JP3056146B2 - 放電加工方法及び放電加工装置 - Google Patents

放電加工方法及び放電加工装置

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JP3056146B2
JP3056146B2 JP9269695A JP26969597A JP3056146B2 JP 3056146 B2 JP3056146 B2 JP 3056146B2 JP 9269695 A JP9269695 A JP 9269695A JP 26969597 A JP26969597 A JP 26969597A JP 3056146 B2 JP3056146 B2 JP 3056146B2
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H1/00Electrical discharge machining, i.e. removing metal with a series of rapidly recurring electrical discharges between an electrode and a workpiece in the presence of a fluid dielectric
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】工作物をX方向、及びY方向
の主駆動装置によって動かし、同時に1個、又はそれ以
上のワイヤ電極、又は形彫り電極の少なくとも1個の処
理電極により工作物を侵食することによって放電加工に
より工作物を処理する放電加工法、及び放電加工装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンピュータ数値制御ミーリン
グシステム、金属切削システム、研削システム、侵食シ
ステム等、処理工具によって工作物を精密加工する工作
機械において、処理工具と工作物との間の相対運動を正
確に、再現性あるように実現することは非常に困難であ
る。この場合、数値制御の許で平面内の相互に垂直な方
向に移動し得る直角座標クロステーブルのような駆動シ
ステム、例えば直交座標駆動システムを利用するのが普
通である。希望する処理輪郭を発生する相対運動を工作
物と工具との間に生ぜしめるため、このような駆動シス
テムは処理工具、及び/又は工作物に連結される。これ
に関連して、工作機械の駆動システムの多くの既知の構
成を記載している ISO Standard R841の「Nomenclature
des axeset des mouvements pour la commande numeri
que des machines 」を援用する。例えば多軸駆動運動
のような若干複雑な駆動運動を使用する時、これ等の既
知の駆動システムは工作物に密接する付近内の工作物空
間の比較的複雑な構造を必要とすることが多い。
【0003】この形式の工作機械の一例がワイヤ放電加
工機である。この場合、ワイヤ侵食電極の形で実現され
た処理工具を工作物に対し移動させ、侵食ワイヤと工作
物との間に火花放電を発生させている。侵食ワイヤによ
って出発孔から始めて工作物に輪郭を切り込む。この形
式の既知のワイヤ放電加工機の一例を図7に示す。この
放電加工機は2個のワイヤ案内ヘッド4′、5′を有
し、ワイヤの進行方向に見て工作物2′の前後にこれ等
案内ヘッド4′、5′を互いに所定距離離間して配置す
る。これ等ワイヤ案内ヘッドは矢印で示すワイヤ移動方
向に工作物2′を通じてワイヤ侵食電極1′を案内す
る。この場合C形フレームである機械フレーム10′に
共に緊締されているZ駆動装置16′の前端、及び下部
ワイヤ案内アーム8′上にワイヤ案内ヘッド4′、5′
はそれぞれ位置している。上部案内ヘッド4′と共にZ
駆動装置16′は頂部からワイヤ放電加工機の工作物空
間内に垂直に突出しており、下部支持アーム8′は誘電
フラッシング流体を収容する容器9′の側壁に貫通して
工作物空間まで延びている。
【0004】放電加工に必要であり工作物の加工輪郭を
画成する処理電極1′と工作物2′との間の相対運動は
容器9′に結合されたX/Y軸線駆動装置14′によっ
て実現されている。この容器はクランプ手段11′を介
して工作物2′に剛固に連結されている。円錐形の加工
を行う時は、Z駆動装置16′に結合されたU/V駆動
装置15′を付加的に設ける。この駆動装置の一つの特
別な欠点は下部案内ヘッド5′を支持する支持アーム
8′がX方向、及びY方向に移動中、容器9′に対する
シールが複雑になることである。
【0005】下部ワイヤ案内アームをL字状の形状に実
現し、頂部から容器内に浸漬したワイヤ放電加工機も存
在している。このようなシステムの一例はドイツ公開特
許第3738251号に記載されている。このシステムは容器
に対してワイヤ案内アームをシールする問題を解決して
いるが、不必要に機械の寸法が大きくなり、ワイヤ通路
が複雑となり、熱変動を受ける長い熱膨張通路があり、
機械の設計の基本的剛性が劣っている欠点がある。この
システム、及び最初に述べたシステムにおいては、案内
ヘッド、及び案内アームと共に下部ワイヤ案内が著しく
露出しており、即ち工作物に密接する付近に多くの空間
を閉める欠点がある。従って工作物を処理中、これ等が
衝突する重大な危険がある。
【0006】上述のシールの問題を解決するため、従来
