JP4023635B2 - 索道の搭乗コンベア装置による乗車方法 - Google Patents

索道の搭乗コンベア装置による乗車方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術】
本発明は索道の分野において、停留場の搬器経路に搭乗コンベア装置をそなえて搭乗者と搬器の速度差を減少することで搭乗者の搬器への乗車を容易にした搭乗コンベア装置による搭乗者の乗車方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
索道設備は山岳、傾斜地における輸送、交通機関として用いられているが、特に積雪地におけるスキーリフトとして多用されている。
【0003】
現行制度上、上り線側だけで乗客を輸送する乙種特殊索道と呼称されるスキーリフトには固定循環式索道と自動循環式索道とがある。固定循環式索道のスキーリフトは、循環する索条に固定式握索機を用いて椅子式搬器を半永久的に固着して運行を行うもので、設備が比較的簡単な構成であり、従来から著しく多数、実施されている。
【0004】
これに対して、自動循環式索道のスキーリフトは、循環する索条に自動式握索機を用いて椅子式搬器を脱着可能に連結して索条の移動と共に搬器を移動し、停留場においては搬器から索条を離れさせて緩速移送し、この間に乗降を行わせるもので、搬器速度を速くすることができるので、近年は多く用いられるようになってきている。しかし設備の構成が固定循環式索道に比べて複雑かつ大規模となる難点も有している。
【0005】
前記の固定循環式索道のスキーリフトは構成が簡単であり経済的に建設できる利点があるが、停留場内の運転速度は索道線路中の運転速度と同一のため、移動状態の搬器に安全に乗降可能な速度には一定の限界があり、それ以上に搬器の運転速度を上げられない問題点があった。
【0006】
このような問題点を解消する目的で乗降位置に乗客の乗降を支援するためのコンベア装置を用いる次のような先行技術が知られている。実開昭47−16520号公報「チェアーリフトの乗降装置」には、リフトターミナルの乗り場または降り場に沿って索条速度より遅い速度で定速循環するコンベアが設けられ、乗客は搬器の進行のタイミングを見計らって、静止位置からコンベアに乗り、コンベアを経て搬器に搭乗するようにしたものである。
【0007】
特開昭48−2652号公報「リフト用の動く乗降場における搬器に乗る方法」においても、前記のものとほぼ同様の索条速度に従って調整した一定速度で循環するコンベアを用いて乗降を行うものが示されている。
【0008】
また、実開昭60−91547号公報「リフト搭乗装置」に示されたものは、前記と同様のコンベアを用いると共に、このコンベアのベルト面に乗り込み位置の表示が付されていて、この表示位置と、乗車すべき搬器の移動とが連動関係を有するように駆動され、乗客は前記表示に従ってコンベア上に乗れば、搬器移動のタイミングと一致して好適に搬器に搭乗できるように企図されたものである。
【0009】
つづいて、実開平3−42774号公報「固定循環式スキーリフトの搭乗支援装置」に示されたものは同様に停留場の乗車位置に搭乗コンベア装置と、その前方には搭乗コンベア装置への進入のタイミングを調整するためのゲート装置を備える。さらに、ゲート装置と搭乗コンベア装置の間には乗客加速手段である下降勾配区間あるいは加速コンベア装置を備える。つづいて、索条の移動経路には搬器検出器と索条移動量検出器を備える。こうして、搬器位置と索条の移動量でゲート装置の開閉動作を制御して乗客はゲート装置により好適なタイミングで乗客加速手段である下降勾配区間あるいは加速コンベア装置で搭乗コンベア装置とほぼ等速となって搭乗コンベア装置へ移乗する。つづいて、搭乗コンベア装置で搭乗者は乗車位置まで移送されて後方から追いついて来る搬器へ乗車をする。
