JP3055815B2 - シリカスケールの防止 - Google Patents

シリカスケールの防止

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水性系中でのシリカおよ
び珪酸塩の付着問題を制御するための方法に関する。特
に、本発明は表面上に珪酸マグネシウムやその他の珪酸
塩やシリカスケールが堆積するのを抑制するために特定
の低分子量の水溶性の(メタ)アクリル酸系またはマレ
イン酸系重合体とアルミニウムイオンまたはマグネシウ
ムイオンを使用することに関する。
【0002】
【発明の背景】シリカは水を使用する多くのプロセスに
おける重大な付着問題の一つである。シリカは条件に依
存して多数の低溶解度の化学的形態をとることができる
ので取扱が難しい。たとえば、約7未満のpHでは、単
量体シリカが重合してオリゴマーまたはコロイドシリカ
になる傾向がある。もっと高いpH、特に、約9.5よ
り高いpHでは、シリカは単量体珪酸イオンを生成する
ことができる。転化は遅いことがあるので、系の履歴に
依存する或る時点で、これら形態の全てが存在するかも
知れない。さらに、珪酸イオンはプロセス水中に普遍的
に存在するマグネシウムやカルシウムような多価陽イオ
ンと反応して溶解度の非常に限られた塩を生成する。従
って、単量体シリカ、オリゴマーシリカ、およびコロイ
ドシリカ;珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、および
その他の珪酸塩など、多数の形態の混合物が存在するこ
とは普通である。この複雑な系を記述するに際して、混
合物を単にシリカとして又はシリカと珪酸塩として呼び
ならわしている。本願明細書中でも、これら用語は互換
性をもって使用されている。
【0003】シリカや珪酸塩の付着が蔓延するのを防止
するにあたって更に複雑なことは、コロイドシリカは温
度上昇と共により可溶性になる傾向があるのに、珪酸イ
オンの多価金属塩は温度増加と共により可溶性でなくな
る傾向があることである。
【0004】プロセス中にシリカまたは珪酸塩が表面に
付着または堆積するのを押さえるための2つの可能なメ
カニズムは、1)プロセス水から沈澱物が析出するのを
抑制すること; および、2)沈澱物が一度、大量の水の
中に形成されたら、それが表面に取り付くのを防止する
ために、それを分散させることである。しかし、具体的
なスケール抑制剤が機能するところの正確なメカニズム
は十分に理解されていない。本発明の添加剤はこれら方
途のどちらかによって又は両方によって作用するのであ
ろう。
【0005】水からシリカまたは珪酸塩が堆積するのを
抑制できる物質から利益を受けそうなプロセスは、たと
えば、冷却水、ボイラー水、電気を発生させるための又
は加熱のための地熱プロセス、および、砂糖(特に、カ
ンショ糖およびビート糖)加工である。これらプロセス
のどれにおいても、熱が水へ又は水から伝達される。こ
れらのうち、3つのプロセス、すなわち、冷却水、ボイ
ラー水、および砂糖加工においては、水に熱が加わり、
そして水の一部蒸発が起こる。水が蒸発するとシリカ
(または珪酸塩)が濃縮されるであろう。シリカ濃度が
その溶解度を越すと、シリカは堆積してガラス質被膜ま
たは密着スケールいずれかになり、それは通常、労力の
かかる機械的または化学的清浄によってしか除去できな
い。地熱プロセスの場合には、シリカまたは珪酸塩を多
量に帯びた熱水は家庭や工場への熱供給に使用される
か、または蒸気に変換されてタービンを駆動し電気を発
生させる。上記の4つのプロセスのどれにおいても或る
時点で、水から熱が抽出され、それによって、溶解して
いた珪酸塩はより溶解性できなくなり、従って、表面に
堆積するらしい。
【0006】これら4つのそれぞれのプロセスで現在実
施されていることは水中に蓄積するシリカまたは珪酸塩
の量を、これら化合物の堆積という破局的結果が起こら
ないように、機械的に制限することである。たとえば、
冷却水において許容できる実施はシリカまたは珪酸塩の
量を、SiO2 として表わして約180ppmに制限す
るものである。さらに、CaCO3 ( これはシリカまた
は珪酸塩に対する中和剤として作用して堆積することが
ある) の堆積は周知の抑制剤、たとえばホスホン酸塩
や、ポリアクリル酸またはポリマレイン酸のような重合
体、によって蔓延を防止されている。報告されているよ
うに、冷却水中にシリカまたは珪酸塩が蔓延するのを防
止するために現時点で入手可能な最良の重合体は重量平
均分子量約1000〜1300のポリマレイン酸であ
る。シリカは180ppmに制限されるのに、米国の多
数の乾燥地域および世界のその他地域では補給水は50
〜90ppmのシリカを含有しているので、冷却水はシ
リカまたは珪酸塩の堆積の危険性が大きくなり過ぎるま
でに2〜3倍に濃縮できるに過ぎない。このシリカを制
限される冷却水の繰り返し使用または循環を大きくでき
る重合体はこれら地域には非常に有益であろう。
【0007】同様に、ボイラー水においては、アメリカ
機械技師協会ASME(AmericanSociety of Mechanica
l Engineers)はシリカをボイラーの操作圧に依存する或
るレベルに制限することを推奨している。例えば、低圧
ボイラー (300psig未満)では、シリカの量を、
