JP2006225131A - エレベータドア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドア本体の下部を案内するための出入口下部の溝を省略することができるエレベータドア装置を提供する。
【解決手段】敷居12の下部には、駆動装置16及びガイドリンク装置17が配置されている。ガイドリンク装置17は、敷居12の下部に固定された第1の取付基台12aと複数の接続リンク18〜20を有している。各接続リンク18〜20は、第1の取付基台12aと第1及び第2のかごドア本体2,3とに回動可能に接続され、第1及び第2のかごドア本体2,3の開閉動作時に第1及び第2のかごドア本体2,3の下部を案内する。
【選択図】図1

Description

この発明は、エレベータの乗場とかごとの間の出入口を開閉するエレベータドア装置に関するものである。
従来装置では、出入口は板戸によって開閉される。板戸は、出入口の上縁部に設けられたレールに吊り下げられている。板戸の下縁部からは、戸の脚が下方向へ突出している。戸の脚は、出入口の下縁部に設けられた案内溝に挿入されている。出入口が開閉される際には、板戸の下部は、戸の脚を介して案内溝に案内される(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−240683号公報
上記のような従来のエレベータ用ドア装置では、案内溝は、出入口に下縁部に設けられているので、案内溝にゴミが溜まりやすく、案内溝にゴミが溜まると板戸の開閉動作に支障が生じる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ドア本体の下部を案内するための出入口下部の溝を省略することができるエレベータドア装置を提供することである。
この発明に係るエレベータドア装置は、出入口上方に設けられたハンガレールから吊り下げられ、出入口を開閉するドア本体、及び出入口下部とドア本体とに回動可能に接続され、ドア本体の開閉動作時にドア本体の下部を案内するガイドリンク装置を備える。
この発明のエレベータドア装置によれば、ドア本体の下部は、ドア本体の開閉動作時にガイドリンク装置によって案内されるので、ドア本体の下部を案内するための出入口下部の溝を省略することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータドア装置を示す正面図である。図2は、図1のエレベータドア装置の主要部を示す斜視図である。図3は、図1のエレベータドア装置の主要部を示す側面図である。
図において、かご1には、かご出入口1bが設けられている。また、かご出入口1bの側方には、かご操作盤1aが取り付けられている。
かご出入口1bは、第1のかごドア本体(低速の戸)2及び第2のかごドア本体(高速の戸)3によって開閉される。第1及び第2のかごドア本体2,3の上部には、ドアハンガ5がそれぞれ固定されている。各ドアハンガ5には、複数のハンガローラ6及び複数のアップラストローラ7が取り付けられている。
また、かご出入口1bの上部には、桁9が設けられている。桁9には、ハンガレール10が固定されている。ハンガレール10は、かご出入口1bの間口方向と平行に設けられている。第1及び第2のかごドア本体2,3は、ドアハンガ5及びハンガローラ6によって、ハンガレール10から吊り下げられている。ハンガレール10は、ハンガローラ6とアップラストローラ7とによって挟持されている。
第2のかごドア本体3には、係合ベーン4が固定されている。係合ベーン4は、かご1が乗場階に着床されたときに、乗場ドア本体に設けられた戸係合ローラ装置(図示せず)に係合される。
かご出入口1bの下部には、敷居12が設けられている。敷居12の下部には、エプロン13、ガイドリンク装置17、及び駆動装置16が配置されている。エプロン13は、敷居12の下部に固定されている。また、エプロン13には、開口部(孔)13aが設けられている。
ガイドリンク装置17は、第1の取付基台12a、第1の接続リンク18、第2の接続リンク19、第3の接続リンク20を有している。第1の取付基台12aは、敷居12の下部に固定されている。
第1の接続リンク18は、基端部(折返し部)18a、第1の先端部18b、及び第2の先端部18cを有している。
第1の取付基台12a、基端部18a、及び開口部13aには、回転軸14が貫通されている。回転軸14は、かご出入口1bの間口方向に垂直である(かご1の奥行き方向に平行である)。即ち、第1の接続リンク18は、かご出入口1bの開口面と平行な面に沿って回動可能に、第1の取付基台12aに取り付けられている。また、基端部18aは、エプロン13の表側と裏側とに跨って設けられている。
