JP3063955B2 - ビスケットの製造法 - Google Patents
ビスケットの製造法Info
- Publication number
- JP3063955B2 JP3063955B2 JP6328780A JP32878094A JP3063955B2 JP 3063955 B2 JP3063955 B2 JP 3063955B2 JP 6328780 A JP6328780 A JP 6328780A JP 32878094 A JP32878094 A JP 32878094A JP 3063955 B2 JP3063955 B2 JP 3063955B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- biscuit
- dough
- fat
- cut
- butter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バターまたは油脂を主
体とした素材がまわりに吸着されることにより、従来に
ない組織、風味を持ったビスケットの製造法に関するも
のである。
体とした素材がまわりに吸着されることにより、従来に
ない組織、風味を持ったビスケットの製造法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビスケットにバターあるいは
素材を練り込むことは行われていたが、全体に均一に混
ぜ合わせられ、風味も一様であった。また、パイ等でバ
ター等を包餡機により生地に包み込み成型、あるいは練
りパイでブロック状のバター等を生地に溶けないように
練り込み成型を行う方法により、組織を層状にしてい
た。さらに成型に関しては、モールダー、カッター等で
人工的に行っていた。
素材を練り込むことは行われていたが、全体に均一に混
ぜ合わせられ、風味も一様であった。また、パイ等でバ
ター等を包餡機により生地に包み込み成型、あるいは練
りパイでブロック状のバター等を生地に溶けないように
練り込み成型を行う方法により、組織を層状にしてい
た。さらに成型に関しては、モールダー、カッター等で
人工的に行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】空洞のあるビスケット
といった特異な形にするためには、モールダー、カッタ
ー等の成型機により故意に成型していたので、外観とし
て不自然なものとなっていた。本発明は、これらの欠点
を解決するためになされたものである。
といった特異な形にするためには、モールダー、カッタ
ー等の成型機により故意に成型していたので、外観とし
て不自然なものとなっていた。本発明は、これらの欠点
を解決するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の構成に
よるビスケットの製造を行った。小麦粉を主体として油
脂、砂糖、水等を混合した(ソフトビスケットあるいは
ハードビスケットと一般的に認知されている)ビスケッ
ト生地(1)の中に、バター、マーガリン、あるいはマ
ーガリン様の練り込み油脂(2)を、あらかじめ固めブ
ロック状にカットし混ぜ込む、あるいは流動状態にて包
み込み冷却するといった方法にて生地全体をブロックに
し、切断面(3)にて切断する。これを焙焼することで
練り込み油脂(2)が溶けだし、ビスケット生地(1)
に滲みだすため、空洞(4)が生じる。
よるビスケットの製造を行った。小麦粉を主体として油
脂、砂糖、水等を混合した(ソフトビスケットあるいは
ハードビスケットと一般的に認知されている)ビスケッ
ト生地(1)の中に、バター、マーガリン、あるいはマ
ーガリン様の練り込み油脂(2)を、あらかじめ固めブ
ロック状にカットし混ぜ込む、あるいは流動状態にて包
み込み冷却するといった方法にて生地全体をブロックに
し、切断面(3)にて切断する。これを焙焼することで
練り込み油脂(2)が溶けだし、ビスケット生地(1)
に滲みだすため、空洞(4)が生じる。
【0005】なお、本発明は、ビスケットの外観を穴の
開いたものとするために、ビスケット生地(1)中に練
り込み油脂(2)を、包餡機、押し出し機等で連続的に
包み込み、冷却後カットして焼き上げてもよい。
開いたものとするために、ビスケット生地(1)中に練
り込み油脂(2)を、包餡機、押し出し機等で連続的に
包み込み、冷却後カットして焼き上げてもよい。
【0006】上記の構成になる本発明により、従来にな
い組織、風味を持った優れたビスケットを製造できるこ
と及びこれが上記の問題点を解決することを見出したも
のである。
い組織、風味を持った優れたビスケットを製造できるこ
と及びこれが上記の問題点を解決することを見出したも
のである。
【0007】
【実施例】以下、図1、図2に即して本発明の実施例を
述べる。 (イ)小麦粉を主体とし、油脂、砂糖、水、さらには副
原料としてバター、粉乳、練乳、食塩、膨張剤、香料、
チョコレート、フルーツを添加した、一般的にソフトビ
スケットあるいはハードビスケットとして認知されてい
るビスケット生地(1)をつくる。 (ロ)バター、水分10〜18%を含み油脂とW/O乳化させ
たマーガリン様のもの、あるいは水分を含有しない油
脂、さらにはこれらにミルク、チョコレート、フルー
ツ、コーヒー、バター、香料等を練り込んだ練り込み油
脂(2)を準備する。 (ハ)練り込み油脂(2)をあらかじめ固めておき、ブ
ロック状にカットしてビスケット生地(1)に溶け込ま
ないように混ぜ込む。 (ニ)また、練り込み油脂(2)を流動状態にして、包
餡機あるいは押し出し機にてビスケット生地(1)の中
に包み込み、冷却セットさせる。 (ホ)このようにしてできた棒状のビスケット生地を、
切断面(3)にて連続的にカットを行う。 (ヘ)カットされたビスケット生地について焙焼を行う
ことで、練り込み油脂(2)部分が周辺のビスケット生
地(1)に滲み出し、空洞(4)になる。
述べる。 (イ)小麦粉を主体とし、油脂、砂糖、水、さらには副
原料としてバター、粉乳、練乳、食塩、膨張剤、香料、
チョコレート、フルーツを添加した、一般的にソフトビ
スケットあるいはハードビスケットとして認知されてい
るビスケット生地(1)をつくる。 (ロ)バター、水分10〜18%を含み油脂とW/O乳化させ
たマーガリン様のもの、あるいは水分を含有しない油
脂、さらにはこれらにミルク、チョコレート、フルー
ツ、コーヒー、バター、香料等を練り込んだ練り込み油
脂(2)を準備する。 (ハ)練り込み油脂(2)をあらかじめ固めておき、ブ
ロック状にカットしてビスケット生地(1)に溶け込ま
ないように混ぜ込む。 (ニ)また、練り込み油脂(2)を流動状態にして、包
餡機あるいは押し出し機にてビスケット生地(1)の中
に包み込み、冷却セットさせる。 (ホ)このようにしてできた棒状のビスケット生地を、
