JP3416881B2 - ケーキドーナツの製造方法およびケーキドーナツ用組成物 - Google Patents
ケーキドーナツの製造方法およびケーキドーナツ用組成物Info
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Description
水でもソフトで口溶けの良好なケーキドーナツを得るこ
とを目的としたケーキドーナツの製造方法およびケーキ
ドーナツ用組成物に関する。
ライして得るドーナツには、主として2つのタイプがあ
る。1つは生地の膨張をイーストの発酵作用で実施する
イーストドーナツであり、他の1つはイーストの代わり
に膨剤を用いるケーキドーナツであるが、この発明の対
象はケーキドーナツであって、その中でも比較的低加水
の生地組成を有するケーキドーナツである。
地なので、この生地性に適合した装置で連続的に成型さ
れ、油槽内で反転式でフライされている。しかし、一般
のケーキドーナツに比べ硬く、生地重量の少ない(8〜
20g)製品(ベビードーナツ等)については、生地重
量、加水量、生地性(生地切れが悪い)の面で上記装置
での製造には限界があった。そこで、現状では、この種
のケーキドーナツを製造するために、次の様な方法で成
型した生地を油槽に潜行させてフライしている事が多
い。
って成型する。
ダイスの形状とこの成型された生地をワイヤーカッター
で任意にカットする。
らかい生地であれば、プレッシャーカッターを用い押し
出し成型する。
した菓子用小麦粉組成物について提案した(特開平4−
356152号)。
非常に硬い生地性のものしかできず、の方法によれ
ば、、の生地より少しやわらかくとも本質的には生
地が硬くて個々の重量が小さいので、生地の切れが悪
く、かつカッターの先に定期的に油を塗る必要があるな
どの煩雑な操作が必要であった。
たケーキドーナツは、何れもクッキー的食感で、硬くソ
フトな食感が得られないものが多く、糖蜜をかけるなど
して仕上りを柔らかくしても食感のソフトさや口溶けの
良さを十分満足させるものではないなどの問題点があっ
た。
生地の配合でベビードーナツを製造すると、生地の切れ
を良くするためには加水量を多くしなければならない
が、加水量が多くなると、水分活性値が上り製品の日持
ちが悪くなる。そこで加水量を押えると、生地が硬く、
また生地量が少ないので軽くなり、生地切れが悪化す
る。生地量が少ないとフライした際に火通りが良いので
膨剤の反応が早くなり、製品の裏側に発泡にともなうク
レーター状の穴が出来るなど品質を低下させ、逆に膨剤
の量を押えると、発泡不足の為に膨張度が不均一にな
り、内層が詰まってくるとか、内部に大きな穴ができる
など製品の品質低下のみならず強度低下も見られるなど
幾多の問題点があった。
0%(重量内%)含む小麦粉粗成物に関するものであ
り、かつ次に述べる遅効性膨剤については配慮されてい
ないので、結局小型ケーキドーナツの製造に対する改良
でないことが明らかである。
100に対し、穀粉の粗粒粉を4〜25%(重量)未満
を添加すると共に、遅効性膨剤を用いることによって、
前記従来の問題点を解決したのである。従来使用されて
いる菓子用小麦粉は、薄力粉であって、その粒径は10
〜90μである。
0に対して、小麦粉、コーンフラワー、大豆粉の穀粉で
粒径が100μ〜600μの粗粒粉を4〜25%(重
量)未満添加し、これに必要な材料及び遅効性膨剤を加
入したことを特徴とするケーキドーナツ用組成物であ
り、好ましくは粗粒粉の粒径を300μ〜500μとし
たことを特徴とするものである。
に対して、小麦粉、コーンフラワー、大豆粉の穀粉で、
粒径が100μ〜600μの粗粒粉を4〜25%(重
量)未満添加し、これに必要な材料及び遅効性膨剤を加
えたミックスに、適量の水及び卵を加え十分撹拌して生
地を製造し、ついで少量宛分取成型してフライすること
を特徴としたケーキドーナツの製造方法である。更に撹
拌は低速1分〜2分、中速4分〜7分としたものであ
る。
近い粉が比較的多い場合(例えば50%以上)には添加
量を4〜13%(重量)とし、粒径100μ〜300μ
の粉が比較的多い場合(例えば50%以上)には添加量
を14〜25%(重量)未満とする。
し及び成型の容易性を高める為でもあるから、粒径の程
度又は粒子の混入割合によって混入割合は適宜定める。
従来ケーキドーナツの生地を作る際には、比較的混練時
間を短くしている。例えば低速1分、中速1分位が普通
