JP2546590Y2 - フィルタコネクタ及びフィルタコネクタ用遮蔽板 - Google Patents

フィルタコネクタ及びフィルタコネクタ用遮蔽板

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JP2546590Y2 JP1991073051U JP7305191U JP2546590Y2 JP 2546590 Y2 JP2546590 Y2 JP 2546590Y2 JP 1991073051 U JP1991073051 U JP 1991073051U JP 7305191 U JP7305191 U JP 7305191U JP 2546590 Y2 JP2546590 Y2 JP 2546590Y2
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    • H01R13/7197—Structural association with built-in electrical component specially adapted for high frequency, e.g. with filters with filters integral with or fitted onto contacts, e.g. tubular filters
    • H—ELECTRICITY
    • H01—ELECTRIC ELEMENTS
    • H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
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    • Y10T29/49124—On flat or curved insulated base, e.g., printed circuit, etc.
    • Y10T29/4913—Assembling to base an electrical component, e.g., capacitor, etc.

Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案はフィルタコネクタ、特に
信号又は電源用コンタクトを流れる高周波ノイズ等を接
地に逃がす高周波フィルタが一体に組込まれているフィ
ルタコネクタ及び斯るフィルタコネクタに使用する遮蔽
板に関する。
【０００２】
【従来の技術】最近の電子機器は高速動作するスイッチ
回路や論理回路を多用し、且つ内部に又は近傍にモータ
等の回転電気機器等の種々のノイズ発生源を有する。斯
るノイズは導体から輻射されると共に信号又は電源回路
を介して近接する電子機器に侵入する。このノイズによ
り、回路に誤動作を生じさせたり、信号の品質を低下さ
せ、例えばオーディオ、ビデオ機器にあっては耳ざわ
り、目ざわりなノイズを生じることは周知である。
【０００３】斯るノイズを完全に除去することが好まし
いが、それは困難である。しかし、電子機器又は回路相
互間を接続するコネクタにインダクタ及びキャパシタよ
り成るフィルタを形成することにより、ノイズを低減す
ることが可能であり且つ有効である。斯るコネクタをフ
ィルタコネクタという。特に最近では、オフィス及び家
庭でパーソナルコンピュータやワードプロセッサ等の電
子機器が広く使用され、車両等にもエンジン制御その他
にマイクロプロセッサ応用回路が広く使用されている。
１つの電子機器から発生するノイズは他の電子機器に誤
動作等の障害を生じるので、ノイズ及び電磁波障害（Ｅ
ＭＩ）に対する規格も益々厳しくなっている。その結
果、フィルタコネクタの必要性が急速に増加している。
【０００４】従来、フィルタコネクタとして種々のもの
が提案されている。典型的なフィルタコネクタは、コネ
クタの各コンタクトに個別のインダクタ及びコンデンサ
から成るフィルタ回路を接続している。しかし、コンタ
クト数が10乃至100 個程度に増加すると、個別フィルタ
回路自体が大きなスペースを占め、実用的なフィルタコ
