を形成している。
【0010】 この場合には、スリットを通じて遮音体の中心孔を配管に挿入した後、連結シ ートを用いなくても、質量シートそのものが遮音体のスリットを閉じる機能を果 たすことができ、かつ連結シートを節約でき、コスト的に有利となる。 前記質量シートとしては、比重が1.5〜4の物質を用いることができる。 この場合には、繊維層よりなる筒状の遮音体による遮音効果の他、遮音体の外 周側で、さらに、遮音効果の高いシートで配管からの騒音を低減することができ る。
【0011】 前記遮音体の繊維層は、グラスウールあるいはロックウールよりなるものを用 いることができる。 この場合には、市販されているため、廉価で入手しやすく、コスト面でも有利 である。 なお、質量シートとしては、鉛、鉄、合成ゴム、ゴム、塩化ビニールや、合成 ゴムあるいはゴムに鉛粉末を混入した複合材からなるもの、などの遮音性をもつ 物質からなるシートを称す。
【0012】 質量シートの厚み、巾、長手方向の長さは、目的に応じて種々の値に設定でき る。 連結シートとしては、アルミクラフト、アルミガラスクロス、ポリエチレンな どや、積層された複数層からなるもの、表面にアルミを蒸着したものなどを用い ることができる。連結シートの厚み、巾、長手方向の長さは、目的に応じて種々 の値に設定できる。
【0013】 また、連結シートは、本体部の厚みと連結片との厚みとは、同じものに統一し たり、互いに異なるものにすることができる。例えば、本体部の厚みに対して連 結片の厚みを増したり薄くしたりすることができる。
【0014】
【実施例】
(実施例1) 本考案の遮音カバーの実施例を図1〜図5に基づいて説明する。 実施例1の遮音カバー1は、図1及び図2に示されるように、筒状の遮音体2 と、遮音性の質量シートとしての合成ゴムシート3と、連結シート4と、よりな る。 筒状の遮音体2は、グラスウール、ロックウールなどの遮音用繊維2eよ りなる繊維層を筒状に形成したもので、繊維層の厚t1(図2参照)が約15〜 50mm、被覆対象目的とする配管5(図3参照)の被覆対象領域に等しい長さ L1に設定されている。
【0015】 この遮音体2は、配管5が挿通する中心孔20と、内周面21と外周面22と の間に半径方向rの切り込みを境にして周方向に対向する一端e1と他端e2と で形成され中心孔20に配管5を差し込むためのスリット23とをもつ。スリッ ト23は、軸方向Pに沿って延び、開口状態とすることで遮音体2を拡径でき、 閉じ状態とすることで遮音体2を縮径できる。
【0016】 合成ゴムシート3は、厚さt1が1mm、比重1.7よりなり、前記遮音体2 の外周面22を覆う大きさで、外周面22に図略の接着剤により一体的に固定さ れる。 連結シート4は、アルミクラフト製のものであり、図2、図3に示されるよう に、本体部4aと連結片4bとよりなる。
【0017】 本体部4aは、前記合成ゴムシート3の外周面31を覆う大きさで、外周面3 1に図略の接着剤により一体的に固定される。 連結片4bは、本体部4aの一端40に一体的に形成され、接着対象領域に対 向する側に両面テープ4cが貼着されている。両面テープ4cは、粘着層40c と粘着層40cに載置された剥離紙41cとよりなる。
【0018】 連結片4bは、前記一端40からスリット23の開口230を越えて本体部4 aの他端41側の外周面412上を覆った状態で粘着層40cによって接着し、 スリット23を閉じることができる重ね代W(図5参照)を形成する。前記重ね 代Wは、約20mm〜約60mmである。 前記のように構成された実施例の遮音カバー1によれば、以下の効果を得るこ とができる。すなわち、 (1)流体R(図1参照)が通過することにより騒音発生源となる配管5に近い 位置に、繊維層よりなる筒状の遮音体2を用いて被覆しているため、遮音効率が ウレタン発泡体よりも高く、遮音効率を向上できる。 (2)配管5への装着時に、筒状の遮音体2のスリット23を開口状態とし、こ のスリット23を通じて遮音体2の中心孔20を配管5に挿入するのみで、遮音 体2の内周面21を配管5の外周面51に当接させた状態で被覆する作業が速や かに、かつ素早くできる。
