JP3061179B1 - エスカレータ装置 - Google Patents

エスカレータ装置

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JP3061179B1
JP3061179B1 JP10189347A JP18934798A JP3061179B1 JP 3061179 B1 JP3061179 B1 JP 3061179B1 JP 10189347 A JP10189347 A JP 10189347A JP 18934798 A JP18934798 A JP 18934798A JP 3061179 B1 JP3061179 B1 JP 3061179B1
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Abstract

【要約】 【課題】 薄形のエスカレータ装置を提供する。 【解決手段】 上層フロア32に設けられる上スプロケ
ットホイール34から下層フロア31に設けられる下ス
プロケットホイール42に無端チェーン36が巻掛けら
れ、このチェーン36に複数の踏板37が連結される。
下層フロア31側の踏板37の一端部には、蹴込み板3
8が角変位自在に連結される。蹴込み板38は搬送領域
S5では下方に垂下する突出位置に配置され、下循環領
域S2では蹴込み板38は踏板に略並行となるように折
畳まれる。これによって、エスカレータ装置30の薄形
化が図られる。各踏板37と蹴込み板38との間にはそ
れぞれリンク手段80が設けられ、エスカレータ装置3
0の上端部近傍には案内部材100が設けられ、案内部
材に案内されてリンク手段80が変位することによって
蹴込み板38は折畳まれた状態で下循環領域S2に移行
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば駅などの
既設の階段に設置することができるエスカレータ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】エスカレータ装置を駅などの既設の階段
に設置する場合には、階段の一部を撤去するなどの工事
を行い、エスカレータ装置を階段に一体に組付けること
になる。また、このような従来のエスカレータ装置は、
踏板と蹴込み板とが一体となった踏段が上循環領域から
下循環領域に移行するときに180゜反転し、下循環領
域では裏返った状態で走行する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のエス
カレータ装置は、大掛かりな工事を必要とし、設置作業
および設置コストが大きくなってしまうという問題を有
する。
【0004】したがって、大掛かりな工事を行うことな
く、既設の階段にエスカレータ装置を載置して設置する
エスカレータ装置が考えられるが、この場合には、使用
者を搬送する踏板と階段との間のエスカレータ装置の厚
みだけ天井空間が少なくなるといった問題を有する。本
発明の目的は、薄形のエスカレータ装置を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、使用者を乗載する乗載面を有する踏板、および踏板
の一端部から下方に垂下して踏板に一体に構成され、踏
板と蹴込み板とが折り畳まれない踏み段と、乗載面を常
に上方に臨ませて上方位置と下方位置との間で複数の踏
み段を循環駆動させる駆動手段とを有し、前記駆動手段
は、踏み段が複数連結される一対のチェーンと、回転駆
動源と、回転駆動源によって回転駆動される中間軸と、
互いに対向し、個別に回転自在に支持され、それぞれに
前記チェーンが巻き掛けられる一対のスプロケットホイ
ールとを有し、各スプロケットホイールが前記中間軸か
らそれぞれ動力が伝達されて回転することによって、前
記踏み段は、一対のスプロケットホイール間を通過して
循環駆動することを特徴とするエスカレータ装置であ
る。
【0006】本発明に従えば、踏み段は乗載面を上方に
臨んだ状態で循環駆動し、従来のエスカレータ装置のよ
うに上循環領域から下循環領域に移行するときに踏み段
が反転するといったことがない。一対のスプロケットホ
イールはそれぞれ個別に回転自在に支持され、回転駆動
源によって回転駆動する中間軸の両端部からそれぞれ動
力が伝達されて回転駆動する。つまり、一対のスプロケ
ットホイール間には回転軸が設けられない構成となって
おり、循環駆動する踏み段はスプロケットホイール間を
通過することができる。
【0007】請求項2記載の本発明は、使用者を乗載す
る乗載面を有し、上方位置と下方位置との間にわたって
複数配置される踏板と、使用者を乗載する上循環領域で
は乗載面が上方に臨み、下循環領域では、乗載面を下方
にして上方位置と下方位置との間で踏板を循環させる駆
動手段とを有し、前記駆動手段は、踏板が複数連結され
る一対のチェーンと、回転駆動源と、回転駆動源によっ
て回転駆動される中間軸と、互いに対向し、個別に回転
自在に支持され、それぞれに前記チェーンが巻き掛けら
れる一対のスプロケットホイールとを有し、各スプロケ
ットホイールが前記中間軸からそれぞれ動力が伝達され
て回転することによって、各踏板が、前記一対のスプロ
ケットホイール間を通過して循環することを特徴とする
エスカレータ装置である。
【0008】本発明に従えば、踏板は、上循環領域では
上方に臨み、下循環領域では下方に臨んで循環する。一
対のスプロケットホイールはそれぞれ個別に回転自在に
支持され、回転駆動源によって回転駆動する中間軸の両
端部からそれぞれ動力が伝達されて回転駆動する。つま
り、一対のスプロケットホイール間には回転軸が設けら
れない構成となっており、循環駆動する踏板はスプロケ
ットホイール間を通過することができる。
【0009】請求項3記載の本発明は、使用者を乗載す
る乗載面を有し、下方位置と上方位置との間にわたって
無端状に連結される複数の踏板と、乗載面が上方に臨ん
だ状態で踏板を循環駆動させる駆動手段と、下方位置側
の踏板の一端部に連結される蹴込み板であって、自重に
よって垂下する突出位置と、踏板にほぼ平行となる退避
位置とにわたって角変位自在に踏板に基端部が連結さ
れ、遊端部にローラが設けられる蹴込み板と、突出位置
に配置された状態で踏板とともに上循環領域を走行する
蹴込み板のローラに下方から当接して退避位置に蹴込み
板を案内して折畳む折畳み案内レールと、蹴込み板のロ
ーラが折畳み案内レールの手前の予め定める跳上げ位置
に達したとき、蹴込み板を退避位置に向けて跳上げる跳
上げ手段であって、前記跳上げ位置で上下方向に角変位
自在に設けられる跳上げレバーと、跳上げレバーを上下
に角変位駆動し、蹴込み板の遊端部を下方から押上げる
駆動手段とを含むことを特徴とするエスカレータ装置で
ある。
【0010】本発明に従えば、上循環領域を走行する踏
板は蹴込み板のローラが折畳み案内レールで案内されて
蹴込み板が折畳まれた状態で下循環領域に移行する。蹴
込み板のローラが折畳み案内レールに沿って案内される
とき、蹴込み板のローラがある程度折畳み案内レールに
沿って登り、蹴込み板が退避位置側にある程度角変位し
た状態では踏板が走行することによって蹴込み板は折畳
み案内レールに沿って退避位置まで確実に案内されて折
畳まれることになるが、蹴込み板のローラが折畳みレー
ルに沿って登り始めたとき、たとえば振動などが発生し
て、蹴込み板のローラが折畳み案内レールから浮き上が
り、蹴込み板が突出位置側に角変位した場合には蹴込み
板を確実に折畳むことは困難である。これに対して本発
明では折畳み案内レールの手前の予め定める跳上げ位置
で、蹴込み板を退避位置に向けて跳上げる跳上げ手段が
設けるので、折畳み案内レールに沿って蹴込み板のロー
ラが確実に案内されて蹴込み板を常に確実に折畳むこと
ができる。このようにして折畳むことによってエスカレ
ータ装置の薄形化が図られる。
【0011】請求項4記載の本発明は、使用者を乗載す
る乗載面を有し、下方位置と上方位置との間にわたって
無端状に連結される複数の踏板と、乗載面が上方に臨ん
だ状態で踏板を循環駆動させる駆動手段と、下方位置側
の踏板の一端部に連結される蹴込み板であって、自重に
よって垂下する突出位置と、踏板にほぼ平行となる退避
位置とにわたって角変位自在に踏板に基端部が連結さ
れ、遊端部にローラが設けられる蹴込み板と、突出位置
に配置された状態で踏板とともに上循環領域を走行する
蹴込み板のローラに下方から当接して退避位置に蹴込み
板を案内して折畳む折畳み案内レールと、蹴込み板のロ
ーラが折畳み案内レールの手前の予め定める跳上げ位置
に達したとき、蹴込み板を退避位置に向けて跳上げる跳
上げ手段であって前記跳上げ位置に回転自在に設けられ
る跳上げ回転部材と、跳上げ回転部材を回転駆動し、蹴
込み板の遊端部を下方から押上げる駆動手段とを含むこ
とを特徴とするエスカレータ装置である。
【0012】本発明に従えば、蹴込み板が跳上げ位置ま
で達したとき、回転駆動される跳上げ回転部材によって
蹴込み板の遊端部は下方から押上げられて退避位置側に
角変位し、さらに折畳み案内レールによってローラが案
内されて蹴込み板を確実に折畳むことができる。
【0013】請求項5記載の本発明は、使用者を乗載す
