JP3059523U - フィルタ付きの電気コネクタ組立体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 非常に簡単で且つ製造及び組立が容易なフィ
ルタ手段及び端子整列手段を有した多端子コネクタ組立
体を提供する。 【構成】 フィルタ付き多端子電気コネクタ組立体１０
は、ハウジング２６を備えている。上記通路には複数の
端子２２が受け入れられ、そのテイル部分２２ａは、ハ
ウジングから突出する。上記ハウジングにはフレキシブ
ルなキャパシタフィルタ回路２０が取り付けられ、これ
を通して上記端子が延びる。上記端子の一部分を受け入
れる複数の貫通穴を持つフェライトブロック１８が設け
られる、フェライトブロックを取りつけるための端子整
列プレート１６が設けられる。第２のキャパシタフィル
タ回路２０が設けられ、これを通して上記端子が延び
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は電気コネクタに係り、より詳細には、端子整列手段と、フェライトフ ィルタブロックのようなフィルタ手段とを備えた電気コネクタ組立体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

電気回路は、電磁障害（ＥＭＩ）、高周波障害（ＲＦＩ）、静電気放電（ＥＳ Ｄ）及び／又は電磁パルス（ＥＭＰ）により生じる障害又は「ノイズ」から保護 されねばならないような環境でしばしば使用される。このような用途は、周囲の 高周波装置及び他の電子装置へ高周波障害及び電磁障害を引き起こす信号が発生 されるコンピュータのような高周波パルス回路での使用から、静電気放電や電磁 パルスによる電源サージに対して装置を保護しなければならない自動車用途まで 及ぶ。静電気放電や電磁パルスにより発生される高い電圧は、電圧に敏感な集積 回路等を損傷することがある。

【０００３】 このような問題が顕著である１つの環境は、自動車の運転系統のあらゆる種類 の電気回路を制御し、監視し又は相互接続するのにコンピュータ回路を含む電子 回路が使用される自動車産業である。本考案は、このような用途に向けられるも ので、特に、多数の電気的相互接続を使用する自動車又は他の乗物の「フードの 下」に用いられる主電気コネクタ組立体に向けられる。実際に、ここに開示する コネクタは、１６０個もの端子を使用する。又、フィルタ手段は、カーラジオが マイクロプロセッサにより発生された電気ノイズを拾い上げないようにマイクロ プロセッサの放射を減少するのが重要である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記の環境においては、ＥＭＩ及びＲＦＩを抑制するフィルタ機能を有すると 共に、電気コネクタに終端された回路に生じるＥＭＰ及びＥＳＤ障害や他の不所 望な信号を抑制するための過渡抑制手段を有する電気コネクタ組立体を提供する ことが望まれる。電気コネクタ組立体にフィルタ部品を使用すると、電気コネク タが不当に複雑化し、特に、電気コネクタの組立コストが相当に増加するので、 製造及び組立上の問題を引き起こす。自動車用途のような大量生産環境では、コ ストの要件が非常に重要である。自動車の主電気コネクタ組立体のような高密度 コネクタでは、適切な間隔又は「ピッチ」で端子を整列すると共に、製造、組立 及び／又は使用中に端子のピン又はテイル部分を保護するような付加的な要件を 考慮しなければならない。これは、電気コネクタ組立体がプリント回路板に取り 付けられるときに特に言えることである。このような整列部品は、更に複雑さと コストを電気コネクタに追加する。

【０００５】 本考案は、このような問題を解決することに向けられると共に、非常に簡単で 且つ製造及び組立が容易なフィルタ手段及び端子整列手段を有した電気コネクタ 組立体を提供するものである。

【０００６】 そこで、本考案の目的は、上記特徴の新規で且つ改良されたフィルタ付きの電 気コネクタ組立体を提供することである。

【０００７】 本考案の別の目的は、フレキシブルなキャパシタフィルタ回路を含むフラット なフレキシブル回路を用いた新規で且つ改良されたフィルタ付きの電気コネクタ 組立体を提供することである。