【0019】 次いで、連結シート4の連結片4bを用い、遮音体2のスリット23を越えた 周方向Sに伸び、かつ連結シート4の本体部4aにおける他端41側の外周面4 12上に粘着(接着)し、かつ連結片4bで遮音体2のスリット23を閉じた状 態に操作することによって遮音カバー1の配管5への装着を終了できる。 このように、実施例1の遮音カバー1は、前記従来のように、ウレタン発泡体 (図示せず)を配管5に巻き付ける操作を必要とせず、また、巻き付けた状態に 固定、保持するための余分な作業を必要とせずにすみ、この分、作業性を向上し 得る。 (3)また、筒状の遮音体2の外周面22に接合する合成ゴムシート3は、遮音 体2のスリット20を閉じた状態において、ゴム弾性の反力による収縮機能(半 径内側に締め付ける効果)により、スリット20の閉じ方向に付勢でき、かつこ の状態を保持しやすいものとなる。
【0020】 (実施例2) 図6、図7に示す実施例2の遮音カバー1Aは、前記実施例1の遮音カバー1 に用いられた連結シート4の連結片4bの代わりに、合成ゴムシート3Aの周方 向一端部30a(遮音体2のスリット20を区画する一端e1側)が連結シート 4の本体部4aを兼ね、それより周方向S側に突出した部分が連結片3bを形成 している構成としたこと以外、実施例1の構成と同じである。
【0021】 従って、実施例1の構成と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する 。 前記合成ゴムシート3Aの周方向一端部(実施例1の連結シート4の本体部4 aを兼ねる本体部)3aに形成された連結片3bには、接着対象領域に対向する 側に両面テープ6が貼着されている。両面テープ6は、粘着層60と粘着層60 に載置された剥離紙61とよりなる。
【0022】 連結片3bは、前記遮音体2の一端e1側からスリット23の開口230を越 連結シート4の本体部4aの他端41側の外周面410上を覆った状態で粘着層 60によって接着し、スリット23を閉じることができる重ね代W1(図7参照 )を形成する。前記重ね代W1は、約20mm〜約60mmである。 前記のように構成された実施例2の遮音カバー1Aは、実施例1の場合と同じ 効果が得られる。
【0023】 (実施例3) 図8、図9に示す実施例3の遮音カバー1Bは、前記実施例1の遮音カバー1 に用いられた連結シート4の連結片4bの代わりに、合成ゴムシート3Aの周方 向一端部3a(遮音体2のスリット20を区画する一端e1側)が連結シート4 の本体部4aを兼ね、それより周方向S側に突出した部分が連結片3bを形成し ている構成としたこと以外、実施例1の構成と同じである。
【0024】 従って、実施例1の構成と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する 。 前記合成ゴムシート3Aの周方向一端部(実施例1の連結シート4の本体部4 aを兼ねる本体部)3aに形成された連結片3bには、接着対象領域に対向する 側に両面テープ6が貼着されている。両面テープ6は、粘着層60と粘着層60 に載置された剥離紙61とよりなる。
【0025】 連結片3bは、前記遮音体2の一端e1側からスリット23の開口230を越 えて周方向一端部3aの他端31側の外周面310上を覆った状態で粘着層60 によって接着し、スリット23を閉じることができる重ね代W1(図9参照)を 形成する。前記重ね代W1は、約20mm〜約60mmである。 前記のように構成された実施例3の遮音カバー1Bは、実施例1の場合と同じ 効果が得られる他、合成ゴムシート3Aが実施例1の連結シート4を兼ねるため 、スリット23を通じて遮音体2の中心孔20を配管5に挿入した後、前記連結 シート4を用いなくても、合成ゴムシート3Aそのものが遮音体2のスリット2 3を閉じる機能を果たすことができ、かつ連結シート4を節約できコスト的に有 利となる。
【0026】 (実施例3の変形例) 実施例3の遮音カバー1Bの変形例を図10に示す。 この変形例の場合には、スリット23を通じて遮音体2の中心孔20を配管5 に挿入し、合成ゴムシート3Aの連結片3bが遮音体2のスリット23を閉じた 後、合成ゴムシート3Aの外周面310及び連結片3bに、アルミクラフト製の 表層シート4Bを図略の接着剤で接着して被覆し、合成ゴムシート3Aを補強及 び装飾することができる。
