JPH0369489B2 - - Google Patents

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JPH0369489B2
JPH0369489B2 JP57153082A JP15308282A JPH0369489B2 JP H0369489 B2 JPH0369489 B2 JP H0369489B2 JP 57153082 A JP57153082 A JP 57153082A JP 15308282 A JP15308282 A JP 15308282A JP H0369489 B2 JPH0369489 B2 JP H0369489B2
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JP
Japan
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bread
cheese
processed
food
protein
Prior art date
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Application number
JP57153082A
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English (en)
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JPS5942837A (ja
Inventor
Tomiatsu Kaneko
Kazufumi Suzuki
Hiromichi Ueda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Myoshi Oil and Fat Co Ltd
Original Assignee
Myoshi Oil and Fat Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は空洞を有するパンの製造法に関する。
さらに詳しくは、調理物やいわゆるフイリング
を詰めることのできる空洞を有し、かつその空洞
の内面が水分を透過し難い被膜で覆われており、
水分を多く含んだ調理物やフイリングを詰めても
パンのクラム部の食感を損なうことのない空洞を
有するパン、またはそのまま食用に供することの
できるよう風味を付与した空洞を有するパンの製
造法に関するものである。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 従来、調理用パンとしてパケツトパン、イング
リツシユマフイン、ホツトドツグ用パン、サンド
イツチ用パン等の種々のパンがあるが、ポケツト
パンを除いて調理物を入れるためには、パンを切
らなければならない。そして、これらのパンに調
理物を詰めても、詰め物がサラダのように水分の
多いものの時には水分がパンに浸み込んで、パン
が柔らかくなり、長時間置くと食味、口当たりが
低下する等の欠点があり、それを防ぐためにバタ
ーやマーガリンをパンの内側に塗布することが行
われている。又、ポケツトパンにはポケツトと称
する空間があり、詰め物ができるようになつてい
るが、ポケツトを作るのにパンに一つづつ切れ目
を入れたり、クラムをくり抜いたりして製造する
もので、製造上手間が掛かると同時に、詰め物の
水分が多い場合には上に述べたような同じ問題点
がある。
また、本発明の同じ目的をもつた特許出願とし
て特開昭54−145242、特開昭56−68337があるが、
前者は薄くしたパン生地を醗酵途中にて焼成する
ものであり、調理物を詰めるに十分大きなかつ一
定した空洞が得られず、また調理物を詰める空洞
の表面は通常のパン生地であるため、水分の多い
調理物を詰めると水分により軟化し、食味口当た
りの低下する等の欠点がある。また後者は空洞パ
ンを作るためにマシユマロの様な含気物を用いて
いるが、この含気物を別に製造するために装置、
工程を必要とし、またマシユマロを用いた場合に
は糖分を含有するため、ハム、サラダ等の調理物
と風味が合わない等の欠点がある。
[課題を解決するための手段] このような従来の方法に対して、本発明者等は
検討の結果、パン焼成時のパンの内部温度(90〜
100℃)にて十分溶解しクラム(Crumb)に浸み
込みかつ、同時にクラム内面に被膜を形成し得る
チーズまたはチーズの加工食品またはそれらに類
似の性質を有する蛋白質加工食品を用いて、空洞
を作ると同時に、空洞内面に被膜を形成して、上
に述べた従来の問題を解決した空洞パンを製造す
る方法を見出した。
即ち本発明は、パン焼成時に水分40〜70%、脂