【0010】
上記したように、乗客が搬器へ乗降する際に搭乗コンベア装置で搬器との速度差を少なくして乗車が容易になるように支援する装置に関する技術が開示され提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
これに対して、固定循環式索道のスキーリフトでは椅子式搬器の定員は2人であった。しかし、近時自動循環式索道の椅子式搬器と同様に定員4人の搬器を固定循環式索道のスキーリフトに用いる試みがなされ、また実用化され始めている。このように一度に多人数が搬器へ乗車する際には各々の乗客の乗車位置へ移動するタイミングに差が大きくなる。従って、乗車の安全の観点から定員が増えるとそれだけ搬器の運転速度を下げることが必要となる問題点が生じた。これを、従来の2人乗り椅子式搬器と同様の運転速度を確保するためには搬器へ乗車する際の搬器と搭乗者の速度差を減少させるために停留場の乗車位置には搭乗コンベア装置を備えるようにする。しかし、さらに詳細には同じ搬器に乗車をする搭乗者がゲート装置を通過してから搭乗コンベア装置へ移乗する間に搭乗者の各々で速い人と遅い人の差が多少とも生じる。また、搭乗コンベア装置の移送区間内で搭乗者全員が当該搬器に乗車しなければならない制約があること。搭乗者がゲート装置から乗車位置へ移動する間に搬器に接触しないようにゲート装置のゲートの開閉動作をする必要もある。実用化においては搭乗者の安全を確保するためには前記した課題がある。
【0012】
前記した課題を解決するために本発明は、両端の停留場に枢設した滑車と滑車との間に張架され循環する索条に搬器を咬着懸垂して前記索条の移動と共に前記搬器を運行し、前記搬器には乗客を搭乗させて輸送を行う固定循環式索道の前記停留場において、乗客の進入路付近に配設され前記搬器の移動と連動して乗客の進入可否を指示するゲート装置と、乗客の搭乗位置付近に配設され前記搬器経路に沿って配設され無端状に循環駆動される搭乗コンベア装置と、該搭乗コンベア装置で移動する搭乗者を検出する搭乗者検出器と前記搬器の通過位置を検出するための搬器検出器と、前記索条の移動量をパルスの数にして計数する移動量検出器と、前記搭乗者検出器と前記搬器検出器と前記移動量検出器により前記ゲート装置の開閉動作と前記搭乗コンベア装置の速度を制御するための制御装置とよりなり、該制御装置で前記ゲート装置の開閉動作と前記搭乗コンベア装置の速度を調整することで搭乗者が前記ゲート装置を通過して移動する搬器と接触せず、かつ、前記搭乗コンベア装置の移動区間内で搬器へ乗車できるようにし、前記搭乗コンベア装置で移動する搭乗者のうちの低速搭乗者及び高速搭乗者を搭乗者検出器で検出して判別し低速搭乗者が数回検出されると、搬器検出器で搬器を検出してからゲート装置を開くタイミングを早め、高速速搭乗者を数回検出するとゲート装置を開くタイミングを遅らせ、さらに搭乗コンベア装置の速度を途中で減速する。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明は固定循環式索道で乗客が搬器へ搭乗する際に搭乗者と搬器との相対的な速度差を減らして乗客が搬器へ搭乗するのを支援する搭乗コンベア装置を用いた乗車方法についてのものである。
【0014】
それぞれに、滑車を枢設した両端の停留場の内の特に乗車側の停留場であって、停留場の出発側にはコンベアベルトを可変速できる搭乗コンベア装置を設備する。そして、搭乗コンベア装置の線路と反対の方向である手前側には進入路とゲート装置とを設ける。また、搭乗コンベア装置の搭乗者移送区間には移送する搭乗者を検出するための搭乗者検出器を備える。つぎに、搬器を懸垂した索条を滑車へ支承して誘導するための滑車の巻き掛け開始側に配備した2輪の受索輪を枢着して構成した索受装置には搬器の通過を検出するための搬器検出器と、索条の移動量、即ち、搬器の移動量を受索輪の回転数に置換してパルスを発生させるための索条移動量検出器とを具えるようにする。
