JP3055984B2 - 密書面用熱接着性積層紙 - Google Patents

密書面用熱接着性積層紙

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JP3055984B2 JP3283512A JP28351291A JP3055984B2 JP 3055984 B2 JP3055984 B2 JP 3055984B2 JP 3283512 A JP3283512 A JP 3283512A JP 28351291 A JP28351291 A JP 28351291A JP 3055984 B2 JP3055984 B2 JP 3055984B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の印刷物の表面に
熱接着することにより秘密保持用の保護層を設けるため
の熱接着性積層紙に関し、詳しくは、親展葉書などの密
書面に貼着し熱接着し且つ印字を破壊することなく剥離
することができる熱接着性積層紙であって、特に、紙の
再生処理にそのまま適用できる材質からなるものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、親展葉書などのように秘密事項を
記載した密書面を有する葉書は、その密書面を内側にし
て折り畳んだ葉書紙材の間に、擬似接着している2層の
プラスチックフイルムの両面に感熱接着剤をコーティン
グした積層フイルムを挿入し熱接着させて密書面を密封
処理したものが用いられている。この種の葉書は、折り
畳まれた葉書の表面と裏面を引きはがすと、熱接着され
た密書面と感熱接着剤層の間からは剥離されないで、2
層のプラスチックフイルムの擬似接着面から剥離される
ので、剥離後も印字は透明なプラスチックフイルムで被
覆されたままであり、印字が破壊されることはない。従
って、葉書の受取人は印字された情報を完全に読み取る
ことができる。特開昭64−36493号公報にもこの
種の葉書が記載されており、受取人による剥離、展開の
操作が容易であり、しかもコンピューターの出力による
連続印字にも対応できる利点がある。しかしながら、擬
似接着されているプラスチックフイルムは、厚みが10
〜40μ程度の極薄であるため軽く柔らかくて扱い難
く、特に葉書の表面と裏面を構成している葉書紙材をこ
の擬似接着されているプラスチックフイルムで熱接着さ
せ貼り合わせる工程では、極薄のフイルムの位置の制御
が困難であり、位置ズレや皺が生じたりしてその工程上
の取扱いが非常に難しいという欠点があった。さらに、
密書面の表面に積層されるものがプラスチック製フイル
ムであるので、この方法の積層体を貼着したままで葉書
等の印刷紙を再生処理するとフイルムが残り、紙を叩解
できない欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、薄いプラス
チックフイルムのように柔らかくて密書面に貼着する作
業上取扱いが困難という欠点がなく、かつ葉書の印字面
に熱接着を行う場合にその熱接着を容易にすることがで
き、熱接着された葉書を引きはがすと葉書の印字面を保
護する被覆層が残されたままの状態になっており、しか
もその被覆層を通して印字がはっきり認識できる性能を
有する熱接着性積層紙であって、使用後廃棄された場合
も葉書等の密書面の紙とともに再生処理可能なものを提
供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、積層体の各
層間の接着力は、感熱接着剤層と離型層との間が最も剥
がれ易くかつ一旦剥がれると再度接着しない点及び感熱
接着剤層と紙との間が強固に接着する点に着目し、密書
紙の種々の形態または用途に応じて、3通りの構造の密
書面用積層体を発明した。そして、この積層体に、腰の
強い紙を芯材として用いて密封工程の簡素化を計るとと
もに、感熱接着剤層を水溶性とすることによって、密書
面を有する紙及び本発明積層体芯材に用いる紙を再生可
能にすることに想到して本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は次の第1項、第2項及
び第3項の発明よりなる。 (1)透明紙の片面に感熱接着剤層を積層して設け、他
面に離型層を介して感熱接着剤層を積層して設け、当該
両感熱接着剤層が水溶性であることを特徴とする密書面
用熱接着性積層紙。 (2)紙の両面に離型層を塗布し、その両離型層の上に
感熱接着剤層を積層して設け、当該両感熱接着剤層が水
溶性であることを特徴とする密書面用熱接着性積層紙。 (3)不透明紙の片面に離型層を設け、その上に感熱接
