JP3919512B2 - 搬送装置とその搬送速度変更方法 - Google Patents

搬送装置とその搬送速度変更方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、周回軌道を備えた搬送装置とその搬送速度変更方法に関し、詳しくは、搬送用周回軌道に規制されながら被搬送物を載せる複数の搬送器が、周方向に列をなし前後の搬送器とは相互に独立して周回自在に設けられた搬送装置及びその一部搬送区間での速度を変化させる方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の搬送装置としてエスカレータを例にして図11に基づいて説明する。図11はエスカレータの側面図である。
図11において、図中の符号1は駆動機、2Aは上部スプロケット、2Bは下部スプロケット、3は駆動チェーンであり、この駆動チェーン3は駆動機1から上部スプロケット2Aに駆動力を伝える。
【0003】
4は周回駆動チェーンであり、駆動側の上部スプロケット2Aと従動側の下部スプロケット2Bとに掛けまわされている。この周回駆動チェーン4は平行に配設された2本一組の無端チェーン(非図示)からなり、各無端チェーンはエスカレータの幅方向両縁側に張設されている。以下、この2本一組の無端チェーンを平行チェーンともいう。
【0004】
5は周回駆動チェーン4を構成する平行チェーン間に架け渡されて固定された踏段軸であり、後述する踏段6を踏段軸5に固定するため踏段6毎に設けられている。
踏段6は、上記のように踏段軸5に取り付けられており、人が乗る踏板7や、踏板7と踏板7との段差部分を覆うライザ8等で階段状に構成されている。
尚、9は踏段軸5の両端に取り付けられた踏段ローラ、10A,10Bはエスカレータの乗降口、11はエスカレータの傾斜部を指す。
【0005】
エスカレータは、駆動機1の動力を駆動チェーン3を介して上部スプロケット2Aに伝達し、上部スプロット2Aと下部スプロケット2Bとに掛けまわされた周回駆動チェーン4を回転させることで、当該周回駆動チェーン4に一定間隔で設けられた踏段6を周回移動させる。
【0006】
従来のエスカレータは、上記のような構成であるため、エスカレータの速度(周回速度)即ち人が乗る踏段6の速度は、全搬送区間において一定となる。
これは、乗降口10A、10Bにおける踏段6の速度V1と傾斜部11における踏段6の速度V2とは、常に周回駆動チェーン4の移動速度V0と等しく移動しているからであり、従って、V0=V1=V2となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来のエスカレータの踏段6の速度は、人が乗ってから降りるまで一定であるが、乗降ロ10A,10Bにおいては、老人や子供等の身体的弱者の乗り降りに配慮すれば、踏段6の速度は遅い方が好ましい。
【0008】
しかし、乗降ロ10A,10Bにおける速度を遅くすれば、踏段6に完全に乗った状態での傾斜部11区間までも、当然等速度となってしまい、遅くなる。
これでは、全体の輸送効率が悪くなる上、大半の利用客が苛立ってしまうという問題があった。
【0009】
又、これ等の問題は、人を搬送するエスカレータやトラベータ等の搬送装置に限らず、物を搬送する搬送装置においても同様である。即ち、物を搬送装置に載せたり降ろしたりする区間では速度を遅くした方が好ましいが、その外の単に移動させる区間では速度を速くしたいものである。
【0010】
本発明は、上記の問題を解消する搬送装置とその搬送速度変更方法の提供を目的とする。
又、エスカレータやトラベータ等の搬送装置においては、所要の区間のみ踏段速度を遅くして利用者がより安全に乗降できるようにすると共に、全体の輸送効率を低下させない搬送装置とその速度変更方法の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、搬送用周回軌道に規制されながら、被搬送物を載せる複数の搬送器が、周方向に列をなし、前後の搬送器とは相互に独立して周回自在に設けられた搬送用周回手段を備えた搬送装置において、
