JP3056993B2 - インスツルメントパネルハーネス用電気接続箱の接続構造 - Google Patents
インスツルメントパネルハーネス用電気接続箱の接続構造Info
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Description
パネルハーネス用電気接続箱の接続構造に関し、詳しく
は、電気接続箱の上面にもコネクタを嵌合して接続でき
るようにすると共に、コネクタの嵌合作業性が向上でき
るようにするものである。
室内のカウルパネル2の上部にはインスツルメントパネ
ル3が固定され、該インスツルメントパネル3に配索し
たインスツルメントパネルハーネス(以下、インパネハ
ーネスと略称する)4のコネクタ5は、カウルパネル2
の下部に固定した電気接続箱6のコネクタ部に嵌合して
接続している。
気接続箱6は、カウルパネル2の奥まった所に固定され
ているため、インスツルメントパネル3のような大型部
品を固定した後にインパネハーネス4のコネクタ5を電
気接続箱6のコネクタ部に嵌合して接続する作業が非常
に困難であった。
れたもので、電気接続箱の上面にもコネクタを嵌合して
接続できるようにすると共に、コネクタの嵌合作業性が
向上できるようにしたインパネハーネス用電気接続箱の
接続構造を提供することを課題とするものである。
に、請求項1は、ボディ側のカウルパネルに取り付ける
電気接続箱と、インスツルメントパネルに配索したイン
スツルメントパネルハーネスのコネクタとを接続するイ
ンスツルメントパネルハーネス用電気接続箱の接続構造
であって、上記電気接続箱の上面に、上記インスツルメ
ントパネルハーネスのコネクタを嵌合して接続するコネ
クタ部を設け、上記電気接続箱と上記インスツルメント
パネルハーネスのコネクタのうち、いずれか一方を他方
に対して上下動可能とし、上記電気接続箱と上記インス
ツルメントパネルハーネスのコネクタのうち上下動可能
である方を他方に向けて移動させ、上記コネクタ部にコ
ネクタを嵌合して接続させる駆動機構を設けたことを特
徴とするインスツルメントパネルハーネス用電気接続箱
の接続構造を提供するものである。
電気接続箱の上面に設けたコネクタ部に、インスツルメ
ントパネルに配索するインスツルメントパネルハーネス
のコネクタを嵌合して接続するようにしており、従来で
は他のコネクタ部と共に他の面に設ける必要があったイ
ンスツルメントパネルハーネス接続用のコネクタ部を上
面に分散して設けているため、電気接続箱が小型化でき
るようになる。また、上記駆動機構により、上記電気接
続箱と上記インスツルメントパネルハーネスのコネクタ
のうち上下動可能である方を他方に向けて移動させ、電
気接続箱のコネクタ部にインスツルメントパネルのコネ
クタを自動的に嵌合させることができるため、コネクタ
の嵌合作業性が向上する。
ツルメントパネルハーネスのコネクタに対して上下動可
能であり、上記駆動機構は、上記カウルパネルに操作レ
バーを回転自在に取り付け、該操作レバーに設けたカム
部の上面に摺動自在に電気接続箱を載置して支承し、操
作レバーの回転操作で電気接続箱を上下動させる構成と
している(請求項2)。
けた操作レバーを回転操作すると、カム部により電気接
続箱が上動されて、電気接続箱のコネクタ部がインパネ
ハーネスのコネクタに自動的に嵌合する。
ーネスのコネクタが上記電気接続箱に対して上下動可能
であり、上記駆動機構は、上記電気接続箱に操作レバー
を回転自在に取り付け、該操作レバーに挟持部を設ける
と共に、上記インスツルメントパネルハーネスのコネク
タに上記挟持部で挟持されるピンを突設し、上記操作レ
バーの操作で上記コネクタを上下動させて電気接続箱の
コネクタ部に嵌合する構成としてもよい(請求項3)。