の文献は他の概念を開示しているが、その概念はその処
理運動に関して、最初に述べたシステムの概念から既に
離れてしまっている。例えば、報告書H-189E 9408/1(F
P)(10/1993)の牧野による「UPH-1 MV-10 WireElectrica
l Discharge Machine for Ultraprecision Machining o
f Hard Metals 」は高精密なワイヤ放電加工機を示して
いる。この場合、工作物を機械フレーム上に垂直に懸垂
し、侵食ワイヤを前部ワイヤ案内と後部ワイヤとの間に
水平に動かすことができる。工作物が垂直位置を占める
ため、この機械の概念は工作物が小さい場合、及び移動
通路が短い場合のみ有効であるに過ぎない。この構成の
一つの付加的な欠点は案内ヘッド内に一体化したワイヤ
案内と、放電電流、及び誘電フラッシング流体を供給す
る手段との両方を、処理工程中、誘電フラッシング流体
中に浸漬していることである。このため、例えば腐食の
ような重大な化学的侵食を受け、更に処理工程中に、例
えば工作物の粒子が堆積し、ワイヤ案内の中に貫入する
ため機械的に摩耗する欠点がある。
【0007】上述のドイツ特許第 3738251号も工作物を
容器の底の所定位置に保持したワイヤ放電加工機を示し
ている。この容器はX方向、及びY方向に移動できるク
ロステーブル上に直接位置していて、開口を有してお
り、この開口を通じて下部ワイヤ案内を工作物に密接す
る付近内に突出している。この構成の特殊な欠点はクロ
ステーブルに対して下部ワイヤ案内をシールするために
必要な複雑なシールを有することである。完全のため、
日本国の公開公報、特開平6-134622号、及び特開昭 63-
216629号を援用する。これ等の公報は、工作物を静止さ
せ、X方向、及びY方向に移動、及びU方向、及びV方
向の移動を下部ワイヤ案内、及び上部ワイヤ案内を移動
させることによって実現するワイヤ放電加工機をそれぞ
れ開示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は頭書に
述べた放電加工により工作物を処理するため特に簡単化
し、従来の技術の上記の欠点を解消した放電加工方法、
及び放電加工装置を得るにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明放電加工方法は、 a)工作物を用意し、 b)少なくとも1個の電極と、機械フレームと、加工液
体を収容する容器と、上部案内ヘッドと及び下部案内ヘ
ッドとを有し、前記機械フレーム、前記容器、及び前記
下部案内ヘッドによって主軸線方向(X,Y)に対する
静止ユニットを形成し、主軸線方向(X,Y)を含むX
/Y平面を水平に配置したものとし、前記下部案内ヘッ
ド が前記容器の底面に貫通する構成の放電加工機械を
用意し、 c)前記工作物を頂部から懸垂保持するとともに水平の
X/Y平面上で移動させるX/Y主軸駆動装置を用意
し、 d)前記工作物を前記X/Y平面上で移動させ、 e)同時に前記工作物を少なくとも1個の電極により侵
食加工することによりなることを特徴とする。
【0010】また、本発明放電加工装置は、機械フレー
ムと、前記機械フレームに支持し、加工液体を収容する
よう底面と側方の壁を有する容器と、前記少なくとも1
個の加工電極を案内するため前記機械フレームに支持し
た上部案内ヘッド及び下部案内ヘッドと、前記工作物を
頂部から懸垂保持するとともにX/Y主軸線方向に移動
させるX/Y主駆動装置とを具え、前記機械フレーム、
前記容器及び下部案内ヘッドによって、主軸線方向
(X,Y)に対する静止ユニットを形成し、主軸線方向
(X,Y)を含むX/Y平面を水平に配置したものと
し、前記下部案内ヘッドが前記容器の底面を貫通する構
成としたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】放電加工により工作物を処理する
この方法では、処理電極、例えばワイヤ電極、又は型彫
り電極を少なくとも一方の案内ヘッド内の工作物空間内
に保持し、工作物を処理電極に対し移動させる。この工
作物を工作物空間内にほぼ水平位置に配置し、主X/Y
軸線の方向に動かす。放電加工によって工作物を処理す
る装置においては、この目的のため1個、又はそれ以上
の処理電極を設け、工作物をX/Y主軸線駆動装置によ
って動かし、同時に少なくとも1個の処理電極によって
同時に工作物を侵食する。この場合、機械フレームと、
工作物用流体を収容する容器と、1個の、又はおのおの
の下部案内ヘッドとによって、主軸線に関する静止ユニ
ットを形成する。この主X/Y平面は水平に配置されて
いる。出発位置では処理電極、又は各処理電極はほぼ垂
直に配置される。従って工作物は、又はパレット上の工
作物は工作物空間内でほぼ水平位置にあって侵食を受け
る。
【0012】この場合、ここに工作物(又はパレット)
の「ほぼ」水平位置の語を使用するのは工作物の取り付
け中、僅かな配列誤差が生ずるからである。これ等の配
列誤差は通常の方法で補正し得ることはもちろんであ
る。更に、処理電極の「ほぼ」垂直位置の語を使用する
のは、処理電極の僅かな配列誤差を生ずるからで、この
誤差は処理電極の角度位置を変化させる僅かな修正によ
り補正することができる。処理電極の「ほぼ」垂直位置
とは例えばワイヤ放電加工により円筒面の加工の時の出