第1の先端部18bは、エプロン13の表側に配置されている。第1の先端部18bには、第2の接続リンク19の基端部が回動可能に接続されている。第2の接続リンク19の先端部は、第2のかごドア本体3の戸閉方向端部の下部に回動可能に接続されている。
第1の接続リンク18の基端部18aと第1の先端部18bとの間には、第3の接続リンク20の基端部が回動可能に接続されている。つまり、第3の接続リンク20は、第2の接続リンク19に比べ基端部18aから近い位置で第1の接続リンク18に接続されている。第3の接続リンク20の先端部は、第1のかごドア本体2の戸袋側端部の下部に回動可能に接続されている。即ち、ガイドリンク装置17は、第1の取付基台12aと第1及び第2のかごドア本体2,3とに回動可能に接続され、第1及び第2のかごドア本体2,3の開閉動作時に第1及び第2のかごドア本体2,3の下部をかご出入口1bの間口方向と平行に案内する。
第2の先端部18cは、エプロン13の裏側に配置されている。第2の先端部18cには、駆動装置16が接続されている。
駆動装置16は、ドアモータ16a、第2の取付基台12b、第1のプーリ16b、第2のプーリ16c、駆動ベルト16d、及び駆動力伝達リンク16eを有している。
ドアモータ16a及び第2の取付基台12bは、敷居12の下部に固定されている。ドアモータ16aの回転軸には、第1のプーリ16bが取り付けられている。第2の取付基台12bには、第2のプーリ16cが回転可能に取り付けられている。第1のプーリ16bと第2のプーリ16cとには、駆動ベルト16dが巻き掛けられている。なお、第2のプーリ16cは、第1のプーリ16bに比べ、径が大きくなっている。
また、第2のプーリ16cには、駆動力伝達リンク16eの一端が回動可能に接続されている。駆動力伝達リンク16eの他端は、第2の先端部18cに回動可能に接続されている。
ドアモータ16aの駆動力は、第1のプーリ16b、駆動ベルト16d、第2のプーリ16c、及び駆動力伝達リンク16eを介して、ガイドリンク装置17に伝達される。ガイドリンク装置17は、ドアモータ16aの駆動力を受けると回動される。第1及び第2のかごドア本体2,3は、ガイドリンク装置17の回動とともに、開閉方向へ移動される。即ち、駆動装置16は、ガイドリンク装置17を駆動することで第1及び第2のかごドア本体2,3を開閉動作させる。
なお、各リンク16e,18,19,20の各接続部分には、取り付け金具(軸)が嵌め込まれている。また、各リンク16e,18,19,20の接続部分は、他の部分に比べ、軸方向の力に対してより強い強度を有するように厚くされている。
かご出入口1bが開かれたときには、第1及び第2のかごドア本体2,3は戸袋部に収納される。戸袋部の下部には、第1のガイドレール21が設けられている。第1のガイドレール21は、敷居12の上面からかご出入口1bの高さ方向へ突出している突起部である。また、第1のガイドレール21は、かご出入口1bの開口面と平行に設けられている。第1のかごドア本体2の下端部には、第1のガイドレール21が挿入される第1のガイド溝2aが設けられている。第1のガイドレール21は、第1のかごドア本体2の開閉動作時に第1のかごドア本体2の下部を案内する。
また、第1のかごドア本体2の下部には、断面コの字状の第2のガイドレール22が取り付けられている。第2のかごドア本体3の下端部には、第2のガイドレール22の側壁が挿入される第2のガイド溝3aが設けられている。第2のガイドレール22は、第2のかごドア本体3の開閉動作時に第2のかごドア本体3の下部を案内する。
次に、動作について説明する。図1のように、かご出入口1bが閉じられているときに、第2のプーリ16cがドアモータ16aの駆動力によって時計回りに回転されると、駆動力伝達リンク16eが2点鎖線で描かれている位置まで移動される。
すると、駆動力伝達リンク16eの移動とともに、第1の接続リンク18が、基端部18aを中心に反時計周り方向に回動される。第1の接続リンク18が反時計周り方向に回動されると、第2の接続リンク19の第2のかごドア本体3との接続部分が第2のかごドア本体3の戸開方向へ移動されるとともに、第3の接続リンク20の第1のかごドア本体2との接続部分が第1のかごドア本体2の戸開方向へ移動される。即ち、ドアモータ16aの駆動力により、第1及び第2のかごドア本体2,3が戸開方向へ移動される。
ここで、第2の接続リンク19は、第3の接続リンク20に比べ基端部18aから遠い位置で第1の接続リンク18に接続されているので、第2のかごドア本体3は、第1のかごドア本体2よりも速い速度で移動される。
このとき、第1のかごドア本体2は、上部がハンガレール10によって案内されるとともに、下部が第1のガイドレール21及びガイドリンク装置17によって案内される。また、第2のかごドア本体3は、上部がハンガレール10に案内されるとともに、下部が第2のガイドレール22及びガイドリンク装置17によって、かご出入口1bの開口面と平行な面に沿うように案内される。