【0015】
制御装置では下り線側を移動して停留場に到着した搬器が到着側の滑車付近に配備した索受装置を通過すると搬器検出器が動作し、索条移動量検出器で発生されたパルスの計数が開始される。制御装置側では予め基定パルス値が設定されており、先に計数したパルス数が基定パルス値に達すると、即ち、搬器が搬器検出位置から基定量だけ移動したものと見做されてゲート装置が開動作される。
【0016】
ゲート装置で待機していた乗客は開いたゲート装置を通過して進入路を加速して自走し、搭乗コンベア装置の循環移動しているコンベアベルトへ移乗する。そして、搭乗者は搭乗コンベア装置で移送される間に後から追従して来る搬器へ乗車をする。以上は搭乗コンベア装置による搭乗者の正常な乗車方法について記載したものである。
【0017】
これに対して、前記ゲート装置が開いてから搭乗者がゲート装置を通過して進入路を自走する際に、搭乗者の年齢、性別、運動能力等により、進入路を遅く通過する搭乗者即ち低速搭乗者と、進入路を速く通過する搭乗者即ち高速搭乗者とがある。従って、低速搭乗者については滑車周縁を索条と共に循環中の搬器と低速搭乗者が接触することを防ぐ目的で搬器検出後の搬器通過区間を基準にして搭乗コンベア装置で移送される低速搭乗者を搭乗者検出器で検出し、所定の回数この低速搭乗者が検出された際には前記したゲート装置を開くための基定パルス数を変更して搬器を検出した後のゲート装置の開く時期を早めるように制御する。
【0018】
つづいて、ゲート装置を通過した前記の高速搭乗者については前記した低速搭乗者の監視に引き続き、同様にして搭乗コンベア装置で移送される高速搭乗者を搭乗者検出器で検出するとコンベアベルトの循環移動速度を所定の時間減速させることで後追いして来る搬器と移送中の高速搭乗者との間隔を詰めることで高速搭乗者が搭乗コンベア装置から外れることなく移送中に搬器へ乗車できるように制御するようにしたものである。
【0019】
【実施例】
以下、本発明の実施の形態を図を用いて説明する。図1は搭乗コンベア装置11を配備した乗車側の停留場1の機器配置を示した平面図であり、図2は図1で示した停留場1の側面図を示したものである。図1の停留場1には滑車4が枢設されており、索条3は図示右側の索道線路中の矢印38方向より到着側1aに配備された索受装置5で支承して誘導された後に滑車4の周縁に巻き掛けられ屈折された後に出発側1bに配備された索受装置6で再び索道線路中の矢印39方向に向けて支承して誘導される。索条3には握索機7a,7a,…を介して4人掛けの椅子式の搬器7,7,…が所定の間隔毎に複数台が固着して懸垂されている。
【0020】
索条3の出発側1bの後方得延長線上であって、かつ停留場1の後方には進入路10が設けられている。かかる進入路10の図示左側の端部にはゲート装置9が配設されている。ゲート装置9は搬器7の定員4人に対応して搭乗者8,8,…が通過可能な間隔でポスト9b,9b,…を立設して各々には水平方向に回動する扉9a,9a,…が枢着されており、開閉動作をして搭乗者8,8,…の進入路10への乗り入れの可否を規制しているもので公知の装置である。
【0021】
次に、ゲート装置9を配備した点D1から搭乗コンベア装置11の始点でもある点D2に至る区間には図2で示すように緩勾配をなした進入路10が設けられている。かかる進入路10の表面は積雪面とするか、若しくは人工芝に似た合成繊維を布植したマットを敷くことでスキー用の滑走面が形成されている。
【0022】
