JP3091977B2 - 菓子用小麦粉組成物及び菓子生地並びに菓子 - Google Patents
菓子用小麦粉組成物及び菓子生地並びに菓子Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、クッキー類、ビスケ
ット類、ウエハース類、クラッカー類、スポンジケー
キ、パウンドケーキ、ピザ、クレープ、メロン皮、ケー
キドーナツ等の原料とし、かつ菓子生地及び、菓子の製
造に用いることを目的とした菓子用小麦粉組成物及び菓
子生地並びに菓子に関する。
ット類、ウエハース類、クラッカー類、スポンジケー
キ、パウンドケーキ、ピザ、クレープ、メロン皮、ケー
キドーナツ等の原料とし、かつ菓子生地及び、菓子の製
造に用いることを目的とした菓子用小麦粉組成物及び菓
子生地並びに菓子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、小麦粉組成物としては、粉の粒径
が150μ以下であり、かつ粒径40μ未満の粉の含有
割合が10重量%以下である強力粉に増粘剤及びモルト
を配合したパン用小麦粉組成物が知られていた(特開昭
1−206943号)。また、ベイクトチーズケーキ用
油脂組成物にアスコルビン酸を添加する技術についても
知られていた(特開平1−101843号)。更に、ス
ポンジケーキ類用組成物にアルギン酸ナトリウムを添加
する技術も知られていた(特開昭59−130124
号)。
が150μ以下であり、かつ粒径40μ未満の粉の含有
割合が10重量%以下である強力粉に増粘剤及びモルト
を配合したパン用小麦粉組成物が知られていた(特開昭
1−206943号)。また、ベイクトチーズケーキ用
油脂組成物にアスコルビン酸を添加する技術についても
知られていた(特開平1−101843号)。更に、ス
ポンジケーキ類用組成物にアルギン酸ナトリウムを添加
する技術も知られていた(特開昭59−130124
号)。
【0003】
【発明により解決すべき課題】従来、クッキー類、ビス
ケット類又はクラッカー類、スポンジケーキ、パウンド
ケーキ、ピザ、クレープ、メロン皮、ケーキドーナツ等
に使用されている菓子用小麦粉は、薄力粉であって、小
麦粉の粒径が10〜90μの範囲内で量が70〜90重
量%であり、その平均粒径は20〜30μであった(図
3)。
ケット類又はクラッカー類、スポンジケーキ、パウンド
ケーキ、ピザ、クレープ、メロン皮、ケーキドーナツ等
に使用されている菓子用小麦粉は、薄力粉であって、小
麦粉の粒径が10〜90μの範囲内で量が70〜90重
量%であり、その平均粒径は20〜30μであった(図
3)。
【0004】元来クッキー類、サブレ等の菓子類は、食
感が非常にもろく、サクサクした食感を有し、口溶けの
良好なものが望まれていた。
感が非常にもろく、サクサクした食感を有し、口溶けの
良好なものが望まれていた。
【0005】また、小麦粉の粒度を過度に大きくする
と、サクサクした食感を得ることができるにしても余り
にも粘りがなくなり、焼成時に製品が拡がりすぎる問題
点があった。
と、サクサクした食感を得ることができるにしても余り
にも粘りがなくなり、焼成時に製品が拡がりすぎる問題
点があった。
【0006】前記小麦粉組成物は、強力粉を用いるパン
用小麦粉であって、この発明とは目的を異にしている。
従って、増粘剤を使用していても、その目的、効果を自
ら異にしている。また、ベイクトチーズケーキ用油脂組
成物にアスコルビン酸を添加した発明もあるが、油脂組
成物と、小麦粉組成物とは、自ら目的、作用効果を異に
するので、一方から他方を類推し得るとするものでもな
い。
用小麦粉であって、この発明とは目的を異にしている。
従って、増粘剤を使用していても、その目的、効果を自
ら異にしている。また、ベイクトチーズケーキ用油脂組
成物にアスコルビン酸を添加した発明もあるが、油脂組
成物と、小麦粉組成物とは、自ら目的、作用効果を異に
するので、一方から他方を類推し得るとするものでもな
い。
【0007】更に、スポンジケーキ類用組成物にアルギ
ン酸ナトリウムを添加する公知の技術については、菓子