このようなエレベータドア装置では、第1及び第2のかごドア本体2,3の開閉動作時には、第1及び第2のかごドア本体2,3の下部はガイドリンク装置17によって案内されるので、第1及び第2のかごドア本体2,3の下部を案内するためのかご出入口1b下部の溝を省略することができる。
また、このようなエレベータドア装置では、駆動装置16は、ガイドリンク装置17を駆動することで、第1及び第2のかごドア本体2,3を開閉動作させることができるので、第1及び第2のかごドア本体2,3を開閉動作させるためだけのリンク装置を別に設ける必要がなく、コストを低く抑えることができる。また、駆動装置16は、敷居12の下部に配置されているので、駆動装置16とガイドリンク装置17との距離を短くすることができ、駆動力の伝達効率を向上させることができる。さらに、駆動装置16及びガイドリンク装置17は、かご出入口1bの下部、即ち第1及び第2のかごドア本体2,3の下端近傍に配置されているので、第1及び第2のかごドア本体2,3の揺れを効果的に抑えることができる。
さらに、このようなエレベータドア装置では、第1のガイドレール21は、戸袋部の下部に設けられているので、従来装置のように利用者が通行する部分の下部に溝や突起物を設ける必要がなくなり、利用者の通行を妨げることなく、第1のかごドア本体2の開閉動作時に第1のかごドア本体2の下部を案内させることができる。
さらにまた、このようなエレベータドア装置では、第2のかごドア本体3を案内する第2のガイドレール22は、第1のかごドア本体2に取り付けられているので、利用者の通行を妨げることなく、第2のかごドア本体3の開閉動作時に第2のかごドア本体3の下部を案内させることができる。
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2によるエレベータドア装置を示す正面図である。図5は、図4のエレベータドア装置の主要部を示す斜視図である。図において、敷居12の下部には、エプロン13、駆動装置16、及びガイドロープ装置32が配置されている。エプロン13は、敷居12の下部に固定されている。
ガイドロープ装置32は、第1及び第2の取付基台31a,31b、駆動輪(プーリ)32a、返し車(プーリ)32b、第1及び第2のガイドロープ32c,32d、第1及び第2のロープ引手32e,32f、及び第1及び第2のロープガイド筒32g,32hを有している。第1及び第2の取付基台31a,31bは、敷居12の下部に固定されている。
第1の取付基台31aは、戸袋部の下部に配置されている。第1の取付基台31aには、駆動輪32aが回転可能に取り付けられている。第2の取付基台31bは、かご出入口1bの反戸袋側端部の下部に配置されている。第2の取付基台31bには、返し車32bが回転可能に取り付けられている。
駆動輪32a及び返し車32bは、それぞれの回転軸がかご出入口1bの間口方向に垂直になるように設けられている。また、駆動輪32a及び返し車32bには、第1及び第2のガイドロープ32c,32dが、十分な張力を有するように巻き掛けられている。
第1のガイドロープ32cは、第1のロープ引手32eによって第1のかごドア本体2の下端部に接続されている。第1のガイドロープ32c及び第1のロープ引手32eは、第1のかごドア本体2の開閉動作時に第1のかごドア本体2の下部を案内する。
第2のガイドロープ32dは、第2のロープ引手32fによって第2のかごドア本体3の下端部に接続されている。第2のガイドロープ32d及び第2のロープ引手32fは、第2のかごドア本体3の開閉動作時に第2のかごドア本体3の下部を案内する。
また、駆動輪32aには、駆動ベルト16dが巻き掛けられている。駆動輪32aは、ドアモータ16aの駆動力により回転される。駆動輪32aが回転されると、第1及び第2のガイドロープ32c,32dは、駆動輪32a及び返し車32b間で循環される。第1及び第2のかごドア本体2,3は、第1及び第2のガイドロープ32c,32dの循環とともに、開閉方向へ移動される。即ち、駆動装置16は、第1及び第2のガイドロープ32c,32dを循環させることで、第1及び第2のかごドア本体2,3を開閉動作させる。
ここで、第1のガイドロープ32cは、第2のガイドロープ32dに比べ、返し車32b及び駆動輪32aに、返し車32b及び駆動輪32aの回転軸に近い位置で巻き掛けられている。従って、第2のガイドロープ32dは、第1のガイドロープ32cに比べ、より速い速度で循環される。即ち、第2のかごドア本体3は、第1のかごドア本体2よりも速い速度で移動される。