であるが、この発明においては、低速1分、中速5分位
とし、粗粒粉使用と、低加水量による生地の硬化を防止
し、生地を柔軟にして、生地の切れを良好にすると共
に、生地重量を安定させている。
用している膨剤(例えば重炭酸水素ナトリウム、酸性ピ
ロリン酸ナトリウム、燐酸ナトリウム、炭酸アンモニウ
ム、重炭酸アンモニウム等)に食用油脂等でコーティン
グ処理したものを使用する。
タラクトン、第二リン酸カルシウム、塩化アンモニウム
のような遅効性膨剤を使用することもできる。
ムを含む)、コーンフラワー、大豆粉などである。
かつ遅効性膨剤を使用し、その上中速混練時間を長くし
て生地を作ることにより、従来の一般配合による大型ド
ーナツの製造に使用した装置をそのまま使用し、無理な
くドーナツ生地をカッティングし、そのまま連続的に反
転式でフライができる。尚当然のことながら大型ドーナ
ツでも、従来品より低加水としたものにも応用できる。
する。
合) 小麦粉 100 粗粒粉(小麦) 11.0(300μ〜500μ) コーンフラワー 13.2 グラニュー糖 57.3 遅効性膨剤 2.2 食塩 1.3 脱脂粉乳 5.5 大豆粉 4.4 サラダ油 11.0 ショートニング 14.3 (仕込み配合) ミックス粉 100% 卵 29% 水 2〜6% (工程) ミキシング 低速1分、中速5分ビーターを用いて
ミキシング(生地温度22℃〜27℃) フロアタイム 5分〜10分 プランジャー(カッター) 7/8(2mm)使用 生地量 8g〜10g フライ 185℃〜190℃で片面35秒〜4
0秒 反転式フライ装置使用
溶けよく、アルコール剤を使用しての長期保存後(2〜
3ケ月)も良好な味、食感を持っていた。
78〜0.82以下であり、形状は正常で、変形および
ばらつきが少なく、表面クレーター状穴はみられなかっ
た。また成型時の生地の切れは安定していた。
する。
低速−1分、中速−4分(生地温18℃〜23℃) フロアタイム 5分〜10分 プランジャー(カッター) 1.3/4インチ(44
mm) 生地量 40g〜42g フライ 180〜185℃ 片面2分
口溶けの良い食感であった。形状も安定しており、水分
活性値は0.78〜0.80となり日持ちも長くなっ
た。水分活性値が低いにもかかわらず、生地の切れが良
く安定していた。
る。
ため重量が安定しなかった。また生地が斜めに落ちて変
形する場合があり内相不均一で大きな穴があるため、製
品強度が弱い。ドーナツの形状が不安定で、いびつなも
のが多い。
(酸性ピロリン酸+重曹の場合)。
や、製品の形状も安定している。しかし、内相が非常に
不均一で、大きな穴が開くため、又、製品の強度が弱
く、製品の裏側にクレーターの穴が開いていた。
、の条件でのパネラーによるテストをした所、表1
の結果を得た。
程で製造した。 実施例1と同じミックス粉を使用、工程中ミキシン
グだけ短い。 実施例1のミックス中、遅効性膨剤を当量の重曹+
酸性ピロリン酸Naに代替し、工程は実施例1と同じ。 実施例1のミックス中、粗粒粉を小麦粉に代替し
た。工程は実施例1と同じ。 実施例1のミックスも、粗粒粉を小麦粉に代替、遅
効性膨剤を当量の重曹+酸性ピロリン酸Naに代替。工
程中、ミキシングだけ短くした。小麦粉粒度、膨剤、ミ
キシングについて、従来タイプのケーキドーナツ生地。
調整し、ミックス粉の配合率を100%に合わせた。
点法で評価した。
〜4は○、4〜5は◎とした。
〜300μ)を使用したときの例について説明する。
ツの表側の亀裂が大きく、きれいな形状で安定してい
た。
値は0.78〜0.80であった。
配合割合を以下のようにする。
る)ビーターを用いてミキシング(生地温度22℃〜2
7℃) フロアタイム 5分〜10分 プランジャー(カッター) 7/8(2mm)使用 生地量 8g〜10g フライ 185℃〜190℃で片面35秒〜4
0秒 反転式フライ装置使用
溶けよく、アルコール剤を使用しての長期保存後(2〜
3ケ月)も良好な味と食感があった。
シングを多少多くしたので、製品は前記のように良好
で、水分活性値が0.78〜0.82以下であり、形状
は正常で、変形およびばらつきが少なく、表面クレータ
ー状穴はみられなかった。
記組成配合を以下のようにする。
てミキシング(生地温度22℃〜27℃)フロアタイム
5分〜10分 プランジャー(カッター) 7/8(2mm)使用 生地量 8g〜10g フライ 185℃〜190℃で片面35秒〜4
0秒 反転式フライ装置使用