発位置に関する。完全のため、上述の補正でも垂直線か
ら非常に僅かずれることもあることも述べる必要があ
る。例えば円錐形の加工の時、僅かな量から大きい量ま
でのずれが発生することがある。
【0013】「上方」、又は「下方」、及び「上部」又
は「下部」の語は一層良い理解を達成するために使用す
る。これ等の語は例えばドイツ特許第 3738251号による
通常の工作機械、及び水平に配置される工作物を参照す
る。本明細書中、「X/Y」、又は「U/V」とはそれ
ぞれX方向、及びY方向、又はU方向、及びV方向の座
標軸を意味し、例えば「X/Y駆動装置」とはX、Y座
標軸のX方向、及びY方向に物体を駆動する駆動装置を
意味する。
【0014】本発明の概念によれば、工作物、又は工作
物を有するパレットは、適当なクランプ手段を介して主
軸線駆動装置に結合されており、工作機械の工作物空間
内に頂部から保持されている。この工作物空間は例えば
フラッシング流体を収容する容器によって側方を限定さ
れている。従って、工作物のX/Y移動中、移動部を容
器に対してシールするための手段を必要としない。その
ため、摩耗が減少し、更に摩擦が無くなることと、主軸
線駆動装置を適切に配置することができることとのた
め、X/Y運動の優れた精度が達成される。更に、底
部、及び頂部から少なくとも自由に工作物に接近できる
ように工作物を有利に懸垂することができる。このよう
にすれば工作物空間への視界が向上し、保守が非常に簡
単化する利点がある。
【0015】本発明方法、及び装置は次のような利点が
ある。工作物を主軸線駆動装置に直接結合することがで
き、即ち長い伝動路が無いから、処理工具と工作物との
間で摩擦連結される部分が短くなり、即ち機械的剛性が
高く、従って高い精度の処理を短時間に行うことができ
る。また、必要なら、膨張路を対称にし、即ち熱変化に
対する保証を行うことができ、更に、火花間隙までのパ
ルス送信のための電流路を短くすることができ、従って
電力供給路を簡単化し得る利点がある。これ等の利点の
ため、本発明は高速の放電加工システムに使用して特に
適している。これは、1個、又はそれ以上の火花発生部
分を例えばシステムの工作物空間の上下に密接して配置
することができ、電力損失が大きい長い電流供給ライン
を廃止できるからである。
【0016】工作物にほぼ自由に接近することができる
ため、例えば工作物容器の自動化、パレットシステムを
設けた生産ライン、又は移送ラインへのロボットの導入
が可能である利点がある。本発明によれば工作物の位置
に起因し加工点を固定することができるから、工作物の
加工を常に監視することができる。作業者は常に作用点
を作業者の視界の中心に維持することができる。更に、
自動監視手段を利用する監視を容易に実現することがで
きる。更に、本発明による工作物の位置により、及び工
作物にほぼ自由に接近できることにより、加工する工作
物から脱落した加工粒子を工作物空間から容易に除去す
ることができる利点がある。このことは、顕微鏡的大き
さの加工分野で特に有利である。
【0017】本発明において、上部案内ヘッドも静止ユ
ニットの一部を形成していることは有利である。代案と
して、単数、又は複数の上部案内ヘッド、及び/又は単
数、又は複数の下部案内ヘッドの高さを共通駆動装置、
又は個々のZ駆動装置により調整することができ、及び
/又は単数、又は複数の上部案内ヘッドを共通駆動装
置、又は個々のU/V駆動装置によって単数、又は複数
の上部案内ヘッドを動かすことができ、必要があれば、
静止ユニットに連結する。従って、本発明装置は処理電
極と工作物との間の相対運動を実現するため、少なくと
も5個の軸線を有する駆動運動ユニットを設け、多数の
処理から成る幾何学形状を可能にする。この場合、駆動
運動ユニット全体を工作物空間の上部区域内に、工作物
の上方に、また恐らく設ける工作物容器の外側に配置す
るのが好適であり、即ちこの構成は工作物空間に容易に
接近でき、工作物空間を容易に見ることができる。更
に、運動構成部分を激しい摩耗、及び汚れから防護す
る。
【0018】対応する案内ヘッドの高さを調整するため
の上下のZ駆動装置の配置に起因し決定的な利点があ
る。即ちワイヤ放電加工によって孔を形成する時、上下
の電極を同時に利用すれば穿孔速度を2倍にすることが
できる。更に、孔は一層正確になる。これは両方の電極
は個々の電極に関する限り半分であれば良く、即ち貫通
加工は工作物の内部で生ずるからである。このことは、
長さと直径との比のようなアスペクト比に関して制約を
受けている顕微鏡的孔について特に重要である。またこ
のアスペクト比も殆ど2倍にすることができる。
【0019】1個の上部型彫り電極、及び1個の下部型
彫り電極による型彫りのために付加的な利点が得られ
る。1個の工作物の2面にわたる処理が、取付け直しを
行うことなく実施できるので付加的な時間の減少とな
り、しかも取付け直しによる誤差を全く無くすることが
できるので精度が著しく向上する。Z方向に移動し得る
上下の案内ヘッドによるワイヤ放電加工によって加工を
行う時、不均一な、又は異なる高さの工作物の垂直輪郭
を容易に補正することができる。これにより金属除去能
力が一層高くなり、及び/又は優れた精度を得ることが
できる。
【0020】これ等の利点のため、本発明システムの概
念は放電加工により工作物を処理するのに特に有利であ
る。放電加工による工作物の処理のための方法と装置と