類であってもスポンジケーキとビスケット類又はクッキ
ー類とは性質を異にし、求める効果も異なるので、前記
公知例からこの発明を容易になし得るということはでき
ない。
ン酸ナトリウムを添加する公知の技術については、菓子
類であってもスポンジケーキとビスケット類又はクッキ
ー類とは性質を異にし、求める効果も異なるので、前記
公知例からこの発明を容易になし得るということはでき
ない。
【0008】
【課題を解決する為の手段】この発明は、菓子用小麦粉
に関し、粒径を60〜300μと大きくすると共に、こ
の粒径の大きい薄力粉を20〜100重量%含むように
し、またこの薄力粉に増粘剤及び/又はアスコルビン酸
及びその塩を添加することにより、前記従来の問題点を
解決したのである。
に関し、粒径を60〜300μと大きくすると共に、こ
の粒径の大きい薄力粉を20〜100重量%含むように
し、またこの薄力粉に増粘剤及び/又はアスコルビン酸
及びその塩を添加することにより、前記従来の問題点を
解決したのである。
【0009】この発明は、粒径が60〜180μの薄力
粉を70〜90重量%含むことを特徴とした菓子用小麦
粉組成物である。
粉を70〜90重量%含むことを特徴とした菓子用小麦
粉組成物である。
【0010】また他の発明は、粒径が100〜300μ
の薄力粉を20〜100重量%含むことを特徴とした菓
子用小麦粉組成物であるが、好ましくは150〜250
μの薄力粉を30〜90重量%含むものとする。次に、
増粘剤及び/又はアスコルビン酸、又はその塩を5ppm
〜200ppm 添加したことを特徴とするものである。更
に増粘剤は、アルギン酸又はその塩とし、添加量を0.
05〜0.5重量%としたものである。
の薄力粉を20〜100重量%含むことを特徴とした菓
子用小麦粉組成物であるが、好ましくは150〜250
μの薄力粉を30〜90重量%含むものとする。次に、
増粘剤及び/又はアスコルビン酸、又はその塩を5ppm
〜200ppm 添加したことを特徴とするものである。更
に増粘剤は、アルギン酸又はその塩とし、添加量を0.
05〜0.5重量%としたものである。
【0011】また他の発明は、粒径が100〜300μ
の薄力粉を20〜100重量%含む材料を用いて生地を
製造したことを特徴とする菓子生地である。前記におい
て、好ましくは粒径が150〜250μの薄力粉を用い
る。更に他の発明は、粒径が100〜300μの薄力粉
を20〜100重量%含む材料を用いて菓子生地を製造
し、該菓子生地を焼成したことを特徴とする菓子であ
る。
の薄力粉を20〜100重量%含む材料を用いて生地を
製造したことを特徴とする菓子生地である。前記におい
て、好ましくは粒径が150〜250μの薄力粉を用い
る。更に他の発明は、粒径が100〜300μの薄力粉
を20〜100重量%含む材料を用いて菓子生地を製造
し、該菓子生地を焼成したことを特徴とする菓子であ
る。
【0012】前記小麦粉組成物は、軟質小麦を粉砕機に
かけて粉砕した後、所定段階の粒径毎に分級し、前記分
級した粉中、粒径100〜300μの粉が20〜100
重量%になるように配合して製造する。また、軟質小麦
を粉砕機にかけて粉砕した後、粒径が150〜250μ
のものが30〜90重量%になるように選択的に採取
し、これに増粘剤0.05〜0.5重量%及び/又はア
スコビン酸又はその塩を5ppm 〜200ppm 添加し、均
一に混合して製造する。
かけて粉砕した後、所定段階の粒径毎に分級し、前記分
級した粉中、粒径100〜300μの粉が20〜100
重量%になるように配合して製造する。また、軟質小麦
を粉砕機にかけて粉砕した後、粒径が150〜250μ
のものが30〜90重量%になるように選択的に採取
し、これに増粘剤0.05〜0.5重量%及び/又はア
スコビン酸又はその塩を5ppm 〜200ppm 添加し、均
一に混合して製造する。
【0013】前記この発明における菓子とは、クッキー
類、ビスケット類、ウエハース類、クラッカー類、スポ
ンジケーキ、パウンドケーキ、ピザ、クレープ、メロン
皮及びケーキドーナツ等をいう。従来クッキー類に使用