着剤層を積層して設け、当該感熱接着剤層が水溶性であ
ることを特徴とする密書面用熱接着性積層紙。
【0006】本発明第1項〜第3項発明を具体的な図面
により詳細に説明する。第1項の発明は、図1に例示さ
れる積層構造のものであり、透明紙1の上面に感熱接着
剤層3が積層されていて、下面には離型層2と感熱接着
剤層3が積層されている。ここに用いる透明紙として
は、再生処理で叩解できる透明紙が望ましく、例えば、
化学パルプを高度に粘状叩解して抄き、スーパーカレン
ダーに通して透明にしたいわゆるグラシン処方の透明紙
を使用することができる。また、この抄紙時にPVAま
たはデンプン等の水溶性物質を使用することによって透
明性を向上したものが望ましい。さらに、化学パルプを
サイズ剤なしで抄き、サイズプレス若しくはオフ含浸で
PVA、デンプン、パオゲン、ポリアルキレンオキサイ
ド、CMC、デキストリン、アルギン酸ソーダ、アルカ
リ可溶樹脂、例えば、スチレンアクリル樹脂などを単独
または2種以上を紙に含浸して再生処理の容易な第1項
本発明に適した透明紙を得ることができる。この透明紙
は、ダンピング処理後スーパーカレンダーに通すとさら
に透明性は向上する。
【0007】第1項本発明に用いる透明紙の透明度は、
貼着された密書面が見える程度に透明であればよく、必
ずしも完全な透明性を必要としない。密書面に密着して
いるので、通常、半透明と言われる程度の透明紙も密書
面を読み取る程度に透明である。第1項本発明に用いる
離型層も、可叩解性、すなわち、通常の紙再生工程に少
量程度混入しても障害とならないものが望ましい。例え
ば、エマルジョンシリコーンを含有しているものであっ
て、バインダーとしてPVA、アクリル樹脂、デンプン
などの水溶性のものを好適に使用することができる。第
1項本発明に用いる感熱接着剤層は、水溶性であること
は必須である。この感熱接着剤層が紙再生工程で紙面に
貼着していると紙再生工程が支障を来す。第1項本発明
に用いる水溶性感熱接着剤層は水または紙再生工程のア
ルカリ性水溶液に溶解若しくは膨潤するものであって加
熱により熔融して接着性を発揮するものであれば特に制
限なく使用することができ、具体例としては、アルカリ
可溶性アクリル樹脂、水溶性感熱接着剤用PVA、各種
の水溶性ポリマー、例えば、第一製薬株式会社製商品名
パオゲンなどを使用することができる。
【0008】本発明の感熱接着剤層が完全に水溶性であ
るのが望ましいが、これが水膨潤性であっても、アルカ
リ性の抄紙工程で叩解されたときに、感熱接着剤層の形
状が完全に消滅してスラリー状になるものであって再生
紙の品質に影響しないものであれば、これを本発明の水
溶性接着剤とみなして使用することができる。第1項本
発明は、例えば、これを2枚の葉書の間に挟んで、感熱
接着剤層3によって2枚の葉書の密書面に加熱融着によ
り貼着して、図4のような積層構造にして使用する。こ
の場合は、葉書の密書面は互いに対向する葉書によって
遮蔽されていて密書面の秘密が保持されている。上下に
2枚の葉書4、5を積層した図4の積層体は、これを剥
がすときは、離型層2と感熱接着剤層3の間が接着力が
弱いので剥がれる。一旦剥がすと、この面は再度接着す
ることはない。
【0009】この積層体の場合、離型層2は透明紙1に
塗布したときに、紙の内部に染み込んでおり、その塗布
量も感熱接着剤層より薄い。故に、実質的には離型剤塗
布により、離型層2と透明紙1は一体的になっているの
で、離型層2と透明紙1の間が剥離することはない。剥
離された下面の葉書5の密書面は感熱接着剤層が堅く貼
着しているが、密書面の文字図形は明瞭に読み取ること
ができる。剥離された上面の葉書4には、感熱接着剤層
3と透明紙1が貼着している。この場合紙1が透明であ
るので、上面に貼着された葉書の密書面を下面と同様に
明瞭に読み取ることができる。
【0010】第2項本発明の具体例は、図2の積層体に
示される。これは上質紙11の両面に離型層2と感熱接
着剤層3が積層されている。第2項本発明の上質紙11
は、透明である必要はなく、通常の再生容易な紙を使用
することができる。離型層2及び感熱接着剤層は第1項
本発明と同じものを使用することができる。この第2項
本発明の具体例積層体も2枚の葉書に挟んで加熱により
密着積層して使用する。これを剥がすときは、同じく離
型層2と感熱接着剤層3の間が分離して、上質紙1は両
葉書から分離する。この場合に上面及び下面の密書面に
感熱接着剤層は貼着したままで、密書面の記載が明瞭に
読み取ることができる点は第1項発明と同じである。第
2項本発明の場合には、芯紙11を不透明にすると密書
面を2段階で開封する用途に使用することができる。例