る乗載面を有し、下方位置と上方位置との間にわたって
無端状に連結される複数の踏板と、乗載面が上方に臨ん
だ状態で踏板を循環駆動させる駆動手段と、下方位置側
の踏板の一端部に連結される蹴込み板であって、自重に
よって垂下する突出位置と、踏板にほぼ平行となる退避
位置とにわたって角変位自在に踏板に基端部が連結さ
れ、遊端部にローラが設けられる蹴込み板と、突出位置
に配置された状態で踏板とともに上循環領域を走行する
蹴込み板のローラに下方から当接して退避位置に蹴込み
板を案内して折畳む折畳み案内レールと、蹴込み板のロ
ーラが折畳み案内レールの手前の予め定める跳上げ位置
に達したとき、蹴込み板を退避位置に向けて跳上げる跳
上げ手段であって、踏板と蹴込み板との間に介在され、
蹴込み板を退避位置に向けてばね付勢するばね部材を有
し、踏み板の走行経路に沿って前記跳上げ位置まで延
び、突出位置に配置された状態で踏板とともに走行する
蹴込み板が退避位置側に角変位することを阻止し、かつ
走行方向への変位を許容する蹴込み板案内レールを含む
ことを特徴とするエスカレータ装置である。
【0014】本発明に従えば、蹴込み板と踏板との間に
は蹴込み板を退避位置に向けてばね付勢するばね部材が
介在されるが、蹴込み板が退避位置に角変位することを
阻止し、かつ走行方向への変位を許容し、跳上げ位置ま
で延びる蹴込み板案内レールによって蹴込み板は突出位
置に配置された状態で走行する。この蹴込み板が跳上げ
位置に達したとき蹴込み板案内レールによる蹴込み板の
退避位置側への角変位阻止状態が解除されるので、蹴込
み板はばね部材によるばね付勢によって退避位置側に跳
上げられ、その後折畳み案内レールによって蹴込み板は
退避位置まで確実に折畳まれることになる。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
るエスカレータ装置30の簡略化した縦断面図であり、
図2はエスカレータ装置30の横断面図である。エスカ
レータ装置30は、下方位置である下層フロア31から
上方位置である上層フロア32にわたって設けられる階
段33に設置される。
【0034】このエスカレータ装置30は下層フロア3
1から上層フロア32わたって載置されるフレーム41
を有し、フレーム41の上層フロア32側には水平な幅
方向(図1の紙面に対して垂直方向)に間隔をあける一
対の上スプロケットホイール34が回転自在に設けら
れ、同様に下層フロア32側のフレーム41には幅方向
に間隔をあける一対の下スプロケットホイール35が回
転自在に設けられる。これらの各上および下スプロケッ
トホイール34,35間にわたってそれぞれローラチェ
ーンなどの無端状の一対のチェーン36が巻掛けられ、
一対のチェーン36間に複数の踏板37が連結される。
【0035】各踏板37の下層フロア31側の一端部に
は蹴込み板38の基端部が幅方向に平行な角変位軸線ま
わりに角変位自在にそれぞれ連結される。各踏板36
は、上層フロア32側の他端部が前記幅方向に平行な角
変位軸線まわりに角変位自在にチェーン36に連結され
る。
【0036】フレーム41の上層フロア32側にはモー
タなどの回転駆動源39が設けられ、回転駆動源39の
回転駆動力は、中間軸47に伝達され、この中間軸47
の両端部に固定される歯車が、各上スプロケットホイー
ル34に固定される歯車に噛合して上スプロケットホイ
ール34に伝達される。このようにして回転駆動源39
は、チェーン36の上張架領域である上循環領域S1で
下層フロア31から上層フロア32に向かう方向に各踏
板37が循環駆動するようにチェーン36を走行駆動さ
せる。以下、上循環領域S1での踏板37の走行方向を
上走行方向Aとし、下張架領域である下循環領域S2で
の踏板37の走行方向を下走行方向Bとする。なお、上
および下スプロケットホイール34,35、チェーン3
6および回転駆動源39から駆動手段は構成される。
【0037】上スプロケットホイール34には中間軸4
7を介してそれぞれ回転駆動力が伝達されるので、一対
の上スプロケットホイール34間にわたって回転軸が設
けられず、この上スプロケットホイール34間を踏板3
7および蹴込み板38が通過するが、下スプロケットホ
イール35は同軸の回転軸40を備え、蹴込み板38
は、後述するようにこの回転軸40を避けるために退避
位置に折畳まれた状態で上方に移行する。
【0038】フレーム41の下層フロア31側には上方
に臨み使用者の乗込む下プレート44が設けられ、フレ
ーム41の上層フロア33側にも同様の上プレート43
が設けられ、循環駆動する踏板37は下層フロア31側
で下プレート44の下方で水平に走行し、下プレート4
4から露出し、階段33に沿って上昇し、上層フロア3
2に沿って水平に走行して上プレート43の下方に進入
する。このようにチェーン36の上循環領域S1のう
ち、下プレート44から上プレート43までの踏板37
が外部に露出する領域が搬送領域S5として規定され
る。各踏板37はこの搬送領域S5で使用者を乗載する
乗載面48が水平となるように保持され、また各蹴込み
板38は搬送領域S5では下方に垂下して後続して隣接
する踏板37との上下方向の隙間を塞ぐ突出位置に配置
される。
【0039】また上スプロケットホイール34に巻掛け
られるチェーン36の巻回領域が下方移行領域S3とし
て規定され、この下方移行領域S3において各踏板37
は上循環領域S1から下循環領域S2へ乗載面48を上
方に臨んだ状態で移行する。同様に下スプロケットホイ
ール35のチェーン巻回領域が上方移行領域S4として
規定され、各踏板37は上方移行領域S4において乗載
面48を上方に臨んだ状態で下循環領域S2から上循環
領域S1に移行する。
【0040】フレーム41の上方には幅方向に間隔をあ
けて循環駆動する無端状の一対の手摺45が、回転駆動
源39から駆動力が伝達され、チェーン36と等速度で
走行駆動する。したがって、下層フロア31上から下プ
レート44に乗込んだ使用者は手摺45を把持して踏板
37の乗載面48上に乗ることによって上層フロア32
まで搬送される。
【0041】フレーム41は下層フロア31、上層フロ
ア32および階段33に、簡易取付手段46によって固
定される。簡易取付手段46はコンクリートボルトなど
を有し、着脱可能に階段33に固定することができる。
【0042】図3は上層フロア32側のエスカレータ装
置30の横断面図であり、図4は蹴込み板38が突出位
置にある状態を示す側面図であり、図5は蹴込み板38
が退避位置にある状態を示す側面図であり、図6は踏板
37とチェーン36との連結状態を示す拡大図である。
踏板37および蹴込み板38はそれぞれ櫛歯状のプレー
トから成り、搬送領域S5において蹴込み板38と、こ
の蹴込み板38に隣接する踏板37の先端部とは各櫛歯
が噛合った状態にある。
【0043】踏板37の他端部には、幅方向に延びるチ
ェーン連結軸58が設けられ、このチェーン連結軸58
の両端部には踏板37から外方に突出し、チェーン36
および前案内ローラ59が連結される。チェーン連結軸
58は、踏板37の他端部の幅方向両端部で取付部材8
5によって踏板37の下面に取付けられる。このチェー
ン連結軸58は、取付部材85から幅方向外方に突出
し、段差を介して中径部82が形成され、さらに段差を
介して小径部83が形成される。チェーン36は、リン
クプレート84にチェーン連結軸58の中径部82が挿
通する挿通孔が形成され、この挿通孔にチェーン連結軸
58の中径部82が挿通されて段差に係止され、チェー
ン36とチェーン連結軸58とは直接連結されることに
なる。したがって、アタッチメントなどを介してチェー
ン連結軸58とチェーン36が連結される場合に比べて
頑強に連結されるとともに、エスカレータ装置30の横
幅の大きさを抑制することができ、エスカレータ装置3
0の小形化が図られる。
【0044】チェーン連結軸58の両端部の小径部83
には、前案内ローラ59が連結される。前案内ローラ5
9は玉軸受け86を有し、内輪87がチェーン連結軸5
8の小径部83に固定され、チェーン連結軸58の軸線
まわりに回転する外輪88の外周にはゴムなどの滑り止
め89が設けられる。この前案内ローラ59は、スナッ
プリング90によって抜け止めされる。またチェーン3
6と前案内ローラ59とは、図6に示される構成とは逆
に配置され、内側に前案内ローラ59が配置され、外側
にチェーン36が配置されるように構成されてもよい。
【0045】このようにチェーン36には一定の間隔を
あけてチェーン連結軸58が挿通されるので、各スプロ
ケットホイール34,35にはチェーン連結軸58に対
応する位置が切欠かれている。
【0046】フレーム41の側壁42には、上循環領域
S1に沿って踏板上ガイドレール60が設けられ、下循
環領域S2に沿って踏板下ガイドレール69が設けら
れ、踏板37が上循環領域S1に沿って走行するときに
前案内ローラ59は踏板上ガイドレール60に沿って案
内され、同様に踏板37が下循環領域S2に沿って走行
するときには、前案内ローラ59は踏板下ガイドレール
69に沿って案内される。また上循環領域S1に沿って
上チェーンガイドレールを設け、上循環領域S1上のチ
ェーン36をこの上チェーンガイドレールに沿って案内