されていた薄力小麦粉は、図3に示すように平均粒径3
0μ程度で、粉径11μ〜88μの間に80重量%前後
含まれていることになっている。
類、ビスケット類、ウエハース類、クラッカー類、スポ
ンジケーキ、パウンドケーキ、ピザ、クレープ、メロン
皮及びケーキドーナツ等をいう。従来クッキー類に使用
されていた薄力小麦粉は、図3に示すように平均粒径3
0μ程度で、粉径11μ〜88μの間に80重量%前後
含まれていることになっている。
【0014】前記この発明における増粘剤としては、ア
ルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレ
ングリコールエステル、カルボキシメチルセルロース、
そのカリウム塩及びナトリウム塩、カルボキシメチル澱
粉及びそのナトリウム塩、澱粉リン酸エステルナトリウ
ム、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、カ
ゼイン及びそのナトリウム塩、グアガム、ローカストビ
ーンガム、トラアントガム、アラビアガム、カラヤガム
などの食品添加用ガム類などがある。
ルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレ
ングリコールエステル、カルボキシメチルセルロース、
そのカリウム塩及びナトリウム塩、カルボキシメチル澱
粉及びそのナトリウム塩、澱粉リン酸エステルナトリウ
ム、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、カ
ゼイン及びそのナトリウム塩、グアガム、ローカストビ
ーンガム、トラアントガム、アラビアガム、カラヤガム
などの食品添加用ガム類などがある。
【0015】前記において、薄力粉の粒径を100μ以
下20重量%以下にすると、クッキー類本来の特性が失
われ、粒径300μより上にすると、生地がもろくなり
すぎて成型等がむつかしいのみならず、保型性も劣り口
中に入れた際に粗粒感が著しくなり食感と品質の低下は
免れない。
下20重量%以下にすると、クッキー類本来の特性が失
われ、粒径300μより上にすると、生地がもろくなり
すぎて成型等がむつかしいのみならず、保型性も劣り口
中に入れた際に粗粒感が著しくなり食感と品質の低下は
免れない。
【0016】また、増粘剤を0.05重量%以下にする
と増粘剤添加の効力がみられなくなり、0.5重量%以
上にすると粘度増強の為に、クッキー類等菓子本来の特
性が低減される。従って、増粘剤の使用範囲は0.05
〜0.5重量%であり、通常0.1〜0.3重量%程度
が好ましい。
と増粘剤添加の効力がみられなくなり、0.5重量%以
上にすると粘度増強の為に、クッキー類等菓子本来の特
性が低減される。従って、増粘剤の使用範囲は0.05
〜0.5重量%であり、通常0.1〜0.3重量%程度
が好ましい。
【0017】前記における増粘剤は、薄力粉の粒径分布
により添加量を定める。例えば、粒径の大きいものが多
い場合には、増粘剤を多く用い、粒径の小さいものが多
い場合には増粘剤を少なく用いる。
により添加量を定める。例えば、粒径の大きいものが多
い場合には、増粘剤を多く用い、粒径の小さいものが多
い場合には増粘剤を少なく用いる。
【0018】また、アスコルビン酸、又はその塩の添加
量が5ppm 以下になると、添加効果が稀薄であって、無
添加のものと区別し難くなり、200ppm 以上は増加し
ても効果上変化がない。従って好ましくは10ppm〜1
00ppm である。
量が5ppm 以下になると、添加効果が稀薄であって、無
添加のものと区別し難くなり、200ppm 以上は増加し
ても効果上変化がない。従って好ましくは10ppm〜1
00ppm である。
【0019】この発明の菓子用小麦粉組成物をクッキー
類、ビスケット類、ウエハース類、クラッカー類、スポ
ンジケーキ、パウンドケーキ、ピザ、クレープ、メロン
皮及びケーキドーナツ等の原料として使用するときは、
食感が非常にもろく、サクサクした食感を有し、口溶け
も良好である。従ってこの発明の小麦粉組成物を前記菓
