JPH0939662A - 自動車用ドアミラー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体側の配線との結線の作業性に優れた構成
の自動車用ドアミラーを提供する。 【解決手段】 バイザーアセンブリ２から引き出された
配線用コード８の先端にバイザー側中継コネクタ９を取
り付ける。ステー１に、バイザー側中継コネクタ９と連
結するためのステー側中継コネクタ１０を一端に、車体
側の配線に連結するためのコネクタ１１を他端に有する
中継コード１２を設ける。そして、連結された両中継コ
ネクタ９，１０を、バイザーアセンブリ２とステー１と
の連結面４ａと、ステー１とドアとの固定面４ａとの間
の位置に保持する保持壁１３ａをステー１に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ドアミラ
ーに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、自動車用ドアミラーは、分解
斜視図である図２に示すように、一般に、自動車のドア
に固定されるステー２１と、ミラー本体２２を角度調整
可能に保持するとともにステー２１に回転可能に支持さ
れるバイザー２３とから構成されている。バイザー２３
は、その内部に設けられた電動格納機構や鏡面角度調整
機構から配線用の５〜９本程度のコード２４を引き出し
たアセンブリとして構成され、このバイザーアセンブリ
２３を、自動車の組立工程において、先にドアに固定さ
れたステー２１に対して組み付けるようになっている。

【０００３】この組み付け作業の際、ステー２１に形成
された開口２５にコード２４を１本ずつ通した後、各コ
ード２４をコネクタのハウジング２６に取り付け、ドア
パネルの内側へ引き込んだ後このコネクタ２６を、車体
側配線のコネクタ（図示せず）と連結するようになって
いる。このようにコード２４をステー２１の開口２５に
通した後にコネクタ２６を取り付けるようにしているの
は、ステー２１にコネクタ２６が通るほど大きな開口を
設けられないためである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、この構成で
は、ステー２１の開口２５にコード２４を１本ずつ通す
作業が効率の悪い作業であることに加え、その後さらに
全てのコード２４をコネクタのハウジング２６に組み付
けてから車体側の配線と結線するという非効率的な作業
が必要で、ステー２１へのバイザーアセンブリ２３の組
み付け作業が、この結線作業のために全体として極めて
非効率的な作業になっていることが問題である。

【０００５】したがって、本発明の解決すべき技術的課
題は、車体側の配線との結線の作業性に優れた構成の自
動車用ドアミラーを提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上述の技術的課題を解決
するため、本発明に係る自動車用ドアミラーは以下のよ
うに構成されたことを特徴としている。すなわち、本発
明に係る自動車用ドアミラーは、バイザーアセンブリか
ら引き出された配線用コードの先端にバイザー側中継コ
ネクタを備え、ステーが、バイザー側中継コネクタと連
結するためのステー側中継コネクタを一端に、車体側の
配線に連結するためのコネクタを他端に有する中継コー
ドを備え、互いに連結された両中継コネクタを、バイザ
ーとステーとの連結面と、ステーとドアとの固定面との
間の位置に保持する保持手段を備えたことを特徴として
いる。

【０００７】

【作用・効果】上記構成においては、自動車のドアに固
定されたステーにバイザーアセンブリを組み付ける際、
まず、バイザー側中継コネクタとステー側中継コネクタ
を連結する。このとき、互いに連結された両中継コネク
タは、保持手段によってバイザーとステーとの連結面
と、ステーとドアとの固定面との間の位置に保持され
る。そして、バイザーアセンブリをステーに取り付け、
さらに中継コードの車体側のコネクタを車体側の配線に
連結する。

【０００８】このように中継コードを用いることによっ
て、バイザーアセンブリから引き出されたコードに予め
コネクタを取り付けておくことができるので、ステーの
開口にコードを１本ずつ通す作業が不要となり、結線
は、中継コードの両側でコネクタを連結するだけで行う
ことができる。したがって、ステーへのバイザーアセン
ブリの組み付け作業を効率的に行うことができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る自動車用ド
アミラーの実施の形態を、図１を用いて詳細に説明す
る。