操作レバーを回転操作すると、挟持部とピンとにより、
インパネハーネスのコネクタが下動されて、電気接続箱
のコネクタ部に自動的に嵌合する。
スツルメントパネルに弾性支持体を介して取り付けるの
が好ましい(請求項4)この構成であれば、弾性支持体
により、インスツルメントパネルの振動がコネクタ嵌合
部に伝わらないので、コネクタ嵌合部の信頼性が向上す
るようになる。
を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の接続構造
の基本図であり、自動車1のカウルパネル2に取り付け
る電気接続箱6の上面にコネクタ部6aを設けて、イン
スツルメントパネル3に配索したインパネハーネス4に
接続したコネクタ5を電気接続箱6の上面のコネクタ部
6aに直接的に嵌合して接続するものであり、電気接続
箱6を上動Uさせて嵌合させる実施形態とコネクタ5を
下動Dさせて嵌合させる実施形態とがある。
嵌合させる第1実施形態である。図3(A)はインスツ
ルメントパネル3を下から見上げた状態であり、図3
(B)(C)にも示すように、インスツルメントパネル
3の下面3aには車幅方向の長溝3bがあけられ、該長
溝3b内にインパネハーネス4のコネクタ5が遊嵌され
ている。コネクタ5は、ゴム又はスプリングのような弾
性支持体8を介してインスツルメントパネル3の長溝3
b内に弾性的に取り付けられている。
bには、上記インスツルメントパネル3のコネクタ5に
嵌合して接続されるコネクタ部6aを設けている。な
お、具体的に図示しないが、電気接続箱6の各側面6c
や後面6eには、他のワイヤハーネスのコネクタを嵌合
して接続するコネクタ部を設けている。
製のフレーム9の両側下部には車体後方に立ち上がるブ
ラケット部9a,9aが一体成形され、該各ブラケット
部9aのピン穴9bには、操作レバー10の両側の扇形
状カム部10a,10aの回転ピン10b,10bがそ
れぞれ嵌合されて、操作レバー10がフレーム9に対し
て前後回転自在に支持されている。
上記電気接続箱6が嵌め込まれて、電気接続箱6の左右
の各側面6c,6cに突設したカムピン6d,6dを上
記扇形状カム部10a,10aの上面に載置して、操作
レバー10で電気接続箱6を支承するようになってい
る。
では、図7(A)に示すように、電気接続箱6を下動位
置で支承しているが、操作レバー10を前方に回転操作
すると、図7(B)に示すように、操作レバー10の扇
形状カム部10aによりカムピン6dを介して電気接続
箱6を上動Uさせるようになり、図7(C)に示すよう
に、操作レバー10の前方回転操作位置の直前から、上
動Uされる電気接続箱6のコネクタ部6aがインスツル
メントパネル3のコネクタ5に自動的に嵌合するように
なり、図7(D)に示すように、操作レバー10の前方
回転操作位置では、電気接続箱6のコネクタ部6aがコ
ネクタ5に完全に嵌合するようになる。
の上端部には、操作レバーの前方回転操作位置で電気接
続箱6のカムピン6dが少し落ち込んで、電気接続箱6
をインスツルメントパネル3から僅かに離すように下動
させる凹部10cを設けてあり、これにより、インスツ
ルメントパネル3の振動が電気接続箱6に伝わらなくな
る。
で回転させて、操作レバー10を当該位置に係止ロック
するために、上記フレーム9の両側部には電気接続箱6
の後面6eの肩部を係止するロック爪9c,9cを一体
成形している。
確に上下動させるために、図5に示すように、フレーム
9の後面9dにガイドピン11を突設すると共に、電気
接続箱6の前面6fに、上記ガイドピン11の頭部11
aが嵌入する丸穴6gと、該丸穴6gから上下方向に伸
長して、ガイドピン11の頭部11aと軸部11bとを
ガイドする段付き長穴6hとを設けることができる。ま