子類の原料として使用すれば製品の品質を向上する上
で、従来の小麦粉より著しく優れることが認められた。
類、ビスケット類、ウエハース類、クラッカー類、スポ
ンジケーキ、パウンドケーキ、ピザ、クレープ、メロン
皮及びケーキドーナツ等の原料として使用するときは、
食感が非常にもろく、サクサクした食感を有し、口溶け
も良好である。従ってこの発明の小麦粉組成物を前記菓
子類の原料として使用すれば製品の品質を向上する上
で、従来の小麦粉より著しく優れることが認められた。
【0020】また、増粘剤及び/又はアスコルビン酸
(又はその塩)を添加することによって、次の諸点の改
善が認められた。
(又はその塩)を添加することによって、次の諸点の改
善が認められた。
【0021】 フロアタイム後、生地にしまりが出て
作業性が良くなる。
作業性が良くなる。
【0022】 製品の火通りが非常に良くなる。
【0023】 製品の内相が白くなる。
【0024】
【実施例1】この発明の菓子用小麦粉組成物をその製造
について説明する(図4)。
について説明する(図4)。
【0025】軟質小麦100kgを精選した後、テンパリ
ング及びコンディショニングで調質し、ついで調質済小
麦を破砕工程にかけた後、篩い分けし、これをダンスト
(細粒片)、ミドリングス(中粒片)、セモリナ(粗粒
片)とし、ピューリファイヤーにかけ、再び粉砕工程に
かける。この場合に、ロール調整により粒度が60〜1
80μのものが大部分になるようにする。ついで篩い分
けたものは粒径88〜176μのもの78重量%で、平
均粒径126μの薄力粉15.2kgを得た。ついでこれ
にアルギン酸ナトリウム30.4gを添加して均一に混
合することにより、この発明の菓子用小麦粉組成物を1
5.2kg得た。
ング及びコンディショニングで調質し、ついで調質済小
麦を破砕工程にかけた後、篩い分けし、これをダンスト
(細粒片)、ミドリングス(中粒片)、セモリナ(粗粒
片)とし、ピューリファイヤーにかけ、再び粉砕工程に
かける。この場合に、ロール調整により粒度が60〜1
80μのものが大部分になるようにする。ついで篩い分
けたものは粒径88〜176μのもの78重量%で、平
均粒径126μの薄力粉15.2kgを得た。ついでこれ
にアルギン酸ナトリウム30.4gを添加して均一に混
合することにより、この発明の菓子用小麦粉組成物を1
5.2kg得た。
【0026】
【実施例2】この発明の菓子用小麦粉組成物をその製造
について説明する(図4)。
について説明する(図4)。
【0027】軟質小麦100kgを精選した後、テンパリ
ング及びコンディショニングで調質し、ついで調質済小
麦を破砕工程にかけた後、篩い分けし、これをダンスト
(細粒片)、ミドリングス(中粒片)、セモリナ(粗粒
片)とし、ピューリファイヤーにかけ、再び粉砕工程に
かける。この場合に、ロール調整により粒度が100〜
250μのものが大部分になるようにする。ついで篩い
分けたものは粒径150〜250μのもの55重量%
で、平均粒径115μの薄力粉15kgを得た。
ング及びコンディショニングで調質し、ついで調質済小
麦を破砕工程にかけた後、篩い分けし、これをダンスト
(細粒片)、ミドリングス(中粒片)、セモリナ(粗粒
片)とし、ピューリファイヤーにかけ、再び粉砕工程に
かける。この場合に、ロール調整により粒度が100〜
250μのものが大部分になるようにする。ついで篩い
分けたものは粒径150〜250μのもの55重量%
で、平均粒径115μの薄力粉15kgを得た。
【0028】
【実施例3】前記実施例2と同様にして得た薄力粉15
kgに、アスコルビン酸304mgを添加し、これを均一に
混合することにより、この発明の菓子用小麦粉組成物を
得た。この場合のアスコルビン酸の含有量は20ppm で
ある。
kgに、アスコルビン酸304mgを添加し、これを均一に
混合することにより、この発明の菓子用小麦粉組成物を
得た。この場合のアスコルビン酸の含有量は20ppm で
ある。
【0029】
【実施例4】前記実施例1と同様にして得た薄力粉15
kgに、アルギン酸ナトリウム30.4gと、アスコルビ