【０００８】

【課題を解決する為の手段】

本考案の実施例によれば、電気コネクタ組立体は、複数の端子受入通路を有す る主ハウジング組立体を備えている。これら端子受入通路には複数の端子が受け 入れられ、端子のテイル部分が主ハウジング組立体から突出する。主ハウジング 組立体には、フレキシブルなキャパシタフィルタ回路が取り付けられ、これを通 して端子が延びる。また、端子のテイル部分を受け入れるための複数の貫通穴を 有するフェライトフィルタブロックが設けられている。このフェライトフィルタ ブロックはボックス状の端子整列プレートの内側空洞に収容されている。

【０００９】 主ハウジング組立体の後面を上記端子受入通路が貫通している。フレキシブル なキャパシタフィルタ回路はフラットであり、主ハウジング組立体の後面に取り 付けられる。このキャパシタフィルタ回路は、これを通る端子のテイル部分と電 気的接触を形成する複数のチップキャパシタを備えている。

【００１０】 本考案の１つの実施例では、端子がプリント回路板に略平行に端子受入通路を 通して延びる状態でプリント回路板に取り付けできる直角コネクタをなすように 主ハウジング組立体が形成される。本考案の別の実施例では、端子がプリント回 路板に略平行に端子受入通路を通して延びるが、端子のテイル部分がプリント回 路板に略平行に主ハウジング組立体から突出する状態でプリント回路板上に取り 付けるように構成される。この実施例においては、フラットなフレキシブル回路 が端子のテイル部分をプリント回路板に接続する。

【００１１】 本考案の別の特徴によれば、端子のテイル部分が貫通して延びる第２のフレキ シブルなキャパシタフィルタ回路が設けられる。フェライトフィルタブロックは 、２つのフレキシブルなキャパシタフィルタ回路間に配置される。

【００１２】

【実施例】

以下、添付図面を参照し、本考案の実施例を詳細に説明する。添付図面の図１ には、本考案による多端子のフィルタ付きの電気コネクタ組立体１０が示されて いる。この電気コネクタ組立体１０は、主ハウジング組立体１２と、一対のサブ 組立体１４とを備えている。各サブ組立体１４は端子整列プレート１６を備え、 これはフェライトフィルタブロック１８を受け入れて取り付ける。これらサブ組 立体１４は、以下で詳細に述べるように、主ハウジング組立体１２に取り付けら れる。一対のフレキシブルなキャパシタフィルタ回路２０も、以下で詳細に述べ るように、主ハウジング組立体１２の後部に取り付けられる。複数の端子２２が 主ハウジング組立体１２に取り付けられ、フレキシブルなキャパシタフィルタ回 路２０を経て矢印Ａの方向に主ハウジング組立体１２に組み立てられる。フレキ シブルな各キャパシタフィルタ回路２０は、これを貫通する端子２２と電気的接 触を形成する複数のチップキャパシタ２１を有している。各端子２２は、テイル 部分２２ａを含む。説明上、図１には、帯ホルダ２４に保持された端子２２のグ ループが示されており、これら帯ホルダ２４は、端子２２を矢印Ａの方向に主ハ ウジング組立体１２へと挿入する前に端子２２を一時的に保持するのに使用され る。１６個の端子２２が４つのグループで示されているだけであるが、電気コネ クタ組立体１０は、１６０個以上の端子２２を取り付けることができる。

【００１３】 図１と共に図２を参照すれば、主ハウジング組立体１２は、射出成形された絶 縁インサート２８を有するダイキャストハウジング２６を備えている。この主ハ ウジング組立体１２は、絶縁インサート２８を通して、端子２２を受け入れるた めの複数の端子受入通路３０を備え、端子２２の前方嵌合端はダイキャストハウ ジング２６の空洞３２に露出される。この空洞３２は、端子２２に相互係合する ための雌型端子を有する相補的な電気コネクタ組立体（図示せず）を受け入れる ために設けられている、ダイキャストハウジング２６はその後面３４を有し、こ の後面３４からは複数の取付ペグ３６が突出して、フレキシブルなキャパシタフ ィルタ回路２０の取付穴３７へと挿入され、これらキャパシタフィルタ回路２０ をダイキャストハウジング２６の後面３４に取り付けて、ダイキャストハウジン グ２６とフレキシブルなキャパシタフィルタ回路２０との間に電気的接触を形成 する。