質15〜28%、蛋白質15〜32%、燐酸塩及び又はク
エン酸塩0.1〜5%の組成から成る、チーズまた
はチーズ加工食品または蛋白質加工食品をパン生
地にて包み、焼成して、空洞を作り、同時に空洞
内面に被膜を形成せしめる空洞を有するパンの製
造法である。
本発明に用いるチーズまたはチーズ加工食品ま
たは蛋白質加工食品(以下、これらの本発明に用
いる食品の一群を「本発明に用いる加工食品」と
称する)としては、次の様な性質を有するものが
用いられる。
(1) 生パン生地に包み込みが容易な硬さを有す
る。
(2) 強制的に含気を必要としない。
(3) 空洞パン製造後、パンの空洞内面に、平均し
た被膜を形成すると、同時に加熱に伴うオイル
オフを生じない。
以上のような性質を有する本発明に用いる加工
食品としては、チーズまたはチーズ加工食品また
は蛋白質加工食品であつて次の組成を持つものが
適している。
組 成 重 量 (%) 水 分 40〜70 % 脂 質 15〜28 % 蛋 白 質 15〜32 % 燐酸塩、クエン酸塩等 0.1〜5 % 本発明の加工食品に用いるチーズとしては、ナ
チユラルチーズに水分及び燐酸塩、クエン酸塩を
加えて上記範囲の組成に調整したものが挙げられ
る。燐酸塩等を含まず、他は上記組成と類似の製
品としてモツアレラチーズ、チエダーチーズ、ゴ
ーダーチーズ等があるが、これらは水分が少ない
ため可塑性が乏しく、パン生地に詰め難く、また
均一な被膜が形成できない。従つてこれらは上に
示した組成に合致するように、水分その他を調整
すべく、加工が必要になる。
また、チーズ加工食品としては、チーズに動植
物性油脂またはおよび動植物性蛋白質、リン酸塩
またはおよびクエン酸塩、水等を加え加工して得
られるチーズフード並びにチーズ様加工食品が有
り、チーズフードは、チーズを51%以上含むチー
ズ加工食品を言い、チーズ様加工食品はチーズを
51%未満含有するチーズ加工食品を言う。蛋白質
加工食品としては、動植物性油脂、動植物性蛋白
質、リン酸塩またはおよびクエン酸塩と水等とよ
り製造して得られるチーズ様性状を有する蛋白質
加工食品であり、この蛋白質加工食品のうち、植
物性油脂と動植物性蛋白質とより調製して得られ
るものを植物性チーズと言う。これらのチーズま
たはチーズ加工食品または蛋白質加工食品は、い
ずれもそのまままたは上記組成に合致するように
加工して使用する。
本発明に用いる加工食品の性状と、これらの組
成との間には、次のような傾向がある。水分が40
%以下では、可塑性を失い、生地への包み込み作
業が困難になると同時に包み込んでも、加熱時の
流動性に欠け、空洞内面の全面被膜を形成し難く
なる。また水分70%以上までは全体に柔らかす
ぎ、焼成工程で、バン外部に流れ出す可能性があ
り、且つオイルオフも起きやすくなる。また脂質
は15%以下では硬く脆い物性になる為、生地への
包み込みが難しくなる。脂質28%以上になると、
脂質の乳化分散の均一性が失われ、作業時又は焼
成時にオイルオフが起こつて来る。
蛋白質は全体の物性に対して脂質とその量との
関係もあるが、15%以下では連結組織を作りにく
いばかりでなく、オイルオフが起こり易く、32%
以上では硬くなり包み込み作業が困難になり、同
時に食感が低下する。
ここに用いる燐酸塩としては、オルソ燐酸塩、
ピロ燐酸塩、ポリ燐酸塩、メタ燐酸塩等がまたそ
れ以外の塩としてはクエン酸塩等が挙げられ、こ
れらは単品もしくは混合して用いられる。使用量
0.3%以下では、全体の均一性が失われ、オイル
オフを起こすことになる。また5%以上では味が
悪くなるばかりか被膜の形成が損なわれる。
また、脂質としては、食用油脂として用い得る
すべての動物性油脂、植物性油脂及びそれらの水
素添加、エステル交換、固体−液体脂の分別等の
加工した油脂が用いられる。
またここに用いる動植物性蛋白質としては、レ
ンネンツトカゼイン、酸カゼイン、カゼインナト
リウム、大豆蛋白質等が挙げられる。
また、本発明に用いる加工食品の製造法は、例
えば特開昭53−109978に記載の方法に準じて製造
することができる。
また、上に述びた組成以外に、ガム質、デンプ
ン、香料、食塩等を必要に応じて加える。
またパン生地の製造に用いる小麦粉は特に限定
するものではないが、通常パン生地に用いる強力
小麦粉であれば十分である。また本発明の方法は
焼成することにより得られる調理パンに限らず、
蒸製又はフライ等の処理によつて得られるパンに
も適用することが出来る。
[発明の効果] 以上のように本発明で得られたパンはホツトド
ツクやサンドイツチ風に用いる場合バターやマー
ガリンを塗らずにハムやサラダ等を詰めて、チー
ズの味と合わせて食味することが出来て、風味上
好ましい。またサラダもしくはベシヤメルソース