ン酸304mgを添加し、均一に混合し、この発明の菓子
用小麦粉組成物を得た。
kgに、アルギン酸ナトリウム30.4gと、アスコルビ
ン酸304mgを添加し、均一に混合し、この発明の菓子
用小麦粉組成物を得た。
【0030】
【実施例5】この発明の菓子用小麦粉組成物を用いた場
合、従来の小麦粉を用いた場合におけるクッキー製造時
の比較例を示す。材料の配合は表1の通りである。
合、従来の小麦粉を用いた場合におけるクッキー製造時
の比較例を示す。材料の配合は表1の通りである。
【0031】
【表1】
【0032】上記各材料中、食塩、膨剤、脱脂粉乳及び
砂糖に水を加えて溶かす。次に、ショートニングを加
え、パドルで30秒〜10分間クリーミングする。つい
で小麦粉を入れて30秒撹拌した後成型し、190℃で
13分間焼成し、クッキーを得た。
砂糖に水を加えて溶かす。次に、ショートニングを加
え、パドルで30秒〜10分間クリーミングする。つい
で小麦粉を入れて30秒撹拌した後成型し、190℃で
13分間焼成し、クッキーを得た。
【0033】前記において、小麦粉の組成のみを変え
て、クッキーを製造し、比較した所、表2の結果を得
た。
て、クッキーを製造し、比較した所、表2の結果を得
た。
【0034】
【表2】
【0035】
【実施例6】発酵菓子(プレッツェル)について表3の
配合の実施例を説明する。
配合の実施例を説明する。
【0036】
【表3】
【0037】前記材料をボールに投入し、2分〜8分混
合する。ついで捏上温度28℃とした上で、28℃で3
時間発酵させた後、成型し、これを240℃のオーブン
で7分間焼成した所、表4の結果を得た。
合する。ついで捏上温度28℃とした上で、28℃で3
時間発酵させた後、成型し、これを240℃のオーブン
で7分間焼成した所、表4の結果を得た。
【0038】
【表4】
【0039】
【実施例7】サブレについて表5の配合の実施例を説明
する。
する。
【0040】
【表5】
【0041】前記材料を混練して得た生地を1時間冷所
においた後、厚さ2mmに延ばして広げ、ついで直径10
cmに型抜きする。次に、前記成形品を、バターを塗った
天板に並べ、表面に溶かした卵を塗り、強火で10〜1
5分焼成した。この製品は、口溶け良好で、サク味があ
り、良好な食感であった。
においた後、厚さ2mmに延ばして広げ、ついで直径10
cmに型抜きする。次に、前記成形品を、バターを塗った
天板に並べ、表面に溶かした卵を塗り、強火で10〜1
5分焼成した。この製品は、口溶け良好で、サク味があ
り、良好な食感であった。
【0042】
【実施例8】クレープについて、表6の配合の実施例を
説明する。
説明する。
【0043】
【表6】
【0044】前記配合の材料を均一に混合した後、2時
間熟成処理し、ついで加熱された鉄板上で、薄皮状に焼
上げた。
間熟成処理し、ついで加熱された鉄板上で、薄皮状に焼
上げた。
【0045】前記クレープは、口溶けのよい良好な食感
であった。
であった。
【0046】
【実施例9】ピザについて、表7の配合の実施例を説明
する。
する。
【0047】
【表7】
【0048】前記材料をミキサーで低速3分、中速3分
で混練した。こね温度は28℃であった。このようにし
て得られた生地を、28℃で60分間1次発酵を取り、
パンチを行い、ついで分割、丸目をした後、30分間の
ベンチタイムをとった。その後、直径18cmになるよう
に円く成形し、具材を乗せ、湿度80%、温度38℃で
15分間ホイロを取り、2次発酵させた。この発酵生地
を230℃のオーブンで7分間焼成した。
で混練した。こね温度は28℃であった。このようにし
て得られた生地を、28℃で60分間1次発酵を取り、
パンチを行い、ついで分割、丸目をした後、30分間の
ベンチタイムをとった。その後、直径18cmになるよう
に円く成形し、具材を乗せ、湿度80%、温度38℃で
15分間ホイロを取り、2次発酵させた。この発酵生地
を230℃のオーブンで7分間焼成した。
【0049】前記により得たピザは、サク味のある良好
な食感であった。
な食感であった。