【００１４】 図１及び２を更に参照すれば、主ハウジング組立体１２、特に、ダイキャスト ハウジング２６は、端子２２がプリント回路板３８に略平行に端子受入通路３０ を通して延びる状態でプリント回路板３８に取り付けできる直角コネクタを形成 する構造とされる。主ハウジング組立体１２を直角の向きでプリント回路板３８ に固定するために適当な固定手段４０が設けられている。端子２２は、中間部２ ２ｂにおいて直角に曲げられており、端子２２のテイル部分２２ａはプリント回 路板３８に垂直に延びてプリント回路板３８の適当な穴４２へ挿入され、プリン ト回路板３８上又は穴４２内の適当な回路トレースに相互接続される。

【００１５】 図１及び図２と共に図３を参照すれば、各サブ組立体１４は、上記のように端 子整列プレート１６及びフェライトフィルタブロック１８を備えている。より詳 細には、端子整列プレート１６は、ボックス状であって、一対の側壁５０、一対 の端壁５２、及び底壁即ちプレート５４を画成し、これらは、フェライトフィル タブロック１８を受け入れるように細長い長方形の空洞５６を形成する。端子整 列プレート１６の底壁即ちプレート５４は、端子２２のテイル部分２２ａを受け 入れるための複数の適切に配置され離間された貫通穴５８を含む。換言すれば、 端子整列プレート１６の貫通穴５８は、プリント回路板３８の穴４２に一致する パターン即ち配列にある。

【００１６】 フェライトフィルタブロック１８は、細長くて長方形の断面をしており、端子 整列プレート１６の空洞５６に嵌合されるサイズ及び形状とされる。フェライト フィルタブロック１８は複数の貫通穴６０を含み、これらの貫通穴６０は、フェ ライトフィルタブロック１８が端子整列プレート１６の空洞５６に嵌合されたと きに端子整列プレート１６の貫通穴５８に整列する。それ故、端子２２のテイル 部分２２ａは、フェライトフィルタブロック１８及び端子整列プレート１６の両 方を貫通して延びる。製造及び組立の便宜上、１つの端子整列プレート１６及び １つのフェライトフィルタブロック１８を含む２つのサブ組立体１４が設けられ る。

【００１７】 端子整列プレート１６とフェライトフィルタブロック１８との間には、フェラ イトフィルタブロック１８を端子整列プレート１６に容易に組み立てられるよう にするための相補的な相互係合ラッチ手段が設けられる。より詳細には、端子整 列プレート１６は、プラスチック等の絶縁材料で一体成形され、端子整列プレー ト１６の側壁５０から一対のフレキシブルなラッチアーム６２が形成される。こ れらのラッチアーム６２は、内方に向けられたフック部分６４を有している。フ ェライトフィルタブロック１８の側面には、ラッチくぼみ６６が設けられている 。図３から明らかなように、ラッチくぼみ６６はフェライトフィルタブロック１ ８の上縁及び下縁の両方に設けられている。それ故、フェライトフィルタブロッ ク１８は、その垂直方向の向きに係わりなく、端子整列プレート１６の空洞５６ に嵌合することができる。ラッチアーム６２は、それらの内方を向いたフック部 分６４がラッチくぼみ６６と共に、フェライトフィルタブロック１８を端子整列 プレート１６の空洞５６に組み立てるのに応答してフェライトフィルタブロック １８を端子整列プレート１６に自動的にラッチするためのスナップラッチ手段を 構成する。