スキーを履いて待機していた搭乗者8,8,…はゲート装置11の扉9a,9a,…が一斉に開くとゲート装置11を通過して緩勾配の進入路10を滑走しながら搭乗コンベア装置11のコンベアベルト16の循環移動速度とほぼ等速にまで加速して点D2で衝撃なく円滑にコンベアベルト16に移乗をする。
【0023】
つぎに、点D2から点D4へ至る間には搭乗コンベア装置11が配設されている。搭乗コンベア装置11は搬器7,7,…の進行方向前側に電動機13で回転される駆動プーリー12を具え、進行方向後側には折り返しプーリー14を具える。かかる駆動プーリー12と折り返しプーリー14の間に搬器7よりやや巾広の無端状に繋いだコンベアベルト16を巻き掛けて緊張する。電動機13は回転を可変速に制御してコンベアベルト16の移動速度を変速できるようにする。定常のコンベアベルト16は移動速度は索条3の移動速度である搬器7,7,…の運転速度と一定の比率(約1/2)で矢印32,33,34,35方向に循環移動される。さらに、駆動プーリー12と折り返しプーリー14およびこの間に緊張されているコベアベルト16および電動機13の主要な構成機器は取付台17上に並べて装着されてコンベアベルト16の上面だけを露出させた状態で搬器7,7,…への乗車高さとなるようにして停留場1の出発側1bに搭乗コンベア装置11が埋設されている。また、図1、図2で示すように搭乗コンベア装置11には詳細は後記するが折り返しプーリー14と連動して回転する滑り検出器15とコンベアベルト16の両横には蛇行検出器21,21を具えてコベアベルト16の循環移動状況を監視するようにしている。
【0024】
上記の蛇行検出器21の構造は図3で示すように取付台17にリミットスイッチ等の検出スイッチ23を取り付け、作動用の検出バー22を回動可能に倒立させて検出スイッチ23に枢着する。こうしてコンベアベルト16が循環移動中に2点鎖線で示した矢印36方向に蛇行すると前記検出バー22を矢印37方向の検出位置22aへ転動させることで蛇行検出器21の電気的な検出が行なわれる。他方側の蛇行検出器21についてもコンベアベルト16の蛇行する方向が図3に対して反対になり、従って、検出バー22の転動方向も反対になるだけで同一の構造である。
【0025】
また、滑り検出器15については回転発電機を折り返しプーリー14に連動させて回転を電圧変換し、駆動プーリー12側にも同様にして駆動プーリー12に連動する回転発電機を具えて回転を電圧に変換し両電圧の差が基準値以上に達した時、駆動プーリー12とコンベアベルト16の間に滑りが生じた状態になったものとして滑りを電気的に検出するものである。
【0026】
つぎに、前記した索道線路中より滑車4へ索条3を誘導するための到着側1aに配備した索受装置5には近接スイッチを用いた搬器検出器18と索受装置5に枢着されて索条3の移動と共に回転する一方側の受索輪5aの側面に検出片を固着し、受索輪5aを枢着しているビーム(図示していない。)側には検出片の回転通過で動作する誘導接点型の検出器を具えて受索輪5aの回転をパルスに変換するようにした索条移動量検出器19とが装着されている。
【0027】
実現化されたものは固定循環式索道のスキーリフトに4人掛け椅子式の搬器7,7,…を用いて従来の2人掛けの搬器を用いた場合と同じ運転速度(2m/s)で運行するために搭乗コンベア装置11を採用したものである。以下、搭乗コンベア装置11を用いての乗車方法および動作順序について説明する。
【0028】
索条3は索道線路60方向から矢印38方向に進行し、到着側11aの索受装置5で支承して滑車4へ誘導され、半周分巻き掛けられて180°方向転換されて出発側1bの索受装置6で支承して誘導されて再び索道線路60の矢印39方向へ向かう。搬器7,7,…は所定の間隔で握索機7a,7a,…が索条3を握索して索条3と共に同じ経路で運行される。
【0029】