の好適な変形によれば、ワイヤの前進方向に見て工作物
の前部に配置された上部案内ヘッドと、ワイヤの前進方
向に見て工作物の背後に配置された下部案内ヘッドとに
案内される侵食ワイヤから成る処理電極を提案する。こ
の場合、上下の案内ヘッドを対称に配置し、相互に上下
にほぼ垂直に位置させる。上下の案内ヘッド間にほぼ垂
直に工作物空間を通じて侵食ワイヤを案内する。
【0021】案内ヘッドを対称に垂直に配列することに
よって、通常のシステムの片持ち梁の案内アームを、も
早必要としない利点がある。これにより、通常のシステ
ムに比較し、ワイヤ案内の剛性を増大し、ほぼ垂直なワ
イヤ通路が一層短くなり有利である。従って、侵食ワイ
ヤは変形が少なく、受ける応力は小さくて済み、安全で
精密なワイヤの移動を好適に行うことができる。
【0022】このような放電加工機の好適な変形によれ
ば、下部案内ヘッドに対する上部案内ヘッドの直角座標
による調整を実現するため、U/V駆動装置に上部案内
ヘッドを結合するのが好適である。この変形によれば、
この下部案内ヘッドを静止するよう配置し、機械フレー
ムに剛固に連結する。円錐形の加工を行うため、上部案
内ヘッドのみがU/V方向に僅かな運動を行う。従っ
て、侵食ワイヤは特に低い応力を受け有利であり、上部
案内ヘッドの僅かなU/V運動に従うだけでよい。上部
案内ヘッドをZ駆動装置に結合するのが好適であり、こ
れは高さの調整を実現するのに役立つ。この場合、Z駆
動装置の前後に、直角座標U/V駆動装置を中間的に配
置する。このように構成すれば、放電加工機の駆動構成
の全部をコンパクトに組み合わせ、工作物の空間の外に
動かす。5個の軸線を有する複雑な運動ユニットにも拘
らず、この工作物空間は容易に接近でき、監視すること
ができる。この機械は以下に説明する主軸駆動装置のフ
レーム構造に特に適用し、フレーム状の主軸線駆動装置
をハウジング箱内に収容し、直線状に移動し得るようU
/V駆動装置をハウジング箱に取り付ける。
【0023】主軸線駆動装置に対して静止するように配
置された剛固に連結された機械ユニットを機械フレー
ム、オプショナル工作物容器、及び下部案内ヘッドが形
成している場合には、特に高い機械的剛性を有するワイ
ヤ放電加工機を有利に実現することができる。機械フレ
ーム、オプショナル工作物容器、及び下部案内から成る
ユニットに連結され、工作物に結合された主軸線駆動装
置によってX/Y運動は専ら実現される。上部案内ヘッ
ドは静止案内ユニットに剛固に連結されるか、又はZ駆
動装置、及び/又はU/V駆動装置を介して連結される
のが好適である。
【0024】好適なワイヤ放電加工機では、容器、及び
対応する下部案内ヘッドを通じて単数、又は複数のワイ
ヤ状処理電極をほぼ垂直に延在する。この場合、下部案
内ヘッドは割り当てられたワイヤ状処理電極を緊密に包
囲し、これにより容器から誘電フラッシング流体が漏洩
するのを防止し、又は制御された状態で漏洩が行われ
る。
【0025】特に好適なワイヤ放電加工機においては、
数個の上部案内ヘッド、又は数個の下部案内ヘッドを数
個のワイヤ状処理電極にそれぞれ設ける。この場合、ワ
イヤ状の処理電極をそれぞれ離間してほぼ垂直に配置
し、数個の同一の加工輪郭が同時に侵食されるようにす
る。異なる品質、及び/又は異なる直径の数個のワイヤ
状電極を数個の上部案内ヘッドに配置するのが好適であ
る。1個のそれぞれの処理電極を選択し、割り当てられ
たZ駆動装置、及び/又はU/V駆動装置によって、割
り当てられた下部案内ヘッドの上方にこの処理電極を位
置させる。数個の下部案内ヘッドを設ける場合、工作物
をX/Y主軸線駆動装置によって動かし、形成すべき輪
郭の出発点を、選択された下部案内ヘッドに協働させ
る。更に、ワイヤ状の処理電極を自動的に通し、処理が
完了した後、自動的に処理電極を切断する。
【0026】特に好適な型彫り放電加工機では、数個の
上部案内ヘッドと共に数個の型彫り電極、及び/又は数
個の下部案内ヘッドと共に数個の型彫り電極を設ける。
この場合、型彫り電極を離間し、ほぼ垂直に配列し、数
個の同一の型彫り輪郭を同時に侵食する。異なる品質、
及び/又は異なる直径、及び/又は異なる形状の数個の
型彫り電極を数個の上部案内ヘッド、及び/又は数個の
下部案内ヘッドに設けるのが好適である。割り当てられ
たZ駆動装置、及び/又はU/V駆動装置、及び/又は
主軸線駆動装置によって、形成すべき輪郭の出発点に、
1個の選択された型彫り電極を位置させる。これ等の駆
動装置は型彫り輪郭、又は出発孔を侵食することを可能
にする。特に好適な実施例では、上部案内ヘッドに配置
され選択された型彫り電極により頂部から、及び下部案
内ヘッドに配置され選択された型彫り電極により底部か
ら、出発孔を同時に侵食することができる。
【0027】近い将来、放電加工機を採用する大量生産
法が、出発孔、ワイヤ加工プロセス、及び2面にわたる
型彫り侵食プロセスを必要とする顕微鏡的構成部分のた
めに利用されるようになるであろう。上述の形式の多数
電極システムは生産能力と融通性とを数倍にする。例え
ば真空ピペットのような操作手段を上述の上下のZ駆動
装置に設けることができるから、このようなシステムは
顕微鏡的構成部分の自動化された大量生産に特に適して
いる。本発明のシステムの概念の好適な付加的に改良さ
れたシステムでは、本発明による主軸線駆動装置をフレ
ームの内側で開放し、又はフレームの形で実現し、例え
