JP3055422B2 - ポリ乳酸の製造法 - Google Patents

ポリ乳酸の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固形の高分子量ポリ乳酸
の製造法に関する。本発明の製造法にて得られたポリ乳
酸は高分子量であり、粒状、ペレット状、板状など種々
の形態をなす。
【0002】
【従来の技術】ポリ乳酸は生体安全性が高く、しかも分
解物である乳酸は生体内で吸収される。このようにポリ
乳酸は生体安全性の高い高分子化合物であり、手術用縫
合糸、ドラッグデリバリー(徐放性カプセル)、骨折時
の補強材など医療用にも用いられ、自然環境下で分解す
るため分解性プラスチックとしても注目されている。ま
た、一軸、二軸延伸フィルムや繊維、放出成形品などと
して種々の用途にも用いられている。
【0003】このようなポリ乳酸の製造法には、乳酸を
直接脱水縮合して目的物を得る直接法と、乳酸から一旦
環状ラクチド(二量体)を合成し、晶析法などにより精
製を行い、ついで開環重合を行う方法がある。ラクチド
の合成、精製及び重合操作は、例えば米国特許第4,0
57,537号明細書:公開欧州特許出願第261,5
72号明細書:Polymer Bulletin,14,491-495(1985);及
びMakromol.Chem.,187,1611-1628(1986)のような化学文
献で様々に記載されている。また、特公昭56−146
88号公報には2分子の環状ジエステルを中間体とし、
これをオクチル酸錫、ラウリルアルコールを触媒として
重合し、ポリ乳酸を製造することが開示されている。こ
のようにして得られたポリ乳酸は、成形加工の工程にお
ける取り扱い性を容易にするため、あらかじめ米粒大か
ら豆粒程度の大きさの球状、立方体、円柱状、破砕状等
のペレット状の製品とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分子量
10万〜50万の高分子量のポリ乳酸の融点は175〜
200℃と高く、従来このようなポリ乳酸の最終重合物
を溶融状態で反応器から取り出し、これを融点以上に加
熱すると、ポリ乳酸の分解や着色を生じた。さらにこの
様な温度においては、多量のラクチドがポリマー中に発
生した。また、ラクチドや分解物はポリマーのガラス転
移点温度および、溶融粘度を低下させ、成形加工性、熱
安定性をいちぢるしく劣下させていた。これらはこの様
な温度においてはポリマーとラクチドの平衡がラクチド
側に傾くためと思われる。
【0005】そこで、本件出願人は、かかる課題を解決
するため、ポリ乳酸の重合において、最終生成物を得る
前に融点より低い温度で第1段の溶融重合を行い、ポリ
乳酸をペレット状に成型し、それをさらに第2段の固相
重合で最終重合物とする方法を提案している(特願平6
−22165号)。
【0006】本発明は、更に改良を加え、固相重合の際
残っていた未反応のモノマーを除去する工程をも付加し
た高分子量のポリ乳酸を製造する方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の課題
について鋭意研究を行った結果、ポリ乳酸の重合過程に
おいて未だ反応せずに残存するモノマーを昇華すること
により、ポリ乳酸の物性を改善することを見出だし、本
発明をなすに至った。
【0008】すなわち、本発明は、ラクチドを主原料と
し、溶融重合によりポリ乳酸を得る第1工程と、第1工
程で重合し成形したポリ乳酸をペレット状に成形する第
2工程と、第2工程で得たポリ乳酸ペレットをその融点
より低い温度で固相重合する第3工程と、第3工程の重
合で未反応のモノマーを昇華する第4工程とからなるポ
リ乳酸の製造法を提供する。
【0009】本発明のポリ乳酸の製造法では、まず第1
工程で分解や着色の伴わない比較的低温で1段目の重合
反応を行い、目的の重合度の50〜95%のプレポリマ
ーを重合する。1段目の反応温度は100〜190℃、
好ましくは140〜170℃であり、平均分子量5万〜
20万、ラクチド含量2〜20重量%、好ましくは3〜
7%のポリ乳酸を得る。第1工程で得られるポリ乳酸は
粘度が1000〜20,000pois、好ましくは300
0〜7000poisである。ここで、ラクチド含量の%は
10/10のDSC測定で得られるクロマトグラムの面
積比をいう(以下同様)。
【0010】重合に用いる触媒としては、オクチル酸ス
ズなどのスズ系化合物、テトライソプロピルチタネート
などのチタン系化合物、ジルコニウムイソプロポキシド
などのジルコニウム系化合物、三酸化アンチモンなどの
アンチモン系化合物等、いずれも乳酸の重合に従来公知
の触媒が挙げられる。触媒の量としては1〜500ppm.