た、図6に示すように、フレーム9の後面9dに上下方
向に伸長するT字状のレール12を突設すると共に、電
気接続箱6の前面6fに、上記レール12が嵌入するレ
ール溝6iを設けることができる。
側面6cに、上記カムピン6dに代えて、ピニオン歯車
13を回転自在に設けると共に、上記操作レバー10の
扇形状カム部10aの上面カムに代えて、上記ピニオン
歯車13に噛合する扇形状歯車部10dを形成して、操
作レバー10の回転で扇形歯車部10dでピニオン歯車
13を回転させながら電気接続箱6を上動させるように
しても良い。また、図4(B)に示すように、上記操作
レバー10の扇形状カム部10aの内面に、上面カムに
代えて、電気接続箱6のカムピン6dが嵌入するカム溝
10eを設けて、操作レバー10の前方回転操作で扇形
状カム部10aのカム溝10eで電気接続箱6を上動さ
せるようにしても良い。
(A)のように、電気接続箱6をフレーム9と後方回転
操作位置の操作レバー10との間に嵌め込んで、図7
(B)のように、操作レバー10を前方に回転操作する
と、操作レバー10の扇形状カム部10aによりカムピ
ン6dを介して電気接続箱6が上動されて、上面6bの
コネクタ部6aがインスツルメントパネル3のコネクタ
5に自動的に嵌合し、図7(D)のように、操作レバー
10の前方回転操作位置では、電気接続箱6のコネクタ
部6aがコネクタ5に完全に嵌合する。
電気接続箱6のコネクタ部6aをインスツルメントパネ
ル3のコネクタ5に嵌合させることができるから、電気
接続箱6の上面6bにもコネクタ部6aを設けることが
可能となり、従来では他の面に設けているインパネハー
ネス4のコネクタ5用のコネクタ部6aを、上面6bに
分散して設けることができるので、電気接続箱6が小型
化するようになる。
aと電気接続箱6の上面6bとの隙間Tが狭くても、操
作レバー10の回転操作のみで電気接続箱6のコネクタ
部6aをインスツルメントパネル3のコネクタ5に自動
的に嵌合させることができるから、コネクタ5の嵌合作
業性も向上するようになる。
3のコネクタ5を下動させて嵌合させる第2実施形態で
ある。図8に示すように、電気接続箱6は、ねじ15で
カウルパネル2に直接固定する。上記電気接続箱6の両
側面6cの上部のピン穴(不図示)には、操作レバー1
0の両側の扇形状カム部10aの内面のピン10b,1
0bがそれぞれ嵌合されて、操作レバー10が電気接続
箱6に対して上下回転自在に支持されている。
5の左右の各側面5a,5aには、カムピン5b,5b
が突設されると共に、上記操作レバー10の扇形状カム
部10aの内面には、上記カムピン5b,5bが嵌入す
るカム溝10eを設けて、操作レバー10の下方回転操
作で、扇形状カム部10aのカム溝10eでカムピン5
bを介してコネクタ5を引き下げるように下動させるよ
うになっている。上記電気接続箱6の後面6eには、下
方回転操作位置で操作レバー10を当該位置に係止ロッ
クするためのロック爪9cが一体成形されている。
(A)のように、電気接続箱6を予めカウルパネル2に
固定して、操作レバー10の扇形状カム部10aのカム
溝10eの入口部分にインスツルメントパネル3のコネ
クタ5のカムピン5bを嵌入しておく。
10を下方に回転操作すると、操作レバー10の扇形状
カム部10aのカム溝10eによりカムピン5bを介し
て弾性支持体8の弾性力に抗して下動されて、電気接続
箱6の上面6bのコネクタ部6aにインスツルメントパ
ネル3のコネクタ5が自動的に嵌合し、図9(C)のよ
うに、操作レバー10の下方回転操作位置では、電気接
続箱6のコネクタ部6aにコネクタ5が嵌合する。
インスツルメントパネル3のコネクタ5を電気接続箱6
のコネクタ部6aに自動的に嵌合させることができるよ