ゲート装置9は扉9a,9a,…が閉じており、図2で搭乗者8,8,…は出発側1bの待機場所1cで待機をしている。また、搭乗コンベア装置11のコンベアベルト16は電動機13により搬器7,7,…の運転中には継続して循環移動している。
【0030】
索条移動量検出器19は受索輪5aの回転で索条3の一定移動量毎にパルス信号を制御装置50へ送出している。以下、図4のダイヤグラムおよび図5フローチャートで搬器検出から搭乗者8,8,…が搬器7へ乗車をして出発するまでの順序を説明する。
【0031】
搬器7が索道線路60の矢印38方向から停留場1へ到着して索受装置5を通過すると搬器検出器18が動作して搬器検出点Pから索条移動量検出器19からのパルスの計数を開始し、該計数値がゲート開点Aの搬器7の移動量に相当する設定値にまで達すると制御装置50からゲート装置9へ開の指令を送り扉9a,9a,9a,9aが一斉に開く。その時点で搬器7は図1で示す搬器位置7Aから搬器位置7Bへ移動している。ゲート装置9で待機していた搭乗者8,8,…はゲート装置9を通過して進入路10の始点である点D1から下り緩勾配になっている進入路10である進入区間L1を矢印40方向へ加速しながら滑走しコンベア始点D2に至る。
【0032】
つづいて、搭乗者8,8,…循環移動しているコンベアベルト16へ移乗する。そして、搭乗者8,8,…はコベアベルト16で移送される間に搭乗者検出位置D3に設けられている搭乗者検出器20を構成する光電スイッチのビームを遮断することで通過が検出される。搬器検出点Pよりゲート装置9の開閉時間の制御と並行して進入路10を遅く通過する低速搭乗者と速く通過する高速搭乗者との監視が行われる。
【0033】
以下、図4のダイヤグラムおよび図5のフローチャートに従って説明をする。始めに、搬器検出点Pから索条3の設定移動量(設定時間)P1、即ち、搬器7が搭乗者検出位置D3を通過している前後の時間を経過後に低速者監視開始点Eから低速者監視時間P2の間、搭乗者検出位置D3を搭乗者8が通過して搭乗者検出器20が作動すると低速搭乗者であると見做す。続いて、低速者カウンタCSを増数させ、高速者カウンタCFをリセットする。引き続き、制御装置50に設定されている低速者規定値と等しい回数の低速搭乗者の検出が連続して行われると、ゲート装置9を早く開くようにゲート開点Aをシフトして低速者監視終了点Fで低速搭乗者の監視が終了する。これにより滑車4を循環移動して来る搬器7と搭乗者8が接触せずにコンベアベルト16へ移乗して移送されて、後方より追従して来る搬器7に搭乗出来るようにしている。
【0034】
つぎに、高速搭乗者の場合について記す。搬器検出点Pから低速搭乗者の検出と並行して索条3の設定移動量(設定時間)P3(P1+P2)経過後の高速者監視開始点Fから高速者監視時間P4の間、搭乗者検出位置D3を搭乗者8が通過して搭乗者検出器20が作動すると高速搭乗者であると見做す。図4のフローチャートでは点線の高速搭乗者移動線d2で示したもので搭乗者検出位置D3上の高速者監視時間P4の間を通過している。こうして、高速搭乗者の検出が行われると高速者監視終了点Gから設定移動量(設定時間)P5を経過後にコンベア減速開始点Hよりコンベア減速区間P6の間、コンベアベルト16の循環移動速度を約1/2に減速し、コンベア減速終了点Iから再び元の循環移動速度に復帰させる。即ち、実線で示した高速搭乗者移動線d2と重なり、搬器移動線d1と乗車位置D6で交叉して、即ち、この位置でコンベアベルト16で移送中の搭乗者8,8,…が搬器7へ乗車することを示している。
【0035】
また、同時に高速者カウンタCFを増数させ、さらに、低速者カウンタCSをリセットする。引き続き、制御装置50に設定されている高速者規定値と等しい回数の高速搭乗者の検出が連続して行われるとゲート開点Aを遅く開く方向へシフトする。その後、高速者監視終了点Gで高速搭乗者の監視を終了する。