【0050】
【実施例10】スポンジケーキについて、表8の配合の
実施例を説明する。
実施例を説明する。
【0051】
【表8】
【0052】前記材料の中で、先づ砂糖と全卵を混合し
て充分起泡させた後、小麦粉を加えて混合し、これを直
径18cmのケーキ型に入れ、ついで180℃のオーブン
で25分間焼成した。前記により得られたスポンジケー
キは、良好な食感であった。
て充分起泡させた後、小麦粉を加えて混合し、これを直
径18cmのケーキ型に入れ、ついで180℃のオーブン
で25分間焼成した。前記により得られたスポンジケー
キは、良好な食感であった。
【0053】
【実施例11】メロン皮について、表9の配合の実施例
を説明する。
を説明する。
【0054】
【表9】
【0055】 前記材料中、先づ砂糖、食塩、マーガリ
をすり合わせ、これに全卵を加えてクリーム状に練り上
げ、ついで小麦粉、色素などを加え、更に水を加えて混
練し、ロールにかけて、厚さ3mmのシート状生地に成形
する。前記シート生地を直径120mmの円形に打抜い
て、メロン皮生地を得た。これを1ヶ月冷凍保管(−2
0℃)した。その後、このメロン皮生地を常法により製
造された内生地の上にかぶせ、つづいてホイロを取り、
焼成した。
をすり合わせ、これに全卵を加えてクリーム状に練り上
げ、ついで小麦粉、色素などを加え、更に水を加えて混
練し、ロールにかけて、厚さ3mmのシート状生地に成形
する。前記シート生地を直径120mmの円形に打抜い
て、メロン皮生地を得た。これを1ヶ月冷凍保管(−2
0℃)した。その後、このメロン皮生地を常法により製
造された内生地の上にかぶせ、つづいてホイロを取り、
焼成した。
【0056】 前記メロン皮生地は、焼成後、表面に好
ましいクラックを生じ、外観が良好になるので、グラニ
ュー糖をまぶしたり、筋付けをする必要がなく、工程が
簡略化される。また、包装後のべとつきが無く、品質の
低下もない。
ましいクラックを生じ、外観が良好になるので、グラニ
ュー糖をまぶしたり、筋付けをする必要がなく、工程が
簡略化される。また、包装後のべとつきが無く、品質の
低下もない。
【0057】 従来、メロン皮については、通常、乾ホ
イロが使用されるが、この発明の組成にする場合には、
乾ホイロは勿論、湿ホイロでも十分良好なメロンパンが
できた。また、本実施例に於いては、メロン皮生地を内
生地にかぶせた後ホイロを取ったが、ホイロをとった内
生地の上に前記メロン皮生地をのせて焼成しても、同様
の品質良好なメロンパンが出来る。
イロが使用されるが、この発明の組成にする場合には、
乾ホイロは勿論、湿ホイロでも十分良好なメロンパンが
できた。また、本実施例に於いては、メロン皮生地を内
生地にかぶせた後ホイロを取ったが、ホイロをとった内
生地の上に前記メロン皮生地をのせて焼成しても、同様
の品質良好なメロンパンが出来る。
【0058】
【実施例12】パウンドケーキについて、表10の配合
による実施例を説明する。
による実施例を説明する。
【0059】
【表10】
【0060】先づ、砂糖、油脂(マーガリン)をミキサ
ー中速5分ですり合せる。ついで全卵を添加し、ミキサ
ー低速2分で混練する。更に、小麦粉を添加してミキサ
ー低速1分で軽くかきまぜる。
ー中速5分ですり合せる。ついで全卵を添加し、ミキサ
ー低速2分で混練する。更に、小麦粉を添加してミキサ
ー低速1分で軽くかきまぜる。
【0061】前記混練物を、パウンド型に450g宛入
れて、180℃で30分間焼成するとパウンドケーキが
得られる。
れて、180℃で30分間焼成するとパウンドケーキが
得られる。
【0062】前記で得られたパウンドケーキは、食感良
好であった。
好であった。
【0063】
【実施例13】ケーキドーナツについて、表11の配合
による実施例を説明する。
による実施例を説明する。
【0064】
【表11】
【0065】前記材料を均一に混合してミックス粉を作
る。このミックス粉100部に、卵黄5及び水30部を
入れ、ミキサー低速2分で軽くかきまぜてドーナツ生地
を作り、これをシート状に展延させた後、ドーナツ型で