前記搬送用周回軌道の内側に間隔を置いて併行に設けられた駆動用周回軌道に規制されながら周回駆動される牽引手段に対して、前記各搬送器毎を、一方端が当該搬送器に他端が前記牽引手段にそれぞれ回動自在に枢着された一定長さの連結部材で連結しておき、
前記搬送用周回軌道に対して前記駆動用周回軌道の一部を、次第に近づける区間や、次第に遠ざける区間や、平行な区間を設けて、
前記牽引手段の周回速度を一定としたとき、当該牽引手段の周回速度に比べて、前記搬送器の速度を、次第に近づける区間では遅く、次第に遠ざける区間では速く、平行な区間では等しくすることを特徴とする。
【0012】
第2の発明は、第1の発明において、連結部材で連結された搬送器と牽引手段との併行間隔を最大に広げたときの搬送用周回軌道と駆動用周回軌道との最大併行間隔よりは狭く、且つ、前記併行間隔を最小に狭めた搬送用周回軌道と駆動用周回軌道との最小併行間隔よりは広い一定の併行間隔に基づく前記搬送器の周回速度を定常速度として設定することを特徴とする。
【0013】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、搬送用周回軌道と駆動用周回軌道とは、略同一の垂直面、水平面又は傾斜面の何れかの面内に配設することを特徴とする。
【0014】
第4の発明は、搬送用周回軌道に規制されながら、被搬送物を載せる複数の搬送器が、周方向に列をなし、前後の搬送器とは相互に独立して周回自在に設けられた搬送用周回手段を備えた搬送装置において、
前記搬送用周回軌道の内側に間隔を置いて併行に設けられた駆動用周回軌道と、前記駆動用周回軌道に規制されながら周回駆動される牽引手段と、前記の各搬送器毎に、一方端が当該搬送器に他端が前記牽引手段にそれぞれ回動自在に枢着された一定長さの連結部材とを備え、
前記搬送用周回軌道に対して前記駆動用周回軌道の一部を、次第に近づける区間や、次第に遠ざける区間や、平行な区間を設けて、前記牽引手段の周回速度を一定としたとき、当該牽引手段の周回速度に比べて、前記搬送器の速度を、次第に近づける区間では遅く、次第に遠ざける区間では速く、平行な区間では等しくなる構成としたことを特徴とする。
【0015】
第5の発明は、第4の発明において、連結部材で連結された搬送器と牽引手段との併行間隔を最大に広げたときの搬送用周回軌道と駆動用周回軌道との最大併行間隔よりは狭く、且つ、前記併行間隔を最小に狭めた搬送用周回軌道と駆動用周回軌道との最小併行間隔よりは広い一定の併行間隔に基づく前記搬送器の周回速度を定常速度として設定したことを特徴とする。
【0016】
第6の発明は、第4又は第5の発明において、搬送装置はエスカレータであって搬送器は乗客が乗る踏段であることを特徴とする。
【0017】
第7の発明は、第4又は第5の発明において、搬送装置はトラベータであって搬送器は乗客が乗る踏板であることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
実施の形態1は搬送装置としてのエスカレータである。
このエスカレータは、周回軌道の一部を搬送路に臨ませた搬送用周回軌道に規制されながら、人を載せる複数の搬送器としての踏段が、周方向に列をなし、前後の踏段とは相互に独立して周回自在に設けられた搬送用周回手段と、前記の搬送用周回軌道の内側に間隔を置いて併行に設けられた駆動用周回軌道と、前記の駆動用周回軌道に規制されながら周回駆動される牽引手段と、前記の各搬送器毎に、一方端が当該搬送器に他端が前記の牽引手段にそれぞれ回動自在に枢着された一定長さの連結部材とを備え、前記の搬送用周回軌道に対して、駆動用周回軌道の一部を次第に近づける区間や次第に遠ざける区間や平行な区間を設けることによって、前記の牽引手段の周回速度を一定としたとき、当該牽引手段の周回速度に比べて、前記の搬送器の速度を、次第に近づける区間では遅く、次第に遠ざける区間では速く、平行な区間では等しくなるように構成したものである。
【0019】
以下、これを図1乃至図9に基づいて説明する。