溶けよく、アルコール剤を使用しての長期保存後(2〜
3ケ月)も、味と食感が良好であった。
るが、製品は良好であり、水分活性値が0.78〜0.
82以下であって、形状も正常で、変形およびばらつき
が少なく、表面クレーター状穴はみられなかった。
分活性値が0.80〜0.82以下で日持ちがよく、均
整のとれた形状で肌荒れ、表面の穴(クレーター状)の
無い形状でソフトな食感を保ち口溶けの良いケーキドー
ナツが得られるなどの効果がある。
水を添加し、混練時間以外は通常のケーキ用設備により
ベビードーナツを製造すれば、前記のような品質良好で
食感のよいベビードーナツができる効果がある。
Claims (3)
- 【請求項1】 使用する小麦粉100に対して、小麦
粉、コーンフラワー、大豆粉の穀粉で粒径が100μ〜
600μの粗粒粉を4〜25%(重量)未満添加し、こ
れに必要な材料及び遅効性膨剤を加入したことを特徴と
するケーキドーナツ用組成物。 - 【請求項2】 粗粒粉の粒径は300μ〜500μとし
たことを特徴とする請求項1記載のケーキドーナツ用組
成物。 - 【請求項3】 使用する小麦粉100に対して、小麦
粉、コーンフラワー、大豆粉の穀粉で、粒径が100μ
〜600μの粗粒粉を4〜25%(重量)未満添加し、
これに必要な材料及び遅効性膨剤を加えたミックスに、
適量の水及び卵を加え十分撹拌して生地を製造し、つい
で少量宛分取成型してフライすることを特徴としたケー
キドーナツの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04094195A JP3416881B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | ケーキドーナツの製造方法およびケーキドーナツ用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP04094195A JP3416881B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | ケーキドーナツの製造方法およびケーキドーナツ用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08228664A JPH08228664A (ja) | 1996-09-10 |
JP3416881B2 true JP3416881B2 (ja) | 2003-06-16 |
Family
ID=12594536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP04094195A Expired - Lifetime JP3416881B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | ケーキドーナツの製造方法およびケーキドーナツ用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3416881B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011162465A1 (ko) * | 2010-06-25 | 2011-12-29 | 주식회사 크라운제과 | 도넛형 케익 및 그 제조방법 |
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---|---|---|---|---|
JP6034077B2 (ja) * | 2012-07-10 | 2016-11-30 | 日清製粉プレミックス株式会社 | ドーナツ用ミックス |
JP6320889B2 (ja) * | 2014-09-26 | 2018-05-09 | 日清オイリオグループ株式会社 | 全脂大豆粉使用クッキー類 |
JP6773510B2 (ja) * | 2016-10-04 | 2020-10-21 | 日清製粉プレミックス株式会社 | ドーナツ用ミックス及びそれを用いた冷凍ドーナツの製造方法 |
-
1995
- 1995-02-28 JP JP04094195A patent/JP3416881B2/ja not_active Expired - Lifetime
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