45g宛抜き取る。このドーナツ生地を、フライ網上
で、10分間ラックタイムをおいた後、180℃で2
分、フライしてケーキドーナツを得た。
る。このミックス粉100部に、卵黄5及び水30部を
入れ、ミキサー低速2分で軽くかきまぜてドーナツ生地
を作り、これをシート状に展延させた後、ドーナツ型で
45g宛抜き取る。このドーナツ生地を、フライ網上
で、10分間ラックタイムをおいた後、180℃で2
分、フライしてケーキドーナツを得た。
【0066】得られたケーキドーナツは、サク味のある
好ましい食感のドーナツであった。
好ましい食感のドーナツであった。
【0067】
【実施例14】ケーキドナーナツ生地について説明す
る。
る。
【0068】前記実施例13と同一配合、同一操作によ
りドーナツ生地を作り、機械成型でドーナツ型に抜き取
り、1時間の間に常温から−20℃まで急速冷凍し、−
30℃の冷凍庫に保存した。
りドーナツ生地を作り、機械成型でドーナツ型に抜き取
り、1時間の間に常温から−20℃まで急速冷凍し、−
30℃の冷凍庫に保存した。
【0069】前記冷凍保存のドーナツ生地を、1ヶ月後
に解凍し、180℃でフライした所、サク味のある好ま
しい食感を得た。
に解凍し、180℃でフライした所、サク味のある好ま
しい食感を得た。
【0070】即ち生地を急速冷凍により保存した場合に
は、少くとも1ヶ月の保存後、菓子としても、品質的に
遜色はみられなかった。
は、少くとも1ヶ月の保存後、菓子としても、品質的に
遜色はみられなかった。
【0071】
【発明の効果】この発明は、粒径が60〜300μの薄
力粉を20〜100重量%含むようにした菓子用小麦粉
組成物であるから、これを使用したクッキー類、その他
の菓子は、食感が非常にもろく、サクサクした食感を有
し、口溶けも良好になる効果がある。
力粉を20〜100重量%含むようにした菓子用小麦粉
組成物であるから、これを使用したクッキー類、その他
の菓子は、食感が非常にもろく、サクサクした食感を有
し、口溶けも良好になる効果がある。
【0072】また、増粘剤を使用すれば、薄力粉の粒度
が比較的大きいものが多い場合であっても、成型、焼成
に支障がなく、クッキー類等に求められる特性を保有で
きる効果がある。
が比較的大きいものが多い場合であっても、成型、焼成
に支障がなく、クッキー類等に求められる特性を保有で
きる効果がある。
【0073】また、アスコルビン酸又はその塩を添加す
ることによって、アルカリ発色を抑制して製品の内相が
白くなり、品質が向上できる効果がある。
ることによって、アルカリ発色を抑制して製品の内相が
白くなり、品質が向上できる効果がある。
【図1】この発明の菓子用小麦粉の粒度分布を示すグラ
フ
フ
【図2】同じく他の発明の菓子用小麦粉の粒度分布を示
すグラフ
すグラフ
【図3】従来使用されていた菓子用小麦粉の粒度分布の
一例を示すグラフ
一例を示すグラフ
【図4】製粉の一般例を示すブロック図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−257422(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A21D 10/00 A21D 2/18 A21D 2/22 A23G 3/00 A23L 1/10
Claims (6)
- 【請求項1】 粒径が60〜180μの薄力粉を70〜
90重量%含むことを特徴とした菓子用小麦粉組成物 - 【請求項2】 粒径が100〜300μの薄力粉を20
〜100重量%含むことを特徴とした菓子用小麦粉組成
物 - 【請求項3】 増粘剤及び/又はアスコルビン酸、又は
その塩を5ppm 〜200ppm 添加したことを特徴とする
請求項1又は2記載の菓子用小麦粉組成物 - 【請求項4】 増粘剤は、アルギン酸又はその塩とし、
添加量を0.05〜0.5重量%とした請求項3記載の
菓子用小麦粉組成物 - 【請求項5】 粒径が100〜300μの薄力粉を20
〜100重量%含む材料を用いて生地を製造したことを
特徴とする菓子生地 - 【請求項6】 粒径が100〜300μの薄力粉を20