【００１８】 ダイキャストハウジング２６と各端子整列プレート１６との間には、端子整列 プレート１６をダイキャストハウジング２６に容易に組み立てるための相補的な 相互係合ラッチ手段が設けられている。より詳細には、図１と共に図３及び図４ を参照すれば、各端子整列プレート１６は、その両端の各々にその隣接端壁５２ から外方に離間されたフレキシブルなラッチアーム７０を有しており、このラッ チアーム７０は、外方に向いたフック部分７２を含んでいる。図４に示すように 、主ハウジング組立体１２のダイキャストハウジング２６は、一対の端壁区分７ ４と、上部に肩部を有する中央の仕切区分７６とを備えている。これら端壁区分 ７４及び仕切区分７６は、端子整列プレート１６を含むサブ組立体１４をそれら の間に受け入れるよう配置される。サブ組立体１４が矢印Ｂ（図４）の方向に主 ハウジング組立体１２に組み立てられるときには、フレキシブルなラッチアーム ７０のフック部分７２がダイキャストハウジング２６の端壁区分７４及び仕切区 分７６の上縁にパチンと係合する。ラッチアーム７０及びフック部分７２は、サ ブ組立体１４を矢印Ｂの方向に主ハウジング組立体１２に組み立てるのに応答し て端子整列プレート１６（ひいては、サブ組立体１４）をダイキャストハウジン グ２６に自動的にラッチするためのスナップラッチ手段を形成する。電気コネク タ組立体１０が図２に示すようにプリント回路板３８に取り付けられるときには 、サブ組立体１４が主ハウジング組立体１２及びプリント回路板３８に関連して 位置固定される。

【００１９】 全体的な組立においては、先ず、絶縁インサート２８（図２）をダイキャスト ハウジング２６に射出成形することにより主ハウジング組立体１２が形成される 。次いで、帯ホルダ２４のような適当な手段により絶縁インサート２８の端子受 入通路３０に端子２２が挿入される。次いで、取付ペグ３６（図２）及び取付穴 ３７（図１）によりダイキャストハウジング２６の後面３４にフレキシブルなキ ャパシタフィルタ回路２０が取り付けられる。端子２２が主ハウジング組立体１ ２に取り付けられた後に、図２に示すように、端子２２の中間部２２ｂが直角に 曲げられる。この手順の後に、上記のように、フェライトフィルタブロック１８ を端子整列プレート１６にスナップラッチすることによりサブ組立体１４が組み 立てられる。次いで、これらサブ組立体１４は、端子２２のテイル部分２２ａを フェライトフィルタブロック１８の貫通穴６０及び端子整列プレート１６の貫通 穴５８に挿入するのと同時に、ダイキャストハウジング２６にスナップラッチさ れる。これで、多端子のフィルタ付きの電気コネクタ組立体１０全体をプリント 回路板３８に組み立てる準備ができ、端子２２のテイル部分２２ａがプリント回 路板３８の穴４２のアレーに適切に整列され挿入されて組み立てられる。この組 立操作は非常に簡単であり、テイル部分２２ａは、半田付け、導電性エポキシ等 の良く知られた公知方法によってプリント回路板３８の導電性トレースに機械的 及び電気的に接続される。完全に組み立てられると、フェライトフィルタブロッ ク１８及びフレキシブルなキャパシタフィルタ回路２０は、電気コネクタ組立体 １０内に誘導性キャパシタンスのフィルタ回路を形成する。

【００２０】 電気コネクタ組立体１０が更にフィルタ機能を必要とするときには、図５に示 すように端子整列プレート１６の下面にもフレキシブルなキャパシタフィルタ回 路２０が取り付けられる。これは、ダイキャストハウジング２６の取付ペグ８１ により行われるが、これらの取付ペグ８１は、フレキシブルなキャパシタフィル タ回路２０をプリント回路板３８に接触しないよう保持するスペーサとしても使 用される。この構成により、端子２２のテイル部分２２ａは、このフレキシブル なキャパシタフィルタ回路２０を通過した後にプリント回路板３８の穴４２に入 ることができる。

【００２１】 図６及び図７に示す本考案の更に別の実施例では、ダイキャストハウジング８ ２は、図１ないし図４及び図５の実施例における端子数のほぼ２倍の端子９８を 受け入れる。図７を図２又は図５と比較すると、電気コネクタ組立体８４（図７ ）は、２対又は２層の端子９８を備えていることが分かる。実際に、電気コネク タ組立体８４は、１６０回路の電気コネクタ装置であり、一方、電気コネクタ組 立体１０（図１−５）は８０回路の電気コネクタ装置である。