SiO2 として、150ppm未満に維持すべきであ
る。圧力が上昇するにつれて、再循環ボイラーにおいて
許容できるシリカのレベルは漸次低下する。ボイラー、
特に、シリカ揮発が大きく関与しない低圧ボイラーを、
より高い濃縮サイクルで操作できるようにする重合体は
熱水のより良いエネルギー効率の使用を可能にする。
【0008】製糖、特に、シリカのレベルが非常に高く
なるカンショ糖の製造においては、シュガー・エバポレ
ーターはシリカの過度の堆積を防止するために約2〜3
か月後には清浄にしている。通常、清浄はシリカやその
他の塩を除去するために粗い化学物質を用いて激しく機
械的にブラッシングすることを含む。清浄化を行うまで
の砂糖蒸発加工期間の長さを延長できる又は清浄を骨の
折れないものにする抑制剤はエバポレーターの寿命を延
ばし、そして季節中の生産量を増大させる。
【0009】地熱プロセスは、現状では、装置表面上へ
のシリカの堆積を防止する手法として、温度降下を制御
している。シリカ堆積を押さえる抑制剤はこのプロセス
での温度降下をより大きくすることを可能にし、そして
地熱生成水における熱のより効率的な使用を可能にす
る。
【0010】シリカまたは珪酸塩による表面汚染を防止
することの他に、この汚染物に対する抑制剤または分散
剤は腐食制御用に高レベルのシリカ/珪酸塩の使用を可
能にする。飲用水では、鉄金属から成る水道主管の水腐
食による「赤水」を防止するために、水に珪酸塩を添加
している。冷却水では、無毒の腐食防止剤としてシリカ
を使用することを可能にするような抑制剤が長い間探究
されていた。
【0011】向上した油採収においては、地層中を油が
移動するのを助けるドライブ流体に珪酸塩が添加されて
いる。有効なシリカ抑制剤は地層が金属イオン珪酸塩で
閉塞するのを防止し、従って、地下の地層から油を効率
よく採収することを可能にする。
【0012】シリカまたは珪酸塩抑制剤または分散剤を
必要とするその他のプロセスは、洗濯、清掃および食器
洗いのような洗剤適用分野である。洗濯では、シリカ抑
制剤は、水中の天然珪酸塩による又はビルダーとして洗
剤配合物に添加された珪酸塩によるカサブタ様付着や硬
直化が布に生じるのを防止する。抑制剤は洗濯機器の表
面たとえば加熱要素や給排水系統の上にシリカまたは珪
酸塩が堆積するのを防止するという追加の利点を有す
る。食器洗いでも、珪酸塩はビルダーとして添加されて
おり、そしてスケールや、洗濯におけると同様のカサブ
タ様付着を生じさせることがある。
【0013】(メタ)アクリル酸系およびマレイン酸系
重合体は長い間、水処理に使用されてきた。特に、(メ
タ)アクリル酸と2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸(AMPS)とのコポリマーおよびター
ポリマーが硫酸塩や炭酸塩や燐酸塩のスケールを抑制す
るため及び錆除去のようなその他の処置のために提起さ
れている。例えば、米国特許第3,332,904号;
第3,692,673号; 第3,709,815号; 第
3,709,816号; 第3,928,196号; 第
3,806,367号; および第3,898,037号
はAMPS含有重合体を使用することに関する。英国特
許第2,082,600号はアクリル酸/AMPS/ア
クリルアミド重合体を提起し、そしてWO第83/02
607号およびWO第83/02608号はこれらスケ
ールの抑制剤としての(メタ)アクリル酸/AMPSコ
ポリマーに関する。
【0014】さらに、米国特許第4,711,725号
は燐酸カルシウムの沈澱を抑制するために(メタ)アク
リル酸/AMPS/置換アクリルアミドのターポリマー
を使用することに関する。
【0015】シリカおよび珪酸塩のスケール化を抑制す
ることは幾つかの刊行物に詳しく言及されている。米国
特許第4,029,577号は珪酸マグネシウムや珪酸
カルシウムを含めて広汎なスケール付与沈澱物の蔓延を
防止するためにアクリル酸/ヒドロキシル化低級アルキ
ルアクリレートコポリマーを使用することに関する。米
国特許第4,499,002号は同じ目的の(メタ)ア
クリル/(メタ)アクリルアミド/(メタ)アクリル酸
のアルコキシル化第一アルコールエステルを開示してい
る。特開昭61−107997号および特開昭61−1
07998号はシリカスケールの蔓延を防止するための
ポリアクリルアミドと選択した(メタ)アクリル酸コポ
リマーに関する。
【0016】用語コポリマーは刊行物中で広く使用され
ているが、常に同じ意味で使用されているわけではな
く、或る時は2種の単量体だけからの重合体を意味し、
或る時は2種またはそれ以上からの重合体を意味してい
る。曖昧になるのを避けるために、本発明に使用される
ときの用語コポリマーは2種の単量体だけから誘導され
た重合体として定義され、そしてターポリマーは3種ま
たはそれ以上の単量体から誘導された重合体である。
【0017】スケール抑制剤の分野における膨大の数の
刊行物にもかかわらず、厄介なシリカおよび珪酸塩スケ
ールの蔓延を防止する有効な方法は提供されていない。
水性系中に導入または蓄積されるシリカの量を制限する
ことが、未だに、この問題を処置するための第一の方法
である。
【0018】従って、本発明の目的は水性系におけるシ
リカ堆積を効率的に抑制する方法を提供することであ
る。
【0019】本発明の目的は、系中に蓄積を許されるシ
