JP2008143227A - インナーミラー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車内に取り付けられるミラーハウジング10と、ミラーハウジング10に格納可能なモニター20と、モニター20をミラーハウジング10に対して出し入れするための駆動手段30とを備え、駆動手段30は、ミラーハウジング10に取り付けられた駆動モータ31と、駆動モータ31によって軸回りに回転する送りねじ軸32とを有し、送りねじ軸32は、モニター20に形成されたねじ部23に係合されており、送りねじ軸32の回転に伴って、モニター20がミラーハウジング10に対して、送りねじ軸32の軸方向に移動するように構成されていることを特徴としている。
【選択図】図3
Description
また、係合されたラックギヤとピニオンギヤとは、僅かな外力によって移動方向に動かすことができるため、モニターを人力で押し引きすることにより、モニターをミラーハウジングに対して手動で出し入れすることもできる(例えば、特許文献1参照)。
また、ミラーハウジングには二体の駆動モータを設置するためのスペースを広く確保する必要がある。さらに、二体の駆動モータを用いることにより、インナーミラーの部品点数が増加するため、インナーミラーの重量が増加するとともに、インナーミラーの製造コストが高くなってしまうという問題がある。
また、係合されたラックギヤとピニオンギヤとは、その構造上、外力によって移動方向に動き易くなっているため、車両走行時の振動によってモニターが振れ易くなり、モニターに表示された情報を認識することが困難になってしまうという問題がある。
また、駆動モータが一台であるため、インナーミラーの部品点数が少なくなり、インナーミラーの重量を軽減することができるとともに、インナーミラーの製造コストを安くすることができる。
また、送りねじ方式によってモニターが支持されており、モニターが外力によって移動方向に動き難くなっているため、車両走行時の振動によるモニターの振れを防ぐことができ、モニターに表示された情報を的確に認識することができる。
また、駆動モータが一台であるため、インナーミラーの部品点数が少なくなり、インナーミラーの重量を軽減することができるとともに、インナーミラーの製造コストを安くすることができる。
また、送りねじ方式によってモニターが支持されており、モニターが外力によって移動方向に動き難くなっているため、車両走行時の振動によるモニターの振れを防ぐことができ、モニターに表示された情報を的確に認識することができる。
図1は、本実施形態のインナーミラーにおいて、モニターを突出させた状態を示した斜視図である。図2は、本実施形態のインナーミラーにおいて、モニターを格納した状態を示した斜視図である。図3は、本実施形態のインナーミラーにおいて、モニターを突出させた状態を示した平面図である。図4は、本実施形態のインナーミラーを示した右側面図である。図5は、本実施形態のインナーミラーにおいて、モニターを突出させた状態の背面図である。図6は、本実施形態のインナーミラーにおいて、モニターを格納した状態の背面図である。
なお、以下の説明では、車両の走行方向に対応させて、インナーミラーの前後左右方向が定められている。この前後左右方向は、インナーミラーを説明する上で便宜上設定した方向であり、インナーミラーの構成を限定するものではない。
インナーミラー1は、図1に示すように、自動車(図示せず)の運転席近傍の天井、又はフロントウインドスクリーンの内側に取り付けられるステー2と、このステー2に支持されていることにより、車内に据え付けられているミラーハウジング10と、このミラーハウジング10に保持されているミラー3と、ミラーハウジング10に格納可能なモニター20とを備えている。また、インナーミラー1では、図3に示すように、モニター20をミラーハウジング10に対して出し入れするための駆動手段30が設けられている。
ステー2は、図1に示すように、上端部が自動車(図示せず)の運転席近傍の天井、又はフロントウインドスクリーンの内側に固着されており、下端部には球状継手(図示せず)が形成されている。
ミラーハウジング10は、図1に示すように、左右方向に幅広な中空部材であり、ハウジング本体11と、ハウジング本体11の前面に組み付けられたカバー部材12とを備え、ハウジング本体11の前面と、カバー部材12の内面とによって囲まれた内部空間が形成されている。