し、同様に下循環領域S2に沿って下チェーンガイドレ
ールを設け、この下チェーンガイドレールに沿って下循
環領域S2のチェーン36が案内するように構成しても
よい。
【0047】図4に示されるように、踏板37の一端部
近傍には幅方向に延びる角変位軸64が角変位自在に設
けられ、この角変位軸64に蹴込み板38の基端部が固
定される。蹴込み板38の遊端部には、幅方向に延びる
回転軸線を有する一対の案内ローラ55が幅方向両端部
にそれぞれ設けられる。
【0048】折畳み手段81のリンク手段80は踏板3
7と蹴込み板38との間に介在され、第1リンク91と
第2リンク92とを有する。第1リンク91の一端部は
踏板37の他端部近傍に、横方向に延びるピン93を介
して角変位自在に連結される。第2リンク92の一端部
は蹴込み板38の遊端部に、案内ローラ55の軸線と同
軸の軸線を有するピン95を介して角変位自在に連結さ
れる。第1リンク91の他端部と第2リンク92の他端
部とは、第2リンク92が内側となるように横方向に延
びるピン95によって相互に角変位自在に連結される。
【0049】蹴込み板38が突出位置にあるとき、図4
に示されるように第1リンク91と第2リンク92とは
一直線上に配置される。第1リンク91の他端部の上部
には内側に屈曲する係止片96が設けられ、この係止片
96に第2リンク92の上面が係止されて、これによっ
て第1リンク91が図4において反時計まわりにさらに
角変位することが防がれる。このようにリンク手段80
が一直線上に配置された状態でリンク手段80は係止さ
れるので、蹴込み板38はリンク手段80によっていわ
ば突張った状態で係止され、これによってたとえば後続
する踏板37に乗載する使用者が蹴込み板38を蹴りあ
げるなどしても蹴込み板38が退避位置側に角変位する
といったことが防がれる。このようなリンク手段80
は、踏板37の幅方向両側に設けられる。
【0050】図3に示されるように、フレーム41の側
壁42には、搬送領域S5に沿って蹴込み板上ガイドレ
ール56が設けられ、踏板が搬送領域S5に沿って走行
する際、前記蹴込み板上ガイドレール56に蹴込み板3
8の案内ローラ55が案内されることによって、踏板3
7は搬送領域S5において乗載面48を水平な状態で走
行することになる。
【0051】またこのとき、図4に示されるように、蹴
込み板38の基端部と踏板37の一端部と連結する角変
位軸64の軸線は、突出位置に配置された蹴込み板38
の遊端部に設けられる案内ローラ55の軸線よりも前後
方向前方、すなわち上層フロア32寄り、もしくは前後
方向に関して同じ位置に配置される。
【0052】また、踏板37の一端部には下方に垂下す
る係止端部63が形成され、蹴込み板38が突出位置に
あるとき蹴込み板38の上端面62が前記係止端部63
に当接して支持される。
【0053】したがって、踏板37に使用者が乗ったと
き蹴込み板38は角変位軸64を中心として退避位置と
反対側に角変位する向き(図4において時計まわり)に
力が作用するが、蹴込み板38の上端面62は係止端部
63に支持されているので、蹴込み板38は突出位置に
安定して配置されることになる。
【0054】これらの構成によって、踏板37に使用者
が乗ったとき、蹴込み板38が退避位置側に角変位する
といったことが確実に防がれる。
【0055】上層フロア32側のフレーム41には、予
め定める固定位置に各側壁42から内方に突出する折畳
み手段81の一対の案内部材100が設けられる。案内
部材100は、上層フロア32側で水平に走行する踏板
37に連結される第1リンク91に対向するように配置
されるローラ101と、このローラ101を先端部に回
転自在に軸支し、基端部がフレーム41の側壁42に固
定される支持軸102とを有する。
【0056】踏板37が上層フロア32で水平走行し、
上層フロア32側に設けられる上プレート43の下に踏
板37が完全に進入した直後に案内部材100のローラ
101はリンク手段80の第1リンク91に当接する。
さらに踏板37が上走行方向Aに水平移行すると、第1
リンク91は案内部材100のローラ101に押圧され
て他端部が上方に角変位する。このように第1リンク9
1が角変位すると、第1リンク91の他端部に連結され
る第2リンク92およびこの第2リンク92に連結され
る蹴込み板38の遊端部は、第1リンク91の角変位と
ともに上方に引き上げられて蹴込み板38は退避位置側
に角変位する。
【0057】さらに踏板37が上走行方向Aに水平移行
すると、蹴込み板38が退避位置までに角変位して折畳
まれた状態で走行し、案内部材100の案内ローラ10
1は退避位置に配置された蹴込み板38と踏板37との
隙間を通過することになる。
【0058】案内部材100は、第1リンク91の下面
を押圧して案内して蹴込み板38を折畳むので、案内部
材100の案内距離が長くなり、これによって蹴込み板
38を折畳む際にリンク手段80に急激に大きな力が加
わるといったことが避けられ、騒音や振動の発生を抑え
ることが可能である。また、案内部材に案内される第1
リンク91の下面は、一直線状に限らず、案内部材と蹴
込み板38の遊端部に設けられる案内ローラ55とが干
渉することを避けるために、たとえば湾曲して形成して
もよい。
【0059】このようにして、蹴込み板38は上層フロ
ア32側の上循環領域S1の前端部で折畳み手段81に
よって折畳まれることになる。折畳まれた蹴込み板38
は、後述する回転案内手段75によって折畳まれた状態
で上循環領域S1から下循環領域S2に下方移行領域S
3で移行する。
【0060】本発明では下循環領域S2に踏板37が移
行する直前で折畳み手段81によって蹴込み板38が折
畳まれるので、上循環領域S1から下循環領域S2へ踏
板37を移行させながら蹴込み板38を退避位置へ折畳
む場合に比べてさらに薄形化が図られる。
【0061】下循環領域S2を踏板37が走行駆動する
際、蹴込み板38は案内ローラ55が蹴込み板下ガイド
レール57に案内されることによって、退避位置に配置
された状態で走行することになる。このように上循環領
域S1の少なくとも搬送領域S5では、蹴込み板38は
突出位置に配置された状態にあり、下循環領域S2では
蹴込み板38は退避位置に配置された状態で走行駆動す
るので、上循環領域S1と下循環領域S2との間隔を小
さくし、エスカレータ装置30の薄形化が図られる。こ
れによって、エスカレータ装置30の厚みWは、40c
m以下に抑えられる。
【0062】図7は、蹴込み板回転案内手段75を示す
エスカレータ装置30の上層フロア32近傍を示す側面
図である。蹴込み板上ガイドレール56は、上層フロア
32側では上層フロア32に沿って水平に延び、蹴込み
板38の遊端部に設けられる前案内ローラ55を案内す
る。この蹴込み板上ガイドレール56の上走行方向A下
部側端部は、図に示されるように蹴込み板38が折畳ま
れる領域、すなわち蹴込み板折畳み手段81の案内部材
100の下端部近傍で、蹴込み板38が折畳まれるとき
の案内ローラ55の通過経路に沿って上方に傾斜し、蹴
込み板38が折畳まれた状態でさらに、上走行方向A下
流側に蹴込み板が移行できるように蹴込み板上ガイドレ
ール56の上走行方向A下流側の前端部56aは水平に
延び、折畳み案内レールとして機能する。この蹴込み板
上ガイドレール56の前端部56aよりも上走行方向A
下流側に蹴込み板回転案内手段75が設けられる。
【0063】蹴込み板回転案内手段75は、上スプロケ
ットホイール34の回転軸に平行な回転軸線L1を有
し、上スプロケットホイール34からチェーン52を介
して回転力が伝達されて図7において時計まわりに回転
駆動する。蹴込み板回転案内手段75は、図に示される
ように回転軸線L1に関して対称に一対の受部77,7
8が形成される。受部77,78は蹴込み板上ガイドレ
ール56の前端部56aから案内された案内ローラ55
を受け、踏板37が下方移行領域S3で上循環領域S1
から下循環領域S2に移行する際にスプロケットホイー
ル34に同期して回転し、これによって蹴込み板38は
折畳まれた状態で上循環領域S1から下循環領域S2に
案内される。このようにして一方の受部77が上循環領
域S1から下循環領域S2に反転すると、他方の受部7
8が蹴込み板上ガイドレール56の前端部56aに臨
み、後続する蹴込み板38の案内ローラ55を受ける。
このようにして蹴込み板回転案内手段75によって、蹴
込み板38が折畳まれた状態で安定して上循環領域S1
から下循環領域S2に順次案内される。
【0064】エスカレータ装置30の下端部は、図1に
示されるように蹴込み板上方案内手段160が設けら
れ、これによって上方移行領域S4で蹴込み板38は折
畳まれた状態で下循環領域S2から上循環領域S1に移
行する。蹴込み板上方案内手段160は、下循環領域S
2で蹴込み板を折畳んだ状態で案内ローラ55を案内す
る蹴込み板下ガイドレール57の下端部に連なり、下走
行方向B下流側に向かうにつれて上方に傾斜する傾斜レ
ール161と、折畳まれた状態の蹴込み板38に下方か
ら当接して支持する支持ローラ162と、支持ローラ1
62と下スプロケットホイール35の回転軸40との間
に介在され、蹴込み板38が折畳まれた状態で案内ロー