リカの濃度を制限することによって又はシリカ堆積物を
労力で除去することによってシリカスケールを処置して
いる機械的手法に代わって、添加剤を使用する化学的方
法を提供することである。
【0020】
【発明の概要】本発明者らは、困難なシリカおよび珪酸
塩スケール問題が水性系に1種またはそれ以上の選択物
質を添加することによって制御できることを、予想に反
して、見出した。選択された物質は次の通りである: a)特定の低分子量の(メタ)アクリル酸系またはマレ
イン酸系コポリマーまたはターポリマー、およびそれら
の塩、または b)マグネシウムイオン、または c)アルミニウムイオンまたはマグネシウムイオンと組
み合わされた、(a)のコポリマー並びにターポリマ
ー、または d)アルミニウムイオンまたはマグネシウムイオンと組
み合わされた、低分子量のポリアクリル酸またはポリマ
レイン酸またはそれらの塩。
【0021】コポリマーは、 a)約20〜約85重量% の (メタ) アクリル酸または
マレイン酸と、 b)約11超〜約80重量% の (メタ) アクリルアミド
メチルプロパンスルホン酸、またはスチレンスルホン
酸、または c)約5〜約30重量% の (メタ) アクリルアミドまた
は置換 (メタ) アクリルアミド、または d)約30〜約60重量% のイソブチレンまたはジイソ
ブチレンに由来する単位を含有している。
【0022】ターポリマーは、 a)約30〜約80重量% の (メタ) アクリル酸または
マレイン酸と、 b)約11超〜約65重量% の (メタ) アクリルアミド
メチルプロパンスルホン酸またはスチレンスルホン酸
と、 c)約5〜約30重量% の (メタ) アクリルアミドまた
は置換 (メタ) アクリルアミド、または d)約5〜約30重量% のビニルアルコール、アリルア
ルコール、ビニルエステル、ビニルもしくはアリルアル
コールのエステル、スチレン、イソブチレンまたはジイ
ソブチレン、または e)(メタ)アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸
が存在する場合に約3〜約30重量% のスチレンスルホ
ン酸 に由来する単位を含有している。
【0023】本明細書中では、用語(メタ)アクリルは
アクリルまたはメタクリルどちらかを意味し、用語(メ
タ)アクリルアミド基はアクリルアミド基またはメタク
リルアミド基どちらかを意味し、そして用語(メタ)ア
クリルアミドはアクリルアミドまたはメタクリルアミド
どちらかを意味する。
【0024】
【発明の詳細】本発明によれば、水性系中にシリカおよ
び珪酸塩のスケールが蔓延するのを防止するための方法
は水性系に、下記のうちの一つをスケール抑制量で添加
することからなる:
【0025】1.重量平均分子量約1000〜2500
0の、より好ましくは、約2000〜約10000の、
低分子量の、(メタ)アクリル酸系またはマレイン酸系
コポリマーまたはターポリマー。
【0026】コポリマーは a)約20〜約85重量% の、構造式(A)
【化4】
【0027】式中、RはHまたはCH3 であり、R1
HまたはCOOXであり、そしてXはHまたは金属陽イ
オンである、
【0028】によって表わされる (メタ) アクリル酸ま
たはマレイン酸と、 b)約11超〜約80重量% の、構造式(B)
【化5】
【0029】式中、RはHまたはCH3 であり、XはH
または金属陽イオンであり、R2 はC1-8 アルキルまた
はフェニルであり、そしてR3 はHまたはC1-4 アルキ
ルである、
【0030】を有する (メタ) アクリルアミドメチルプ
ロパンスルホン酸、またはスチレンスルホン酸、または c)約15〜約30重量% の (メタ) アクリルアミドま
たは式(C)
【化6】
【0031】式中、RはHまたはCH3 であり、R1
HまたはCOOXであり、XはHまたは金属陽イオンで
あり、そしてR4およびR5 はHまたはC1-8 アルキル
どちらかであるが、両方ともHであることはできない、
【0032】によって表わされる置換 (メタ) アクリル
アミド、または d)約30〜約60重量% のイソブチレンまたはジイソ
ブチレンとから構成される。
【0033】ターポリマーは a)約30〜約80重量% の、式(A)によって表わさ
る (メタ) アクリル酸またはマレイン酸と、 b)約11超〜約65重量% の、構造式(B)を有する
(メタ)アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸、ま
たはスチレンスルホン酸と、 c)約5〜約30重量% の (メタ) アクリルアミドまた
は式(C)によって表わされる置換 (メタ) アクリルア
ミド、または d)約5〜約30重量% のビニルアルコール、アリルア
ルコール、ビニルもしくはアリルアルコールのエステ
ル、ビニルエステル、スチレン、イソブチレンまたはジ
イソブチレン、但し、ビニルエステルは式(E)
【化7】
【0034】式中、R6 はC1-6 アルキル、C6-10アリ
ールもしくはアラルキル、またはたは(CH2 −CRH
−O)nR7 であり、R7 はHまたはC1-6 アルキルまた
はPO3Xであり、そしてXはHまたは金属陽イオンで
あり、RはHまたはCH3 であり、そしてnは1〜3で
ある、
【0035】によって表わされる: または e)(メタ)アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸
が存在する場合に約3〜約30重量% のスチレンスルホ
ン酸 とから構成される。
【0036】ここで使用されるとき、ビニルもしくはア
リルアルコールのエステルは(C1 〜C4 )アルカン酸
とビニルもしくはアリルアルコールとの反応生成物、た
とえば酢酸ビニルのような、を包含する。
【0037】ターポリマーは3種より多い単量体、すな
わち、aからの1種と、bからの1種と、c、d、およ
びeからの2種またはそれ以上とから誘導されてもよ
い。
【0038】2.コポリマーまたはターポリマーと、ア
ルミニウムイオンまたはマグネシウムイオンとの混合
物。但し、コポリマーおよびターポリマーは1に記載さ
れているものである。Al+3イオンおよびMg+2イオン
はAlまたはMgの塩化物や硫酸塩や硝酸塩のような水
溶性塩によって付与できる。混合物の成分は予め混合す
ることも可能であるし、又は個別に水性系に添加するこ
とも可能である。
【0039】3.重量平均分子量約1000〜約250
00のポリアクリル酸またはポリマレイン酸またはそれ
らの塩と、アルミウニムイオンまたはマグネシウムイオ
ンとの混合物。このポリマーは構造式(A)によって表
わされる単位に由来する。
【0040】4.マグネシウムイオン 水溶性マグネシウム塩が適する; 例は塩化マグネシウ
ム、硫酸マグネシウム、および硝酸マグネシウムであ
る。
【0041】既にマグネシウムイオンが存在している水
性系にマグネシウムイオンを添加することがシリカおよ
び珪酸塩のスケール化を減少できるという発見は実に驚
くべきことである。
【0042】本発明者らは好ましい添加剤が、(1)ア
クリル酸と、AMPSと、置換アクリルアミド、酢酸ビ
ニル、スチレン、またはスチレンスルホン酸とのターポ
リマー、(2)マレイン酸とスチレンスルホン酸とのコ
ポリマー、および(3)塩化マグネシウムであることを
解明した。最も好ましいのは、45〜67% のアクリル
酸と、17〜40% のAMPSと、5〜30% のt−ブ
チルアクリルアミド、酢酸ビニル、スチレン、またはス
チレンスルホン酸とのターポリマーである。
【0043】「スケール抑制量」を与える添加剤の量は
処理される水性系によって変動するであろう。一般に
は、その量は0.1〜500ppmの範囲にある。
【0044】ポリマー合成 先行技術は本発明に有効な低分子量の(メト)アクリル
酸系およびマレイン酸系ポリマーを製造するのに適する
幾つかの合成方法を開示している。
【0045】米国特許第4,314,004号はかかる
適するコポリマー合成法の一つに関するものであり、そ
の開示は本願明細書の記載の一部として組み入れられ
る。この方法は本発明に有効な所定の低分子量の重合体
を得るには、重合開始剤の特定濃度範囲、および、開始
剤濃度と或る金属塩の濃度との特定モル比範囲を要求す
る。好ましい重合開始剤は過硫酸アンモニウム、過硫酸
カリウム、過酸化水素、およびt−ブチルヒドロペルオ
キシドのような過酸化物化合物である。開始剤の好まし
い濃度範囲は単量体の重量に対して約1〜約20重量%
であり、分子量を調節するために使用される金属塩は、
好ましくは、塩化第一銅および第二銅、臭化第一銅およ
び第二銅、硫酸第二銅、酢酸第二銅、塩化第一鉄および
第二鉄、硫酸第一鉄および第二鉄、および燐酸第一鉄な
どである。重合開始剤対金属塩のモル比は好ましくは、
約40:1〜約80:1である。本発明に有効なホモポ
リマー、コポリマー、およびターポリマーは好ましく
は、水中で、溶液の全重量に対して約40〜約50% の
ポリマー濃度で製造される。
【0046】これら低分子量コポリマーおよびターポリ
マーを合成するのに有効な別の方法は米国特許第4,3
01,266号に記載されており、この開示も本願明細
書の記載の一部として組み入れられる。この方法では、
イソプロパノールが反応溶剤並びに分子量調節剤として
使用される。反応溶剤は少なくとも45重量% のイソプ
ロパノールを含有する水性イソプロパノール混合物であ
ってもよい。重合開始剤は過酸化水素や、過硫酸ナトリ
ウムや、過硫酸カリウムや、過酸化ベンゾイルのような
遊離基開始剤である。重合は加圧下で120℃〜200
℃の温度で行われる。溶剤中のコポリマーの濃度は好ま
しくは、溶液全体の重量に対して25〜45% である。
重合が完了したら、イソプロパノールは反応器から蒸留
され、そしてポリマーは塩基によって中和されてもよ
い。
【0047】本発明に有効な低分子量コポリマーおよび
ターポリマーを合成するための更に別の方法は米国特許
第3,646,099号に記載されており、その開示も
本願明細書の記載の一部として組み入れられる。この方
法はシアノ含有オリゴマーの合成に関するものである;
しかしながら、本発明に有効な低分子量のポリマーを製
造するのにも応用できる。この方法は重合分子量調節剤
として重亜硫酸塩を使用しており、それによって製造さ
れて得られた重合体はスルホネート末端基を有してい
る。好ましい重亜硫酸塩は単量体の重量に対して3〜2
0重量% の濃度の重亜硫酸ナトリウムである。遊離基重
合開始剤は過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過
硫酸カリウム、過酸化水素、またはt−ブチルヒドロペ
ルオキシドである。開始剤濃度は単量体に対して約0.