ハウジング本体11の前面には、図3に示すステー2の球状継手(図示せず)が嵌入され固定されている。これにより、ミラーハウジング10はステー2に対して全周方向に向けて傾動自在となっている。
このガイド部材14には、図5に示すように、左右方向に延びる二本のガイド溝14a,14aが、上下に所定間隔を離して配設されている。
ガイド溝14a,14aは、ガイド部材14の後面に断面鉤形の突出部14bを設けることによって形成されたものであり、上下のガイド溝14a,14aの溝内部が対峙するように、互いに内方に向けて開口されている。このガイド溝14a,14aにモニター20のスライドレール22,22が嵌装されることにより、モニター20はガイド部材14を介してハウジング本体11に支持されている。
ミラー3は、図2に示すように、ハウジング本体11の後面に嵌め込まれた鏡面体であり、ハウジング本体11の後面に保持されている。
モニター20は、図1に示すように、後面に四角形の表示パネル21が嵌め込まれた表示体であり、車両(図示せず)の適所(好適には車両の左側面)に配設されたカメラからの画像や、車両各部に取り付けられたセンサからの情報、或いは、カーナビゲーションシステムからの情報等を表示するように構成されている。
なお、各種装置からモニター20に対して画像や情報を送信する構成や、送信された画像や情報を表示パネル21に表示する構成は、各種公知の通信装置や画像処理装置を用いているため、その詳細な説明は省略する。
モニター20の前面には、図5に示すように、左右方向に延びる二本のスライドレール22,22が、上下方向に所定間隔を離して突設されている。このスライドレール22,22は、図4に示すように、各先端部が上下方向の外側に向けて折れ曲がっており、ハウジング本体11の前面に取り付けられたガイド部材14のガイド溝14a,14aにスライド自在に嵌装されている。
そして、スライドレール22,22をガイド溝14a,14aに対して左右方向にスライドさせることにより、モニター20をミラーハウジング10に対して左右方向に移動させることができる(図5参照)。
このねじ部23には、送りねじ軸32が螺合されるねじ孔23aが左右方向に貫通しており、ねじ孔23aの内周面には雌ねじが形成されている。
また、ねじ孔23aの周壁部には、ねじ孔23aの一端から他端に亘ってスリット23bが形成されている。
スリット23bは、ねじ孔23aの延長方向に沿って形成された直線状の細長い溝であり(図5参照)、ねじ孔23aの内周面からねじ部23の外面に亘って切り込まれている。
また、本実施形態では、図4に示すように、スライドレール22,22とガイド部材14との間に一定の圧着力を作用させるための振動抑制スプリング4,4が設けられている。
この振動抑制スプリング4,4の基部4aは、ガイド部材14の外面(前面)に固着され、振動抑制スプリング4の先端部4bは、モニター20の前面に押し付けられている。これにより、モニター20とガイド部材14との間には、両者が離間する方向に力が作用するため、スライドレール22,22がガイド部材14の内面に一定の圧着力で押し付けられることになる。
なお、スライドレール22,22とガイド部材14との間に作用させる圧着力は、スライドレール22がガイド部材14に対してスムースにスライドすることができる程度に設定されている。
図3及び図5に示す駆動手段30は、モニター20をミラーハウジング10に対して出し入れするためのものであり、ハウジング本体11の前面に取り付けられた駆動モータ31と、駆動モータ31によって軸回りに回転する送りねじ軸32とを有している。
この送りねじ軸32の右端部は、カップリング32aを介して駆動モータ31の出力軸に接続されている。
また、送りねじ軸32の左端部は、モニター20の前面に形成されたねじ部23のねじ孔23aに挿通されており、送りねじ軸32の雄ねじとねじ孔23aの雌ねじとが螺合されている。
次に、前記したインナーミラー1(図1参照)におけるモニター20の出し入れ動作について説明する。
図6に示すインナーミラー1のように、モニター20がミラーハウジング10の内部に格納された状態から、駆動モータ31の出力軸を正回転させて、送りねじ軸32を正回転させることにより、モニター20を左方に向けて移動させることができる。