〜100重量%含む材料を用いて菓子生地を製造し、該
菓子生地を焼成したことを特徴とする菓子
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03178779A JP3091977B2 (ja) | 1990-06-26 | 1991-06-24 | 菓子用小麦粉組成物及び菓子生地並びに菓子 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16801190 | 1990-06-26 | ||
JP2-168011 | 1990-06-26 | ||
JP03178779A JP3091977B2 (ja) | 1990-06-26 | 1991-06-24 | 菓子用小麦粉組成物及び菓子生地並びに菓子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04356152A JPH04356152A (ja) | 1992-12-09 |
JP3091977B2 true JP3091977B2 (ja) | 2000-09-25 |
Family
ID=26491872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03178779A Expired - Lifetime JP3091977B2 (ja) | 1990-06-26 | 1991-06-24 | 菓子用小麦粉組成物及び菓子生地並びに菓子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3091977B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0638364U (ja) * | 1992-10-15 | 1994-05-20 | 光男 河上 | 聴覚障害者用ファクシミリ送信確認表示器 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007014224A (ja) * | 2005-07-05 | 2007-01-25 | Nisshin Flour Milling Inc | 小麦粉および小麦粉組成物 |
JP4693121B2 (ja) * | 2006-05-23 | 2011-06-01 | 日本製粉株式会社 | 小麦粉およびこれを使用した焼き菓子 |
JP4641994B2 (ja) * | 2006-09-21 | 2011-03-02 | 日清製粉株式会社 | 製パン用小麦粉の製造法 |
JP2009284779A (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-10 | Sugimoto Shingo | 野菜の加工冷凍食品及びその製法 |
JP6320889B2 (ja) * | 2014-09-26 | 2018-05-09 | 日清オイリオグループ株式会社 | 全脂大豆粉使用クッキー類 |
JP6415216B2 (ja) * | 2014-09-26 | 2018-10-31 | 日清オイリオグループ株式会社 | 全脂大豆粉及び全脂大豆粉使用ケーキ類 |
JPWO2023145550A1 (ja) * | 2022-01-25 | 2023-08-03 |
-
1991
- 1991-06-24 JP JP03178779A patent/JP3091977B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0638364U (ja) * | 1992-10-15 | 1994-05-20 | 光男 河上 | 聴覚障害者用ファクシミリ送信確認表示器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04356152A (ja) | 1992-12-09 |
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