JPH10127229A

JPH10127229A - ナチュラルクリームチーズケーキの製造法

Info

Publication number: JPH10127229A
Application number: JP8325822A
Authority: JP
Inventors: Tazuko Fukuhara; 田鶴子福原
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-10-30
Filing date: 1996-10-30
Publication date: 1998-05-19

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】クリーム状チーズと生クリームを合わせ、直
接スポンジ台に塗布するという、新しいタイプのナチュ
ラルクリームチーズケーキの製造法の提供。【解決手段】生クリームにクリーム状チーズを混ぜて
撹拌し滑らかな状態になるまで練り合わせたものを、ス
ポンジケーキの台に塗布し、これに粉状のチーズ等を振
りかけ、きついチーズの匂いをおさえながらも風味と食
感豊かな新しいタイプのナチュラルチーズケーキの製造
法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、生クリームとク
リーム状チーズを混ぜ合わせたものを、スポンジ台に直
接塗りかけたチーズの自然な風味を生かした全く新しい
タイプのナチュラルチーズケーキを製造するものであ
り、この製造法により冷凍保存を可能としたものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来チーズケーキには、生クリームとチ
ーズを練り合わせ焼製したベイクドチーズケーキや、生
クリームにチーズを練り合わせこれにゼラチンを加えて
凝固させたレアチーズケーキがあった。これらはいずれ
もチーズの加工品を食べるという感覚であり、その持つ
匂いや味が嗜好の範囲を限定していた。

【０００３】

【発明者が解決しようとする課題】

（イ）スポンジ台に直接チーズクリームをナッペ（塗
布）し、ショートケーキやチョコレートケーキのような
食感を持つチーズケーキを製造する。（ロ）各種のチーズの持つ人糞にも似たような匂いを押
さえ、日本人に適合した風味のチーズケーキを製造す
る。（ハ）冷凍保存が可能なものとし、大量生産及び遠隔地
への配送を容易にする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】次の製造法による。（イ）生クリームに砂糖及び洋酒を加えて撹拌し、各
種クリーム状チーズの粘度に適合する堅さに調整する。（ロ）（イ）１に対し０．１〜１００％の量のクリーム
状チーズを加え、滑らかな状態になるまで練り合わせ
る。（ハ）スポンジケーキに洋酒を加えたシロッブを塗っ
て作ったケーキの台に（ロ）を塗布する。（ニ）（ハ）に粉状のチーズを振りかけ、さらにその上
から粉糖を振りかける。（ホ）冷凍又は冷蔵で保存する。

【０００５】

【実施例】

カマンベールチーズケーキ１２個分の製造法（イ）乳脂肪分４０％の生クリーム５００ｇに、砂糖３
０ｇ、製菓用ブランデーＶＳＯＰ３０ｃｃを加へ、ミキ
サーで撹拌し７分立ての状態とする。（ロ）（イ）にカマンベールクリームチーズ５００ｇを
混ぜ合わせ、約１分間ミキサーで撹拌し滑らかな状態と
する。（ハ）厚さ１０ｍｍ、直径１５０ｍｍの通常の円型スポ
ンジケーキ３６枚を用意する。（ニ）（ハ）に製菓用ブランデーＶＳＯＰ濃度５％のシ
ロップを吹きかけて染み込ませる。（ホ）（ニ）の内の３枚の間に洋梨シロップ煮のスライ
ス６片と（ロ）２５ｇずつをサンドする。（ヘ）（ホ）を台の上に置き、（ロ）３５ｇを上面及び
周囲にナッペ（塗布する。（ト）（ヘ）の上面にエダムチーズパウダー５ｇを散布
し、さらにその上に粉糖２ｇを散布する。これにより、
食感をさらに増し直径０．１〜０．４ｍｍ程度の水滴状
の結晶を作り見た目を美しくする。（イ）〜（ト）の手順を１２回繰り返し製品を得る。

【０００６】

【発明の効果】以上のようにすると、次の点で全く新し
いタイプのチーズケーキを製造することができる。（イ）スポンジ台に直接チーズクリームをナッペ（塗
布）することにより、ショートケーキやチョコレートケ
ーキのような食感を持つチーズケーキを製造することが
できる。これにより、機械による大量生産が可能となる
という副次効果を得ることができる。（ロ）従来のレアーチーズケーキでは人糞にも似た各種
のチーズの匂いが鼻につき日本人には嫌う人が多くあっ
たが、チーズの風昧を残したまま匂いを押さえることが
でき、嗜好の範囲を広げることができる。（ハ）−１９゜Ｃの冷凍庫で２ケ月間保存しても風味が
落ちない。なお、冷凍保存することにより形崩れを防止
することができ、車両による遠距離輸送が可能となると
いう副次効果を得ることができる。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】（イ）生クリームに砂糖及び洋酒を加え
て撹拌し、各種クリーム状チーズの粘度に適合する堅さ
に調整する。（ロ）（イ）１に対し０．１〜１００％の量のクリーム
状チーズを加え、滑らかな状態になるまで練り合わせ
る。（ハ）スポンジケーキに洋酒を加えたシロップを塗っ
て作ったケーキの台に（ロ）を塗布する。（ニ）（ハ）に粉状のチーズを振りかけ、さらにその上
から粉糖を振りかける。（ホ）冷凍又は冷蔵で保存する。以上のような工程を有する、チーズの風味をそのまま生
かしたナチュラルチーズケーキの製造及び保存方法。