【００２２】 特に、図６を参照し、図６と図１を比較すれば、ダイキャストハウジング８２ は、一対の端子整列プレート８６を取り付け、これらは、４つのフェライトフィ ルタブロック８８のためのホルダとして働く、各端子整列プレート８６は、一対 のフェライトフィルタブロック８８を取り付け又は保持する。これらのサブ組立 体は、ラッチ手段９０によってダイキャストハウジング８２に取り付けられる。 ４つのフラットでフレキシブルなキャパシタフィルタ回路９２は、取付穴９６に ダイキャストハウジング８２の取付ペグ９４を挿入することにより、ダイキャス トハウジング８２の後面に取り付けられる。複数のまっすぐなピン型の端子９８ は、４つのピン保持ブロック１００を通り、次いで、ダイキャストハウジング８ ２、フレキシブルなキャパシタフィルタ回路９２、フェライトフィルタブロック ８８及び端子整列プレート８６を通して取り付けられる。ピン保持ブロック１０ ０は、ラッチアーム１０１を含むラッチ手段によってダイキャストハウジング８ ２に組み立てられる。

【００２３】 図６及び図７（特に図７）を、図１ないし図５の直角構成の電気コネクタ組立 体１０と比較すれば、端子９８のテイル部分１０２は、プリント回路板１０４に 略平行にフレキシブルなキャパシタフィルタ回路９２、フェライトフィルタブロ ック８８及び端子整列プレート８６を通過することが明らかである。これらテイ ル部分１０２は、端子整列プレート８６より外側に配置された４つの第２のフラ ットでフレキシブルなキャパシタフィルタ回路１０６を通過する。このフレキシ ブルなキャパシタフィルタ回路１０６は、電気コネクタ組立体８４に対して付加 的なフィルタ作用を与えるものである。これらのキャパシタフィルタ回路１０６ は、取付ペグ１０７においてダイキャストハウジング８２に取り付けられる。

【００２４】 端子９８がまっすぐなピン型端子であって、そのテイル部分１０２がプリント 回路板１０４に略平行な場合には、一対のフレキシブルな信号回路１０８及び１ １０が、端子９８のテイル部分１０２を、プリント回路板１０４に取り付けられ たヘッダコネクタ１１４の複数の接点ピン１１２に相互接続する。特に、図７か ら明らかなように、フレキシブルな信号回路１０８は、フレキシブルな信号回路 １１０よりも長く、従って、フレキシブルな信号回路１０８は、上の列の端子９ ８をヘッダコネクタ１１４に相互接続し、そして短いフレキシブルな信号回路１ １０は、下の列の端子９８をヘッダコネクタ１１４に相互接続する。ヘッダコネ クタ１１４の接点ピン１１２は、プリント回路板１０４の適当な回路トレースに 接続される。

【００２５】 更に、図７は、端子９８を取り巻く孔１１６ａを有する複数の平らなシール１ １６を示している。これは、環境用のシールで、ピン保持ブロック１００の外面 に当接するように配置される。更に、ダイキャストハウジング８２の周囲溝１２ ０内にはリングシール１１８が配置される。このリングシール１１８は、図６に 示すように略長方形であり、相補的な嵌合電気コネクタ組立体（図示せず）の対 応シール面に対してシールするか、或いは電気コネクタ組立体８４及びプリント 回路板１０４を含むモジュールケース（図示せず）に対してシールするために設 けられている。

【００２６】 図８は、本考案の更に別の実施例による電気コネクタ組立体１２１を示してお り、図６及び図７の実施例と同様の部分は同じ参照番号で示されている。図８の 実施例において、端子９８のテイル部分１０２は、第２のフレキシブルなキャパ シタフィルタ回路１０６からプリント回路板１２４の穴１２２へと直接延びてお り、プリント回路板１２４は、ここでは、端子９８及びテイル部分１０２に略垂 直に延びている。テイル部分１０２は、プリント回路板１２４上の回路トレース 及び／又は穴１２２に半田付けされる。図７に比して、図７の実施例のフレキシ ブルな信号回路１０８及び１１０と、ヘッダコネクタ１１４が、図８の実施例で は取り除かれている。

【００２７】 図９は、本考案の更に別の実施例を示すもので、電気コネクタ組立体１２６は 、図６及び図７の電気コネクタ組立体８４と同様であるが、図１ないし図５の実 施例と同様の直角コネクタとして構成されている。この場合も、図６ないし図８ に示す同様の部分に対応する図９の部分は、同じ参照番号で示されている。