次に、図6は、図4の第1のロープガイド筒32gを拡大して示す斜視図である。図7は、図6のI−I線に沿う断面図である。第1のロープガイド筒32gの一端は、敷居12の下部に固定されている。第1のロープガイド筒32gの他端には、筒部35が設けられている。筒部35には、第1のガイドロープ32cが挿入されている。筒部35の内周部と第1のガイドロープ32cとの間には、摺動材36が設けられている。
第1のロープガイド筒32gは、かご出入口1b閉じられるときに第1のロープ引手32eが接近してくる位置に配置されている。つまり、第1のロープガイド筒32gは、かご出入口1b閉じられたときの第1のロープ引手32eが近接するように配置され、第1のロープ引手32eが第1のガイドロープ32cに案内されてくる位置での第1のガイドロープ32cの揺れを規制する。なお、第2のロープガイド筒32hも、第1のロープガイド筒32gと同様に、一端は敷居12に固定され、他端には、第2のガイドロープ32dが挿入された筒部35が設けられている。また、第2のロープガイド筒32hは、かご出入口1b閉じられるときに第2のロープ引手32fが接近してくる位置に配置されている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
このようなエレベータドア装置では、第1及び第2のかごドア本体2,3の下部は、第1及び第2のかごドア本体2,3の開閉動作時にガイドロープ装置32によって案内されるので、第1及び第2のかごドア本体2,3の下部を案内するためのかご出入口1b下部の溝を省略することができる。
また、このようなエレベータドア装置では、かご出入口1bが閉じられるときに第1及び第2のロープ引手32e,32fが移動されてくる位置に、第1及び第2のロープガイド筒32g,32hが配置されているので、第1及び第2のロープ引手32e,32fが移動されてくる位置での第1及び第2のガイドロープ32c,32dの揺れが規制され、第1及び第2のかごドア本体2,3の下部をより確実に案内することができる。
さらに、このようなエレベータドア装置では、駆動装置16は、第1及び第2のガイドロープ32c,32dを駆動することで第1及び第2のかごドア本体2,3を開閉動作させることができるので、第1及び第2のかごドア本体2,3を開閉動作させるためだけの専用装置を別に設ける必要がなく、コストを低く抑えることができる。また、駆動装置16は、敷居12の下部に配置されているので、駆動装置16と第1及び第2のガイドロープ32c,32dとの距離を短くすることができ、駆動力の伝達効率を向上させることができる。
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3によるエレベータドア装置の主要部を示す斜視図である。図において、敷居12の下部には、複数の取付腕39,40と、第1及び第2のガイド枠37,38とが配置されている。各取付腕39,40は、敷居下部に固定されている。第1及び第2のガイド枠37,38は、各取付腕39,40を介して、敷居12の下部に水平に取り付けられている。第1及び第2のガイド枠37,38は、断面コの字状である。
第1のガイド枠37の内周部には、第1の案内溝37aが設けられている。第1の案内溝37aは、第1のガイドロープ32cに沿って設けられている。第1のガイドロープ32cは、第1の案内溝37aに挿入されている。また、第1のガイド枠37と同様に、第2のガイド枠38の内周部には、第2の案内溝38aが設けられている。第2の案内溝38aは、第2のガイドロープ32dに沿って設けられている。第2のガイドロープ32dは、第2の案内溝38aに挿入されている。
次に、図9は、図8の第1のロープ引手32e及び第1のガイド枠37を拡大して示す斜視図である。図10は、図9のII−II線に沿う断面図である。図において、第1のロープ引手32eの先端部には、第1のロープ止め筒部41が設けられている。第1のロープ引手32eは、第1のロープ止め筒部41によって第1のガイドロープ32cに固定されている。
第1のロープ止め筒部41は、第1の案内溝37aに下から挿入されている。第1のロープ止め筒部41の外周部は、高分子系の摺動剤を介して第1の案内溝37aの内周部と接触している。なお、第2のロープ引手32fの先端部には、第1のロープ止め筒部41と同様の第2のロープ止め筒部43が設けられており、第2のロープ止め筒部43は、第2の案内溝38aに挿入されている。その他の構成は、実施の形態2と同様である。
このようなエレベータドア装置では、第1及び第2のロープ止め筒部41,43は、敷居12の下部に固定された第1及び第2のガイド枠37,38の第1及び第2の案内溝37a,38aに挿入されているので、第1及び第2のロープ引手32e,32fは第1及び第2の案内溝37a,38aに沿って案内され、第1及び第2のかごドア本体2,3の下部をより確実に案内することができる。
実施の形態4.