図1はエスカレータの構成を示す側面図、図2は踏段まわりの拡大側面図、図3は図2の矢視Aより見た踏段の正面図、図4は踏段速度の変化を示す概念図、図5は一定速時の踏段回りを示す側面図、図6は減速時の踏段回りを示す側面図、図7は加速時の踏段回りを示す側面図、図8は搬送用周回軌道と駆動チェーンレールと連結部材との関係を示す概念図である。尚、従来例で説明した図11の符号と同じ符号は同じ内容である。
【0020】
先ず、搬送装置としてのエスカレータの搬送用周回手段を説明する。
エスカレータの搬送用周回手段は、人を載せる搬送器としての踏段と当該踏段の周回を案内する搬送用周回軌道とで構成されている。
図1乃至図3において、搬送用周回軌道20は、この例では断面コ字形の一対のガイドレール20a,20bが、当該コ字形の開放部がエスカレータの幅方向に間隔を置いて相対するように向けられた状態で、周回方向に平行に延在されている。
【0021】
搬送用周回軌道20(20a,20b)には、人が載る踏段30が周方向に列をなして走行するように装着されており、各踏段30は、前後の踏段(非図示)とは連結されておらず、相互に各々独立して当該搬送用周回軌道20(20a,20b)に規制されながら走行し、周回する。
搬送器としての踏段30自体の構成は、従来と略同様であって、人が乗る踏板31と立上り部(ライザ)32とから成っている。
踏段30の前縁側下方には当該踏段30の長手方向に、当該踏段30を取付けるための踏段軸33が設けられている。踏段軸33は、その両先端に設けられた走行ローラ34a,34bがそれぞれ搬送用周回軌道20を構成する断面コ字形のガイドレール20a,20bに走行自在に嵌合されている。
【0022】
駆動用周回軌道40は、前記の搬送用周回軌道20の内側即ち内周側に所定の間隔を置いて併行に設けられており、この駆動用周回軌道40に規制されながら牽引手段50が周回駆動される。
駆動用周回軌道40は、搬送用周回軌道20と同様に、この例では断面コ字形の一対のガイドレール40a,40bが、当該コ字形の開放部がエスカレータの幅方向に間隔を保って相対するよう向けられた状態で、周回方向に併走するように併行に延在されている。
【0023】
牽引手段50は、駆動機1の動力が駆動チェーン3を介して上部スプロケット2A及に伝達されて周回駆動され、上部スプロット2Aと下部スプロケット2Bとに掛けまわされた一対の平行チェーン51a,51bからなる周回駆動チェーン51と、この平行チェーン51a,51bの幅方向に架け渡されて固定された牽引軸52と、この牽引軸52の両先端に設けられた牽引ローラ53(53a,53b)とからなり、牽引ローラ53(53a,53b)が駆動用周回軌道40(40a,40b)に走行自在に嵌合されている。
この牽引軸52は搬送器としての踏段30の設置数に応じ各踏段30毎に周回駆動チェーン51(51a,51b)に配設されている。
【0024】
連結部材60(60a,60b)は、牽引手段50の各牽引軸52と当該牽引軸52と対応する各踏段30の踏段軸33とをそれぞれ回動自在に連結する一定長さの部材であり、当該部材の一方端が当該踏段30の踏段軸33に、他端が対応する牽引軸52にそれぞれ回動自在に枢着されている。各連結部材60(60a,60b)の長さは等しく一定としてある。これらの各連結部材60(60a,60b)によって、周回駆動チェーン51(51a,51b)の駆動力が各踏段30に伝えられる。
【0025】
次に、搬送器としての踏段30の速度変更方法について説明する。
先ず、搬送用周回軌道20に対して駆動用周回軌道40が平行な区間(軌道区間)においては、その平行間隔の広狭に拘わらず、周回駆動チェーン51の速度と当該周回駆動チェーン51に連結部材60を介して牽引される踏段30の速度とは等しい。
尚、この場合、平行間隔が最大幅に開かれたとき、連結部材60は平行軌道(20,40)に対して略直交した姿勢となり、平行間隔が最大幅でないときの連結部材60は、牽引する側即ち駆動用周回軌道40側の端部(以下、先行端部ともいう)が周回方向に先行し、牽引される側即ち搬送用周回軌道20の端部(以下、後行端部ともいう)が周回方向に後行した傾斜姿勢となる。何れにおいても、平行間隔の区間においては連結部材60のこの姿勢は不変である。