好ましくは10〜100ppm.である。また、添加する触
媒量によって、最終ポリマーの分子量を調整することも
できる。触媒量が少ないほど反応速度は遅くなるが、分
子量は高くなる。また、核剤(タルク、クレー、酸化チ
タン等)を添加してもよい。
【0011】本方法に使用するラクチドはD−、L−、
DL−またはD−、L−の混合物でよく、ラクトン類、
例えばβ−プロピオラクトン、δ−バレルラクトン、ε
−カプロラクトングリコリド、δ−ブチルラクトンとの
共重合も可能である。またグリセリンなど多価アルコー
ルにより物性をコントロールすることもできる。
【0012】重合反応は触媒の種類によって異なるがオ
クチル酸スズを用いる場合、ラクチド重量に対して0.
0001〜0.1重量%、好ましくは0.05〜0.0
01重量%の触媒を用い、通常5〜200時間加熱重合
する。反応は窒素など不活性ガス雰囲気中にて行うのが
好ましい。
【0013】また、第1工程の重合を行う反応器は、原
料のラクチドからプレポリマーまで幅広い粘度で重合を
行うため、それぞれの粘度に応じ1個以上設ける。例え
ば全面翼を持った縦型反応器で、パドル翼を持った縦型
反応器、ヘリカルリボン翼を持った縦型反応器、エクス
クルーダーのような横型反応器と順次流していくように
することができるが、これに限定されない。反応器から
の重合物(ポリ乳酸)の取り出しは、低粘度の場合は窒
素などの不活性ガスによる押し出しにより行い、高粘度
の場合はギヤポンプによる抜き出しにより行う。
【0014】なお、第1工程の重合時に反応が進行し、
粘度が上がりすぎるのを防ぐためラクチドを新たに加え
ても良い。また、連続的にラクチドを加え、同時に重合
物の取り出しを行ってもよい。
【0015】第1工程で得られたポリ乳酸を第2工程で
ペレットに成形する。成形方法としてはまず、反応器よ
り取り出し冷却する。冷却は水槽などを用いても良い
が、ベルトクーラー、またはドラムクーラーなど水に直
接接触しない冷却方法が好ましい。冷却に際しては、ポ
リ乳酸に水分が付着するのを防ぐため、脱湿空気または
窒素を導入し、冷却面および気相中に水分が50 ppm以
下にしておくのが好ましい。冷却温度は、1段目の重合
によりできたポリ乳酸の結晶化温度より低くても高くて
も良い。成型は、前記ベルトクーラーやドラムクーラー
の出口側に例えば、直径2〜5mmのダイスよりストラ
ンド状に取り出しペレタイザーで切断しチップとするも
のや、造粒装置によりマーブル状とするもの、シール状
に取り出し、粉砕するものなどを配置しておくことが考
えられるが、これらに限定されない。
【0016】第3工程では、成形されたポリ乳酸ペレッ
トを固相のまま加熱し重合反応を進行させる。この工程
はペレットを結晶化させると同時に重合も進行する。結
晶化したペレットは固相重合時に結晶化熱を発する事が
ないので融着しにくい。結晶化の方法としては予熱後さ
らに温度を上げるのが好ましい。温度はラクチドの融点
以上で、かつ第1工程の重合温度より5℃以上、好まし
くは10℃以上低く設定するのがよい。したがって、第
3工程の反応温度は80〜175℃、好ましくは120
〜140℃である。反応時間は6〜90時間、好ましく
は20〜40時間である。また、反応時間を短縮するた
め、重合の進行に伴い、反応温度を上昇させてもよい。
最終的なポリマーの融点は170〜180℃であるか
ら、175℃付近まで昇温できる。なお、この工程は真
空または不活性ガス、乾燥空気中などで行ってもよい
が、ラクチドは昇華しやすいため未反応ラクチドを少し
でも反応させようとするときは、大気圧〜10kgf/
cm2 で行うのがより好ましい。
【0017】第3工程の反応器は、縦型又は横型反応器
のいずれでも良い。反応器内では、静置または流動させ
て加熱する。流動させる場合はコニカルドライヤーや窒
素などの不活性ガス雰囲気の吹き上げで行うのが好まし
い。
【0018】第4工程では、未反応モノマーを除去する
ため、昇華させる。ラクチドは昇華しやすい性質である
ので、真空または不活性ガス、乾燥空気中で行うことが
できる。加熱温度はラクチド(融点90〜98℃)の融
解が始まるより2〜40℃低い温度で行うのが好まし
い。但し、本発明で言う「昇華」とは、融点以下のポリ
乳酸ペレット中からのガス化のことを指し、操作温度は
モノマーであるラクチドの融点以上である場合もある。
【0019】本工程については特別な反応器は要らず、
第3工程の反応器をそのまま使用し、その温度を調整す
るだけで良い。本工程で除去されるモノマーは、ラクチ
ド、乳酸オリゴマーなどの未反応物である。除去された
モノマーは、コンデンサーやサイクロンに回収され、再
び第1工程へ戻すことができる。また、回収されたオリ
ゴマーはラクチド合成の工程へ戻すことができる。