ラ55が乗上げる乗上げ部材163と、回転軸40の上
方に配置され案内ローラ55を水平に案内する水平部材
164と、乗上げ部材163と乗上げ部材164との間
に介在され、開閉自在に設けられる開閉ガイド165
と、折畳み水平部164に連なり、下プレート44の下
方で水平方向に延びる水平ガイドレール166とを含ん
で構成される。傾斜レール161は、幅方向に間隔をあ
けて一対設けられ、蹴込み板38の幅方向両端部に設け
られる案内ローラ55をそれぞれ案内し、下走行方向B
下流側に踏板37が移行するときに案内ローラ55を下
走行方向B下流側になるにつれて上方に案内する。この
とき、傾斜レール161の間には支持ローラ162が回
転自在に設けられ、上方移行領域S4に沿って踏板37
が下走行方向B下流側に移行するときに支持ローラ16
2が蹴込み板38に下方から当接して支持する。したが
って、案内ローラ55が乗上げ部材163と傾斜レール
161との間を通過して踏板37が最も下走行方向B下
流端まで移行したとき蹴込み板38は支持ローラ162
に下方から支持された状態にあるので、案内ローラ55
は傾斜レール161から浮上がり、蹴込み板38は折畳
まれた状態で踏板37および蹴込み板38が上走行方向
A下流側に向かうにつれて上方となるように傾斜した状
態で支持されることになる。この状態で踏板37の走行
方向が下走行方向Bから上走行方向Aに切換わり、踏板
37が上走行方向Aに向けて走行し始めると、傾斜レー
ル161から浮上がった案内ローラ55が乗上げ部材1
63上に乗上げることになる。
【0065】乗上げ部材163の案内面は上走行方向A
下流側になるにつれて上方に向かうように傾斜して設け
られ、この案内面の上端から折畳み水平部材164との
間にわたって開閉ガイド165が設けられる。開閉ガイ
ド165は、乗上げ部材163側一端部が案内面に滑ら
かに連なって、角変位自在に支持され、踏板37のチェ
ーン連結軸58の移動経路をまたいで他端部が折畳み水
平部材164上に係止される。したがって、上方移行領
域S4に沿って踏板37が上方に移行するとき、チェー
ン連結軸58は開閉ガイド165を押上げて開いて移行
する。その後、開閉ガイド165が閉じ、蹴込み板37
に設けられる案内ローラ55が乗上げ部材163の案内
面、開閉ガイド165および折畳み部材164に沿って
案内される。このようにして、蹴込み板38が折畳まれ
た状態で踏板37は下循環領域S2から上循環領域S1
に移行する。
【0066】折畳み水平部材164に連なる水平ガイド
レール166は上走行方向A下流側の前端部が下方に傾
斜しているので、上循環領域S1の上走行方向A上流側
端部で蹴込み板38が折畳まれた状態で走行し、水平ガ
イドレール166の前端部に達したとき蹴込み板は自重
によって垂下し、突出位置に角変位することになる。こ
のときリンク手段80は、前述のように突張って蹴込み
板38が退避位置に折畳まれることを阻止する。
【0067】図8は、折畳み手段81の案内部材の他の
形態を示す正面図である。案内部材は、図4および図5
に示されるように支持軸102の先端部にローラ101
が設けられる構成に限らず、図8(a)に示される案内
部材110のように、支持軸102の先端部に、後方、
すなわち上走行方向A上流側に突出する楔形案内片11
1が設けられる構成であってもよい。リンク手段80の
第1リンク91が案内部材110に達すると、先ず後方
が下方に傾斜する傾斜案内面111aに沿って第1リン
ク91は案内され、さらにほぼ水平となる上面111b
に沿って案内されて蹴込み板38は折畳まれることにな
る。
【0068】図8(b)に示される案内部材112は、
支持軸102の先端部に水平走行方向に併置される一対
のローラ113a,113bを有する。案内部材112
にリンク手段80が達したとき、先ず第1リンク91は
上走行方向A上流側のローラ113aに押圧されて角変
位し、蹴込み板が退避位置に達したとき両方のローラ1
13a,113bが第1リンク91を支持することにな
る。
【0069】また図8(c)に示される案内部材114
は、図8(a)に示される略楔形の案内片115の上縁
に沿って複数、本実施形態で3つの案内ローラ116a
〜116cが設けられる。このように複数のローラ11
6a〜116cが設けられることにより、リンク手段8
0の第1リンク91をスムーズに案内して蹴込み板38
を折畳むことが可能である。
【0070】図9は、折畳み手段120を備える本発明
の実施の他の形態のエスカレータ装置の踏板37を示す
側面図である。なお、図1〜図8に示されるエスカレー
タ装置30に対応する構成には同一の参照符号を付し説
明を省略する。折畳み手段120のリンク手段80の第
1リンク119は、案内部材123に臨む領域に磁石1
21が長手方向に沿って設けられる。磁石121は、案
内部材123に対向する下面である外表面121aがた
とえばN極となるように構成される。
【0071】案内部材121は一対のローラ122a,
122bを有し、各ローラ122a,122bは外周面
が前記第1リンクに設けられる磁石121の一表面12
1a側と同極、本実施形態ではN極となるように磁石が
配置される。このように第1リンク119と案内部材1
21とは同極が対向するように磁石がそれぞれ設けられ
るので、踏板37が案内部材123に達したとき、案内
部材123と第1リンク119に設けられる磁石121
との磁気反発力によって第1リンク119は案内部材1
21に僅かな間隙αを空けた状態で角変位して蹴込み板
38は折畳まれる。このように案内部材121と第1リ
ンク119とが接触することが可及的に防がれるので、
蹴込み板38が折畳まれるときの騒音や衝撃を防ぐこと
ができ、さらに接触することによる摩耗を防止すること
ができ、耐久性が向上する。
【0072】また案内部材123はローラに限らず、支
持軸102に固定された磁石であってもよい。
【0073】このような第1リンク119に設けられる
磁石121および案内部材123に設けられる磁石はそ
れぞれ永久磁石に限らず、電磁石であってもよい。
【0074】また第1リンク119に磁石121を設け
ることによって、たとえば磁気センサなどの検出手段に
よって第1リンク119の角度位置を容易に検出するこ
とができ、これによってリンク手段80が一直線状に配
置されて突張った状態にあるか否かを検出することがで
きる。したがって、検出手段からの検出出力によって蹴
込み板38がリンク手段80で突張った状態で突出位置
にあるか否かを判断でき、搬送領域S5でリンク手段8
0が一直線上に配置されず、蹴込み板38が退避位置に
変位するおそれがある場合にはエスカレータ装置30の
駆動を停止するなど制御するようにしてもよい。このよ
うにリンク手段80が一直線状に配置されて蹴込み板3
8が折畳まれるのを阻止している状態にあるか否かを検
出する手段を設けることによって、エスカレータ装置の
安全性がさらに向上する。
【0075】図10は折畳み手段130を備える本発明
の実施の他の形態のエスカレータ装置の踏板37を示す
側面図であり、図11はその正面図である。なお、エス
カレータ装置30に対応する構成には同一の参照符号を
付し説明を省略する。折畳み手段130の第1リンク1
33はたとえば鉄などの強磁性材料から成り、案内部材
131の案内片132は磁石から成り、踏板37の通過
時に第1リンク133に僅かな間隙βをあけて第1リン
ク133に踏板37の外側方から対向して配置される。
したがって、踏板37が案内部材131に達したとき、
第1リンク133は磁気吸引力によって案内部材131
の案内片132に吸引され、踏板37の上走行方向Aの
走行とともに第1リンク133は案内部材131に吸引
されて案内されて、上方に角変位し、これによって蹴込
み板38が折畳まれることになる。このとき案内部材1
31の案内片132と第1リンク133とは僅かな間隙
βをあけて対向しているので、案内部材131と第1リ
ンク119とが接触することが防がれ、これによって騒
音や衝撃および接触による摩耗などが防がれる。また案
内部材131は図10に示されるように上走行方向Aに
沿って水平方向に延びて形成されるので、第1リンク1
19に作用する磁気吸引力を効果的に作用させることが
できる。
【0076】案内部材131の磁石である案内片132
は永久磁石であってもよく、または電磁石であってもよ
い。また、強磁性材料から成る第1リンク133は鉄に
限らず鉄とアルミの複合材であってもよい。また、第1
リンク133は強磁性材料に限らず、案内片132に磁
気吸引する永久磁石または電磁石であってもよい。
【0077】また、蹴込み板38が折畳まれるときの案
内ローラ55の経路に沿って蹴込み板上ガイドレール5
6の前端部は傾斜して設けられるので、この傾斜した蹴
込み板上ガイドレール56が蹴込み板38を折畳むこと
を補助し、これによって蹴込み板38が折畳まれる途中
で案内部材131と第1リンク133とが離反したとし
ても、案内ローラ55が蹴込み板上ガイドレール56に
沿って案内されることによって確実に蹴込み板38は折
畳まれることになる。またさらに蹴込み板38が折畳ま
れるときに第1リンク133の下面に臨んだ固定ローラ
を配置し、この固定ローラによって案内部材131から