【0036】
前記に対して、仮にコンベアベルト16の循環移動速度を減速しないと高速搭乗者はコンベアベルト16で高速搭乗者移動線d3の二点鎖線で示した状態で移送され続ける。従って、図4で示すようにコンベアベルト16の移送区間L2内で高速搭乗者移動線d3と搬器移動線d1とは交叉しておらず、即ち、搭乗者8,8,…が搬器7へ乗車する前にコンベアベルト16による移送が終わってしまい搭乗コンベア装置11から外れることになる。従って、前記したように高速搭乗者の場合には移送途中でコンベアベルト16を一時的に減速することが必要になる。
【0037】
つぎに、ゲート装置9のゲート開点Aで開いた扉9a,9a,…は所定の開時間T1が経過後にゲート閉点Bで閉じる。ここで、ゲート閉点Bは図4に示す低速搭乗者移動線d4に示すもので、図1に示す進入路10を比較的遅く滑走してコベアベルト16に移乗して移送され、搭乗者検出位置D3を通過した直後の搬器移動線d1と交叉する乗車位置D5で搭乗者8,8,…が搬器7へ乗車する状態となるように設定されたものである。そして、閉時間T2を経過後に相当する次の搬器7が搬器検出点Pを通過してゲート開点Aまで設定されたパルス規定値の距離分を移動すると再びゲート装置9の扉9a,9a,…が開いて次に並んでいた搭乗者8,8,…がゲート装置9を通過する。
【0038】
また、図6のフローチャートで示すように搭乗コンベア装置11のコンベアベルト16は前記した構成の滑り検出器15と2つの蛇行検出器21,21とで移動状態を常時監視されて異状が検出されると搬器7,7,…の運転を停止して搭乗者8,8,…の安全を計るようにしている。
【0039】
【発明の効果】
近年、固定循環式索道のスキーリフトで従来より多用されて来た2人乗りの椅子式搬器を4人乗りの椅子式搬器にして輸送力を向上させるもくろみがある。しかし、一度に乗車する搭乗者の人数が増加すると乗車位置への進入および搬器へ乗車するタイミングのばらつきが大きくなるために安全上、2人乗り搬器を用いた場合より運転速度を下げざるを得なかった。この点を解消するために搭乗コンベア装置を用いて搭乗者と搬器との相対速度差を縮めて、従来の2人乗り搬器の運転速度で運転できるようにする。
【0040】
本発明においては、搭乗コンベア装置の手前には進入路とゲート装置を設けて、搭乗者が搭乗コンベア装置で移送されながら適切な移送区間で搬器へ乗車する方法を提供することにある。特に、搭乗者がスキーヤーである場合にゲート装置へ移乗する際に、年齢、性別、運動能力等で進入路を速く通過する搭乗者と遅く通過する搭乗者がある。速く通過する所謂高速搭乗者については搭乗コンベア装置の移送区間内で搬器へ乗車できない事が起こるので搭乗コンベア装置の移送速度を一時的に減速することで移送区間内で高速搭乗者が搬器へ乗車できるようにすると共に、搬器位置に対するゲート装置の扉を開くタイミングを遅らせるように制御する。他方、進入路を遅く通過する所謂低速搭乗者に対しては、反対に搬器位置に対するゲート装置の扉を開くタイミングを早めることで滑車を循環移動中の搬器と接触しないように低速搭乗者が搬器へ乗車できるように制御するものである。こうして、固定循環式索道に搭乗コンベア装置を用いる場合にゲート装置から進入路を経て搭乗コンベア装置へ移乗するまでの搭乗者の通過時間に個人差があってもゲート装置の扉を開くタイミングと、搭乗コンベア装置の移動速度とを自動的に変更するようにして搭乗者が搭乗コンベア装置で移送されて安全に搬器へ乗車することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搭乗コンベア装置を用いた固定循環式索道の停留場を説明した平面図である。
【図2】本発明の搭乗コンベア装置を用いた固定循環式索道の停留場を説明した側面図である。