【0020】
【作用】本発明では、ポリ乳酸の重合に際して残存した
未反応モノマーを昇華させて除去する。そのため、ガラ
ス転移点温度が、55℃以上のポリ乳酸ペレットができ
る。
【0021】
【実施例】本発明の方法を実施する装置の一例を図面に
基づいて説明する。図1が製造装置の一例で、図中Aが
第1工程を行う反応器、Bが第2工程を行う冷却・成型
部、Cが第3工程の重合、第4工程の昇華を行う反応器
である。反応器Aは、中空円筒体の反応タンク1からな
り、反応タンク1には、原料供給口2及び排出口用の開
口3が設けられ、排出口用の開口3には取り出しノズル
5が接続されている。ノズル5には、次の冷却・成型部
Bに供給するポリ乳酸量を制御するためのバルブVが設
けてある。
【0022】反応タンク1内にはヘリカルリボン翼4が
収容されており、その駆動源(モータ)Mは、反応タン
ク1のもう一つの開口側に設置される。また、反応タン
ク1には、窒素ガス供給配管6が接続され、図示しない
ガスボンベから配管を介して、タンク1内に窒素ガスが
供給される。なお、反応タンク1の周囲には図示しない
が、反応タンク1を加熱する加熱機構(熱媒ジャケッ
ト)が設けられており、また、反応タンク1内の温度は
温度センサ(図示せず)によりモニタされている。
【0023】冷却・成型部Bの冷却部は、前述の取り出
しノズル5の下部にドラム7、プレッシャーロール8が
配設されて構成されている。ドラム7とプレッシャーロ
ール8の間に第1工程で重合したプレポリマーが流入す
る。ドラム7とプレッシャーロール8の内部には各々冷
却水スプレが内蔵されており、ドラム7、プレッシャー
ロール8の内面が冷却される。9は耐熱ベルトで、ドラ
ム7とプレッシャーロール8の間に流入したプレポリマ
ーを圧接しながら、成型部10に送る。耐熱ベルト9の
回転は図示しない回転機構によりローラ15を回転させ
て行う。ドラム7も図示しないモータにより回転する。
成型部10は入口部11、出口部12と内部に収納され
たシートカッターからなり、送られてきたプレポリマー
(シート状のもの)を切断し、ペレットPを作製する。
【0024】反応器Cは、中空多角形の反応タンク(6
型コニカルドライヤー)13とそれを支持する支持台1
4とからなり、反応タンク13には、前述のペレットP
の受け口が設けられる。なお、反応タンク13の周囲に
は図示しないが、反応タンク13を加熱する加熱機構が
設けられている。また、反応タンク13内の温度は温度
センサ(図示せず)によりモニタされている。また、反
応タンク13内には、窒素ガスの吹き付け又は真空引き
のための開口も設けられている。
【0025】以上の構成で、ポリ乳酸を製造するのは次
の様に行う。先ず、L−ラクチド及び触媒を、原料供給
口2より反応タンク1に入れる。このときバルブVは閉
められている。原料供給口2を閉栓し、窒素ガス供給口
6より窒素ガスを供給し、加熱機構(図示せず)及びヘ
リカルリボン翼4を作用させ重合を行う。このとき、重
合温度はモニタされており、一定範囲に制御されてい
る。
【0026】一定時間経過して第1工程の重合反応が進
めば、バルブVを開け、ノズル5からドラム7とプレッ
シャーロール8の間に重合物(ポリ乳酸)を供給する。
このときドラム7とプレッシャーロール8は冷却されて
いるので、重合物は冷却される。冷却された重合物はシ
ート状になって成型部10に入る。成型部10でペレッ
トに成形された後、ポリ乳酸は反応タンク13に入る。
反応タンク13に入ると、加熱機構(図示せず)を作動
させて、窒素ガスを吹き上げながら、第3工程の重合を
行う。所定時間経過すれば、重合物を反応タンク13に
入れたまま真空ポンプ(図示せず)で減圧にして未反応
ラクチドを昇華させる。なお、昇華は真空中で必ずしも
行う必要はなく、不活性ガス気流中で行ってもよい。
【0027】本発明の方法を以下の実験により確かめ
た。 [実験例1] (第1工程)神鋼パンテック製ダブルヘリカルリボン翼
を持つ、50LのSUS304製の反応器にラクチド5
0kgを仕込んだ。160℃に加熱溶解後、オクチル酸
スズ10ppmを添加した。160℃にて120時間加
熱後、窒素ボンベ1kgf/cm2 の圧をかけ、反応器
より取り出した。
【0028】(第2工程)これを三菱化成エンジニアリ
ング製DC−450−08型ドラムクーラーにてシート
状に冷却し、三菱化成エンジニアリング製シートカッタ
ーで3mm角、厚さ1mmのペレットに成形した。この
時のガラス転移温度は52℃、結晶化温度は128℃、
融点は163℃、ポリマーの分子量は12万、比率は9
7.1%であった。
【0029】(第3工程)ペレット20kgを神鋼パン
テック製6型コニカルドライヤーに入れ、135℃で6
5時間、結晶化固相重合を行った。この時容器内は0.