第1リンク119が離反したときに前記固定ローラによ
って蹴込み板38を確実に折畳むように構成してもよ
い。
【0078】図12は折畳み手段140を備える本発明
の実施の他の形態であるエスカレータ装置139の概略
的な構成を示す縦断面図であり、図13はその横断面図
である。なお図1〜図11に示されるエスカレータ装置
30に対応する構成には同一の参照符号を付し説明を省
略する。エスカレータ装置139は、エスカレータ装置
30と異なり、各踏板37および蹴込み板38間にはリ
ンク手段80が設けられず、蹴込み板遊端部に設けられ
る案内ローラ55に隣接して、案内ローラ55とは個別
に回転自在に設けられる小ローラ170が蹴込み板38
の遊端部に一対設けられる。小ローラ170は、搬送領
域S5で蹴込み板38が突出位置に配置される状態にお
いて、案内ローラ55よりも上方に配置される。また、
搬送領域S5において案内ローラ55に下方から当接し
て案内ローラ55を案内する蹴込み板上ガイドレール5
6の上方には、上ガイドレール56に対向し、上ガイド
レール56に沿って延び、蹴込み板案内レールである小
ローラ用ガイドレール171が設けられ、この搬送領域
S5において突出位置に配置された状態で踏板とともに
上走行方向Aに走行する蹴込み板38は小ローラ170
が小ローラ用ガイドレール171に下方から当接して小
ローラ用ガイドレール171に沿って案内される。すな
わち、蹴込み板38は案内ローラ55および小ローラ1
70が蹴込み板上ガイドレール56と小ローラ用ガイド
レール171との間に挟まれた状態で突出位置に配置さ
れて搬送領域S5に沿って走行することになる。したが
って、搬送領域S5において小ローラ170が小ローラ
用ガイドレール171に当接することによって蹴込み板
38が退避位置側に角変位して折畳まれるといったこと
が確実に防がれる。
【0079】また小ローラ用ガイド171の下端部は蹴
込み板上方案内手段160の水平ガイドレール166の
下方に傾斜する前端部に沿ってこの前端部にほぼ平行に
設けられる。したがって、折畳まれた状態で下循環領域
S2から上循環領域S1に移行し、水平ガイドレール1
66に沿って踏板37とともに走行する蹴込み板38
は、水平ガイドレール166の前端部で自重によって下
方に垂下するように角変位するとともに、小ローラ17
0が小ローラ用ガイドレール171の下端部に案内され
て確実に蹴込み板38は突出位置に案内される。またエ
スカレータ装置139の上端部には折畳み手段140が
設けられる。
【0080】図14は、折畳み手段140を備えるエス
カレータ装置139の上端部を示す側面図である。折畳
み手段140は、エスカレータ装置139の上端部で上
走行領域である上循環領域S1と下走行領域である下循
環領域S2との間で幅方向に間隔をあけて一対配置され
る。折畳み手段140は、従動ベルト車142、駆動ベ
ルト車143およびこれらに巻き掛けられるタイミング
ベルト141とから成り、従動ベルト車142は下循環
領域S2近傍に配置され、駆動ベルト車143は従動ベ
ルト車142よりも上走行方向A下流側で上循環領域S
1側に配置されるので、タイミングベルト141の上張
架領域141aは上走行方向A下流側に向かうにつれて
上方となるように傾斜して配置される。またタイミング
ベルト141は各ベルト車142,143に噛合する内
側だけでなく、外側にも歯が設けられ外表面は凹凸状と
なる。また駆動ベルト車143は蹴込み板回転案内手段
75から回転力が伝達されて、図14において時計まわ
りに回転駆動し、これによってタイミングベルト141
は上張架領域141aで従動ベルト車142から駆動ベ
ルト車143に向けて上方に走行する。
【0081】また蹴込み板上ガイドレール56は、蹴込
み板38に設けられる案内ローラ55を折畳み手段14
0の下端部まで案内する。したがって、踏板37が上走
行方向Aに走行し、折畳み手段140に達すると、蹴込
み板38の遊端部がタイミングベルト141の外表面に
設けられる歯に引掛かり、タイミングベルト141の走
行駆動によって蹴込み板38は遊端部が上方に案内され
て折畳まれることになる。このように踏板37が走行駆
動しながら蹴込み板38が折畳まれるように、タイミン
グベルト141の走行速度は踏板37の走行速度よりも
高速で駆動される。
【0082】折畳み手段140はこのように蹴込み板3
8の遊端部を案内して蹴込み板38を折畳むので、各蹴
込み板38にリンク手段などを別途に取付ける必要がな
く、低い製造コストで実現することが可能である。
【0083】図15は、折畳み手段150を備えるエス
カレータ装置149の上端部を示す側面図である。なお
エスカレータ装置30に対応する構成には同一の参照符
号を付し説明を省略する。折畳み手段150は、エスカ
レータ装置149の上端部で上循環領域S1と下循環領
域S2との間に配置され、幅方向に間隔をあける一対の
スクリューシャフト151を備える。スクリューシャフ
ト151は、シャフト155の外周部に螺旋状に案内帯
156が巻かれて螺旋状の案内溝155が形成され、軸
線まわりに予め定める一方向に回転することによって、
外周上の案内溝155に嵌まり込む案内ローラ55を軸
線方向一端部から他端部に案内する。
【0084】また踏板ガイドレール60は、図11に示
される踏板ガイドレールと同様に、搬送領域S5の上端
部まで案内し、スクリューシャフト151は一端部が蹴
込み板上ガイドレール60の端部に配置され、他端部が
上張架領域S2側になるように上走行方向A下流側にな
るにつれて上方となるように傾斜して配置される。この
ようなスクリューシャフト151がエスカレータ装置1
49の幅方向両側に設けられ、それぞれ蹴込み板38の
幅方向両側に設けられる案内ローラ55を案内する。ま
たスクリューシャフト151の他端部にはウォームホイ
ール152が設けられ、このウォームホイール152は
ウォーム153に噛合し、このウォーム153はチェー
ン154を介して蹴込み板回転案内手段75の回転力が
伝達され、これによってスクリューシャフト151は前
記一方向に回転駆動する。
【0085】したがって、踏板37が折畳み手段150
に達したとき、蹴込み板38の遊端部に設けられる案内
ローラ55は蹴込み板上ガイドレール56の端部からス
クリューシャフト151の一端部に乗り移り、スクリュ
ーシャフト151に沿って案内ローラ55は上方に案内
され、これによって蹴込み板38が折畳まれることにな
る。折畳み手段150は蹴込み板38の遊端部に設けら
れる案内ローラ55を案内して蹴込み板38を折畳むの
で、各踏板37にリンク手段などを設けることなく、各
蹴込み板38を折畳むことが可能である。
【0086】また折畳み手段150のスクリューシャフ
ト151は、図15に示されるように、円柱棒状のシャ
フト155のまわりに螺旋状に案内帯156を巻き付け
た構成に限らず、図16に示されるスクリューシャフト
160のように、螺旋状の案内溝161が形成された円
錐台状であってもよい。このような円錐台状のスクリュ
ーシャフト160は、たとえば合成樹脂などによって射
出成形される。したがって、軽量で安価にスクリューシ
ャフト161を形成することができる。
【0087】図17は、本発明の実施のさらに他の形態
であるエスカレータ装置179の上端部を示す側面図で
ある。なお図1〜図16に示されるエスカレータ装置3
0,139,149に対応する構成には同一の参照符号
を付し説明を省略する。エスカレータ装置179の蹴込
み板上ガイドレール56の上端と蹴込み板回転案内手段
75との間には蹴込み板上ガイドレール56から滑らか
に連なり、上走行方向A下流側になるにつれて上方に傾
斜する折畳み案内レール180が設けられる。折畳み案
内レール180は、蹴込み板上ガイドレール56に沿っ
て案内される案内ローラ55を上方に案内し、図18お
よび図19に示されるように踏板37の走行とともに蹴
込み板38を案内して蹴込み板回転案内手段75に到達
する直前で折畳む。
【0088】このとき図18に示されるように踏板37
と蹴込み板38との成す角、すなわち角変位軸64の軸
線と案内ローラ55の軸線とを通る直線と踏板37との
成す角をθ1とし、水平面に対する折畳み案内レール1
80の傾斜角をθ2としたとき、踏板37と蹴込み板3
8との成す角θ1が0°<θ1≦90゜−θ2を満たす
予め定める角θ1にあるとき、案内ローラ55が当接す
る折畳み案内レール180の途中位置をP2とする。こ
の途中位置P2よりも上方に案内ローラ55が登って蹴
込み板38が退避位置側に折畳まれている場合には、そ
の後振動などが生じても踏板37の上走行方向Aへの走
行とともに案内ローラ55が折畳み案内レール180に
沿って案内されて蹴込み板38は確実に折畳まれること
になるが、前記途中位置P2に達する前に振動などが発
生し、これによって案内ローラ55が折畳み案内レール
180から浮上がって蹴込み板38が自重によって退避
位置側に角変位したときには案内ローラ55を折畳み案
内レール180に沿って案内して蹴込み板38を確実に
折畳むといったことが困難となる。これに対し、本発明
では折畳み案内レール180の手前の予め定める跳上げ
位置P1で蹴込み板38の遊端部を退避位置に向けて跳