切断面(3)にて連続的にカットを行う。 (ヘ)カットされたビスケット生地について焙焼を行う
ことで、練り込み油脂(2)部分が周辺のビスケット生
地(1)に滲み出し、空洞(4)になる。
【0008】
【発明の効果】本発明により、ビスケット中に自然に空
洞ができ、手作りのイメージが付与され、外観的にみて
斬新なものとなる。また、練り込み油脂が周辺のビスケ
ットに吸着されることにより、強い風味のある部分と弱
い風味のある部分がヘテロに分散され、風味の強い部分
からは充分な風味が、弱い部分から穏やかな風味が得ら
れ、全体として後口の良いビスケットを製造できるよう
になる。
洞ができ、手作りのイメージが付与され、外観的にみて
斬新なものとなる。また、練り込み油脂が周辺のビスケ
ットに吸着されることにより、強い風味のある部分と弱
い風味のある部分がヘテロに分散され、風味の強い部分
からは充分な風味が、弱い部分から穏やかな風味が得ら
れ、全体として後口の良いビスケットを製造できるよう
になる。
【0009】
【図1】 本発明による焙焼前の実施例を示す斜視図
【図2】 本発明による焙焼後の実施例を示す俯瞰図
1…ビスケット生地、2…練り込み油脂(バター等)、
3…切断面、4…空洞
3…切断面、4…空洞
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−164425(JP,A) 特開 平3−254645(JP,A) 特開 昭61−25435(JP,A) 実開 昭54−82078(JP,U) 実開 昭61−95288(JP,U) 特公 昭39−7982(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A21D 13/08 A21D 8/00 JICSTファイル(JOIS)
Claims (1)
- 【請求項1】 小麦粉を主体として油脂、砂糖、水等を
混合したビスケット生地(1)の中に、バター、マーガ
リン、あるいはマーガリン様の練り込み油脂(2)を、
固めてブロック状にカットし混ぜ込む、あるいは流動状
態にて包み込み冷却するといった方法にて、生地全体を
ブロックにし切断面(3)にて切断、これを焙焼するこ
とで練り込み油脂(2)が溶けビスケット生地(1)に
滲みだして空洞(4)を生じ、その周辺部に異なった風
味を供与することを特徴とするビスケットの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6328780A JP3063955B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | ビスケットの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6328780A JP3063955B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | ビスケットの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08173018A JPH08173018A (ja) | 1996-07-09 |
JP3063955B2 true JP3063955B2 (ja) | 2000-07-12 |
Family
ID=18214050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6328780A Expired - Lifetime JP3063955B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | ビスケットの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3063955B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7968131B2 (en) * | 2006-01-11 | 2011-06-28 | Mission Pharmacal Co. | Calcium-enriched food product |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP6328780A patent/JP3063955B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08173018A (ja) | 1996-07-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DE60026485T2 (de) | Coextrusionsverfahren durch Koaxialröhren | |
JP3665168B2 (ja) | 焼き菓子の製造法 | |
JPS6356243A (ja) | 同時押出クッキ−およびその製造法 | |
JP3063955B2 (ja) | ビスケットの製造法 | |
JPS61166345A (ja) | 製菓製パン用チ−ズ含有乳化油脂組成物の製造法 | |
JP2672728B2 (ja) | 風味持続性にすぐれた焼き菓子の製造方法 | |
JPH0369489B2 (ja) | ||
JP3416881B2 (ja) | ケーキドーナツの製造方法およびケーキドーナツ用組成物 | |
JP3233485U (ja) | ギョーザ風味の腸詰め食品 | |
JPS6144463B2 (ja) | ||
TW209161B (en) | Simple manufacturing method for multi-layered crispy crust and bread | |
JP3648888B2 (ja) | パイの製造法およびパイ | |
JPS6147491B2 (ja) | ||
JP3371082B2 (ja) | 3面焼き丸きんつばの製造法 | |
JPH0141299B2 (ja) | ||
JP3127855B2 (ja) | コルネパンの製造法 | |
JPH0427812B2 (ja) | ||
DE3709703A1 (de) | Verfahren zur herstellung von pikantem brot | |
JPH072082B2 (ja) | 菓子用硬化防止チーズの製造法 | |
JP2002176916A (ja) | 複合菓子の製造法 | |
JPS6143015B2 (ja) | ||
JPS63263038A (ja) | パイの製造法 | |
JPH10127229A (ja) | ナチュラル クリーム チーズケーキの製造法 | |
JPH04121140A (ja) | 菓子パンの製造方法 | |
JPH06327408A (ja) | パイ菓子及びその製造方法 |