2〜約10重量% である。重合温度は好ましくは20℃
〜65℃であり、そして水性溶剤中のポリマーの濃度は
溶液の全重量に対して25〜55重量% である。
【0048】抑制剤の評価 本発明の添加剤の効力を、シリカおよび珪酸塩種の沈澱
を防止するか又はこれら種を分散させるかどちらかにつ
いて、実証するために、下記の試験を用いた。抑制剤の
作用の正確なメカニズムは完全には理解されていない
が、生成混合物の濁度を最小する添加剤は有効なシリカ
・珪酸塩抑制剤と考えられる。この試験で比濁単位(ne
phelometric turbidity unit)(NTU)8未満の混合物
を生成する添加剤は現時点で入手可能な手法よりもかな
りの改善である。
【0049】使用した試験手順はシリカを多量に帯びて
いるプロセス水条件を模するものである。1% のポリマ
ー溶液を製造し、そしてpH7に中和した。1% の塩抑
制剤溶液を製造した。風袋8オンスのプラスチック瓶に
次のものを装填し、攪拌混合した: 1.44gの珪酸ナトリウム溶液(34.8% 活性、N
a2:SiO2 =1:3.35) 50.11gの優れた脱イオン水 洗浄し乾燥した4オンスのジャーに次のものを装填し
た: 75mlの脱イオン水 6.5mlの上記のような調製した1% 珪酸ナトリウム溶
液 1.0mlの抑制剤また塩抑制剤溶液。 それから、このサンプルを70℃の水浴の中に、穏やか
に揺すりながら、30分間置いた。 それから、サンプルを浴から取り出し、それに次のもの
を添加した: 6.1mlの1重量% MgCl2 ・6H2O溶液 4.4mlの1重量% CaCl2 ・2H2O溶液 5.0mlの1重量% NaHCO3 溶液 pHを8±0.2に調節するための1.8〜2.1mlの
0.1N HCl。
【0050】それから、サンプルを水浴にもどして30
分間穏やかに攪拌し、それから、浴から取り出し、そし
て室温に1時間放冷した。
【0051】サンプルの濁度を、フロリダ州フォートマ
イヤーズ在HFインスツルメンツ社製のモデルDRT1
00D濁度計を使用して、比濁単位(NTU)をもって
測定した。
【0052】試験溶液中のイオンの最終濃度は次の通り
であった: 500ppm Si、 (SiO2 として) 300ppm Ca+2、 (CaCO3 として) 300ppm Mg+2、 (CaCO3 として) 300ppm HCO3-、 (CaCO3 として) 100ppm 抑制剤、(酸として) 0、80、または140mg/l イオン添加剤
【0053】サンプルの濁度が高いということはより多
くの沈澱物が生じたことを意味している。低い濁度は混
合物の沈澱を抑制されていることを意味している。この
試験の結果は第1表、第2表、および第3表に提示され
ている。
【表1】 第1表 ポリマーの効果 例 No. 組成 重量% Mw NTU 56 (重合体なし、標準対照) -- 22.6 1 ポリマレイン酸 (比較) 1200 12.6 2 ポリエチレングリコール (比較) 600 23.3 3 ポリアクリル酸 (比較) 1000 17.0 4 同上 4500 26.7 5 同上 10000 36.2 6 ポリメタクリル酸 (比較) 4000 40.1 7 50MAL/50AS(比較) 2900 8.7 8 40MAL/60SS 4500 6.6 9 20MAL/80SS 7900 2.4 10 50MAL/50DIB 15000 5.9 11 77AA/23AMPS 4500 3.9 12 50AA/50AMPS 7630 4.6 13 90AA/10AM(比較) 1800 19.7 14 80AA/20AM(比較) 3290 11.7 15 80AA/20 tBAM 4320 6.9 16 70AA/30 tBAM 2270 4.6 17 69AA/11AMPS/20HEMA 7690 12.6 18 63AA/17AMPS/20HEMA 6860 1.2 19 57AA/23AMPS/20AM 3750 1.3 20 55AA/40AMPS/5 tBAM 4490 3.4 21 55AA/40AMPS/5 tBAM 8840 4.3 22 45AA/40AMPS/15 tBAM 9040 3.7
【表2】 第1表(続き) 例 No. 組成 重量% Mw NTU 23 62AA/23AMPS/15 tBAM 4500 1.9 24 62AA/23AMPS/15 tBAM 9620 1.9 25 62AA/23AMPS/15 tBAM 13300 3.2 26 57AA/23AMPS/20 tBAM 4610 6.2 27 63AA/22AMPS/15 tBAM 10500 4.7 28 62AA/22AMPS/15VAC 8020 1.7 29 62AA/23AMPS/15VAC 4840 1.0 30 57AA/23AMPS/20EA 4840 1.1 31 57AA/23AMPS/20HEMA 5430 1.6 32 47AA/23AMPS/30HEMA 5920 2.2 33 63AA/17AMPS/20HPA 5410 1.9 34 57AA/23AMPS/20HPA 3970 4.4 35 57AA/23AMPS/20DMAM 4050 4.7 36 57AA/23AMPS/20AAEM 7400 1.0 37 57AA/23AMPS/20TOAM 4410 2.7 38 57AA/23AMPS/10HEMA/10 tBAM 5340 2.9 39 57AA/23AMPS/10HEMA/10EA 5540 3.3 40 57AA/23AMPS/10 tBAM/10EA 5370 4.0 41 57AA/23AMPS/20PEM 9840 2.7 42 57AA/23AMPS/20DMAPMA 6390 5.5 43 57AA/23AMPS/20BMAM 6250 4.3 44 57AA/23AMPS/20CHMAM 5160 4.4 45 67AA/23AMPS/10Sty 11000 5.9 46 67AA/23AMPS/10Sty 2300 1.5 46a 64AA/30AMPS/6 SS 4600 1.0