【0026】
次に、搬送用周回軌道20に対して駆動用周回軌道40を次第に近づける区間(軌道区間)においては、両軌道20,40が平行間隔の時の速度、即ち駆動チェーン40の速度に比べて、踏段30の速度が遅くなる。
これは、連結部材60の先行端部(駆動用周回軌道40側)が、当該連結部材60の後行端部(搬送周回側軌道20側)の、周回方向の前方に近づいてくるにつれて、当該連結部材60の長さ方向が周回方向と平行になるよう姿勢を変えつづけ、この間、当該連結部材60の後行端部が周回方向と逆方向へと相対的に後退させられるからである。
【0027】
他方、搬送用周回軌道20に対して駆動用周回軌道40を次第に遠ざける区間(軌道区間)においては、両軌道20,40が平行間隔の時の速度、即ち駆動チェーン40の速度に比べて、踏段30の速度が速くなる。
これは、連結部材60の先行端部(駆動用周回軌道40側)が、当該連結部材60の後行端部(搬送周回側軌道20側)の、周回方向の前方から遠ざかるにつれて、当該連結部材60の長さ方向が周回方向と直交になるよう姿勢を変えつづけ、この間、当該連結部材60の後行端部が周回方向に相対的に前進(加速)させられるからである。
【0028】
前記のように、搬送用周回軌道20に対して駆動用周回軌道40の一部を、次第に近づける区間や、次第に遠ざける区間や、平行な区間を設けることにより、前記牽引手段50の周回速度が一定であっても、当該牽引手段50の周回速度に比べて、踏段30の速度を、次第に近づける区間では遅く、次第に遠ざける区間では速く、平行な区間では等しくすることができる。
【0029】
前記の踏段30の速度変更を図4に基づいて説明する。
図4において、Lは連結部材60の長さであり、駆動用周回軌道40と搬送用周回軌道20及び連結部材60のみを示しているが、実際には周回駆動チェーン51により連結部材60は移動しており、説明の都合上この周回駆動チェーン51は省略している。
又、実際は、搬送用周回軌道20が水平に設定され、駆動用周回軌道40を水平から傾斜へと変化させているが、説明の都合上、これを逆にして表している(実質は同様)。
更に、連結部材60は、その先行端部x側及び後行端部y側が、平行な搬送用周回軌道20と駆動用周回軌道40とに対して直角に描いているが、これも説明のためであり、実際には、駆動用周回軌道40に対して進行方向後方側に角度がついた姿勢に傾斜している(倒れている)。
【0030】
図4では、駆動用周回軌道40は区間A−B−C−Dの全てにおいて直線で表され、搬送用周回軌道20は、区間a−bと区間c−dとが駆動用周回軌道40に対して平行で、区間b−cにおいて駆動用周回軌道40に対して角度θで傾斜して表されている(実際とは逆)。
【0031】
周回駆動チェーン51の速度をV0とすると、
連結部材60の先行端部xは、駆動用周回軌道40における、区間A−B、区間B−C、区間C−Dの全てにおいて等しく、速度V0である。
他方、連結部材60の後行端部yは、搬送用周回軌道20における、区間a−bの速度v1と区間c−dの速度v3とは速度V0である。即ち、V0=v1=v3となる。
連結部材60の牽引軸52との取り付け端部である先行端部xと、踏段軸33との取付部である後行端部yの速度が、駆動用周回軌道40と搬送用周回軌道20との平行区間において、周回駆動チェーン51の速度と踏段30の速度に等しくなるのは構造上白明である。
【0032】
次に、区間b一cにおける連結部材60の後行端部yの速度v2は、
v2={(1−sinθ)/cosθ}V0であり、v2<V0となる。
つまり、搬送用周回軌道20と駆動用周回軌道40との軌道の平行間隔が次第に狭くなる区間では、搬送用周回軌道20と駆動用周回軌道40とに規制された各々の踏段軸33と牽引軸52の速度は、牽引軸52の速度よりも踏段軸33の速度の方が遅くなる。即ち、このような区間では踏段30の速度が遅くなる。
【0033】
次に実際の踏段30の動作を図5乃至図7で説明する。
図中では、踏段30の踏板31のみ記載し、立上り部(ライザ)32は省略してある。又、全て水平として記載しているが、これは説明の都合上であり階段状の実際とは異なる。