【００２８】 より詳細には、図９の実施例は、プリント回路板１３０に略平行に延びる上下 対又は上下層の端子１２８を備えている。これら端子１２８は、プリント回路板 １３０の穴１３４へと下方に突出してプリント回路板１３０上の回路トレース及 び／又は穴１３４に半田付けするためのテイル部分１３２を有している。テイル 部分１３２は、整列及び安定化プレート１３６の複数の穴を経て突出する。この 整列及び安定化プレート１３６は、図示されたような個別部品であってもよいし 、又はダイキャストハウジング８２と一体的に形成された構造体によって支持す ることもできる。

【００２９】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案により、非常に簡単で且つ製造及び組 立が容易なフィルタ手段及び端子整列手段を有した電気コネクタ組立体が提供さ れ、フレキシブルなキャパシタフィルタ回路を含むフラットなフレキシブル回路 を用いた新規で且つ改良された電気コネクタ組立体が提供された。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の多端子のフィルタ付きの電気コネクタ
組立体の分解斜視図である。

【図２】プリント回路板に取り付けられた電気コネクタ
組立体の断面図である。

【図３】電気コネクタ組立体の端子整列プレート／フェ
ライトフィルタブロックサブ組立体の分解斜視図であ
る。

【図４】電気コネクタ組立体の後部の部分断面図であっ
て、端子整列プレート／フェライトフィルタブロックサ
ブ組立体のラッチ手段を示す図である。

【図５】図２と同様であるが、本考案の別の実施例を示
す図である。

【図６】図１と同様であるが、本考案の更に別の実施例
を示す分解斜視図である。

【図７】図６の電気コネクタ組立体の側面断面図であ
る。

【図８】図７と同様であるが、本考案の更に別の実施例
を示す図である。

【図９】図７及び図８と同様であるが、本考案の更に別
の実施例を示す図である。

【符号の説明】

１０ フィルタ付きの電気コネクタ組立体 １２ 主ハウジング組立体 １４ サブ組立体 １６ 端子整列プレート １８ フェライトフィルタブロック ２０ フレキシブルなキャパシタフィルタ回路 ２１ チップキャパシタ ２２ 端子 ２２ａ 端子のテイル部分 ２４ 帯ホルダ ２６ ダイキャストハウジング ２８ 絶縁インサート ３０ 端子受入通路 ３２ 空洞 ３４ ダイキャストハウジングの後面 ３８ プリント回路板 ６２ 端子整列プレートのラッチアーム ６４ ラッチアームのフック部分 ６６ フェライトフィルタブロックのラッチくぼみ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 デュアン エム フェンクル アメリカ合衆国 イリノイ州 カントリー サイド ７ティーエイチ アベニュー 5406 (72)考案者 ロバート エム フエルスト アメリカ合衆国 イリノイ州 メープルパ ーク ２エヌ ランド ローズ レーン 625 (72)考案者 フレッド ラブ クレビエル アメリカ合衆国 イリノイ州 シカゴ ラ シン 2222 エヌ (72)考案者 ジェフリー ジェイ パウリッキィ アメリカ合衆国 イリノイ州 ダウナーズ グローブ クレックサイド ロード 7010 (72)考案者 エドワード ジェイ プロセック アメリカ合衆国 イリノイ州 ライル オ ハイオ ストリート 722 (72)考案者 トーマス ジイ プレモ アメリカ合衆国 イリノイ州 ダウナーズ グローブ オクスナード ドライブ 1661 (72)考案者 ビル ビイ ウィルソン アメリカ合衆国 イリノイ州 モントゴメ リー ファーンウッド ドライブ 104