やマヨネーズ等で和えた水分の多い調理食品をつ
めた場合に長時間つめ物の水分によつてパンの外
皮が湿るのを防ぐことが出来る。
本発明は、空洞の被膜にチーズまたはそれに類
する蛋白質加工食品を用いているため、これらの
風味に合わせて利用することが出来ると共に、栄
養食品としても好ましい。また、本発明のパンの
詰め物としては、いわゆる菓子パンとしての素材
として、アン、クリーム、チヨコレートその他好
みに応じて用いることが出来る。
また本発明で得られる空洞を有するパンは、上
記のようなホツトドツク、サンドイツチ、または
菓子パン等の素材としてフイリングして用いる以
外に、本発明に用いる加工食品に、野菜やフルー
ツ、スパイス等の風味成分を加えてよく混合した
のち、それを適当な大きさ(径1〜2cm)にし
て、パン生地中にまぜ合わせて焼成することによ
り、小さい空洞が出来ると共に、風味を付与した
パンが得られる。このようにして得られたパン
は、そのまま食することが出来る。
以下に本発明を実施例により説明する。
[実施例] 実施例 1 ナチユラルチーズに水分とリン酸ソーダを加え
て得られる水分60.0%、油分20.2%、蛋白質19.8
%、ヘキサメタリン酸ソーダ1.5%のチーズ加工
食品を、バターロール生地に、アンパン製造時の
アンを包むのと同様に、包み込み、ホイロに入れ
て醗酵してから、焼成すると、出来たパンの内側
にチーズがコーテイングされた空洞パンが得られ
た。
これを切断または横に切れ目を入れ、空洞にサ
ラダやその他の食品を詰め、食用に供する。
実施例 2 実施例1と同じ、チーズ加工食品を、ソフトフ
ランスパンの生地に包み、実施例1と同様に焼成
する。これに横より切れ目を入れ、空洞に、ハ
ム、野菜か、ハムサラダを詰め、食用に供する。
実施例 3 水分44.9%、油分として食用大豆硬化油
(MP38℃)15%、綿実油11.7%、蛋白質として、
レンネツトカゼイン24.4%、大豆蛋白質4.0%、
ヘキサメリン酸ソーダ0.8%、ピロリン酸ソーダ
0.4%、トリポリリン酸ソーダ0.4%よりなるチー
ズ様加工食品をホツトドツクロールの成型時に、
細長く包み込み、焼成すると、空洞のパンが出
来、その内面に上記の被膜が形成された。
このパンを背割りにして、ホツトドツク用調理
食品として、ソーセージ、野菜を詰めるとホツト
ドツグが出来上がる。また、チヨコレート、クリ
ームを詰めると菓子パンが出来上がる。
実施例 4 実施例3と同一組成のチーズ様加工食品に、野
菜またはフルーツの乾燥粉末、スパイスを加え、
練り合わせ、冷却固化後、径1〜2cmの大きさに
分け、パン生地にまぜ合わせて焼成すると、いく
つかの小空洞が出来て、その内面が上記食品でコ
ーテイングした野菜またはフルーツ味のするバラ
エテイブレツドが得られた。
実施例 5 水分64.0%、油分として、綿実硬化油(MP36
℃)14%、サフラワー油4.7%、蛋白質レンネツ
トカゼイン15.0%、脱脂粉乳2.3%、リン酸二ソ
ーダ1.0%、ヘキサメタリン酸ソーダ1.1%、ピロ
リン酸ソーダ0.3%、よりなる蛋白質加工食品を
イーストドーナツ生地に詰め、実施例1と同様に
醗酵し、フライすると空洞ドーナツツが得られ、
その内面に上記食品の被膜が形成された。
このドーナツを背割にして、調理したカレーを
詰めると、カレードーナツツが出来る。また、背
割りしていないドーナツツの空洞に口金を用いて
カレー、アンを抽入すると、各々カレードーナツ
ツ、アンドーナツツが得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 パン焼成時に水分40〜70%、脂質15〜28%、
    蛋白質15〜32%、燐酸塩及び又はクエン酸塩0.1
    〜5%の組成から成る、チーズまたはチーズ加工
    食品または蛋白質加工食品をパン生地にて包み、
    焼成することを特徴とする空洞を有するパンの製
    造法。
JP57153082A 1982-09-02 1982-09-02 空洞を有するパンの製造法 Granted JPS5942837A (ja)

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JPS5942837A JPS5942837A (ja) 1984-03-09
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JPS6140735A (ja) * 1984-07-31 1986-02-27 ヴイエナ・ソ−セ−ジ・マニユフアクチユアリング・カンパニ− ビ−フウインナ−ソ−セ−ジを包んだペイストリ−およびその製法
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