図11は、この発明の実施の形態4によるエレベータドア装置の主要部を示す断面図である。実施の形態3では、第1及び第2のガイド枠37,38は、断面コの字状であったが、この実施の形態4では、第1及び第2のガイド枠45,46は、断面円弧状である。即ち、第1及び第2のガイド枠45,46の内周部には、断面円弧状の案内溝47がそれぞれ設けられている。また、第1及び第2のロープ引手32e,32fの先端部には、断面円形状のロープ止め筒部48が設けられている。ロープ止め筒部48は、案内溝47に嵌め合わされている。その他の構成は、実施の形態3と同様である。
このようなエレベータドア装置では、ロープ止め筒部48が案内溝47に嵌め合わされているので、実施の形態3と同様の効果を得ることができる。このように、第1及び第2のガイド枠37,38の断面形状は、コの字状に限定されず円弧状でもよい。また、ロープ止め筒部48の形状も第1及び第2のガイド枠37,38の断面形状に沿ったものであればよい。
実施の形態5.
図12は、この発明の実施の形態5によるエレベータドア装置の主要部を示す正面図である。実施の形態1では、第1及び第2のかごドア本体2,3の開閉方式は、片開き式であったが、この実施の形態5では、第1及び第2のかごドア本体2,3の開閉方式は、両開き式である。
敷居12の下部には、エプロン50、第1のガイドリンク装置51、第2のガイドリンク装置52、及び駆動装置53が配置されている。エプロン50は、敷居12の下部に固定されている。また、エプロン50には、第1の開口部50a及び第2の開口部50bが設けられている。
第1のガイドリンク装置51は、第1の取付基台51a、第1の接続リンク54、第2の接続リンク55を有している。第1の取付基台51aは、かご出入口1bが閉じられているときの第1のかごドア本体2の下方に配置されている。また、第1の取付基台51aは、敷居12の下部に固定されている。
第1の接続リンク54は、基端部54a、第1の先端部54b、第2の先端部54c、及び第3の先端部54dを有している。基端部54a、第1の先端部54b、第2の先端部54c間の位置関係は、実施の形態1の第1の接続リンク18の基端部18aと第1の先端部18bと第2の先端部18cとの間の位置関係と同様である。第3の先端部54dは、基端部54aから第1の先端部54bと逆方向の位置に設けられている。
第1の取付基台51a、基端部54a、及び第1の開口部50aには、回転軸14が貫通されている。回転軸14は、かご出入口1bの間口方向に垂直である。即ち、第1の接続リンク54は、かご出入口1bの開口面と平行な面に沿って回動可能に第1の取付基台51aに取り付けられている。第1の先端部54bには、第2の接続リンク55の基端部が回動可能に接続されている。第2の接続リンク19の先端部は、第1のかごドア本体2の戸閉方向端部の下部に回動可能に接続されている。即ち、第1のガイドリンク装置51は、第1の取付基台51aと第1のかごドア本体2とに回動可能に接続され、第1のかごドア本体2の開閉動作時に第1のかごドア本体2の下部を案内する。
また、第2のガイドリンク装置52は、第2の取付基台52a、第3の接続リンク56、及び第4の接続リンク57を有している。第2の取付基台52aは、かご出入口1bが閉じられているときの第2のかごドア本体3の下方に配置されている。また、第2の取付基台52aは、敷居12の下部に固定されている。
第3の接続リンク56は、実施の形態1の第1の接続リンク18と同様に、基端部56a、第1の先端部56b、及び第2の先端部56cを有している。即ち、基端部56a、第1の先端部56b、第2の先端部56c間の位置関係は、実施の形態1の第1の接続リンク18の基端部18aと第1の先端部18bと第2の先端部18cとの間の位置関係と同様である。
第2の取付基台52a、基端部56a、及び第2の開口部50bには、回転軸14が貫通されている。回転軸14は、かご出入口1bの間口方向に垂直である。即ち、第3の接続リンク56は、かご出入口1bの開口面と平行な面に沿って回動可能に第2の取付基台52aに取り付けられている。第1の先端部56bには、第4の接続リンク57の基端部が回動可能に接続されている。第4の接続リンク57の先端部は、第2のかごドア本体3の戸閉方向端部の下部に回動可能に接続されている。即ち、第2のガイドリンク装置52は、第2の取付基台52aと第2のかごドア本体3とに回動可能に接続され、第2のかごドア本体3の開閉動作時に第2のかごドア本体3の下部を案内する。