ば機械フレームから始めて主軸線駆動装置を通じて頂部
から工具案内を工作物空間内で延在する。本発明による
主軸線駆動装置の一つの特に好適なコンパクトな実施例
では、主軸線駆動装置をフレームの形状に実現し、電極
の前進方向に見てこの主軸線駆動装置を開放する。
【0028】X主軸線の方向に移動することができる第
1Xフレームを主軸線駆動装置に設け、Y主軸線の方向
に移動することができる第2Yフレームを上述のXフレ
ームの内側に案内する。第1Xフレームを移動可能な状
態で箱形機械フレーム上に直接案内するのが好適であ
る。適当なクランプ手段を介して、加工すべき工作物、
又は工作物のパレットをYフレームに緊締する。この場
合、工作物と主軸線駆動装置との間の片持ち梁の長さを
最小値まで有利に減らすことができる。即ち主軸線駆動
装置は高い剛性を有し、高い動的性質で負荷の伝導を行
うことができる。本発明によるフレーム状主軸線駆動装
置内に頂部から処理電極の工具案内を付加的に突出させ
れば、主軸線駆動装置と処理電極とは共に、外部の作用
に対して防護するコンパクトなユニットを形成する。例
えば、上部Z駆動装置、及び/又は下部Z駆動装置はフ
レーム状X/Y主軸線駆動装置のフレーム開口を通じて
Z方向の運動を行う。
【0029】主軸線駆動装置のこのフレーム状設計にお
いては、数個の処理電極を相互に隣接して配置するのが
好適であり、これ等処理電極をフレーム状主軸線装置内
に突出する。この場合、同一形式、又は異なる形式の数
個の処理電極をモジュール方式で工作機械の機械フレー
ム上に配置する。これ等の処理電極、及び案内ヘッドを
他の工具と容易に交換し、取り換えることができる。こ
のモジュール方式は上述したように工作物空間内に懸垂
された1個、又はそれ以上の工作物を加工するため、数
個の異なる形式のワイヤ電極、又は型彫り電極、又はワ
イヤ電極、及び型彫り電極の組合せを上述のように配置
した放電加工機に特に適している。この機械の概念も1
個、又はそれ以上の工作物の侵食加工に役立ついわゆる
多数ワイヤシステムに適している。この場合、数個のワ
イヤ案内を互いに隣接して配置する。このような構成の
ため、異なる形式の侵食ワイヤによって、数個の輪郭を
同時に、又は順次に形成することができる。この概念に
おいて、本発明の機械の概念は特に有利である。これ
は、工作物は主X/Y移動を行い、更にワイヤ案内は、
例えば円錐形を加工する時、U/V方向に、(全く移動
しない場合もあるが、)僅かに移動を行うのみであるか
らである。
【0030】本発明の付加的な利点は干渉放射に対する
電気シールド作用があることである。これは、例えば放
電加工機におけるワイヤ電極、又は型彫り電極が高周波
電圧で作動する処理工具の場合に特に有利である。この
場合、通常、システム全体を包囲する複雑なキャビンシ
ールドをしないで済む利点がある。
【0031】上述したように、放電加工はギャップをフ
ラッシングする役割がある誘電フラッシング流体から成
る浴内で通常行われる。一つの好適な実施例によれば、
本発明放電加工機はこの流体を収容する容器を具える。
この容器は垂直に移動することができ、下部案内ヘッド
を支持する支柱を容器の底に貫通する。この実施例で
は、容器の運動の自動化、即ち容器の自動的下降運動は
容器を空にする必要なく実現することができる。上述し
たように、下部案内ヘッドは通常いかなる運動も行わな
い。即ち、この支柱は容器の底に対して、例えば膨張ベ
ローズシールのような簡単な普通のシールでシールする
ことができる。この支柱にも例えばZ駆動装置のような
駆動装置を設けることができ、上述のようなシールによ
って、この駆動装置は容器に対してシールされる。
【0032】代案として、流体を収容するための容器に
静止底を設けることができる。この場合、容器の側壁の
みを垂直に下降させ、移動させ、又は回動させることが
できる。本発明のこの実施例によれば、下部案内ヘッド
を容器の底に剛固に連結する。案内ヘッドを非常に低く
配置し、容器の底に合体させるのが特に有利である。こ
のように低く配置されたワイヤ案内ヘッドによって、工
作物との可能性がある衝突の危険を減らし、例えば放電
電流、及び誘電フラッシング流体を供給するため案内ヘ
ッド内に設けた付加的手段を工作物用流体から防護す
る。一つの付加的な好適な実施例では、工作物の付近で
の箱形機械フレームは工作物用流体を収容する容器の形
状に実現される。図面を参照して本発明の実施例を次に
説明する。
【0033】
【実施例】本発明の次の説明はワイヤ放電加工機に関し
て述べる。しかし本発明は加工すべき工作物に対し処理
電極が制御された運動を行う型彫り放電加工機の駆動運
動ユニットに本発明を容易に適用できるので、本発明は
このようなワイヤ放電加工機に限定されない。以下に説
明する実施例では、対応する部分は同一の符号にて示
す。
【0034】図1〜図3は本発明の理解のためワイヤ放
電加工機の必須の構成部分を限定して線図的に示す。放
電発生器、及びコンピュータ数値制御装置のような基本
素子は自明なので図示しない。また、使用される術語は
説明の理解を容易にするのに役立つものであって本発明
を限定するものでない。例えば、「上部」、又は「下
部」とは垂直に配置されたワイヤ放電加工機に関して述
べている。図1に示すワイヤ放電加工機はいわゆる門形
の閉じた機械フレーム10を有する。機械フレーム10