ネクタを得ることは困難になる。
【０００５】そこで、コンデンサとして貫通型コンデン
サを用い遮蔽板に取付け、その中心貫通穴にコンタクト
を挿通させている。また、インダクタとして１枚又は複
数枚のフェライト板を用い、その複数の開口にコンタク
トを挿通させてフィルタ回路を構成するフィルタコネク
タが実願平1-127460号明細書に記載されている。即ち、
図４及び図５に示す従来のフィルタコネクタ11にあって
は、前面に相手コネクタが挿入される凹部を有する細長
い絶縁ハウジング12及びその前面を除く他の面を覆う遮
蔽板13を有する。絶縁ハウジング12の後面には遮蔽板13
の開口19に挿通固定された貫通コンデンサ14を有する。
これら貫通コンデンサ14の中心貫通穴にはコネクタ11の
コンタクト15が挿通保持される。コンタクト15は相手コ
ネクタのコンタクトとの接触部15a と略Ｌ字状に折曲げ
られ、プリント基板30に取付けられるリード部15b とを
有する。このリード部15b は両側壁の延長部20間に配置
されたフェライト板16の開口26に接着剤27により固定さ
れる。
【０００６】
【解決しようとする問題点】しかし、上述した従来のフ
ィルタコネクタにあっては、フェライト板をコネクタハ
ウジングの外部に配置するので、全体が大型となり、プ
リント基板上の大きな面積を占有する。その結果、電子
機器の小型高密度化の要求に応えることが困難になる。
更に、フェライト板は各コンタクトのリード部に接着剤
等で固定する必要があり、組立製造工程が頻雑高価とな
り、また外部に露出する為に取扱時の衝撃により損傷す
る虞れがあった。更にまた、貫通コンデンサからフェラ
イト板までの距離が離れており、且つ一様でない為に良
好且つ一様なフィルタ特性を得るのが困難であった。
【０００７】従って、本考案は従来のフィルタコネクタ
の上述した欠点を克服する新規且つ改良されたフィルタ
コネクタ及びそれに使用する遮蔽板を提供することを目
的とする。
【０００８】
【課題解決の為の手段】本考案のフィルタコネクタは、
絶縁ハウジングの前面に相手コネクタが挿入される凹部
を有し、後面から外部に延出する複数のコンタクトが貫
通コンデンサ及びフェライト板を貫通するフィルタコネ
クタである。このフィルタコネクタは、絶縁ハウジング
の後面の凹部にフェライト板を配置し、コンタクトに対
応する複数の開口が形成され且つ接地リードを有する遮
蔽板をフェライト板の後面に当接させてこのフェライト
板を絶縁ハウジングに固定し、貫通コンデンサは遮蔽板
の後面と略平行に配置された補助板にサブアセンブリと
して組立てられることを特徴とする。
【０００９】また、本考案のフェライトコネクタ用遮蔽
板は絶縁ハウジングの前面に相手コネクタが挿入される
凹部を有し、絶縁ハウジングの後面から外部に延出する
複数のコンタクトが貫通コンデンサ及びフェライト板を
貫通するフィルタコネクタに使用され、絶縁ハウジング
の後面に相手コネクタの挿入方向と略直交する平板状本
体部にコンタクトが貫通する複数の開口が形成されてい
る。この遮蔽板は、フィルタコネクタを取付けるプリン
ト基板面側の下縁に沿い且つこの一縁と平行に延びる腕
状部及びその自由端からプリト基板側に延びる半田付部
を有する複数の接地リードを具え、腕状部は本体部と平
行又は直交方向に折曲げてプリント基板に半田付けされ
ることを特徴とする。
【００１０】
【実施例】以下、本考案のフィルタコネクタ及びそれに
使用する遮蔽板の好適実施例を添付図１乃至図３を参照
して詳述する。
【００１１】図１は本考案によるフィルタコネクタ４０
の好適一実施例の断面図である。図１のフィルタコネク
タ４０は、前面に相手コネクタ（図示せず）が挿入され
る凹部５２を、後面にＬＣ（インダクタ・キャパシタ）
フィルタ組立体６２を配置する凹部５３を有する。略平
板状の遮蔽板４２には複数の開口４１が形成され、複数
の貫通コンデンサ４３が挿入固定される。この遮蔽板４
２の後面には、略平行して補助板４４が配置され、この
補助板４４に複数の貫通コンデンサ４３が一体に組込ま
れてサブアセンブリ（副組立体）とするのが好ましい。