駆動装置53は、ドアモータ16a、第3の取付基台53a、第1のプーリ16b、第2のプーリ16c、駆動ベルト16d、駆動力伝達リンク16e、及び連動リンク53bを有している。
ドアモータ16a及び第3の取付基台53aは、かご出入口1bの中央部の下方に配置されている。また、ドアモータ16a及び第3の取付基台53aは、敷居12の下部に固定されている。ドアモータ16aの回転軸には、第1のプーリ16bが取り付けられている。第3の取付基台53aには、第2のプーリ16cが回転可能に取り付けられている。第1のプーリ16bと第2のプーリ16cとには、駆動ベルト16dが巻き掛けられている。なお、第2のプーリ16cの径は、第1のプーリ16bの径に比べ大きい。
第2のプーリ16cには、駆動力伝達リンク16eの一端が回動可能に接続されている。駆動力伝達リンク16eの他端は、第1の接続リンク54の第2の先端部54cに回動可能に接続されている。
連動リンク53bの一端は、第1の接続リンク54の第3の先端部54dに回動可能に接続されている。連動リンク53bの他端は、第3の接続リンク56の第2の先端部56cに回動可能に接続されている。
ドアモータ16aの駆動力は、第1のプーリ16b、駆動ベルト16d、第2のプーリ16c、及び駆動力伝達リンク16eを介して、第1のガイドリンク装置51に伝達される。第1のガイドリンク装置51は、ドアモータ16aの駆動力を受けると回動される。第1のかごドア本体2は、第1のガイドリンク装置51の回動とともに、開閉方向へ移動される。
また、第1のガイドリンク装置51に伝達されたドアモータ16aの駆動力は、連動リンク53bを介して第2のガイドリンク装置52に伝達される。第2のガイドリンク装置52は、ドアモータ16aの駆動力を受けると回動される。第2のかごドア本体3は、第2のガイドリンク装置52の回動とともに、開閉方向へ移動される。即ち、駆動装置16は、第1及び第2のガイドリンク装置51,52を駆動することで第1及び第2のかごドア本体2,3を開閉動作させる。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
次に、動作について説明する。図12のように、かご出入口1bが閉じられているときに、第2のプーリ16cがドアモータ16aの駆動力によって時計回りに回転されると、駆動力伝達リンク16eが2点鎖線で描かれている位置まで移動される。
すると、駆動力伝達リンク16eの移動とともに、第1の接続リンク54が、基端部54aを中心に反時計回り方向に回動される。第1の接続リンク54が反時計周り方向に回動されると、第1のかごドア本体2の下部が第1のガイドリンク装置51によって案内され、第1のかごドア本体2が戸開方向へ移動されるとともに、連動リンク53bが2点差線で描かれている位置まで移動される。
このとき、連動リンク53bの移動とともに、第3の接続リンク56が、基端部56aを中心に時計回り方向に回動される。第3の接続リンク56が時計回り方向に回動されると、第2のかごドア本体3の下部が第2のガイドリンク装置52によって案内されるとともに、第2のかごドア本体3が戸開方向へ移動される。
このようなエレベータドア装置では、敷居12の下部に第1のガイドリンク装置51、第2のガイドリンク装置52、及び駆動装置53が設けられているので、第1及び第2のかごドア本体2,3の開閉方式が両開き式であっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態6.
図13は、この発明の実施の形態6によるエレベータドア装置の主要部を示す正面図である。この実施の形態6では、実施の形態5と同様に、第1及び第2のかごドア本体2,3の開閉方式は、両開き式である。
敷居12の下部には、駆動装置16とガイドロープ装置62とが配置されている。
ガイドロープ装置62は、第1及び第2の取付基台31a,31bと、駆動輪62aと、返し車62bと、ガイドロープ32cと、第1及び第2のロープ引手32e,32fと、第1及び第2のロープガイド筒32g,32hとを有している。つまり、実施の形態2では、ガイドロープ装置32は、2本のガイドロープ32c,32dを有していたが、この実施の形態6では、ガイドロープ装置62は、1本のガイドロープ32cだけを有している。