図5は、踏段30が一定速度で移動しているとき、搬送用周回軌道20と駆動用周回軌道40との平行区間を示したもので、この平行区間では、周回駆動チェーン51の速度と踏段30の速度は同じである。
図6は、踏段30が一定速度で移動しているとき、搬送用周回軌道20に対して駆動用周回軌道40を次第に近づけた区間を示したもので、このように近づける区間では、周回駆動チェーン51の速度より踏段30の速度が遅くなる。
図7は、踏段30が一定速度で移動しているとき、搬送用周回軌道20に対して駆動用周回軌道40を次第に遠ざけた区間を示したもので、このように遠ざける区間では、周回駆動チェーン51の速度より踏段30の速度が速くなる。
【0034】
図8において、先ず、乗口としての乗降ロ10Bでは、搬送用周回軌道20と駆動用周回軌道40の間隔を、搬送用周回軌道20に対して駆動用周回軌道40を次第に近づける区間として、踏段30の乗降ロ10Bにおける速度を遅くしてある。
次に、乗降ロ10Bから乗降ロ10Aまでの中間距離即ち単純な移送区間では、搬送用周回軌道20に対して駆動用周回軌道40を平行区間として、通常の速度に戻して運行させている。
最後に、降口としての乗降ロ10Aでは、搬送用周回軌道20に対して駆動用周回軌道40を次第に近づける区間として、踏段30の乗降ロ10Aにおける速度を遅くしている。
【0035】
尚、踏段30が減速する区間での当該踏段30の踏段軸33とその前後の踏段30の踏段軸33との間隔に、踏段30踏板31の周回方向の長さを決めるに際しては、踏段30の速度が変化することにより、通常の速度の区間(平行区間)では踏段30の踏板31とその前後の踏段30の踏板31との間に隙間が生ずることに留意する必要がある。
【0036】
例えば、エスカレータの場合は、踏段30の速度が通常の速度である平行区間は、実際には図1に示す傾斜部11区間であるから、この区間における踏段軸33相互の前後間隔が広がるが、搬送用周回軌道20が水平面に対して角度を持っているため、踏段30の立上り部(ライザ)32の角度を調整することによって、この間隙を吸収することができる。
【0037】
又、トラベータ(動く歩道)の場合では、図9及び図10に示すように前後の踏板31の互いの端部の形状をくし状の相補形状とすることによって、隙間を吸収させることができる。図9は間隔が狭くなった場合を示し、図101は間隔が広くなった場合を示している。
【0038】
【発明の効果】
上記のように、この発明によれば、従来のエスカレータでは踏段6の速度はどの部分でも同じであったが、ガイドレール(駆動用周回軌道40)に規制され、チェーン(周回駆動チェーン51)により駆動される車軸(牽引軸12)と、ガイドレール(搬送用周回軌道20)に規制され、車軸(牽引軸12)に連結された車軸(踏段軸5)において、ガイドレール(駆動用周回軌道40)とガイドレール(搬送用周回軌道20)の間隙を変化させることによって、車軸(踏段軸5)の速度および車軸(踏段軸5)に固定された踏段6の速度を変化させることができる。
【0039】
このように、搬送装置の一部の区間のみ速度を変化させることができるため、全体の輸送効率を低下させること無く、乗降ロ11で利用者が安全に乗り降りすることができる。
尚、連結部材60を帯状の形態で説明したが、索状および関節状の連結部材60であっても効果は同じである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1のエスカレータの構成を示す側面図である。
【図2】 踏段部廻りの拡大側面図である。
【図3】 図2の矢視Aより見た踏段の正面図である。
【図4】 踏段速度の変化を示す概念図である。
【図5】 一定速時の踏段回りを示す側面図である。
【図6】 減速時の踏段回りを示す側面図である。
【図7】 加速時の踏段回りを示す側面図である。
【図8】 搬送用周回軌道と駆動チェーンレールと連結部材の関係を示す概念図である。
【図9】 動く歩道における踏板間の隙間の変化を吸収する構造例を示す図である。