【0027】 (実施例4) 図11、図12、図13に示す実施例4の遮音カバー1Cは、前記実施例1の 遮音カバー1における連結シート4の連結片4bの他に、前記実施例2の遮音カ バー1Aにおける合成ゴムシート3Aの連結片3bを用いた構成としたこと以外 、実施例1の構成と同じである。
【0028】 従って、実施例1の構成と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する 。 前記のように構成された実施例4の遮音カバー1Cは、まず、スリット23を 通じて遮音体2の中心孔20を配管5に挿入した後、合成ゴムシート3Aの連結 片3bによりスリット23の開口230を越えて連結シート4の本体部4aの他 端41側の外周面410上を覆った状態で粘着層60によって接着し、スリット 23を閉じる。
【0029】 この後、前記スリット23を閉じた状態にある合成ゴムシート3Aの連結片3 bの上を覆うように連結片4bを連結シート4の本体部4aにおける他端41側 の外周面410上に粘着(接着)する。 この実施例4の遮音カバー1Cによると、実施例1の場合と同じ効果が得られ る他、スリット23を通じて遮音体2の中心孔20を配管5に挿入した後、合成 ゴムシート3Aの連結片3bと連結シート4の連結片4bとで、二重に遮音体2 のスリット23を閉じる機能を果たすことができ、かつ前記実施例1、2、3の 場合よりも、さらに確実に装着状態を固定、保持できる。
【0030】
【考案の効果】
本発明の遮音カバーは、配管が挿通する中心孔と該中心孔に配管を差し込む開 口を形成する軸方向に延びるスリットをもち配管を被覆する繊維層よりなる筒状 の遮音体と、 該遮音体の外周面に一体的に接合固定される遮音性の質量シートと、 該質量シートの外周面に一体的に接合固定される本体部と該本体部と一体的に 形成され少なくとも周方向の一端が該スリットを区画する該遮音体の一端側より 突出し該スリットを区画する該遮音体の他端側の該外周面に直接または間接的に 粘着(接着)し、該スリットを閉じる連結片とをもつ連結シートと、を具備する このため、以下の効果を得ることができる。すなわち、 (1)繊維層よりなる筒状の遮音体を騒音発生源(配管)に近い位置に用いてい るため、遮音効率がウレタン発泡体よりも高く、遮音効率を向上できる。 (2)配管への装着時に、筒状の遮音体のスリットを開口状態とし、このスリッ トを通じて遮音体の中心孔を配管に挿入するのみで、遮音体での配管の被覆作業 が速やかに、かつ素早くできる。
【0031】 次いで、連結シートの連結片を用い、スリットを区画する遮音体の他端側の外 周面に直接または間接的に粘着(接着)し、かつ連結片で遮音体のスリットを閉 じた状態に操作することによって遮音カバーの配管への装着を終了できる。 このように、本考案の遮音カバーは、前記従来のように、ウレタン発泡体を配 管に巻き付ける操作を必要とせず、また、巻き付けた状態に固定、保持するため の余分な作業を必要とせずにすみ、この分、作業性を向上し得る。 (3)なお、筒状の遮音体の外周面に接合する遮音性の質量シートとして、合成 ゴムシートを用いれば、連結シートにより遮音体のスリットを閉じた状態におい て、ゴム弾性の反力による収縮機能(半径内側に締め付ける効果)により、スリ ットの閉じ方向に付勢でき、かつこの状態を保持しやすいものとなる。
【提出日】平成11年3月23日(1999.3.23)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の遮音カバーは、配管が挿通する中心孔と該中心孔に配管を差し込む開 口を形成する軸方向に延びるスリットをもち配管を被覆する繊維層よりなる筒状 の遮音体と、 該遮音体の外周面に一体的に接合固定される遮音性の質量シートと、 該質量シートの外周面に一体的に接合固定される本体部と該本体部と一体的に 形成され少なくとも周方向の一端が該スリットを区画する該遮音体の一端側より 突出し該スリットを区画する該遮音体の他端側の該外周面に直接または間接的に 粘着し、該スリットを閉じる連結片とをもつ連結シートと、を具備することを特 徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 次いで、連結シートの連結片を用い、スリットを区画する遮音体の他端側の外 周面に直接または間接的に粘着し、かつ連結片で遮音体のスリットを閉じた状態 に操作することによって遮音カバーの配管への装着を終了できる。 