第1及び第2の取付基台31a,31bは、敷居12の下部に固定されている。第1の取付基台31aは、かご出入口1bが開かれたときに、第1のかごドア本体2が収納される第1の戸袋部の下方に配置されている。第1の取付基台31aには、駆動輪62aが回転可能に取り付けられている。第2の取付基台31bは、かご出入口1bが開かれたときに、第2のかごドア本体3が収納される第2の戸袋部の下方に配置されている。第2の取付基台31bには、返し車32bが回転可能に取り付けられている。
駆動輪62a及び返し車62bは、それらの回転軸が、かご出入口1bの間口方向に垂直になるように設けられている。また、駆動輪62a及び返し車62bには、ガイドロープ32cが、十分な張力を有するように巻き掛けられている。
ガイドロープ32cは、駆動輪62aが時計回りに回転されたときに、駆動輪62aから返し車62bへ進む順動部63と、駆動輪62aが時計回りに回転されたときに、順動部63とは逆方向へ進む逆動部64とを有している。
順動部63は、第1のロープ引手32eによって第1のかごドア本体2の下端部と接続されている。即ち、順動部63及び第1のロープ引手32eは、第1のかごドア本体2の開閉動作時に第1のかごドア本体2の下部を案内する。
逆動部64は、第2のロープ引手32fによって第2のかごドア本体3の下端部と接続されている。即ち、第2のガイドロープ32d及び第2のロープ引手32fは、第2のかごドア本体3の開閉動作時に第2のかごドア本体3の下部を案内する。
また、駆動輪62aには、駆動ベルト16dが巻き掛けられている。駆動輪62aは、ドアモータ16aの駆動力により回転される。駆動輪62aが回転されると、ガイドロープ32cは、駆動輪32a及び返し車32b間で循環される。第1のかごドア本体2は、順動部63の移動とともに開閉方向へ移動される。第2のかごドア本体3は、逆動部64の移動とともに開閉方向へ移動される。即ち、駆動装置16は、ガイドロープ32cを循環させることで、第1及び第2のかごドア本体2,3を開閉動作させる。なお、第1及び第2のかごドア本体2,3は、互いに逆方向に同じ速さで開閉動作される。
このようなエレベータドア装置では、敷居12の下部に、駆動装置16とガイドロープ装置62とが設けられているので、第1及び第2のかごドア本体2,3の開閉方式が、両開き式であっても実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
実施の形態7.
図14は、この発明の実施の形態7によるエレベータドア装置の主要部を示す正面図である。図において、乗場出入口70は、第1の乗場ドア本体(低速の戸)71及び第2の乗場ドア本体(高速の戸)72によって開閉される。第1及び第2の乗場ドア本体71,72は、第1及び第2のかごドア本体2,3と同様に、ドアハンガ及びハンガローラによってハンガレールから吊り下げられている。
第2の乗場ドア本体72には、戸係合ローラ装置73が固定されている。戸係合ローラ装置73は、かごが乗場階に着床されたときに、かごドア本体に固定されている係合ベーンが係合される。戸係合ローラ装置73に係合ベーンが係合されると、第1及び第2の乗場ドア本体71,72は、かごドア本体の開閉動作と連動して開閉動作される。
乗場出入口70の下部には、敷居12が設けられている。敷居12の下部には、エプロン13、ガイドリンク装置17、及びクローザ装置75が取り付けられている。
ガイドリンク装置17は、実施の形態1と同様に、第1の取付基台12a、第1の接続リンク18、第2の接続リンク19、及び第3の接続リンク20を有している。しかしながら、この実施の形態7では、第1の接続リンク18には、実施の形態1の駆動力伝達リンク16eでなくクローザ装置75が接続され、第2の接続リンク19は、第2の乗場ドア本体72の戸閉方向側端部の下部に回動可能に接続され、第3の接続リンク20は、第1の乗場ドア本体71の戸袋側端部の下部に回動可能に接続されている。
クローザ装置75は、敷居12の下部に固定された取付部材75aと、取付部材75aに固定された押しバネ入り油圧ダンパ75bとを有している。押しバネ入り油圧ダンパ75bは、第1及び第2の乗場ドア本体71,72による乗場出入口70の閉じ状態が維持されるように、第1の接続リンク18を付勢している。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
このように、ガイドリンク装置17は、乗場出入口70を開閉する第1及び第2の乗場ドア本体71,72に取り付けることもでき、第1及び第2の乗場ドア本体71,72にガイドリンク装置17を取り付けることで、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態8.