上げる跳上げ手段181が設けられる。
【0089】跳上げ手段181は、跳上げ位置P1で上
下に角変位自在に設けられる跳上げレバー182と、こ
の跳上げレバー182を上下に角変位駆動する駆動プレ
ート183とを有する。跳上げレバー182は跳上げ位
置P1よりも上走行方向A下流側の基端部が角変位自在
に軸支される。また跳上げレバー182には長手方向に
沿って長孔186が形成され、駆動プレート183には
長孔186に嵌まり込むピン187が形成され、この駆
動プレート183が駆動スプロケット184およびチェ
ーン185を介して回転駆動されることによって跳上げ
レバー182は跳上げ位置P1で遊端部が上下に角変位
駆動することになる。駆動スプロケット184はたとえ
ば回転案内手段75から回転駆動力が伝達されるように
構成される。
【0090】また蹴込み板38に設けられる案内ローラ
55には案内ローラ55よりも小径で案内ローラ55よ
りも外側方に突出する補助ローラ188が案内ローラ5
5の回転軸線に同軸に設けられ、この補助ローラ188
を跳上げレバー182が下方から押上げることによって
蹴込み板38は跳上げ位置P1から途中位置P2まで跳
上げられ、その後踏板37が上走行方向Aに走行するこ
とによって案内ローラ55が折畳み案内レール180に
沿って案内されて蹴込み板38は確実に折畳まれること
になる。
【0091】跳上げレバー182は案内ローラ55が跳
上げ位置P1に来たときにほぼ水平となる。跳上げレバ
ー181の遊端部には傾斜案内面189が形成される。
この傾斜案内面189は下端面190と成す角θ3が4
5°未満に選ばれる。したがって、跳上げレバー182
がほぼ水平となったときに跳上げ位置P1に達した案内
ローラ55は跳上げレバー182の傾斜案内面189か
らレバー182にスムーズに乗上げることになる。案内
ローラ55が跳上げレバー182に乗上がるとともに駆
動プレート183が回転駆動することによって跳上げレ
バー181は大きく上方に角変位して案内ローラ55が
上方に押上げられ、最も大きく跳上げレバー182が上
方に角変位したとき案内ローラ55は図18に示される
ように途中位置P2に配置されることになる。この後踏
板37が上走行方向Aに走行することによって案内ロー
ラ55が折畳み案内レール180に沿って案内されて図
19に示されるように蹴込み板38が確実に折畳まれる
ことになる。それとともに駆動プレート183が回転す
ることによって跳上げレバー181は再び下方に角変位
し、跳上げレバー182が下方から上方に角変位して水
平となったとき図1に示されるように再び後続する案内
ローラ55が跳上げレバー182上に乗上げることにな
る。このようにして案内ローラ55を順次上方に跳上げ
ることによって振動などが生じても確実に蹴込み板38
を折畳むことができる。
【0092】また折畳み案内レール180の途中位置P
2が達する前の位置でエスカレータ装置の駆動が停止し
たとき、再び起動させたときに蹴込み板38が僅かに後
退してスムーズに蹴込み板38が折畳まれないといった
ことが生じるおそれがあるが、跳上げ手段181を設け
ることによって途中位置P2に達する前では案内ローラ
55を跳上げレバー181上に乗っているのでこの状態
で停止し、再起動させたとしても、確実に蹴込み板38
を折畳むことができる。
【0093】図20は本発明の実施のさらに他の形態で
あるエスカレータ装置195の上端部を示す側面図であ
る。なお図17〜図19に示されるエスカレータ装置1
79に対応する構成には同一の参照符号を付し、説明を
省略する。エスカレータ装置195の跳上げ手段196
は跳上げ位置P1近傍で回転自在に設けられる跳上げ回
転部材197とこの跳上げ回転部材197を図20の紙
面において時計まわりに回転駆動する駆動手段201と
を有する。跳上げ回転部材197は跳上げ位置P1より
も上走行方向A側に回転軸線202を有し、この回転軸
線202を中心として対称に第1受け部200および第
2受け部201が形成される。各受け部200,201
は跳上げ回転部材197が回転駆動することによって案
内ローラ55を受けて跳上げ位置P1から途中位置P2
まで補助ローラ188を押上げる。
【0094】また駆動手段201は跳上げ回転部材19
7の回転軸線202と同軸に設けられ、跳上げ回転部材
197に固定されるスプロケットホイール198と、こ
のスプロケットホイール198から駆動スプロケット1
84にわたって巻掛けられる駆動チェーン199とを有
する。蹴込み板の案内ローラ55が跳上げ位置P1に達
したとき、跳上げ回転部材197の第1受け部200が
補助ローラ188に下方から当接し、跳上げ回転部材1
97が回転することによって案内ローラ55が途中位置
P2に配置されるまで補助ローラ188を押上げ、案内
ローラ55が途中位置P2よりに配置されると蹴込み板
37の走行によって案内ローラ55はスムーズに折畳み
案内レール180に沿って案内されて蹴込み板38は折
畳まれる。これとともに跳上げ回転部材197は回転駆
動し、後続する案内ローラ55が跳上げ位置P1に達し
たとき第2受け部201がこの案内ローラ55に設けら
れる補助ローラ188に下方から当接して引続き案内ロ
ーラ55を途中位置P2まで押上げる。このように跳上
げ回転部材197が踏板37に同期して回転することに
よって順次案内ローラ55を途中位置Pまで押上げて蹴
込み板38は確実に折畳まれることになる。
【0095】図21は本発明の実施のさらに他の形態で
あるエスカレータ装置205の上端部を示す側面図であ
る。なお図17〜図20に示されるエスカレータ装置1
79,195に対応する構成には同一の参照符号を付し
説明を省略する。エスカレータ装置205の踏板37と
蹴込み板38との間には蹴込み板38を退避位置側にば
ね付勢するばね部材207が設けられる。ばね部材20
7は捩りばねから成り、角変位軸64を中心に介在さ
れ、両端部が踏板37および蹴込み板38に形成される
ピン208,209に係止され、蹴込み板38を退避位
置に角変位する向きにばね付勢する。このばね部材20
7によって、自然状態では蹴込み板38は突出位置より
も退避位置側に角変位した状態にあり、蹴込み板37が
上走行方向Aに走行したとき案内ローラ55が少なくと
も折畳み案内レール180の途中位置P2よりも上方に
当接するようにばね部材207のばね力は選ばれる。ま
た小ローラ用ガイドレール171は跳上げ位置P1の手
前まで延びおり、先端部171aは僅かに上方に向けて
傾斜している。したがって、ばね部材207のばね力に
よって小ローラ170が小ローラガイドレール171に
下方から当接した状態で踏板37が上走行方向Aに走行
し、案内ローラ55が跳上げ位置P1に達したとき小ロ
ーラ170は小ローラガイドレール171による蹴込み
板38の退避位置側への角変位の阻止状態が解除され、
ばね部材207のばね力によって退避位置側に角変位
し、案内ローラ55が折畳み案内レール180の途中位
置P2よりも上方に当接することによって蹴込み板38
は図22に示されるように確実に折畳まれることにな
る。また小ローラガイドレール171の前端部171a
は上方に傾斜しているので蹴込み板38が折畳まれると
きに小ローラ170が小ローラガイドレール171の前
端部171aでスムーズに上方に案内される。また案内
ローラ55は前記前端171aに接触しない。
【0096】図23は、本発明の実施のさらに他の形態
であるエスカレータ装置215の概的な構成を示す縦断
面図である。なお、図1〜図11に示されるエスカレー
タ装置30に対応する構成には同一の参照符号を付し説
明を省略する。エスカレータ装置215は踏板37と蹴
込み板38とが折畳まれるのではなく、踏板37と蹴込
み板38とが一体的に構成された複数の踏段216を有
し、各踏段216がチェーン36によって無端状に連結
されて、踏段37の乗載面48を常に上方に臨んだ状態
で循環駆動する。すなわち、使用者を乗載する搬送領域
S5では踏板37の乗載面48を水平に支持した状態で
上走行方向Aに沿って走行し、上循環領域S1から下循
環領域S2へ移行する下方移行領域S3において、踏板
37の乗載面48を上方に臨んだ状態で移行し、下循環
領域S2において踏段216が上循環領域S1と下循環
領域S2との間に収納されるように踏板37の乗載面4
8が上方に臨んだ状態で下走行方向Bに沿って走行し、
下循環領域S2から上循環領域S1に移行する上方移行
領域S4において踏板37の乗載面48を上方に臨んだ
状態で移行する。
【0097】蹴込み板上ガイドレール56の前端部(上
走行方向A下流側端部)217は、上走行方向A下流側
に向かうにつれて下方となるように湾曲して傾斜し、こ
の蹴込み板上ガイドレール56の前端部217に対向し
て上方に湾曲する蹴込み板下ガイドレール57の前端部
218が案内ローラ55が通過できる間隔をあけて配置
される。したがって、下方移行領域S3において踏台5
6が下方に移行するとき、蹴込み板38に設けられる案
内ローラ55は蹴込み板上ガイドレール56の前端部2
18に沿って踏板37が上方に臨んだ状態で案内され、
蹴込み板上ガイドレール56の前端部218から蹴込み
板下ガイドレール57の前端部218に案内レール55