このように、本考案の遮音カバーは、前記従来のように、ウレタン発泡体を配 管に巻き付ける操作を必要とせず、また、巻き付けた状態に固定、保持するため の余分な作業を必要とせずにすみ、この分、作業性を向上し得る。 (3)なお、筒状の遮音体の外周面に接合する遮音性の質量シートとして、ゴム シートを用いれば、連結シートにより遮音体のスリットを閉じた状態において、 ゴム弾性の反力による収縮機能(半径内側に締め付ける効果)により、スリット の閉じ方向に付勢でき、かつこの状態を保持しやすいものとなる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 次いで、連結シート4の連結片4bを用い、遮音体2のスリット23を越えた 周方向Sに伸び、かつ連結シート4の本体部4aにおける他端41側の外周面4 12上に粘着し、かつ連結片4bで遮音体2のスリット23を閉じた状態に操作 することによって遮音カバー1の配管5への装着を終了できる。 このように、実施例1の遮音カバー1は、前記従来のように、ウレタン発泡体 (図示せず)を配管5に巻き付ける操作を必要とせず、また、巻き付けた状態に 固定、保持するための余分な作業を必要とせずにすみ、この分、作業性を向上し 得る。 (3)また、筒状の遮音体2の外周面22に接合する合成ゴムシート3は、遮音 体2のスリット20を閉じた状態において、ゴム弾性の反力による収縮機能(半 径内側に締め付ける効果)により、スリット20の閉じ方向に付勢でき、かつこ の状態を保持しやすいものとなる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】 この後、前記スリット23を閉じた状態にある合成ゴムシート3Aの連結片3 bの上を覆うように連結片4bを連結シート4の本体部4aにおける他端41側 の外周面410上に粘着する。 この実施例4の遮音カバー1Cによると、実施例1の場合と同じ効果が得られ る他、スリット23を通じて遮音体2の中心孔20を配管5に挿入した後、合成 ゴムシート3Aの連結片3bと連結シート4の連結片4bとで、二重に遮音体2 のスリット23を閉じる機能を果たすことができ、かつ前記実施例1、2、3の 場合よりも、さらに確実に装着状態を固定、保持できる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】
【考案の効果】
本発明の遮音カバーは、配管が挿通する中心孔と該中心孔に配管を差し込む開 口を形成する軸方向に延びるスリットをもち配管を被覆する繊維層よりなる筒状 の遮音体と、 該遮音体の外周面に一体的に接合固定される遮音性の質量シートと、 該質量シートの外周面に一体的に接合固定される本体部と該本体部と一体的に 形成され少なくとも周方向の一端が該スリットを区画する該遮音体の一端側より 突出し該スリットを区画する該遮音体の他端側の該外周面に直接または間接的に 粘着し、該スリットを閉じる連結片とをもつ連結シートと、を具備する このため、以下の効果を得ることができる。すなわち、 (1)繊維層よりなる筒状の遮音体を騒音発生源(配管)に近い位置に用いてい るため、遮音効率がウレタン発泡体よりも高く、遮音効率を向上できる。 (2)配管への装着時に、筒状の遮音体のスリットを開口状態とし、このスリッ トを通じて遮音体の中心孔を配管に挿入するのみで、遮音体での配管の被覆作業 が速やかに、かつ素早くできる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】 次いで、連結シートの連結片を用い、スリットを区画する遮音体の他端側の外 周面に直接または間接的に粘着し、かつ連結片で遮音体のスリットを閉じた状態 に操作することによって遮音カバーの配管への装着を終了できる。 このように、本考案の遮音カバーは、前記従来のように、ウレタン発泡体を配 管に巻き付ける操作を必要とせず、また、巻き付けた状態に固定、保持するため の余分な作業を必要とせずにすみ、この分、作業性を向上し得る。 (3)なお、筒状の遮音体の外周面に接合する遮音性の質量シートとして、合成 ゴムシートを用いれば、連結シートにより遮音体のスリットを閉じた状態におい て、ゴム弾性の反力による収縮機能(半径内側に締め付ける効果)により、スリ ットの閉じ方向に付勢でき、かつこの状態を保持しやすいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の遮音カバーを配管に装着する状態を