このサブアセンンブリを遮蔽板４２の開口４１に一括し
て挿入保持する。
【００１２】次に、貫通コンデンサ43の中心穴45と位置
合せされた開口48を有するフェライト板47を重ね合わせ
る。これら貫通コンデンサ43の中心穴45とフェライト板
47の開口48にコンタクト46の接触部46a を挿通する。
尚、フェライト板47の遮蔽板42との対向面には凹部49を
形成し、貫通コンデンサ43の前端部を受けるようにす
る。これにより、遮蔽板42とフェライト板47とは実質的
に面接触し一体化される。
【００１３】上述した遮蔽板42、貫通コンデンサ43、コ
ンタクト46及びフェライト板47の組立体に絶縁ハウジン
グ50を好ましくはインサートモールドする。絶縁ハウジ
ング50は相手コネクタ（図示せず）が挿入される凹部52
を有し、この凹部52内にコンタクト46の接触部46a が突
出する。他端46b は絶縁ハウジング50の後面で直角に折
曲げられてプリント基板60のスルーホールに接続され
る。図示の如く、フェライト板47は絶縁ハウジング50で
覆われ、遮蔽板42と共に絶縁ハウジング50に十分堅牢に
固定され、外部に露出しないことに注目されたい。
【００１４】次に、図１及び図２を参照して本考案のフ
ィルタコネクタ用遮蔽板４２を詳細に説明する。この遮
蔽板４２は絶縁ハウジング５０の底面から下方に突出し
て、プリント基板６０の接地用導体（図示せず）に接続
される。この遮蔽板４２は前述の如く略矩形の平板状本
体部４２ａに複数の開口４１を有すると共に、その下縁
４２ｂに一体形成された接地リード５４、５５、５６を
有する。各接地リード５４〜５６は本体部４２ａの下縁
４２ｂに沿って平行に延びる腕状部５４ａ、５５ａ、５
６ａと、それらの自由端から略直角に曲げられた半田付
部５４ｂ、５５ｂ、５６ｂを有する略Ｌ字状である。こ
のように接地リード５４〜５６を略Ｌ字状とすることに
より、金属板を打抜き形成される遮蔽板４２の材料取り
が良い（材料の無駄が少ない）。また、接地リード５４
〜５６は大きな弾性を有するので、熱膨張収縮又は振動
衝撃等に対する信頼性が良好になる。更に、例えば中央
の接地リード５５の腕状部５５ａを途中の点線位置で略
直角に折曲げてプリント基板６０のスルーホールに半田
付けすると、フィルタコネクタ４０のあらゆる方向の動
きに対して安定した固定が可能である。勿論、略Ｌ字状
接地リードを使用する限り、本体部４２ａと平行又は折
曲げて、接地リード５４〜５６を同一方向又は異なる方
向に自由に選択可能である。
【００１５】図３は本考案によるフィルタコネクタの他
の実施例を示す。図３は背面図、図３（Ｂ）及び（Ｃ）
は図３（ａ）の夫々線Ｂ−Ｂ及び線Ｃ−Ｃに沿う断面図
を示す。図３のフィルタコネクタ70は図１のフィルタコ
ネクタ40と類似であるが、主な相違点は絶縁ハウジング
71はインサートモールドでなく、図３（Ａ）及び（Ｂ）
に示す如く複数箇所で遮蔽板73及びフェライト板74を含
む組立体を絶縁ハウジング71にねじ72で固定している。
また、遮蔽板73の接地リード75は全て同一方向に折まげ
られた略Ｌ字状である。
【００１６】図３のフィルタコネクタ70においても、遮
蔽板73とフェライト板74は実質的に面接触するよう重ね
られる。両者は接着剤を用いて固定してもよいが、図３
（Ｃ）から明らかな如く、絶縁ハウジング71の内面に突
条76を形成して、フェライト板74を遮蔽板73で押圧保持
するようにするのが好ましい。図３（Ｂ）から明らかな
如く、遮蔽板73の接地リード75はコンタクト77の接地リ
ードとは逆方向に折曲げられている。
【００１７】以上、本考案のフィルタコネクタ及びそれ
に使用する遮蔽板を好適実施例に則して詳述した。しか
し、本考案は斯る実施例のみに限定するべきではなく、
種々の変形変更が可能であること当該技術分野における
通常の知識を有する者には容易に理解できよう。例え
ば、フェライト板は絶縁ハウジング内部に収容されてい
るので、本考案のコンタクトはＳＭＴ（表面実装）型コ
ネクタにも容易に適用可能である。更にまた、本考案の
フィルタコネクタは必ずしも嵌合面が取付基板面に対し