【0054】AS =アリルスルホン酸 SS =スチレンスルホン酸 MAL =マレイン酸 AA =アクリル酸 AM =アクリルアミド DIB =ジイソブチレン t-BAM =t−ブチルアクリルアミド AMPS =2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸 HEMA =ヒドロキシルエチルメタクリレート t-BMAAM=N−t−ブチルマレアミン酸 VAC =酢酸ビニル EA =エチルアクリレート HPA =ヒドロキシプロピルアクリレート DMAM =ジメチルアクリルアミド AAEM =アセトアセトキシエチルメタクリレート TOAM =t−オクチルアクリルアミド PEM =ホスホエチルメタクリレート DMAPMA=ジメチルアミノプロピルメタクリルアミ
ド DMAM =ベンジルメタクリルアミド CHMAM =シクロヘキシルメタクリルアミド Sty =スチレン
【0055】第1表において、例1〜7、13、14、
および17は比較の目的で示されている。これらポリマ
ーは現在、スケール抑制剤として使用されてはいるが、
シリカおよび珪酸塩のスケール化の蔓延を防止するには
適切でないことはわかっている。例1は一般的にシリカ
の蔓延を防止するための従来の手法のうちで最も有効で
あると考えられているので、特に興味あるものである。
例8〜12、15、16、および18〜46は本発明の
コポリマーおよびターポリマーによる改善を示してい
る。例7は従来提起された通常のアリルスルホン酸含有
ポリマーが本発明の組成物のような抑制度をもたらさな
いことを実証している。
【0056】同様に、シリカの蔓延を防止するために従
来提起されたコポリマーの実証である例13および14
もあまり有効でない。例17は有効な蔓延防止を達成す
るにはターポリマーに11重量% を越すAMPSが必要
であることを例証している。
【表3】 第2表 イオン添加剤の単独使用およびポリマーとの併用 NTU イオン イオン イオン80mg/l + 例 No. イオン 140mg/l 180mg/l 例23ポリマー100ppm 47 Fe 58.1 51.5 11.6 48 Zn 78.5 40.5 30.0 49 B4 7 91.7 46.9 4.2 50 Al 22.8 32.9 1.4 55 Mn 40.3 39.9 13.4 52 Ba 75.3 78.4 5.5 53 Sr 52.5 34.8 2.2 54 Ca 54.8 52.0 5.2 55 Mg 6.0 9.3 1.3 23 なし -- -- 1.9 56 なし (22.6) (22.6) -- (ポリマーなし)
【0057】第2表は様々なイオン添加剤を単独で、ま
た、ポリマー添加剤との併用で、試験した結果を提示し
ている。大抵のイオン添加剤は珪酸の金属イオン塩がス
ケールの成分であることから予想されたように上記試験
で沈澱を増加させた。しかしながら、マグネシウムイオ
ンは沈澱を抑制した。この効果は試験水が既にマグネシ
ウムイオンを含有しているという点で特に驚くべきこと
である。この結果は試験水または天然水の中のマグネシ
ウムイオンの存在が沈澱およびスケール化に対する寄与
因子の一つであるにもかかわらず、珪酸塩スケルーの沈
澱を抑制するために追加のマグネシウムイオンを添加す
ることの価値を実証している。
【0058】イオン添加剤を例23のターポリマーとの
組合せで試験したとき、マグネシウムイオンの添加およ
びアルミニウムイオンの添加だけがターポリマー単独に
比べて更に性能を改善した。これも、先に言及した理由
に照らすと、予想外のことである。また、陽イオンの金
属イオンは陰イオン性ターポリマーの性能を妨害するで
あろうと予想された。この悪影響はアルミニウムとマグ
ネシウム以外のイオンを添加することによって例証され
ている。
【0059】アルミニウムまたはマグネシウムの金属イ
オンと、或る範囲のポリマーとの混合物の試験結果は第
3表に提示されている。これら2種類のイオンのどちら
か一方の添加は試験したポリマーの大抵の性能を改善し
た。マグネシウムイオンと、例1、11、23、24、
29並びに32との組合せはシリカおよび珪酸塩の沈澱
に対する効率的な抑制(8未満のNTU)をもたらし
た。アルミニウムイオンと、例1、4、11並びに23
との組合せも良好な性能を示した。例2、6、および1
4のポリマーでは、どのイオンも十分な性能を示さなか
った。
【表4】 第3表 金属イオン+ポリマー NTU ポリマー ポリマー+80mg/lの 例 No. ポリマー 単独 Al Mg 57 なし 22.6 32.6 9.3 58 例 1 12.8 2.5 1.9 59 例 2 35.4 29.6 -- 60 例 4 26.7 7.3 28.8 61 例 6 40.1 33.9 -- 62 例 11 3.9 1.4 3.5 63 例 12 0.9 1.2 1.1 64 例 14 11.7 -- 9.9 65 例 23 1.9 1.4 1.3 66 例 24 1.9 2.7 1.2 67 例 32 2.9 3.7 1.1 68 例 29 1.0 1.1 0.6
【0060】本発明の方法を説明し、そしてここに詳
細に具体例を示した。しかしながら、本発明の思想およ
び範囲を逸脱することなく様々な変更および変形が当業
者に明かになろう。変更は、たとえば、本発明の添加剤
と共にその他の通常の水処理剤を使用することを包含す
る。これはシリカ以外のスケールの蔓延を防止するため
のたとえばホスホン酸塩のようなその他のスケール抑制
剤、腐食抑制剤、殺生物剤、分散剤、消泡剤などを包含
する。
【0061】洗剤適用分野では、シリカおよび珪酸塩ス
ケールは次の2つの仕方のどちらでも問題である: それ
は布表面に沈着することがあり、そうなると布を灰色に
するし、こわさを増大させる; または、それは機器の熱
伝達表面に堆積することがあり、そうなると熱伝達効率
を減少させる。布へのシリカおよび珪酸塩スケールの沈
着に対する効果と、布の灰色化に対する効果を定量的に
査定するために、本発明の方法を洗剤処方でのシリカス
ケール抑制について評価した。