うになり、第1実施形態と同様の作用・効果を奏するこ
とができる。
のインスツルメントパネルハーネス用電気接続箱の接続
構造では、カウルパネルに取り付ける電気接続箱の上面
のコネクタ部にインスツルメントパネルハーネスのコネ
クタを直接的に嵌合して接続するようにしており、従来
では他のコネクタ部と共に他の面に設ける必要があった
インスツルメントパネルハーネス接続用のコネクタ部を
上面に分散して設けているため、電気接続箱が小型化で
きるようになる。また、上記駆動機構により、上記電気
接続箱と上記インスツルメントパネルハーネスのコネク
タのうち上下動可能である方を他方に向けて移動させ、
電気接続箱のコネクタ部にインスツルメントパネルのコ
ネクタを自動的に嵌合させることができるため、コネク
タの嵌合作業性が向上するようになる。
タを弾性支持体を介して取り付けると、インスツルメン
トパネルの振動がコネクタ嵌合部に伝わらないので、コ
ネクタ嵌合部の信頼性が向上するようになる。
る。
図である。
(A)は下から見上げた斜視図、(B)は側面断面図、
(C)は正面断面図である。
である。
(A)はピンの側面図、(B)は長穴の正面図である。
である。
解説明図である。
気接続箱の斜視図、(B)は操作レバーの側面図、
(C)はコネクタの斜視図である。
解説明図である。
の斜視図、(B)は従来の接続構造の側面図である。
ネス) 5 コネクタ 5b カムピン 6 電気接続箱 6a コネクタ部 6b 上面 6d カムピン 8 弾性支持体 10 操作レバー 10a 扇形状カム部 10e カム溝
Claims (4)
- 【請求項1】 ボディ側のカウルパネルに取り付ける電
気接続箱と、インスツルメントパネルに配索したインス
ツルメントパネルハーネスのコネクタとを接続するイン
スツルメントパネルハーネス用電気接続箱の接続構造で
あって、 上記電気接続箱の上面に、上記インスツルメントパネル
ハーネスのコネクタを嵌合して接続するコネクタ部を設
け、 上記電気接続箱と上記インスツルメントパネルハーネス
のコネクタのうち、いずれか一方を他方に対して上下動
可能とし、 上記電気接続箱と上記インスツルメントパネルハーネス
のコネクタのうち上下動可能である方を他方に向けて移
動させ、上記コネクタ部にコネクタを嵌合して接続させ
る駆動機構を設けたことを特徴とするインスツルメント
パネルハーネス用電気接続箱の接続構造。 - 【請求項2】 上記電気接続箱が上記インスツルメント
パネルハーネスのコネクタに対して上下動可能であり、 上記駆動機構は、上記カウルパネルに操作レバーを回転
自在に取り付け、該操作レバーに設けたカム部の上面に
摺動自在に電気接続箱を載置して支承し、操作レバーの
回転操作で電気接続箱を上下動させる構成としている請
求項1に記載のインスツルメントパネルハーネス用電気
接続箱の接続構造。 - 【請求項3】 上記インスツルメントパネルハーネスの
コネクタが上記電気接続箱に対して上下動可能であり、 上記駆動機構は、上記電気接続箱に操作レバーを回転自
在に取り付け、該操作レバーに挟持部を設けると共に、
上記インスツルメントパネルハーネスのコネクタに上記
挟持部で挟持されるピンを突設し、上記操作レバーの操
作で上記コネクタを上下動させて電気接続箱のコネクタ
部に嵌合する構成としている請求項1に記載のインスツ
ルメントパネルハーネス用電気接続箱の接続構造。 - 【請求項4】 上記インスツルメントパネルハーネスの
コネクタは、インスツルメントパネルに弾性支持体を介
して取り付けている請求項1から請求項3のいずれか1
項に記載のインスツルメントパネルハーネス用電気接続
箱の接続構造。
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