示す斜視図。
【図2】図1における遮音カバーの要部を拡大して示す
拡大斜視図。
【図3】図2における遮音カバーをさらに拡大して示す
部分拡大斜視図。
【図4】実施例1の遮音カバーを配管に装着し、筒状の
遮音体のスリットを閉じる前の状態を示し、かつ遮音カ
バーを軸方向の一端側から視認した側面図。
【図5】図4における遮音カバーにおける筒状の遮音体
のスリットを閉じた状態を示し、かつ遮音カバーを軸方
向の一端側から視認した側面図。
【図6】実施例2の遮音カバーを配管に装着し、筒状の
遮音体のスリットを閉じる前の状態を示し、かつ遮音カ
バーを軸方向の一端側から視認した側面図。
【図7】図6における遮音カバーにおける筒状の遮音体
のスリットを閉じた状態を示し、かつ遮音カバーを軸方
向の一端側から視認した側面図。
【図8】実施例3の遮音カバーを配管に装着し、筒状の
遮音体のスリットを閉じる前の状態を示し、かつ遮音カ
バーを軸方向の一端側から視認した側面図。
【図9】図8における遮音カバーにおける筒状の遮音体
のスリットを閉じた状態を示し、かつ遮音カバーを軸方
向の一端側から視認した側面図。
【図10】実施例3の遮音カバーの変形例として、図9
における遮音カバーにおける合成ゴムシートの外周面に
表層シートを被覆した状態を示し、かつ遮音カバーを軸
方向の一端側から視認した側面図。
【図11】実施例4の遮音カバーを配管に装着し、筒状
の遮音体のスリットを閉じる前の状態を示し、かつ遮音
カバーを軸方向の一端側から視認した側面図。
【図12】図11における遮音カバーにおける筒状の遮
音体のスリットを閉じた状態を示し、かつ遮音カバーを
軸方向の一端側から視認した側面図。
【図13】図12における遮音カバーにおける合成ゴム
シートの連結片の外周面に連結シートの連結片を被覆し
た状態を示し、かつ遮音カバーを軸方向の一端側から視
認した側面図。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C…遮音カバー 2…筒状の遮音体 3…合成ゴムシート 3a…本体 3b…連結片 4…連結シート 4a…本体 4b…連結片 4
c…両面テープ 5…遮音対象とする管 6…両面テープ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月23日(1999.3.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】配管が挿通する中心孔と該中心孔に配管を
    差し込む開口を形成する軸方向に延びるスリットをもち
    配管を被覆する繊維層よりなる筒状の遮音体と、 該遮音体の外周面に一体的に接合固定される遮音性の質
    量シートと、 該質量シートの外周面に一体的に接合固定される本体部
    と該本体部と一体的に形成され少なくとも周方向の一端
    が該スリットを区画する該遮音体の一端側より突出し該
    スリットを区画する該遮音体の他端側の該外周面に直接
    または間接的に粘着(接着)し、該スリットを閉じる連
    結片とをもつ連結シートと、 を具備することを特徴とする遮音カバー。
  2. 【請求項2】前記質量シートと前記連結シートとは、連
    続的に一体的に形成されている請求項1記載の遮音カバ
    ー。
  3. 【請求項3】前記質量シートは、比重が1.5〜4であ
    る請求項1記載の遮音カバー。
  4. 【請求項4】前記遮音体の繊維層は、グラスウールある
    いはロックウールよりなる請求項1記載の遮音カバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264577A (ja) * 2008-03-31 2009-11-12 Cci Corp 防音排水管

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009264577A (ja) * 2008-03-31 2009-11-12 Cci Corp 防音排水管

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