【図3】搭乗コンベア装置の蛇行検出器の構造を説明した一部を断面にした側面図である。
【図4】搭乗者が搭乗コンベア装置で搬器に乗車する状況を説明したダイヤグラムである。
【図5】低速搭乗者が搭乗コンベア装置で搬器へ乗車する場合の制御方法を説明したフローチャートである。
【図6】低速搭乗者が搭乗コンベア装置で搬器へ乗車する場合の制御方法を説明したフローチャートである。
【図7】滑り検出器と蛇行検出器による搬器の運転制御方法を説明したフローチャートである。
【符号の説明】
1 停留場
1a 到着側
1b 出発側
1c 待機場所
2 乗車場
3 索条
4 滑車
5 索受装置
5a,5a 受索輪
6 索受装置
6a,6a 受索輪
7,7,… 搬器
7A,7B,7C 搬器位置
7a,7a,… 握索機
8,8,… 搭乗者
9 ゲート装置
9a,9a,… 扉
9b,9b,… ポスト
10 進入路
11 搭乗コンベア装置
12 駆動プーリー
13 電動機
14 折り返しプーリー
15 滑り検出器
16 コベアベルト
17 取付台
18 搬器検出器
19 索条移動量検出器
20 搭乗者検出器
21,21 蛇行検出器
22,22 検出バー
22a,22a 検出位置
23,23 検出スイッチ
30,31,32,33,34,35 矢印
36,37,38,39,40 矢印
50 制御装置
60 索道線路
CF 高速者カウンタ
CS 低速者カウンタ
P 搬器検出点
A ゲート開点
B ゲート閉点
C ゲート開点
T1 開時間
T2 閉時間
D1 ゲート位置
D2 コンベア始点
D3 搭乗者検出位置
D4 コンベア終点
D5,D6 乗車位置
E 低速者監視開始点
F 低速者監視終了点(高速者監視開始点)
G 高速者監視終了点
H コンベア減速開始点
I コンベア減速終了点
P1 設定移動量(設定時間)
P2 低速者監視時間
P3 設定移動量(設定時間)
P4 高速者監視時間
P5 設定移動量 (設定時間)
P6 コンベア減速区間
L1 進入区間
L2 コンベア移送区間
L3 搭乗者検出距離
d1 搬器移動線
d2,d3 高速搭乗者移動線
d4 低速搭乗者移動線

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  1. 両端の停留場に枢設した滑車と滑車との間に張架され循環する索条に搬器を咬着懸垂して前記索条の移動と共に前記搬器を運行し、前記搬器には乗客を搭乗させて輸送を行う固定循環式索道の前記停留場において、乗客の進入路付近に配設され前記搬器の移動と連動して乗客の進入可否を指示するゲート装置と、乗客の搭乗位置付近に配設され前記搬器経路に沿って配設され無端状に循環駆動される搭乗コンベア装置と、該搭乗コンベア装置で移動する搭乗者を検出する搭乗者検出器と前記搬器の通過位置を検出するための搬器検出器と、前記索条の移動量をパルスの数にして計数する移動量検出器と、前記搭乗者検出器と前記搬器検出器と前記移動量検出器により前記ゲート装置の開閉動作と前記搭乗コンベア装置の速度を制御するための制御装置とよりなり、該制御装置で前記ゲート装置の開閉動作と前記搭乗コンベア装置の速度を調整することで搭乗者が前記ゲート装置を通過して移動する搬器と接触せず、かつ、前記搭乗コンベア装置の移動区間内で搬器へ乗車できるようにし、前記搭乗コンベア装置で移動する搭乗者のうちの低速搭乗者及び高速搭乗者を搭乗者検出器で検出して判別し低速搭乗者が数回検出されると、搬器検出器で搬器を検出してからゲート装置を開くタイミングを早め、高速速搭乗者を数回検出するとゲート装置を開くタイミングを遅らせ、さらに搭乗コンベア装置の速度を途中で減速することを特徴とする索道の搭乗コンベア装置による乗車方法
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