2kgf/cm2の陽圧であった。得られたペレット
は、ガラス転移温度は57℃、結晶化温度は130℃、
融点は166℃、ポリマーの分子量は13万、比率は9
9.0%であった。
【0030】(第4工程)これをコニカルドライヤーに
入れたまま真空ポンプで20時間減圧した。得られたペ
レットはガラス転移温度は58℃、結晶化温度は131
℃、融点は167℃、ポリマーの分子量は13万、比率
は99,5%であった。
【0031】[実験例2]第1工程から第3工程までは
上記実験例と同じ方法で行った。
【0032】(第4工程)窒素ボンベより窒素をコニカ
ルドライヤーに流入させ、蓋を少しゆるめ排出した。1
35℃で16時間この工程を行った。得られたペレット
は、ガラス転移温度は58℃、結晶化温度は131℃、
融点は166℃、ポリマーの分子量は13万、比率は9
9.5%であった。
【0033】[実験例3] (第1工程)神鋼パンテック製ダブルヘリカルリボン翼
を持つ、50LのSUS304製の反応器にラクチド3
0kgを仕込んだ。160℃に加熱溶解後、オクチル酸
スズ10ppmを添加した。160℃にて70時間、1
70℃にて20時間加熱後、窒素ボンベ1kgf/cm
2 の圧をかけ、反応器より取り出した。
【0034】(第2工程)これを三菱化成エンジニアリ
ング製DC−450−08型ドラムクーラーにてシート
状に冷却し、三菱化成エンジニアリング製シートカッタ
ーで3mm角、厚さ1mmのペレットに成形した。この
時のガラス転移温度は51℃、結晶化温度は125℃、
融点は166℃、ポリマーの分子量は13万、比率は9
1.0%であった。
【0035】(第3工程)ペレット20kgを神鋼パン
テック製6型コニカルドライヤーに入れ、80℃で6時
間、100℃で40時間、120℃で70時間、結晶化
固相重合を行った。この時容器内は0.18kgf/c
2 の陽圧であった。得られたペレットは、ガラス転移
温度は54℃、結晶化温度は124℃、融点は169
℃、ポリマーの分子量は13万、比率は96.0%であ
った。
【0036】(第4工程)これをコニカルドライヤーに
入れたまま真空ポンプで20時間減圧した。得られたペ
レットはガラス転移温度は58℃、結晶化温度は128
℃、融点は170℃、ポリマーの分子量は13万、比率
は99,0%であった。
【0037】なお、実験例1〜3の分析条件は下記の通
りである。 <GPC測定> (株)島津製作所製 検出器; RID-6A ポンプ; LC-9A カラムオーブン; CTO-6A カラム;Shim-pack GPC-801C,-804C,-806C,-8025C を直
列 分析条件 溶媒;クロロフォルム 流速;1ml/min サンプル量; 200μl(サンプル0.5w/w%をクロロフォ
ルムに溶かした。) カラム温度; 40℃ <DSC測定> (株)島津製作所製 DSC-50 昇温速度; 10℃/min サンプル量; 6〜7mg
【0038】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、着色、分解物
のない分子量20万〜50万の高分子量のポリ乳酸成形
品(ペレット)を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する装置の概略図
【符号の説明】 A:第1工程を行う反応器 B:第2工程を行う冷
却・成型部 C:第3工程の重合、第4工程の昇華を行う反応器 1:反応タンク 7:ドラム 10:成型部 13:反応タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−316272(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/08 - 63/87

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラクチドを主原料とし、溶融重合により
    ポリ乳酸を得る第1工程と、第1工程で重合し成形した
    ポリ乳酸をペレット状に成形する第2工程と、第2工程
    で得たポリ乳酸ペレットをその融点より低い温度で固相
    重合する第3工程と、第3工程の重合で未反応のモノマ
    ーを昇華する第4工程とからなるポリ乳酸の製造法。
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