えば、図2積層体の上下面に葉書が貼着されていて、上
面葉書に宛名が書かれて郵送された場合、受領者は自分
の宛名のある葉書を剥がしてその裏の内容を読み取り、
次に、紙11の表紙に記載された宛名にそのまま郵送す
ることができる。第二の受領者は下面の葉書を剥がして
自分宛ての密書面を読み取ることができる。
【0011】第3項本発明は図3の具体例で示されるよ
うに不透明紙12の下面にだけ、離型層2及び感熱接着
剤層3が積層されている。この場合は芯紙は再生容易な
不透明紙であるので再生処理の点にあまり留意する必要
はない。離型層2及び感熱接着剤層3の材質は第1項本
発明と同様である。第3項本発明積層体は下面に密書面
を有する種類を一枚貼着して使用する。この場合も感熱
積層材質層3と離型層2の間が剥離して不透明紙12が
葉書の密書面から分離する。これが不透明であることに
よって密書面の秘密が保持できる。
【0012】
【実施例】坪量80g/m2の上質紙の両面に離型層と
して、エマルジョンシリコーンロードシル70888
(日本フランシール株式会社製)14重量%、触媒0.
7重量%、SBRラテックスSN309(住友ノーガタ
ック株式会社製)39.3重量%、PVA−330H
(日本合成化学工業株式会社製)46重量%の混合液を
2g/m2の厚さで塗布した。さらに、その両面に水溶
性感熱接着剤PVAゴーセランL−0301(日本合成
化学工業株式会社製)を片面当たり20g/m2で塗布
した。この積層シートを往復葉書形状の2枚の葉書の間
に挟み熱融着機で加圧下で加熱して3層を密着固定し
て、1枚の葉書状にした。これを剥がすと、感熱接着剤
層は葉書の密書面に転写されて剥がれた。葉書の密書面
の文字は明瞭に読み取れた。この感熱接着剤付き葉書を
水中に入れて撹拌すると、葉書面から感熱接着剤層が溶
解するので、葉書の形状が崩れ直ちにスラリー状になり
固形物はなく、抄紙工程で叩解できることを確認でき
た。
【0013】
【発明の効果】本発明は、密書面用積層体に腰のある紙
を使用しているので、密着工程が容易となり、密封操作
の自動化が可能となった。また、感熱接着剤層に紙再生
工程で水に溶解する感熱接着剤を使用しているので、本
発明積層体に貼着される紙を再生することができ、省資
源に貢献することができる。
【0014】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明積層体の具体的態様の一例の積層
構造を示す断面図である。
【0015】
【図2】図2は本発明積層体の他の具体的態様の積層構
造を示す断面図である。
【0016】
【図3】図3は本発明積層体の他の具体的態様の積層構
造を示す断面図である。
【0017】
【図4】図4は図1の積層体の使用例の積層構造を示す
断面図である。
【0018】
【符号の説明】
1 透明紙 2 離型層 3 感熱接着剤層 4 葉書 5 葉書 11 紙 12 不透明紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42D 15/02 - 15/08 B32B 1/00 - 35/00 D21H 27/00 - 27/42

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明紙の片面に感熱接着剤層を積層して設
    け、他面に離型層を介して感熱接着剤層を積層して設
    け、当該両感熱接着剤層が水溶性であることを特徴とす
    る密書面用熱接着性積層紙。
  2. 【請求項2】紙の両面に離型層を塗布し、その両離型層
    の上に感熱接着剤層を積層して設け、当該感熱接着剤層
    が水溶性であることを特徴とする密書面用熱接着性積層
    紙。
  3. 【請求項3】不透明紙の片面に離型層を設け、その上に
    感熱接着剤層を積層して設け、当該感熱接着剤層が水溶
    性であることを特徴とする密書面用熱接着性積層紙。
  4. 【請求項4】透明紙が再生可能な紙であり、離型層が可
    叩解性である請求項1記載の密書面用熱接着性積層紙。
  5. 【請求項5】離型層が可叩解性である請求項2記載の密
    書面用熱接着性積層紙。
  6. 【請求項6】離型層が可叩解性である請求項3記載の密
    書面用熱接着性積層紙。
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JP4894972B2 (ja) * 2005-06-23 2012-03-14 大日本印刷株式会社 隠蔽葉書
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