とシールカバー(図示せず)とが誘電フラッシング流体
を収容する容器を形成するように、工作物空間の開放側
をシールカバーによって閉じることができるようにす
る。機械フレームが対称な設計であり、機械的安定性が
あるため、この門形のフレームはこの用途に好適であ
る。当然であるが、いわゆるC形フレームである開放形
機械フレームに関連して本発明を有利に利用することが
できる。
【0035】図1に示すワイヤ放電加工機の工作物空間
内に2個の案内ヘッドを互いに所定距離離間して垂直に
配置する。上部案内ヘッドを符号4にて示し、下部案内
ヘッドを符号5にて示す。放電電流、及び誘電フラッシ
ング流体を供給する手段を有する上下のワイヤ案内と、
ワイヤ張力装置とをそれぞれ案内ヘッド4、5内に合体
させる。放電加工中、侵食ワイヤ(図示せず)を供給リ
ールから連続的に巻きほぐし、上部案内ヘッド4と下部
案内ヘッド5との間に、この場合には頂部から底部に工
作物空間を通じて侵食ワイヤを垂直に案内し、次にワイ
ヤ捕集容器7内に配置する。
【0036】加工すべき工作物を取り付けているワイヤ
放電加工機の工作物空間は対向する案内ヘッド4、5間
に位置する。図1による配置では、工作物2はワイヤ放
電加工機の工作物空間内にクランプ手段11を介して上
部から懸垂されており、クランプ手段11はX/Y主軸
線駆動装置14によって支持されている。機械フレーム
10の上部の側に工作物空間に向くX/Y主軸線駆動装
置14を配置する。この駆動装置14はX/Y方向の運
動、即ち工作物2と、加工輪郭を画成する侵食ワイヤと
の間の相対運動を発生する。このX/Y主軸線駆動装置
14は機械フレーム10の内側に配置されたレールに沿
ってX方向に動き得る上部X摺動部と、このX摺動部に
懸垂されY方向に移動し得るY摺動部とを具える。X摺
動部、及びY摺動部は数値制御し得るフレーム状のX/
Y直角座標クロステーブルを形成する。
【0037】工作物2が工作物空間内に頂部から保持さ
れ、X/Y主軸の方向に侵食ワイヤに対して工作物2が
移動するよう、クランプ手段11をX/Y主軸線駆動装
置14のY摺動部に剛固に連結する。ワイヤの巻きほぐ
し方向に見て貫通開口をX/Y主軸線駆動装置14の両
方の摺動部に設ける。上部案内ヘッド4の高さを調整す
るため、上部Z駆動装置16は機械フレーム10からこ
の貫通開口を通じてワイヤ放電加工機の工作物空間内に
突出する。対応する下部Z駆動装置17を機械フレーム
10の底部から工作物空間内に突出し、この位置に適切
なシールを設ける。この下部Z駆動装置17はその先端
に下部案内ヘッド5を支持する。
【0038】円錐形の加工部を得るため、上部案内ヘッ
ド4に結合された線図的に示すU/V駆動装置15を付
加的に設ける。このU/V駆動装置15は下部案内ヘッ
ド5に対する上部案内ヘッド4の直角座標のU/V方向
の調整を実現するのに役立つ。この場合、U/V駆動装
置15を上部Z駆動装置16の下流に配置する。この結
果、上部案内ヘッド4は実際上、U/V駆動装置15の
U摺動部、又はV摺動部に懸垂され、U/V駆動装置1
5はV摺動部、又はU摺動部を介してZ駆動装置16に
結合される。このU/V駆動装置15の設計は直角座標
クロス摺動部の設計に相当する。図1に示す本発明ワイ
ヤ放電加工機はその高い機械的剛性、案内ヘッド4、5
の対称な配置、及びシール素子の廃止により工作物の高
品質の放電加工を達成することができる。
【0039】案内ヘッド4、5、工作物2、及びX/
Y、及びU/V駆動装置14、15の構成配置に関して
は、図2のワイヤ放電加工機は図1に示すワイヤ放電加
工機に対応している。しかし、誘電フラッシング流体を
収容する容器9はワイヤ放電加工機の工作物空間の周り
に配置されている。この容器9は機械フレーム10の内
側で適当な容器駆動装置12によって垂直に移動するこ
とができる。例えば工作物2を交換するため工作物空間
に接近するなど、処理状態に応じて、ワイヤ放電加工機
のコンピュータ数値制御装置により容器9を自動的に上
下動させる。
【0040】下部案内ヘッド5を支持する下部Z駆動装
置17は容器9の底部に垂直に貫通しており、シール素
子13によって下部Z駆動装置17は容器9の底部に対
しシールされている。シール素子13は膨張ベローズシ
ールの形状で実現することができ、容器9は処理の休止
中のみに移動するから、シール素子13は機械の精度を
阻害しない。更に、下部Z駆動装置17を移動すると、
摩擦力は非常に剛強なZ方向のみに発生するに過ぎな
い。
【0041】案内ヘッド4、5、工作物2、及びX/
Y、及びU/V駆動装置14、15の構成配置に関して
は、図3のワイヤ放電加工機も図1に示すワイヤ放電加
工機に対応している。しかし、この場合、誘電フラッシ
ング流体を収容する容器9を設ける。この容器の底18
は静止しており、容器の底18の側部に対してシールさ
れたまま、容器の壁19は垂直に移動することができ
る。この場合、容器の壁19の移動もコンピュータ数値
制御装置によって自動化されている。更に、下部案内ヘ
ッド5は非常に低く配置されており、下部案内ヘッド5
は容器の底18の平面の下に位置しており、即ち実際
上、容器の底18内に合体されている。この場合、容器
の底18と工作物の下面との間の距離が非常に小さい。
【0042】図4、及び図5は本発明による他のワイヤ
放電加工機の駆動装置の構成の異なる部分を示し、この