【００１０】図示するように、このドアミラーは、自動
車のドア（図示せず）に固定されるステー１と、このス
テー１に支持されるバイザーアセンブリ２とから構成さ
れている。バイザーアセンブリ２は電動格納機構３を備
えている。この電動格納機構３は、ステー１に固定され
る基板４ａを備えたスタンド４の支点軸４ｂに、バイザ
ー本体５を保持するブラケット６を回転可能に装着し、
さらにブラケット６に、モータや減速機構（詳細は図示
せず）等の駆動部品７を取り付けた構成になっている。
また、このバイザーアセンブリ２は、図示していないが
鏡面角度調整機構を備えている。電動格納機構３や鏡面
角度調整機構の配線用コード８ａは、複数本をまとめて
ワイヤーハーネス８として構成され、このワイヤーハー
ネス８の先端には、バイザー側中継コネクタ９が設けら
れている。

【００１１】一方、ステー１は、ステー本体１３と、ド
アへの固定板１４とから構成されている。このステー１
は、バイザー側中継コネクタ９と連結するためのステー
側中継コネクタ１０を一端に、車体側の配線に連結する
ためのコネクタ１１を他端に有する中継コード１２を備
えている。中継コード１２は、ステー本体１３に保持手
段として形成された保持壁１３ａにステー側中継コネク
タ１０を装着することによってステー本体１３に保持さ
れ、車体側とのコネクタ１１は、固定板１４から突出し
た状態となっている。

【００１２】上記構成のドアミラーは、自動車の組立工
程において、まず、ステー１が自動車のドアに固定され
る。そして、ステー側中継コネクタ１０にバイザー側中
継コネクタ９を連結してから、スタンド４の基板４ａを
ステー１に固定することによって、ステー１へのバイザ
ーアセンブリ２の組み付けが完了する。このとき、互い
に連結された中継コネクタ９，１０は保持壁１３ａによ
って定位置に保持されるので、自動車の走行中などにコ
ネクタ９，１０がステー１の内部で動くことを防止でき
る。

【００１３】このように、上記構成では、中継コード１
２を用いたことによって、バイザーアセンブリ２から引
き出されたコード８ａに予めコネクタ９を取り付けてお
くことができるので、ステー１の開口にコード８ａを１
本ずつ通す作業が不要となる。したがって、結線を中継
コード１２の両側でコネクタを連結するだけで行うこと
ができるから、ステー１へのバイザーアセンブリ２の組
み付け作業を効率的に行うことができる。

【００１４】なお、上記構成において、中継コネクタ
９，１０の連結位置は、バイザーアセンブリ２とステー
１との連結面を構成している基板４ａと、ステー１とド
アとの固定面を構成している固定板１４との間の位置で
あれば、任意の位置（例えば、図にａ，ｂ，ｃ，ｄで示
すような位置）にすることができる。このうち、例えば
連結位置をｄの位置にする場合、コネクタ９のハウジン
グには、支点軸４ｂの内径よりも小さなものが用いられ
る。また、上記構成では、ステー側中継コネクタ１０を
保持手段としての保持壁１３ａで予め保持する構成とし
ているが、保持手段は、中継コネクタ９，１０を連結し
た後に該コネクタ９，１０をはめ込み式に取り付けて保
持する構成にしてもよい。さらに、例えばｄの位置で
は、バイザー側中継コネクタ９をスタンド４で保持する
ように構成しておき、ステー側中継コネクタ１０をこの
バイザー側中継コネクタ９に連結するようにすればよ
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る自動車用ドアミラーの要部断面
図である。

【図２】 従来のドアミラーの分解斜視図である。

【符号の説明】

１ ステー ２ バイザーアセンブリ ３ 電動格納機構 ４ スタンド ４ａ 基板 ４ｂ 支点軸 ５ バイザー本体 ６ ブラケット ７ 駆動部品 ８ ワイヤーハーネス ８ａ コード ９ バイザー側中継コネクタ １０ ステー側中継コネクタ １１ コネクタ １２ 中継コード １３ ステー本体 １３ａ 保持壁 １４ 固定板

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車のドアに固定されるステー(1)
   と、該ステー(1)に支持されるバイザーアセンブリ(2)と
   からなる自動車用ドアミラーであって、 上記バイザーアセンブリ(2)から引き出された配線用コ
   ード(8)の先端にバイザー側中継コネクタ(9)を備え、 上記ステー(1)が、上記バイザー側中継コネクタ(9)と連
   結されるステー側中継コネクタ(10)を一端に、車体側の
   配線に連結されるコネクタ(11)を他端に有する中継コー
   ド(12)を備え、 互いに連結された上記両中継コネクタ(9,10)を、上記バ
   イザーアセンブリ(2)とステー(1)との連結面(4a)と、該
   ステー(1)とドアとの固定面(4a)との間の位置に保持す
   る保持手段(13a)を備えたことを特徴とする自動車用ド
   アミラー。