が乗り移り、踏段216の走行方向が上走行方向Aから
下走行方向Bに反転すると案内ローラ55は蹴込み板下
ガイドレール57に沿って案内されることになる。
【0098】蹴込み板上ガイドレール56の後端部(上
走行方向A上流側端部)219は上走行方向A上流側に
なるにつれて下方に傾斜し、その後端部219と蹴込み
板下ガイドレール57の後端部との間には開閉案内部材
220が設けられる。開閉案内部材220は上端部が蹴
込み板上ガイドレール56の後端部219に滑らかに連
なった状態で角変位自在に軸支され、下端部が蹴込み板
下ガイドレール57上に係止されており、開閉すること
によって案内ローラ55の通過を許容することができ
る。したがって、下循環領域S2に沿って下走行方向B
に走行する踏段216が開閉案内部材220に達したと
き、案内ローラ55によって開閉案内部材220を押上
げて開閉案内部材220よりも下走行方向B下流側に移
動した後、踏段216の走行方向が下走行方向Bから上
走行方向Aに反転する。すると案内ローラ55が開閉案
内部材220上に乗上げてこの開閉案内部材220を介
して蹴込み板上ガイドレール56の後端部219に乗移
る。このようにして踏板216は下循環領域S2から上
循環領域S1に移行する。
【0099】また下循環領域S2から上循環領域S1に
移行するとき踏段216の蹴込み板38が下スプロケッ
トホイール35の回転軸40に緩衝しないように、蹴込
み板上ガイドレール56の後端部219を回転軸40の
上方を通過するように構成してもよく、また一対のスプ
ロケットホイール35間にわたって回転軸40を設け
ず、一対のスプロケットホイール35を個別に軸支して
下スプロケットホイール35間を階段216が通過よう
にしてもよく、また上スプロケットホイール36と同様
に上走行方向A上流側に中間軸を設けてスプロケットホ
イール35間の回転軸40を設けない構成としてもよ
い。
【0100】このように踏板37と蹴込み板38とが一
体に構成された踏段216であっても、踏板37の乗載
面48を常に上方に臨んだ状態で循環駆動することによ
ってエスカレータ装置215の薄形化が図られる。
【0101】図24は、本発明の実施のさらに他の形態
であるエスカレータ装置225の概略的構成を示す縦断
面図である。エスカレータ装置225は、蹴込み板38
に案内ローラ55および小ローラ170が設けられ、図
12に示されるエスカレータ装置139に類似するの
で、エスカレータ装置139に対応する構成には同一の
参照符号を付し説明を省略する。
【0102】エスカレータ装置225は下循環領域S2
において踏板37が裏返るとともに蹴込み板38が折畳
まれた状態で走行するのでエスカレータ装置225の薄
形化が図られる。このように踏板37が上循環領域S1
から下循環領域S2に移行する下方移行領域S3で踏板
37が反転して裏返り、また下循環領域S2から上循環
領域S1に移行する上方移行領域S4において踏板37
が反転して踏板37が循環駆動する。蹴込み板38は上
循環領域S1のうち少なくとも搬送領域S5では蹴込み
板38が突出位置に配置され、下方移行領域S3におい
て踏板37が下方に移行するとともに、蹴込み板38が
折畳まれ、下循環領域S2では折畳まれた状態に蹴込み
板38が配置され、上方移行領域で反転して上方に移行
した後、少なくとも搬送領域S5に達する直前には蹴込
み板38が突出位置に配置されるように蹴込み板38に
設けられる案内ローラ55および小ローラ170は無端
状の蹴込み板案内レール226によって案内される。す
なわち、案内ローラ55を上循環領域S1において案内
する蹴込み板上ガイドレール56と、下循環領域S2に
おいて案内する蹴込み板下ガイドレール57とが相互に
連結されて無端状の内案内レール227になるととも
に、小ローラ170を案内する小ローラ用ガイドレール
171が上循環領域S1に沿って設けられるだけでな
く、小ローラ170の走行領域に沿って下方移行領域S
3、下循環領域S2、上方移行領域S4にわたって無端
状に、すなわち前記内案内レール227の外側で無端状
の外案内レール228となり、これらの内および外案内
レール227,228から蹴込み板ガイドレール226
が構成される。また蹴込み板ガイドレール226は下方
移行領域S3において踏板37がチェーン36に沿って
反転しながら蹴込み板38が折畳まれるように案内ロー
ラ55および小ローラ170を案内し、また上方移行領
域S4においても蹴込み板38が折畳まれた状態で上循
環領域S1に踏板37が反転するように案内し、その後
搬送領域S5に達するまでに蹴込み板38が突出位置に
配置されるように蹴込み板38の案内ローラ55および
小ローラ170を案内する。このように上方移行領域S
4において蹴込み板38が折畳まれた状態で反転するこ
とによって、下スプロケットホイール35の回転軸40
を避けることが可能である。このようにしてエスカレー
タ装置225の薄形化および小形化が図られる。
【0103】図25は、本発明の実施のさらに他の形態
であるエスカレータ装置235の概略的構成を示す縦断
面図である。エスカレータ装置235は図12に示され
るエスカレータ装置139に類似し、対応する構成には
同一の参照符号を付し説明を省略する。エスカレータ装
置235ではエスカレータ装置139と異なり、折畳ま
れた状態で蹴込み板38を下方移行領域S3において上
循環領域S1から下循環領域S2へ案内する蹴込み板回
転案内手段75が設けられず、踏板37が下方移行領域
S3において移行するときに踏板37の自重によって蹴
込み板38が折畳まれる構成となっている。これによっ
て、エスカレータ装置235の薄形を維持した状態で構
成の簡略化が図られる。
【0104】踏板37が下方移行領域S3において下方
に移行しながら蹴込み板38が折畳まれるように蹴込み
板38の小ローラ170を案内する小ローラガイドレー
ル171は上プレート43の先端の下方で途切れ、上プ
レート43内では蹴込み板37が退避位置側へ角変位す
る阻止状態が解除される。また蹴込み板上ガイドレール
56の上部は上プレート43に沿って水平に延び、前端
部236が滑らかに下方に傾斜し、踏板37が下方移行
領域S3において下方に移行するにつれて蹴込み板38
の案内ローラ55を案内して踏板37が下方に移行する
とともに蹴込み板38が折畳まれるように案内する。ま
た蹴込み板下ガイドレール57の前端部237は滑らか
に上方に湾曲して蹴込み板上ガイドレール56の前端部
236に対して案内ローラ55および小ローラ37が通
過可能な間隔をあけて対向して配置される。したがっ
て、踏板37が下方へ移行するときに案内ローラ55が
蹴込み板上ガイドレール56の先端部236から蹴込み
板下ガイドレール57の前端部237に乗移って案内さ
れる。このように踏板37および蹴込み板はチェーン3
6に連結される踏板37の前端部および蹴込み板38の
遊端部に設けられる案内ローラ55によって支持される
ので、踏板37の自重によって踏板37の一端部(図2
5の左側)が下方に下がって蹴込み板38は折畳まれた
状態となる。このように踏板37の自重によって蹴込み
板38が確実に折畳まれるように、蹴込み板上ガイドレ
ール56は踏板37が下方移行領域S3に進入したとき
には水平状態が維持され、その後前端部236において
下方に傾斜するように構成される。これによって、蹴込
み板上ガイドレール171による踏板37の退避位置側
の角変位の阻止状態が解除された後であっても蹴込み板
38が折畳まれない状態で上走行方向Aに走行していた
としても、踏板37が下方移行領域S3に進入してスプ
ロケットホイール34に沿って踏板37の他端部(図2
5の右側)が下がり踏板37が傾斜し始めたとき蹴込み
板上ガイドレール56は水平状態が保たれているので、
踏板37の下方への傾斜とともに蹴込み板38が退避位
置側に角変位する。このように蹴込み板38が退避位置
側に角変位すると踏板37の一端部側の自重によって蹴
込み板38は確実に折畳まれることになる。このように
上循環領域S1において蹴込み板38を折畳む折畳み手
段を設けることなく蹴込み板上ガイドレール56によっ
て蹴込み板38の案内ローラ55を案内するだけで踏板
37が下方へ移行するときに蹴込み板38を折畳むこと
ができる。
【0105】また下循環領域S2から上循環領域S1に
踏板37が上方に移行する上方移行領域S4においては
蹴込み板上方案内手段160によって蹴込み板は折畳ま
れた状態で上方に移行し、上循環領域S1において搬送
領域S5に達する直前で蹴込み板を自重によって突出位
置に配置されるように案内ローラ55が案内される。
【0106】また本発明の各エスカレータ装置30,1
39,149,179,195,205,215,22
5,235は上りエスカレータとして用いられる場合に
限らず、上層フロア32から下層フロア31に使用者を
搬送する下りエスカレータとして用いることも可能であ
る。また、駅などの既設の階段に配置する場合に限ら
ず、歩道橋の階段などにも好適に用いることができる。
【0107】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、踏み段の
乗載面を常に上方に望んだ状態で、循環駆動することに