Claims (13)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フィルタ付きの電気コネクタ組立体にお
   いて、複数の端子受入通路を有する主ハウジング組立体
   と、上記端子受入通路に受け入れられる複数の端子であ
   って、そのテイル部分が主ハウジング組立体から突出す
   るように受け入れられる端子と、上記主ハウジング組立
   体に取り付けられたフレキシブルなキャパシタフィルタ
   回路であって、これを通して上記端子が延びるようなキ
   ャパシタフィルタ回路と、上記端子のテイル部分を受け
   入れて整列するための複数の貫通穴を有する端子整列プ
   レートと、上記端子整列プレートに収容され、上記端子
   のテイル部分を受け入れるために上記端子整列プレート
   の貫通穴と整列可能な複数の貫通穴を有するフェライト
   フィルタブロックとを備えており、上記端子整列プレー
   トが内側に空洞を形成するボックス状に形成されて、上
   記フェライトフィルタブロックを上記空洞に収容してあ
   ることを特徴とするフィルタ付きの電気コネクタ組立
   体。
2. 【請求項２】 上記主ハウジング組立体は、上記端子受
   入通路が貫通して延びる後面を有し、上記フレキシブル
   なキャパシタフィルタ回路はフラットで、上記主ハウジ
   ング組立体の後面に取り付けられ、そして上記キャパシ
   タフィルタ回路を貫通する端子のテイル部分がキャパシ
   タフィルタ回路のチップキャパシタと電気的接触を形成
   する請求項１に記載のフィルタ付きの電気コネクタ組立
   体。
3. 【請求項３】 上記主ハウジング組立体は、上記端子が
   プリント回路板に略平行に上記端子受入通路を経て延び
   るようにし、かつ、プリント回路板に取り付けできる直
   角コネクタをなす構成とされる請求項１に記載のフィル
   タ付きの電気コネクタ組立体。
4. 【請求項４】 上記主ハウジング組立体は、上記端子が
   プリント回路板に略平行に上記端子受入通路を通して延
   びそして上記端子のテイル部分が上記プリント回路板に
   略平行に主ハウジング組立体から突出するようにしてプ
   リント回路板に取り付けられる構成とされる請求項１に
   記載のフィルタ付きの電気コネクタ組立体。
5. 【請求項５】 端子のテイル部分をプリント回路板に接
   続するフラットでフレキシブルな信号回路を更に備えて
   いる請求項４に記載のフィルタ付きの電気コネクタ組立
   体。
6. 【請求項６】 端子のテイル部分が貫通して延びる第２
   のフレキシブルなキャパシタフィルタ回路を更に備えた
   請求項１に記載のフィルタ付きの電気コネクタ組立体。
7. 【請求項７】 上記フェライトフィルタブロックは、上
   記２つのフレキシブルなキャパシタフィルタ回路間に配
   置される請求項６に記載のフィルタ付きの電気コネクタ
   組立体。
8. 【請求項８】 上記主ハウジング組立体は、上記端子が
   プリント回路板に略垂直に上記端子受入通路を通して延
   びそして上記端子のテイル部分が上記プリント回路板に
   略垂直に主ハウジング組立体から突出してプリント回路
   板に相互接続されるようにしてプリント回路板に取り付
   けられる構成とされる請求項１に記載のフィルタ付きの
   電気コネクタ組立体。
9. 【請求項９】 上記主ハウジング組立体は、上記端子が
   プリント回路板に略平行に上記端子受入通路、上記フレ
   キシブルなキャパシタフィルタ回路及び上記フェライト
   フィルタブロックを経て延び、そして上記端子のテイル
   部分が上記プリント回路板へと略直角に突出するように
   してプリント回路板に取り付けできる直角コネクタをな
   すように構成される請求項１に記載のフィルタ付きの電
   気コネクタ組立体。
10. 【請求項１０】 上記ボックス状の端子整列プレートの
    側壁にラッチアームが設けられていると共に、上記フェ
    ライトフィルタブロックにラッチくぼみが設けられて、
    上記ラッチアームとラッチくぼみで、端子整列プレート
    がフェライトフィルタブロックを収容した状態を維持す
    るための相互係合ラッチ手段を構成している請求項１に
    記載のフィルタ付きの電気コネクタ組立体。
11. 【請求項１１】 フェライトフィルタブロックは、貫通
    穴の方向の両端縁にラッチくぼみが設けられている請求
    項１０に記載のフィルタ付きの電気コネクタ組立体。
12. 【請求項１２】 端子整列プレートとフェライトフィル
    タブロックは、複数組に分割されて、それぞれ主ハウジ
    ング組立体の後面に取り付けられている請求項１に記載
    のフィルタ付きの電気コネクタ組立体。
13. 【請求項１３】 端子整列プレートは、複数のフェライ
    トフィルタブロックを収容できるボックス状とした請求
    項１に記載のフィルタ付きの電気コネクタ組立体。