図15は、この発明の実施の形態8によるエレベータドア装置の主要部を示す正面図である。図において、敷居12の下部には、ガイドロープ装置32が配置されている。ガイドロープ装置32は、実施の形態2と同様に、第1及び第2の取付基台31a,31bと、駆動輪(プーリ)32aと、返し車(プーリ)32bと、第1及び第2のガイドロープ32c,32dと、第1及び第2のロープ引手32e,32fと、第1及び第2のロープガイド筒32g,32hとを有している。しかしながら、この実施の形態8では、駆動輪32aには、駆動ベルト16dではなく、クローザ装置80が接続され、第1のガイドロープ32cは、第1のロープ引手32eによって第1の乗場ドア本体71の下端部と接続され、第2のガイドロープ32dは、第2のロープ引手32fによって第2の乗場ドア本体72の下端部と接続されている。
クローザ装置80は、駆動輪32aに一端が固定された吊りロープ80aと、吊りロープ80aの他端が固定されたおもり80bと、吊りロープ80aが巻き掛けられた吊り車80cと、おもりガイド筒80dとを有している。吊り車80cは、敷居12の上方の乗場壁面に回転可能に取り付けられている。即ち、クローザ装置80は、駆動輪32aに対して、駆動輪32aを反時計回り方向に回転させる力を常に加えることで、第1及び第2の乗場ドア本体71,72による乗場出入口70の閉じ状態を維持させるためものである。その他の構成は、実施の形態7と同様である。
このように、ガイドロープ装置32は、乗場出入口70を開閉する第1及び第2の乗場ドア本体71,72とも接続可能であり、第1及び第2の乗場ドア本体71,72にガイドロープ装置32を接続することで、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータドア装置を示す正面図である。 図1のエレベータドア装置の主要部を示す斜視図である。 図1のエレベータドア装置の主要部を示す側面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータドア装置を示す正面図である。 図4のエレベータドア装置の主要部を示す斜視図である。 図4の第1のロープガイド筒を拡大して示す斜視図である。 図6のI−I線に沿う断面図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータドア装置の主要部を示す斜視図である。 図8の第1のロープ引手及び第1のガイド枠を拡大して示す斜視図である。 図9のII−II線に沿う断面図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータドア装置の主要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態5によるエレベータドア装置の主要部を示す正面図である。 この発明の実施の形態6によるエレベータドア装置の主要部を示す正面図である。 この発明の実施の形態7によるエレベータドア装置の主要部を示す正面図である。 この発明の実施の形態8によるエレベータドア装置の主要部を示す正面図である。
符号の説明
1b かご出入口、2,3 第1及び第2のかごドア本体、10 ハンガレール、16,53 駆動装置、17,51,52 ガイドリンク装置、21,22 第1及び第2のガイドレール、32,62 ガイドロープ装置、32a,62a 駆動輪(プーリ)、32b,62b 返し車(プーリ)、32c,32d 第1及び第2のガイドロープ、32g,32h 第1及び第2のロープガイド筒、37,38,45,46 第1及び第2のガイド枠、37a,38a,47 案内溝、70 乗場出入口、71,72 第1及び第2の乗場ドア本体。

Claims (8)

  1. 出入口上方に設けられたハンガレールから吊り下げられ、上記出入口を開閉するドア本体、及び
    上記出入口下部と上記ドア本体とに回動可能に接続され、上記ドア本体の開閉動作時に上記ドア本体の下部を案内するガイドリンク装置
    を備えていることを特徴とするエレベータドア装置。
  2. 上記出入口下部に配置され、上記ガイドリンク装置を駆動することで上記ドア本体を開閉動作させる駆動装置
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1記載のエレベータドア装置。
  3. 出入口上方に設けられたハンガレールから吊り下げられ、上記出入口を開閉するドア本体、
    上記出入口下部に配置された複数のプーリと、上記各プーリに巻き掛けられているとともに、上記ドア本体に接続されている循環可能なガイドロープとを有し、上記ドア本体の開閉動作時に上記ドア本体の下部を案内するガイドロープ装置
    を備えていることを特徴とするエレベータドア装置。
  4. 上記出入口が閉じられたときに、上記ガイドロープの上記ドア本体との接続部が近接するように配置され、上記ガイドロープの上記ドア本体との接続部の揺れを規制するロープガイド筒
    をさらに備えていることを特徴とする請求項3記載のエレベータドア装置。
  5. 上記出入口下部に固定され、上記ガイドロープに沿う案内溝を有するガイド枠
    をさらに備えていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のエレベータドア装置。
  6. 上記出入口下部に配置され、上記ガイドロープを循環させることで上記ドア本体を開閉動作させる駆動装置
    をさらに備えていることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載のエレベータドア装置。
  7. 上記出入口が開かれたときに上記ドア本体が収納される戸袋部の下部に設けられ、上記ドア本体の開閉動作時に上記ドア本体の下部を案内する第1のガイドレール部
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のエレベータドア装置。
  8. 上記ドア本体は、第1のドア本体と第2のドア本体とを含み、
    上記第1のドア本体に取り付けられ、上記ドア本体の開閉時に上記第2のドア本体の下部を案内する第2のガイドレール部
    をさらに備えていることを特徴とする請求項7記載のエレベータドア装置。
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