て直角であるものに限定することなく種々の構造となし
得る。
【００１８】
【考案の効果】本考案のフィルタコネクタによると、絶
縁ハウジングの後部の凹部内にフェライト板を遮蔽板に
より簡単且つ確実に固定することが可能である。また、
補助板を用いて複数の貫通コンデンサを取付けてサブア
センブリとし、遮蔽板及びフェライト板を有する絶縁ハ
ウジングに一括して取付けることにより、組立作業性が
大幅に改善される。更に、相手コネクタとの嵌合部に隣
接して全てのコンタクトに対して等しいＬＣフィルタ回
路が形成されるので、これらコンタクトを介して伝達さ
れる信号に対して等しく且つ良好なフィルタ特性が得ら
れる。
【００１９】また、本考案のフィルタコネクタ用遮蔽板
によると、その下縁に沿って平行に延びる腕状部と、そ
の自由端から下方に直角に延びる半田付部とのＬ字状接
地リードを有するので、材料取りが良好であり、且つ十
分な弾性を有し、プリント基板に簡単に取付けられ、熱
膨張収縮や、振動衝撃に安定した接地が可能である。更
に、各接地リードの腕状部を選択的に折曲げてプリント
基板に半田取付け可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案によるフィルタコネクタの好適一実施例
の断面図。
【図２】図１のフィルタコネクタに使用する本考案の遮
蔽板の正面図。
【図３】本考案によるフィルタコネクタの他の実施例の
背面図及び断面図。
【図４】従来のフィルタコネクタの斜視図。
【図５】図４のフィルタコネクタの線５−５に沿う断面
図。
【符号の説明】
４０、７０ フィルタコネクタ ４１ 開口 ４２ ７３ 遮蔽板 ４２ａ 本体部 ４２ｂ 下縁 ４３ 貫通コンデンサ ４６ コンタクト ４７、７４ フェライト板 ５０、７１ 絶縁ハウジング ５２、５３ 凹部 ５４、５５、５６、７５ 接地リード ５４ａ、５５ａ、５６ａ 腕状部 ５４ｂ、５５ｂ、５６ｂ 半田付部 ６０ プリント基板 ６２ ＬＣフィルタ組立体

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 絶縁ハウジングの前面に相手コネクタが
    挿入される凹部を有し、前記絶縁ハウジングの後面から
    外部に延出する複数のコンタクトが貫通コンデンサ及び
    フェライト板を貫通するフィルタコネクタにおいて、 前記絶縁ハウジングは後面の凹部に前記フェライト板を
    配置し、前記コンタクトに対応する複数の開口が形成さ
    れ且つ接地リードを有する遮蔽板を前記フェライト板の
    後面に当接させて前記フェライト板を前記絶縁ハウジン
    グに固定し、 前記貫通コンデンサは前記遮蔽板の後面と略平行配置さ
    れた補助板にサブアセンブリとして組立てられることを
    特徴とするフィルタコネクタ。
  2. 【請求項２】 絶縁ハウジングの前面に相手コネクタが
    挿入される凹部を有し、前記絶縁ハウジングの後面から
    外部に延出する複数のコンタクトが貫通コンデンサ及び
    フェライト板を貫通するフィルタコネクタに使用され、
    前記絶縁ハウジングの後面に、前記相手コネクタの挿入
    方向と略直交する平板状本体部に前記コンタクトが貫通
    する複数の開口が形成されたフィルタコネクタ用遮蔽板
    において、 前記フィルタコネクタを取付けるプリント基板面側の下
    縁に沿い且つ該下縁と平行に延びる腕状部及び該腕状部
    の自由端から前記プリント基板側に延びる半田付部を有
    する複数の接地リードを具え、 前記腕状部は前記本体部と平行又は直交方向に折曲げて
    前記プリント基板に半田付けされることを特徴とするフ
    ィルタコネクタ用遮蔽板。
JP1991073051U 1991-05-31 1991-07-30 フィルタコネクタ及びフィルタコネクタ用遮蔽板 Expired - Lifetime JP2546590Y2 (ja)

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