【図10】 動く歩道における踏板間の隙間が開いた状態を示す図である。
【図11】 従来のエスカレータの構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 駆動機、11 傾斜部、2 上部スプロケット、3 駆動チェーン、4 踏段チニーン、5 踏段軸、6 踏段、7 踏板、8 ライザ、9 踏段ローラ、10 乗降口、11 傾斜部、12 牽引軸、13 駆動チェーンローラ、14 踏段チニーンレール、15 搬送用周回軌道、16 連結部材。

Claims (7)

  1. 搬送用周回軌道に規制されながら、被搬送物を載せる複数の搬送器が、周方向に列をなし、前後の搬送器とは相互に独立して周回自在に設けられた搬送用周回手段を備えた搬送装置において、
    前記搬送用周回軌道の内側に間隔を置いて併行に設けられた駆動用周回軌道に規制されながら周回駆動される牽引手段に対して、前記各搬送器毎を、一方端が当該搬送器に他端が前記牽引手段にそれぞれ回動自在に枢着された一定長さの連結部材で連結しておき、
    前記搬送用周回軌道に対して前記駆動用周回軌道の一部を、次第に近づける区間や、次第に遠ざける区間や、平行な区間を設けて、
    前記牽引手段の周回速度を一定としたとき、当該牽引手段の周回速度に比べて、前記搬送器の速度を、次第に近づける区間では遅く、次第に遠ざける区間では速く、平行な区間では等しくすることを特徴とする搬送装置の搬送速度変更方法。
  2. 連結部材で連結された搬送器と牽引手段との併行間隔を最大に広げたときの搬送用周回軌道と駆動用周回軌道との最大併行間隔よりは狭く、且つ、前記併行間隔を最小に狭めた搬送用周回軌道と駆動用周回軌道との最小併行間隔よりは広い一定の併行間隔に基づく前記搬送器の周回速度を定常速度として設定することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置の搬送速度変更方法。
  3. 搬送用周回軌道と駆動用周回軌道とは、略同一の垂直面、水平面又は傾斜面の何れかの面内に配設することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の搬送装置の搬送速度変更方法。
  4. 搬送用周回軌道に規制されながら、被搬送物を載せる複数の搬送器が、周方向に列をなし、前後の搬送器とは相互に独立して周回自在に設けられた搬送用周回手段を備えた搬送装置において、
    前記搬送用周回軌道の内側に間隔を置いて併行に設けられた駆動用周回軌道と、前記駆動用周回軌道に規制されながら周回駆動される牽引手段と、前記の各搬送器毎に、一方端が当該搬送器に他端が前記牽引手段にそれぞれ回動自在に枢着された一定長さの連結部材とを備え、
    前記搬送用周回軌道に対して前記駆動用周回軌道の一部を、次第に近づける区間や、次第に遠ざける区間や、平行な区間を設けて、前記牽引手段の周回速度を一定としたとき、当該牽引手段の周回速度に比べて、前記搬送器の速度を、次第に近づける区間では遅く、次第に遠ざける区間では速く、平行な区間では等しくなる構成としたことを特徴とする搬送装置。
  5. 連結部材で連結された搬送器と牽引手段との併行間隔を最大に広げたときの搬送用周回軌道と駆動用周回軌道との最大併行間隔よりは狭く、且つ、前記併行間隔を最小に狭めた搬送用周回軌道と駆動用周回軌道との最小併行間隔よりは広い一定の併行間隔に基づく前記搬送器の周回速度を定常速度として設定したことを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
  6. 搬送装置はエスカレータであって搬送器は乗客が乗る踏段であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の搬送装置。
  7. 搬送装置はトラベータであって搬送器は乗客が乗る踏板であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の搬送装置。
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