よって、エスカレータ装置の薄型化が図られる。また本
発明によれば、一対のスプロケットホイール間には回転
軸が設けられない構成となっているので、スプロケット
ホイール間に踏板を通過させることが可能である。また
本発明によれば、跳ね上げレバー、回転部材、またはば
ね部材を用いる跳ね上げ手段を用いることによって、蹴
込み板を折り畳むことが可能である。
【0108】
【0109】
【0110】
【0111】
【0112】
【0113】
【0114】
【0115】
【0116】
【0117】
【0118】
【0119】
【0120】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるエスカレータ装置
30の概略的な構成を示す縦断面図である。
【図2】エスカレータ装置30の横断面図である。
【図3】上層フロア32側のエスカレータ装置30の横
断面図である。
【図4】蹴込み板38が突出位置に配置された状態を示
す側面図である。
【図5】蹴込み板38が折畳まれた状態を示す側面図で
ある。
【図6】踏板37とチェーン36との連結状態を示す拡
大図である。
【図7】エスカレータ装置30の上端部を示す側面図で
ある。
【図8】案内部材110,112,114を示す正面図
である。
【図9】折畳み手段120を示す側面図である。
【図10】折畳み手段130を示す側面図である。
【図11】折畳み手段130を示す正面図である。
【図12】本発明の実施の他の形態であるエスカレータ
装置139の概略的な構成を示す縦断面図である。
【図13】上層フロア32側のエスカレータ装置139
の横断面図である。
【図14】折畳み手段140を備える本発明の実施の他
の形態であるエスカレータ装置139の上端部を示す側
面図である。
【図15】折畳み手段150を備える本発明の実施のさ
らに他の形態であるエスカレータ装置149の上端部を
示す側面図である。
【図16】スクリューシャフト160を備えるエスカレ
ータ装置149の上端部を示す側面図である。
【図17】本発明の実施のさらに他の形態であるエスカ
レータ装置179の跳上げ手段181近傍を示す側面図
である。
【図18】折畳み案内レール180の途中位置P2まで
案内ローラ55が案内された状態を示す側面図である。
【図19】蹴込み板38が完全に折畳まれた状態を示す
側面図である。
【図20】本発明の実施のさらに他の形態であるエスカ
レータ装置195の跳上げ手段196近傍を示す側面図
である。
【図21】本発明の実施のさらに他の形態であるエスカ
レータ装置205の折畳み案内レール180近傍を示す
側面図である。
【図22】蹴込み板38が完全に折畳まれた状態を示す
側面図である。
【図23】本発明の実施のさらに他の形態であるエスカ
レータ装置215の概略的構成を示す縦断面図である。
【図24】本発明の実施のさらに他の形態であるエスカ
レータ装置225の概略的な構成を示す縦断面図であ
る。
【図25】本発明の実施のさらに他の形態であるエスカ
レータ装置235の概略的な構成を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
30,139,149,179,195,205,21
5,225,235エスカレータ装置 31 下層フロア 32 上層フロア 33 階段 34 上スプロケットホイール 35 下スプロケットホイール 36 チェーン 37 踏板 38 蹴込み板 55 案内ローラ 58 チェーン連結軸 80 リンク手段 81 折畳み手段 91,119,133 第1リンク 92 第2リンク 100,110,112,114,123,130 案
内部材 181,196 跳上げ手段 182 跳上げレバー 197 跳上げ回転部材 207 ばね部材 216 踏段

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者を乗載する乗載面を有する踏板、
    および踏板の一端部から下方に垂下して踏板に一体に構
    成され、踏板と蹴込み板とが折り畳まれない踏み段と、 乗載面を常に上方に臨ませて上方位置と下方位置との間
    で複数の踏み段を循環駆動させる駆動手段とを有し、 前記駆動手段は、 踏み段が複数連結される一対のチェーンと、 回転駆動源と、 回転駆動源によって回転駆動される中間軸と、 互いに対向し、個別に回転自在に支持され、それぞれに
    前記チェーンが巻き掛けられる一対のスプロケットホイ
    ールとを有し、 各スプロケットホイールが前記中間軸からそれぞれ動力
    が伝達されて回転することによって、前記踏み段は、一
    対のスプロケットホイール間を通過して循環駆動するこ
    とを特徴とするエスカレータ装置。
  2. 【請求項2】 使用者を乗載する乗載面を有し、上方位
    置と下方位置との間にわたって複数配置される踏板と、 使用者を乗載する上循環領域では乗載面が上方に臨み、
    下循環領域では、乗載面を下方にして上方位置と下方位
    置との間で踏板を循環させる駆動手段とを有し、 前記駆動手段は、 踏板が複数連結される一対のチェーンと、 回転駆動源と、 回転駆動源によって回転駆動される中間軸と、 互いに対向し、個別に回転自在に支持され、それぞれに
    前記チェーンが巻き掛けられる一対のスプロケットホイ
    ールとを有し、 各スプロケットホイールが前記中間軸からそれぞれ動力
    が伝達されて回転することによって、各踏板が、前記一
    対のスプロケットホイール間を通過して循環することを
    特徴とするエスカレータ装置。
  3. 【請求項3】 使用者を乗載する乗載面を有し、下方位
    置と上方位置との間にわたって無端状に連結される複数
    の踏板と、 乗載面が上方に臨んだ状態で踏板を循環駆動させる駆動
    手段と、 下方位置側の踏板の一端部に連結される蹴込み板であっ
    て、 自重によって垂下する突出位置と、踏板にほぼ平行とな
    る退避位置とにわたって角変位自在に踏板に基端部が連
    結され、遊端部にローラが設けられる蹴込み板と、 突出位置に配置された状態で踏板とともに上循環領域を
    走行する蹴込み板のローラに下方から当接して退避位置
    に蹴込み板を案内して折畳む折畳み案内レールと、 蹴込み板のローラが折畳み案内レールの手前の予め定め
    る跳上げ位置に達したとき、蹴込み板を退避位置に向け
    て跳上げる跳上げ手段であって、 前記跳上げ位置で上下方向に角変位自在に設けられる跳
    上げレバーと、 跳上げレバーを上下に角変位駆動し、蹴込み板の遊端部
    を下方から押上げる駆動手段とを含むことを特徴とする
    エスカレータ装置。
  4. 【請求項4】 使用者を乗載する乗載面を有し、下方位
    置と上方位置との間にわたって無端状に連結される複数
    の踏板と、 乗載面が上方に臨んだ状態で踏板を循環駆動させる駆動
    手段と、 下方位置側の踏板の一端部に連結される蹴込み板であっ
    て、 自重によって垂下する突出位置と、踏板にほぼ平行とな
    る退避位置とにわたって角変位自在に踏板に基端部が連
    結され、遊端部にローラが設けられる蹴込み板と、 突出位置に配置された状態で踏板とともに上循環領域を
    走行する蹴込み板のローラに下方から当接して退避位置
    に蹴込み板を案内して折畳む折畳み案内レールと、 蹴込み板のローラが折畳み案内レールの手前の予め定め
    る跳上げ位置に達したとき、蹴込み板を退避位置に向け
    て跳上げる跳上げ手段であって 前記跳上げ位置に回転自在に設けられる跳上げ回転部材
    と、 跳上げ回転部材を回転駆動し、蹴込み板の遊端部を下方
    から押上げる駆動手段とを含むことを特徴とするエスカ
    レータ装置。
  5. 【請求項5】 使用者を乗載する乗載面を有し、下方位
    置と上方位置との間にわたって無端状に連結される複数
    の踏板と、 乗載面が上方に臨んだ状態で踏板を循環駆動させる駆動
    手段と、 下方位置側の踏板の一端部に連結される蹴込み板であっ
    て、 自重によって垂下する突出位置と、踏板にほぼ平行とな
    る退避位置とにわたって角変位自在に踏板に基端部が連
    結され、遊端部にローラが設けられる蹴込み板と、 突出位置に配置された状態で踏板とともに上循環領域を
    走行する蹴込み板のローラに下方から当接して退避位置
    に蹴込み板を案内して折畳む折畳み案内レールと、 蹴込み板のローラが折畳み案内レールの手前の予め定め
    る跳上げ位置に達したとき、蹴込み板を退避位置に向け
    て跳上げる跳上げ手段であって、 踏板と蹴込み板との間に介在され、蹴込み板を退避位置
    に向けてばね付勢するばね部材を有し、 踏み板の走行経路に沿って前記跳上げ位置まで延び、突
    出位置に配置された状態で踏板とともに走行する蹴込み
    板が退避位置側に角変位することを阻止し、かつ走行方
    向への変位を許容する蹴込み板案内レールを含むことを
    特徴とするエスカレータ装置。
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