【0062】代表的な液体洗浄剤配合物を第4表に示
し、代表的な粉末洗剤配合物を第5表に示す。これら配
合物は洗剤配合物の例として示したのであって、本発明
の範囲を限定することを意図しているのではない。
【表5】 第4表 液体組成物 ビルダー クエン クエン酸塩/ なし 酸塩 脂肪酸石鹸 燐酸塩 無燐 LAS 3.5 15 8 7 19 アルコールエーテル硫酸塩 -- -- 16 -- -- クエン酸塩 -- 10 6 -- -- 脂肪酸石鹸 -- -- 10 -- -- 非イオン界面活性剤 16 7.5 6 3 15 プロピレングリコール -- -- 8 -- 4 エタノール 5 -- 4 -- 8.5 Na キシレンスルホネート -- 5.5 -- -- -- 蛍光増白剤 0.2 0.2 0.15 0.1 0.25 酵素 0.7 -- 0.5 0.5 0.75 水 十分 十分 十分 十分 十分 ボラックス -- -- -- 3 -- トリポリ燐酸塩 -- -- -- 23 -- グリセリン -- -- -- 6 --
【表6】 第5表 粉末組成物 TPP 1) PYRO 2) 燐酸塩 無燐 陰イオン性 LAS3) 5 5 6 7.5 ラウリル硫酸 8 13 -- -- アルコールエーテル硫酸塩 3 -- -- -- PEO4)アルコール TPP 1.5 2 -- -- ピロ 38 -- 30 -- 炭酸ナトリウム -- 30 -- -- 硫酸ナトリウム 10 13 7 7.5 珪酸ナトリウム 15 24 15 20 ゼオライトA 6 5 5 1.5 蛍光増白剤 -- -- -- 25 酵素 0.2 0.2 0.2 0.2 NaPAA5) 0.5 0.5 0.3 0.3 石鹸 -- 0.7 -- -- 非イオン性(EO/PO6)) -- -- 1 -- 過ホウ酸塩 -- -- 5 5 TAED7) -- -- 20 22.5 再汚染防止剤 -- -- 4 -- 硫酸塩 -- -- 0.2 0.2 水 -- -- 0.5 0.3
【0063】1)トリポリ燐酸トナリウム2) ピロ燐酸ナトリウム3) 線状アルキルスルホン酸塩4) ポリエトキシレート5) ポリアクリル酸のナトリウム塩6) エチレンオキシド/プロピレンオキシド7) テトラアセチルエチレンジアミン
【0064】灰色化に対する効果は洗濯前と25回洗濯
後の布の白色指数を測定することによって評価した。沈
着の効果は未洗濯の布の灰分からのデータと25回洗濯
後の布の灰分からのデータを比較することによって評価
した。これは洗濯中に布に沈着した無機物質の量を測定
するために行った。
【0065】これら試験は次のように実施した:ケンウ
ッド銘柄のミニ−E洗濯機に水道水を6リットル満たし
た。水に塩化カルシウムと塩化マグネシウムを、硬水度
が400ppmになり、そしてカルシウムイオン対マグ
ネシウムイオンのモル比が炭酸カルシウムとして算出し
たときに2:1になるように、添加した。洗濯機に、純
綿のテリー布、綿布、綿/ポリエステル混紡、およびポ
リエステル布を含めて約500gの布を入れた。それか
ら、洗濯機に7.2gの汚れ(等重量のモーター油と鉢
植え土壌)を添加した。洗濯機に洗剤を加え、そして洗
濯機を全サイクル走行させた。各サイクルの前に汚れと
洗剤を加えて、完全サイクルを25回負荷した。これら
実験で使用したその他の洗濯条件は第6表に示す。
【表7】 第6表 洗濯条件 装置 ケンウッド ミニ−E 温度 温水(60℃) 熱水(90℃) 硬水度 400ppm(267ppmCa++、133ppmMg++) 洗濯サイクル 30分 洗濯浴容積 6リットル 洗剤投与量 低(水1リットル当たり6.0g) 高(水1リットル当たり10.0g) ポリマー濃度 3% 固形分(pH7に中和されている)
【0066】第7表に示したデータは純綿テリー布から
得られた白色指数である。白色指数(W.I.)は次の
ように算出される:
【数1】W.I.=3.387(Z) − 3(Y)
【0067】但し、YおよびZはパシフィック・サイエ
ンティフィック比色計(カラーガードシステム100
0)を使用して測定された反射値である。
【0068】第8表のデータは洗濯前と25回のサイク
ル後の純綿テリー布の灰分である。布サンプルは室温で
一晩乾燥した。それから、布を秤量し、そしてサーモリ
ン銘柄マッフル炉(モデル No.30400)の中に空気
下で800℃で6〜7時間入れておいた。室温に冷却し
た後、残留した灰分を秤量した。報告されている値は洗
濯布の灰の重量に対する元のサンプル布の灰の重量の%
である。
【表8】 第7表 白色指数 温度 : 低温 高温 洗剤投与量: ポリマー なし 87.7 -- -- -- 対照 105.3 116.7 43.3 54.4 例23 110.9 118.1 60.9 82.0 例11 -- 121.2 69.9 57.1 例10 -- 117.6 37.0 43.3 洗濯前 77.6
【表9】 第8表 灰分 温度 : 低温 高温 洗剤投与量: ポリマー なし 1.47 -- -- -- 対照 0.66 0.56 3.77 3.90 例23 0.43 0.35 2.46 2.18 例11 -- 0.45 2.04 4.00 例10 -- 0.64 2.60 3.44 洗濯前 0.32
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウイリアム マシス ハン アメリカ合衆国ペンシルバニア州グイン ネッド,デカルブ パイク,ボックス 211 (72)発明者 スーザン タブ ロバートン アメリカ合衆国ペンシルバニア州アムブ ラー,アールディー1,マッキーン ロ ード 619 (72)発明者 ジャン エドワード スクルマン アメリカ合衆国ペンシルバニア州ニュー タウン,ハイビスカス プレース 8 (56)参考文献 特開 平1−90097(JP,A) 特開 昭61−118199(JP,A) 特開 昭59−16588(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09K 3/00 C02F 5/08 C02F 5/10 C02F 5/12 C02F 5/14