駆動装置の構成はいわゆるフレームワークの形で実現し
ている。図4は5軸運動ユニットを斜視図で示し、この
5軸運動ユニットはX/Y主軸線駆動装置、U/V駆動
装置、及びZ駆動装置から成り、例えば図1の本発明ワ
イヤ放電加工機の機械フレーム10の内部に工作物空間
に向く側に配置されている。
【0043】図4によれば、基本的に長方形の箱の形状
を有する機械フレーム10は駆動装置の構成の一部を形
成している。フレーム上のX摺動部20(いわゆるXフ
レーム)を箱形機械フレーム10の内側に案内レールに
よって対向壁上に設け、X摺動部と機械フレームとの長
さの差によりX摺動部20をX方向に移動できるように
する。フレーム状のY摺動部21(いわゆるYフレー
ム)をX摺動部20の内側に配置し、Y方向に移動でき
るようにする。この場合、Y摺動部21はX摺動部20
の側壁の高さの上に延び、Y方向に延在し、Y摺動部側
とX摺動部側との長さの差によりY摺動部はY方向に移
動することができる。従って、X摺動部20とY摺動部
21とによってX/Y直角座標主軸線駆動装置を形成す
る。加工すべき工作物を、又は工作物を有するパレット
を適当なクランプ手段を介してY摺動部21の内部に取
り付ける。
【0044】ワイヤ供給システム(図示せず)によっ
て、線図的に示した侵食ワイヤ1を上部案内ヘッド4に
供給し、上部案内ヘッドと、この上部案内ヘッドに対し
対称に配置された下部案内ヘッド5(形状のみ示す)と
の間に工作物空間を通じて侵食ワイヤ1を案内する。工
作物と加工輪郭を画成する侵食ワイヤ1との間の相対運
動は工作物に結合されたX/Y駆動装置20、21によ
って発生する。上部案内ヘッド4を下部案内ヘッド5に
対し移動させるため(円錐形の加工)、付加的U/V駆
動装置を設けている。この駆動装置は機械フレーム10
の上端縁にV摺動部22を設け、V方向に移動し得るよ
うにする。更にU方向に水平に移動し得るU摺動部23
をV摺動部22上に配置する。従って、上部案内ヘッド
4はこのU/V直角座標駆動装置によりU/V平面内で
下部案内ヘッド5に対し相対的に移動することができ
る。上部案内ヘッド4を垂直に調整し得るZ駆動装置1
6を上部案内ヘッド4に付加的に結合してもよい。
【0045】本発明を一層良く理解するため、図5
(a)に図4のI-I 線に沿う断面斜視図を示し、図5
(b)に図4のII-II 線に沿う断面図を示す。同一の技
術的特性を有する部分は同一の符号にて示す。
【0046】図6は7軸の構成を示し、その基本的な設
計、及びその運動は図4、及び図5の実施例に対応して
いる。しかし、このシステムは多数ワイヤシステムの形
状に設計されている。この場合、3個の上部案内ヘッド
4を相互に隣接して配置し、対応する下部案内ヘッド5
(線図的に示す)にそれぞれ割り当てる。3個の上部案
内ヘッド4をU/V駆動装置のU摺動部23に集合的に
結合し、3個の下部案内ヘッド5に対し相対的に3個の
上部案内ヘッドをU/V方向に集合的に移動させること
ができるようにする。Z1、Z2、及びZ3の方向の高
さの調整を実現するため、各上部案内ヘッド4に付加的
にZ駆動装置16を設ける。放電加工によって工作物の
処理を行っている間、1個、又はそれ以上の上部案内ヘ
ッド4を提案されたフレーム状駆動運動ユニットのY摺
動部内に突出する。
【0047】このような多数電極システムにより、同一
の工作物に、又は種々の工作物に同時に数個の侵食輪郭
を形成することができ、又は同一の工作物、又は種々の
工作物に、例えば種々の侵食点で順次に数個の侵食輪郭
を形成することができる。更に、数個の非常に精密に位
置決めされた出発孔を順次、又は同時に侵食することが
できる。これは、出発孔の直径が次のワイヤ放電加工プ
ロセスの加工幅より僅かに大きいことが必要であること
が多い例えば回転ノズルのための顕微鏡的スケールの加
工の分野に対して特に重要な態様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ワイヤ放電加工装置の第1実施例の縦断
面図である。
【図2】本発明ワイヤ放電加工装置の第2実施例の縦断
面図である。
【図3】本発明ワイヤ放電加工装置の第3実施例の縦断
面図である。
【図4】本発明放電加工装置の箱形設計を示す斜視図で
ある。
【図5】(a)は図4のI-I 線に沿う断面斜視図であ
り、(b)は図4のII-II 線に沿う断面図である。
【図6】本発明放電加工装置の多数ワイヤシステムの付
加的箱形設計の一部断面斜視図である。
【図7】従来のワイヤ放電加工機の断面図である。
【符号の説明】
1 ワイヤ 2 工作物 4 上部案内ヘッド 5 下部案内ヘッド 7 ワイヤ捕集容器 9 容器 10 機械フレーム 11 クランプ手段 12 容器駆動装置 13 シール素子 14 X/Y主軸線駆動装置 15 U/V駆動装置 16 上部Z駆動装置 17 下部Z駆動装置 18 底 19 壁 20 X摺動部 21 Y摺動部 22 V摺動部 23 U摺動部
フロントページの続き (72)発明者 ペーター ヴェーリ スイス国 6661 アウレシオ カセーラ ポスタル 11 (56)参考文献 特開 平5−228734(JP,A) 特開 平8−323549(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23H 7/02

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工領域の上方及び下方にそれぞれ配置