なお、本実施形態では、モニター20の表示パネル21がミラー3の左方に配置されたときに、駆動モータ31(図5参照)の出力軸の回転を停止させるリミット機構(図示せず)が設けられている。
なお、本実施形態では、モニター20がミラーハウジング10から突出した状態で、車両の走行速度が所定の速度に達した場合には、車速センサからの信号に基づいて、図示しない制御部が駆動モータ31の出力軸を逆回転させ、送りねじ軸32を逆回転させることにより、モニター20がミラーハウジング10の内部に自動的に格納されるように構成されている。
このとき、ねじ部23にはスリット23bが形成されているため、ねじ孔23aを上下に押し広げる方向に作用した力によって、ねじ孔23aの周壁部はスリット23bを境目にして上下に離間することになる。
以上のように構成されたインナーミラー1では、次のような作用効果を奏する。
インナーミラー1では、一台の駆動モータ31によってモニター20を移動させることができるため、モニター20をミラーハウジング10に対してスムースに出し入れすることができるとともに、駆動モータ31を設置するためのスペースを小さくすることができる。
また、駆動モータ31が一台であるため、インナーミラー1の部品点数が少なくなり、インナーミラー1の重量を軽減することができるとともに、インナーミラー1の製造コストを安くすることができる。
また、送りねじ方式によってモニター20を支持することにより、モニター20が外力によって移動方向に動き難くなっているため、車両走行時の振動によるモニター20の振れを防ぐことができ、モニター20に表示された情報を的確に認識することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に設計変更が可能である。図7は、他の実施形態のインナーミラーにおいて、二体のモニターを突出させた状態を示した背面図である。
2 ステー
3 ミラー
4 振動抑制スプリング
10 ミラーハウジング
11 ハウジング本体
12 カバー部材
13 開閉シャッタ
14 ガイド部材
14a ガイド溝
20 モニター
21 表示パネル
22 スライドレール
23 ねじ部
23a ねじ孔
23b スリット
30 駆動手段
31 駆動モータ
32 送りねじ軸
Claims (3)
- 車内に取り付けられるミラーハウジングと、
前記ミラーハウジングに保持されているミラーと、
前記ミラーハウジングに格納可能なモニターと、
前記モニターを前記ミラーハウジングに対して出し入れするための駆動手段と、を備え、
前記駆動手段は、前記ミラーハウジングに取り付けられた駆動モータと、前記駆動モータによって軸回りに回転する送りねじ軸と、を有し、
前記送りねじ軸は、前記モニターに形成されたねじ部に係合されており、
前記送りねじ軸の回転に伴って、前記モニターが前記ミラーハウジングに対して、前記送りねじ軸の軸方向に移動するように構成されていることを特徴とするインナーミラー。 - 車内に取り付けられるミラーハウジングと、
前記ミラーハウジングに保持されているミラーと、
前記ミラーハウジングの左右両側部にそれぞれ格納可能な二体のモニターと、
前記各モニターを前記ミラーハウジングに対して出し入れするための駆動手段と、を備え、
前記駆動手段は、前記ミラーハウジングに取り付けられた駆動モータと、前記駆動モータによって軸回りに回転する二体の送りねじ軸と、を有し、
前記駆動モータは、左右両方向に突出した出力軸を備え、前記出力軸の左右両端部には、前記各送りねじ軸がそれぞれ取り付けられ、前記各送りねじ軸は、前記各モニターに形成されたねじ部にそれぞれ係合されており、
前記各送りねじ軸の回転に伴って、前記各モニターが前記ミラーハウジングに対して、前記各送りねじ軸の軸方向に移動するように構成されていることを特徴とするインナーミラー。 - 前記モニターの前記ねじ部は、前記送りねじ軸が螺合されるねじ孔であり、
前記ねじ孔の周壁部には、前記ねじ孔の一端から他端に亘ってスリットが形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインナーミラー。
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