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性系におけるシリカまたは珪酸塩の形
    成を防止するための方法であって、前記系に、 a)重量平均分子量約1000〜約25000の、(メ
    タ)アクリル酸またはマレイン酸またはそれらの塩の水
    溶性コポリマーまたはターポリマー、但し、コポリマー
    は 1)約20〜約85重量%の(メタ)アクリル酸と、 2)約11重量%よりも多く、約80重量%までの(メ
    タ)アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸またはス
    チレンスルホン酸、または 3)約15〜約30重量%の(メタ)アクリルアミドま
    たは置換(メタ)アクリルアミド、または 4)約30〜約60重量%のイソブチレンまたはジイソ
    ブチレンとから構成されており、各成分の和が100%
    に等しく;または 1)約20〜約85重量%のマレイン酸と、 2)約11重量%よりも多く、約80重量%までの(メ
    タ)アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸、または 3)約15〜約30重量%の(メタ)アクリルアミドま
    たは置換(メタ)アクリルアミド、または 4)約30〜約60重量%のジイソブチレンとから構成
    されており、各成分の和が100%に等しく;そしてタ
    ーポリマーは 1)約30〜約80重量%の(メタ)アクリル酸または
    マレイン酸と、 2)約11重量%よりも多く、約65重量%までの(メ
    タ)アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸またはス
    チレンスルホン酸と、 3)約5〜約30重量%の(メタ)アクリルアミドまた
    は置換(メタ)アクリルアミド、または 4)約5〜約30重量%のビニルアルコール、アリルア
    ルコール、ビニルもしくはアリルアルコールのエステ
    ル、ビニルエステル、スチレン、イソブチレンまたはジ
    イソブチレン、または 5)(メタ)アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸
    が存在する場合に約3〜約30重量%のスチレンスルホ
    ン酸とから構成されており、各成分の和が100%に等
    しく、 b)マグネシウムイオン、 c)前記コポリマーまたはターポリマーと、アルミニウ
    ムイオンまたはマグネシウムイオンとの混合物、 d)重量平均分子量約1000〜約25000のポリ
    (メタ)アクリル酸またはポリマレイン酸またはそれら
    の塩と、アルミニウムイオンまたはマグネシウムイオン
    との混合物からなる群から選択されたスケール抑制剤の
    有効量を添加することを特徴とする前記方法。
  2. 【請求項2】 前記(メタ)アクリルアミドメチルプロ
    パンスルホン酸が式 【化1】 (式中、RはHまたはCHであり、XはHまたは金属
    陽イオンであり、RはC1−8アルキルまたはフェニ
    ルであり、そしてRはHまたはC1−4アルキルであ
    る)を有することを特徴とする、請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 前記置換(メタ)アクリルアミドが式 【化2】 (式中、RはHまたはCOOXであり、XはHまたは
    金属陽イオンであり、RおよびRはHまたはC
    1−8アルキルのどちらかであるが、両方ともHである
    ことはできない、そしてRはHまたはCHである)を
    有することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記ビニルエステルが式 【化3】 [式中、RはHまたはCHであり、RはC1−6
    ルキル、C6−10アリールもしくはアラルキル、また
    は(CH−CRH−O)nRであり、nは1〜3で
    あり、RはHまたはC1−6アルキル、またはPO
    Xであり、XはHまたは金属陽イオンである]を有する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記水溶性コポリマーまたはターポリマ
    ーが重量平均分子量約2000〜約10000を有して
    いる、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記水溶性ターポリマーが約45〜約6
    7重量%のアクリル酸と、約17〜約40重量%の2−
    アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸と、約
    5〜約30重量%の、アクリルアミド、置換アクリルア
    ミド、ビニルアルコール、アリルアルコール、ビニルま
    たはアリルアルコールのエステル、ビニルエステル、酢
    酸ビニル、およびスチレンからなる群から選択された第
    三の単位とから構成されている、請求項1に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 前記水溶性ターポリマーが約45〜約7
    5重量%のアクリル酸と、約17〜約40重量%の2−
    アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸と、約
    4〜約10重量%のスチレンスルホン酸とから構成され
    ている、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 マグネシウムイオンが塩化マグネシウム
    または硫酸マグネシウムに由来する、請求項1に記載の
    方法。
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