    した案内ヘッドに案内した少なくとも1個の電極を有す
    る放電加工機械により工作物(2)を加工する放電加工
    方法において、 a)工作物(2)を用意し、 b)少なくとも1個の電極と、機械フレー(10)
    、加工液体を収容する容器(9)、上部案内ヘッド
    (4)及び下部案内ヘッド(5)を有し、前記機械
    フレーム(10)、前記容器(9)、及び前記下部案内
    ヘッド(5)によって主軸線方向(X,Y)に対する
    止ユニットを形成し、主軸線方向(X,Y)を含むX/
    Y平面を水平に配置したものとし、前記下部案内ヘッド
    (5)が前記容器(9)の底面に貫通する構成の放電加
    工機械を用意し、 c)前記工作物(2)を頂部から懸垂保持するとともに
    水平のX/Y平面上で移動させるX/Y主軸駆動装置
    (14)を用意し、 d)前記工作物(2)を前記X/Y平面上で移動させ、 e)同時に前記工作物(2)を少なくとも1個の電極に
    より侵食加工することよりなることを特徴とする放電加
    工方法。
  2. 【請求項2】 前記放電加工機械の前記上部案内ヘッド
    (4)も前記水平X/Y軸線に対して静止した固定ユニ
    ットの一部をなすようにした請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記放電加工機械は、さらに、前記上部
    案内ヘッド(4)を垂直のZ軸方向に移動するZ駆動装
    置(16,17)と、 前記上部案内ヘッド(4)を水平のU/V方向に移動さ
    せるU/V駆動装置(15)とを有するものとした請求
    項1記載放電加工方法。
  4. 【請求項4】 前記放電加工機械は、更に、前記下部案
    内ヘッド(5)を垂直のZ軸方向に移動させるZ駆動装
    置を有するものとした請求項1記載の放電加工方法。
  5. 【請求項5】 前記容器(9)の複数個の側面を前記底
    面に対して移動自在にした請求項1記載の放電加工方
    法。
  6. 【請求項6】 前記X/Y主軸駆動装置(14)は、第
    1軸線方向フレーム及び第2軸線方向フレームを有し、
    前記第1軸線方向フレームを前記機械フレームに支持し
    かつ案内を有するものとし、前記第2軸線方向フレーム
    を前記第1軸線方向フレームに直交させてこの第1軸線
    方向フレームに支持しかつ案内を有するものとし、前記
    第2軸線方向フレームは更に前記工作物(2)をクラン
    プするクランプ装置を有するものとして構成した請求項
    1記載の放電加工方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも1個の加工電極を有し、工作
    物を水平のX/Y主軸線方向に移動させると同時に少な
    くとも1個の加工電極により侵食加工する放電加工機械
    により工作物を加工する放電加工装置において、 機械フレーム(10)と、 前記機械フレーム(10)に支持し、加工液体を収容す
    るよう底面と側方の壁を有する容器(9)と、 前記少なくとも1個の加工電極を案内するため前記機械
    フレーム(10)に支持した上部案内ヘッド(4)及び
    下部案内ヘッド(5)と、 前記工作物(2)を頂部から懸垂保持するとともにX/
    Y主軸線方向に移動させるX/Y主駆動装置(14)
    と、 を具え、前記機械フレーム(10)、前記容器(9)及
    び下部案内ヘッド(5)によって主軸線方向(X,Y)
    に対する静止ユニットを形成し、主軸線方向(X,Y)
    を含むX/Y平面を水平に配置したものとし、前記下部
    案内ヘッド(5)が前記容器(9)の底面を貫通する構
    成としたことを特徴とする放電加工装置。
  8. 【請求項8】 前記上部案内ヘッド(4)も前記水平の
    X/Y軸線に対して静止した固定ユニットの一部をなす
    ようにした請求項7記載の放電加工層。
  9. 【請求項9】 前記上部案内ヘッド(4)を垂直のZ軸
    方向に移動するZ駆動装置と、前記上部案内ヘッド
    (4)を水平のU/V方向に移動させるU/V駆動装置
    (15)とを更に設けた請求項7記載の放電加工装置。
  10. 【請求項10】 前記下部案内ヘッド(5)を垂直のZ
    軸方向に移動させるZ駆動装置を設けた請求項7記載の
    放電加工装置。
  11. 【請求項11】 前記容器(9)の側方を前記底面
    に対して移動自在にした請求項7記載の放電加工装置。
  12. 【請求項12】 前記X/Y主軸駆動装置は、第1軸線
    方向フレーム及び第2軸線方向フレームを有し、前記第
    1 軸線方向フレームを前記機械フレームに支持しかつ案
    内を有するものとし、前記第2軸線方向フレームを前記
    第1軸線方向フレームに直交させてこの第1軸線方向フ
    レームに支持しかつ案内を有するものとし、前記第2軸
    線方向フレームは、更に前記工作物(2)をクランプす
    るクランプ装置を有するものとして構成した請求項7記
    載の放電加工装置。
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